JPH0124852B2 - - Google Patents
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- JPH0124852B2 JPH0124852B2 JP60076190A JP7619085A JPH0124852B2 JP H0124852 B2 JPH0124852 B2 JP H0124852B2 JP 60076190 A JP60076190 A JP 60076190A JP 7619085 A JP7619085 A JP 7619085A JP H0124852 B2 JPH0124852 B2 JP H0124852B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dispersion
- concentration
- resistance welding
- electric resistance
- electrode material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
- Non-Insulated Conductors (AREA)
Description
（産業上の利用分野）
この発明は電気抵抗溶接用電極材に関するもの
であり、更に詳しくはCu母材中にAl2O3を微量分
散させた組成を有する合金からなる電気抵抗溶接
用電極材の分散構造の改良に関するものである。 （従来技術） 上記のような合金組成を有した電気抵抗溶接用
電極材そのものは従来からよく知られており、例
えば電気抵抗溶接用電極材として多用されてい
る。 ところで従来この種合金組成の電気抵抗溶接用
電極材にあつては、その横断面の全半径方向に亙
つてAl2O3から成る微粒子がほぼ均一に分散して
おり、しかも棒材製造の際の押出しの方向に
Al2O3が糸状になつて配向している。 上記したようにこの発明が対象とする電気抵抗
溶接用電極材は他の部材との嵌合のために絞り加
工を施すことが必要な場合が多い。しかし上記の
ようにAl2O3が糸状になつて特定方向に配向して
いると、この配向方向（糸状Al2O3の方向に一致
する）と直交する方向の引張りに対する抵抗を欠
き、このため棒材の周面部分に割れが発生し易
く、これが発展してやがては全体の破断を招くこ
とがある。即ち絞り加工性に劣るのである。 （発明が解決しようとする問題点） この発明は、Cu及びAl2O3とから成る分散強化
型合金組成を有した電気抵抗溶接用電極材の絞り
加工性をいかにしてその他の性質特に電気的特性
を損なうことなく向上させるかという技術的課題
を解決しようとするものである。 （問題点を解決するための手段） この発明にあつては、Al2O3から成る微小分散
物の濃度を半径方向周面部において中心部より小
としたものである。 （作 用） この発明によれば、導電棒材の半径方向周面部
におけるAl2O3分散物の濃度が小さいので周面部
にはあまり糸状Al2O3分散物の配向がなく、従つ
て絞り加工に際して配向方向に直交する方向に引
張りが加えられても周面部における割れの発生が
少ない。 （実施態様） 上記のようにこの発明にあつてはAl2O3分散物
の濃度を半径方向周面部において中心部より小と
するものであるが、その態様としては種々のもの
が考えられえる。第１，２図に示すのはその数例
であつて、それぞれ横軸が半径方向に相当し、縦
軸にAl2O3分散物の濃度をとつてある。 第１図のものにあつては、周面部と中心部の濃
度を非連続状に変えたものである。 第２図のものにあつては、周面部と中心部の濃
度を階段状に変えたものである。 ここで周面部のAl2O3分散物の濃度は中心部の
それの90％以下であることが望ましい。また低濃
度部分の半径方向の占拠比率は片側について全板
厚の５％以上、より好ましくは10％以上である。 なおこの発明の導電棒材の合金組成において
Al2O3とCuとの含有比は以下の式のように定め
る。 0.1vol％≦100Al2O3／（Al2O3＋Cu） ≦20vol％ 次に第３，４図によりこの発明の電気抵抗溶接
用電極材の製造法の一例を説明する。まず第３図
に示すようにCu製のパイプ容器１を用意し、こ
れを第４図に示すような寸法比で半径方筒状の仕
切２により区分する。この仕切２は例えば紙、合
成樹脂または金属薄板などを用いるが、材料粉末
の充填後引抜可能なものでありさえすればなんで
もよい。 次にこのように仕切２によつて区分された空間
に第１表に示すような組成の材料粉末をほぼ60％
位の充填度で外側から順に充填し、その後仕切２
を引抜く。
であり、更に詳しくはCu母材中にAl2O3を微量分
散させた組成を有する合金からなる電気抵抗溶接
用電極材の分散構造の改良に関するものである。 （従来技術） 上記のような合金組成を有した電気抵抗溶接用
電極材そのものは従来からよく知られており、例
えば電気抵抗溶接用電極材として多用されてい
る。 ところで従来この種合金組成の電気抵抗溶接用
電極材にあつては、その横断面の全半径方向に亙
つてAl2O3から成る微粒子がほぼ均一に分散して
おり、しかも棒材製造の際の押出しの方向に
Al2O3が糸状になつて配向している。 上記したようにこの発明が対象とする電気抵抗
溶接用電極材は他の部材との嵌合のために絞り加
工を施すことが必要な場合が多い。しかし上記の
ようにAl2O3が糸状になつて特定方向に配向して
いると、この配向方向（糸状Al2O3の方向に一致
する）と直交する方向の引張りに対する抵抗を欠
き、このため棒材の周面部分に割れが発生し易
く、これが発展してやがては全体の破断を招くこ
