JPS61236831A - ヘキシルアクリレ−ト−スチレンaba型ブロツク共重合体 - Google Patents
ヘキシルアクリレ−ト−スチレンaba型ブロツク共重合体Info
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- JPS61236831A JPS61236831A JP60077579A JP7757985A JPS61236831A JP S61236831 A JPS61236831 A JP S61236831A JP 60077579 A JP60077579 A JP 60077579A JP 7757985 A JP7757985 A JP 7757985A JP S61236831 A JPS61236831 A JP S61236831A
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- polystyrene
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産」し辷Ωm年!=
本発明は1機能性ABA型ブロック共重合体、特に蛋白
質の脱着或いは剥離作用を有する新規且つ有用なポリヘ
キシルアクリレート(A)−ポリスチレン(B)からな
るABA型ブロック共重合体に関する。
質の脱着或いは剥離作用を有する新規且つ有用なポリヘ
キシルアクリレート(A)−ポリスチレン(B)からな
るABA型ブロック共重合体に関する。
髪東改1
従来よりABA型ブロック共重合体として、Aがメタク
リル酸エステル誘導体ポリマーからなり、Bがポリオキ
シアルキレングリコールとジイソシアネートとからなる
両末端にイソシアネート基を有するポリマーからなるA
BA型ポリマーが知られており(特公昭58−3561
2号公報)、又最近本発明者らはポリフルオロアルキル
基含有(メタ)アクリル酸エステル系ポリマーのブロッ
ク(A)とポリスチレン系、ポリブタジェン系、又はポ
リジメチルシロキサン系(疎水性)ポリマーのブロック
(B)とのABA型ブロック共重合体を提案している。
リル酸エステル誘導体ポリマーからなり、Bがポリオキ
シアルキレングリコールとジイソシアネートとからなる
両末端にイソシアネート基を有するポリマーからなるA
BA型ポリマーが知られており(特公昭58−3561
2号公報)、又最近本発明者らはポリフルオロアルキル
基含有(メタ)アクリル酸エステル系ポリマーのブロッ
ク(A)とポリスチレン系、ポリブタジェン系、又はポ
リジメチルシロキサン系(疎水性)ポリマーのブロック
(B)とのABA型ブロック共重合体を提案している。
前者のポリマーは水溶性であり、非イオン性であるので
、溶血防止剤、代用血漿、血漿成分の分画剤などの生体
適合材として使用できる外、抗血栓性であり、成型が容
易であるから、人工血管、人工皮膚として利用できるも
のであり、又、後者は抗凝血性材料としてすぐれたもの
である。
、溶血防止剤、代用血漿、血漿成分の分画剤などの生体
適合材として使用できる外、抗血栓性であり、成型が容
易であるから、人工血管、人工皮膚として利用できるも
のであり、又、後者は抗凝血性材料としてすぐれたもの
である。
が しよ゛と る口
前記従来のABA型のブロックポリマーは抗血栓性或い
は抗凝血性の材料として利用できる機能性ブロックポリ
マーではあるが、その他の例えば蛋白質の脱着或いは剥
離作用を有するものではなく、又そのようなABA型ポ
リマーは未だ得られていないのが現状である。
は抗凝血性の材料として利用できる機能性ブロックポリ
マーではあるが、その他の例えば蛋白質の脱着或いは剥
離作用を有するものではなく、又そのようなABA型ポ
リマーは未だ得られていないのが現状である。
p を するための
本発明者らはABA型ブロック共重合体についてさらに
