JPS61238753A - p−第3ブチルベンズアルデヒドの製造法 - Google Patents
p−第3ブチルベンズアルデヒドの製造法Info
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- JPS61238753A JPS61238753A JP8063285A JP8063285A JPS61238753A JP S61238753 A JPS61238753 A JP S61238753A JP 8063285 A JP8063285 A JP 8063285A JP 8063285 A JP8063285 A JP 8063285A JP S61238753 A JPS61238753 A JP S61238753A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はp−第3ブチルベンズアルデヒドの製造法に関
するものであって、さらに詳しくは、p−第3ブチルト
ルエンを出発原料として、これを水の存在下で臭素で臭
素化することによって、p−第3ブチルベンザルブロミ
ドを高選択率で生成せしめ、次いでこれをケン化するこ
とによってp−第3ブチルベンズアルデヒドを高収率で
取得する方法に係る。
するものであって、さらに詳しくは、p−第3ブチルト
ルエンを出発原料として、これを水の存在下で臭素で臭
素化することによって、p−第3ブチルベンザルブロミ
ドを高選択率で生成せしめ、次いでこれをケン化するこ
とによってp−第3ブチルベンズアルデヒドを高収率で
取得する方法に係る。
p −第3ブチルベンズアルデヒドは香料、農薬などの
中間体として極めて有用な化合物である。一般に、p−
第3ブチルベンズアルデヒドはp−第3ブチルベンゼン
又はp−第3プチルトルエンを出発原料として製造する
ことができる。出発原料としてp−第3ゾチルRンゼン
を使用する場合、この出発原料の、Rう位にクロルメチ
ル基を導入してp−第3ブチルベンジルクロリドとし、
このクロルメチル基を酸化してアルデヒド基とする方法
が採用され、酸化剤には重クロム酸塩又はヘキサメチレ
ンテトラミン(ウロトロぎン)が一般に使用される。し
かし、重クロム酸塩の使用は有害なりロム化合物の排出
を、またへキサメチレンテトラミンの使用はメチルアミ
ンやホルムアルデヒドの排出を伴うため、環境汚染の問
題があり、これらを環境上問題のない物質に転化嘔せる
には多大な経費を要するので、p−第3ゾチルベンゼン
を出発原料とする方法は賞出できない。
中間体として極めて有用な化合物である。一般に、p−
第3ブチルベンズアルデヒドはp−第3ブチルベンゼン
又はp−第3プチルトルエンを出発原料として製造する
ことができる。出発原料としてp−第3ゾチルRンゼン
を使用する場合、この出発原料の、Rう位にクロルメチ
ル基を導入してp−第3ブチルベンジルクロリドとし、
このクロルメチル基を酸化してアルデヒド基とする方法
が採用され、酸化剤には重クロム酸塩又はヘキサメチレ
ンテトラミン(ウロトロぎン)が一般に使用される。し
かし、重クロム酸塩の使用は有害なりロム化合物の排出
を、またへキサメチレンテトラミンの使用はメチルアミ
ンやホルムアルデヒドの排出を伴うため、環境汚染の問
題があり、これらを環境上問題のない物質に転化嘔せる
には多大な経費を要するので、p−第3ゾチルベンゼン
を出発原料とする方法は賞出できない。
一方、p−第3ブチルトルエンを出発原料とする場合は
、側鎖メチル基金直接酸化することにより、対応するア
ルデヒドを導くことができ、その酸化手段としては、(
1)電解酸化法、(11)液相又は気相状態に於ける空
気酸化法、(111)化学薬品による酸化法などが公知
である。しかし、これらの直接酸化法は、アルデヒドの
収率、経費、廃液の処理などの何れかの点で不満乃至は
面倒がある。
、側鎖メチル基金直接酸化することにより、対応するア
ルデヒドを導くことができ、その酸化手段としては、(
1)電解酸化法、(11)液相又は気相状態に於ける空
気酸化法、(111)化学薬品による酸化法などが公知
