JPS61234947A - 触媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は燃焼の際発生する不完全燃焼成分、未燃成分あ
るいは各種調理の際発生する臭気の原因である炭化水素
成分を取り除くため燃焼機器内に設けた排気ガス浄化触
媒に関するものである。

従来の技術 従来この種の触媒体には各種のものが存在していた。す
なわちその中で最も一般的な白金族金属を担持している
触媒体は多孔質のセラミック担体に塩化白金酸水溶液の
様な白金族金属を含んだ水溶液を含浸させ、それを乾燥
、焼成させて、担体細孔内の表面に金属微粒子としであ
るいは金属酸化物微粒子として付着させたものである。

白金族触媒は活性は良いが、コストが非常に高いのが欠
点である。遷移金属酸化物あるいは遷移金属を一部取り
込んだペロブスカイト複合酸化物はその粒径を非常に小
さくすれば白金数みの活性を持つことは公知であるが、
単独の遷移金属酸化物は高温に不安定で、活性劣化につ
ながるのに対し、ある種のペロブスカイト構造を持った
複合酸化物は活性も相当にあり、また耐熱性も有する。

従ってこれらペロブスカイト化合物の微粉末を担体に付
着させれば優れた触媒体になるが、付着させた微粉末は
どうしても付着強度が弱く一部脱落しゃすい。

発明が解決しようとする問題点 この様に本触媒体の様な粉末担持型の触媒体は触媒担体
全表面に触媒を付着させているので、特に家庭用調理機
器等に内蔵されたものは人の手に触れる機会が多く、手
等を汚しやすいので好ましくない。家庭用燃焼機器とし
て本触媒体を使用するにはこの問題点を解決する必要が
あり、触媒体の人の手に触れる部分のみを汚れにく−さ
せることを目的としている。

問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するため、ハニカム構造体の
ハニカムセル開口面に付着した触媒粉末を取り除く、あ
るいは開口面のみをさらに密着力の強固なセラミック膜
でコーティングさせる手段を採った。

作用 上記の構成をとることにより、外部より触媒体表面に触
れても手を汚すことなく、またハニカムセル開口面の示
める表面積はハニカム構造体の全表面積に対する割合は
ごく小さく、実際の活性面からの触媒効果低下にはつな
がらない。なおハニカムセル開口面に付着した触媒粉末
を取り除く場合には触媒担体を何等かの方法により、あ
らかじめ黒化、あるいは黒に近い色にさせておけば、触
媒体の外観的にも目立たなくより好ましい。

実施例 第１図Ａ、Ｂは本発明の触媒体の一実施例を示すモデル
図である。第１図において１はコーディエライトからな
る触媒担体、２は触媒担体１内に存在する微小細孔で、
その内壁面には遷移金属酸化物微粒子３が担持されてい
る。触媒担体１外表面４にはペロブスカイト複合酸化物
５を担持助剤の焼成によってできるアルミナ６によって
付着されている。担持助剤にはアルミナゾルを用い、焼
成することによって多孔質で密着性の良い接着膜が得ら
れる。触媒担体１のハニカムセル開口面７は一度付着さ
せたペロブスカイト複合酸化物５が取り除かれている。

第２図Ａ、Ｂは本発明の他の実施例であり、触媒担体１
のハニカムセル開口面７に付着させたペロブスカイト複
合酸化物５担持部の上部よりシリカゾルを付着させ、よ
り強固なセラミ、り膜８によりペロブスカイト複合酸化
物５付着面をガードさせる。その他の部分については第
１図の場合と同一であるので記述は省略する。

上記の第１図、第２図の構成において触媒体１のハニカ
ムセル開口面７に手を触れても手を汚すことがない。

以下本触媒の作成法の一例を述べる。

ペロブスカイト複合酸化物の微粒子（Ｌａ０．９Ｃｅ　
０．　Ｉ　ＣｏＯ３）　、硝酸コバルト（Ｃｏ　（ＮＯ
３）２　・６Ｈ２Ｑ）、アルミナゾル（Ａｊ２ｏ３含有
率１０％）及び水を２：１：２：３の重量比でよく拡拌
混合させスラリー状にする。さらにスラリーを安定なも
のにさせるためＰＶＡ等増粘剤を若干加え所定の粘度に
調整したもの＼中に内部に微小細孔を有したコーディエ
ライトのハニカム構造体を浸す。