研究の結果、意外にもポリヘキシルアクリレート(A)
とポリスチレン(B)との特定成分からなるABA型ブ
ロック共重合体が、蛋白質を脱着或いは剥離する性質を
有することを見出し。
研究の結果、意外にもポリヘキシルアクリレート(A)
とポリスチレン(B)との特定成分からなるABA型ブ
ロック共重合体が、蛋白質を脱着或いは剥離する性質を
有することを見出し。
本発明に到達したものである。
本発明は下記一般式で示す構造のポリヘキシルアクリレ
ート(A)−ポリスチレン(B)よりなるABA型ブロ
ック共重合体。
ート(A)−ポリスチレン(B)よりなるABA型ブロ
ック共重合体。
(mは5〜200.nは5〜200である)に関する。
本発明のABA型ポリマーは、下記一般式で示される反
応により得ることができる。
応により得ることができる。
(式中mは5〜200、nは5〜200である)前記式
(A)で示される片末端アミノ基(NH2)含有ポリヘ
キシルアクリレートはヘキシルアクリレートモノマーと
アミノエタンチオールとを重合開始剤の存在下、溶媒中
で重合する方法等のいずれの方法でも製造することがで
きる。
(A)で示される片末端アミノ基(NH2)含有ポリヘ
キシルアクリレートはヘキシルアクリレートモノマーと
アミノエタンチオールとを重合開始剤の存在下、溶媒中
で重合する方法等のいずれの方法でも製造することがで
きる。
又、前記式(B)で示される両末端イソシアナート基(
NGO)含有ポリスチレンは例えばFDP’−ジイソシ
アナートジフェニルジスルフィド(工PDS、三片東圧
製)を所定量仕込み、脱気封管後、紫外線を照射反応さ
せて得ることができる(日本化学会誌1977 (1)
p88)。
NGO)含有ポリスチレンは例えばFDP’−ジイソシ
アナートジフェニルジスルフィド(工PDS、三片東圧
製)を所定量仕込み、脱気封管後、紫外線を照射反応さ
せて得ることができる(日本化学会誌1977 (1)
p88)。
本発明の前記(I)で示されるポリヘキシルアクリレー
ト−ポリスチレンABA型ブロック共重合体は、前記(
A)の片末端N82基含有ポリヘキシルアクリレートと
前記(B)の両末端NCO基ポリスチレンとを[NC0
)/ (NH2)=約1.0〜1.5、好ましくは約1
.2の割合で溶液中、常温で反応して得られる。なお前
記の割合が1.5より大きくなると副反応が起こりやす
くなるので好ましくない。
ト−ポリスチレンABA型ブロック共重合体は、前記(
A)の片末端N82基含有ポリヘキシルアクリレートと
前記(B)の両末端NCO基ポリスチレンとを[NC0
)/ (NH2)=約1.0〜1.5、好ましくは約1
.2の割合で溶液中、常温で反応して得られる。なお前
記の割合が1.5より大きくなると副反応が起こりやす
くなるので好ましくない。
本発明のABA型ブロック共重合体の分子量はAが1,
000〜30,000.Bが1,000〜20,000
であり、総分子量(2A+B)は3.000〜go、o
ooであり、2A/Bは0゜1〜60である。このもの
は透明で、柔軟な膜となり(柔軟性1こついてはへキシ
ルアクリレートの組成割合が高くなる程、柔らかくなる
)、例えば酢酸エチルエステル、ベンゼン、テトラヒド
ロフラン等の溶媒に可溶であり、成型性が高い。
000〜30,000.Bが1,000〜20,000
であり、総分子量(2A+B)は3.000〜go、o
ooであり、2A/Bは0゜1〜60である。このもの
は透明で、柔軟な膜となり(柔軟性1こついてはへキシ
ルアクリレートの組成割合が高くなる程、柔らかくなる
)、例えば酢酸エチルエステル、ベンゼン、テトラヒド
ロフラン等の溶媒に可溶であり、成型性が高い。
又、本発明のABA型ブロック共重合体は、蛋白質との
相互作用が非常に弱く、この共重合体に付着した蛋白質
