JPS61240978A - ゴルフクラブのヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はゴルフクラブのヘッドに関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

クラブヘッドのスィートスポットから外れた位置でボー
ルを打撃した場合に、ヘッドのフェース面が回転し、打
たれたボールの飛び乃至転がりの方向が目標からずれる
ことがしばしばある。そこで、従来から、ヘッドのフェ
ース面の回転を減少させる方法として、クラブヘッドの
シャフト軸周りの慣性モーメントを大きくする構造が工
夫されてきた。

ボールの飛び乃至転がりの方向とヘッドのフェース面の
角度とヘッドのスイング軌道の方向との関係について調
べてみると、従来のゴルフクラブにおいては、打たれた
ボールはヘッドのフェース面に対しほぼ直角に飛び或い
は転がり、ヘッドのスイング軌道の方向の影響は非常に
小さいことが判った。この理由としては、従来のクラブ
ヘッドにおけるフェース面とボールとの接触時間が極め
て短いことが挙げられる。従来のゴルフクラブの場合、
ヘッドが全体的に硬質の金属、木材、硬質プラスチック
、繊維強化プラスチック等により形成されているので、
ボールとの接触時間はボールの特性によってほぼ決まっ
てしまい、しかも、１／１０００秒以下の非常に短い時
間である。一般に、ゴルフクラブのフェース面とボール
との衝突によって両者には弾性変形が生じる。この場合
、ボールの変形が復元する時間に比ベフェース面の変形
が復元する時間が十分長ければ、ボールの飛び乃至転が
りの方向はフェース面の角度には殆んど影響されず、ク
ラブヘッドのスイング軌道の方向にほぼ一致するように
なり、ボールの飛び乃至転がりの方向を制御し易くなる
。

したがって、ボールの打撃時におけるフェース面とボー
ルとの接触時間が長いゴルフクラブのヘッドを提供する
ことが望ましい。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点に鑑み、本発明は、ヘッド本体の前面側に弾
性を有する軟質層を設けたことを特徴とするゴルフクラ
ブのヘッドを提供する。

〔作用〕

本発明による上記手段によれば、ゴルフクラブヘッドの
フェース面のばね定数を小さくすることができ、打球時
におけるゴルフクラブフェース面とボールとの接触時間
を増大させることができるので、打たれたボールの飛び
乃至転がりの方向に対するクラブフェース面の角度の影
響が減少し、反対にクラブヘッドのスイング軌道の方向
にほぼ一致するようになる。したがって、ボールの飛び
乃至転がりの方向を制御し易くなる。また、ヘッドのフ
ェース面のバネ定数を弾性を有する軟質層によって広範
囲に変えることができるので、ボールとの接触時間を広
範囲にわたって調節することができるようになる。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。なお、
以下の各実施例の説明において、同様の構成要素には同
一の参照符号を付することとする。

第１図及び第２図は本発明をパタークラブのヘッドに適
用した場合の一実施例を示すものである。

これらの図を参照すると、クラブヘッド１０はヘッド本
体１１を備えており、ヘッド本体１１の前面１１ａ側に
は弾性を有する軟質層１２が設けられている。ここでは
軟質層１２の前面１２ａがクラブヘッド１０のフェース
面をなしている。ヘッド本体１１は鉄、ステンレス鋼、
真鍮、アルミニウム合金等のような金属、或いは、木材
、硬質プラスチック、金属繊維強化プラスチック、ガラ
ス繊維強化プラスチック等によって作ることができる。

一方、ここでは、軟質層１２はゴム弾性体からなってい
る。

上記構成により、クラブヘッド１０のフェース面のばね
定数が軟質層１２の存在により従来に比べて小さくなり
、フェース面とボールとの接触時間が増加することとな
る。また、軟質層１２の材質や肉厚等を変える。ことに
より、フェース面とボールとの接触時間を広範囲に調節
することができる。

