JPS61245701A - 平面アンテナ用カバ−の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、衛星放送受信用やマイクロ波受信用の平面ア
ンテナを保護するためのカバーの製造方法に関するもの
である。

［背景技術１ 赤道上空の静止衛星によるマイクロ波を用いた衛星放送
を家庭などで受信するアンテナとして、屋根や壁に取り
付けて用いられる平面アンテナがある。そしてこの平面
アンテナ１は第４図に示すようにアンテナ基台８に取り
付けられて使用され、このアンテナ基台８にパツキン９
を介してカバーＡを取り付けることによって平面アンテ
ナ１の保護をカバーＡでおこなうようにしている。

ここで、この平面アンテナ用のカバーは従来はアクリル
樹脂やポリカーボネート樹脂などを平板に成形したのち
に、これを真空成形や圧空成形゛して下面開口のドーム
状などにすることによって製造がおこなわれている。し
かしこの上）に樹脂を真空成形や圧空成形して製造した
ものでは強度が弱く強風によって大きく変形したり破損
されたりするおそれがある。そこでガラスマット強化不
飽和ポリエステル樹脂をハンドレイアップ成形したり、
シートモールディングコンパウンド（ＳＭＣ）を直圧成
形したりして、強度の高いカバーを作成する試みがなさ
れている。しかしこのように形成したものではカバーの
肉厚が厚くなって、カバーによる電波の反射や透過損失
が大か（なり、アンテナの利得が十分に得ることができ
な（なるという問題が発生するものであった。

【発明の目的１ 本発明は、上記の点に鑑みて為されたものであり、電波
の透過率が高くてアンテナ利得に優れ、しかも機械的強
度にも優れた平面アンテナのカバーの製造方法を提供す
ることを目的とするものである。

【発明の開示Ｊ しかして本発明に係る平面アンテナのカバーの製造方法
は、平面アンテナ１を覆うように下面が開口する箱状に
形成される平面アンテナ用のカバーＡをｗＬ造するにあ
たって、樹脂含浸ガラスクロス２の樹脂を硬化させる際
にこの樹脂含浸ガラスクロス２に発泡合成樹脂ボード３
を密着させ、樹脂含浸ガラスクロス２の樹脂が硬化して
形成されるガラスクロス強化樹脂層４と発泡合成樹脂ボ
ード３とを複合させることによってカバーの電波透過部
５を形成させることを特徴とするものであり、以下本発
明の詳細な説明する。

樹脂含浸ガラスクロス２はガラス繊維の織布によって形
成されるガラスクロスに不飽和ポリエステル樹脂を含浸
させて形成されるもので、平面７ンテナ１を覆うための
カバーＡの外面形状に適合して内面形状が形成される型
１０内にこの樹脂含浸ガラスクロス２を第２図（ａ）の
ように載置する。

このとき、第４図のようにカバーＡで平面７ンテナ１を
覆った場合に、平面アンテナ１に電波を透遇させるべき
部分であるカバーＡの電波透過部５（第３図の鎖線によ
って囲まれる部分）に対応する　。

ように型１０の底面と側面とにこの樹脂含浸ガラスクロ
ス２を載置するものである。また予め型１０の内面にデ
ルコート層を形成しておいてカバーＡの表面にデルコー
トが施されるようにしてもよ（１゜ 次にこのように樹脂含浸ガラスクロス２を型１０内に載
置したのち、樹脂含浸ガラスクロス２の上に第２図（ａ
）のように発泡合成樹脂ボード３を載置する。この発泡
合成樹脂ボード３も電波透過部５に対応する部分で載置
するものである。この場合、登均４−Ｆ＃柑脂ボーＶ３
の片面【ニド１軸（脂会浸〃フスクロス２に含浸した樹
脂と同じ樹脂を塗布し、この塗布した樹脂の側の面で発
泡合成樹脂ボード３を樹脂含浸〃２スクロス２に載置す
るようにするのがよく、このようにすれば樹脂含浸ガラ
スクロス２の樹脂を硬化させた際に、発泡合成ｖｎｍボ
ード３とｔＭＮ含浸ガラスクロス２の樹脂が硬化して形
成されるガラスクロス強化樹脂層４との密着性を向上さ
せることができることになるものである１発泡合成樹脂
ボード３としては、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン−ポリスチレン共重合体、ポリエチレンの発
泡合成樹脂で形成されたものを用いるのがよく、発泡倍
率は５〜５０倍に設定されるのがよい。発泡倍率が５倍
未満であると、電波の透過率を低下させる傾向を生じ、
また発泡倍率が５０倍を超えると、補強効果が不十分に
なるものである。