は共重合体表面から脱着していく「ストリッピング現象
」を起こし、蛋白質を脱離或いは剥離する性質を有し、
例えば下記に示すような広範囲な分野で利用できる。
相互作用が非常に弱く、この共重合体に付着した蛋白質
は共重合体表面から脱着していく「ストリッピング現象
」を起こし、蛋白質を脱離或いは剥離する性質を有し、
例えば下記に示すような広範囲な分野で利用できる。
1、コンタクトレンズのコーティング
(従来、比較的親水性の素材がコンタクトレンズとして
用いられていたが、体液中の蛋白質がレンズ中に浸透し
て、曇り、細菌の繁殖を起こすという欠点があった。本
高分子は蛋白質の沈着を防止できる) 2゜生体内に埋入して薬物の徐放を行なう場合の基材 (生体内に埋入した場合、薬物の徐放量、徐放速度に影
響をおよぼす蛋白の沈着を免れ、初期徐放特性を維持し
得る) 3、蛋白質等の検査、定量°を行う器具、装置等お、
よびそれらのコーティング (蛋白の定量、特に微量定量を行う場合には、器具や装
置に沈着する蛋白質が誤差の原因となる。その様な場合
に本重合体は有効である)4、船底塗料等への応用 (船底に固着するフジッボ類は、まず蛋白質等の足場を
自ら分泌して、その足場の上に固着する。本高分子は蛋
白の沈着を防ぐ作用があるので、フジッボ等の固着を防
ぐ船底塗料とすることが“できる) なお、前記へキシルアクリレート重合体の代りにヘキシ
ル基の前後のアルキル基であるヘプチル、ペンチル基含
有アクリレート等の重合体を用いることも可能である。
用いられていたが、体液中の蛋白質がレンズ中に浸透し
て、曇り、細菌の繁殖を起こすという欠点があった。本
高分子は蛋白質の沈着を防止できる) 2゜生体内に埋入して薬物の徐放を行なう場合の基材 (生体内に埋入した場合、薬物の徐放量、徐放速度に影
響をおよぼす蛋白の沈着を免れ、初期徐放特性を維持し
得る) 3、蛋白質等の検査、定量°を行う器具、装置等お、
よびそれらのコーティング (蛋白の定量、特に微量定量を行う場合には、器具や装
置に沈着する蛋白質が誤差の原因となる。その様な場合
に本重合体は有効である)4、船底塗料等への応用 (船底に固着するフジッボ類は、まず蛋白質等の足場を
自ら分泌して、その足場の上に固着する。本高分子は蛋
白の沈着を防ぐ作用があるので、フジッボ等の固着を防
ぐ船底塗料とすることが“できる) なお、前記へキシルアクリレート重合体の代りにヘキシ
ル基の前後のアルキル基であるヘプチル、ペンチル基含
有アクリレート等の重合体を用いることも可能である。
皿
本発明のポリヘキシルアクリレート(A)−ポリスチレ
ン(B)のABA型ブロック共重合体は。
ン(B)のABA型ブロック共重合体は。
蛋白質との親和性がなく、それらを脱R或いは剥離する
作用を有する。
作用を有する。
1施■
以下に実施例にてさらに説明するが1本発明はこれらに
限定されるものでないことは言うまでもない。
限定されるものでないことは言うまでもない。
(1)片末端アミノ基含有ポリヘキシルアクリレート(
ポリHA)(A)の合成 メチルアクリレート(MA)とヘキシルアルコールをp
−トルエンスルホン酸(酸性触媒)とヒドロキノン(重
合禁止剤)の存在下、MAのメチル基をヘキシル基にエ
ステル交換して得たヘキシルアクリレート(HA)七ツ
マ−(OrganicSynthesis Co11
ective Vol、3 (146)及びIndu
strialand Engineering
Chemistry 1984 Vol、4
0 No、8 (1429)参照〕を用い、重合
管に該HAモノマー、アゾビスイソブチロニトリル、ア
ミノエタンチオール、テトラヒドロフランを所定量仕込
み、脱気、封管後に重合槽中60℃で所定時間振とうさ
せ、重合させた。反応終了後1反応混合物をメタノール
中に滴下し、ポリHAのみを沈殿させて回収した。第1
図にHAのポリマーおよびモノマーの■Rスペクトルを