第３図は本発明の他の実施例を示す。この実施例におい
ては、軟質層Ｉ２の前面１２ａに金属、硬質プラスチッ
ク、繊維強化プラスチック等からなる硬質層１３が設け
られており、硬質層１３の前面１３ａがクラブヘッドｌ
Ｏのフェース面をなしている。この実施例の場合、フェ
ース面のばね定数を軟質層１２により小さくすることが
できる。

また、軟質層１２の前面１２ａに硬質層１３が設けられ
ているので、ボールとの接触による摩耗を減少させるこ
とができる。

第４図は本発明の他の実施例を示すものである。

この実施例においては、ヘッド本体１１の前面１１ａに
凹所１４が設けられており、凹所１４内に弾性を有する
軟質層１２が設けられている。この実施例の場合、軟質
層１２の周囲がヘッド本体１１により囲まれているので
、打球時に軟質層１２がその周囲に向かって変形するこ
とを防止でき、インパクト・エネルギの損失を防止する
ことができる。

第５図は本発明の他の実施例を示すものである。

この実施例は第４図に示す実施例と類似しているが、軟
質層１２は凹所１４内に着脱可能に嵌合している点が第
４図の実施例と異なる。ヘッド本体１１の凹所１４の内
壁には溝乃至窪み１５が設けられており、軟質層１２は
溝乃至窪み１５に係合可能な突起１６を備えている。溝
乃至窪み１６と突起１６との係合により、軟質層１２が
凹所１４内に係止されている。軟質層１２を容易に交換
することができるので、クラブへラド１０のフェース面
とボールとの接触時間の調整が容易になる。

第６図は本発明の他の実施例を示すものである。

この実施例においては、弾性を有する軟質層１２はヘッ
ド本体１１の前面１１ａ及びその周囲の側面を覆ってお
り、ヘッド本体１１の前面１１ａに設けられた凹所１４
と軟質層１２とにより空洞１７が形成されている。この
実施例の場合、軟質層重２によりクラブヘッド１０のフ
ェース面のばね定数を減少させることができるとともに
、空洞１７の形成により、インパクト音を変化させるこ
とができる。

第７図は本発明の他の実施例を示すものである。

この実施例は第６図に示す実施例と類似しているが、こ
の実施例においては、軟質層１２がへラド本体１１に対
して着脱可能に装着れさており、軟質層１２の後部１２
ｂがヘッド本体１１の背面１１ｂの縁部に係合している
。

第８図は本発明の他の実施例を示すものである。

この実施例においてはヘッド本体１１の前面１１ａに弾
性を有する軟質層１２が設けられており、軟質層１２の
前面１２ａに硬質層１３が設けられている。更に、ヘッ
ド本体１１の前面には複数個の凹所１４が設けられてお
り、軟質層１２は凹所１４を埋める突出部１８を有して
いる。更に、硬質層１３の背面には凹所１４内に臨むよ
うに突起１９が設けられていて該突起１９は軟質層１２
の突出部１８内に埋め込まれている。

この実施例の場合、打球時において硬質層１３がヘッド
本体１１の前面１１Ｈに沿って横ずれを起こすことを防
止することができる。したがって、インパクト・エネル
ギの損失を軽減することができる。また、第３図に示す
実施例の場合には、ボールの打撃位置がスィートスポッ
トから外れた場合に硬質層１３がヘッド本体１１の前面
１１ａに対し傾き易くなり、ボールの飛出し乃至転がり
の方向がずれる原因となるが、この実施例の場合には突
起１９とヘッド本体１１との間の軟質層１２の肉厚が小
さくなり、硬質層１３の傾きが抑制されるので、ボール
の飛出し方向の狂いが少なくなる。

第９図は本発明の他の実施例を示すものである。

この実施例においては、ヘッド本体１１の前面１１ａ側
に樹脂発泡体からなる軟質層１２が設けられており、軟
質層１２はヘッド本体１１の前面１１ａに設けられた凹
所１４内に充填されている。

