JPS6124601A - 単体構造のリム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、空気タイヤの外側被覆ゴムのための単体構造
のリムに関し、より詳細には空気タイヤのヒールをその
着座部上に保持するように考えられた形状の輪郭を備え
た前記リム並びに、該リム上に取付けられた外側被覆ゴ
ムにより形成された空気タイヤに関する。

〔従来の技術〕

単体構造のリムは、周知のように、外側被覆ゴムを取付
けうるようにするための中心部の円周溝部と、外側被覆
ゴムのヒールが膨張圧力の下に収容されウェッジ作用下
に固定される２つの着座部とを、必然的に備えている。

各々の着座部は、リム縁部により外方に延長している。

例えば高速旋回時に遠心力によって生ずる大きな横向き
の力が、空気タイヤの外側被覆ゴムに加わった場合には
、ウェッジを外ずす作用が起こりうる。即ち、（旋回の
外側にある）ヒールは、その着座部から離脱し、路面と
リムとの間を進む間に、リムの内側に向って軸方向に押
される。これは、遠心力に対する横向きの反力が膨張圧
力に基づいた力によって補償されないからである。ヒー
ルは、軸方向に、その着座部から離脱し、取付は用の円
周溝部に落下することがある。その結果として、圧力の
損失と、空気タイヤの操向能力の損失とが常に惹起され
る。

リムの輪郭の適切な形状の選択によって、ウェッジを外
す作用に対する耐力を改善するためのいろいろの方法が
知られている。その１つの方法によれば、止め部分を形
成する突“部（普通「ハンプ」（ｈｕｍｐ仏語）と呼ば
れる）によってリムの内側からヒールを保持する。この
種の突部は、空気室なしに取付けられた観光バスの空気
タイヤユニットに特に広く用いられている、これらの突
部の形状は規格化されている（ＥＴＲＴ’Ｏ規格参照）
。

フランス特許第２，５２８，３６２号には、非対称の特
別の形状の突部によって、ウェッジを外す作用に対する
耐力を発生させることが示されている。この突部の径方
向の高さは、回転軸と直交する少くとも２つの別々の平
面内において、突部の円周方向の領域に沿って、或る最
小値と最大値との間において変化する。このフランス特
許による装置の目的は、回転軸と直交する平面内におい
て考えた前記突部の円周方向の広がり又は展開を過度に
増大させることなく、前記の形式の突部に比べて高さを
大きくした突部を、各々の子午面内に配置することにあ
る。

従来の突部は、確かに効果的ではあっても、或る走行状
態の下にヒールをその着座部上に保持しておくには不十
分なことがわかっている。更に、従来の突部の場合には
、突部の頂部縁の径方向の高さを大きくして取付は効率
を改善しようとすると、直ちに、取付けの困難に遭遇す
る。実際に、ヒールは、少くとも１本のビード用鋼線、
時には高弾性率のゴム又は補強用コードの存在のため、
比較的剛性である。この剛性は、外側被覆ゴムをリムと
一体化するために必要なものである。この剛性は、ヒー
ル基部の径方向伸びと反対の性質をもち、それを制限す
るので、外側被覆ゴムの容易な取付けを可能とする突部
の高さを制限する。そのため突部の本来の効果は減退す
る。

［発明の目的、発明の解決しようとする問題点］本発明
の基本的な課題は、膨張圧力の作用のみによってヒール
を容易に取付けうるようにしながら、ヒールをその着座
部上に有効に保持しうるようにするための、径方向高さ
の大きな突部を利用する手段を探究することにある。

［発明の構成、間湖点を解決するための手段］本発明は
、ヒールのための２つの着座部を備えた中心部の円周溝
部を有し、各々の着座部は、軸方向外側に、縁部によっ
て、また軸方向内側に突部によってそれぞれ延長するよ
うにした、単体構造のリムであって、リムが、 ａ）軸方向に、中心部の円周溝部と突部との間に、そし
て径方向に、円周溝部と突部の頂部縁との間に、ヒール
のための補助着座部を有し、該補助蓋ｔ９Ｂは、少くと
も円弧角３０″に亘って円周上に延長しており、 ｂ）　補助着座部と直径上に反対側にある突部の頂部縁
と溝部の側面との間の接続面を、溝部に向って傾斜させ
、この傾斜した接続面を円周方向に少くとも１２０６の
円弧角に亘り延在させたことを特徴とする単体構造のリ
ムである。