示した。
ポリHA)(A)の合成 メチルアクリレート(MA)とヘキシルアルコールをp
−トルエンスルホン酸(酸性触媒)とヒドロキノン(重
合禁止剤)の存在下、MAのメチル基をヘキシル基にエ
ステル交換して得たヘキシルアクリレート(HA)七ツ
マ−(OrganicSynthesis Co11
ective Vol、3 (146)及びIndu
strialand Engineering
Chemistry 1984 Vol、4
0 No、8 (1429)参照〕を用い、重合
管に該HAモノマー、アゾビスイソブチロニトリル、ア
ミノエタンチオール、テトラヒドロフランを所定量仕込
み、脱気、封管後に重合槽中60℃で所定時間振とうさ
せ、重合させた。反応終了後1反応混合物をメタノール
中に滴下し、ポリHAのみを沈殿させて回収した。第1
図にHAのポリマーおよびモノマーの■Rスペクトルを
示した。
モノマー、ポリマーいずれも1700cm’付近にC=
O結合(カルボニル基)、1100cm−署付近にエス
テル基にもとづく吸収が認められた。
O結合(カルボニル基)、1100cm−署付近にエス
テル基にもとづく吸収が認められた。
またモノマーの1630cm’付近のC=C結合の伸縮
振動にもとづく吸収がポリマーにおいては認められなか
った。このことがらポリHAの合成が確認された。
振動にもとづく吸収がポリマーにおいては認められなか
った。このことがらポリHAの合成が確認された。
反応条件および合成結果を第1表に示した。また(S)
/ (M)と重合度の逆数1 / P nの関係を第2
図に示した。ただしくM)はモノマー濃度、〔S〕は連
鎖移動剤濃度(アミノエタンチオール)を示す。(S)
/ CM)の値を変化させることで分子量を制御するこ
とが可能である。
/ (M)と重合度の逆数1 / P nの関係を第2
図に示した。ただしくM)はモノマー濃度、〔S〕は連
鎖移動剤濃度(アミノエタンチオール)を示す。(S)
/ CM)の値を変化させることで分子量を制御するこ
とが可能である。
[S]/ (M)が直線であることから1重合体の末端
にアミノエタンチオールが導入される反応(テロメリゼ
ーシミン)が起こっていることがわかり、直鎖状のポリ
マーであることがわかる。
にアミノエタンチオールが導入される反応(テロメリゼ
ーシミン)が起こっていることがわかり、直鎖状のポリ
マーであることがわかる。
なお、このポリHAの表面自由エネルギーは29.5d
yn/cmであった(ウィルヘルミー法による)。
yn/cmであった(ウィルヘルミー法による)。
第 1 表
ポリ(HA)の合成と分析
〔S〕/〔M〕 時間 変換率 分子量*1/Pn(h
r) (%〕 0.3 3.0 20.1 22,800 0
.006g0.5 3.5 10.2 13,5
00 0.01160.7 4.0 11.1
11,600 0.01340.94゜5 4.
1 9,480 0.0165*アミノ基滴定分析
より 重合開始剤: (A I B N)=5.0X10−”
m o I / 1CM)=THF中2.Omol/1 〔S〕 :連鎖移動剤2−アミノエタンチオール濃度 (2)両末端イソシアナート基(NGO)含有ポリスチ
レン(B)の合成 石英重合管にスチレンモノマー、反応開始剤としてP+
P’−ジイソシアナート・ジフェニルジスルフィド(I
PDS、三片東圧製)を所定量仕込み、脱気封管後、
紫外線を照射し、30℃で所定時間反応させた。反応終
了後、反応混合物をベンゼンで希釈し2ヘキサン中に滴
下し、洗浄後、回収した(岡野光夫ら1日本化学会誌1
977(1)P88を参照)。
r) (%〕 0.3 3.0 20.1 22,800 0
.006g0.5 3.5 10.2 13,5
00 0.01160.7 4.0 11.1
11,600 0.01340.94゜5 4.
