JPS6123771A - 方向性電磁鋼板のグラス皮膜形成方法 - Google Patents

方向性電磁鋼板のグラス皮膜形成方法

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JPS6123771A
JPS6123771A JP14505284A JP14505284A JPS6123771A JP S6123771 A JPS6123771 A JP S6123771A JP 14505284 A JP14505284 A JP 14505284A JP 14505284 A JP14505284 A JP 14505284A JP S6123771 A JPS6123771 A JP S6123771A
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annealing
glass film
steel sheet
mgo
annealing separator
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JP14505284A
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Motoharu Nakamura
中村 元治
Kikuji Hirose
廣瀬 喜久司
Masashi Tanida
谷田 雅志
Shinichi Tamura
信一 田村
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D1/00General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
    • C21D1/68Temporary coatings or embedding materials applied before or during heat treatment
    • C21D1/70Temporary coatings or embedding materials applied before or during heat treatment while heating or quenching
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は方向性電磁鋼板の7オルステライトを主体とす
るグラス皮膜形成方法に係シ、特に均一性・密着性に優
れたグラス皮膜の形成方法に関するものである。
(従来の技術) 方向性電磁鋼板は主として変圧器用鉄芯材料として使用
され、通常、814. Ovt %以下を含有する珪素
鋼素材を熱間圧延し、1回又は2回以上の焼鈍、冷延工
程により、最終成品板厚とし、次いで連続焼鈍によシ脱
炭、1次再結晶を行なった後、さらに仕上焼鈍を施して
圧延方向に磁化容易軸(100)を有し、かつ圧延面に
平行に(110)を有する2次再結晶粒を発達させると
同時に材料の電磁特性に有害な不純物を除去するととも
にグラス皮膜を形成する。
上記仕上焼鈍は800℃以上の高温で長時間保持される
ため、鋼板の焼付防止を目的として金属化合物を主体と
する焼鈍分離剤が使用される。焼鈍分離剤としては多く
の金属化合物を使用する技術が提供されているが、特に
方向性電磁鋼板に対しては、例えば特公昭5l−124
5i号公報、特公昭52−31296号公報に記載され
るように鋼板の焼付防止と同時に鋼板表面に生成した5
iO2(シリカ)、2FeO−8iO□(ファイアライ
ト)等を主成分とするスケール層と高温で固相反応によ
、!7.2Mg0−8102(フォルステライト)を主
体とするグラス皮膜を形成し易いMgOを主成分とした
焼鈍分離剤が一般に用いられる。
方向性電磁鋼板を変圧器用鉄芯として使用する場合、鉄
損の大半を占める渦電流損を低減するために、鋼板表面
に絶縁性皮膜を施す必要があシ、一般には、上記フォル
ステライトラ主体とするグラス皮膜を下地とし、その上
にリン酸塩系皮膜を施す複合皮゛膜となっている。方向
性電磁鋼板の皮膜として要求される機能、特性としては
、(1)外観が均一であること。
ヤ)密着性に優れていること。
(3)占積率の低下による変圧器鉄損の劣化を生じない
こと。
(4)電気絶縁性、耐熱性に優れていること。
(5)鋼板に張力を付与して、鉄損、磁歪特性を改善す
ること。
等が挙げられる。これら、方向性電磁鋼板の皮膜として
要求される機能、特性のうち、外観・密着性・占積率等
は下地であるグラス皮膜によって主に決定され、グラス
