JPS6125002B2 - - Google Patents

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JPS6125002B2
JPS6125002B2 JP10024178A JP10024178A JPS6125002B2 JP S6125002 B2 JPS6125002 B2 JP S6125002B2 JP 10024178 A JP10024178 A JP 10024178A JP 10024178 A JP10024178 A JP 10024178A JP S6125002 B2 JPS6125002 B2 JP S6125002B2
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JP
Japan
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acid
general formula
compound
agent according
control agent
Prior art date
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JP10024178A
Other languages
English (en)
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JPS5527157A (en
Inventor
Kunio Nishimura
Tooru Yasunaga
Sadaoki Kaneda
Sakae Katayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KATAYAMA KAGAKU KOGYO KENKYUSHO KK
Original Assignee
KATAYAMA KAGAKU KOGYO KENKYUSHO KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明はフナクイムシ防除剤に関する。更に
詳しくはこの発明は、一般式(): 〔式中R1は炭素原子数12〜18の飽和または不
飽和の直鎖状脂肪族炭化水素基;R2は水素原子
またはメチル基;R3は水素原子、メチル基もし
くは−(CH2−NH2で示される基(但しR2
メチル基の場合にはR3はメチル基を意味する)
である〕 で表わされる化合物またはその塩の1種以上を有
効成分として含有するフナクイムシ防除剤に関す
る。 フナクイムシ類は分類軟体動物の二枚貝綱の中
のフナクイムシ料に属する木材穿孔性の海産生物
であり、その中でTeredo navalisとLyrodus
Pedicellatusが広く日本沿岸に分布しており、海
水貯水中の輸入原木等に多大の被害を与えてい
る。このフナクイムシは他の海息付着動物(たと
えばムラサキイガイ、フジツボ、ヒドロムシ、コ
ケムシ等)とは生活様式が根本的に異なる。 すなわち、フナクイムシは卵胎生種と卵生種が
あり、何れも木材表面に付着するまでのある期間
はプランクトン生活を営み、木材に付着して長円
錐形の孔道を堀りながら浸入し、外界とは小さな
孔口から水管を突出して連絡しているだけであ
る。外的条件が不利になると水管を孔道に引つ込
め、代つて特殊な一対の石灰質のパレツトで孔口
を塞ぎ異物の浸入や他生物の功撃に対応してい
る。この為、外的条件の変化に対する抵抗力が大
きく、一旦木材中に穿孔してしまうと駆除は容易
でない。近年日本では全木材供給量の60%以上を
輸入木材に依存しており、周囲が海に囲まれ国土
が狭小である地理的壌件や作業性から海水貯木中
のフナクイムシの食害による輸入原木の被害は甚
大である。 この発明の発明者らは、薬剤によりフナクイム
シを防除する方策を考え、多数の薬剤をテストし
た結果、この発明の化合物がフナクイムシに特異
的に極めて有効であることを見い出し、この発明
に到達した。 従来よりこの系統の化合物は、一般に殺菌剤、
殺藻剤、腐食防止剤等に使用されており、バクテ
リア、カビ、藻類に対する活性があることが知ら
れているが、海に生息し木材に穿孔するフナクイ
ムシとは、その生活機能も著しく異なつており、
この発明の発明者らが知る限り、フナクイムシに
対する生理作用は全く知られていない。 この発明のフナクイムシ防除剤の有効成分であ
る一般式()の化合物の具体例としては、ドデ
シルアミン、テトラデシルアミン、ヘキサデシル
アミン、オクタデシルアミン、オレイルアミン、
牛脂アルキルアミンおよびヤシアルキルアミン等
の第1級アミン; ドデシルメチルアミン、ヘキサデシルメチルアミ
ン、オクタデシルメチルアミン、牛脂アルキルメ
チルアミン、硬化牛脂アルキルメチルアミン、ヤ
シアルキルメチルアミン等の第2級アミン; ドデシルジメチルアミン、ヘキサデシルジメチル
アミン、オクタデシルジメチルアミン、ヤシアル
キルジメチルアミン、牛脂アルキルジメチルアミ