1 9,480 0.0165*アミノ基滴定分析
より 重合開始剤: (A I B N)=5.0X10−”
m o I / 1CM)=THF中2.Omol/1 〔S〕 :連鎖移動剤2−アミノエタンチオール濃度 (2)両末端イソシアナート基(NGO)含有ポリスチ
レン(B)の合成 石英重合管にスチレンモノマー、反応開始剤としてP+
P’−ジイソシアナート・ジフェニルジスルフィド(I
PDS、三片東圧製)を所定量仕込み、脱気封管後、
紫外線を照射し、30℃で所定時間反応させた。反応終
了後、反応混合物をベンゼンで希釈し2ヘキサン中に滴
下し、洗浄後、回収した(岡野光夫ら1日本化学会誌1
977(1)P88を参照)。
(3)本発明のABA型ブロック共重合体の合成両末端
NCO基ポリStと片末端NH2基ポリHAを(NCO
)/ (NH2)=1゜2、トルエン溶媒中10%溶液
となるように仕込み、常温で72時間反応を行なった。
NCO基ポリStと片末端NH2基ポリHAを(NCO
)/ (NH2)=1゜2、トルエン溶媒中10%溶液
となるように仕込み、常温で72時間反応を行なった。
反応後、反応混合物をヘキサンに滴下し、未反応のポリ
Stを除去した。
Stを除去した。
さらに上ずみ液を絶乾後、残留物をベンゼンに溶解し、
メタノールを加え、分別沈殿によりブロックコポリマー
の精製を朽なった。
メタノールを加え、分別沈殿によりブロックコポリマー
の精製を朽なった。
第3図に本ブロックコポリマー(b)と両末端NCO基
ポリSt (a)のIRスペクトル図を示した0両末
端NCO基ポリ5t(a)に認められた2250cm”
付近のNCO基の吸収が、杢ブロックコポリマー(b)
では消失しており、末端同志が結合したことがわかる。
ポリSt (a)のIRスペクトル図を示した0両末
端NCO基ポリ5t(a)に認められた2250cm”
付近のNCO基の吸収が、杢ブロックコポリマー(b)
では消失しており、末端同志が結合したことがわかる。
又ポリSt、ブロックコポリマーいずれにも、Stの特
性吸収である3030.1600.1500Cm−1に
吸収ピークが認められた。またブロックコポリマー側に
は、HAのカルボニル基(C=○)にもとづく1700
cm−−付近の強い吸収が認められた。
性吸収である3030.1600.1500Cm−1に
吸収ピークが認められた。またブロックコポリマー側に
は、HAのカルボニル基(C=○)にもとづく1700
cm−−付近の強い吸収が認められた。
第4図に、ブロックコポリマーとポリStのGPC(G
el Permeation Chr。
el Permeation Chr。
matography)チャートを示した。・ポリSt
のピークがElution Volume33 m
l付近に観察されたのに対し、ブロックコポリマーのピ
ークは30m1付近にamされ、高分子量側ヘシフトし
ていた。このことは分子量が増大したことを示し、ポリ
HAとポリStが結合してABA型ブロック共重合体に
なったことを示す。
のピークがElution Volume33 m
l付近に観察されたのに対し、ブロックコポリマーのピ
ークは30m1付近にamされ、高分子量側ヘシフトし
ていた。このことは分子量が増大したことを示し、ポリ
HAとポリStが結合してABA型ブロック共重合体に
なったことを示す。
第2表にHA−3t ABA型ブロック共重合体の合
成結果を示した。
成結果を示した。
第 2 表
HA−8t ABA型ブロック共重合体の合成と分析
*:元素分析
HAのモル組成の理論値と実験値がほぼ一致していた。
以上の結果からHA−3t ABA型ブロック共重合
体の合成が確認された。
体の合成が確認された。
本ブロック共重合体の0.5%酢酸エチル溶液を電顕用
メツシュにキャストし、透過型電子顕微鏡を用いてポリ
マーの表面形態のII察を行なった。
メツシュにキャストし、透過型電子顕微鏡を用いてポリ
マーの表面形態のII察を行なった。
第5図に示したように、AB、ABA型ブロック共重合
体の特徴であるドメインの連続したラメラ状のミクロ相
分離構造が観察された。黒い部分がスチレン、白い部分
がヘキシルアクリレートに対応している。・単にスチレ
ンとへキシルアクリレートを混合しただけでは、この様
なラメラ状のミクロ相分離構造は観察できない。すなわ
ち、この様なミクロ相分離構造はブロック共重合体に特
有のものであり、この電顕写真は確かにブロック共重合
体が合成されたことを示す。
体の特徴であるドメインの連続したラメラ状のミクロ相
