JPS61238736A - 有機液体溶質含有溶液から同溶質を溶媒抽出により分離する方法およびその装置 - Google Patents

有機液体溶質含有溶液から同溶質を溶媒抽出により分離する方法およびその装置

Info

Publication number
JPS61238736A
JPS61238736A JP60082034A JP8203485A JPS61238736A JP S61238736 A JPS61238736 A JP S61238736A JP 60082034 A JP60082034 A JP 60082034A JP 8203485 A JP8203485 A JP 8203485A JP S61238736 A JPS61238736 A JP S61238736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent
solute
solvent fluid
crude extract
product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP60082034A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH047733B2 (ja
Inventor
Kazushige Nada
一茂 名田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP60082034A priority Critical patent/JPS61238736A/ja
Publication of JPS61238736A publication Critical patent/JPS61238736A/ja
Publication of JPH047733B2 publication Critical patent/JPH047733B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/54Improvements relating to the production of bulk chemicals using solvents, e.g. supercritical solvents or ionic liquids

Landscapes

  • Extraction Or Liquid Replacement (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、有機液体溶質を含む溶液から同溶質を主体
とする精製物を分離する方法に関し、ざらに詳しくは、
臨界点附近ないし超臨界状態にある抽出溶媒流体を用い
て上記分離を行なう方法に関するものである。
この明細書全体を通して「溶媒流体」とは抽出作用を有
する溶媒を主体とし、さらに有機液体溶質、原溶媒およ
び/または不純物を含むこともあるものであって、臨界
点附近ないし超臨界状態にある液状またはガス状の混合
物を意味し、「原溶媒」とは溶媒抽出前に溶質を溶かし
て溶゛液を構成していた液体成分を意味し、「超臨界」
状態とは物質の温度および/または圧力がその臨界点を
それぞれ超えた状態を意味するすることする。また割合
を表わす%は重量基準で算出したものである。
従来技術およびその問題点 従来より、有機液体溶質を含む水溶液ないし有機溶媒溶
液から該溶質を分離取得するには、蒸留法が一般的であ
るが、蒸留には多大なエネルギーが必要であるため、少
ないエネルギーで該溶質を分離取得できる方法が要望せ
られている。
このような点から、有機液体溶質を含む溶液を臨界点付
近ないし超臨界状態にある溶媒流体と接触させて、該溶
液から同液質を溶媒流体に抽出し、同液質を分離する技
術が知られている(特公昭54−10539号公報およ
び特開昭56−56201号公報)。
特開昭56−56201号公報の方法では、第4図に示
すように、つぎのように操作を行なう。すなわち、有機
液体溶質と原溶媒および/または不純物とを含む溶液を
ポンプ(51)で熱交換器(52)を介して抽出器(5
3)の頂部寄りに供給し、ここで臨界点付近ないし超臨
界状態にある溶媒流体と接触させて、該溶質を溶液から
溶媒流体へ移動せしめる。そして溶質含量を増大せしめ
た溶媒流体よりなる粗抽出物を抽出器(53)の頂部か
ら減圧弁(54)を介して蒸留塔(55)に送り、上記
粗抽出物の蒸留により溶質を主体とする精製物を塔底か
ら弁(56)を介して扱き取る。
また蒸留塔(55)の塔頂から回収した再生溶媒流体を