本発明によるリムの補助着座部によれば、通常のように
取付溝にヒールを挿入した後に空気タイヤを膨張圧力の
作用にかけると、ヒールは、補助着座部上に係合して、
一時的な平衡点を見出だすため、ヒールが突部を円周に
沿って同時に乗越えようとする自然の傾向が消去される
。突部が大きな径方向の高さを有する場合には、この乗
越えは不可能になる。ヒールは膨張圧力の下に、補助着
座部と直径上に向い合った個所で即ち、傾斜した接続面
が形成された個所において、補助着座部を乗越え、その
着座部上に配される。突部の残り部分の乗越えは漸進的
に行なわれる。このように、亮さの大な突部は、交互に
乗越えることができる。

本発明は、ヒールの座部とは係りない。本発明によれば
、ヒールの座部の軸方向内方の縁部に沿って円周方向に
規則的な大きな高さの止め部を形成する突部が利用され
る。ここに「円周方向に規則的な止め部」とは、数国程
度のわずかな長さ分の円周方向の途切れ部分を突部に形
成し、この突部の途切れ点からヒールを中心部の高さの
溝に向って押すことによりヒールの取外しを容易にする
ようにした止め部を意味する。

有利には、補助着座部は、円周方向に可変の径方向の高
さに配置し、この高さは、或る最大値から最小値まで漸
進的に減少させた後、同一の最大値に向って対称的に増
大させる。

有利には、補助着座部は、少くとも１２０°の円弧角に
亘って延長させる。

［実施例コ 次に、本発明の好ましい実施例を示した添付図面を参照
して説明する。

第１．２．３．４図を参照して、リムは、各々縁部２に
より外方に延長している２つのヒール着座部１と、ヒー
ルを取付けうるようにするための中心部の円周溝部３と
を備えている。各々のヒール着座部１は、軸方向内方に
、突部４によって延長し、突部４は、ヒールをヒール着
座部ｌ上に軸方向に保持するための止め部を形成してい
る。着座部１に対する突部４の高さＨば好ましくは３ｆ
ｉ以上とする。

リムは、溝部３の両側に、補助着座部５を有し、補助着
座部５は、軸方向に、ヒール保持用の突部４と取付は用
の溝部３との間にある。補助着座部５は、第１．３．４
図に最もよく図示されている。

この実施例によれば、補助着座部５はく支え面５０を有
し、この支え面の径方向の高さは、方位断面ＣＣの最大
値Ｍから方位断面ＢＢの最小値ｍまで円周方向に徐々に
減少した後、同一の最大値まで対称的に再び増大する。

補助着座部５は、１５０°の円弧角に亘り円周方向に延
長している。

好ましくは、方位断面ＢＢのところの補助着座部５及び
方位断面ＡＡのところの突部４の頂部縁４０を通る１つ
の平面内においてリムの表面上で測定した円周方向の展
開が、リム上に取付けようとする空気タイヤの外側被覆
ゴムのビード用鋼線の下方で測定した円周方向の展開に
、第１次的な近位において等しくなるように、支え面５
０の円周方向の形状と、前記最大値及び最小値を選定す
る。

溝部３に向って傾斜した前記接続面は、補助着座部５と
直径上に向い合いに配置されている。この接続面の作用
は、ヒールの取付けについての以下の説明によって明ら
かとなろう。

第２図に接続面の２つの変形実施例を示す。第２図の左
側の部分において、突部４の頂部縁４０と溝部３の側面
３０との間の前記接続面は、円弧角１５０°に亘って円
周上に延長するほぼ円錐状の表面４１によって形成され
る。この円錐状の表面４１は、第１図にも図示されてい
る。第２図の右側の部分では、突部４の頂部縁４Ｇと溝
部３の側面３０との間の接続面は、部分円環体の表面４
２によって形成される。

第６．７．８図には、本発明によるリムに対するタイヤ
の外側被覆ゴムの取付は方法が図示されている。これら
の図においては、図示を簡単にするために、一部の符号
は割愛されている。第６図にはビード用鋼線７０を備え
たヒール７が見られる。リムは、膨張圧力の下に、補助
着座部５上に位置される。ヒール７は、膨張圧力が増大
するにつれて、円錐状の表面４１に沿って滑った後、補
助着座部５と直径上に向い合った突部４の頂部縁４０を
乗越える（第７図参照）。このように乗越えが開始され
たので、ヒールは、最初の位置の両側に、自然に乗越え
を続ける。この運動の終了時において、ヒールは、補助
着座部５を最終的に離脱する（第８図参照）。当業者に
は明らがなように、部分円環体の表面４２の役目は、円
錐状の表面４１の役目とほぼ同じものである。より一般
的には、膨張圧力下においてのヒール７の軸方向の移動
（補助着座部５によって与えられる、ヒール７の軸方向
移動）に対する抵抗が最小となるような、溝部３に向っ
て傾斜した接続面を描くことが問題となる。一時的な平
衡をヒールが見出だす領域である補助着座部５を与える
本発明によるリムの輪郭により、交互の乗越えを行なう
ようにすると、或る与えられた外径の止め部を乗越える
ために必要なヒールの変形量が最小になる。

