JPS61242638A - Co分離回収用吸着剤、その製造法およびそれを用いて高純度coを分離回収する方法 - Google Patents

Co分離回収用吸着剤、その製造法およびそれを用いて高純度coを分離回収する方法

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JPS61242638A
JPS61242638A JP60082978A JP8297885A JPS61242638A JP S61242638 A JPS61242638 A JP S61242638A JP 60082978 A JP60082978 A JP 60082978A JP 8297885 A JP8297885 A JP 8297885A JP S61242638 A JPS61242638 A JP S61242638A
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adsorbent
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清二 西田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、圧力変動式吸着分離法(以下PSA法という
)または/および温度変動式吸着分離法(以下TSA法
という)によりCOを含む混合ガスから高純度のCOを
分離回収する目的に用いる吸着剤に関するものであり、
さらにはその吸着剤を製造する方法、およびその吸着剤
を用いて高純度COを分離回収する方法に関するもので
ある。
従来の技術 COを主成分とするガスの代表的なものとして、製鉄所
の転炉から得られる転炉ガス、高炉から得られる高炉ガ
ス、電気炉から得られる電気炉ガス、コークスをガス化
して得られる発生炉ガスなどがある。これらのガスは通
常そのほとんどが燃料として使用されているが、これら
のガスの中にはCOがたとえば70vo1%前後あるい
はそれ以」−も含まれているものもあるので、これらの
ガス中に含まれるCOを高純度で分離回収することがで
きれば、ギ酸、酢酸等の合成原料、有機化合物の還元用
などとして用いることができ、化学7「楽土非常に有益
である。
従来、COを主成分とするガスからCOを分離回収する
方法として、深冷分離法、銅アンモニア法、コソーブ(
COS ORB)法なとが知られているが、これらの方
法は設備費がかさむ」−1電力、蒸気等の熱エネルギー
に要する費用が大きいという問題があり、大容量のCO
の分離回収には適していても、中容量または小容量のC
Oの分離回収には必ずしも適していなかった。ごらに、
これらの方法により分離して得られるCOには0z、C
O2など自機合成反応上障害となるガス成分が4昆在し
てくるため、そのままでは有機合成用には適用できない
という欠点があった。
ところで、中容量または小容量の原料ガスから特定ガス
を選択分離する方D、としてPSA法およびTSA法が
知られている。
PSA法とは、混合ガスから特定ガスを選択分離する方
法の一つであって、高い圧力で被吸着物を吸着剤に吸着
させ、ついで吸着系の圧力を下げることによって吸着剤
に吸着した被吸着物を脱離し、吸着物および非吸着物を
分離する方法であって、工業的には吸着剤を充填した塔
を複数個設け、それぞれの吸着塔において、A圧→吸着
→洗791→脱気の一連の操作を繰り返すことにより、
装置全体としては連続的に分離回収をイー1うことかで
きるようにしたものである。
また、TSA法も−1−記PSA法と同様に混合ガスか
ら特定ガスを選択分離する方法の一つであって、低温で
被吸着物を吸着剤に吸着させ、ついで吸着系の温度」−
げることによって吸着剤に吸着した被吸着物を鋭離し、
吸着物および非吸着物を分都する方法である。
従来、このPSA法によりCOを含む混合ガスからCO
を分離回収する方法として、モルデナイト系ゼオライト
を吸着剤として用いる方法が提案されている。(特開昭
59−22f325号公報、特開昭58−498’18
号公報参照) また、PSA法またはTSA法によりCOを含むlIル
合ガスからCOを分画回収する方法として、ハロゲン化
銅(■)、酸化鋼(■)、銅(II )塩、酸化銅(T
I )などの銅化合物を活性炭に相持させたものを吸着
剤として用いる方法が提案されている。(特商昭58−
15[15]7号公報、特開昭59−8’ 94’ 1
4号公報、特開昭59’−105841号公報、特開昭
58’−138’134号公報参照) ゛□発明が解決しようとする問題点 PSA法またはTSA法を実施するにあたり吸着塔に充
