JPS61237921A - ヒ−タ−付高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、被加熱物を効率良く加熱するために加熱方式
および構造を改善したヒーター付高周波加熱装置に関す
るものである。

従来の技術 一般にヒーター付高周波加熱装置にょシ加熱理理する際
には、第５図に示すように本体１内に被加熱物を収納す
る加熱室２が設けられておシ、加熱室２内には、被加熱
物を載置する皿受台３および被加熱物の加熱むらを少な
くするためのターンチーブ／Ｉ／４および加熱室全体の
雰囲気温度を上昇させて加熱したシ、輻射エネルギーに
より加熱するオープン加熱やグリル加熱を行うため加熱
室２の底面および北面にオープン用ヒーター５ａおよび
オープン用およびグリル用ヒーター５ｂを備えている。

また、加熱室２内に高周波を発振するためのマグネトロ
ン６や高圧トランス７等の高周波発振装置を備え、導波
管８により加熱室２の１部に設けた給電用開口部９よシ
高周波を供給する購成トなっている。ヒーター付高周波
加熱装置による加熱方法には、高周波のみによる加熱と
、高周波とヒーター５ａ、５ｂによる交互加熱およびヒ
−ター５ａ、５ｂのみによる加熱があり、各々の被加熱
物、調理メニューに適した良好な加熱状態が得られるよ
うに配慮されている。ヒーター５ａ。

５ｂのみによる加熱の場合は、通常第６図の様に金属製
のオープン皿１０を、加熱室２の側壁面にあらかじめ設
けられたオープン皿係止用手段であるレー／ｌ／１１に
よシ、加熱室２の中程に保持した状態でオープン皿１０
に載置した被加熱物を加熱するものである。この時オー
プン皿保止用手段であるレール１１は被加熱物の大きさ
、および加熱方式等により最良の加熱状態が得られるよ
うに数段に設け、オープン皿の位置を変化させることが
できるようになっている。また、ヒーター５ａ。

５ｂの出力を可変とすることにより良好な加熱状態を得
るという方法もとられている。

発明が解決しようとする問題点 ところがヒーター５ａ、５ｂによるオープン加熱、グリ
ル加熱については、加熱室２内の雰囲気温度を上昇させ
た状態で加熱するため、加熱室２内の温度をと昇させ尚
且つ、被加熱物の温度を上昇させて良好な加熱状態を得
るためには、加熱室２内の予熱を行なったり、皿受台ａ
に被加熱物を置き高周波によシ加熱して被加熱物の内部
温度を１昇させ、次にオープン皿１０に置き換えて、ヒ
ーター５ａ、５ｂによシ加熱するといった非常に面倒な
手間が必要であったり、ヒーターのみで加熱を行なう場
合には加熱時間が非常に長くかかシ、エネルギーを浪費
するもので、高周波加熱装置の本来の目的および特徴で
ある操作が簡単、ヌピード加熱、省エネルギーと相反す
る性能しか得られていないものであった。また高周波に
より加熱した後、被加熱物を皿受体３に載せたままヒー
ター５ａ、５ｂで焼き上げるという方法もあるが、これ
は、オープン皿１０に被加熱物を載せかえるという手間
を省いただけのもので、ヒータ５ａ、　５ｂのみによる
加熱に比べ時間も余シ短かくならないばかりか、一度に
加熱できる量が半減してしまうものであった。例えばグ
ラタン等においては、４人分を２回に分けて加熱しなけ
ればならないという欠点を持っている。つまり、加熱室
２は上面よかなりの加熱量の制限を受ける。なお、第７
図の如く、オープン皿１０を加熱室２内に設置したまま
高周波を照射し加熱した後ヒーター５ａ、５ｂで加熱す
ることができれば、操作が簡単で迅速で省エネルギーな
加熱が出来、理想的であるが、実際に行なってみると、
加熱室が小さくなった状態であるため電界パターンが乱
れ高周波加熱時に被加熱物に極端な加熱むらが生じたり
、ヒーター５ｂやヒーター保持用ガイシ１２等の突起物
に電界が集中し、高周波加熱時のヒーター５ｂ及びガイ
シ１２の異常加熱やスパークが発生したり、ヒーター５
ｂの加熱室２内を連部等からの電波漏洩が激増し、危険
な状態に陥るものであった。またヒーターによる加熱時
にもヒーター５ｂと被加熱物を近接させると加熱むらが
生じてしまうため、ヒーター５ｂと被加熱物を近づけて
迅速な加熱を行なうことは容易ではなく特にグＵ　／し
加熱においては安全であり、操作が簡単で、迅速で省エ
ネルギーな加熱を行なうことは非常に困難であるという
問題があった。

