JPS61246318A - 非晶質磁性合金薄帯の表面性ならびに磁気特性改善方法 - Google Patents
非晶質磁性合金薄帯の表面性ならびに磁気特性改善方法Info
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- JPS61246318A JPS61246318A JP8650285A JP8650285A JPS61246318A JP S61246318 A JPS61246318 A JP S61246318A JP 8650285 A JP8650285 A JP 8650285A JP 8650285 A JP8650285 A JP 8650285A JP S61246318 A JPS61246318 A JP S61246318A
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- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
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- H01F1/15316—Amorphous metallic alloys, e.g. glassy metals based on Co
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- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
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- C21D8/12—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、非晶質磁性合金薄帯の表面性ならびに磁気特
性改善方法に関するものである0(従来技術) 非晶質磁性合金薄帯は、液体状態から超急冷することに
より作製されるため、理想的には、構造がランダムで結
晶磁気異方性がなくまた結晶粒界等の欠陥もないため、
優れた軟磁気特性をもつ。
性改善方法に関するものである0(従来技術) 非晶質磁性合金薄帯は、液体状態から超急冷することに
より作製されるため、理想的には、構造がランダムで結
晶磁気異方性がなくまた結晶粒界等の欠陥もないため、
優れた軟磁気特性をもつ。
また、非晶質磁性合金薄帯は形状的にも、厚さ15〜5
0μmと従来材料と比較して薄く、渦電流損失の少ない
優れた高周波特性をもつ材料が容易に得られることから
、磁気ヘッド、コアなどの高周波デバイス用材料として
注目されている。
0μmと従来材料と比較して薄く、渦電流損失の少ない
優れた高周波特性をもつ材料が容易に得られることから
、磁気ヘッド、コアなどの高周波デバイス用材料として
注目されている。
しかしながら、いわ゛ゆる液体急冷技術で作製されるた
め、非晶質磁性合金薄帯の表面性は悪く、また±1μm
程度の精度での厚み制御ができない。
め、非晶質磁性合金薄帯の表面性は悪く、また±1μm
程度の精度での厚み制御ができない。
更に作製時の歪みを取り除くため熱処理を施す必要があ
り、デバイス用材料への応用上問題を残している。
り、デバイス用材料への応用上問題を残している。
形状的問題として非晶質磁性合金薄帯の表面は、一般に
広く用いられている冷却ロールが一つである片ロール法
を用いて作製した場合、雰囲気ガスの巻き込み等により
、薄帯表面に凹凸を生じ、また冷却ロールと反対側の自
由面では、うねシを生じている。その表面粗さは第1図
(a)に示すようにロール面で0.5〜3μm、自由面
で0.5〜2μmである。また、2つのロールを用い急
冷、圧延を同時に行なう双ロール法では、片ロール法よ
りも表面性の良好な薄帯が得られるもののロール表面の
傷等の影響を受け、表面粗度及びうねシは、0.5〜1
μm程度になる。また、非晶質磁性合金薄帯は、上記の
ように15〜50μmの厚みの薄帯が得られるものの、
更に薄い15μm以下の薄帯を作製する事や厚み制御を
±1μm以下にすることは、液体急冷法によっては困難
である。従って、作製時の状態の薄帯をそのままビデオ
ヘッドのような狭トラツクヘッドに用いた場合寸法精度
上の問題を生じる0 第2図(a)は、非晶質磁性合金薄帯を用いたビデオヘ
ッドの一例の斜視図であり、非晶質磁性合金薄帯■をサ
ポート材■で挾み込んだ構造となっている。また、非晶
質磁性合金薄帯■はギャップ■をはさんで突き合わされ
ており、■は巻線用の窓である。第2図(′b)は同図
(a)のビデオヘッドのギャップ付近の拡大図であり、
作製時状態の非晶質磁性合金薄帯をそのまま用いると、
サポート材■と薄帯■との境界面に薄帯の凸凹部■があ
られれ、ギャップ■、トラック幅■の精度が良くないこ
とがわかる。特に、20μm以下の狭いトラック幅を有
するヘッドにお°いて、影響が大きくなシ、トラック幅
精度を±1μm以下に上げることができず、ヘッド出力
特性に10%以上のバラツキを生じることに々る0ギャ
ップ部についても、同様に精度が悪いため、ヘッド特性
にバラツキを生じるだけでなく、耐久性にも問題を生じ
る。
広く用いられている冷却ロールが一つである片ロール法
を用いて作製した場合、雰囲気ガスの巻き込み等により
、薄帯表面に凹凸を生じ、また冷却ロールと反対側の自
由面では、うねシを生じている。その表面粗さは第1図
(a)に示すようにロール面で0.5〜3μm、自由面
で0.5〜2μmである。また、2つのロールを用い急
冷、圧延を同時に行なう双ロール法では、片ロール法よ
りも表面性の良好な薄帯が得られるもののロール表面の
傷等の影響を受け、表面粗度及びうねシは、0.5〜1
μm程度になる。また、非晶質磁性合金薄帯は、上記の
ように15〜50μmの厚みの薄帯が得られるものの、
更に薄い15μm以下の薄帯を作製する事や厚み制御を
±1μm以下にすることは、液体急冷法によっては困難
