JPS61231994A - 酸産生バクテリアの保存方法及びそれによつて製造される組成物 - Google Patents

酸産生バクテリアの保存方法及びそれによつて製造される組成物

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JPS61231994A
JPS61231994A JP61074394A JP7439486A JPS61231994A JP S61231994 A JPS61231994 A JP S61231994A JP 61074394 A JP61074394 A JP 61074394A JP 7439486 A JP7439486 A JP 7439486A JP S61231994 A JPS61231994 A JP S61231994A
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producing bacteria
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ジエフリー・テイー・バラク
バツシー・ジヤブロン・カマラ
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    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N1/00Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S435/00Chemistry: molecular biology and microbiology
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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、酸産生バクテリアの保存又は安定化の技術に
関する。更に詳しくは1本発明は、冷凍処理を行なわず
、氷点よりも高い温度で長時間の保存を容易にするバク
テリアの保存方法に関する。
[発明の技術背景] 酸産生バクテリアは、ヨーグルト、チーズ等の製造のみ
ならず、発酵食肉製品及び貯蔵牧草の製造においても広
く使用されている。酪酸産生バクテリアは、これらの製
造工程において特に有用である。これらのバクテリアの
代表的な保存方法には、冷凍、凍結乾燥及び/又はマイ
クロカプセルへの封入がある。
冷凍は微生物の保存に広く用いられており、冷凍培地に
おいて最大の活性を維持する最適条件を決定するために
、幅広い研究が行なわれている。
例えば、「フローズン・スターターズ・フロム・インタ
ーナル・PH・コントロールーグロウス・カルチャーズ
」テクニカルペーパー第6427号、オレゴン農業試験
場、ジャーナル拳オブ拳ディリー・サイエンス67巻1
号(1984年)、サンネル及びサンダイア (” F
rozen 5tart−ers from Inte
rnal pH−Control−Grown Cu1
−tures”、 Technical Paper 
No、 6427、Oregon Agricultu
ral Experia+ent 5tation、J
ournal of Dairy 5cience、 
Vol、67、N001、(1984) 、 Thun
nel and 5andine)があげられる。
更に、凍結乾燥(Iyophilization)は酪
酸産生バクテリアを保存するために、20年間にわたっ
て使用されている。例えば、T・モリチ、「ブリザベー
ション・オヴやラフティック・アシッドΦバクテリア・
バイ・フリーズドライイングJ、JARQ、3号、17
0〜176頁(1974年)  (Marichi、 
T 、、”Preserva−tion  of  L
actic  Ac1d  Bacteria  by
  Freeze−dr7ing” 、  J ARQ
、No、  3、Pages  l 70−176 (
1974))があげられる、また、鉛末(Suzuki
)は、米国特許第4,217,419号(1980年)
において、グルコース及びアルギン酸ナトリウムを含む
ラクトバシラス(Lactobacillus)懸濁液
の凍結乾燥を開示している。
しかしながら、これらの方法には多くの問題点が伴う、
冷凍が行なわれる際には、若干の細胞が死滅する。同様
に、保存物質の再水利を行なうと、再水利工程により、
細胞が更に死滅する。したがって、冷凍及び/又は凍結
乾燥工程中の培養物の保護のために、担体が使用される
0代表的な担体として、グルコース、ラクトース又はシ
ュークロースのような発酵性炭水化物がある。しかしな
がら、発酵性炭水化物が存在することによって、微生物
が酸を産生し、PHが最適レベル以下へ減少するために
、結果として若干のバクテリア細胞が損傷及び/又は死
滅する。
カプセル容器材料の崩壊作用により、一定時間にわたり
カプセル製品の制御された放出を行うことを目的とした
カプセル封入技術及びカプセル化製品もまた微生物を保
存する方法として従来技術により十分に確立されている
。カプセルは外部の環境から微生物を保護することによ