皮膜の良否が製品の商品価値に及ぼす影響は極めて太き
い。
(発明が解決しようとする問題点)    ゛従来よシ
、フォルステライトを主体とするグラス皮膜形成方法に
関する発明は多数開示されておシ、羊の中でも、例えに
7オルステライト形成反応と密接な関係にあるFe成分
に着目したものとして、特開昭48−44800号公報
によルrMgo中に    1(Fe 2 S 104
粉末を混入したものを鋼板に塗布し、乾燥後、高温焼鈍
する」方法および特開昭58−217678号公報によ
J) r MgOを主成分とし、形成されたフォルステ
ライト系被膜中に成品鋼板d当、6、o、os〜5gの
Fe成分を含有するように塗布する」方法が提案されて
いるが、品質の安定性において、その効果を充分に得る
に困難であった。
(問題点を解決するため□の手段) 本発明者は、高品質のフォルステライトを主体とするグ
ラス皮膜の形成方法について鋭意検討を行なった。その
結果、従来よシ使用されているMgOを主成分とする焼
鈍分離剤に配合又は、含有させるFeを含む酸化物の形
態を規定するζ、とにより、従来得られなかった外観が
極め上鉤−でかつ密着性に優れ、しかも、張力による鉄
損改善効果も大きいフォルステライトを主体とするグラ
ス皮膜の形成が可能であることを見出し、本発明を完成
した。
本発明の基本構成は次の如くである。
最終板厚にまで圧延された珪素鋼素材に脱炭焼鈍を施し
て鋼板表面にMgOを主成分とする焼鈍分離剤を塗布し
た後、仕上焼鈍を施して、フォルステライトを主体とす
るグラス皮膜を形成させる方向性電磁鋼板のグラス皮膜
形成方法において、Feを含む酸化物のコロイド液を対
MgO重量比でFe 2O3として0.05〜5.00
vtl含有する焼鈍分離剤を使用することを%徴とする
方向性電磁鋼板のグラス皮膜形成方法である。
(作用) 次に本発明の詳細な説明する。
一般に方向性電磁鋼板に使用されるMgOを主−成分と
する焼鈍分離剤の粒子径は、その出発原料であるMg(
OH)2の粒度、焼成温度、焼成時間により異なるが、
粉末X線回折法による回折線の半価幅等から求まるいわ
ゆる1次粒子では、例えば特開昭58−193373号
公報に記載されるように、0.08〜0.18μm1 
大きいものでも、たかだか0.5μm程度であシ、仕上
焼鈍工程で形成されるフォルステライト粒はこれら粒子
の1〜数個が成長2合体したものと見ることができ、極
めて微小なものである。よって、焼鈍分離剤に配合され
るFeを含む酸化物粒子の性状が7オルステライト形成
固相反応および生成したフォルステライトを主体とする
グラス皮膜の性能に大きく影響する。
周知の如く、フォルステライト生成反応のような固相反
応は反応物質の接触部から開始する。よって、仕上焼鈍
中に充分な厚みを有しかつ均一なフォルステライト形成
を行なわせるには、反応物質の反応性および分散性を高
めるとともによシ多くの反応サイトを与えることが重要
な条件である。
反応性・反応サイトは反応物質の粒子径(有効表面積)
が支配的要因でアシ、分散性は反応物質の形態が支配的
要因である。そこで本発明者はこれらの要因の影響を解
明するため以下の実験を実施した。
従来よシ使用されているMgOを主成分とする焼焼分離
剤を公知の方法でスラリーとし、これにFeを含有する
酸化物としてFe 2O3粉末を0.05μm以下、0
.1μm以下、0.5μm以下、5μm以下、44μm
以下にそれぞれ分級し、上記スラリーに対MgO重量比
で1. Owt @配合し、充分に攪拌、混合した。
これを脱炭焼鈍後の鋼板にロール絞シ方式で塗布。
乾燥し、付着量を717rd  とした。次いで、この
鋼板をN2+H2混合雰囲気中、1100℃で10時間
保持した後、未反応の焼鈍分離剤を水洗・除去してケイ
光X線分析によるMg特性X線のカウント数としてフォ
ルステライト生成量を求めた。又グラス皮膜の主成分で
あるフォルステライト粒の結合強さ、グラス皮膜の均一
性を求めるために耐酸性および、ピンホールを調査した
。グラス皮膜の耐酸性は試料を70℃の30 % HC
1水溶液中に一定速度で浸漬し、浸it開始から、初め
てグラス皮膜が剥離して地鉄が露出するまでの時間で表
わすもので、本来、フォルステライ) (2MgO−8
10□)はHClには難溶性であシフオルステライト粒
の結合の弱い部分が侵されたシ、あるいはグラス皮膜に
欠損があると、この部分からHClが浸透して地鉄部分
のFeを溶解するため、グラス皮膜が剥離して地鉄が露
出する。したがって、この地鉄が露出するまでの時間を