とがある。即ち絞り加工性に劣るのである。 （発明が解決しようとする問題点） この発明は、Cu及びAl2O3とから成る分散強化
型合金組成を有した電気抵抗溶接用電極材の絞り
加工性をいかにしてその他の性質特に電気的特性
を損なうことなく向上させるかという技術的課題
を解決しようとするものである。 （問題点を解決するための手段） この発明にあつては、Al2O3から成る微小分散
物の濃度を半径方向周面部において中心部より小
としたものである。 （作 用） この発明によれば、導電棒材の半径方向周面部
におけるAl2O3分散物の濃度が小さいので周面部
にはあまり糸状Al2O3分散物の配向がなく、従つ
て絞り加工に際して配向方向に直交する方向に引
張りが加えられても周面部における割れの発生が
少ない。 （実施態様） 上記のようにこの発明にあつてはAl2O3分散物
の濃度を半径方向周面部において中心部より小と
するものであるが、その態様としては種々のもの
が考えられえる。第１，２図に示すのはその数例
であつて、それぞれ横軸が半径方向に相当し、縦
軸にAl2O3分散物の濃度をとつてある。 第１図のものにあつては、周面部と中心部の濃
度を非連続状に変えたものである。 第２図のものにあつては、周面部と中心部の濃
度を階段状に変えたものである。 ここで周面部のAl2O3分散物の濃度は中心部の
それの90％以下であることが望ましい。また低濃
度部分の半径方向の占拠比率は片側について全板
厚の５％以上、より好ましくは10％以上である。 なおこの発明の導電棒材の合金組成において
Al2O3とCuとの含有比は以下の式のように定め
る。 0.1vol％≦100Al2O3／（Al2O3＋Cu） ≦20vol％ 次に第３，４図によりこの発明の電気抵抗溶接
用電極材の製造法の一例を説明する。まず第３図
に示すようにCu製のパイプ容器１を用意し、こ
れを第４図に示すような寸法比で半径方筒状の仕
切２により区分する。この仕切２は例えば紙、合
成樹脂または金属薄板などを用いるが、材料粉末
の充填後引抜可能なものでありさえすればなんで
もよい。 次にこのように仕切２によつて区分された空間
に第１表に示すような組成の材料粉末をほぼ60％
位の充填度で外側から順に充填し、その後仕切２
を引抜く。
【表】
かくして用意した角パイプを密封してから10-5
Torrの真空室に入れて排気後封止する。この状
態で、900℃で熱間押出しする（このときの減面
率は例えば200→50）。 爾後冷間延伸と焼鈍の繰返しにより所定の太
さ、例えば16mmの直径の棒を作成する。 （実施例） 第５〜７図に示すような３種類の分散構造の電
気抵抗溶接用電極材からサンプルを作成した。サ
ンプルＡはAl2O3分散物の濃度が半径方向につい
て均一な従来のものであり、サンプルＢはAl2O3
分散物の濃度を非連続にしたこの発明のものであ
り、サンプルＣはAl2O3分散物の濃度を階段状に
したこの発明のものである。それぞれのサンプル
に絞り加工を施し、その引張強さ（GPa）、導電
率（銅単体を100としたときの％）およびクラツ
ク発生に至るまでの絞り可能深さ（mm）を測定
し、第２表に示すような結果を得た。
Torrの真空室に入れて排気後封止する。この状
態で、900℃で熱間押出しする（このときの減面
率は例えば200→50）。 爾後冷間延伸と焼鈍の繰返しにより所定の太
さ、例えば16mmの直径の棒を作成する。 （実施例） 第５〜７図に示すような３種類の分散構造の電
気抵抗溶接用電極材からサンプルを作成した。サ
ンプルＡはAl2O3分散物の濃度が半径方向につい
て均一な従来のものであり、サンプルＢはAl2O3
分散物の濃度を非連続にしたこの発明のものであ
り、サンプルＣはAl2O3分散物の濃度を階段状に
したこの発明のものである。それぞれのサンプル
に絞り加工を施し、その引張強さ（GPa）、導電
率（銅単体を100としたときの％）およびクラツ
ク発生に至るまでの絞り可能深さ（mm）を測定
し、第２表に示すような結果を得た。
【表】
この表から明らかなように、この発明の場合
（サンプルＢ、Ｃ）は従来の場合（サンプルＡ）
に比べて、引張強さや導電率などは実質的に変化
していないが、絞り加工性は明らかに改良されて
おり、特にAl2O3分散物の濃度を段階的に変化さ
せた場合においてその効果が顕著である。 （発明の効果） この発明によれば、半径方向周面部において糸
状Al2O3分散物の比率が少ないので、該部におけ
る割れの発生が少なく、従つて絞り加工時の破断
が効果的に防止される。なお、上述の説明は材料
の分散強化銅合金の組成がCuとAl2O3との２種の
場合について説明したが、必ずしもこれに限られ
るものではなく、その組成にTiO2との合金改質
成分を少量含有させたものでも、同様に本発明の
効果を得ることができる。
（サンプルＢ、Ｃ）は従来の場合（サンプルＡ）
に比べて、引張強さや導電率などは実質的に変化
していないが、絞り加工性は明らかに改良されて
おり、特にAl2O3分散物の濃度を段階的に変化さ
せた場合においてその効果が顕著である。 （発明の効果） この発明によれば、半径方向周面部において糸
状Al2O3分散物の比率が少ないので、該部におけ
る割れの発生が少なく、従つて絞り加工時の破断
が効果的に防止される。なお、上述の説明は材料
の分散強化銅合金の組成がCuとAl2O3との２種の
場合について説明したが、必ずしもこれに限られ
るものではなく、その組成にTiO2との合金改質
成分を少量含有させたものでも、同様に本発明の
効果を得ることができる。
第１，２図はこの発明の電気抵抗溶接用電極材
の分散構造の数例を示す説明図、第３，４図はこ
