JPS61235525A - 電気抵抗溶接用電極材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は導電棒材に関するものであり、更に詳しくは
Ｃｕ母材中にＡｌ２Ｏ３を微量分散させた組成を有する
合金からなる導電棒材の分散構造の改良に関するもので
ある。

（従来技術） 上記のような合金組成を有した導電棒材そのものは従来
からよく知られており、例えば電気抵抗溶接用電極材と
して多用されている。

ところで従来この種合金組成の導電棒材にあっては、そ
の横断面の全半径方向に互ってＡｌ２Ｏ３から成る微粒
子がほぼ均一に分散しており、しかも棒材製造の際の押
出しの方向にＡｌ２Ｏ３が糸状になって配向している。

上記したようにこの発明が対象とする導電棒材は電気抵
抗溶接用電極材に多く用いられるが、その際他の部材と
の嵌合のために絞り加工を施すことが必要な場合が多い
、しかし上記のようにＡｌ２Ｏ３が糸状になって特定方
向に配向していると、この配向方向（糸状Ａｌ２Ｏ３の
方向に一致する）と直交する方向の引張りに対する抵抗
を欠き、このため棒材の周面部分に割れが発生し易く、
これが発展してやがては全体の破断を招くことがある。

即ち絞り加工性に劣るのである。

（発明が解決しようとする問題点） この発明は、Ｃｕ及びＡｌ２Ｏ３とから成る分散強化型
合金組成を有した導電棒材の絞り加工性をいかにしてそ
の他の性質特に電気的特性を損なうことなく向上させる
かという技術的課題を解決しようとするものである。

（問題点を解決するための手段） この発明にあっては、Ａｌ２Ｏ３から成る微小分散物の
濃度を半径方向周面部において中心部より小としたもの
である。

（作用） この発明によれば、導電棒材の半径方向周面部における
Ａｌ２Ｏ３分散物の濃度が小さいので周面部にはあまり
糸状ＡｈＯ１分散物の配向かなく、従って絞り加工に際
して配向方向に直交する方向に引張りが加えられても周
面部における割れの発生が少ない。

（実施態様） 上記のようにこの発明にあってはＡｌ２Ｏ３分散物の濃
度を半径方向周面部において中心部より小とするもので
あるが、その態様としては種々のものが考えられえる。

第１〜３図に示すのはその数例であって、それぞれ横軸
が半径方向に相当し、縦軸にＡｌ２Ｏ３分散物の濃度を
とっである。

第１図のものにあっては、一方の周面部から中心部に向
かって濃度を漸増し、中心部から他方の周面部に向かっ
て濃度を漸減しである。

第２図のものにあっては、周面部と中心部の濃度を非連
続状に変えたものである。

第３図のものにあっては、周面部と中心部の濃度を階段
状に変えたものである。

ここで周面部のＡｌ２Ｏ３分散物の濃度は中心部のそれ
の９０％以下であることが望ましい、また低濃度部分の
半径方向の占拠比率は片側について全板厚の５％以上、
より好ましくは１０％以上である。

次に第４，５図によりこの発明の導電棒材の製造法の一
例を説明する。まず第４図に示すようにＣｕ製のパイプ
容器１を用意し、これをＭＳ５図に示すような寸法比で
半径方筒状の仕切２により区分する。この仕切２は例え
ば紙１合成樹脂または金属薄板などを用いるが、材料粉
末の充填後引抜可能なものでありさえすればなんでもよ
い。

次にこのように仕切２によって区分された空間に第１表
に示すような組成の材料粉末をほぼ６０％位の充填度で
内側から順に充填し、その後仕切２を引抜く。

以下余白 第１表 かくして用意した角パイプを密封してから１０−５Ｔｏ
　ｒ　ｒの真空室に入れて排気後封止する。この状態で
、９００’Ｃで熱間押出しする（このときの減面率は例
えば２００→５０）。

爾後冷間延伸と焼鈍の繰返しにより所定の太さ、例えば
１６＋ｓ＋＊の直径の棒を作成する。

（実施例） 第６〜８図に示すような３種類の分散構造の導゛屯棒材
からサンプルを作成した。サンプルＡはＡｌ２Ｏ３分散
物の濃度が半径方向について均一な従来のものであり、
サンプルＢはＡｌ２Ｏ３分散物の濃度を非連続にしたこ
の発明のものであリ、サンプルＣはＡｌ２Ｏ３分散物の
濃度を階段状にしたこの発明のものである。それぞれの
サンプルに絞り加工を施し、その引張強さくＧＰａ）、
導電率（銅単体を１００としたときの％）およびクラ７
り発生に至るまでの絞り可能深さく鳳■）を測定し、第
２表に示すような結果を得た。

第２表 この表から明らかなように、この発明の場合（サンプル
Ｂ、Ｃ）は従来の場合（サンプルＡ）に比べて、引張強
さや導電率などは実質的に変化していないが、絞り加工
性は明らかに改良されており、特にＡｌ２Ｏ３分散物の
濃度を段階的に変化させた場合においてその効果が顕著
である。

（発明の効果） この発明によれば、半径方向周面部において糸状Ａｈ０
３分散物の比率が少ないので、鎖部における割れの発生
が少なく、従って絞り加工時の破断が効果的に防止され
る。なお、上述の説明は材料の分散強化銅合金の組成が
ＣｕとＡｌ２Ｏ３との２種の場合について説明したが、
必ずしもこれに限られるものではなく、その組成にＴｉ
Ｏ２との合金改質成分を少量含有させたものでも、同様
に本発明の効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図はこの発明の導電棒材の分散構造の数例を示
す説明図、 第４．５図はこの発明の導電棒材の製造方法の一例を示
す説明図、 第６〜８図は実施例に用いたサンプルの分散構造を示す
説明図である。 １・・・パイプ　　　　　２・・・仕切１］〜１３・・
・材料粉末

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ［１］ＣｕとＡｌ＿２Ｏ＿３とから成る合金組成を有し
   、かつＡｌ＿２Ｏ＿３分散物の濃度が半径方向周面部に
   おいて中心部より小である ことを特徴とする導電棒材。 ［２］上記周面部におけるＡｌ＿２Ｏ＿３分散物の濃度
   が中心部のそれの９０％以下である ことを特徴とする特許請求の範囲第［１］項に記載の導
   電棒材。 ［３］Ａｌ＿２Ｏ＿３分散物の濃度が半径方向に連続的
   に変化している ことを特徴とする特許請求の範囲第［１］または［２］
   項に記載の導電棒材。 ［４］Ａｌ＿２Ｏ＿３分散物の濃度が半径方向に非連続
   的に変化している ことを特徴とする特許請求の範囲第［１］もしくは［２
   ］項に記載の導電棒材。