JPS61240535A - 投写管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテレビジョン画像投写管装置に使用される投写
管装置に関するものであり、さらに詳細には投写管のフ
ェイスプレートにゲルを密着させ、前記投写管のフェイ
スプレートの画像のコントラストの低下を防止して発光
させ、投影されたスクリーン上の画像のコントラストを
良好にした投写管装置に関するものである。

従来の技術 従来から大画面のテレビジョン画像を得るために、比較
的小さな投写管にテレビジョン画像を映し出し、投映レ
ンズによりスクリーン上に拡大投写する方法はよく知ら
れている。とりわけ投写管、スクリーンおよび投写装置
の技術進歩は著しく。

高、輝度化、高コントラスト化が進展している。中でも
比較的安価で高コントラスト化が容易に実現できる手段
として投写管のフェイスプレートとレンズとの間にゲル
を封入する方法がある。従来の技術としては、例えば実
開昭５８−２８５０号公報に示されているような投写管
ゲル封入技術がある。

以下図面を参照しながら上述したような従来の投写管装
置について説明を行う。第４図は従来の投写管装置のゲ
ル封入構造を示すものである。第４図において、１はガ
ラスあるいは樹脂よりなるレンズ、２は投写管、３は投
写管２に内蔵された電子銃、４は電子銃３から発光する
電子線、５は蛍光体、６は樹脂接着剤あるいはゴムパツ
キンなどのシール部材、７は光透過率の良い透明なゲル
であり、このゲル７は前記レンズ１と投写管２のフェイ
スプレート８とシール部材６とで形成される空間に封入
されている。上記のような構成において、まず電子銃３
で電気信号が電子ビーム信号に変えられる。電子線４は
図のように進み、蛍光体５を照射し発光する。発光した
光線はさらにフェイスプレート８、ゲル７、レンズ１を
通るが、前記フェイスプレート８及び前記レンズ１の屈
折率と前記ゲル７の屈折率とはほぼ等しいため、フェイ
スプレート８とゲル７との境界面及びゲル７とレンズ１
との境界面での反射率は、ゲル７の封入されている空間
が場合に比べ非常に小さく、前記空間にゲル７を封入す
ることは反射防止の効果がある。そのため蛍光体５は反
射光の影響がほとんどなく、フェイスプレート８の画像
コントラストの低下が防止される。またゲル７は断熱効
果があるため、フェイスプレート８で発生した熱は直接
レンズ１に伝達されず、レンズ１の熱変形を防止する効
果がある。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のようなゴムパツキンなどのシール部
材６が密閉形である構造体においては、フェイスプレー
ト８の温度」二昇に伴うゲル７の膨張を充分に吸収ある
いは緩和させることができず、レンズ１を変形させたり
、あるいはシーム部材６が押し広げられ、ゲル７に空隙
が生じ光透過率を低下させたりするという問題点があっ
た。

本発明は上記問題点を解消するもので、テレビジョン画
像投写管のフェイスプレートの温度変化に伴うゲルの膨
張、収縮を緩和させ、高コントラストの画像をスクリー
ンに投写することのできる投写管装置を提供することを
目的とする。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するため、本発明の投写管装置は、テ
レビジョン画像投写管と、周面に複数個のスリットを有
し前記テレビジョン画像投写管のフェイスプレートの前
面に密着して固定され金属容器と、この金属容器に密着
して固定されたレンズと、前記フェイスプレートと金属
容器とレンズとに囲まれた空間に封止させたゲルとを備
えた構成としたものである。

作用 上記構成よれば、テレビジョン画像投写管のフェイスプ
レートとレンズと金属容器とによって囲まれる空間内に
封止されたゲルが、テレビジョンの動作中、フェイスプ
レートの温度上昇とともにフェイスプレートに密着して
いるゲルの温度も上昇し、それとともに体積膨張したと
き、金属容器の周面に形成したスリットから、体積膨張
により増加したゲルが外部に向かって僅かに移動する。

従ってテレビジョン画像投写管の軸方向にはゲルの膨張
による影響がなく、レンズの変形が心配もなくなる。ま
たテレビジョン画像投写管の動作を終了させた後、ゲル
は温度下降とともに収縮し始ぬるが、スリット内を僅か
に内側に向かって移動する。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図〜第３図に基づいて説
明する。

