JPS6124702B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトーキー映写用磁気テープの記録装置
に関する。

従来、スライド又はムービーの写真フイルムを
映写する際に、同時に音声を流すため、磁気テー
プ記録装置が使用されている。この磁気テープに
は、映写画面に対応した音声を再生できるように
するため、音声のほかに、映写機においてその再
生と同期して対応する画面のコマを映写位置に送
るためのフイルム駆動信号を記録することが行わ
れている。

このようにするのは、磁気テープに記録されて
いる音声の再生と同期してフイルム送りの制御が
できれば、実際上の操作としては、磁気記録装置
の駆動開始、及び停止操作を中心とする簡易な操
作で済むからである。

本発明は、かかる目的のために使用される磁気
テープを作成するための磁気記録装置に関し、特
に極く簡易な操作によつて、音声記録と、フイル
ム上のこれに対応する画像のコマとをランダムに
アクセスできる磁気テープを作成し得る磁気記録
装置を得んとするものである。

以下図面について本発明の一例を述べるに、本
発明においては第１図及び第２図に示す如く、音
声情報を記録する磁気テープ１上のこの音声情報
の記録位置近傍に、この音声情報のアドレスを表
わすアドレス信号TAと、フイルム映写時に再生
された音声情報の内容に応じてフイルムを送る必
要が生じたときこれを命ずるためのフイルム送り
スタート信号FSとを記録する。

しかるに、これら２つの信号、すなわちアドレ
ス信号TAと、フイルム送りスタート信号FSとの
磁気テープ１上への記録態様としては、第１図に
示す如く、テープ１を４トラツク１Ａ，１Ｂ，１
Ｃ，１Ｄに区分けして、順次各トラツクに音声情
報、アドレス信号TA、フイルム送りスタート信
号FSを記録する方法を用いる。なおトラツク１
Ｄは空白とする。また第２図に示す如く、テープ
１を２トラツクに区分けして一方の信号トラツク
にアドレス信号TA及びフイルム送り信号FSの両
方を順次記録する方法を用いても良い。この場
合、アドレス信号TAと、フイルム送り信号FSと
の区別をするため、それぞれの記録信号の周波数
を別にすること、記録レベル（信号の振幅）を別
にすること、記録幅を異ならしめることなど種々
変形し得る。なお以下に述べる実施例において
は、第１図に示す如き態様での記録をする方法を
採用するものとする。

本発明に依る磁気テープの記録装置１１は第３
図に示す如く、操作部１２と、磁気テープ駆動部
１３と、録音再生回路部１４と、信号記録部１５
とを具え、操作部１２と関連して映写機のフイル
ム駆動部１６を駆動し得るようになされている。

操作部１２は、スタートスイツチ２１と、スト
ツプスイツチ２２とを有し、スタートスイツチ２
１をオン操作することによつて磁気テープ駆動部
１３、録音再生回路部１４、信号記録部１５を同
時に駆動すると共に、フイルム駆動部１６を駆動
し、かくして映写機によつて映写された画像を見
ながら、録音再生回路部１４による音声の録音、
又は再生をし得ると共に、この録音、又は再生
（この実施例の場合録音）された音声情報に対応
するアドレス信号TA又はフイルム送り信号FSを
記録し得るようになされている。

この実施例の場合フイルム駆動部１６は、スタ
ートスイツチ２１から発生されるスタート信号
STを駆動条件信号形成回路２５にて受けてその
出力によつて駆動回路２６を介してフイルム送り
モータ２７を駆動開始させる。しかるにフイルム
２８′には、スライド映写の場合各コマごとに、
又はムービー映写の場合最後のコマに、それぞれ
フイルム停止信号FSPが記録されており、これを
停止信号検出回路２８が検出してその検出出力に
よつて駆動条件信号回路２５の駆動回路２６への
駆動出力を消滅させ、かくしてスタート信号ST
を受けるごとにフイルム２８′をこれに記録され
ている停止信号FSPを検出するまで送るようにな
されている。

しかるに、スタートスイツチ２１から発生され
るスタート信号ST及びストツプスイツチ２２か
ら発生されるストツプ信号SPは、磁気テープ駆
動部１３の駆動条件信号回路３０にスタート条件
として与えられ、その出力によつて駆動回路３１
を介して磁気テープ駆動モータ３２を駆動し、か
つ録音再生回路部１４の録音再生回路３３及び録
音再生磁気ヘツド３４を介して磁気テープ１に音
声情報を録音するようになされている。

これに加えて操作部１２は、アドレス信号記録
スイツチ３６及びフイルム送り信号記録スイツチ
３７をも有する。これらスイツチ３６及び３７は
操作者が必要に応じてそれぞれ選択してオン操作
し、その出力がそれぞれ信号入力条件回路３８及
び３９に入力される。しかるにこれらの信号入力
条件回路３８及び３９は、スタートスイツチ２１
からスタート信号STが与えられたときこれによ
り駆動される例えばワンシヨツトマルチバイブレ
ータを内蔵し、これによつて予定時間幅の入力ゲ
ート信号TG及びFGをそれぞれ送出する。