フォルステライト粒の結合の強さおよびグラス皮膜の欠
損の有無、すなわち均一性の指標とすることができ、時
間が大きいほど強固か    □“つ均一゛なグラス皮
膜であるといえる。
グラス皮膜のピンホールはフェロシアン化カリウムの水
溶液を鋼板表面に塗布し、グラス皮膜に点状欠損がある
場合、露出している地鉄のFe成分とフェロシアン化カ
リウムが反応して青く発色するもので、この発色点をP
紙あるいは写真用印画紙に転写して画像解析装置により
、寸法2個数等の分布を読み取ることによシ定量的に求
めることができる。実験結果を第1図から第3図に示す
第1図はMgOを主成分とする焼鈍分離剤へのFe 2
Os粉未配合の有無および配合するFe2O5粉末の粒
度と7オルステライト生成量との関係を示すものである
。焼鈍分離剤にFe 2O3粉末を配合することにより
、フォルステライト生成量は増大し、かつ配合するFs
 2O3粉末の粒子径が小さい#1どその効果が大きく
、前記MgOの1次粒子の粒子径(約0.5μm)以下
の程度となるとフォルステライト生成量は飛躍的に増大
することが判明した。第2図は焼鈍分離剤へのFe 2
O3粉末の配合の有無および配合するFe2O3粉末の
粒度と耐酸性(地鉄が露出するまでの時間)の関係を示
す。Fe2O3粉末を配合することによシ地鉄が露出す
るまでの時間が長くなシ、さらにFe 2O3粉末の粒
子径が0.1μm以下であれば、耐酸性は大きく向上す
ることが判明した。よって粒子径0.1μm以下のFe
 2O5粉末をMgOを主成分とする焼鈍分離剤に配合
することによシフオルステライト粒の結合が大きく強化
され、グラス皮膜の欠損も減少して、均一性が大きく向
上することが期待される。第3図からもグラス皮膜の欠
損の個数および寸法が粒子径0.1μm以下のFe 2
O3粉末を配合することにより、竺少することが認めら
れ均一性が向上することがわかる。
なお、第1図〜第3図中の各測定データに示した縦軸に
平行な線分は、測定値の標準偏差を表わすO 以上の如く、MgOを主成分とする焼鈍分離剤のスラリ
ーに最大粒子径0.1μm以下のF @ 2O s粉末
を配合することにより、充分な厚みを有し、フォルステ
ライト粒の結合の強い、均一性に優れたグラス皮膜の形
成が可能であることが判明したが、一方、第1図〜第3
図から明らかなように最大粒子径0.1μm以下のF 
e 2O3粉末の配合によジグラス皮膜の性能は大きく
向上するが、そのバラツキが大きいことが実際の製造工
程で間−題となる。このバラツキの大きいことは方向性
電磁鋼板成品における皮膜特性のバラツキが大きいこと
を意味し、品質は向上する方向に動きはするがその安定
性を欠く原因となる。本発明者はバラツキの生じる原因
について鋭意検討した結果、バラツキの原因はFeを含
む酸化物の焼鈍分離剤スラリー中での分散性であること
が判明した。すなわち、焼鈍分離剤のスラリーに配合さ
れる以前のFe12O3は分級されたままの粒度分布で
あるが、これがスラリー中に配合された場合、Fe2O
3の粒子径が微細である#1と機械的攪拌による分散が
難かしく、攪拌中に容易に凝集して寸法の大きい擬似粒
子あるいは2次粒子を形成したシ、配合時に分散しない
tま粉塊が水分を吸収して結合し、粗大な粒子として存
在するようになシ微細粒子としての効果を充分に得るこ
とができなくなる。
本発明者は公知の一般に工業的に使用される攪拌技術で
容易にスラリーに分散する上記0.1μm以下の微細粒
子の条件について種々検討した結果、スラリー中に配合
するFeを含む酸化物がコロイド液であることがグラス
皮膜の品質のバラツキを少なくシ、かつ特性向上にも効
果の認められることを見出した。ここでいうコロイド液
とは、一般にゾル又は、コロイド溶液と呼ばれるもので
、大きさが0.1〜0.01μm程度の微小粒子が溶媒
中に分散した系を言う。コロイドの特徴は、分散粒子の
一表面積が著しく大きいことであり、その反応性が極め
て高く、又液体中に分散するコロイド溶液は多くの場合
、帯電していて電気二重層と呼ばれる静電効果のために
安定化されているため、一般に重力場では凝集・沈降が
ない。したがって、この粒子径0.1μm以下のFeを
含む酸化物のコロイド液を使用することによ、り Mg
Oを主成分とする焼鈍分離剤のスラリーに配合した場合
、前記Fe2O,−粉末のような凝集が起こらず、微細
粒子の効果が充分に  1得られ、グラス皮膜の品質安
定性は大きく向上する。
その結果を第1図〜第3図中に示した。図中の間作で示
した点は最大粒子径0405μmよシなるFe 2O.