である。従って、作製時の状態の薄帯をそのままビデオ
ヘッドのような狭トラツクヘッドに用いた場合寸法精度
上の問題を生じる0 第2図(a)は、非晶質磁性合金薄帯を用いたビデオヘ
ッドの一例の斜視図であり、非晶質磁性合金薄帯■をサ
ポート材■で挾み込んだ構造となっている。また、非晶
質磁性合金薄帯■はギャップ■をはさんで突き合わされ
ており、■は巻線用の窓である。第2図(′b)は同図
(a)のビデオヘッドのギャップ付近の拡大図であり、
作製時状態の非晶質磁性合金薄帯をそのまま用いると、
サポート材■と薄帯■との境界面に薄帯の凸凹部■があ
られれ、ギャップ■、トラック幅■の精度が良くないこ
とがわかる。特に、20μm以下の狭いトラック幅を有
するヘッドにお°いて、影響が大きくなシ、トラック幅
精度を±1μm以下に上げることができず、ヘッド出力
特性に10%以上のバラツキを生じることに々る0ギャ
ップ部についても、同様に精度が悪いため、ヘッド特性
にバラツキを生じるだけでなく、耐久性にも問題を生じ
る。
一方、非晶質磁性合金薄帯を磁気特性から見ると、超急
冷という作製法のために、作製時の状態では、歪み等が
残留しており、透磁率が低く、高透磁率にするためには
、熱処理を施すことが必要とされている。通常の熱処理
方法としては、非晶質磁性合金薄帯をその結晶化温度T
xより低く、キューリー点Tcより高い温度で適当な時
間保持した後に急冷する水中急冷法(以下W、 Q、法
とも称す)が用いられている。また、飽和磁束密度Bs
が9000Gau s s以上と高い非晶質磁性合金薄
帯に対しては強磁性金属元素比率が高いため、Toが上
昇すると共にTxがやや下降するため、ToはTxより
大きいか或いはTcとTxは近接した状態となり、通常
のW、Q、法熱処理を用いることはできない。その為、
このような材料に対しては、Txよりも低くかつToよ
シも低い温度で十分に強い磁場を回転させながらかけ、
熱処理を施す回転磁場中熱処理法をはじめとして、多く
の熱処理方法が提案されている(例えば特開昭59−1
4609)oまだ、角形比を上昇させるという特殊な磁
気特性改善の効果を上げるために、熱処理中に張力をか
けるなどの方法も提案されている(特開昭56−146
821 >。しかし表から、非晶質磁性合金薄帯に熱処
理を施す場合には、熱処理装置(炉、急冷装置等)が必
要であり、)亡つ工程に時間を要するうえ、熱処理温度
1時間(1′ 等について精度を要求されるので、生産性は良くない。
冷という作製法のために、作製時の状態では、歪み等が
残留しており、透磁率が低く、高透磁率にするためには
、熱処理を施すことが必要とされている。通常の熱処理
方法としては、非晶質磁性合金薄帯をその結晶化温度T
xより低く、キューリー点Tcより高い温度で適当な時
間保持した後に急冷する水中急冷法(以下W、 Q、法
とも称す)が用いられている。また、飽和磁束密度Bs
が9000Gau s s以上と高い非晶質磁性合金薄
帯に対しては強磁性金属元素比率が高いため、Toが上
昇すると共にTxがやや下降するため、ToはTxより
大きいか或いはTcとTxは近接した状態となり、通常
のW、Q、法熱処理を用いることはできない。その為、
このような材料に対しては、Txよりも低くかつToよ
シも低い温度で十分に強い磁場を回転させながらかけ、
熱処理を施す回転磁場中熱処理法をはじめとして、多く
の熱処理方法が提案されている(例えば特開昭59−1
4609)oまだ、角形比を上昇させるという特殊な磁
気特性改善の効果を上げるために、熱処理中に張力をか
けるなどの方法も提案されている(特開昭56−146
821 >。しかし表から、非晶質磁性合金薄帯に熱処
理を施す場合には、熱処理装置(炉、急冷装置等)が必
要であり、)亡つ工程に時間を要するうえ、熱処理温度
1時間(1′ 等について精度を要求されるので、生産性は良くない。
特に、W、 Q、法熱処理を用いるととができない飽和
磁束密度の高い非晶質磁性合金薄帯に施こされる磁場中
熱処理法では強い磁場を発生させるために、w、 q、
法よりも更に装置が大きくかつ複雑になり、熱処理に必
要な時間も長く、設備、生産コスト共に高くなる。また
、非晶質磁性合金薄帯を300℃以上の温度で保持する
と、薄帯は機械的靭性を失ない、破壊され易い状態とな
り加工工程に注意を要するようになることも知られてい
る。
磁束密度の高い非晶質磁性合金薄帯に施こされる磁場中
熱処理法では強い磁場を発生させるために、w、 q、
法よりも更に装置が大きくかつ複雑になり、熱処理に必
要な時間も長く、設備、生産コスト共に高くなる。また
、非晶質磁性合金薄帯を300℃以上の温度で保持する
と、薄帯は機械的靭性を失ない、破壊され易い状態とな
り加工工程に注意を要するようになることも知られてい
る。
(発明が解決すべき問題点)
ところで、従来技術により表面性が良く良好な磁気特性
をもつ非晶質磁性合金薄帯を得るためKは、特開昭55
−80302号公報記載の発明の如く圧延加工を行なう
か、或いは何らかの表面処理を行なったのちに熱処理を
行なう必要がある。しかしながら圧延加工によれば、薄
帯表面性のある程度の改善や、磁気異方性の制御による
特性の改善は可能であるが、圧延後に薄帯に曲がシを生
じる車用いる材料を製作することは難しい。
をもつ非晶質磁性合金薄帯を得るためKは、特開昭55
−80302号公報記載の発明の如く圧延加工を行なう
か、或いは何らかの表面処理を行なったのちに熱処理を
行なう必要がある。しかしながら圧延加工によれば、薄
帯表面性のある程度の改善や、磁気異方性の制御による
特性の改善は可能であるが、圧延後に薄帯に曲がシを生
じる車用いる材料を製作することは難しい。
一方、特開昭57−39509号公報記載のように非晶
質磁性合金薄帯の表面に対し、研磨を施して、磁気特性
の改善を行なう方法が提案されているが、この方法は、
同組成の非晶質磁性合金薄帯にも拘らず、劣った特性を