浸したハニカム構造体を取り出し、セル内に留ったスラ
リー液を風圧で吹き飛ばし、１００”Ｃで約１ｈｒ乾燥
した後、８００　’Ｃで２１１Ｏ１〜５ｗｔＲ焼成ヲ行
なう。担持を終えた触媒体のハニカムセル開口面はグラ
インダーを用いて研磨することにより、あるいは触媒体
のハニカムセル開口面のみをさらにシリカゾルを塗布し
、３００〜５００″Ｃで焼成し、セラミックガードを行
なうことにより端面処理を行うことができる。

上記の硝酸コバルトは触媒担体内の微小細孔内（こ溶解
液として入り、焼成することにより細孔内で四三酸化コ
バルト（Ｃｏ　３０３）になり担体自身を黒化させる役
割を果たしている。硝酸コバルトの代りに酢酸コバルト
、硝酸マンガン、酢酸マンガンでも所定の目的を達する
。この事によりハニカムセル開口面を削り取っても外観
的には目出つ事がない。以上の様に空気中で焼成するこ
とによって黒色を呈するものを含浸させる方法の代りに
二酸化マンガン微粉末の様な黒色微粉末をハニカム担体
作成時に若干混入させても良い。

また上記の例では耐熱性セラミック材料からなるハニカ
ム構造体はコーディエライトを用いているが、その他の
材料としてγ及びαアルミナ、ムライト、ジルコニア２
ムライト−ジルコン、アルミニウムチタネートなどを用
いても良い。

第３図は本発明の触媒担体の一応用例でガス調理器内に
触媒体を搭載した例である。

ハニカム形状をした触媒体９を調理器庫内１０の上方に
ある排気ガス出口１１に設置させである。

調理庫内１０の天面には金網発熱体１２を置き、ガスバ
ーナ１３により赤熱させるようになっている。さらに調
理器庫内１０下部には調理物１４を置くための置き台１
５、調理物１４からの油を受ける受は皿１６等が設置さ
れている。

上記の調理器において調理物１４を置き台１５の上に置
きガスバーナ１３に点火させ、金網発熱体１２を赤熱さ
せ、これから発生する輻射線及び熱排気ガスにより調理
物１４を調理する。この際調理物１４から発生する臭気
を含む炭化水素はガスバーナ１３から発生する排気ガス
と共に排気ガス出口１１に設置されている触媒体９を通
過し、炭化水素は浄化される。

発明の効果 本発明の触媒体の有する効果は微粉末の付着形の触媒体
であるにもか−わらず、手に触れやすいハニカムセル開
口面を処理した＼め、手を汚ごすことがない。また触媒
担体そのものを黒くさせることによりハニカムセル開口
面を削り取っても、顎媒粉末と担体と同色のため美観的
に見苦しくない。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ、Ｂは本発明の一実施例における触媒体の断面
図および拡大断面図、第２図Ａ、Ｂは同他の実施例にお
ける触媒体の断面図および拡大断面図、第３図は従来例
の断面図である。 １・・・・・・触媒担体、２・・・・・・微小細孔、５
・・・・・・ペロブスカイト複合酸化物微粒子、６・・
・・・・アルミナ、７・・・・・・ハニカムセル開口面
、８・・・・・・セラミック膜。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名７・
・・八二刀ムセル１社Ｆ面

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）酸化活性を有するペロブスカイト型複合酸化物の
   微粒子、アルミナゾル及び水を十分拡拌混合させ、スラ
   リー状液にさせた中に内部に微小細孔を有した耐熱性セ
   ラミック材料からなるハニカム構造体の触媒担体を浸し
   、乾燥、焼成したものゝ、ハニカムセル開口面に付着し
   た触媒粉末を取り除いた触媒体。
2. （２）ペロブスカイト型複合酸化物はＬａＣｏＯ＿３、
   ＬａｘＳｒ＿１＿−＿ｘＣｏＯ＿３、ＬａｘＣｅ＿１＿
   −＿ｘＣｏＯ＿３あるいはＣｏの代りにＮｉ、Ｆｅ、Ｍ
   ｎを導入または一部導入した特許請求の範囲第１項記載
   の触媒体。
3. （３）耐熱性セラミックはコーディエライト、γ及びα
   アルミナ、ムライト、ジルコニア、ムライト−ジルコン
   、アルミニウムチタネートなどである特許請求の範囲第
   １項記載の触媒体。
4. （４）触媒担体の色をあらかじめ黒色あるいは黒色に近
   い色にさせた特許請求の範囲第１項記載の触媒体。
5. （５）ハニカムセル開口面に付着した触媒粉末を取り除
   く代りにハニカムセル開口面の触媒担持部の上部より、
   より強固な密着力を有するセラミックコートでカバーさ
   せた特許請求の範囲第１項記載の触媒体。