である。しかし、これらの直接酸化法は、アルデヒドの
収率、経費、廃液の処理などの何れかの点で不満乃至は
面倒がある。
これに対して、特開昭55−72128号公報には、p
−第3ブチルトルエンの第3ブチル基をそのままに、パ
ラ位のメチル基を選択的に臭素化してp−第3ブチルベ
ンザルブロミドを生成させ、次いでこれをケン化してp
−第3ブチル4ンズアルデヒドを製造する方法が記載さ
れている。ところが、この方法ではp−第3ブチルトル
エンの臭素化に際して、メチル基への臭素のモノ付加体
であるp−第3ブチルベンジルプロミドや、トリ付加体
であるp−第3ブチルベンゾトリプロミドが不可避的に
副生じ、前者の副生量は全反応生成物の3〜7%に、ま
た後者のそれは3〜5%にも及ぶ。尤も、前記公開公報
の記載によれば、前者のp−第3ブチルベンジルゾロミ
ドは、ヘキサンなどで酸化処理することにより、p−第
3プチルペ/ズアルデヒドに転化てせることかでき、ま
た後者のp−第3ブチルベンゾトリプロミドは、これを
ケン化してp−第3ゾチル安息香酸とし、目的生成物た
るp−第3ブチルベンズアルデヒドから分離できると嘔
れている。しかしながら、このように副生物を処理した
場合には、ヘキサミン廃液やケン化廃゛液から、塩素置
換法などの簡便な手段で臭素を回収することが不可能で
あり、廃棄するにも環境汚染の懸念を払拭するには多大
な経費を要する不都合がある。つまり、上記の公開公報
に記載されたp−第3ブチルトルエンの臭素化法は、p
−第3ブチルベンジルゾロミドやp−第3ブチルベンゾ
トリプロミドの副生量が比較的多い点で、改良の余地を
残している。
−第3ブチルトルエンの第3ブチル基をそのままに、パ
ラ位のメチル基を選択的に臭素化してp−第3ブチルベ
ンザルブロミドを生成させ、次いでこれをケン化してp
−第3ブチル4ンズアルデヒドを製造する方法が記載さ
れている。ところが、この方法ではp−第3ブチルトル
エンの臭素化に際して、メチル基への臭素のモノ付加体
であるp−第3ブチルベンジルプロミドや、トリ付加体
であるp−第3ブチルベンゾトリプロミドが不可避的に
副生じ、前者の副生量は全反応生成物の3〜7%に、ま
た後者のそれは3〜5%にも及ぶ。尤も、前記公開公報
の記載によれば、前者のp−第3ブチルベンジルゾロミ
ドは、ヘキサンなどで酸化処理することにより、p−第
3プチルペ/ズアルデヒドに転化てせることかでき、ま
た後者のp−第3ブチルベンゾトリプロミドは、これを
ケン化してp−第3ゾチル安息香酸とし、目的生成物た
るp−第3ブチルベンズアルデヒドから分離できると嘔
れている。しかしながら、このように副生物を処理した
場合には、ヘキサミン廃液やケン化廃゛液から、塩素置
換法などの簡便な手段で臭素を回収することが不可能で
あり、廃棄するにも環境汚染の懸念を払拭するには多大
な経費を要する不都合がある。つまり、上記の公開公報
に記載されたp−第3ブチルトルエンの臭素化法は、p
−第3ブチルベンジルゾロミドやp−第3ブチルベンゾ
トリプロミドの副生量が比較的多い点で、改良の余地を
残している。
本発明者は上記副生物の生成量を無視できる程度の少量
に抑え得るp−第3ゾテルトルエンの臭素化方法につい
て研究を重ねた結果、臭素化を水の存在下に実施するこ
とによって、上記二つの副生物の生成量を合量で最大で
も1%前後に抑制することができ、従ってp−第3ゾチ
ルに/ザルゾロミドを高選択率で取得できることを見い
出すと共に、このベンザルゾロミドのケン化にギ酸金使
用することにより、ケン化率を向上させ得ることを見い
出して本発明を完成した。
に抑え得るp−第3ゾテルトルエンの臭素化方法につい
て研究を重ねた結果、臭素化を水の存在下に実施するこ
とによって、上記二つの副生物の生成量を合量で最大で
も1%前後に抑制することができ、従ってp−第3ゾチ
ルに/ザルゾロミドを高選択率で取得できることを見い
出すと共に、このベンザルゾロミドのケン化にギ酸金使
用することにより、ケン化率を向上させ得ることを見い
出して本発明を完成した。
而して本発明は、p−第3ブチルトルエンを水の存在下
