JPS6124716Y2 - - Google Patents

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JPS6124716Y2
JPS6124716Y2 JP11635480U JP11635480U JPS6124716Y2 JP S6124716 Y2 JPS6124716 Y2 JP S6124716Y2 JP 11635480 U JP11635480 U JP 11635480U JP 11635480 U JP11635480 U JP 11635480U JP S6124716 Y2 JPS6124716 Y2 JP S6124716Y2
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blade
protrusion
vane
impeller
radius
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JP11635480U
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JPS5740691U (ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は改良された1流路形の羽根車に関す
る。
[従来の技術] 汚物用のポンプ等に用いられる従来の1流路形
の羽根車においては、第6図に例示するように、
吸込口に臨む先端aとケーシング流路に臨む終端
bとを渦巻状に結ぶ単一の羽根cを備えている。
この種の一流路形羽根車においては、羽根cが1
つだけであるため水力学的な不平衡を生じ易く、
特に低吐出量領域において揚水特性が安定し難い
とともに振動を生じ易く、また効率が低いなどの
難点がある(第3図B1〜B4参照)。
このような不具合を防止するため、「特開昭50
−160805号公報」に示されたように、実質的に2
枚の羽根を備えて平衡を保つようにしたものが知
られている。このものについては、第7図に示す
ように、2枚の羽根c、c′の終端b、b′は互に同
一の回転半径を有しているので、水力学的な平衡
を保ち、揚水特性が向上しかつ安定化が図れる利
点がある。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上記のように、2枚の羽根c、
c′が互に同一回転半径を有するものは、第3図の
C1〜C4で示されるように、軸動力が大幅に増大
し、効率が低下する欠点がある。
本考案は上記事情のもとになされたもので、そ
の目的とするところは、高効率で安定した揚液特
性が得られて振動が少なく、しかも軸動力を低減
することができる1流路形の羽根車を提供するこ
とにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、羽根とは別に羽根状突部を設け、こ
の羽根状突部は、先端が上記羽根の先端部分に連
続するとともに終端は上記羽根の回転半径より短
い回転半径とし、かつこの終端の外側面は終端に
近づくにつれて上記羽根から遠ざかる形状とした
ことを特徴とする。
[作用] このような構成によれば、羽根に対し羽根状突
部が平衡を保つようになり、揚水特性が安定する
とともに振動を抑止する。しかもこの羽根状突部
の終端は、羽根の回転半径より短いので、軸動力
を低減することができ、効率の向上を実現でき
る。
[考案の実施例] 以下、本考案を図示の一実施例について説明す
る。第1図および第2図において、ポンプケーシ
ング1は中央部に位置して軸方向に開口する吸込
口2および外周部に形成されたケーシング流路3
を有している。ケーシング1に支持されたモータ
4は、その駆動軸5に取付けられた羽根車6を回
転自在に支持している。この羽根車6は吸込口2
に臨む先端7とケーシング流路3に臨む終端8と
を渦巻状に結ぶ羽根9を有し、上下1対の側板1
0,11の間に1流路を形成している。12は吐
出口である。以上のような一般的構成は従来装置
におけると同様であつてよい。
本考案においては、上記羽根車6が羽根状突部
13を備えている。この突部13は、先端14が
上記羽根9の先端7と一体に連続するとともに、
終端15は羽根9の周方向中間部と対向位置して
羽根9の終端8よりも小さい回転半径を有し
(R2/R1≒0.7〜0.9)、かつ先端14から周方向に
遠ざかるほど外側面16が上記羽根9から遠ざか
るように形成されている。そして、終端15の近
傍には羽根9との間に凹部17が形成されてい
る。
上述のように構成された装置においては、モー
タ4により羽根車6が矢印20の方向に回転駆動
されると、吸込口2から吸込まれた液状物(固形
分その他の異物が含有されてもよい)は矢印21
に沿つて羽根車6と相対的に流動し、突部13に
よつて加圧されることにより矢印22および23
で示すようにケーシング流路3および凹部17に
押出される。凹部17はこれの周辺よりも低圧に
なつているので、矢印24で示すようにケーシン
グ流路3からも一部の液状物が流動され、矢印2
5で示すように羽根9に沿つて流動する際に再度
加圧されてケーシング流路3に押出される。上述
のような動作が羽根車6の回転に伴なつて連続的
に行なわれ、ケーシング流路3に押し出された液
状物は矢印26で示すように流動して吐出口12
から外部に流出される。
上記構成によれば、液状物は羽根9および突部
13により直径方向にほぼ背向する両位置におい
て加圧されるので、水力学的平衡が従来装置に比
して大幅に改善される。その結果、第3図におい
て実線で示すように振動の全振幅A1、全揚程
A2、効率A3および軸動力A4のいずれについても
破線B1〜B4で示す第6図に従来装置より優れて
いる。
第3図中鎖線C1〜C4は突部13の終端15が
羽根9の終端8と相等しい回転半径を有する他の
従来装置(第7図)の特性である。
第7図に示す従来の場合は吸込口2から吸込ま
れた液状物が、矢印21に沿つて羽根車6と相対
的に流動し、突部c′によつて加圧されることによ
り、矢印22で示す様に全てが1度ケーシング流
路3へ押出される。そして、羽根状突部c′の裏面