また第４図のようにカバーＡで平面アンテナ１を覆った
場合に、平面アンテナ１に電波を透過させる必要のない
部分であるカバーＡの非電波透過部６（第３図の鎖線に
よって囲まれる部分以外の部分）に対応する位置におい
ては、ガラスマットに不飽和ポリエステル樹脂を含浸し
た樹脂含浸ガラスマツ）１１を第２図（ｂ）のように載
置する。

そして樹脂含浸ガラスマット１１の端部と樹脂含浸ガラ
スクロス２とを重複させた状態で、樹脂含浸ガラスクロ
ス２と樹脂含浸ガラスマット１１の樹脂を硬化させる。

硬化は室温においても特に問題はないが、６０℃程度に
加熱しておこなうほうが好ましい、また硬化をおこなわ
せる際には発泡合成樹脂ボード３に１８２図（ａ）の矢
印のように２〜１０　Ｋｇ／Ｃｍ”程度の加圧力を与え
るのが望ましく、このようにすれば発泡合成樹脂ボード
３とガラスクロス強化樹脂層４とを十分に密着させるこ
とができることになる。このようにして樹脂含浸ガラス
クロス２の樹脂が硬化したガラスクロス強化樹脂層４と
樹脂含浸ガラスマット１１の樹脂が硬化した〃フスマ２
１強化樹脂層１２とで構成される第１図のようなカバー
Ａを作成することができるものである。

上記のようにして作成されるカバーＡにあって、ガラス
クロスは薄くても十分な強度を発揮させることができ、
従って樹脂含浸ガラスクロス２の樹脂が硬化して形成さ
れることになるガラスクロス強化樹脂層４を強度を保持
しつつ薄い層として形成することができることになるも
のである。このガラスクロス強化樹脂層４の厚みは１−
醜以下に設定されるのがよい、厚みが１論鵬を超えると
電波透過部５を構成するこのガラスクロス強化樹脂層４
において電波の透過が阻害される傾向を生じ、アンテナ
利得が低下することになるものである。これに対してガ
ラスマットはガラスクロスのように薄くすることができ
ないが、樹脂含浸ガラスマット１１の樹脂が硬化して形
成されることになるガラスマット強化樹脂層１２は非電
波透過部６を構成するものであるために、厚みが厚いこ
とによって支障が生じるようなことはなく、このガラス
マット強化樹脂層１２の厚みは強度の面から１１以上に
設定されるのがよい。

次に本発明を実施例によってさらに説明する。

衷ＪＬＬＬ 型１０にデルコート層を厚み０．３−で形成させ、二の
型１０の電波透過！ｊ６５に対応する部分に２００ｇ／
霞２の平織りガラスクロスに不飽和ポリエステル樹脂を
含浸して作成した樹脂含浸ガラスクロス２を載置し、さ
らにこの上に発泡合成樹脂ボード３として発泡倍率が３
０倍で厚みが２０曽醜の硬質発泡ウレタンボードを載置
してこれを５Ｋｇ／ａｍ”の圧力で加圧した。＊た型１
０の非電波透過部５に対応する部分に４００ｇ／諺２の
がラスマットに不飽和ポリエステル樹脂を含浸して作成
した樹脂含浸ガラスマフ）１１を載置して、これを繰り
返して厚みを５輪輪にし、このプラスマットと発泡ウレ
タンボードの端部同士を適当に重ね合わせて接合した０
次にこれを約６０℃に保った乾燥器内で加熱し、ガラス
クロスやガラスマットに含浸した樹脂を硬化させた。

そして型１０から脱型することによって、電波透過ｓ５
がガラスクロス強化１ｍｌ脂層４と発泡合成樹脂ボード
３との複合層で構成され、非電波透過部６がガラスマッ
ト強化樹脂層１２で構成されたカバーＡを得た。このも
のにあって、電波透過部６のガラスクロス強化樹脂層４
の厚みは０　、３　ａｍであった。