圧縮器(57)で加圧し、加圧流体を蒸留塔(55)の
リボイラ(58)および熱交換器(59)に通して抽出
器(53)に戻し、再使用に共する。抽出器(53)に
おける抽出により溶質含量を減少才しめた溶液よりなる
抽出残留物を、弁(60)を介して底部から抜き取る。
ところで、臨界点付近ないし超臨界状態にある溶媒流体
を用いて、有機液体溶質と原溶媒および/または不純物
を含む溶液から同溶質を抽出する場合、つぎのような恒
常的事象が生じる。
すなわち、一般に、溶媒に対する物質の溶解度は溶媒の
密度の上昇に伴って高くなるので、一定圧力の下で温度
の上昇に伴って溶媒の密度は低下し、その結果溶媒に対
する上記溶質、原溶媒および/または不純物の溶解度は
低下する傾向にある。他方、一般に、溶媒中の溶質、原
溶媒および/または不純物の蒸気圧は温度の上昇に伴っ
て高くなるので、これら物質の溶解度が上昇する傾向も
ある。したがって、溶媒に対する溶質、原溶媒および/
または不純物の溶解度は、一定圧力の下で溶媒の密度と
溶質の蒸気圧のいずれが大きく影響するかによって、温
度の上昇に伴って高くも低くもなる。また、原溶媒およ
び/または不純物に対する溶質の溶媒への溶解選択性は
、一定圧力の下で温度変化に伴う溶媒に対する溶質、原
溶媒および/または不純物の溶解度の傾向により変化す
るので、やはり温度の上昇に伴って高くも低くもなる。
このような事象から、第4図に示す方法では、高品質の
精製物を得るには抽出温度を制御することが重要であり
、そのため抽出器(53)に供給される溶液および溶媒
流体をそれぞれ熱交換器(52)および熱交換器(59
)によって温度調整する必要があり、これが製品のコス
トアップをまねいた。
また、この方法では、所望の品質の精製物を得るための
抽出温度が比較的低温の領域にある場合には、溶媒と溶
液の比重差が小さいので、多段塔式ないし充填塔式の抽
出器では抽出操作が困難となることがあった。
この発明は、上記のような実情に鑑みてなされたもので
あって、所望の品質の精製物を得るのに多大なエネルギ
ーを必要とせず、また抽出温度が比較的低温領域にあっ
ても、抽出操作を容易に実施することができる方法およ
びその装置を提供することを目的とする。
問題点の解決手段 この発明による方法は、上記目的の達成のために以下の
ように構成されでいる。
すなわちこの発明は、有機液体溶質と原溶媒および/ま
たは不純物とを含む溶液から同溶質を溶媒抽出により分
離するに当り、 a) 該溶液を臨界点付近ないし超臨界状態にある溶媒
流体と接触させて、該溶質を溶液から溶媒流体へ抽出す
ることにより、溶質含量を増大せしめた溶媒流体よりな
る粗抽出物と、溶質含量を減少せしめた溶液よりなる抽
出残留物とを生成せしめ、粗抽出物と抽出残留物を分離
し、 b)  lられた粗抽出物を熱交換により所要温度に温
度調整して、溶質含量を増大せしめた粗抽出物よりなる
抽出主成物と、原溶媒および/または不純物を主体とす
る副成物とを生成せしめ、抽出主成物と副成物を分離し
、C) 得られた抽出主成物を前記粗抽出物と熱交換し
、 d) 熱交換後の抽出主成物を減圧して、溶質を主体と
する精製物と、溶媒を主体とする溶媒流体を生成せしめ
て、精製物と溶媒流体を分離し、精製物を得るとともに
再生溶媒流体を回収する、 諸段階を具備することを特徴とする、有機液体溶質含有
溶液から同溶質を溶媒抽出により分離する方法である。
段階a)の圧力は溶媒流体の臨界圧力付近であるか、ま
たは段階a)が溶媒流体の超臨界状態にある。
溶媒の代表例は二酸化炭素、エタン、エチレン、プロパ
ンまたはプロピレンである。
有機液体溶質の代表例はアルコール類、アルデヒド類、
エステル類、ケ1ヘン類、有機酸類またはフーゼル油で
ある。
アルコール類の代表例はメタノール、エタノール、ノル
マルプロパノール、イソプロパノール、ノルマルブタノ
ール、イソブタノール、第2ブタノールまたは第3ブタ
ノールである。
フーゼル油の代表例はイソプロパノール、ノルマルプロ
パノール、ノルマルブタノール、第2ブタノール、第3
ブタノール、イソブタノール、イソアミルアルコール、
1−ペンタノール、2−ペンタノール、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルn−プロピルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、n−ブチルアルデヒド、イソブチルア
ルデヒドまたはイソプロピルエーテルであるか、もしく
はこれらの混合物である。
有機酸類の代表例は酢酸または酪酸である。
アルデヒド類の代表例はアセ1〜アルデヒド、n−ブチ