また、軟質層１２の前面１２ａには硬質層１３が設けら
れており、硬質層１３はヘッド本体１１の前面１１ａの
周囲に沿ってヘッド本体１１の側面に係合している。

この実施例の場合、硬質層１３とヘッド本体１１との係
合により、ヘッド本体１１に対する硬質層１３の横ずれ
が防止される。また、樹脂発泡体が用いられているので
、ゴム弾性体を用いる場合に比べてクラブヘッド１０を
軽量化することができる。更に、樹脂発泡体の発泡率を
変えることにより、ばね定数を広範囲に変化させること
ができるので、クラブへラド１０のフェース面とボール
との接触時間を広範囲に調整できることとなる。

第１０図は本発明の他の実施例を示すものである。この
実施例においては、ヘッド本体１１の前面１１ａに設け
られた凹所１４に弾性を有する軟質層１２と硬質層１３
とが交互に積層されている。

最外部の硬質層１３の前面１３ａはクラブヘッド１０の
フェース面を構成している。２つの軟質層１２のうち凹
所１４の内方側の軟質層１２は外側の軟質層１２よりも
硬い材質からなっている。

この実施例においては、弱い打球の場合に外側の柔らか
い軟質層１２のみが作用し、フェース面とボールとの接
触時間が長くなる。一方、強い打球の場合には内側の比
較的硬い軟質層１２が主として作用し、強い打球に適し
たばね定数でボールを打球することができるようになる
。このように、打球の強さに応じてばね定数が変化する
ので、打球の強さに応じたボール接触時間を得ることが
できるようになる。また、この実施例においては、軟質
層１２及び硬質層１３がヘッド本体１１の凹所１４内に
設けられているので、最外部の硬質層１３の横ぶれが防
止される。

第１１図は本発明の他の実施例を示すものである。この
実施例においては、ホルダ２０に固着された軟質層１２
がヘッド本体１１の前面１１ａにねじ２１で着脱可能に
取付けられている。この実施例の場合、ばね定数の異な
る各種の軟質層１２を備えたホルダ２０を準備しておく
ことにより、クラブヘッド１０のフェース面をプレーヤ
のパワーに合った弾性に容易に変更することができる。

第１２図は本発明をドライバー等の所謂ウッドクラブに
適用した場合の他の実施例を示すものである。この実施
例においては、中実のヘッド本体１１の前面１１ａに凹
所１４が設けられており、凹所１４内に弾性を有する軟
質層１２が設けられ、軟質層１２の曲面状の前面１２ａ
に硬質層１３が設けられている。硬質層１３の曲面状の
前面はクラブヘッド１０のフェース面を構成している。

この実施例においても軟質層１２によりフェース面のば
ね定数を減少させることができ、また、ばね定数を広範
囲に調節することができる。

第１３図は本発明の他の実施例を示すものである。この
実施例においては、中空クラブヘッド１０のヘッド本体
１１の前面１１ａ側が開口しており、その開口部を覆う
ように弾性を有する軟質層１２が設けられており、軟質
層１２の前面１２ａには鋼からなる硬質層１３が設けら
れている。更に、軟質層１２の背面側には鋼からなる別
の硬質層１３が設けられており、軟質層１２は２つの硬
質層１３によって挟持されている。

この実施例の場合、２つの硬質層１３の間の軟質層１２
によってクラブへラド１０のフェース面のばね定数を減
少させることができる。また、軟質層１２の肉厚を変え
ることによりフェース面のばね定数を広範囲に調整する
ことができる。更に、硬質層１３の間の軟質層１２によ
ってインパクト時の振動を早く止めることができるので
、手に伝わる振動を小さくすることができる。また、軟
質層１２の肉厚を変えることによりインパクト音を変化
させることができる。すなわち、軟質層１２を薄肉とす
れば高いインパクト音が得られ、軟質層１２を厚肉とす
れば低いインパクト音が得られる。したがって、プレー
ヤの好みに合ったインパクト音に調整することができる
ようになる。

第１４図及び第１５図は本発明の更に別の実施例を示す
ものである。この実施例においては、ヘッド本体１１の
前面１１ａにリング状の軟質層１２が設けられており、
軟質層１２の前面１２ａには軟質層１２の内部を覆う硬
質層１３が設けられている。この実施例においては、軟
質層１２によりクラブヘッド１０のフェース面のばね定
数を減少させることができるとともに、軟質層１２の内
側の空洞によりインパクト音を調整できることとなる。