ン、硬化牛脂アルキルジメチルアミン等の第3級
アミン; ドデシルトリメチレンジアミン、ヘキサデシルト
リメチレンジアミン、オクタデシルトリメチレン
ジアミン、オレイルトリメチレンジアミン、ヤシ
アルキルトリメチレンジアミン、牛脂アルキルト
リメチレンジアミン,硬化牛脂アルキルトリメチ
レンジアミン等のようなN−モノ置換トリメチレ
ンジアミンが挙げられる。 これらのアミン類のうち、“ヤシアルキル……
アミン”、牛脂アルキル……アミン”、硬化牛脂ア
ルキル……アミン”とは、そのアミンがヤシ油も
しくはヤシ脂肪、牛脂等から公知の手段により製
造された前述の式におけるR1が炭素原子数12〜
18の範囲の飽和または不飽和の直鎖状脂肪族炭化
水素基のものがその主要成分を占めるアミンの混
合物(混合アルキルアミン)であることを意味す
る。 また、この発明に用い得る一般式()のアミ
ンの塩の具体例としては、一般式()のアミン
と塩酸、硝酸、亜硝酸、硫酸、リン酸、蟻酸、酢
酸、酪酸、ナフテン酸、アジピン酸、乳酸または
クエン酸との付加塩が挙げられる。 好ましい塩としては、例えばヘキサデシルアミ
ン酢酸塩、ドデシルアミン蟻酸塩、ヤシアルキル
アミン塩酸塩、ドデシルアミンナフテン酸塩、ヘ
キサデシルアジビン酸塩、オクタデシルアミン酪
酸塩、テトラデシルアミン乳酸塩; 牛脂アルキルトリメチレンジアミン酢酸塩、ヤシ
アルキルトリメチレンジアミンアジピン酸塩、牛
脂アルキルトリメチレンジアミンナフテン酸塩、
オレイルトリメチレンジアミン酪酸塩等が挙げら
れる。 この発明の防除剤は種々の剤状で用いられる。 すなわち、例えば溶剤に有効成分を溶解または
懸濁して溶液または懸濁液としたり、また有効成
分を一旦溶液または懸濁液としてから、これを製
剤化の常法に従い、界面活性剤、水溶然高分子等
を加えて乳化分散することによりクリーム状ない
しはペースト状としたり、更には有効成分に種々
の親水性もしくは水溶性高分子物質、界面活性
剤、有機溶剤等を組み合せることにより、いわゆ
るゲル状としたりすることができる。 溶液または懸濁液の形で用いる場合は、直接木
材にハケ塗り、噴霧、浸漬、圧力注入等により塗
布したり、また貯木場の水(海水または淡水)に
一定濃度になるよう添加したりすることができ
る。 クリーム状ないしはペースト状の場合は木材表
面にハケなどで直接塗布したり、その揺変性を利
用してスプレー等で吹き付けたりすることができ
る。 ゲル状として海水中に有効成分を徐々に溶出さ
せて用いる場合は、棒状、球状、立方体状等の任
意の形状、任意の大きさにし、これを例えば網、
カゴまたは適当な穴をあけたビニール袋もしくは
パイプに入れ、これを貯木場における筏と筏の間
の適当な箇所に吊したりまたは組み込んで海水に
浸して用いることができる。 次に上記剤形のうち特に好ましいゲル状製剤に
ついて説明する。 この発明の有効成分を含有するゲル状物は、例
えば有効成分3〜20重量%、ゲル状物を形成する
高分子物質5〜20重量%、有機溶剤0〜10重量%
および残部の水よりなる配合とするか、あるい
は、更に界面活性剤を0〜10重量%含有させた配
合とすることにより製剤化される。 ゲルを形成し得る高分子物質としては、ゼラチ
ン、ニカワ、デンプン、カルボキシメチルセルロ
ース、寒天等の天然の親水性高分子物質やポリ
(メタ)アクリル酸、アクリル酸−マレイン酸コ
ポリマー、アクリル酸−アクリルアミド共重合体
等のポリアクリル酸系重合体またはこれらの塩や
ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド等
の合成高分子物質が用いられる。天然の高分子物
質を主とした配合のものはベタツキがなく弾性の
ある好ましいゲル状製剤となる。 有機溶剤としてはメタノール、アセトン、キシ
レン、灯油、ジメチルホルムアミド、メチルセロ
ソルブ、エチレングリコール等が挙げられる。ま
たここで用いる界面活性剤としてはポリオキシエ
チレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルエステル類、ソルビタンアルキルエステ
ル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
類、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキ
ルベタイン類等が挙げられる。 更にゲル体を補強する意味で、綿、むしろ、木
材繊維等の有機繊維や、ガラス繊維、石綿等の無
機繊維を混入してもよい。また着色顔料等を適宜
添加してもよい。 この発明によるフナクイムシ防除剤含有のゲル
体は、例えばフナクイムシ防除剤と高分子物質を
予め混合し、これに必要に応じ有機溶剤単独また
は界面活性剤の有機溶媒溶液を加えてよく混合
し、これに水または温水を添加することにより得
ることができる。 逆に水中にフナクイムシ防除剤、高分子物質、
界面活性剤を添加してゲル体とすることができ