もつ材料に対し、多くとも1μm好ましくは0.5μm
の機械研磨或いは化学研磨を施すことにより、正常な特
性に戻すことができるというものである。しかし、この
方法は、あくまでも、磁気特性のバラツキをなくす方法
であり、熱処理による磁気特性の改善効果に匹敵するも
のではない。また、1μm以下の研磨では、液体急冷法
で作製した薄帯の表面の凹凸を完全に取シ除くことはで
きず、表面性の向上のためにも不充分なものである。
質磁性合金薄帯の表面に対し、研磨を施して、磁気特性
の改善を行なう方法が提案されているが、この方法は、
同組成の非晶質磁性合金薄帯にも拘らず、劣った特性を
もつ材料に対し、多くとも1μm好ましくは0.5μm
の機械研磨或いは化学研磨を施すことにより、正常な特
性に戻すことができるというものである。しかし、この
方法は、あくまでも、磁気特性のバラツキをなくす方法
であり、熱処理による磁気特性の改善効果に匹敵するも
のではない。また、1μm以下の研磨では、液体急冷法
で作製した薄帯の表面の凹凸を完全に取シ除くことはで
きず、表面性の向上のためにも不充分なものである。
以上のように、従来技術によっては、非晶質磁性合金薄
帯の表面性と磁気特性の両方を改善することはできず、
実用的かつ効率的な教養方法が望−まれている。
帯の表面性と磁気特性の両方を改善することはできず、
実用的かつ効率的な教養方法が望−まれている。
(問題点を解決するための手段)
本発明は、上記の問題点を解決することを目的とし特許
請求の範囲記載の方法を提供することKよって、前記目
的を達成することができる。すなわち本発明は、液体急
冷法により得られた非晶質磁性合金薄帯の表面に熱処理
と研磨処理のうちの少なくとも研磨処理を薄帯の表面か
らの研磨深さが1μmより深くなるように施すことを特
徴とする非晶質磁性合金薄帯の表面性ならびに磁気特性
改善方法を第1発明とし、また、液体急冷法により得ら
れた非晶質磁性合金薄帯に化学的エツチング。
請求の範囲記載の方法を提供することKよって、前記目
的を達成することができる。すなわち本発明は、液体急
冷法により得られた非晶質磁性合金薄帯の表面に熱処理
と研磨処理のうちの少なくとも研磨処理を薄帯の表面か
らの研磨深さが1μmより深くなるように施すことを特
徴とする非晶質磁性合金薄帯の表面性ならびに磁気特性
改善方法を第1発明とし、また、液体急冷法により得ら
れた非晶質磁性合金薄帯に化学的エツチング。
圧延、張力付加の何れか少なくとも1つの処理を施し、
次に熱処理、研磨処理のうち少なくとも研磨処理を薄帯
の表面からの研磨深さが1μmより深くなるように施す
ことを特徴とする非晶質磁性合金薄帯の表面性々らびに
磁気特性改善方法を第2発明とする。
次に熱処理、研磨処理のうち少なくとも研磨処理を薄帯
の表面からの研磨深さが1μmより深くなるように施す
ことを特徴とする非晶質磁性合金薄帯の表面性々らびに
磁気特性改善方法を第2発明とする。
次に本発明の詳細な説明する。
本発明者等は、液体急冷法により作製された非晶質磁性
合金薄帯の表面性を向上させるべく、従来技術の非晶質
磁性合金薄帯への応用を試み、50μm以下という薄板
の研磨の検討を行なった。その結果通常の機械研磨によ
り新たな歪みをほとんどいれることなく、作製時の歪み
を多く持つ表面層を取シ除くことができ、非晶質磁性合
金薄帯の表面性を向上させるばかりでなく、その磁気特
性についても改善されることを新規に知見し、本発明に
想到したのである。
合金薄帯の表面性を向上させるべく、従来技術の非晶質
磁性合金薄帯への応用を試み、50μm以下という薄板
の研磨の検討を行なった。その結果通常の機械研磨によ
り新たな歪みをほとんどいれることなく、作製時の歪み
を多く持つ表面層を取シ除くことができ、非晶質磁性合
金薄帯の表面性を向上させるばかりでなく、その磁気特
性についても改善されることを新規に知見し、本発明に
想到したのである。
液体急冷片ロール法により作製した非晶質磁性合金薄帯
の表面性について、ロール面及び自由面を表面粗度計を
用いて測定した例を第1図(a)K示す0薄帯の表面粗
度は、ロール面で0.5〜3μm、自由面で0.5〜2
μm程度であり、特にロール面では、作製時の雰囲気ガ
スの巻き込みによる凹部が生じ表面性が悪くなっている
0このような状態の薄帯のロール面を例えばGO100
0の研磨テープにより2.5μm研磨すると、第1図(
1))に示すように、研磨前の凹凸が除失され、最大粗
さRm&工が0.3μm以下の良好な表面状態になる0
また自由面についてj゛′、同様の方法で研磨後のロー
ル面と同じような良好な表面性を得ることができ、圧延
等で見られるような曲がりも生じない。作製したままの
非晶質磁性合金薄帯に対する研磨量としては、自由面で
1μm、ロール面で1.5μmの研磨で、大半の凹凸は
、取シ除く事が可能であるが、自由面2μm以上、ロー
ル面2.5μm以上研磨をする方が望ましい表面状態及
び精度が得られる。また、研磨テープ#
# を 2000. 4000. 6000と研磨粒径を細
かくすることにより、表面状態厚み精度を一層上げられ
る。更に研磨量を増すことにより液体急冷技術では作製
が困難である15μm厚以下、特に10〜5μm厚の非
晶質磁性合金薄帯の作製も可能になる0 次に薄帯表面に対し上記のような機械研磨を施した非晶
質磁性合金薄帯の磁気特性の変化を一般的な組成である
(Fe6CO74)、5Si、6B、の実験例について
説明する。厚さ19μmの上記組成の薄帯の両面に対し
、研磨テープ 1000で機械研磨を行ない、9μm厚
の薄帯を作製した。この研磨したままめ試料(以下As
、 L、と略称する)の透磁率(μe)と損失(tan
δ)の周波数特性を測定した結果を第3図に示す。比較
例として、作製待状態の試料(以下As、 Q、と略称
する)および上記の薄板化した試料に対し、更に水中急
冷法< W、Q、法)による熱処理を施した試料(以下
Ann、と略称する)についての結果を合わせて示した