本発明はこのような従来の問題点を解消するものであり
、簡単な構成であるにも拘らず、操作が簡単で、迅速で
省エネルギーな効率の良い加熱を安全に行なうことので
きる優れたヒーター付高周波加熱装置を提供するもので
ある。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するため、本発明のヒーター付高周波加
熱装置は、本体内に被加熱物を収納する加熱室と前記加
熱室内に高周波を給電する高周波発振装置と、少なくと
も加熱室と面に加熱室内の雰囲気温度を上昇させる面状
発熱体と、加熱室側壁に設けたオープン皿の係止手段と
を有し、前記面状発熱体と、前記係止手段との間に位置
する加熱室側壁の一部に、加熱室内に高周波を供給する
だめの給電用開口部を配設する構成としたヒーター付高
周波加熱装置である。また給電用開口部と対向した加熱
室側壁面に加熱室が拡大する方向に膨出部を設けたもの
である。

作　　用 本発明のヒーター付高周波加熱装置は、面状発熱体を加
熱室上面に設け、加熱室内にオープン皿を設置した状態
で高周波を被加熱物に照射できるような位置である面状
発熱体とオープン皿係止手段との間の加熱室側壁に高周
波を供給するための給電用開口部を配することによりオ
ープン皿を加熱室内に設置した状態で高周波を供給して
も極部的な異常加熱や７パークが発生したシミ波漏洩の
激増の心配がなく操作が簡単でしかも迅速で省エネルギ
ーな効率の良い加熱を簡単な構成で実現出来るという効
果を有するものである。また、オープン皿を加熱室内に
設置した状態においても被加熱物の極端な加熱むらおよ
び高周波のマグネトロンから見たインピーダンスの大巾
な変化による整合不良を改善するため、高周波給電用開
口部と対向した加熱室側壁面に、加熱室が拡大する方向
に膨出部を設けることにより高周波による加熱むらおよ
びインピーダンスの整合をとシ、オープン皿を加熱室内
に設置した際においても効率の良い加熱を行なうことが
できるという効果を有するものである。

実施例 以下、本発明の一実施例のヒーター付高周波加熱装置を
図面に基づき説明する。

第１図に示すように、ヒーター付高周波加熱装置の本体
１内に被加熱物を収納する加熱室２が設けられ、加熱室
２内の底面と上面には、面状発熱体１３ａ、１３ｂが設
けられている。一方、本体１内には高周波を発生させる
ためのマグネトロン６および高圧トランス７等の高周波
発振装置が備わっており、これにより発振した高周波は
、導波管８により加熱室２の上面に設けた面状発熱体１
３ｂと加熱室側壁にオープン皿１０の係止手段であるレ
ー／Ｌ／１１との間に位置する加熱室側壁の一部に設け
た給電用開口部９よシ加熱室２内に導かれる構成となっ
ている。また第２図に示すように、オープン皿１０を加
熱室２内に設置した状態で高周波を供給する時において
も、被加熱物の極端な加熱むらおよび高周波のマグネト
ロンから見た負荷に対するインピーダンスの大巾な変化
による整合不良を改善するために高周波給電用開口部９
と対向した加熱室側壁面に、加熱室２が拡大する方向に
膨出部１４を設けている。

このようにすれば、オープン皿１０を加熱室２内に設置
した′１ま、高周波を供給しても従来のヒーターやヒー
ター保持用ガイシ等の突起物に電界が集中することによ
る異常加熱やスパークおよびヒーター５ｂによる加熱室
２外への電波漏洩が全くなくしかも膨出部１４によりオ
ープン皿１０を設置した状態での高周波の分布特性およ
び整合をとっているため、効率的な高周波加熱が行える
。

また効率的な高周波加熱によシ被加熱物の内部温度を上
昇させた後、そのままの状態で第３図のように面状発熱
体１３ｂによりグリル加熱を行なうため非常に迅速で省
エネルギーな効率的な加熱が容易である。この時、面状
発熱体１３ｂは面全体が発熱するため均一に近い加熱状
態が得られ、被加熱物と面状発熱体１３ｂを近接して設
けることが容易である。しかも、ヒーター加熱空間１５
が狭くなることにより、エネルギーを浪費せず、ヒータ
ー加熱空間１５を迅速に高温度まで立ちとげることが容
易に可能であり、従来より問題となっていたヒーターに
よる加熱時間が長かったり、加熱時間が長くかかるため
に被加熱物の良好な加熱状態が得られないといった欠点
を飛躍的に改善させることが容易となった。

なお、第４図のように高周波加熱のみで加熱する場合に
おいて、高周波加熱時においてオープン皿１０を設けた
時の加熱むらおよびインピーダンス整合不良の改善のた
めの膨出部１４は、加熱室２全体の容積と比較しても判
断できるように大巾な高周波特性に影響を得える程でも
ないが、オープン皿１０を設けた時の高周波特性に対し
ては絶大なる影響を示し、膨出部１４の深さｌを変化さ
せることによシはぼ満足出来る程度まで高周波特性を改
善することができるものである。