信号記録部１５は、これらの信号入力条件回路
３８及び３９を含んで構成され、信号発振器４０
から送出される予定周波数の記録用交流信号を、
それぞれゲート信号TG及びFGによつて開制御さ
れるゲート回路４１及び４２を介し、さらにそれ
ぞれ波形整形回路４３及び４４を通じて記録磁気
ヘツド４５及び４６に与えられる。

しかるに磁気ヘツド４５及び４６は第１図に示
すフイルム１のアドレス信号記録トラツク１Ｂ及
びフイルム送り信号記録トラツク１Ｃにそれぞれ
摺接し、かくしてそれぞれアドレス信号TA及び
フイルム送り信号TSをフイルム１上に記録す
る。

ここで、信号発振器４０と、ゲート回路４１及
び４２との間の記録用交流信号の通路には、テー
プ駆動検出回路４７の出力GGによつて開制御さ
れるゲート回路４８が介挿され、検出回路４７
が、駆動条件回路３０が磁気テープ送りをする状
態になつているとき、別途検出器によつて実際に
磁気テープの給送が開始されたことを検出してゲ
ート回路４８に対するゲート開信号GGとして発
生し、かくして録音用磁気テープが給送状態にあ
るときに限つて、磁気ヘツド４５及び４６による
記録動作をなし得るようになされている。

上述の構成において、アドレス信号TAと、フ
イルム送り信号FSとを記録する場合、操作者は
第４図Ａ及びＢに示す如く、スイツチ３６及び３
７をオン側に切換え、その後第４図Ｃに示す如く
スタートスイツチ２１をオン操作する。

従つてそのスタート信号STによつてフイルム
駆動部１６がフイルムを送る。なおこのとき、ス
ライドであれば１コマ送るとフイルム停止信号が
記録されたコマが到来するのでフイルム送りは直
ちに停止され、これに対してムービーのときは一
連の複数コマの送りがされた後フイルム停止信号
が記録されたコマが到来するので、この複数コマ
を送つた後フイルムが停止される。

一方スタート信号STは磁気テープ駆動部１３
にも与えられ、これにより第４図Ｃに示す如く磁
気テープの移送が開始され、これと同時に録音再
生回路部１４のヘツド３４によつて音声の音声ト
ラツク１Ａへの録音がされる。

しかるに磁気テープ１が移送開始されたことに
より、ゲート回路４８がテープ駆動検出回路４７
によつて開かれる。

これに対して、スタート信号STが信号入力条
件回路３８及び３９に与えられることにより、そ
の出力端に第４図Ｅ及びＦに示す如く予定時間幅
の開制御信号TG及びFGがゲート回路４１及び４
２に与えられ、従つて上述の如く開いているゲー
ト回路４８を通つて得られた交流信号がゲート回
路４１及び４２を通つて第４図Ｈ及びＩに示す如
き記録信号TA及びFSとして得られ、これが波形
整形回路４３及び４４を介して記録ヘツド４５及
び４６に与えられる。

なお、磁気記録装置の停止は、第４図Ｄに示す
如くストツプスイツチ２２を操作して、磁気テー
プ１の送りを停止させる（第４図Ｇ）。

かくして磁気テープ１には、第１図に示す如
く、音声情報の記録開始部分に対応する部分に、
アドレス信号TAと、フイルム送り信号FSとが記
録されることになる。

このようにして作成された録音磁気テープを再
成する場合は、磁気テープに記録されたアドレス
信号TAを読み取ることにより映写すべき画像に
対応する音声情報をアクセスし得、かかるアクセ
スをしたときこれとほぼ同時期にフイルム送り信
号FSを磁気テープ１から再生して映写機に与え
ることにより対応する画像の映写をなし得る。

次に、第５図について本発明の他の実施例を述
べる。

この場合は第３図の場合と比較して次の点が相
違する。

第１に第３図においては、信号入力条件回路３
８及び３９からゲート回路４１及び４２へのゲー
ト開信号の送出を、スタートスイツチ２１からの
信号STによつて行うようになされているが、こ
れに代え、第５図においては、ストツプスイツチ
２２からの信号SPによつて行うようにする。

また第２に第５図においては、磁気テープ駆動
部１３から駆動回路３１への停止条件信号OFF
の付与を遅延回路５０（遅延時間τ_３）を介して
行うようにする。なおスタート条件信号ONはそ
のままとする。