のコロイド液をMgOを主・成分とする焼鈍分離剤中に
Fe 2O.として対MgO重量比で1.0%配合した
スラリーを上記の方法で塗布、乾燥して焼鈍した場合の
結果であシ、フォルステライト生成量。
グラス皮膜の耐酸性、ピンホールの個数2寸法。
全てにおいて向上が認められ、そのバラツキも極めて小
さくなることが認められる。
本発明においてFeを含む酸化物のコロイド液の含有量
の下限を対MgO重量比でFe 2O3として0.05
wt%以下としたのは、それ未満ではその効果を充分に
得ることができず、又、上限を5.00 wt%とじた
のは、これを超えるとグラス皮膜の厚みが過度に増加し
て、占積率を低下させたシ、グラス皮膜の下部が鋼板に
深く入シこみ磁壁の移動抵抗となって鉄損特性を劣化さ
せた少壮上焼鈍中の酸素ポテンシャルを過度に高くして
、コイルエツジ部に過酸化によるグラス皮膜の黒変が生
じるため好ましくない。
本発明に使用されるFe1−含む酸化物のコロイド液は
、例えば、特公昭48−41431号公報、西独特許第
2903263号明細書、東独特許第134776号明
細書、同114052号明細書、米国特許第38641
42号明細書等に開示される方法で製造され、工業的に
触媒、塗料添加剤、セラミック原料として近年広く使用
されるものでおるが、製造方法について本発明は上記引
用例に限定するものではない。
以上の如く、本発明の目的はMgOを主成分とする焼鈍
分離剤にF@を含む酸化物のコロイド液を特定量、含有
させることで満足されるが、さらに本発明者は特公昭5
7−011393号公報に記載される如く静電塗装方式
による焼鈍分離剤塗布技術を提案したが、本発明の方法
との組合わせが可能である。すなわち、MgOk主成分
とするグラス皮膜形成用焼鈍分離剤のスラリーを脱炭鋼
板表面に塗布・乾燥して、その上に鋼板焼付防止用焼鈍
分離剤粉体を静電的に刺着させた後、仕上焼鈍によシフ
オルステライトを主体とするグラス皮膜を形成させる方
法において、グラス皮膜形成用焼鈍分離剤スラリ−にF
eを含む酸化物のコロイド液を対MgO重量比でFe 
2O3として0.08〜9wt%配合することを特徴と
する方向性電磁鋼板のグラス皮膜形成方法である。Fe
を含む酸化物の配合量の下限を0.08wt%とじたの
は、それ未満では顕著な効果が得られず、9wt%を超
えるとグラス皮膜が過度に厚くなシ鉄損特性を劣化した
シ、グラス皮膜の黒変欠陥が生じるため好ましくない。
又、本発明は従来提案されているようなMgOを主成分
とする焼鈍分離剤に特定量の特定物質(たとえば、5b
2(so4)、、B化合物+8r化合物等)との組合わ
せも可能である。
従来より方向性電磁鋼板のグラス皮膜形成方法に関しM
gOを主成分とする焼鈍分離剤に特定量のFe又はFe
化合物を含有させる技術は多数公開されているが、本発
明の如く焼鈍分離剤の1次粒子に着目してFeを含む酸
化物の状態を規定し、微細なままでの分散性2反応性を
向上させることによシ均一かつ密着性に優れたグラス皮
膜を形成させる技術は皆無でオシ、本発明の品質安定化
への貢献度は極めて大きい。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 重量パーセントで、C0,06%、Si3.2O%、M
n0.08%、S 0.02 % 、AtO,03%、
NO,008・%を含有する珪素鋼鋳片を1300℃に
加熱後、熱延して、2.0tmの熱延板とした。この熱
延板を1100℃で2分間焼鈍し、次いで酸洗した後、
0.23mmまで冷延した。次いで850℃で3分間、
露点子50℃のN2とN2の混合ガス気流中で脱炭した
脱炭焼鈍後の鋼板両面に本発明の最大粒子径100ミリ
ミクロン以下よシ成るコロイド状のFeを含む酸化物と