る。もちろん、上記各成分の組み合わせ方に応じ
て上記以外の種々の混合法を採用することができ
る。 なお、この発明に係る一般式()の化合物も
しくはその塩は、従来フナクイムシの防除に用い
られている薬剤と併用することも可能である。 次に実施例を挙げてこの発明を説明する。 実施例 1 各化合物5部をメチルアルコール90部とポリエ
チレングリコール脂肪酸エステル5部で製剤し、
海水で希釈して誌験液とした。 フナクイムシの飼育水槽内よりプランクトンネ
ツトで採取したフナクイムシの幼生を、径60mm、
高さ100mmの肉厚ガラス管へNXX−10のミユーラ
ーガーゼをはりつけ、器具に20〜30個づつ入れ、
各化合物の各濃度の試験液中に8時間浸漬し、そ
の後清海水の流水中水槽で48時間飼育した後顕微
鏡下で生存幼生数及び死亡幼生数を計測して各化
合物の50%致死濃度を求めた結果は第1表に示す
通りである。
【表】 実施例 2 フナクイムシの付着期にテスト材(30cm×6cm
×2cm)を海中に約2ケ月間浸漬し、フナクイム
シ(テレド・ナバリスが主体)がテスト材に穿孔
したものを用いて薬剤のテストを行なつた。すな
わち、海水より持ち帰り、5日間清海水で飼育
し、その時の材の一面の水管数を計測しておき、
次に薬剤を48時間接触させ、接触後はテスト材を
海水で洗滌した後、清海水で5日間飼育し、再び
一面の水管数を計測し、薬剤の効果を判定した。
この場合各々の飼育および薬剤接触中とも条件は
同一にし、海水温度は20〜23℃に保ち、エアレー
シヨンを行なつた。結果は第2表の通りである。
【表】
【表】 実施例 3 この発明の化合物10部、メチルアルコール5
部、界面活性剤1部、ポリアクリルアミド15部を
混和し、69部の水でゲル化したもの10Kgをプラス
チツクのカゴに入れフナクイムシの付着期に海水
貯木場に吊した。すなわち、4m平方の筏をたて
に4つ組み0.5mの間隔で2列にし、その間に4
m間隔で3本の本発明ゲル状物を吊して、その位
置より1mと1.5mの所へテストパネルを吊して
2ケ月後のフナクイムシの付着穿孔度合をX線写
真で調べた結果は第3表の通りである。
【表】 実施例 4 次にこの発明の化合物を木材に注入する時の製
剤例は次の通りである。
【表】
【表】 ミン酪酸塩
水 90%
上記薬液をJIS−A9301の方法に準じて水片
(30cm×6cm×2cm)に注入し、1年間海中に浸
漬した後、フナクイムシに対する効果の判定はX
線写真で観察した。なおキクイムシに対する効果
の判定は目視で行なつた。 結果を第4表に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式(): 〔式中R1は炭素原子数12〜18の飽和または不
    飽和の直鎖状脂肪族炭化水素基;R2は水素原子
    またはメチル基;R3は水素原子、メチル基また
    は−(CH23−NH2で示される基(但しR2がメチ
    ル基の場合にはR3はメチル基を意味する)であ
    る〕 で表わされる化合物またはその塩の1種以上を有
    効成分として含有するフナクイムシ防除剤。 2 塩が一般式()の化合物と鉱酸、有機カル
    ボン酸またはヒドロキシカルボン酸との付加塩で
    ある特許請求の範囲第1項記載の防除剤。 3 塩が一般式()の化合物と塩酸,酢酸,酪
    酸,ナフテン酸,アジピン酸またはクエン酸との
    付加塩である特許請求の範囲第1項または第2項
    記載の防除剤。 4 一般式()の化合物がドデシルアミン、ヘ
    キサデシルアミン、オレイルアミン、牛脂アルキ
    ルアミンまたはヤシアルキルアミンである特許請
    求の範囲第1〜3項の何れかに記載の防除剤。 5 一般式()の化合物がドデシルジメチルア
    ミン、ヘキサデシルジメチルアミンまたはオクタ
    デシルジメチルアミンである特許請求の範囲第1
    〜3項の何れかに記載の防除剤。 6 一般式()の化合物がオレイルトリメチル
    アミン、牛脂アルキルトリメチレンジアミン、硬
    化牛脂アルキルトリメチレンジアミン、ヤシアル
    キルトリメチレンジアミンである特許請求の範囲
    第1〜3項の何れかに記載の防除剤。
JP10024178A 1978-08-15 1978-08-15 Repellent against shipworm Granted JPS5527157A (en)

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JPS61158903A (ja) * 1985-01-04 1986-07-18 Dainippon Mokuzai Boufu Kk 防腐防蟻剤
JP4724968B2 (ja) * 2001-07-18 2011-07-13 マツダ株式会社 車両のドア構造
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