叉１ｊＬ虹 実施例１において、発泡合成樹脂ボード３として発泡ウ
レタンボードの代わりに発泡倍率が２０倍で厚みが１５
−一のポリエチレン−ポリスチレン共重合体の発泡ボー
ドを用いるようにし、この発泡ボードの片面に不飽和ポ
リエステル樹脂を１００±１０ｇ／輸２の塗布量で塗布
して使用するようにした他は、実施例１と同様にしてカ
バーＡを得た。

このようにして作成した実施例１及び２のカバーＡにつ
いて、アンテナ利得と風速１５　ｍｌ　ｓｅｃでのたわ
みとを測定した。結果を次表に示す。

また比較のために、厚み３−一のガラス繊維強化不飽和
ポリエステル樹脂（ＦＲＰ）で作成したカバーＡ（比較
例１）、厚み３輪−のポリカーボネートで作成したカバ
ーＡ（比較例２）、厚み３ｅ＋ｎのアクリル樹脂で作成
したカバーＡ（比較例３）についてもアンテナ利得と風
速１５ｍ／ｓｅｅでのたわみとを測定した。

前表の結果、実施例１，２のものではアンテナ利得に優
れると共にたわみが小さく、電波の透過性に優れると共
に強度においで□も優れることが確認される。

［発明の効果１ 上述のように本発明にあっては、樹脂含浸ガラスクロス
の樹脂を硬化させる際にこの樹脂含浸ガラスクロスに発
泡合成樹脂ボードを密着させ、樹脂含浸ガラスクロスの
樹脂が硬化して形成されるガラスクロス強化樹脂層と発
泡合成樹脂ボードとを複合させることによってカバーの
電波透過部を形成させるようにしてあるので、ガラスク
ロスは薄くても十分な強度を発揮させることができて、
樹脂含浸ガラスクロスの樹脂が硬化して形成されること
になるガラスクロス強化樹脂層を強度を保持しつつ薄い
層として形成することができると共に、このガラスクロ
ス強化樹脂層を電波の透過の阻害の少ない発泡合成樹脂
ボードによって補強させることができ、電波透過部の強
度を低下させることなく電波の透過性を向上させて強度
とアンテナ利得とに優れたカバーを形成することができ
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によりで製造したカバーめ背面側から見
た斜視図、第２図（’ａ　）’（ｂ　）は同上の製造の
一工程を示す断面図、第３図（ａ）（ｂ）（ｃ）は同上
の′カバーの平面図と背面図と側面図、第４図は同上の
カバーの使用状態の分解斜視図である。 １は平面アンテナ、２は樹脂含浸ガラスクロス、３は発
泡合成樹脂ボード、４はガラスクロス強化樹脂層、５は
電波透過部である。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）平面アンテナを覆うように下面が開口する箱状に
   形成される平面アンテナ用カバーを製造するにあたって
   、樹脂含浸ガラスクロスの樹脂を硬化させる際にこの樹
   脂含浸ガラスクロスに発泡合成樹脂ボードを密着させ、
   樹脂含浸ガラスクロスの樹脂が硬化して形成されるガラ
   スクロス強化樹脂層と発泡合成樹脂ボードとを複合させ
   ることによってカバーの電波透過部を形成させることを
   特徴とする平面アンテナ用カバーの製造方法。
2. （２）発泡合成樹脂ボードを樹脂含浸ガラスクロスに複
   合するにあたって、予め発泡合成樹脂ボードの表面にガ
   ラスクロスに含浸したものと同じ樹脂を塗布しておき、
   この塗布した樹脂を介して樹脂含浸ガラスクロスに発泡
   合成樹脂ボードを密着させることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の平面アンテナ用カバーの製造方法。
3. （３）電波透過部におけるガラスクロス強化樹脂層の厚
   みは１ｍｍ以下であることを特徴とする特許請求の範囲
   第１項又は第２項記載の平面アンテナ用カバーの製造方
   法。
4. （４）発泡合成樹脂ボードがポリウレタン、ポリ塩化ビ
   ニル、ポリエチレン−ポリスチレン共重合体、ポリエチ
   レンから選ばれる発泡合成樹脂で形成され、発泡倍率が
   ５〜５０倍であることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項乃至第３項のいずれかに記載の平面アンテナ用カバー
   の製造方法。