。同図かられかるように本発明によるAs、L、のもの
は、AS、Q、に比べ、この場合500 kHz以上の
高周波領域で、透磁率が高く、更にAnn、と比較して
もIMHz以上の高周波領域で透磁率がほとんど同じか
、むしろ、本発明の試料As、L、の方が高くなってい
る。また、損失(tanδ)についても、As 、 Q
、は、むろんのこと、inn、よυも小さい値を示して
おシ、透磁率と損失番合わせた総合的な特性は、熱処理
を施した試料Ann、よりも良好な高周波特性をもって
いることがわかる。これは、非晶質磁性合金薄帯の表面
にある作製時の歪みを多くもつ層を機械研磨により取シ
除いた事、また、更に積極的に薄帯表面に機械研磨によ
る微細々キズをいれることKより磁区構造の細分化が起
こシ、高周波特性が良くなる為と考えられる。
の表面性について、ロール面及び自由面を表面粗度計を
用いて測定した例を第1図(a)K示す0薄帯の表面粗
度は、ロール面で0.5〜3μm、自由面で0.5〜2
μm程度であり、特にロール面では、作製時の雰囲気ガ
スの巻き込みによる凹部が生じ表面性が悪くなっている
0このような状態の薄帯のロール面を例えばGO100
0の研磨テープにより2.5μm研磨すると、第1図(
1))に示すように、研磨前の凹凸が除失され、最大粗
さRm&工が0.3μm以下の良好な表面状態になる0
また自由面についてj゛′、同様の方法で研磨後のロー
ル面と同じような良好な表面性を得ることができ、圧延
等で見られるような曲がりも生じない。作製したままの
非晶質磁性合金薄帯に対する研磨量としては、自由面で
1μm、ロール面で1.5μmの研磨で、大半の凹凸は
、取シ除く事が可能であるが、自由面2μm以上、ロー
ル面2.5μm以上研磨をする方が望ましい表面状態及
び精度が得られる。また、研磨テープ#
# を 2000. 4000. 6000と研磨粒径を細
かくすることにより、表面状態厚み精度を一層上げられ
る。更に研磨量を増すことにより液体急冷技術では作製
が困難である15μm厚以下、特に10〜5μm厚の非
晶質磁性合金薄帯の作製も可能になる0 次に薄帯表面に対し上記のような機械研磨を施した非晶
質磁性合金薄帯の磁気特性の変化を一般的な組成である
(Fe6CO74)、5Si、6B、の実験例について
説明する。厚さ19μmの上記組成の薄帯の両面に対し
、研磨テープ 1000で機械研磨を行ない、9μm厚
の薄帯を作製した。この研磨したままめ試料(以下As
、 L、と略称する)の透磁率(μe)と損失(tan
δ)の周波数特性を測定した結果を第3図に示す。比較
例として、作製待状態の試料(以下As、 Q、と略称
する)および上記の薄板化した試料に対し、更に水中急
冷法< W、Q、法)による熱処理を施した試料(以下
Ann、と略称する)についての結果を合わせて示した
。同図かられかるように本発明によるAs、L、のもの
は、AS、Q、に比べ、この場合500 kHz以上の
高周波領域で、透磁率が高く、更にAnn、と比較して
もIMHz以上の高周波領域で透磁率がほとんど同じか
、むしろ、本発明の試料As、L、の方が高くなってい
る。また、損失(tanδ)についても、As 、 Q
、は、むろんのこと、inn、よυも小さい値を示して
おシ、透磁率と損失番合わせた総合的な特性は、熱処理
を施した試料Ann、よりも良好な高周波特性をもって
いることがわかる。これは、非晶質磁性合金薄帯の表面
にある作製時の歪みを多くもつ層を機械研磨により取シ
除いた事、また、更に積極的に薄帯表面に機械研磨によ
る微細々キズをいれることKより磁区構造の細分化が起
こシ、高周波特性が良くなる為と考えられる。
上記実験例は#1000の研磨テープを用いた乾式研磨
法によるものであるが、 600といった粒径の粗いも
のや、 2000. 4000等の細かい粒径のもの更
には、湿式研磨法でも同様の効果が得られる。また研磨
により取り除く表面層の量を変化させ、薄帯を薄くして
いくと、非晶質磁性合金薄帯の透磁率は厚みに応じて高
くなシ、はぼ熱処理したものと同程度の特性が得られる
0第4図K” 4000研磨テープを用い、研磨面を変
えた時の薄帯の透磁率と厚みとの関係について示したが
、両面研磨と、ロール面或いは自由面のどちらか一面を
一方のみに限ってもよい。また、本発明では非晶質磁性
合金薄帯の表面層を少なくとも1μmを越える程度さら
に好ましくけ2μm以上研磨することにより顕著な磁気
特性についての改善効果が得られる。
法によるものであるが、 600といった粒径の粗いも
のや、 2000. 4000等の細かい粒径のもの更
には、湿式研磨法でも同様の効果が得られる。また研磨
により取り除く表面層の量を変化させ、薄帯を薄くして
いくと、非晶質磁性合金薄帯の透磁率は厚みに応じて高
くなシ、はぼ熱処理したものと同程度の特性が得られる
0第4図K” 4000研磨テープを用い、研磨面を変
えた時の薄帯の透磁率と厚みとの関係について示したが
、両面研磨と、ロール面或いは自由面のどちらか一面を
一方のみに限ってもよい。また、本発明では非晶質磁性
合金薄帯の表面層を少なくとも1μmを越える程度さら
に好ましくけ2μm以上研磨することにより顕著な磁気
特性についての改善効果が得られる。
本発明は、非晶質磁性合金薄帯、特に磁気デバイスとし
て実用的な特性をもつ非晶質磁性合金薄帯に適用するこ
とができる。このような非晶質磁性合金薄帯は、特開昭
51−73920 、特公昭55−36258などによ
り提案されているが、本発明が適用される非晶質磁性合
金薄帯の成分組成について次に述べる。
て実用的な特性をもつ非晶質磁性合金薄帯に適用するこ
とができる。このような非晶質磁性合金薄帯は、特開昭
51−73920 、特公昭55−36258などによ
り提案されているが、本発明が適用される非晶質磁性合
金薄帯の成分組成について次に述べる。
液体急冷法例よる非晶質磁性合金の製造技術の水準から
一般に10〜10 ℃/secの急冷速度で非晶質化