で、吸込口2の閉鎖された凹部17の圧力がc′の
大きさに反比例して減圧されるため、液状物は矢
印24で示す様にケーシング流路3より再び羽根
車内に流動される。そのため、揚程の低下が大き
く損失も大きくなる。そして矢印25で示す様に
羽根cに沿つて流動する際に再度加圧されてケー
シング流路3に押出される。したがつてポンプ効
率は第3図のC3に示す様に従来例の1枚羽根
(第6図)のポンプ効率B3よりも低い結果とな
る。
これに対し第1図および第2図に示す本考案に
係る構成のものは、羽根状突部13の終端15が
羽根9の回転半径R1より短かくなつているた
め、吸込口2から吸込まれた液状物は矢印21に
沿つて羽根車6と相対的に流動し、突部13によ
つて加圧されることにより、矢印22に示す様に
ケーシング流路3と凹部17とに分かれて流入す
ることができる。そのため、羽根突部13が短か
くなつた分、加圧作用も少なくなるが、凹部17
の減圧作用が低減されるから損失も低減されるこ
とになり、揚程の低下が少なくなる。そして矢印
25の様に羽根9に沿つて流動する際に再度加圧
されてケーシング流路3に押出される。また、羽
根状突部13を短かくしたため、軸動力が低減さ
れている。したがつて、本考案の羽根車は、一流
路形の異物を通過できる効果を備え、かつ、従来
の突部をもつ羽根車の揚程を高める効果を損わ
ず、ポンプ効率を向上させることができる。ま
た、凹部17の減圧作用による流れの不安定さを
少なくしたため、ポンプの振動も減少させること
ができる。
なお、羽根状突部13の終端15を羽根9の回
転半径R1の90%以上とすると、第7図の羽根車
特性と差が少なくなり、また回転半径R1の70%
以下では、第6図の1枚羽根の特性と差が少なく
なる。このことから実用的には回転半径R1の70
〜90%とすることが望ましい。なお、第3図はい
ずれも羽根の外径が230mm、流路幅が80mmの場合
について試験した結果である。
なお、本考案は上記第1図および第2図に示し
た実施例のみに限定されるものではなく、たとえ
ば第4図に例示するように突部13を終端15の
近傍まで羽根9と一体に連接するようにしてもよ
く、あるいは第5図に例示するように複数(図は
2つの場合)の突部13a,13bを設けるよう
にしてもよい。また、突部13は先端14が羽根
9の先端7よりも周方向に適宜にずれた位置に設
けられていてもよい。また羽根9は羽根車6の側
板11,12とは外径が異なつていてもよい。そ
の他本考案の要旨とするところの範囲内で種々な
変更ないし応用が可能である。
[考案の効果] 本考案は上述したように、羽根の外面側に、先
端が羽根と連続するとともに終端が羽根の回転半
径よりも短かく、かつ終端に近い部分ほど外側面
が羽根から遠ざかる羽根状突部を設けたので、こ
のような突部を有しない従来装置に比し、より高
効率で安定した揚液特性が得られ、かつ振動の発
生を少なくすることができるとともに、突部が羽
根の回転半径と等しい従来装置に比べても、軸動
力を低減して効率の向上が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す切欠側面図、
第2図は第1図の−線に沿う断面図、第3図
はポン特性を比較して示す線図、第4図および第
5図は本考案の変形例を示す説明図、第6図は従
来例を示す説明図、第7図は他の従来例を示す説
明図である。 1……ポンプケーシング、2……吸込口、3…
…ケーシング流路、5……駆動軸、6……羽根
車、7,14……先端、8,15……終端、9…
…羽根、12……吐出口、13……突部、16…
…外側面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 吸込口に臨む先端とケーシング流路に臨む終
    端とを渦巻状に結ぶ羽根を有してポンプケーシ
    ング内に回転自在に設けられた1流路形の羽根
    車において、上記羽根の外面側に、先端が羽根
    の先端部分に連続するとともに終端の回転半径
    が上記羽根の終端の回転半径よりも短くかつ終
    端に近い部分ほど外側面が羽根から遠ざかる羽
    根状突部を設けたことを特徴とする羽根車。 (2) 上記羽根状突部の終端の回転半径は、羽根の
    終端の回転半径の70〜90%であることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項記載の羽根
    車。
JP11635480U 1980-08-19 1980-08-19 Expired JPS6124716Y2 (ja)

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JP11635480U JPS6124716Y2 (ja) 1980-08-19 1980-08-19

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JP11635480U JPS6124716Y2 (ja) 1980-08-19 1980-08-19

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JPS5740691U JPS5740691U (ja) 1982-03-04
JPS6124716Y2 true JPS6124716Y2 (ja) 1986-07-24

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ID=29477217

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JP11635480U Expired JPS6124716Y2 (ja) 1980-08-19 1980-08-19

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JP5753715B2 (ja) * 2011-03-29 2015-07-22 株式会社川本製作所 排水ポンプ
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