JPS61239025A - バツクボトムロ−ラの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 （産業上の利用分野） この発明は紡機におけるローラドラフト装置のバックボ
トムローラの取付構造に関するものである。

（従来の技術） 一般に紡機においてはその表面速度の異なる二組以上の
ローラを設置し、その表面速度の差を利用して繊維束を
逐次細化するいわゆるローラドラフト形式のドラフト装
置が広く用いられている。

従来、この種のドラフト装置においては、第４図に示す
ように全錘共通のフロントボトムローラ３１、ミドルボ
トムローラ３２、バックボトムローラ３３がそれぞれ軸
受３４，３５．３６を介して回転自在に支承され、ギヤ
エンド側に設けられた歯車列３７を介して回転駆動され
るようになっている。そして、この種のドラフト装置に
おいては紡出条件特に１ｌｔ４長の長さに対応してミド
ルボトムローラ３２及びバックボトムローラ３３のゲー
ジ変更を行う必要があるため、ミドルボトムローラ３２
及びバックボトムローラ３３はその軸受３５．３６がス
ライド部材３８．３９を介してロ−ラスタンド４０に取
付けられている。そして、前記ゲージの変更はバックボ
トムローラ３３の場合により頻繁に行われる。

バックボトムローラ３３のゲージ変更を行う場合には、
バックボトムローラ３３を機台トから下し、各ローラス
タンド４０に装備されたスライド部材３９を設定ゲージ
と対応する所定位置に移動させて固定し、その後再びバ
ックボトムローラ３３をスライド部材３９上に載せる。

ところが、全錘共通のバックボトムローラを使用する場
合には、他のボトムローラに対するバックボトムローラ
の表面速度の関係からバックボトムローラの太さに制限
がある。そのため、バックボトムローラ３３はねじ継手
によりギヤエンド側からアウトエンド側まで１本に連結
されしかも比較的径が細く形成されているため、撓み、
ねじれが生じ易い。従って、バックボトムローラ３３を
スライド部材３９上に載せた後、各錘毎にバックボトム
ローラ３３の撓みあるいはねじれがないかどうかを確認
するとともに最終調整を必要とするため、ゲージ変更作
業に手間がかかるという不都合がある。

一方、昭和５９年１２月１５日公開の特開昭５９−２２
３３２３号公報には、バックローラを１錘毎に駆動可能
に配設し、全錘共通のバックボトムローラ駆動軸から歯
車伝達機構を介して駆動するドラフト装置が開示されて
いるが、この装置ではミドルボトムローラとバックボト
ムローラとが同一フレームに対して支承されており、両
ローラ間のゲージ変更に対する配慮がなされていない。

（発明が解決しようとする問題点） この発明は前記従来装置におけるゲージ変更作業に手間
がかかるという問題点を解決するものである。

発明の構成 （問題点を解決するための手段） この発明においてはローラスタンドのガイド面に沿って
前後方向すなわら機台の長手方向と直交する方向に移動
可能に固定される支持ブラケットにより、支持パイプが
機台長手方向に沿うように固定支持されている。前記支
持パイプ内には全錘共通のバックボトムローラ駆動軸が
遊挿されるとともに回転自在に支持されている。又、前
記駆動軸により歯車伝達機構を介して駆動されるバック
ボトムローラは、前記支持パイプに回動可能に支持され
るとともにブラケットにより所定位置に固定される支持
部材に回転自在に支持されている。

（作用） この発明のバックボトムローラは全錘共通のバックボト
ムローラ駆動軸から歯車伝達機構を介して駆動される。

そして、バックボトムローラのゲージ変更を行う場合に
は、バックボトムローラあるいはバックボトムローラ駆
動軸を機台から取外すことなく、支持パイプを支持する
支持ブラケットをローラスタンドのガイド面に沿って設
定ゲージと対応する所定位置にスライドし、同位置に固
定することによりゲージ変更を行うことができる。

そして、支持パイプが十分な強度をもつためゲージ変更
作業時に支持パイプがねじれたり撓んだりすることがな
い。

（実施例） 以下、この発明を具体化した一実施例を第１〜３図に従
って説明する。ローラービーム１上には１スタツフ毎に
ローラスタンド２がボルト３により機台長手方向と直交
する状態に締付固定されでいる。ローラースタンド２の
前側上部にはフロントボトムローラ４が軸受４ａを介し
て回動可能に支承されている。又、フロントボトムロー
ラ４の後方には、ローラスタンド２に対してスライド可
能に載置されボルト５により所定位置に締付固定される
スライド部材６上に、軸受７ａを介してミドルボトムロ
ーラ７が回動可能に支承されている。

前記ローラスタンド２の後部下面には支持パイプ８を機
台長手方向に沿う状態に支持する支持ブラケット９が、
ローラースタンド２のガイド面に沿って前後方向すなわ
機台長手方向と直交する方向に移動可能に装備されると
ともに、長孔２ａを介してローラスタンド２の上方から
支持ブラケット９に螺入されるボルト１０により固定支
持されている。前記支持パイプ８内には全錘共通のバッ
クボトムローラ駆動軸１１が遊挿されるとともに軸受１
２を介して回転自在に支持されている。バックボトムロ
ーラ駆動軸１１は６鍾分毎にカップリング１３を介して
連結されるとともに、ギヤエンド側の端部から歯車列１
４を介して回転駆動されるようになっている。