可能な合金組成は、Si、B、P、(3のようなメタロ
イド元素比率で10〜35原子%の範囲である0ここで
、Siは合金組織の非晶質化を助けるが、25原子%よ
り多いときは、非晶質合金とすることが困難であり、か
つ合金が脆化するの・− で、25原子%以下とすることが好ましく、また、Si
を必ずしも含有する必要はない。同様の理由からBは5
〜30原子%、PとCは合計で20原子−以下にするこ
とが好ましい。また透磁率や硬度。
一般に10〜10 ℃/secの急冷速度で非晶質化
可能な合金組成は、Si、B、P、(3のようなメタロ
イド元素比率で10〜35原子%の範囲である0ここで
、Siは合金組織の非晶質化を助けるが、25原子%よ
り多いときは、非晶質合金とすることが困難であり、か
つ合金が脆化するの・− で、25原子%以下とすることが好ましく、また、Si
を必ずしも含有する必要はない。同様の理由からBは5
〜30原子%、PとCは合計で20原子−以下にするこ
とが好ましい。また透磁率や硬度。
耐食性の向上のために添加する元素についても望ましい
成分範囲がある。まずNip、飽和磁束密度を低下させ
るので、50原子%以下にすることが望ましく、Or
、 Kn 、 Ruはそれぞれもしくは合計で15原子
%以下+ MOlZr + TiTAl、v、Nt)。
成分範囲がある。まずNip、飽和磁束密度を低下させ
るので、50原子%以下にすることが望ましく、Or
、 Kn 、 Ruはそれぞれもしくは合計で15原子
%以下+ MOlZr + TiTAl、v、Nt)。
’I’a 、 W 、 Gu 、 Ge 、 Beおよ
びBiはそれぞれもしくは合計で10原子−以下の成分
範囲のときに有効である。また、Zn + Ga 、
In 、 Sn 、 Pb * As+Sb、およびH
fは、それぞれもしくは合計で6原子%以下、 Pr
、 Nd 、 Pm 、 Sm * Eu 、 Gd
、 Tb。
びBiはそれぞれもしくは合計で10原子−以下の成分
範囲のときに有効である。また、Zn + Ga 、
In 、 Sn 、 Pb * As+Sb、およびH
fは、それぞれもしくは合計で6原子%以下、 Pr
、 Nd 、 Pm 、 Sm * Eu 、 Gd
、 Tb。
DyおよびHOはそれぞれもしくけ合計で4原子%以下
にすることが好ましく、Fe、 co以外の添加元素は
合計50原子%以下にする方が有利である〇また、磁気
ヘッド用材料として実用化の進んでいるGO系非晶質磁
性合金薄帯では、精密加工を要求されることが多く、そ
の場合には本発明を用いることが有利である。
にすることが好ましく、Fe、 co以外の添加元素は
合計50原子%以下にする方が有利である〇また、磁気
ヘッド用材料として実用化の進んでいるGO系非晶質磁
性合金薄帯では、精密加工を要求されることが多く、そ
の場合には本発明を用いることが有利である。
上記GO系薄帯のうち、特に磁歪の絶対値が0.3XI
O以下と零に近く、透磁率の高い材料では研磨による歪
みに対して強く、低周波領域での透磁率の劣化が少なく
、本発明の効果が広い周波数範囲でかつ広い研磨範囲で
大きく現われ特に有効である。また飽和磁束密度Bsが
高く、キューリー点が結晶化温度よりも低くないため、
水中急冷法熱処理の行なえない組成についても、磁気特
性の改善効果が現われ、この場合には、従来技術で必要
であった磁場中熱処理という特に複雑な熱処理工程を省
略することができるため、本発明の工業的意義は大きい
。
O以下と零に近く、透磁率の高い材料では研磨による歪
みに対して強く、低周波領域での透磁率の劣化が少なく
、本発明の効果が広い周波数範囲でかつ広い研磨範囲で
大きく現われ特に有効である。また飽和磁束密度Bsが
高く、キューリー点が結晶化温度よりも低くないため、
水中急冷法熱処理の行なえない組成についても、磁気特
性の改善効果が現われ、この場合には、従来技術で必要
であった磁場中熱処理という特に複雑な熱処理工程を省
略することができるため、本発明の工業的意義は大きい
。
次に本発明を実施例について述べる。
(実施例1)
片ロール法で作製した幅6IIIIlK厚さ約24.5
μmである( Fe6(3094) 、5Si、2B1
.なる組成の非晶質磁性合金薄帯に対し、との薄帯の両
面をGO1000の研磨テープにより約8μmずつ研磨
し、表面の凹凸を取シ除き、厚み865μmの薄帯を得
た。該薄帯の表面粗度を測定したところ、0.3μm以
下であった0また、上記試料(As、 L、)の透磁率
(μe)と損失(tanδ)の周波数特性を測定したと
ころ第5図に示すようK、比較例に掲げた作製時の状態
(As、Q、)よシ大幅に上昇し、また薄板化した試料
に対し、更[430℃で、20分間熱処理を施し、その
後に水中急冷を行なった試料(Anniと較べても、I
MHz以上でほぼ同等の特性を示している。また、損失
についても最も小さくなっており、本発明の効果が現わ
れている。
μmである( Fe6(3094) 、5Si、2B1
.なる組成の非晶質磁性合金薄帯に対し、との薄帯の両
面をGO1000の研磨テープにより約8μmずつ研磨
し、表面の凹凸を取シ除き、厚み865μmの薄帯を得
た。該薄帯の表面粗度を測定したところ、0.3μm以
下であった0また、上記試料(As、 L、)の透磁率
(μe)と損失(tanδ)の周波数特性を測定したと
ころ第5図に示すようK、比較例に掲げた作製時の状態
(As、Q、)よシ大幅に上昇し、また薄板化した試料
に対し、更[430℃で、20分間熱処理を施し、その
後に水中急冷を行なった試料(Anniと較べても、I
MHz以上でほぼ同等の特性を示している。また、損失
についても最も小さくなっており、本発明の効果が現わ
れている。
(実施例2)
実施例1と同様の方法で作製された(Fe6Co、4)
、。
、。
Si、4B、なる組成の非晶質磁性合金薄帯(厚さ19
μm)Kついても実施例1と同様の方法で厚さ14μm
とし透磁率(μe)と損失(tanδ)の周波数特性を