に臭素で臭素化し、得られた反応混合物を次亜臭素酸及
び少量の臭素が含まれる水性相と、p−第3ブチルベン
ザルブロミドが含まれる油性相とに分離し、この油性相
に含まれるp−第3ブチルベンザルブロミドをギ酸水溶
液でケン化し、得られたケン化反応混合物から分取され
る油性層を蒸留に付してp−第3ブチルベンズアルデヒ
ドを回収するp−第3ブチルベンズアルデヒドの製造法
を提供する。
に臭素で臭素化し、得られた反応混合物を次亜臭素酸及
び少量の臭素が含まれる水性相と、p−第3ブチルベン
ザルブロミドが含まれる油性相とに分離し、この油性相
に含まれるp−第3ブチルベンザルブロミドをギ酸水溶
液でケン化し、得られたケン化反応混合物から分取され
る油性層を蒸留に付してp−第3ブチルベンズアルデヒ
ドを回収するp−第3ブチルベンズアルデヒドの製造法
を提供する。
本発明によれば、まず出発原料たるp−第3ブチルトル
エンが水の存在下に臭素で臭素化逼れるが、この臭素化
に際しては、p−第3ブチルトルエンと水との混合物を
よく攪拌しながら、これに液状又はガス状の臭素を徐々
に導入する方式が一般に採用される。水の使用量はp−
第3ブチルトルエン1モル当り1〜1.5モに8Kが適
当であって、1モル未満では臭素化を水の存在下で行う
効果を充分に発現させることができず、1.5モル以上
では反応率が低下する。1モルのp−第3ブチルトルエ
ンfp−第3ブチルベンザルブロミドに臭素化するには
、化学量論的に2モルの臭素を要するが、本発明に於け
る臭素の添加量もこの理論量にほぼ等しく、p−第3ブ
チルトルエン1モル当り2〜2.1モルの臭素が使用さ
れる。臭素化反応は一般に紫外線の照射下、40〜90
℃の温度で実施され、反応終了後、反応混合物を加温下
にi〜2時間程度熟成することが好ましい。
エンが水の存在下に臭素で臭素化逼れるが、この臭素化
に際しては、p−第3ブチルトルエンと水との混合物を
よく攪拌しながら、これに液状又はガス状の臭素を徐々
に導入する方式が一般に採用される。水の使用量はp−
第3ブチルトルエン1モル当り1〜1.5モに8Kが適
当であって、1モル未満では臭素化を水の存在下で行う
効果を充分に発現させることができず、1.5モル以上
では反応率が低下する。1モルのp−第3ブチルトルエ
ンfp−第3ブチルベンザルブロミドに臭素化するには
、化学量論的に2モルの臭素を要するが、本発明に於け
る臭素の添加量もこの理論量にほぼ等しく、p−第3ブ
チルトルエン1モル当り2〜2.1モルの臭素が使用さ
れる。臭素化反応は一般に紫外線の照射下、40〜90
℃の温度で実施され、反応終了後、反応混合物を加温下
にi〜2時間程度熟成することが好ましい。
こうして得られた反応混合物は次いで静置され、この静
置によって反応混合物は次亜臭素酸及び臭化水素を含有
する水性相と、p−第3ブチルトルエンの臭素化物を含
有する油性相に分かれるので、両相を分離することによ
りp−第3ブチルベンザルゾロミドを主成分とする油性
相を取得することが〒きる。ちなみに、本発明の方法に
よって得られるこの油性相は、典型的には次のような組
成を有している。
置によって反応混合物は次亜臭素酸及び臭化水素を含有
する水性相と、p−第3ブチルトルエンの臭素化物を含
有する油性相に分かれるので、両相を分離することによ
りp−第3ブチルベンザルゾロミドを主成分とする油性
相を取得することが〒きる。ちなみに、本発明の方法に
よって得られるこの油性相は、典型的には次のような組
成を有している。
p−第3ブチルベンジルプロミド 0.3〜0.8%
p−第3ブチルにンザルゾロミド 97□5〜98.5
%p−第3ブチルにンゾトリブロミド O84〜 0.
6%尚、前記の油性相から分離される水性相は、本発明
の場合、次亜臭素酸及び臭化水素を含有するが、この水
性相からは濃度40%以上の臭化水素酸を得ることがで
き、これからは常法の塩素置換法により95%以上の回
収率で臭素を回収することができる。
p−第3ブチルにンザルゾロミド 97□5〜98.5
%p−第3ブチルにンゾトリブロミド O84〜 0.