分離構造が観察された。黒い部分がスチレン、白い部分
がヘキシルアクリレートに対応している。・単にスチレ
ンとへキシルアクリレートを混合しただけでは、この様
なラメラ状のミクロ相分離構造は観察できない。すなわ
ち、この様なミクロ相分離構造はブロック共重合体に特
有のものであり、この電顕写真は確かにブロック共重合
体が合成されたことを示す。
この様な特殊な表面構造をとることが、蛋白の脱着性に
何らかの形で関与しているものと推察される。
何らかの形で関与しているものと推察される。
2、本発明のpHA−pSt ABA型ブロック共重
合体の性質の試験 (1)血漿蛋白質脱着挙動 濃硫酸で洗浄し、乾燥させたカバーガラスにポリマーの
0.5%酢酸エチル溶液をキャストし、12時間酢酸エ
チル飽和蒸気にさらしてミクロ構造を形成させた後、3
6時間真空下で乾燥させることにより、ポリマーをカバ
ーガラス上にコーティングした。
合体の性質の試験 (1)血漿蛋白質脱着挙動 濃硫酸で洗浄し、乾燥させたカバーガラスにポリマーの
0.5%酢酸エチル溶液をキャストし、12時間酢酸エ
チル飽和蒸気にさらしてミクロ構造を形成させた後、3
6時間真空下で乾燥させることにより、ポリマーをカバ
ーガラス上にコーティングした。
これをリン酸緩衝液(PBS)に1時間浸漬した後、生
体濃度の1150の血漿蛋白PBS溶液(アルブミン0
.45g/100c、?−グロブリン0616g/10
0cc、フィブリノーゲン0.03g/100cc)に
3時間浸漬することにより蛋白質をこのカバーガラス上
に吸着させた。
体濃度の1150の血漿蛋白PBS溶液(アルブミン0
.45g/100c、?−グロブリン0616g/10
0cc、フィブリノーゲン0.03g/100cc)に
3時間浸漬することにより蛋白質をこのカバーガラス上
に吸着させた。
このカバーガラスをPBSでリンスした後、ただちに空
気の気泡と接触させ、空気の気泡側の接触角θの経時変
化を測定した一結果を第6〜9図に、また平衡に達した
ときのタ、吸着蛋白質層が存在しない場合の夕の値を第
3表に示した〔参考文献Journal of C
o11oid andInterface 5ci
ence Vo153 No、1 p7 (19
78)] 、空気の気泡が接触した瞬間では、いずれの
場合もり=180°であったが、時間が経過するにつれ
てポリマーに吸着していた蛋白質が空気気泡−PBS界
面に移動して蛋白質がポリマー表面から脱着していく移
動して蛋白質がポリマー表面から脱着していくrstr
ipping現象」が生起し、そのためθは時間ととも
に減少していったと考えられる。
気の気泡と接触させ、空気の気泡側の接触角θの経時変
化を測定した一結果を第6〜9図に、また平衡に達した
ときのタ、吸着蛋白質層が存在しない場合の夕の値を第
3表に示した〔参考文献Journal of C
o11oid andInterface 5ci
ence Vo153 No、1 p7 (19
78)] 、空気の気泡が接触した瞬間では、いずれの
場合もり=180°であったが、時間が経過するにつれ
てポリマーに吸着していた蛋白質が空気気泡−PBS界
面に移動して蛋白質がポリマー表面から脱着していく移
動して蛋白質がポリマー表面から脱着していくrstr
ipping現象」が生起し、そのためθは時間ととも
に減少していったと考えられる。
第6W〜第91i!7をさらに説明すると、第6図は疎
水性の高い表面の代表例としてポリテトラフルオロエチ
レンをモデル的に選び、その表面に吸着した血漿蛋白質
(アルブミン、7−グロブリン、フィブリノーゲン等)
の脱離挙動を経時的に追跡した。アルブミンが最も脱離
し易く、混合蛋白質の場合量も脱離し難い。概して疎水
性の高い表面からは、一旦、吸着した蛋白質は脱離し難
い傾向にあることがわかる。
水性の高い表面の代表例としてポリテトラフルオロエチ
レンをモデル的に選び、その表面に吸着した血漿蛋白質
(アルブミン、7−グロブリン、フィブリノーゲン等)
の脱離挙動を経時的に追跡した。アルブミンが最も脱離
し易く、混合蛋白質の場合量も脱離し難い。概して疎水
性の高い表面からは、一旦、吸着した蛋白質は脱離し難
い傾向にあることがわかる。
第7図は疎水性が中程度の表面として、また本発明のブ
ロック共重合体の対照試料として、ブロック共重合体の
構成成分の1つであるポリスチレンを選んで蛋白質の脱
離実験をした。接触角の低下はゆっくりとしており、蛋
白質は比較的脱離し菫&N。
ロック共重合体の対照試料として、ブロック共重合体の