填する吸着剤に求められる性能としては、■共存成分に
対する着目成分の選択的吸着があること、■加圧または
低温時と減圧または高温時の着目成分の吸着量の差が大
きいこと、■吸着した着目成分の脱離が容易であること
、■着目成分以外は吸着されにくく、そして脱離しにく
いこと、などがあげられる。これらの性能は、製品ガス
の純度および収率に大きな影響を4えるため、PSA法
またはTSA法では重要な要素となる。
しかるに、吸着剤の物理的な吸着脱離現象を利用する−
1−記モルデナイト系ゼオラ11・を吸着剤として用い
る方法にあっては、CO吸着量が比較的小さいため圧力
スイングの切替え頻度を多くしなければならず、操作の
点でも弁類の寿命の点でも不利となること、吸着操作に
先立ちCOIを予め除去しておかなければならないこと
、N2の共吸着を免かれないため、製品純度が低くなる
こと、また吸着したNzを除くために製品COガスを用
いて塔内洗浄を行うときの洗浄量が多く、製品COの回
収率が低くなることなどの問題がある。
一方、吸着剤の化学的な吸着脱離現象を利用する上記銅
化合物を活性炭に担持させた吸着剤を用いる方法にあっ
ては、C01N2、C05Lなどを含む47へ合ガスか
らCOを分動しようとする場合、COと同時にCO2な
ども共吸着する傾向があるため高純度のCOを分離回収
しがたいこと、また吸着剤のCO吸着i1が必ずしも大
きくはないことなどの問題点があり、工業的規模におい
て採用しうるまでには至っていない。
本発明は、このような状況に鑑み、COを含む4昆合ガ
スから高純IffのCOを効率良く分離回収する工業的
に有利な吸着剤を見出すべく鋭意研究を重ねた結果到達
したものである。
問題点を解決するための手段 本発明のCOO離回収用吸着剤は、シリカまたは/およ
びアルミナからなる111体に銅化合物を41i持させ
てなるものである。
また、本発明のCOO離回収用吸着剤の製造法は、シリ
カまたは/およびアルミナからなる担体に、銅化合物を
溶媒に溶解または分散した溶液または分散液を接触させ
た後、溶媒を除去することを特徴とするものである。
さらにまた、本発明の高純度COを分離回収する方法は
、PSA法または/およびTSA法によりCOを含む混
合ガスから高純度COを分離回収するにあたり、吸着剤
として、シリカまたは/およびアルミナからなる111
体に銅化6物を111持させてなるCO分魔1回収用吸
着剤を用いることを特徴とするものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
胱看光 本発明のCO分分団回収用吸着剤、シリカまたは/およ
びアルミナからなる担体に銅化合物を411持させてな
るものである。
シリカは、たとえばケイ酪すトリウム水溶液を塩酸など
の酸で中和I7て沈澱を析出させ、一ついで水洗、乾燥
し、さらに必要に応じて減圧加熱により活性化し、粉粒
状とすることにより取得される。アルミナは、たとえば
可溶性のアルミニウム塩の水溶液から水酸化アルミニウ
ムを沈澱させてろ過し、これを強熱することにより取イ
↓Iされる。
シリカとアルミナを併用するときは、シリカとアルミナ
との中なる機械的混合物のほか、シリカゲルとアルミナ
ゲルとを湿った状態で練り合せる方法、シリカゲルにア
ルミニウム塩を浸漬する方法、シリカとアルミナとを水
溶液から同蒋にゲル化させる方法、シリカゲル上にアル
ミナゲルを沈着させる方法などが採用ごれる。
これらのシリカ、アルミナおよびシリカ−アルミナは、
いずれも市販されており、本発明においては塔に充填し
たときの圧損等を考慮して粒径がたとえば1〜7mm程
度の粒状のものを選択し、これを必要に応じて乾燥して
から使用する。
シリカとアルミナとを比較すると、COO着量の点では
シリカの方がすぐれており、一方CO純度の点ではアル
ミナの方がすぐれているという傾向がある。
シリカまたは/およびアルミナ担体に担持させる銅化合
物としては、銅(I)化合物、銅(■1)化合物または
銅(II )化合物の還元物が用いられる。なお、場合
により、これらの銅化合物と共に、塩化アルミニウム、
フッ化アルミニウム、臭化アルミニウムなどのハロゲン
化アルミニウムを混合使用することできる。
ここで銅(I)化合物としては、塩化銅(I)、フン化
m (I) 、臭化銅(I )等のハロゲン化銅(1)
;酸化銅(1)ニジアン化銅(■);ギm銅(■)、酢
酸銅(1)、シュウ酎銅(I)、硫酸銅(■)、椎硫耐
銅(I)等の銅CI)の酸素#塩または右機酩塩;硫化
銅(■)、ジクロロ銅(I)酸塩、テトラクロロ銅(I
)酸塩、ジシアノ銅(I)酸塩、テトラシアノ銅(I)
酸塩等の錯塩などが例示される。特にIn化銅(1)が
好適である。