測定した@上記組成の非晶質磁性合金薄帯は、飽和磁束
密度Bsの高い材料であり、キューリー点Tcが結晶化
温度Tx (〜460℃)より高くガっているため、実
施例1のような水中急冷法による熱に更に回転磁場中熱
処理を施した試料(Ann、 )と作製時状態(As、
Q、)の試料について透磁率(μe)と損失(tanδ
)の周波数特性を測定した0第6図に示すように本実施
例の試料(As、L、)は、作製時状態(As、Q、)
と比較して、透磁率が30kHz〜10MHzのほぼ測
定周波数全域で上昇しており、特忙I MHz以上の高
周波領域においては、回転磁場中熱処理を施した試料と
同等の値を示し、また、損失も上記熱処理を施した試料
に比べて小さくなっていることがわかる。このように通
常の水中急冷法による熱処理のできない組成についても
非晶質磁性合金薄帯の表面に対し、機械研磨することK
より磁気特性を改善できた。
μm)Kついても実施例1と同様の方法で厚さ14μm
とし透磁率(μe)と損失(tanδ)の周波数特性を
測定した@上記組成の非晶質磁性合金薄帯は、飽和磁束
密度Bsの高い材料であり、キューリー点Tcが結晶化
温度Tx (〜460℃)より高くガっているため、実
施例1のような水中急冷法による熱に更に回転磁場中熱
処理を施した試料(Ann、 )と作製時状態(As、
Q、)の試料について透磁率(μe)と損失(tanδ
)の周波数特性を測定した0第6図に示すように本実施
例の試料(As、L、)は、作製時状態(As、Q、)
と比較して、透磁率が30kHz〜10MHzのほぼ測
定周波数全域で上昇しており、特忙I MHz以上の高
周波領域においては、回転磁場中熱処理を施した試料と
同等の値を示し、また、損失も上記熱処理を施した試料
に比べて小さくなっていることがわかる。このように通
常の水中急冷法による熱処理のできない組成についても
非晶質磁性合金薄帯の表面に対し、機械研磨することK
より磁気特性を改善できた。
(実施例3)
実施例1と同様の方法で作製された磁歪λユ0の高透磁
率材料である(Fe5GO92Mn、Cr2)75Si
、5Bよ。
率材料である(Fe5GO92Mn、Cr2)75Si
、5Bよ。
なる組成の非晶質磁性合金薄帯(厚さ35μm)につい
て実施例1と同様の方法で8.5μm〜32μmの種々
の厚みの試料を作製し、透磁率の周波数特性を測定した
。比較例として本実施例の試料につい虹更に水中急冷法
による熱処理を施した試料について本測定し合わせて示
した0まず第7図に本実施例の内研磨量の最も多い8.
5μm厚のものKついての透磁率の周波数特性を示す。
て実施例1と同様の方法で8.5μm〜32μmの種々
の厚みの試料を作製し、透磁率の周波数特性を測定した
。比較例として本実施例の試料につい虹更に水中急冷法
による熱処理を施した試料について本測定し合わせて示
した0まず第7図に本実施例の内研磨量の最も多い8.
5μm厚のものKついての透磁率の周波数特性を示す。
同図かられかるように本実施例は、作製時の状態から透
磁率も高く、また研磨により薄帯化することで更に透磁
率が大幅に上昇していることがわかる。また熱処理を施
したものと比較しても、この試料の場合300kHz以
上の周波数域でほぼ同じ特性を示しており、実施例1,
2と比べて周波数の低いところから改善効果が現われて
いる。第8図に本実施例と比較例(点線で示す)の30
kHz〜10 MHzにおける透磁率と厚みとの関係
について示す。第8図より明らかなように、薄帯が薄く
なるにつれ、透磁率が大幅に改善されており、特に本実
施例の場合、熱処理を施しだものとほぼ同等の特性を示
す範囲が、薄帯が15μm厚以上では、100 kH2
より高周波側で、また上記の8.5μm厚の試料でも、
300 kHz以上でみられ、実施例1,2の場合がI
MHz以上であったのと比較して、広い周波数域で効
果が見られた。このように、添加元素を加え更に磁歪λ
=0付近とした高透磁率非晶質磁性合金薄帯では研磨に
よる磁気特性改善効果の得られる周波数域が広く特に有
効であることがわかった。
磁率も高く、また研磨により薄帯化することで更に透磁
率が大幅に上昇していることがわかる。また熱処理を施
したものと比較しても、この試料の場合300kHz以
上の周波数域でほぼ同じ特性を示しており、実施例1,
2と比べて周波数の低いところから改善効果が現われて
いる。第8図に本実施例と比較例(点線で示す)の30
kHz〜10 MHzにおける透磁率と厚みとの関係
について示す。第8図より明らかなように、薄帯が薄く
なるにつれ、透磁率が大幅に改善されており、特に本実
施例の場合、熱処理を施しだものとほぼ同等の特性を示
す範囲が、薄帯が15μm厚以上では、100 kH2
より高周波側で、また上記の8.5μm厚の試料でも、
300 kHz以上でみられ、実施例1,2の場合がI
MHz以上であったのと比較して、広い周波数域で効
果が見られた。このように、添加元素を加え更に磁歪λ
=0付近とした高透磁率非晶質磁性合金薄帯では研磨に
よる磁気特性改善効果の得られる周波数域が広く特に有
効であることがわかった。
(発明の効果)
以上本発明によれば、非晶質磁性合金薄帯の表面性を向
上させるとともに、複雑な熱処理を施すことなく、高周
波領域における磁気特性を改善できるばかりでなく、液
体急冷法のみによっては作製することが難かしい15μ
m以下、更忙は5〜101μmの薄帯の作製が可能であ
る。
上させるとともに、複雑な熱処理を施すことなく、高周
波領域における磁気特性を改善できるばかりでなく、液
体急冷法のみによっては作製することが難かしい15μ
m以下、更忙は5〜101μmの薄帯の作製が可能であ
る。
本発明によれば、非晶質磁性合金薄帯を磁気ヘッド等の
デバイスに応用する場合に薄帯化により表面性状が向上
し、厚みの寸法精度も良好となシ、更に磁気特性改善の
だめの熱処理工程を省略することもできるので、工業的
に著しく有利である。
デバイスに応用する場合に薄帯化により表面性状が向上