構成成分の1つであるポリスチレンを選んで蛋白質の脱
離実験をした。接触角の低下はゆっくりとしており、蛋
白質は比較的脱離し菫&N。
第8図は本発明のブロック共重合体の対照試料としてフ
ルオロアクリレート−スチレンブロック共重合体表面か
らの蛋白質の脱離を調べた・2y′−グロブリンだけは
極めて速く脱離するが、他の蛋白質は脱離し難い。
ルオロアクリレート−スチレンブロック共重合体表面か
らの蛋白質の脱離を調べた・2y′−グロブリンだけは
極めて速く脱離するが、他の蛋白質は脱離し難い。
第9図は本発明のABA型ブロック共重合体に関するも
のであり1本発明のブロック共重合体表面からは血液中
の代表的な蛋白質であるアルブミン、l−グロブリン、
フィブリノーゲンが極めて速く脱離する。また、いずれ
の蛋白質も同程度に容易に脱離するということは、蛋白
質の種類に関係なく、すぐれた脱離効果が発現されるこ
とを示すものであり、蛋白質の相互作用は非常に弱いも
のであった。
のであり1本発明のブロック共重合体表面からは血液中
の代表的な蛋白質であるアルブミン、l−グロブリン、
フィブリノーゲンが極めて速く脱離する。また、いずれ
の蛋白質も同程度に容易に脱離するということは、蛋白
質の種類に関係なく、すぐれた脱離効果が発現されるこ
とを示すものであり、蛋白質の相互作用は非常に弱いも
のであった。
(2)血液適合性試験
HA−8t ABA型ブロック共重合体を内面にコー
ティングしたポリウレタンチューブ(長さ20cm、内
径1.3mm)を用いてウサギ頚部に動静脈間シャント
を形成し、このチューブ内を流九る血液の流速について
検討した。第10図はウサギの頚部に形成した動静脈間
シャント内の血流速度の経時変化を示すグラフであり、
(a)はHA−8t ABA型ブロック共重合体、(
b)はFAA−8t ABA型ブロック共重合体であ
る。第10図に示しであるように、HA−StABA型
ブロック共重合体は全く血液適合性を示さないために、
直ちに血栓が形成され、血流は停止する。しかしながら
、血漿蛋白を肌着し易いのと同様に付着した血栓も脱離
し易く、そのため再び血流速は回復する。以後、これを
数時間の間くりかえすものと考えられる。
ティングしたポリウレタンチューブ(長さ20cm、内
径1.3mm)を用いてウサギ頚部に動静脈間シャント
を形成し、このチューブ内を流九る血液の流速について
検討した。第10図はウサギの頚部に形成した動静脈間
シャント内の血流速度の経時変化を示すグラフであり、
(a)はHA−8t ABA型ブロック共重合体、(
b)はFAA−8t ABA型ブロック共重合体であ
る。第10図に示しであるように、HA−StABA型
ブロック共重合体は全く血液適合性を示さないために、
直ちに血栓が形成され、血流は停止する。しかしながら
、血漿蛋白を肌着し易いのと同様に付着した血栓も脱離
し易く、そのため再び血流速は回復する。以後、これを
数時間の間くりかえすものと考えられる。
なお、FAA−St ABA型ブロック共重合体はフ
ルオロアルキル基含有アクリル酸エステル−スチジンA
BA型ブロック共重合体であって、優れた血液適合性の
あるものである。
ルオロアルキル基含有アクリル酸エステル−スチジンA
BA型ブロック共重合体であって、優れた血液適合性の
あるものである。
見胛度肱東
本発明のへキジルア・クリレート−スチジンABA型ブ
ロック共重合体は蛋白質の肌着作用を有し、機械的強度
及び成型性もあり、蛋白質の検討、定量用器具装置及び
それらのコーティング、コンタクトレンズのコーティン
グ塗料、薬物徐放基材等として期待できるものである。
ロック共重合体は蛋白質の肌着作用を有し、機械的強度
及び成型性もあり、蛋白質の検討、定量用器具装置及び
それらのコーティング、コンタクトレンズのコーティン
グ塗料、薬物徐放基材等として期待できるものである。
第1図はHA単量体(a)とポリ(HA)(b)の赤外
線スペクトルであり、第2図は〔S〕/(M)と重合度
の逆数1 / P nの関係を示す図であり、第3図は
NGO−ポリSt (a)とHA−8t ABA型ブ
ロック共重合体(b)のIRスペクトルの図であり、第
4図は本発明のブロック共重合体とポリスチレンのGP
Cにおける流出パターンを示すチャートであり、第5図
はHA−5t ABA型ブロック共重合体のミクロ相
分離構造を示す電子顕微鏡写真である。 第6〜第9図は各種ポリマー表面からの血漿蛋白質の脱
離挙動を示すグラフであり、第6図のポリマーはポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)、第7図のポリマー