また、加熱室２全体の雰囲気温度を上昇させながら加熱
するオープン加熱においても同様の効果を発揮し、何れ
にしてもヒーターを使用して加熱を行なう場合において
も、高周波加熱装置の操作が簡単でしかも迅速で省エネ
ルギーな効率的な加熱を組み合わせて被加熱物の最も適
した加熱状態を行なうことのできる構造である。

なお、ヒーター加熱空間１５はオープン皿１０を設置し
た際にオープン皿１０と加熱室２を購成する壁面とによ
りほぼ筐体を構成することが、高周波加熱する際の高周
波性能を安定化するためには望ましい。

なお、第８図に従来の自動加熱調理器と、本実施例の自
動加熱調理器の調理状態を示す図を記す。

発明の効果 以上のように本発明のヒーター付高周波加熱装置によれ
ば次の効果を得ることができる。

（１）面状発熱体によシオープン加熱およびグＩＪ　Ａ
／加熱を行なうため、加熱室内にオープン皿を設けた状
態で高周波を供給しても従来のようにヒーターやヒータ
ー保持用ガイ７等の突起物がなく、極部的な異常加熱や
ヌパーク等の発生が無く、ヒーターの加熱室からの引き
出し部に設けたチョークからの電波漏洩量の激増の心配
が全くない。よってオープン皿を加熱室内に設けた状態
のまま高周波とヒーターによる加熱が自由にでき、最良
の加熱状態を得るように、種々の加熱方式を交互に自由
自在に行なうことができる。また、被加熱物の内部温度
を高周波加熱によシ急速に立ちとげた後ヒーターにより
、焼きあげるという基本的で最も重要な加熱方法が容易
で、この方法による迅速で省エネルギーな効率的な加熱
が簡単な操作だけで容易にでき、従来からの設計課題で
あったヒーター加熱で時間が長くかかシすぎたシ加熱時
間が長くかかシすぎるため被加熱物の良好な加熱状態が
得られないといった問題点を飛躍的に改善させることが
できる。

Ｇ；り面状発熱体による被加熱物の加熱は、面全体がほ
ぼ均一に発熱するため、加熱むらが生じにくく、被加熱
物を面状発熱体に近接することが容易であシ、ヒーター
による加熱時間が大巾に短縮でき迅速で省エネルギー的
な加熱効率の大巾な改善を図ることができる。

（３）オープン皿を加熱室内に設置した状態のヒーター
加熱空間は被加熱物の形状及び大きさによシ決まシ、ヒ
ーター加熱空間の被加熱物に対する無駄なスペースが殆
んどないため、ヒーターによる加熱時においても雰囲気
温度の急速な立ちとげが容易に可能で、しかもエネルギ
ーの浪費がなく効率的であり、良好な加熱状態を得るこ
とができる。

４）オープン皿を加熱室内に設置した状態で高周波加熱
する際通常は、極端な加熱むらや整合不良となるが高周
波給電口に対向した加熱室側壁面に絞り加工を施すこと
により極端な加熱むらや整合不良による高周波出力不足
や、マグネトロンの異ぞ 常加熱及び鷺−ティング（異常発振）等の問題点のない
大巾な高周波特性の改善を図ることが可能である。つま
シ、高周波給電口と対向した加熱室側壁面の膨出部はオ
ープン全体として見た時のイしてはかなりの変化が見ら
れるためと考えられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例であるヒーター付高周波加熱
装置の断面図、第２図〜第４図は本発明の他の実施例に
おけるヒーター付高周波加熱装置の断面図、第５図〜第
７図は従来のヒーター付高周波加熱装置の断面図、第８
図は従来の加熱方式と本発明における加熱方式による加
熱時間の差を示す図である。 １・・・・・・本体、２・・・・・・加熱室、６・・・
・・・マグネトロン、７・・・・・・高圧トランス、９
・・・・・・給電用開口部、１０・・・・・・オープン
皿、１１・・・・・・レー／Ｌ／　（オープン皿係止手
段）、１３ａ、１３ｂ・・・・・・面状発熱体、１４・
・・・・・膨出部。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第５
図 第６図 第７図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）本体内に被加熱物を収納する加熱室と、その加熱
   室内に高周波を給電する高周波発振装置と、少なくとも
   前記加熱室上面に加熱室内の雰囲気温度を上昇させる面
   状発熱体と、前記加熱室側壁に設けたオープン皿の係止
   手段とを有し、前記面状発熱体と、前記係止手段との間
   に位置する加熱室側壁の一部に、加熱室内に高周波を供
   給するための給電用開口部を配設する構成としたヒータ
   ー付高周波加熱装置。
2. （２）高周波給電用開口部と対向した加熱室側壁面に、
   加熱室が拡大する方向に膨出部を設ける構成とした特許
   請求の範囲第１項に記載のヒーター付高周波加熱装置。