Iff(II)化合物としては、塩化銅(IT)、 フ
ッ化銅(IT)、臭化鋼(n )等のハロゲン化銅(I
I)、酸化銅(II)、シアン化銅(TI)、ギ酸銅(
II)、酢酸銅(II)、シュウ耐錆(Jl)、硫酸銅
(II)、硝酸銅(II)、  リン酎銅(II)、炭
酸銅(II )等の銅(II )の酸素酸塩または有機
耐用:水酸化銅(H);硫化銅(II)、)リフルオロ
銅(II )酸塩、テトラフルオロ銅(II )醇」ム
、トリクロロ銅(II )酸塩、テトラクロロ銅(TI
 )酸塩、テトラシアノIF((II )酸iハ、テト
ラヒドロオクン銅(II )酸塩、ヘキサヒドロオクン
銅(II )醇+1H、アンミン錯塩等の錯号スなどが
例示される。
銅(II )化合物を)U体に担持させた場合は、これ
を還元した還元物も用いられる。この還元物は、銅(I
)化合物と銅(II )化合物との混合物、あるいは工
師とII価の中間の原子価を持つ化合物であると1ス1
一定される。
シリカまたは/およびアルミナ担体に対する銅化合物の
担持量は特に限定はないが、通常は05〜10  m−
mol/g、好ましくは1〜5  m−mol/gの範
囲から1択する。担持量が余りに少ないとCO吸着能力
が不足し、一方担持量が余りに多いとかえって分離効率
が低下する。
11皿ムU妻 1−述の吸着剤は、シリカまたは/およびアルミナから
なる担体に、銅化合物を溶媒に溶解または分散ネせだ溶
液または分散液を接触させた後、溶媒を除去することに
より製造される。
溶液または分散液の接触は、含浸、スプレーなどにより
なされる。この際、シリカまたは/およびアルミナに銅
化合物の溶液または分散液を含浸またはスプレーなどの
手段によりliに接触させるだけでなく、真空脱気した
シリカまたは/およびアルミナに銅化合物の溶液または
分散液を接触させたり、シリカまたは/およびアルミナ
に銅化合物の溶液または分散液を接触させた後、減圧条
件ドに脱気したりしてもよい。
溶媒と1.ては、たとえば、水、塩酸、酢酸、ギ酸、ア
ンモニア性ギ耐水溶液、アンモニア水、含ハロゲン溶剤
(クロロホルム、四塩化炭素、二塩化エチレン、I・リ
クロロエタン、テトラクロロエタン、テ]・ラクロロエ
チレン、塩化メチレン、フッ素系溶剤等)、含イオウ溶
剤(二硫化炭素、ジメチルスルホキシド等)、含窒素溶
剤(プロピオニトリル、アセトニトリル メチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等) 、 
炭化水素(ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
エチルベンゼン、シクロヘキサン、デカリン等)、アル
コール類(メタノール、エタノール、プロパツール、ブ
クノール、アミルアルコール、シクロヘキサノール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール等)、ケトン
類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、アセトフェノン、イソホロン、シクロへキサメ
ン等)、エステル類(酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ア
ミル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸アミル等)、
エーテル類(イソプロピルエーテル、ジオキサン等)、
セロソルブ類(セロソルブ、エチルセロソルブ、ブチル
セロソルブ、セロンルブアセテート等)、カルビ)・−
ル類などがあげられる。
シリカまたは/およびアルミナからなる担体に銅化合物
の溶液または分散液を接触させた後は、空気雰囲気下ま
たは窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下に適当な
手段により溶媒を除去する。溶媒の除去は単なる加熱乾
燥のほか、減圧乾燥によってもなされる。    □ 銅(I)化合物を用いた場合は、この乾燥により十分な
CO吸着能を示す吸着剤が得られるが、ごらに不活性ガ
スまたは還元性ガス雰囲気下に加熱処理を行ってもよい
これに対し銅( TI )化合物を用いた場合は、]−
記乾燥だけではCO吸着能が不足する場合が多い。そこ
で銅( II )化合物を用いた場合には、乾燥後の吸
着剤をさらに不活性ガスまたは還元性ガス雰囲気下にお
いて加熱処理することにより活性化を行うことが望まし
い。加熱温度は、窒素、アルゴンなどの不活性ガス中に
おいては2 0’O〜600℃、好ましくは400〜5
50℃、CO、Hλなどの還元性ガス中においては1.