ルアルデヒド、イソブチルアルデヒドである。
ケトン類の代表例はメチルエチルケトン、メチル−n−
プロビルケ1ヘン、メチルイソプロピルケトンである。
原溶液の代表例は水、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、ノルマルプロパノール、ノルマルブタノー
ル、第2ブタノール、第3ブタノール、イソブタノール
である。
溶媒は好ましくは圧力約30〜約200気圧および温度
約−10℃〜約150″Cの二酸化炭素であるか、また
は圧力約20〜約200気圧および温度約−10℃〜約
150℃のエタンである。
この発明の好ましい実施態様においては、段階d)に続
いて、分離された再生溶媒流体を圧縮し、圧縮溶媒流体
を抽出段階a)における溶媒流体として再使用する。そ
して段階b)において、熱交換後の粗抽出物を圧縮後の
再生溶媒流体と熱交換して、圧縮による熱エネルギーを
該粗抽出物に与える。また段階C)に続いて、抽出主成
物を圧縮後の再生溶媒流体と熱交換して、圧縮による熱
エネルギーを該抽出主成物に与える。また段階d)にお
ける分離手段として蒸留塔ないし放散塔を用い、圧縮さ
れた再生溶媒流体を蒸留塔ないし放散塔の塔底液と熱交
換し、圧縮による熱エネルギーを該蒸留塔ないし放散塔
に熱源として与える。また段階b)において分離された
副成物を段階a)に供給する。
また段階a)で分離された抽出残留物を圧縮後の再生溶
媒流体と熱交換して、圧縮による熱エネルギーを該抽出
残留物に与え、同残留物に含まれる溶媒を蒸気化して回
収する。また溶液がエタノール水溶液である場合、段階
b)において分離された副成物を、エタノール水溶液を
生ぜしめる発酵段階へ供給する。
またこの発明の第2のものは、第1の発明の方法を実施
するための装置であって、有機液体溶質と原溶媒および
/または不純物とを含む溶液を臨界点付近ないし超臨界
状態にある溶媒流体と接触させて、溶質含量を増大せし
めた溶媒流体よりなる粗抽出物と、溶質含量を減少せし
めた溶液よりなる抽出残留物とを生成せしめる抽出手段
と、 得られた粗抽出物を熱交換により所要温度に温度調整し
て、溶質含量を増大せしめた粗抽出物よりなる抽出主成
物と、原溶媒および/または不純物を主体とする副成物
とを生成せしめる温度調整手段と、 得られた抽出主成物と副成物を分離する分離手段と、 分離された抽出主成物を前記粗抽出物と熱交換する熱父
換手段と、 熱交換後の抽出主成物を減圧して、溶質を主体とする精
製物と、溶媒を主体とする溶媒流体を生成せしめる減圧
手段と、 得られた精製物と溶媒流体を分離し、精製物を得るとと
もに再生溶媒流体を回収する分離手段の諸手段を具備す
ることを特徴とする。
発明の効果 この発明は以上のとおり構成されているので、抽出操作
を大気温度またはその付近で実施することができ、つい
で低い温度における気液平衡状態を形成することができ
る。したがってこの発明の方法によれば、本明細書の冒
頭で説明した従来の方法に比べて、所望の品質の生成物
を得るのに必要なエネルギーを大幅に節減することがで
きるとともに、抽出温度が比較的低温領域にあっても、
抽出操作を容易に実施することができる。
実  施  例 つぎに、上記効果を実証するために、この発明の実施例
を示す。
実施例1 第1図において、有機液体溶質がエタノールであり、原
溶媒が水であるエタノール水溶液を、ポンプ(1〉で抽
出器(2)の頂部寄りに供給し、ここで臨界点付近ない
し超臨界状態にある二酸化炭素主体の溶媒流体と接触さ
せて、エタノールを溶液から溶媒流体へ移動せしめる。
そしてエタノール含量を増大せしめた溶媒流体よりなる
粗抽出物を抽出器(2)の頂部から扱き出し、また抽出
器(2)の底部から弁(3)を介して、水を主体とする
抽出残留物を扱き出す。
ここで抽出器(2)における抽出操作は大気温度または
その付近で実施し得、溶液おにび溶媒流体の厳密な温度
調整は必要でない。
ついで、得られた粗抽出物を、後)ボする抽出主成物が
通る熱交換器(4)と冷媒が通る第1補助熱交換器(5
)とに通して、粗抽出物を冷却する。その結果、粗抽出
物中のエタノールの溶解度が若干低下しエタノールの一
部が凝縮する。また水に対するエタノールの二酸化炭素
への溶解選択性が高くなり、粗抽出物中の水の大部分が
凝縮する。こうして稀薄なエタノール水溶液よりなる副
成物と、エタノール含量を増大せしめた粗抽出物よりな
る抽出主成物とが生成せられる。
ついで、冷却後の混合物を第1セパレータ(6)に導い
て、抽出主成物と副成物を分離する。分離された副成物
を第1セパレータ(6)から弁(7)を介して扱き出す