し、厚みの寸法精度も良好となシ、更に磁気特性改善の
だめの熱処理工程を省略することもできるので、工業的
に著しく有利である。
また、本発明は、熱処理法の複雑な強磁性金属の含有量
の多い非晶質磁性合金薄帯に対しても有効性の改善効果
が広い範囲にわたっているので特に有利である0
の多い非晶質磁性合金薄帯に対しても有効性の改善効果
が広い範囲にわたっているので特に有利である0
、1.第1図(〜、 (b)はそれぞれ液体急冷法によ
って得Fられた非晶質磁性合金薄帯の作製時および研磨
後−・ニ アの表面状態を示す模式図、第2図(a)は作製時の非
」 品質磁性合金薄帯を用いた磁気ヘッドの模式斜視図及び
第2図ら)はギャップ部の模式正面図、第3図、第5図
および第6図は本発明の薄帯化を行なった非晶質磁性合
金薄帯の透磁率と損失の周波数特性を示す図、第4図と
第7図は本発明の薄帯化を行なった非晶質磁性合金薄帯
の透磁率と厚みの関係を示す図である。 第8図は実施例と比較例の非晶質磁性合金薄帯の透磁率
と厚みの関係を示す図である。
って得Fられた非晶質磁性合金薄帯の作製時および研磨
後−・ニ アの表面状態を示す模式図、第2図(a)は作製時の非
」 品質磁性合金薄帯を用いた磁気ヘッドの模式斜視図及び
第2図ら)はギャップ部の模式正面図、第3図、第5図
および第6図は本発明の薄帯化を行なった非晶質磁性合
金薄帯の透磁率と損失の周波数特性を示す図、第4図と
第7図は本発明の薄帯化を行なった非晶質磁性合金薄帯
の透磁率と厚みの関係を示す図である。 第8図は実施例と比較例の非晶質磁性合金薄帯の透磁率
と厚みの関係を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、液体急冷法により得られた非晶質磁性合金薄帯に熱
処理と研磨処理とのうち少なくとも研磨処理を前記薄帯
の表面からの研磨深さが1μmより深くなるように施す
ことを特徴とする非晶質磁性合金薄帯の表面性ならびに
磁気特性改善方法。 2、前記液体急冷法により得られた非晶質磁性合金薄帯
は下記(イ)(ロ)(ハ)(ニ)の合金群のなかから選
ばれる何れか一群の合金薄帯である特許請求の範囲1項
記載の方法。 (イ)組成式(Fe_xCo_1_0_0_−_x)_
ySi_zB_wで表わされ、y+z+w=100原子
%であり、0≦x≦100、65≦y≦90、0≦z≦
25、5≦w≦30である非晶質磁性合金; (ロ)組成式〔(Fe_xCo_1_0_0_−_x)
_1_0_0_−_uM_u〕_ySi_zB_wで表
わされ、y+z+w=100原子%であり、0≦x≦1
00、65≦y≦90、0≦z≦25、かつ5≦w≦3
0であつて、上式中 のMは、下記(1)(2)(3)(4)(5)の群から
選ばれた何れか1種または2種以上の成分であり、 0.1≦u≦50である非晶質磁性合金; (ハ)組成式(Fe_xCo_1_0_0_−_x)_
ySi_zB_wQ_tで表わされ、y+z+w+t=
100原子%であり、0≦x≦100、65≦y≦90
、0≦z≦25、かつ5≦w≦30であつて、上式中の
Qは、PとCのいずれか1種或いは2種の成分で あり、0.1≦t≦20である非晶質磁性合金;(ニ)
組成式〔(Fe_xCo_1_0_0_−_x)_1_
0_0_−_uM_u〕_ySi_zB_wQ_tで表
わされ、y+z+w+t=100原子%であり、0≦x
≦100、65≦y≦90、0≦z≦25、かつ5≦w
≦30であつて、上式中のMは、下記(1)(2)(3
)(4)(5)の群から選ばれた何れか1種または2種
以上の成分で あり、0.1≦u≦50の範囲にあり、また上式中のQ
は、PとCのいずれか1種或い は2種の成分であり、0.1≦t≦20である非晶質磁
性合金。 (1)Ni;50原子%以下、 (2)Cr、Mn、Ruの少なくとも1種;15原子%
以下、 (3)Mo、Zr、Ti、Al、V、Nb、Ta、W、
Cu、Ge、BeおよびBiのうちから選ばれた何れか
1種または2種以上;10 原子%以下、 (4)Zn、Ga、In、Sn、Pb、As、Sbおよ
びHfのうちから選ばれた何れか1 種または2種以上;6原子%以下、 (5)Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、D
yおよびHoのうちから選ばれた何れか 1種または2種以上;4原子%以下。 3、研磨後の薄帯の厚さは、45〜5μmの範囲内であ
る特許請求の範囲1項或いは第2項 記載の方法。 4、研磨後の薄帯の厚さは、15〜5μmの範囲内であ
る特許請求の範囲第1項或いは第2項記載の方法。 5、前記薄帯のキューリー点Tcは結晶化温度T_xよ
り低くない薄帯である特許請求の範囲第1〜4項の何れ
かに記載の方法。 6、前記薄帯の磁歪の絶対値が0.3×10^−^6以
下である特許請求の範囲第1〜5項の何れかに記載の方
法。 7、液体急冷法により得られた非晶質磁性合金薄帯に化
学的エッチング、圧延、張力付加の何れか少なくとも1
つの処理を施し、次に熱処理と研磨処理とのうち少なく
とも研磨処理を前記薄帯の表面からの研磨深さが1μm
より深くなるように施すことを特徴とする非晶質磁性合
金薄帯の表面性ならびに磁気特性改善方法。 8、前記液体急冷法により得られた非晶質磁性合金薄帯
は下記(イ)(ロ)(ハ)(ニ)の合金群のなかから選
ばれる何れか一群の合金薄帯である特許請求の範囲第7
項記載の方法。 (イ)組成式(Fe_xCo_1_0_0_−_x)_
ySi_zB_wで表わされ、y+z+w=100原子
%であり、0≦x≦100、65≦y≦90、0≦z≦
25、5≦w≦30である非晶質磁性合金; (ロ)組成式〔(Fe_xCo_1_0_0_−_x)
_1_0_0_−_uM_u〕_ySi_zB_wで表
わされ、y+z+w=100原子%であり、0≦x≦1
00、65≦y≦90、0≦z≦25、かつ5≦w≦3
0であつて、上式中 のMは、下記(1)(2)(3)(4)(5)の群から