 0 0〜230°Cとするのが適当である。
この加熱処理により、担体に担持された銅( II)化
合物は部分的に還元されて、銅(I)化合物と銅( I
I )化合物との混合物、あるいは工師とII価の中間
の原子価を持つ化合物になるものと推定される。
免ρ!弓υ1贋双 上記のようにして得られた吸着剤は、吸着塔に充填され
、PSA法またはTSA法により、Coを含むII配合
ガスからのCOの分離回収が遂行される。
PSA法によりCOの分離回収を行う場合は、吸着工程
における吸着圧力は大気圧以上、たとえば0〜6 Kg
/ cm’Gとすることが望ましく 真空脱気工程にお
ける真空度は大気圧以下、たとえば200〜10Tor
rとすることが望ましい。
TSA法によりCOの分離回収を行う場合は、吸着工程
における吸着温度はたとえばO〜40°C程度、脱気工
程における脱気温度はたとえば60〜180°C程度と
することが望ましい。
また、PSA法とTSA法とを併用し、吸着を大気圧以
」−で低温条件下に行い、脱気を大気圧以下で高温条件
下に行うこともできる。
なお、TSA法はエネルギー消費の点でPSA法に比し
ては不利であるため、工業的にはPSA法を採用するか
、P S A −T S A (51用法を採用するこ
とが望ましい。
本発明の方法に適用できるCOを含む混合ガスとしては
、たとえば、製鉄所の転炉から発生する転炉ガスが用い
られる。転炉ガスは、通常、主成分としてのCOのほか
、02、メタンその他の炭化水素、水および少年のH2
,S、NH3等を含んでいる。転炉ガス以外に、高炉ガ
ス、電気炉ガス、発生炉ガスなども原料ガスとして用い
ることができる。
なお、本発明においては、CO分離回収工程に先立ち、
上記吸着剤を被毒し、あるいはその寿命を縮めるおそれ
のある成分、すなわちイオウ化合物、N H3等の不純
物の吸着除去工程、水分除去−[程およびO2除去工程
を設けることが望ましい。ただし、C02除去工程やN
z除去工程は設けるには及ばない。
PSA法を採用した場合の操作は、工業的には、上記吸
着剤を充填した複数の吸着塔を用い、次の各操作をそれ
ぞれの吸着塔において、(1)原料ガスを吸着塔に流し
てCOを吸着する■二程、および、排出ガス中CO濃度
が原料ガス中のCO濃度と等しくなる少し前に、υ1出
ガスを他塔の昇圧(m)に用いる工程、 (2)吸着工程終了後、その吸着塔と真空脱気が終った
吸着塔とを連絡し、前者吸着塔の圧力を大気圧付近まで
並流に減圧させる減圧工程、およびそれに対応して後者
吸着塔を昇圧(I)する工程、 (3)減圧した吸着塔に製品ガスの一部を並流に導入し
て、塔内部残留不純物ガスを洗浄する洗浄工程、および
、このとき排出されるガスを他塔の昇圧(IT )に用
いる工程、 (4)真空減圧して、吸着剤に吸着されているCOを吸
着剤から向流に脱気させ、製品ガスを回収する製品回収
工程、 (5)製品回収が終った吸着塔と吸着工程が終った吸着
塔とを連絡して、前者吸着塔を並流に昇圧する昇圧(I
)工程、 (6)他の吸着塔の洗浄排ガスにより並流に昇圧する昇
圧(II )工程、 (7)他の吸着塔の吸着工程終了間際の排ガスによりy
圧する昇圧(m)工程、 を順次繰返して行えばよい。
このように」−記操作をそれぞれの吸着塔におI/)て
順次繰返して行うことによって、連続的に高純度のCO
ガスを高い回収率で分離回収することができる。
作   用 本発明の固体吸着剤による吸着脱離現象は、主として担
体に担持された銅化合物とCOとの可逆的な化学反応(
錯体形成反応と解離反応)に基づくものであり(Nλ、
C02との化学反応は起こらない)、副次的にシリカま
たは/およびアルミナ担体の細孔表面−1−への物理的
な吸着およびそこからの脱離に基〈ものであると考えら