。副成物の少なくとも一部をエタノール水溶液とともに
抽出器(2)に供給してもよい。また副成物を、エタノ
ール水溶液を生ぜしめる醗酵段階へ供給してもよい。分
離は、低温の二酸化炭素と副成物との比重差が小さい場
合であっても、静置式セパレータやコアレッサ式セパレ
ータにより容易になし得る。
ついで、得られた抽出主成物を前記熱交換器(4)に通
して前記粗抽出物の冷却媒体として用い、さらに後述す
る圧縮溶媒流体が通る第2補助熱交換器(8)に通して
加熱する。
ついで、熱交換後の抽出主成物を減圧器(9)に導いて
減圧し、エタノールを主体とする精製物と、二酸化炭素
を主体とする溶媒流体を生成せしめる。ここで減圧に伴
う二酸化炭素の密度変化により、エタノールの二酸化炭
素に対する溶解度が低下して、エタノールの大部分が液
化し、高濃度のエタノールよりなる精製物が生成する。
ついで減圧後の混合物を第2セパレータ(10)に導い
て、精製物と溶媒流体を分離し、精製物を第2セパレー
タ(10)から弁(11)を介して抜き出す。また二酸
化炭素を主体とする溶媒流体を第2セパレータ(10)
から回収して圧縮器(12)に導き、圧縮した溶媒流体
を前記第2補助熱交換器(8)に通して前記抽出主成物
の加熱源として用い、ついで抽出器(2)に導いて、抽
出段階における溶媒流体として再使用する。また再生溶
媒流体を抽出器(2)から出た抽出残留物と熱交換して
、圧縮による熱エネルギーを抽出残留物に与え、同残留
物に含まれる溶媒を蒸気化して回収してもよい。さらに
抽出器(2)に戻される前の再生溶媒流体を、冷媒が通
る第3補助熱交換器(13)で冷却してもよい。
比較試験 第1図に示す実施例1の方法と、第4図に示す従来の方
法(大気温度25℃、必要なエタノール濃度を得るため
の気液平衡関係が130気圧、5℃である)について、
消費エネルギーの比較を行なった。
実施例1の方法の熱的過程は、第5図に示す二酸化炭素
のモリエール線図のとおりである。
第5図において、点(21)は抽出器(2)、点(22
)は熱交換器(4)の出口、点(23)は第1セパレー
タ(6)、点(24)は第2補助熱交換器(8)の出口
、点(25)は減圧器(9)の入口、点(26)は第2
セパレータ(10)、点(27)は圧縮器(12)の出
口、点(28)は第3補助熱交換器(13)の出口にお
ける状態をそれぞれ示す。点(28)から点(21)に
到る冷却過程は、第1補助熱交換器(5)の負荷を増大
させても達成されるが、ここでは第3補助熱交換器(1
3)によって達成する。そして点(21)では温度25
℃、点(22)では温度10℃、点(23)では温度5
℃である。
他方、第4図の従来の方法の熱的過程は、第6図に示す
二酸化炭素のモリエール線図のとおりである。第6図に
おいて、点(31)は抽出器(53)、点(32)は減
圧器(54)の出口、点(33)は蒸留塔(55)の出
口、点(34)は圧縮器(57)の出口、点(35)は
リボイラ(58)の出口における状態をそれぞれ示す。
熱交換器(59)による冷却は点(35)から点(31
)に到る冷却過程として示される。従来の方法の場合、
抽出器(53)を5℃に保つ必要があるので、点(31
)の温度は5℃となる。なお、第6図には第4図の熱交
換器(52)に必要なエネルギーは示されていないが、
溶液の温度を25℃から5℃に冷却する必要がある。
このような条件下において、冷却に必要な工ネルギーは
つぎのとおりである。
上記表から明らかなように、実施例1の方法によれば、
従来の方法に比べて必要なエネルギーを10%余り節減
することができる。また実際には、従来の方法では熱交
換器(59)において溶媒流体を約25℃から5℃に冷
却するため、冷凍機のような多大なエネルギーを消費す
る冷却手段が必要である。これに対し、実施例1の方法
では、第3補助熱交換器(13)による溶媒流体の冷却
は、約35℃から25℃への冷却であるため、冷却水や
大気への放熱などの安価な冷却手段でなし得る。したが
って実施例1の方法では必要なエネルギーは180KC
a///・エタノールでよく、従来の方法の場合の20
%以下ですむ。
実施例2 第2図において、抽出主成物の減圧により生成した精製
物と溶媒流体の分離手段として、蒸留塔(14)を用い
、減圧後の混合物を蒸留塔(14)に導いて、精製物を
塔底から弁(11)を介して抜き出す。また溶媒流体を
塔頂から回収して圧縮器(12)で圧縮した後、蒸留塔
(14)のリボイラ(15)に通して塔底液と熱交換さ
せ、圧縮による熱エネルギーを蒸留塔(14)の熱源と
して利用する。
ついで熱交換後の溶媒流体を抽出器(2)に戻す。蒸留