の発明の電気抵抗溶接用電極材の製造方法の一例
を示す説明図、第５〜７図は実施例に用いたサン
プルの分散構造を示す説明図である。 １……パイプ、２……仕切、１１〜１３……材
料粉末。
の分散構造の数例を示す説明図、第３，４図はこ
の発明の電気抵抗溶接用電極材の製造方法の一例
を示す説明図、第５〜７図は実施例に用いたサン
プルの分散構造を示す説明図である。 １……パイプ、２……仕切、１１〜１３……材
料粉末。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ Al2O30.1〜20％と残りCuとから成るCu合金
組成を有し、かつ Al2O3分散物の濃度が半径方向内周面部におい
て中心部より小である ことを特徴とする電気抵抗溶接用電極材。 ２ 上記周面部におけるAl2O3分散物の濃度が中
心部のそれの90％以下である ことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の
電気抵抗溶接用電極材。 ３ Al2O3分散物の濃度が半径方向に連続的に変
化している ことを特徴とする特許請求の範囲第１または２項
に記載の電気抵抗溶接用電極材。 ４ Al2O3分散物の濃度が半径方向に非連続的に
変化している ことを特徴とする特許請求の範囲第１または２項
に記載の電気抵抗溶接用電極材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7619085A JPS61235525A (ja) | 1985-04-10 | 1985-04-10 | 電気抵抗溶接用電極材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7619085A JPS61235525A (ja) | 1985-04-10 | 1985-04-10 | 電気抵抗溶接用電極材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61235525A JPS61235525A (ja) | 1986-10-20 |
| JPH0124852B2 true JPH0124852B2 (ja) | 1989-05-15 |
Family
ID=13598210
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7619085A Granted JPS61235525A (ja) | 1985-04-10 | 1985-04-10 | 電気抵抗溶接用電極材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61235525A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3362479B2 (ja) * | 1993-11-05 | 2003-01-07 | 株式会社日立製作所 | 回転電機の回転子 |
| CN107863199B (zh) * | 2017-10-11 | 2019-04-23 | 陕西斯瑞新材料股份有限公司 | 一种高强高导高软化温度的铜包弥散铜导电杆的制备方法 |
| CN112941361B (zh) * | 2021-01-25 | 2022-07-12 | 烟台万隆真空冶金股份有限公司 | 一种氧化铝梯度分布的弥散强化铜合金及其制备方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55145102A (en) * | 1979-05-01 | 1980-11-12 | Tamagawa Kikai Kinzoku Kk | Production of highly conductive copper alloy of metal oxide dispersion reinforced type |
| JPS5853684A (ja) * | 1981-09-28 | 1983-03-30 | Kajima Corp | 浸透圧を利用した発電方法 |
| JPS5931838A (ja) * | 1982-08-18 | 1984-02-21 | Teikoku Piston Ring Co Ltd | 耐熱，導電性分散強化銅合金材料の製造方法 |
-
1985
- 1985-04-10 JP JP7619085A patent/JPS61235525A/ja active Granted
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55145102A (en) * | 1979-05-01 | 1980-11-12 | Tamagawa Kikai Kinzoku Kk | Production of highly conductive copper alloy of metal oxide dispersion reinforced type |
| JPS5853684A (ja) * | 1981-09-28 | 1983-03-30 | Kajima Corp | 浸透圧を利用した発電方法 |
| JPS5931838A (ja) * | 1982-08-18 | 1984-02-21 | Teikoku Piston Ring Co Ltd | 耐熱，導電性分散強化銅合金材料の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61235525A (ja) | 1986-10-20 |
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