る。
実  施  例 次に、実施例をあげて本発明をさらに説明する。
実施例1 200 mlの三角フラスコ中で塩化銅(I)14gを
401の塩酸に溶解することにより、塩化銅(I)溶液
を調製した。この溶液中に、予め110℃で約4時間乾
燥した平均粒径3mmのアルミナ(不二見研磨材工業株
式会社製AH−5ll ) 40gを加え、アスピレー
タ−で1分間脱気した後、4時間静置した。ついで、マ
ントルヒーターで200℃に加熱しつつ、N2気流中で
溶媒を留去した後、室温まで冷却し、CO分離回収用の
吸着剤を得た。
−1−記で得た吸着剤を吸着塔(15m[IlφX30
0mmH)に充填し、この吸着塔に Co  :  71.4 vo1% N2  :  12.7 vo1% CO2:  15.9 vo1% よりなる組成の1気圧の混合ガスを供給して20′Cで
COを吸着させた。このときのCO吸着量はif(,2
cc/ccであった。
吸着操作後G O180m1で塔内を洗浄し、ついで真
空ポンプを用いて圧力50Torrで5分間脱気を行い
、吸着されているガスを放出させた。このときのCO放
出酸は8.9cc/ccであり、回収ガス組成は、 Co  :  99.9 vo1% ”02. :   0.1 vo1% N2.   :   trace であった。
再びI−記と同じ条件で吸着させると、放出したc o
 11と同じ州のCOが吸着された。
比較例1 吸着剤としてモルデナイト系ゼオライト(粒径3 mm
)を充填した吸着塔を用いたほかは実施例1と同様にし
て実験を行った。
比較例2 アルミナに代えて市販の活性炭4粒径3 mm)を用い
たほかは実施例1と同様にして吸着剤を製造し、この吸
着剤を用いて実施例1と同様の実験を行った。
以ト実施例1、比較例1〜2の結果を第1表に示す。
」 ソ 第1表 実施例2 実施例1において、混合ガスの吸着操作を2kg/cm
 Gの加圧下に行い、吸着操作後は大気圧まで減圧して
CO180m1で塔内を洗浄し、ついで真空ポンプを用
いて圧力50Torrで5分間脱気を行い、吸着されて
いるガスを放出させた。結果は次の通りであった。
CO吸着量   17.4 cc/ccCO放出91 
  10.1 cc/cc回収ガス組成 CO:   98.85vo1% C02,:    0.05vo1% NZ  :   trace 実施例3 200 mlの三角フラスコ中で塩化銅(II)IOg
を80m1の水に溶解することにより、塩化銅(I)溶
液を調製した。この溶液中に実施例1で用いたアルミナ
40gを加え、アスピレータ−で1分間脱気した後、4
時間静置した。ついで、マントルヒーターで200℃に
加熱しつつ、N、気流中で溶媒を留去した後、引き続き
N、気流中500℃で約1時間熱処理を行った。その後
室温まで冷却し、CO分離回収用の吸着剤を得た。
この吸着剤を用いて実施例1と同じ条件で吸着実験を行
った。結果は次の通りであった。
CO吸着は   8.2 cc/cc 洗浄co扇:   180   m1 CO放出量   3.2 cc/cc 回収ガス組成 Co  :   98.7vo1% COs :    1.2 vo1% NZ  :    0.1vo1% 実施例4 11体として粒径3mmのシリカ−アルミナ(日揮化学
株式会社製N631L) 33gを用い、熱処理温度を
450°C1洗浄量を3BOmlとした以外は実施例2
と同じ条+1で実験を行った。結果は次の通りであった
CO吸着年   13.7 cc/ccCO放出量  
  9.9 cc/cc回収ガス組成 Co  :   99.7vo1% COz +    0.3 vo1% N2.  :   trace 実施例5 塩化jM(I)に代えて酸化tF](I)l1gを用い