塔の代わりに放散塔を用いてもよい。
第2図におけるその他の構成は第1図の構成と同じであ
る。
実施例3 第3図において、第1補助熱交換器(5)に圧縮後の再
生溶媒流体を通して、粗抽出物と熱交換し、圧縮による
熱エネルギーを粗抽出物に与えてこれを加熱する。また
この場合第2補助熱交換器は省略する。
このフローは、温度の上昇に伴って溶質の溶媒への溶解
度が低下し、逆に原溶媒および/または不純物に対する
溶質の溶媒への溶解選択性が上昇する場合に、好ましく
採用せられる。
第3図におけるその他の構成は第1図の構成と同じであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は、この発明の実施例1、
実施例2および実施例3のフローをそれぞれ示す段階系
統図、第4図は従来のフローを示す段階系統図、第5図
は第1図の場合のモリエール線図、第6図は第4図の場
合のモリエールi図である。 (1)・・・ポンプ、(2)・・・抽出器、(3)・・
・弁、(4)・・・熱交換器、(5)・・・第1補助熱
交換器、(6)・・・第1セパレータ、(7)・・・弁
、(8)・・・第2補助熱交換器、(9)・・・減圧弁
、(10)・・・第2セパレータ、(11)・・・弁、
(12)・・・圧縮器、(13)・・・第3補助熱交換
器、(14)・・・蒸留塔、(15)・・・リボイラ。 以  上 第5図 エンタルご−(にcal/に9) 第6図

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)有機液体溶質と原溶媒および/または不純物とを
    含む溶液から同溶質を溶媒抽出により分離するに当り、 a)該溶液を臨界点付近ないし超臨界状態にある溶媒流
    体と接触させて、該溶質を溶液から溶媒流体へ抽出する
    ことにより、溶質含量を増大せしめた溶媒流体よりなる
    粗抽出物と、溶質含量を減少せしめた溶液よりなる抽出
    残留物とを生成せしめ、粗抽出物と抽出残留物を分離し
    、 b)得られた粗抽出物を熱交換により所要温度に温度調
    整して、溶質含量を増大せしめた粗抽出物よりなる抽出
    主成物と、原溶媒および/または不純物を主体とする副
    成物とを生成せしめ、抽出主成物と副成物を分離し、 c)得られた抽出主成物を前記粗抽出物と熱交換し、 d)熱交換後の抽出主成物を減圧して、溶質を主体とす
    る精製物と、溶媒を主体とする溶媒流体を生成せしめて
    、精製物と溶媒流体を分離し、精製物を得るとともに再
    生溶媒流体を回収する、 諸段階を具備することを特徴とする、有機液体溶質含有
    溶液から同溶質を溶媒抽出により分離する方法。
  2. (2)段階a)の圧力が溶媒流体の臨界圧力付近である
    、特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. (3)段階a)が溶媒流体の超臨界状態にある、特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
  4. (4)溶媒が二酸化炭素、エタン、エチレン、プロパン
    またはプロピレンである、特許請求の範囲第1項記載の
    方法。
  5. (5)有機液体溶質がアルコール類、アルデヒド類、エ
    ステル類、ケトン類、有機酸類またはフーゼル油である
    、特許請求の範囲第1項記載の方法。
  6. (6)アルコール類がメタノール、エタノール、ノルマ
    ルプロパノール、イソプロパノール、ノルマルブタノー
    ル、イソブタノール、第2ブタノールまたは第3ブタノ
    ールである、特許請求の範囲第5項記載の方法。
  7. (7)フーゼル油がイソプロパノール、ノルマルプロパ
    ノール、ノルマルブタノール、第2ブタノール、第3ブ
    タノール、イソブタノール、イソアミルアルコール、1
    −ペンタノール、2−ペンタノール、アセトン、メチル
    エチルケトン、メチルn−プロピルケトン、メチルイソ
    ブチルケトン、n−ブチルアルデヒド、イソブチルアル
    デヒドまたはイソプロピルエーテルであるか、もしくは
    これらの混合物である、特許請求の範囲第5項記載の方
    法。
  8. (8)有機酸類が酢酸または酪酸である、特許請求の範
    囲第5項記載の方法。
  9. (9)アルデヒド類がアセトアルデヒド、n−ブチルア
    ルデヒド、イソブチルアルデヒドである、特許請求の範
    囲第5項記載の方法。