突部４は、取外しを容易にするために、数口の間、途切
れていてもよい。取外し工具（レバーその他）を用いて
、第１．５図に最もよく示された途切れ部分６のところ
に空気タイヤの外側被覆ゴムのヒール７を押込む。ヒー
ルは最初の場所に近い別の場所において更に押込まれる
。ヒールは、この時に、突部４を乗越え、中心部の溝部
３中に落下する。最終的な取外しは、従来の方法と同様
にして行なわれる。

本発明は、別の例として、取外し不可能な組立ての形成
にも適用される。この場合は突部４は、円周方向に、ひ
と続きとし、途切れ部分６は形成しない。突部４の径方
向の高さは十分大きな値とし、この値は、実験によって
非常に容易に定めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、中心部の円周溝を４る回転軸と直交する平面
に従って切断して示す本発明によるリムの断面図、第２
図は、第１図のＡ−Ａ線に沿い切断して示す断面図、第
３図は、第１図のＢ−Ｂ線に沿い切断して示す断面図、
第４図は、第１図のＣ−Ｃ線に沿い切断して示す断面図
、第５図は、第１図のＤ−Ｄ線に沿い切断して示す断面
図、第６図は、第１図のＡ−ＡＳＢ−Ｂ線に沿い切断し
て示す子午断面図であり、取付は開始時のリムも示す図
、第７図は中間位置のリムと共に示す第６図と同様の断
面図、第８図は、取付は終了位置のリムと共に示す第６
図と同様の断面図である。 符号の説明 １・・・着座部。２・・・縁部。３・・・円周溝部。４
・・・突部。５・・・補助着座部。３゜・・・側面。４
０・・・頂部縁。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）ヒールのための２つの着座部（１）を備えた中心部
   の円周溝部（３）を有し、各々の着座部（１）は軸方向
   外側に、縁部（２）によって、また軸方向内側に突部（
   ４）によってそれぞれ延長するようにした、単体構造の
   リムであって、中心部の円周溝部（３）の少くとも一側
   において、リムが、ａ）軸方向に、中心部の円周溝部（
   ３）と突部（４）との間に、そして径方向に、円周溝部
   （３）と突部（４）の頂部縁（４０）との間に、ヒール
   のための補助着座部（５）を有し、補助着座部（５）は
   、少くとも円弧角３０°に亘って円周上に延長しており
   、 ｂ）補助着座部（５）と直径上に反対側にある突部（４
   ）の頂部縁（４０）と溝部（３）の側面（３０）との間
   の接続面を、溝部（３）に向って傾斜させ、この傾斜し
   た接続面を円周方向に少くとも １２０°の円弧角に亘り延在させたことを特徴とする単
   体構造のリム。 ２）傾斜した接続面をほぼ円錐状の表面（４１）とした
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の単体構造
   のリム。 ３）傾斜した接続面を部分円環体の表面（４２）とした
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の単体構造
   のリム。 ４）補助着座部（５）が、円周方向に可変の径方向の高
   さにあり、この高さが或る最大値Ｍから最小値ｍまで漸
   進的に減少した後、同一の最大値Ｍに向って対称的に増
   大することを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第
   ３項のうちのいずれか１項に記載の単体構造のリム。 ５）補助着座部（５）を少くとも１２０°の円弧角に亘
   り延長させたことを特徴とする特許請求の範囲第１項な
   いし第４項のうちのいずれか１項に記載の単体構造のリ
   ム。 ６）補助着座部（５）を１５０°の円弧角に亘り延長さ
   せたことを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第５
   項のうちのいずれか１項に記載の単体構造のリム。 ７）傾斜した接続面を１５０°の円弧に亘り延長させた
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第６項の
   うちのいずれか１項に記載の単体構造のリム。 ８）着座部（１）に対する突部（４）の高さＨを３ｍｍ
   以上としたことを特徴とする特許請求の範囲第１項ない
   し第７項のうちのいずれか１項に記載の単体構造のリム
   。 ９）突部（４）が、わずかな長さの少くとも１つの途切
   れ部分（６）を有することを特徴とする特許請求の範囲
   第１項ないし第８項のうちのいずれか１項に記載の単体
   構造のリム。 １０）特許請求の範囲第１項ないし第８項のうちのいず
   れか１項に記載のリムを有することを特徴とする空気タ
   イヤ。