前記支持パイプ８にはバックボトムローラ１５を２錘−
組で回動可能に支持するための支持部材としてのケース
１６がそのＩＱにおいて回動可能に支持され、第３図に
示すようにローラービーム１上にボルト１７を介して締
付固定されるブラケット１８により、ボルト１９を介し
て固定支持されている。バックボトムローラ１５はケー
ス１６の先端に回動可能に支持されるとともにケース内
に配設されたクラッチ、ブレーキ装置を備えた歯車伝達
機構２０を介してバックボトムローラ駆動軸１１の回転
が伝達されるようになっている。又、ケース１６のＦ端
両側部にはスライバをバックボトムロー・う１５へ案内
するトランペット２１が取付けられている。なお、前記
ローラスタンド２の後部上端にはフロントトップローラ
２２、ミドルトップ口・−ラ２３、バックトップローラ
２４を支持するアーム２５がその基端において回動可能
に支持されている。

次に前記のように構成された装置の作用を説明する。紡
出条件の変更等に対応してバックボトムローラ１５のゲ
ージ変更を行う場合には、ケース１６を固定支持してい
るボルト１９を緩め、次いで支持ブラケット９を締付固
定しているボルト１０を緩め、支持ブラケット９をロー
ラースタンド２のガイド面に沿って設定ゲージと対応す
る所定位置までスライドさせる。そして、所定位置にお
いてボルト１０を締付け、支持ブラケット９をローラー
スタンド２に締付固定する。次にボルト１７を緩め、そ
の状態でブラケット１８をケース１６と当接する位置ま
で移動させ、最後にボルト１７及びボルト１９を締付け
ることによりゲージ変更作業が完了する。支持バイブ８
は曲げ、ねじれなどが生じない十分な強度及び太さに形
成されているため、支持ブラケット９を所定位置にスラ
イドさせてボルト１０により締付固定した場合に支持バ
イブ８が撓んだりねじれたりすることがない。

従って、支持バイブ８に支持部材としてのケース１６を
介して支持されているバックボトムローラ１５は、ミド
ルボトムローラ７と平行状態を保持したまま所定位置に
移動配置される。従って従来装置と異なり支持ブラケッ
ト９を移動した後に、各錘毎にバックボトムローラ１５
のねじれ等の最終チェックを必要とせずゲージ変更作業
が容易にしから短時間で完了する。

又、この実施例の装置においてはバックボトムローラ駆
動軸１１が６鍾分角にカップリング１３により連結され
ているため、ゲージ変更を行う際に小中位に分割し個々
の単位毎にゲージ変更作業を行うことができ、作業がよ
り容易になる。さらに、トランペット２１がケース１６
に固定された状態のままゲージ変更作業を行うことがで
きるので、紡出糸の品質に影響を及ぼすトランペット２
１とバックボトムローラ１５との距離が常に一定に保持
されるため、ゲージ変更作業毎にトランペット２１の取
付位＠調整を行う必要がない。又、バックボトムローラ
駆動軸１１の回転をバックボトムローラ１５に伝達する
歯車伝達機構２０がケース１６内に組込まれているため
、ゲージ変更作業時に歯車伝達機構等を分解する必要が
なく再組付作業時に必要となるギャップ調整等の煩雑な
調整作業を行う必要がない。

なお、この発明は前記実施例に限定されるものではなく
、例えば、バックボトムローラ１５を２鍾−組で支持す
る構成に代えて各錘毎に支持する構成を採用したり、ロ
ーラースタンド２を１スタツフ毎に配設する代わりに複
数スタッフ毎に設けたり、トランペット２１をケース１
６と独立して配設する等この発明の趣旨を逸脱しない範
囲において各部の形状、構成等を任意に変更することも
可能である。

発明の効果 以上詳述したように、この発明によればボトムローラが
機台長手方向に沿って配設される支持バイブに支持部材
を介して支持され、該支持パイプ内に遊挿されるととも
に回転自在に支持される全錘共通のバックボトムローラ
駆動軸を介して駆動されるので、支持パイプ及びバック
ボトムローラ駆動軸の太さ及び強度を撓み、曲げが生じ
ない十分な強度を持つ状態にすることができ、バックボ
トムローラのゲージ変更時に支持パイプを所定位置まで
移動固定する場合に撓み、ねじれ等が生じることがなく
、支持パイプを支持する支持ブラケットをローラスタン
ドに沿って所定位置まで移動することによりゲージ変更
作業を簡単にしかも速く行うことができるという優れた
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図はこの発明を具体化した一実施例を示すもの
であって、第１図は一部省略平面図、第２図は第１図の
Ａ−Ａ縮拡大断面図、第３図は第１図のＢ−Ｂ線拡大断
面図、第４図は従来装置を示す概略平面図である。 ローラースタンド２、支持パイプ８、支持ブラケット９
、バックボトムローラ駆動軸１１、カップリング１３、
バックボトムローラ１５、支持部材としてのケース１６
、歯中伝達機横２０゜第２図 、２５

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ローラスタンドのガイド面に沿って前後方向に移動
   可能に固定支持される支持ブラケットにより機台長手方
   向に沿って支持パイプを固定支持し、該支持パイプ内に
   は全錘共通のバックボトムローラ駆動軸を遊挿するとと
   もに回転自在に支持し、前記駆動軸により歯車伝達機構
   を介して駆動されるバックボトムローラを、前記支持パ
   イプに回動可能に支持されるとともにブラケットにより
   所定位置に固定される支持部材に回転自在に支持したバ
   ックボトムローラの取付構造。 ２、前記バックボトムローラ駆動軸は数錘分毎にカップ
   リングで連結されている特許請求の範囲第１項に記載の
   バックボトムローラの取付構造。