6%尚、前記の油性相から分離される水性相は、本発明
の場合、次亜臭素酸及び臭化水素を含有するが、この水
性相からは濃度40%以上の臭化水素酸を得ることがで
き、これからは常法の塩素置換法により95%以上の回
収率で臭素を回収することができる。
実質的にp−第3ブチルベンザルブロミドからなる前記
油性相のケン化は、温度約60〜150°C1好ましく
は約80〜120℃に保持された油性相に、加温された
ギ酸水溶液を滴下する方法で行われ、両者は充分に混合
攪拌てれる。
油性相のケン化は、温度約60〜150°C1好ましく
は約80〜120℃に保持された油性相に、加温された
ギ酸水溶液を滴下する方法で行われ、両者は充分に混合
攪拌てれる。
この場合、ギ酸水溶液としては濃度80%程度のものを
使用することが好ましく、その添加量は臭化水素の発生
状況を見ながら調節することを可とする。また、ケン化
反応をカチオン界面活性剤、特に第4級アンモニウム塩
系カチオン活性剤の存在下に行い、油性相とギ酸水溶液
との接触を良好ならしめることは、97%以上のケン化
率を維持するうえで極めて有効である。
使用することが好ましく、その添加量は臭化水素の発生
状況を見ながら調節することを可とする。また、ケン化
反応をカチオン界面活性剤、特に第4級アンモニウム塩
系カチオン活性剤の存在下に行い、油性相とギ酸水溶液
との接触を良好ならしめることは、97%以上のケン化
率を維持するうえで極めて有効である。
ケン化反応終了後は反応混合物を必要に応じて冷却し、
次いで例えば5%の炭酸ナトリウム水溶液で洗浄後、静
置することにより水性相と油性相とに分け、これから水
性相を分離することによって、p−第3ブチルベンズア
ルデヒドを主成分とする油性相を取得することができる
。
次いで例えば5%の炭酸ナトリウム水溶液で洗浄後、静
置することにより水性相と油性相とに分け、これから水
性相を分離することによって、p−第3ブチルベンズア
ルデヒドを主成分とする油性相を取得することができる
。
そしてこの油性相を蒸留に付すことにより純度99チ以
上のp−第3ブチルベンズアルデヒドを回収することが
できる。
上のp−第3ブチルベンズアルデヒドを回収することが
できる。
以上述べて来たところから明らかな通り、本発明の方法
によれば、水の存在下にp−第3ブチルトルエンを臭素
化しているため、副生物の生成全最少に抑えてp−第3
ブチルベンズアルデヒドの前駆物たるp−@3ブチルベ
ンザルブロミドを窩収惠で得るととがで*71−寸だ、
臭素化反応混合物から分離される水性相からは、再利用
可能な濃度40%以上の臭化水素酸を得ることができる
。尚、反応過程で系外に出るガス状成分は、これに水に
吸収させ、前記の臭化水素酸と一緒に処理できることを
付言する。
によれば、水の存在下にp−第3ブチルトルエンを臭素
化しているため、副生物の生成全最少に抑えてp−第3
ブチルベンズアルデヒドの前駆物たるp−@3ブチルベ
ンザルブロミドを窩収惠で得るととがで*71−寸だ、
臭素化反応混合物から分離される水性相からは、再利用
可能な濃度40%以上の臭化水素酸を得ることができる
。尚、反応過程で系外に出るガス状成分は、これに水に
吸収させ、前記の臭化水素酸と一緒に処理できることを
付言する。
進んで実施例を示して本発明の効果をさらに具体的に説
明する。
明する。
実施例1
温度計、滴下ロート、ガス吸収装置に連結嘔れた還流冷
却器及び気密攪拌機全具えた500m1容の4つ口丸底
フラスコをウォーターパス上に配置し、このフラスコ内
にp −第3プチルトルエ/148g(1モル)と水1
8g(1モル)を注入し、攪拌下に内温を70〜80″
Cに保持して紫外線の照射下、還流冷却器に臭素の褐色
が顕著に認められない状態に於て、臭素320g(2モ
ル)を徐々に滴下した。臭素の滴下には3時間を要した
。最早発生ガスの吸収が認められなくなってから同温度
で反応混合物を1時間熟成し、水性相を静置分離後、油
性相中に溶存する臭化水素を追い出してp−第3ブチル
ベンザルゾロミドを主成分とする油性相306gを得た
。この油性相のガスクロマトグラフ分析結果は、次の通
りであった。
却器及び気密攪拌機全具えた500m1容の4つ口丸底
フラスコをウォーターパス上に配置し、このフラスコ内
にp −第3プチルトルエ/148g(1モル)と水1
8g(1モル)を注入し、攪拌下に内温を70〜80″
Cに保持して紫外線の照射下、還流冷却器に臭素の褐色
が顕著に認められない状態に於て、臭素320g(2モ
ル)を徐々に滴下した。臭素の滴下には3時間を要した
。最早発生ガスの吸収が認められなくなってから同温度
で反応混合物を1時間熟成し、水性相を静置分離後、油
性相中に溶存する臭化水素を追い出してp−第3ブチル
ベンザルゾロミドを主成分とする油性相306gを得た
。この油性相のガスクロマトグラフ分析結果は、次の通