  10. (10)ケトン類がメチルエチルケトン、メチル−n−
    プロピルケトン、メチルイソプロピルケトンである、特
    許請求の範囲第5項記載の方法。
  11. (11)原溶液が水、メタノール、エタノール、イソプ
    ロパノール、ノルマルプロパノール、ノルマルブタノー
    ル、第2ブタノール、第3ブタノール、イソブタノール
    である、特許請求の範囲第1項記載の方法。
  12. (12)溶媒が圧力約30〜約200気圧および温度約
    −10℃〜約150℃の二酸化炭素である、特許請求の
    範囲第4項記載の方法。
  13. (13)溶媒が圧力約20〜約200気圧および温度約
    −10℃〜約150℃のエタンである、特許請求の範囲
    第4項記載の方法。
  14. (14)段階d)に続いて、分離された再生溶媒流体を
    圧縮し、圧縮溶媒流体を抽出段階a)における溶媒流体
    として再使用する、特許請求の範囲第1項記載の方法。
  15. (15)段階b)において、熱交換後の粗抽出物を圧縮
    後の再生溶媒流体と熱交換して、圧縮による熱エネルギ
    ーを該粗抽出物に与える、特許請求の範囲第14項記載
    の方法。
  16. (16)段階c)に続いて、抽出主成物を圧縮後の再生
    溶媒流体と熱交換して、圧縮による熱エネルギーを該抽
    出主成物に与える、特許請求の範囲第14項記載の方法
  17. (17)段階d)における分離手段として蒸留塔ないし
    放散塔を用い、圧縮された再生溶媒流体を蒸留塔ないし
    放散塔の塔底液と熱交換し、圧縮による熱エネルギーを
    該蒸留塔ないし放散塔に熱源として与える、特許請求の
    範囲第14項記載の方法。
  18. (18)段階b)において分離された副成物を段階a)
    に供給する、特許請求の範囲第1項記載の方法。
  19. (19)段階a)で分離された抽出残留物を圧縮後の再
    生溶媒流体と熱交換して、圧縮による熱エネルギーを該
    抽出残留物に与え、同残留物に含まれる溶媒を蒸気化し
    て回収する、特許請求の範囲第14項記載の方法。
  20. (20)溶液がエタノール水溶液であり、段階b)にお
    いて分離された副成物を、エタノール水溶液を生ぜしめ
    る発酵段階へ供給する、特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
  21. (21)有機液体溶質と原溶媒および/または不純物と
    を含む溶液を臨界点付近ないし超臨界状態にある溶媒流
    体と接触させて、溶質含量を増大せしめた溶媒流体より
    なる粗抽出物と、溶質含量を減少せしめた溶液よりなる
    抽出残留物とを生成せしめる抽出手段と、 得られた粗抽出物を熱交換により所要温度に温度調整し
    て、溶質含量を増大せしめた粗抽出物よりなる抽出主成
    物と、原溶媒および/または不純物を主体とする副成物
    とを生成せしめる温度調整手段と、 得られた抽出主成物と副成物を分離する分離手段と、 分離された抽出主成物を前記粗抽出物と熱交換する熱交
    換手段と、 熱交換後の抽出主成物を減圧して、溶質を主体とする精
    製物と、溶媒を主体とする溶媒流体を生成せしめる減圧
    手段と、 得られた精製物と溶媒流体を分離し、精製物を得るとと
    もに再生溶媒流体を回収する分離手段の諸手段を具備す
    ることを特徴とする、有機液体溶質含有溶液から同溶質
    を溶媒抽出により分離する装置。
JP60082034A 1985-04-16 1985-04-16 有機液体溶質含有溶液から同溶質を溶媒抽出により分離する方法およびその装置 Granted JPS61238736A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60082034A JPS61238736A (ja) 1985-04-16 1985-04-16 有機液体溶質含有溶液から同溶質を溶媒抽出により分離する方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60082034A JPS61238736A (ja) 1985-04-16 1985-04-16 有機液体溶質含有溶液から同溶質を溶媒抽出により分離する方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61238736A true JPS61238736A (ja) 1986-10-24