り、微生物が機能し続けることを可能にしている0例え
ば、リム及ヒモスの「マイクロカブシュレージ望ンΦオ
ヴ・リビング・セルズφアンドeディジユーズ」ジャー
ナルeオプ中ファーマスーティカルΦサイエンス、70
@4号、351〜354頁(1981年4月)  (L
i11and Mass、′旧craen−capsu
lation of Living Ce1ls an
d Trssues”、Journal of Pha
rmaceutical 5ciences、 、 V
al。
70、No、  4、Pages 351−354 (
April、1981)lは、アルギン酸ナトリウム小
滴中に浮遊した細胞をゲル化するために塩化カルシウム
を用いた、生細胞のマイクロカプセル封入工程を開示し
ている。
より近年の研究は十分に確立されている冷凍、凍結乾燥
又はマイクロカプセル封入技術を用いずに、微生物の保
存を強化することに関連している。
例えば、冷凍を行なわずに微生物を保存するために塩を
用いる方法が、カーノ及びイーベア (Kahn an
d Eapen)の米国特許第4.308,287号に
示されている。この特許は、キニーネ塩類を用いること
によりヨーグルト(酸産生バクテリアを含有する)の保
存を強化するための方法を開示している。
微生物保存のために塩を使用することを開示した別の文
献として、スミス、ベネディクト及びパルンポの「プロ
テクション・アゲインスト・ヒート・インジュリー書イ
ンースタフィロコッカス・オーレウス・バイ・ソルート
」、ジャーナル・オブ吻フード・プロテクション、45
巻1号、54〜58頁(1982年1月) (Smit
h、Benedict、 and Palumbo、”
Protection AgainstHeat  I
njury  in  Sta  hylococcu
+  aureus  bySalute” 、  J
ournal  of  Food Protecti
on、Val。
45、No、  l 、  Pages  54−58
、 (January  、1982)) がある、こ
の記事は、クエン酸ナトリウム、KCfL、NaNO3
、Na2 SO4、Na2 HPO,I 、NH4C1
、Ca(112及びLiC1のような塩を使用すると熱
損傷に対する保護が行われ、それにより49℃での90
分の加熱時間により損傷されるS・オーレウス(影剋ユ
…)細胞数が減少するということを開示している。担体
としてラクトースを用いて、ストレプトコッカス・ラク
ティス拳E (StreptococcusLLliL
!旦)及びS−クレモリス(S、 cremoris)
ノ懸濁液を4℃で保存することが、コーラエル、コバー
ガー及びウィーズの「ストーレッジ・オヴ・ラフティッ
ク自ストレプトコッキ、(I)、エフエフ)−オヴ・ペ
ーパー・オン・サバイバル・アンド・エンドジーニアス
・メタポリズム・イン・ホフフェート・バッファー」ウ
ェストφバージニア大学廃業試験場、報文第859号3
65〜369頁(1966年1月) ((Cowell
、 Koburger、and Weese  、  
”Strage of Lactic 5tre  t
ococci。
1、Effect  of  pHon  5urvi
val  and  EndogsneousMsta
bolism  in  Phosphats  Bu
ffer”  、WestVirginia Univ
ersity Agricultural  Expe
rimentStation  、  Paper  
No、  859   Pages  365−369
、(Januarテ、1966))に開示されている。
しかしながら、この参考文献の366頁図2から分かる
ように、ラクトース含有懸濁液が最適のpH8,5に緩
衝されている場合でも、活性又は生存率の減少は、およ
そ5日目で開始し、lO0日目でには多大になり始める
。したがって、コーラエル(Cowell)らは、氷点
以上の温度における酸産生バクテリアの生存率をコンス
タントに保持する方法については示してはいない。むし
ろ、彼らは、pHを8.5に緩衝することによって、4
℃におけるバクテリアのラクトース含有懸濁液を保存し
た場合の生存率の減少を低減させることを示している。
[発明の概要] すなわち、本発明は、バクテリアに対する特異基質であ
る担体の存在しない安定化量の水性緩衝化溶液中へバク
テリアを添加混合することを特徴とする酸産生バクテリ
アの保存方法を提供するものである。
[本発明の有利性] 本発明の目的は、酸産生バクテリアを安定化又は保存す
る方法を提供することにある。保存は、氷点以下の温度
において行なってもよいが、本発明の目的は、氷点以上
の温度でバクテリアを保存することを意図する方法にあ
る。
先行技術で用いられている標準的な冷凍技術を使用しな
いというきわめて有利な状況のために、本方法によれば
、時間及び経費の両者が削減される。バクテリアを氷点
以上の温度で保存することにより、明らかに、解凍時間
が不要となる。また、先行技術において用いられている
代表的な冷凍物質である高価な液体窒素を使用する必要
がないので、大きな経費削減が達成される。さらに、冷