りであった。
p−第3ブチルベンジルゾロミド 063チp
−第3ブチルベンザルブロミド 98.5%p−
第3ブチルベンゾトリプロミド 0.4%その他
0.8% 上記の油性相306gを上記の臭素化装置に収め、臭化
水素の発生を考慮しながら、55.2g(1,2モル)
のギ酸を含むギ酸水溶液1t75℃に加温してこれに滴
下した。約3時間の滴下で内温は105℃に達した。気
体の発生が認められなくなり、ケン化反応が終了したと
認められる時点で内容物’i70’cに冷却後、5%炭
酸ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで静置して162g
の油性相を得た。このものを簡単な両温蒸留装置に供給
し、水銀柱2Torrで処理したところ、留出温度80
〜81℃のp−第3プチルペ/ズアルデヒド152gと
蒸留残渣4gが得られた。こうして分画分取てれたp−
第3ブチルベンズアルデヒドの組成は、ガスクロマトグ
ラフ分析の結果、次の通りであった。
−第3ブチルベンザルブロミド 98.5%p−
第3ブチルベンゾトリプロミド 0.4%その他
0.8% 上記の油性相306gを上記の臭素化装置に収め、臭化
水素の発生を考慮しながら、55.2g(1,2モル)
のギ酸を含むギ酸水溶液1t75℃に加温してこれに滴
下した。約3時間の滴下で内温は105℃に達した。気
体の発生が認められなくなり、ケン化反応が終了したと
認められる時点で内容物’i70’cに冷却後、5%炭
酸ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで静置して162g
の油性相を得た。このものを簡単な両温蒸留装置に供給
し、水銀柱2Torrで処理したところ、留出温度80
〜81℃のp−第3プチルペ/ズアルデヒド152gと
蒸留残渣4gが得られた。こうして分画分取てれたp−
第3ブチルベンズアルデヒドの組成は、ガスクロマトグ
ラフ分析の結果、次の通りであった。
p−第3ブチルベンズアルデヒド 99.4%p
−第3ブチルベンジルゾロミド 0.2%その
他 0.4% 上記組成のp−第3ブチルベンズアルデヒドは如何なる
用途にもそのまま利用できる品質を有しており、出発原
料p−第3ブチルトルエンより計算して93.23%の
理論収率であった。
−第3ブチルベンジルゾロミド 0.2%その
他 0.4% 上記組成のp−第3ブチルベンズアルデヒドは如何なる
用途にもそのまま利用できる品質を有しており、出発原
料p−第3ブチルトルエンより計算して93.23%の
理論収率であった。
実施例2
実施例1と全く同様にしてp−第3ブチルトルエンの臭
素化を行い、下記の組成の油性相307gt−得た。
素化を行い、下記の組成の油性相307gt−得た。
p−flL3ゾチルペ/ジルプロミド 0.5
%p−第3ブチルベンザルブロミド 98.1%
p−第3ブチルベンゾトリゾロミド 0.7%そ
の他 0.7% この油性相307gに対して、80%ギ酸水溶液60
g (1,2モル)とカチオン界面活性剤(カチオンB
B、日本油脂製)3gt−加えてケン化反応金行った。
%p−第3ブチルベンザルブロミド 98.1%
p−第3ブチルベンゾトリゾロミド 0.7%そ
の他 0.7% この油性相307gに対して、80%ギ酸水溶液60
g (1,2モル)とカチオン界面活性剤(カチオンB
B、日本油脂製)3gt−加えてケン化反応金行った。
ケン化反応終了後、反応混合物から分離される油性相を
蒸留フラスコに入れ、80〜b 第3ブチルベンズアルデヒドを分画分取した。
蒸留フラスコに入れ、80〜b 第3ブチルベンズアルデヒドを分画分取した。
このもののガスクロマトグラフ分析結果は次の通りで、
実施例1より高収率を示した。
実施例1より高収率を示した。
p4第3ブチルベンズアルデヒド 99.3%p−
第3ブチルにンジルブロミド 0.2%その他
0.5チ この収率は出発原料p−第3ブチルトルエンより計算し
て96.22%であった。
第3ブチルにンジルブロミド 0.2%その他
0.5チ この収率は出発原料p−第3ブチルトルエンより計算し
て96.22%であった。
比較例
水を使用せずに実施例1と同じ反応装置、反応条件でp
−第3ブチルトルエンの臭素化を行なった。この場合、
臭素の滴下には約5時間45分を要した。臭素化反応混
合物から分離される油性相306gの組成は次の通りで
あった。
−第3ブチルトルエンの臭素化を行なった。この場合、
臭素の滴下には約5時間45分を要した。臭素化反応混
合物から分離される油性相306gの組成は次の通りで
あった。
p−第3ブチルベンジルプロミド 7.1%p−
第3プチルペンザルゾロミ)’ 88.1%p−
第3ブチルベンゾトリゾロミド 3.5%上記組成
の油性相をそのまま実施例2のケン化条件と同じ条件で