第１図は本発明の一実施例における投写管装置の断面図
、第２図は同投写管装置の分解斜視図で、第４図に示す
構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付してその
説明を省略する。第１図及び第２図において、９は金属
容器、１０はスリット、１１は接着剤、９ａは金属容器
９の一方の面、９ｂは金属容器９の他方の面、１ａはレ
ンズ１のレンズ面である。なお電子銃３及び蛍光体５は
省略している。投写管２のフェイスプレート８と表面が
黒色処理された・金属容器９の他方の面９ａとは接着剤
１１により密着して固定されている。前記レンズ１のフ
ェイスプレート側のレンズ面　１ａと前記金属容器９の
他方の面９ｂとは接着剤１１により密着して固定されて
いる。前記フェイスプレート８とレンズ１と金属容器２
とで囲まれた空間にゲル７が封止されている。スリット
１０は、第２図に示すように、周面４面の各々に長手方
向に沿って合計４個設けられている。

以下、上記構成における作用について説明する。

投写管２のネック部に内蔵された電子銃（図示せず）か
ら発光する電子線（図示せず）は、フェイスプレート８
の内側に塗布させている蛍光体（図示せず）に照射され
て蛍光体を発光させ、この光はフェイスプレート８、ゲ
ル７およびレンズ１を通る。投写管２の動作中、蛍光体
が塗布されたフェイスプレート８は１００°Ｃ〜１５０
℃程度の温度となり、フェイスプレート８と密着してい
るゲル７の温度も上昇し、金属容器９の四周に形成され
たスリット１０内を投写管２の温度が下がり、ゲル７が
収縮する際もスリット１０内を移動する。

なお、ゲル７は封入する際は液体であるため、スリット
１０をあらかじめゴムパツキンなどでふさいでおき、ゲ
ル７を封入して硬化後にゴムパツキンなどを取り外す。

このように本実施例によれば、金属容器９の周囲４面に
長手方向に沿って４箇所のスリット１０を設けることに
より、投写管２の動作中、投写管２のフェイスプレート
８の温度上昇あるいは下降とともに膨張あるいは収縮し
たゲル７が、スリット１０内を移動し、レンズ１および
金属容器９の接着部にかかる応力を無くすることができ
る。

また本実施例のように、放熱効果を有する金属容器９の
表面に黒色処理をさらに放熱効果が上がり、フェイスプ
レート８の温度をゲル７を介して大気中に放出すること
ができ、フェイスプレート８の熱的疲労を緩和させるこ
とができる。

なお上記実施例においては、金属容器９の周囲４面に長
手方向に沿って各１個づつ合計４個のスリット１０を形
成したが、第３図に示すように、金属容器の剛性を高め
るために、金属容器９の周囲４面の各面の長手方向に沿
って、各々２個あるいはそれ以上のスリット１０を形成
しても良い。

また上記実施例では、投写管２のフェイスプレート８と
金属容器９とレンズ１とで囲まれる空間にゲル７を封止
したが、液冷投写管においては、液冷管のフェイスプレ
ートの前面に位置して冷媒を封止するために用意された
ガラス板と、このガラス板の前面に密着して固定された
金属容器と、この金属容器に密着して固定されたレンズ
とで囲まれる空間内にゲルを封止すればよく、この場合
、さらに高輝度化、高コントラスト化の効果がある。

発明の効果 以上述べたごとく本発明によれば、テレビジョン画像投
写管と１周面に複数個のスリットを有しかつ前記テレビ
ジョン画像投写管のフェイスプレ　　　□−トの前面に
位置するガラス板に密着して固定された金属容器と、こ
の金属容器に密着して固定されたレンズと、前記フェイ
スプレートと金属容器とレンズとに囲まれた空間に封止
されたゲルとを備えたので、ゲルの断熱効果によりレン
ズへの熱影響を抑えるものでありながら、ゲルの膨張あ
るいは収縮を金属容器のスリットにより緩和することが
できる。従って温度変化によって起こるゲルの体積変化
による、フェイスプレートと金属容器との接着面および
、金属容器とレンズとの接着面への影響が無い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における投写管装置の断面図
、第２図は同投写管装置分解斜視図、第３図は本発明の
他の実施例における金属容器の外観斜視図、第４図は従
来の投写管装置の断面図である。 １・・・レンズ、２・・・投写管、７・・・ゲル、８・
・・フェイスプレート、９・・・金属容器、１０・・・
スリット代理人　　　森　　本　　義　　弘 −１只ｑ−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、テレビジョン画像投写管と、周面に複数個のスリッ
   トを有し前記テレビジョン画像投写管のフェイスプレー
   トの前面に密着して固定され金属容器と、この金属容器
   に密着して固定されたレンズと、前記フェイスプレート
   と金属容器とレンズとに囲まれた空間に封止させたゲル
   とを備えた投写管装置。 ２、スリットは、金属容器の周面に周方向に沿って形成
   されている特許請求の範囲第１項記載の投写管装置。 ３、金属容器は、表面が黒色処理されている特許請求の
   範囲第１項または第２項記載の投写管装置。