して、最大粒子径2OミリミクロンのFe 2O.コロ
イド液をMgOを主成分とする焼鈍分離剤にFe 2O
 gとして対MgO重量比で0.04〜6wt%の範囲
で配合し、この焼鈍分離剤を塗布・乾燥して、片面当た
96〜81//rr/ の付着量とし    また後コ
イル状に捲き取シ、600℃で10時間の均熱後30℃
/Hrで12O0℃までN2+H2混合ガスで昇温し、
次いでN2に切シ換えて、2O時間均熱した。冷却後、
未反応の焼鈍分離剤をブラシ水洗で除去した。各コイル
よシサンプルを採取し、800℃で2時間、N2中で歪
取焼鈍を実施した後、磁気特性を測定した。又、グラス
皮膜の張力を片面皮膜剥離による曲シから計算して求め
た。
これらの結果を第1表に示す。第1表よシ、本発明の特
許請求の範囲(1)内で、鉄損、グラス皮膜特性の向上
が認められる。
比較例1 実施例1と同一素材、同一条件で脱炭焼鈍までを施し、
脱炭焼鈍後の鋼板両面にMgOを主成分とする焼鈍分離
剤を塗布、乾燥し、片面当たル6〜8117n?  の
付着量とした。これをコイル状に捲き取シ実施例1と同
一条件で仕上焼鈍した。この結果を第1表に示す。
比較例2 実施例1と同一素材、同一条件で脱炭焼鈍までを施し、
脱炭焼鈍後の鋼板両面に最大粒子径70ミリミクロン、
500ミリミクロン、5ミクロン、44ミクロンより成
るFe 2O3粉をMgOを主成分とする焼鈍分離剤に
対MgO重量比で、それぞれ0.5チ混合して塗布、乾
燥し、6〜811/−の付着量とした。これをコイル状
に捲き取9、実施例1と同一条件で仕上焼鈍した。これ
らの結果を第1表に示す。
実施例2 重量パーセントでC0,04俤、Si3.10チ、Mn
 0.05チ、So、C15俤を含有する珪素鋼鋳片−
を1300℃に加熱後熱延して2.3 wmの熱延板と
した。
この熱延板を酸洗後冷延し、0.7wmの板厚とした後
、900℃で4分間、露点+30℃のN2とN2の混合
ガス気流中で焼鈍した。次いで冷延によシ板厚0.23
−とした後、800℃で3分間露点+50℃のN2とN
2の混合ガス気流中で脱炭した。
脱炭後の鋼板両面に本発明のFeを含む酸化物のコロイ
ド液として最大粒子径0.03μm0Fe2O.コロイ
ド液をMgOを主成分とする焼鈍分離剤にFe 2O5
として対MgO重量比で0.05〜12vt%の範囲で
配合し、この焼鈍分離剤スラリーを塗布・乾燥して片面
当たシ3.Op/m’ の付着量とした。次いで、その
上に高温焼成したマグネシアクリンカを静電塗装装置を
用いて−100kVの高圧で負に帯電させて、片面当た
シロ〜711/−の付着量とし、直ちにコイル状に捲き
取った。これを実施例1と同一条件で仕上焼鈍した。こ
れらの結果を第2表に示す。
第2表よシ、本発明の特許請求の範囲(2)内で鉄損、
グラス皮膜特性の向上が認められる。
比較例3 実施例2において、Fe2O3コロイド液を配合せず、
その他は全て実施例2と同一条件で仕上焼鈍までを施し
た。その結果を第2表に示す。
比較例4 実施例2にお−てN Fe2O3コロイド液にかえて、
比較例2と同一の粒度よシ成るF e 2Os粉末を用
い他は、全て実施例2と同一条件とした。その結果を第
2表に示す。
実施例3 実施例1と同一素材、同一条件で脱炭焼鈍までを施し、
脱炭焼鈍後の鋼板両面に本発明の最大粒子径100ミリ
ミクロン以下よシ成るコロイド状のFaを含む酸化物と
して、最大粒子径30ミリミクロンのFe 2oxコロ
イド液をMgOを主成分とする焼鈍分離剤にFe 2O
3として対MgO重量比で0.5%配合し、さらに第3
表に示す添加物を対MgO重量比で表6の含有量となる
よう配合した後、この焼鈍分離剤を塗布・乾燥し、片面
当た96〜8117n?の付着量とした。これをコイル