ケン化し、ケン化反応混合物から分離される油性相を実
施例2と同様に処理して80〜81 ”C/ 3 To
rrの留分134gと、15gの蒸留残渣を得た。
第3プチルペンザルゾロミ)’ 88.1%p−
第3ブチルベンゾトリゾロミド 3.5%上記組成
の油性相をそのまま実施例2のケン化条件と同じ条件で
ケン化し、ケン化反応混合物から分離される油性相を実
施例2と同様に処理して80〜81 ”C/ 3 To
rrの留分134gと、15gの蒸留残渣を得た。
この留分のガスクロマトグラフ分析結果は次の通りであ
った。
った。
p−第3ブチルベンジルプロミド 6.3%p−
第3ブチルベンズアルデヒド 91.4%その他
2.3% 出発原料p−第3ブチルトルエンから計算した収率は7
5.58%であり、前記の蒸留残渣中には約51.3%
のp−@3ブチルベンズアルデヒドが残存していた。
第3ブチルベンズアルデヒド 91.4%その他
2.3% 出発原料p−第3ブチルトルエンから計算した収率は7
5.58%であり、前記の蒸留残渣中には約51.3%
のp−@3ブチルベンズアルデヒドが残存していた。
この比較例に示す実験結果は、水の不存在下に臭素化を
実施すると、p−第3ブチルにンジルプロミドが大量に
副生されることを示している。そしてこの副生物をヘキ
サミンなどで酸化処理しなければ、本発明の場合の如く
、良質のp−第3ゾチルにンズアルデヒドが得られない
ことも示している。尚、蒸留手段のみで高品質Op −
第3ブチルベンズアルデヒドを分取することは、分解な
どの心配があるので望ましくない。
実施すると、p−第3ブチルにンジルプロミドが大量に
副生されることを示している。そしてこの副生物をヘキ
サミンなどで酸化処理しなければ、本発明の場合の如く
、良質のp−第3ゾチルにンズアルデヒドが得られない
ことも示している。尚、蒸留手段のみで高品質Op −
第3ブチルベンズアルデヒドを分取することは、分解な
どの心配があるので望ましくない。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、p−第3ブチルトルエンを水の存在下に臭素で臭素
化し、得られた反応混合物を次亜臭素酸が含まれる水性
相と、p−第3ブチルベンザルブロミドが含まれる油性
相とに分離し、この油性相に含まれるp−第3ブチルベ
ンザルブロミドをギ酸水溶液でケン化し、得られたケン
化反応混合物から分取される油性相を蒸留に付してp−
第3ブチルベンズアルデヒドを回収するp−第3ブチル
ベンズアルデヒドの製造法。 2、臭素化反応をp−第3ブチルトルエン1モル当り1
〜1.5モルの水の存在下に、p−第3ブチルトルエン
1モル当り2〜2.1モルの臭素を使用して行う特許請
求の範囲第1項記載の方法。 3、臭素化反応を紫外線の照射下に40〜90℃の温度
範囲で行う特許請求の範囲第1項記載の方法。 4、ケン化反応を80%のギ酸水溶液を使用して行う特
許請求の範囲第1項記載の方法。 5、ケン化反応を第4級アンモニウム塩系カチオン界面
活性剤の存在下で行う特許請求の範囲第1項記載の方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8063285A JPS61238753A (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 | p−第3ブチルベンズアルデヒドの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8063285A JPS61238753A (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 | p−第3ブチルベンズアルデヒドの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61238753A true JPS61238753A (ja) | 1986-10-24 |
Family
ID=13723736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8063285A Pending JPS61238753A (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 | p−第3ブチルベンズアルデヒドの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61238753A (ja) |
-
1985
- 1985-04-15 JP JP8063285A patent/JPS61238753A/ja active Pending
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