第５図の構成における動作を第４図に対応させ
て示す第６図の信号波形と共に述べるに、信号入
力条件回路３８及び３９によるゲート信号TG及
びFGは、第６図Ｅ及びＦに示す如く、ストツプ
信号SPの発生によつて生ずる。しかるに磁気テ
ープ駆動部１３の駆動回路３１は、ストツプ信号
SPの発生後、遅延回路５０の遅延時間τ_３の経
過するまで、磁気テープの送りを止めないから、
ゲート回路４８も検出器４７の出力によつて引き
続き開状態を維持し、依つてアドレス信号TA及
びフイルム送り信号FSは第６図Ｈ及びＩに示す
如く、磁気テープへの音声情報の記録停止近傍部
分に対応する部分に記録されることになる。

次に、第７図について本発明のさらに他の実施
例を述べるに、この場合はフイルム送り信号用の
信号入力条件回路３９を第５図と同様にストツプ
スイツチ２２によつて制御し、これに対してアド
レス信号用の信号入力条件回路３８は第３図の場
合と同様にスタートスイツチ２１によつて制御す
る。他の構成は第５図の場合と同様に構成されて
いる。

第７図の構成において、その動作は第４図及び
第６図に対応させて第８図に示す如く、フイルム
に対応する録音開始部分にアドレス信号TAが記
録され（第８図Ｅ及びＨ）、これに対して録音停
止部分にフイルム送り信号FSが記録される（第
８図Ｆ及びＩ）。

なお第７図の場合において、フイルム送り信号
用の信号入力条件回路３９を第３図の場合と同様
にスタートスイツチ２１によつて制御すると共
に、アドレス信号用の信号入力条件回路３８を第
５図の場合と同様にストツプスイツチ２２によつ
て制御するようにしても良い。

かくすれば、第８図において点線図示の如く、
録音開始部分にフイルム送り信号FSが記録され
（第８図Ｆ及びＩ）、これに対して録音停止部分に
アドレス信号TAが記録される（第８図Ｅ及び
Ｈ）。

上述せる如く本発明に依れば、スタートスイツ
チ２１、又はストツプスイツチ２２に関連させて
その操作をするだけで、アドレス信号TAと、フ
イルム送り信号FSとを音声録音用テープに記録
させることができ、依つて音声情報と画像情報と
をランダムにアクセスさせながら必要に応じてス
ライド映写又はムービー映写をさせることができ
る録音用テープを容易に得ることができる。

尚上述においては、磁気テープに音声を録音さ
せながら、アドレス信号TAとフイルム送り信号
FSとを記録させる場合の実施例について述べた
が、これに代え磁気テープに録音させた音声を再
生させてそれを聞きながら信号TA及びFSを記録
させるようにしても良い。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明に依る記録装置によ
つて作成される磁気テープへの録音態様を示す略
線図、第３図は本発明に依るトーキー映写用磁気
テープの記録装置の一例を示す系統図、第４図は
その動作の説明に供する信号波形図、第５図及び
第６図は本発明の他の実施例を示す系統図及び信
号波形図、第７図及び第８図は本発明の更に他の
実施例を示す系統図及び信号波形図である。 １……磁気テープ、１１……磁気テープの記録
装置、１２……操作部、１３……磁気テープ駆動
部、１４……録音再生回路、１５……信号記録
部、１６……フイルム駆動部、２１……スタート
スイツチ、２２……ストツプスイツチ、２５……
駆動条件信号形成回路、２６……駆動回路、２７
……フイルム送りモータ、２８′……フイルム、
２８……停止信号検出回路、３０……駆動条件信
号回路、３１……駆動回路、３２……磁気テープ
駆動モータ、３３……録音再生回路、３４……録
音再生磁気ヘツド、３６……アドレス信号記録ス
イツチ、３７……フイルム送り信号記録スイツ
チ、３８，３９……信号入力条件回路、４０……
信号発振器、４１，４２，４８……ゲート回路、
４３，４４……波形整形回路、４５，４６……記
録磁気ヘツド、４７……テープ駆動検出回路、５
０……遅延回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一連の動画の終了位置および静止画位置でフ
   イルム送りを停止させる停止信号が記録された映
   像フイルムに対する音声情報および前記映像フイ
   ルムの送りを開始させるための制御信号を磁気テ
   ープに記録する記録装置において、スタートスイ
   ツチおよびストツプスイツチを有する操作部と、
   前記スタートスイツチまたはストツプスイツチの
   出力に応動して前記磁気テープを駆動停止する磁
   気テープ駆動部と、前記磁気テープの駆動中に音
   声情報を録音または再生する録音再生部と、前記
   スタートスイツチまたはストツプスイツチの出力
   によつて、前記音声情報にアドレスを与えるため
   のアドレス信号および当該音声情報に対応する画
   像情報を映写開始させるためのフイルム送り信号
   を共に前記磁気テープ上の一連の音声情報記録部
   分に対応する位置に記録する信号記録部とを備え
   てなるトーキー映写用磁気テープの記録装置。