JPH047733B2 JPH047733B2 (ja) 1992-02-12

Family

ID=13763242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60082034A Granted JPS61238736A (ja) 1985-04-16 1985-04-16 有機液体溶質含有溶液から同溶質を溶媒抽出により分離する方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61238736A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012514590A (ja) * 2009-01-06 2012-06-28 アルケマ フランス バイオマス由来のメチルメタクリレートの製造方法
JP2020512188A (ja) * 2017-09-12 2020-04-23 エルジー・ケム・リミテッド 溶媒分離方法および分離装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012514590A (ja) * 2009-01-06 2012-06-28 アルケマ フランス バイオマス由来のメチルメタクリレートの製造方法
JP2020512188A (ja) * 2017-09-12 2020-04-23 エルジー・ケム・リミテッド 溶媒分離方法および分離装置
US11083979B2 (en) 2017-09-12 2021-08-10 Lg Chem, Ltd. Solvent separation method and solvent separation apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPH047733B2 (ja) 1992-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0179863B1 (en) Liquid co2 /cosolvent extraction
US4877530A (en) Liquid CO2 /cosolvent extraction
CA2388791C (en) Methods and apparatus for high propane recovery
JPS6338203B2 (ja)
US5294304A (en) Process for the recovery of absolute ethanol by vapor compression extractive distillation
JPH0699341B2 (ja) 粗製エタノール水溶液の精製方法
JPH0651085B2 (ja) アルコールの濃縮精製方法
US4636284A (en) Process for the separation of water from a water-containing mixture or azeotrope with an extractant, and for the separation of water from said extractant
KR0141439B1 (ko) 주공기 증류탑으로부터 직접 크립톤/크세논 농축 스트림을 제조하는 방법
EP0679419A2 (en) Extraction of hops
US4508928A (en) Ethanol extraction process
JPS629568B2 (ja)
JPS61238736A (ja) 有機液体溶質含有溶液から同溶質を溶媒抽出により分離する方法およびその装置
JP3010099B2 (ja) 超臨界流体抽出装置
JPS6229990A (ja) エタノ−ル精製方法
JPH0580458B2 (ja)
JPS6225985A (ja) アルコ−ルの濃縮精製方法
US5053563A (en) Method to concentrate and purify alcohol
EP0453569B1 (en) Manufacture of absolute alcohol
JPH0421468B2 (ja)
JP2642909B2 (ja) 精製エタノールの製法
JPS63135342A (ja) エタノ−ル又はメタノ−ル液の精製方法
JPS61210044A (ja) 有機液体溶質を含む溶液から同溶質を溶媒抽出により分離する方法
JPH0811161B2 (ja) 高濃度エタノール中の不純物の分離方法
CA2228908A1 (en) Distillation method