状に捲き取シ、一実施例1と同一条件で仕上焼鈍した。
これらの結果を第3表に示す。
(発明の効果) 以上の如く本発明によれば、外観が極めて均一でかつ密
着性に優れ、しかも張力による鉄損改善効果も顕著であ
るフォルステライトを全体とするグラス皮膜の形成が可
能であるから、本発明線方向性電磁鋼板の品質安定化へ
の貢献度が極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図はMgOを主成分とする焼鈍分離剤への−Fe2
O3粉未配合の有無および配合するFe2O3粉末の粒
度と7オルステライト生成量との関係を示す図、第2図
は焼鈍分離剤へのFe2O3粉末の配合の有無および配
合するF@2O3粉末の粒度と耐酸性(地鉄が露出する
までの時間)との関係を示す図、第3図は焼鈍分離剤へ
のFe2O3粉末の配合の有無および配合するFe2O
3粉末の粒度とピンホール個数および寸法との関係を示
す図である。 第1図 Fe2O3米立子イk(p/n’)     チロ 第2図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)最終板厚にまで圧延された珪素鋼素材に脱炭焼鈍
    を施して鋼板表面にMgOを主成分とする焼鈍分離剤を
    塗布した後、仕上焼鈍を施して、フォルステライトを主
    体とするグラス皮膜を形成させる方向性電磁鋼板のグラ
    ス皮膜形成方法において、Feを含む酸化物のコロイド
    液を対MgO重量比でFe_2O_3として0.05〜
    5.00wt%含有する焼鈍分離剤を使用することを特
    徴とする方向性電磁鋼板のグラス皮膜形成方法。
  2. (2)MgOを主成分とするグラス皮膜形成用焼鈍分離
    剤のスラリーを脱炭焼鈍後の鋼板表面に塗布・乾燥し、
    その上に鋼板焼付防止用焼鈍分離剤粉体を静電塗装方式
    により、静電的に付着させた後、仕上焼鈍により、フォ
    ルステライトを主体とするグラス皮膜を形成させる方法
    において、グラス皮膜形成用焼鈍分離剤としてFeを含
    む酸化物のコロイド液を対MgO重量比でFe_2O_
    3として、0.08〜9.00wt%含有する焼鈍分離
    剤を使用することを特徴とする方向性電磁鋼板のグラス
    皮膜形成方法。
JP14505284A 1984-07-12 1984-07-12 方向性電磁鋼板のグラス皮膜形成方法 Pending JPS6123771A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5227563A (en) * 1988-12-26 1993-07-13 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Preparation of propylene by dehydration of isopropanol in the presence of a pseudo-boehmite derived gamma alumina catalyst
WO2022158541A1 (ja) * 2021-01-21 2022-07-28 Jfeスチール株式会社 方向性電磁鋼板の製造方法
EP4079870A4 (en) * 2019-12-20 2023-07-26 Posco ANNEAL SEPARATOR COMPOSITION FOR CORNORATED ELECTRONIC STEEL, CORNORATED ELECTRONIC STEEL AND METHOD OF MANUFACTURE THEREOF

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