、熱処理温度を500°Cとした以外は実施例1と回シ
束件で実験を行った。結果は次の通りであった。
CO吸着量   13.5 cc/ccCO放出量  
 6.4 cc/cc 回収ガス組成 Co  :   99.6vo1% GO2,:    0.4 vat% N2.  :   trace 実施例6 実施例1において、吸着操作は1気圧、20°Cで行い
、放出操作は1気圧、 120°Cで行った。結果は次
の通りであった。
CO吸着Ff4−18 、2 c c / c cCO
放出昂    9.6 cc/cc回収ガス組成 Co  :   9B、3vo1% COz :    3.4 vo1% NZ   :     0.2vo1%実施例7 実施例3において、アルミナに代えて平均粒径3mmの
シリカ(ローヌプーラン社製DC3)を用い、これを塩
化銅(TI )溶液中に加え、アスピレータ−で1分間
脱気した後、4時間静置した。ついで、マントルヒータ
ーで200℃に加熱シック、NZ気流中で溶媒を留去し
た後、引き続きCO気流中450°Cで約1時間熱処理
を行った。その後室温まで冷却し、CO分離回収用の吸
着剤を得た。
この吸着剤を用いて実施例1と同じ条件で吸着実験を行
った。結果は次の通りであった。
CO吸着量   5.8cc/cc 洗浄CO量  380   ml CO放出量   3.0 cc/cc 回収ガス組成 Co  :   98.8vo1% COZ :    1.1 vo1% N2.:    0.1va1% 発明の効果 本発明のCO吸着剤は、■安価な原材料を用い容易に製
造できること、■熱に対して安定である−1−1硬さも
あり、吸着塔に充填した場合長期にわたり耐久性を持つ
こと、■混合ガス中のCO以外のガスの吸着が少ないた
め、極めて純度の高いCOを分離回収できること、など
のすぐれた利点を有している。
よって、本発明により、転炉ガスその他COを含むガス
から高純度のCOを工業的規模で分離回収することでき
、化学工業上の意義が大きい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、シリカまたは/およびアルミナからなる担体に銅化
    合物を担持させてなるCO分離回収用吸着剤。 2、銅化合物が、銅( I )化合物である特許請求の範
    囲第1項記載の吸着剤。 3、銅化合物が、銅(II)化合物またはその還元物であ
    る特許請求の範囲第1項記載の吸着剤。 4、シリカまたは/およびアルミナからなる担体に、銅
    化合物を溶媒に溶解または分散した溶液または分散液を
    接触させた後、溶媒を除去することを特徴とするCO分
    離回収用吸着剤の製造法。 5、シリカまたは/およびアルミナからなる担体に、銅
    化合物を溶媒に溶解または分散した溶液または分散液を
    接触させた後、溶媒を除去し、さらに不活性ガスまたは
    還元性ガス雰囲気下に加熱処理することを特徴とする特
    許請求の範囲第4項記載の製造法。 6、圧力変動式吸着分離法または/および温度変動式吸
    着分離法によりCOを含む混合ガスから高純度COを分
    離回収するにあたり、吸着剤として、シリカまたは/お
    よびアルミナからなる担体に銅化合物を担持させてなる
    CO分離回収用吸着剤を用いることを特徴とする高純度
    COを分離回収する方法。
JP60082978A 1985-04-17 1985-04-17 Co分離回収用吸着剤、その製造法およびそれを用いて高純度coを分離回収する方法 Granted JPS61242638A (ja)

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