はポリSt、第8図のポリマーはFAA−3t AB
A型ブロック共重合体であり、第9図のポリマーは本発
明のHA−StABA型ブロック共重合体である。 第1O図はウサギの頚部に形成した動静脈間シャント内
の血流速度の経時変化を示す図である。
線スペクトルであり、第2図は〔S〕/(M)と重合度
の逆数1 / P nの関係を示す図であり、第3図は
NGO−ポリSt (a)とHA−8t ABA型ブ
ロック共重合体(b)のIRスペクトルの図であり、第
4図は本発明のブロック共重合体とポリスチレンのGP
Cにおける流出パターンを示すチャートであり、第5図
はHA−5t ABA型ブロック共重合体のミクロ相
分離構造を示す電子顕微鏡写真である。 第6〜第9図は各種ポリマー表面からの血漿蛋白質の脱
離挙動を示すグラフであり、第6図のポリマーはポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)、第7図のポリマー
はポリSt、第8図のポリマーはFAA−3t AB
A型ブロック共重合体であり、第9図のポリマーは本発
明のHA−StABA型ブロック共重合体である。 第1O図はウサギの頚部に形成した動静脈間シャント内
の血流速度の経時変化を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 下記一般式( I )で示す構造のポリヘキシルアクリレ
ート(A)−ポリスチレン(B)よりなるABA型ブロ
ック共重合体。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (mは5〜200、nは5〜200である)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60077579A JPS61236831A (ja) | 1985-04-13 | 1985-04-13 | ヘキシルアクリレ−ト−スチレンaba型ブロツク共重合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60077579A JPS61236831A (ja) | 1985-04-13 | 1985-04-13 | ヘキシルアクリレ−ト−スチレンaba型ブロツク共重合体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61236831A true JPS61236831A (ja) | 1986-10-22 |
JPH046212B2 JPH046212B2 (ja) | 1992-02-05 |
Family
ID=13637897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60077579A Granted JPS61236831A (ja) | 1985-04-13 | 1985-04-13 | ヘキシルアクリレ−ト−スチレンaba型ブロツク共重合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61236831A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6294614B1 (en) | 1996-07-29 | 2001-09-25 | K. K. Vayu | Modified polymers containing poly(2-hydroxyethyl(meth)acrylate segment in the molecule |
-
1985
- 1985-04-13 JP JP60077579A patent/JPS61236831A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6294614B1 (en) | 1996-07-29 | 2001-09-25 | K. K. Vayu | Modified polymers containing poly(2-hydroxyethyl(meth)acrylate segment in the molecule |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH046212B2 (ja) | 1992-02-05 |
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