選ばれた何れか1種または2種以上の成分であり、 0.1≦u≦50である非晶質磁性合金; (ハ)組成式(Fe_xCo_1_0_0_−_x)_
ySi_zB_wQ_tで表わされ、y+z+w+t=
100原子%であり、0≦x≦100、65≦y≦90
、0≦z≦25、かつ5≦w≦30であつて、上式中 のQは、PとCのいずれか1種或いは2種 の成分であり、0.1≦t≦20である非晶質磁性合金
; (ニ)組成式〔(Fe_xCo_1_0_0_−_x)
_1_0_0_−_uM_u〕_ySi_zB_wQ_
tで表わされ、y+z+w+t=100原子%であり、
0≦x≦100、65≦y≦90、0≦z≦25、かつ
5≦w≦30であつて、上式中のMは、下記(1)(2
)(3)(4)(5)の群から選ばれた何れか1種また
は2種以上の成分で あり、0.1≦u≦50の範囲にあり、また上式中のQ
は、PとCのいずれか1種或い は2種の成分であり、0.1≦t≦20である非晶質磁
性合金; (1)Ni;50原子%以下、 (2)Cr、Mn、Ruの少なくとも1種;15原子%
以下、 (3)Mo、Zr、Ti、Al、V、Nb、Ta、W、
Cu、Ge、BeおよびBiのうちから選ばれた何れか
1種または2種以上;10 原子%以下、 (4)Zn、Ga、In、Sn、Pb、As、Sbおよ
びHfのうちから選ばれた何れか1種 または2種以上;6原子%以下、 (5)Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、D
yおよびHoのうちから選ばれた何れか 1種または2種以上;4原子%以下。 9、研磨後の薄帯の厚さは、45〜5μmの範囲内であ
る特許請求の範囲第7項或いは第8項記載の方法。 I0、研磨後の薄帯の厚さは、15〜5μmの範囲内で
ある特許請求の範囲第7項或いは第8項記載の方法。 11、前記薄帯のキューリー点T_cは結晶化温度T_
xより低くない薄帯である特許請求の範囲第7〜10項
の何れかに記載の方法。 12、前記薄帯の磁歪の絶対値が0.3×10^−^6
以下である特許請求の範囲第7〜11項の何れかに記載
の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8650285A JPS61246318A (ja) | 1985-04-24 | 1985-04-24 | 非晶質磁性合金薄帯の表面性ならびに磁気特性改善方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8650285A JPS61246318A (ja) | 1985-04-24 | 1985-04-24 | 非晶質磁性合金薄帯の表面性ならびに磁気特性改善方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61246318A true JPS61246318A (ja) | 1986-11-01 |
Family
ID=13888752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8650285A Pending JPS61246318A (ja) | 1985-04-24 | 1985-04-24 | 非晶質磁性合金薄帯の表面性ならびに磁気特性改善方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61246318A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03500668A (ja) * | 1987-10-15 | 1991-02-14 | アライド‐シグナル・インコーポレーテッド | コバルトを含有する鉄基非晶質磁性合金 |
WO2015122526A1 (ja) * | 2014-02-17 | 2015-08-20 | 日立金属株式会社 | 高周波加速空胴用磁心、及びその製造方法 |
WO2015122527A1 (ja) * | 2014-02-17 | 2015-08-20 | 日立金属株式会社 | 高周波トランス用磁心、及びその製造方法 |
Citations (1)
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---|---|---|---|---|
JPS5739509A (en) * | 1980-08-21 | 1982-03-04 | Nippon Steel Corp | Moidification of amorphous electromagnetic material |
-
1985
- 1985-04-24 JP JP8650285A patent/JPS61246318A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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CN106104713A (zh) * | 2014-02-17 | 2016-11-09 | 日立金属株式会社 | 高频加速腔用磁芯及其制造方法 |
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JPWO2015122527A1 (ja) * | 2014-02-17 | 2017-03-30 | 日立金属株式会社 | 高周波トランス用磁心、及びその製造方法 |
EP3109870A4 (en) * | 2014-02-17 | 2017-10-25 | Hitachi Metals, Ltd. | Core for high-frequency acceleration cavity, and manufacturing method thereof |
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