以上各実施例につき説明したか、本発明は上記図示実施
例の態様のみに限定されるものではなく、特許請求の範
囲に記載した発明の範囲内でその構成要素に種々の変更
を加えることができる。例えば、各実施例の特徴を適宜
に組み合わせることができ、また、各実施例において軟
質層をゴム弾性体或いは樹脂発泡体或いは均等なダンパ
構造体に変更できることはいうまでもない。また、本発
明はアイアンクラブヘッドにも同様に適用することがで
きる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ゴル
フクラブヘッドのフェース面のばね定数を弾性を有する
軟質層によって小さくすることができ、打球時における
ゴルフクラブフェース面とボールとの接触時間を増大さ
せることができるので、打たれたボールの飛び乃至転が
りの方向に対するクラブフェース面の角度の影響を減少
させることができ、反対にクラブヘッドのスイング軌道
の方向にほぼ一致せることができるようになる。

したがって、ボールの飛び乃至転がりの方向を制御し易
くなる。また、ヘッドのフェース面のバネ定数を弾性を
有する軟質層によって広範囲に変えることができるので
、ボールとの接触時間を広範囲にわたって調節すること
ができるゴルフクラブのヘッドを提供できることとなる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明をパタークラブのヘッドに適用した場合
の一実施例を示すクラブヘッドの斜視図、第２図は第１
図に示すヘッドのＡ−Ａ線に沿った水平断面図、 第３図ないし第１１図はそれぞれ本発明の他の実施例を
示すパターヘッドの水平断面図１、第１２図は本発明を
ウッドクラブに適用した場合の実施例を示すヘッドの部
分水平断面平面図、第１３図は本発明の他の実施例を示
す中空ウッドクラブヘッドの部分水平断面平面図、第１
４図は本発明の他の実施例を示すヘッドの水平断面図、 第１５図は第１４図に示すヘッドのＢ−Ｂ線に沿った断
面図である。 工０・・・クラブヘッド、 １１・・・ヘッド本体、 １４　ａ・・・ヘッド本体の前面、 １２・・・軟質層、 １２ａ・・・軟質層の前面、 １３・・・硬質層、 １３ａ・・・硬質層の前面、 １４・・・凹所、 １５・・・溝乃至窪み、 １６・・・突起、 １７・・・空洞、　　　。 １８・・・軟質層の突出部、 １９・・・硬質層の突起。 第１図 ｎ 第２図 第３図 １２　　　ｉ２ａ 第４図 第　５図 第６図 秦７図 第８図 １２ａ１２１３ 第１０図 第１１図 第１２図 第１３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ヘッド本体の前面側に弾性を有する軟質層を設けた
   ことを特徴とするゴルフクラブのヘッド。 ２、前記軟質層の前面には硬質層が設けられていること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項に記載のゴルフクラ
   ブのヘッド。 ３、前記軟質層は前記ヘッド本体に対し着脱可能に設け
   られていることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
   載のゴルフクラブのヘッド。 ４、前記ヘッド本体の前面と前記軟質層の背面との間に
   は空洞が設けられていることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項に記載のゴルフクラブのヘッド。 ５、前記ヘッド本体の前面には少なくとも１つの凹所が
   形成されており、前記軟質層は前記凹所を埋める突出部
   を有していることを特徴とする特許請求の範囲第１項に
   記載のゴルフクラブのヘッド。 ６、前記硬質層の背面には前記凹所内に臨むように突起
   が設けられていて該突起は前記軟質層の前記突出部内に
   埋め込まれていることを特徴とする特許請求の範囲第５
   項に記載のゴルフクラブのヘッド。 ７、前記軟質層はゴム弾性体からなることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項に記載のゴルフクラブのヘッド。 ８、前記軟質層は樹脂の発泡体からなることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項に記載のゴルフクラブのヘッド
   。