凍される際の若干のバクテリア細胞の死滅や、解凍が生
じる際の更なる細胞の死滅の原因である冷凍−解凍サイ
クルによるストレスも起こらない。加えて、培養物が既
に懸濁液中にあるので、それを使用するために、解凍し
た培養物を溶解する必要がない。最後に、本発明の技術
によって保存された培養物は、凍らせてもよいが、その
必要がないので、冷凍保存に伴うすべての問題が除去さ
れる。むしろ、培養物は氷点以上の温度、好ましくは約
4°Cで、又はより高い温度、例えば室温及びそれ以上
の温度で貯蔵することができる。氷点以上の温度では、
温度の上昇に伴なって、概して保存可能日数は減少する
が、バクテリアの生存力(率)は実質的に保持される。
「実質的に生存力を保持する」ということは、0℃以上
の保存期間において細胞数の変化が、実験誤差の範囲内
である10のべき数(factor)の範囲内に押さえ
られていることを意味している。37℃までの温度では
、生存力は実質的に少なくとも6日間保持される。望ま
しい具体例においては、バクテリアは、約4℃で保存し
た時には実質的に10日、20日又更には2ケ月以上と
いうより長い期間においても、生存率(力)が保持され
る。
[発明の詳細な説明] 本発明において、緩衝化された溶液中で安定化された微
生物は、酸を産生ずるバクテリアである。バクテリア細
胞は、適した増殖培地中で培養され、限外濾過及び/又
は遠心分離のような通常の技術によって収穫される。緩
衝化された溶液中にバクテリア細胞の培養菌を投入する
前に、培養液濃度は、どの細胞も正しく計測されるよう
に調整されなければならない。
緩衝化溶液又は懸濁液は、水と1種又はそれ以上の緩衝
剤とから調製される。酸産生バクテリア細胞は、この緩
衝媒体に添加混合される。あるいは、バクテリアをH2
Oに添加混合し、続いて緩衝剤を加えても良い、更に詳
しくは、バクテリアを含む緩衝化溶液又は懸濁液に、組
織を与えるために担体を使用しても良い、この担体は、
バクテリアの分散状態の保持を助け、バクテリアが、そ
の溶液を収容している容器の底へ沈殿する傾向を減少さ
せる。
担体を使用する場合、それは、安定化される特定の酸産
生バクテリアに対する特異基質であってはならない0本
発明で使用される担体が「基質でない」ということは、
担体が本質的に酸産生バクテリアによって発酵可能のも
のでなく、従って、実質的に酸の産生が起こらない、と
いうことを意味する。先行技術において担体として使用
されているある種の澱粉又は発酵性の糖は、酸産生バク
テリアに対する特異基質である。これらの澱粉又は発酵
性の糖の存在下で酸産生バクテリアが繁殖しても、バク
テリアによる基質の発酵が起こり、その結果酸が産生さ
れそれによりpHが減少し、バクテリア細胞の損傷を引
きおこす。
バクテリアは、0.1〜10重量/容量パーセント、好
ましくは0.2〜2重量/容量パーセントの量の担体を
含む水性緩衝化溶液中で保存することが特に望ましい、
担体は、保存又は安定化されるバクテリアに対する特異
基質ではないものである。水性緩衝化溶液は単独で使用
しても良い。
しかし、緩衝溶液のみに添加した方がバクテリアの安定
度が多少優れているにせよ、組織を与え、バクテリア細
胞を懸濁状態(suspension)に保持するため
に、緩衝液中に担体を含有させることが望ましい。ここ
で用いられているサスペンション(5uspensio
n)という用語は、純粋な意味においての懸濁液及び/
又はある物による分散状態とみなされる物理的状態を包
含するものである。また、懸濁□uspension)
又は分散(dispersion)という用語は、バク
テリアが容器の底に沈降する状態を包含するものである
。担体、緩衝剤、H2O及びバクテリアは、どの順序で
加えて混合してもよい。担体を用いる際は、カラジーナ
ン及びアルギン酸ナトリウムのような海藻誘導体などの
食用に適する物質から選ばれることが望ましい、その他
の望ましい担体は、ペクチン、グアール舎ガム(Gua
r gum) 、 ローカスト拳ビーンeガム(Loc
ust bean gum) 、キサンタンガム、ポリ
オール、非発酵性の糖又は食用に適するセルロースであ
る。これらの担体は、すべて米国食品薬剤局(the 
U、S、 Food and Drug Admini
stration)によって安全であると認定されたG
RASである。
好ましい担体は、アルギン酸ナトリウム、セルロース誘
導体又はポリエチレングリコール(PEG)である。
本発明においてp)Iは、種々ある緩衝剤のいずれかを
用いて中性付近に保たれる。望ましいPHの範囲は、約
6.0乃至約8.0である。より好ましくは、pH6,
4乃至7.6である。緩衝剤は、結果として大量の酸の
生成を起こすもの、すなわちバクテリアの特異基質でな
ければ、pHを中性付近に保つどのようなものを使用し
ても良い。好ましい緩衝剤は、リン酸ジアンモニウム、
二塩基性リン酸ナトリウム又はそれらの混合物のような
、リン酸塩緩衝剤である。リン酸マグネシウム、リン酸
マグネシウムアンモニウム及び重炭酸ジアンモニウムも
また、緩衝剤として用いると有利なものである。水性緩
衝化溶液は、通例、緩衝剤を0.2〜5重量/容量パー
セント含む。
抗酸化剤、かび抑制剤及び/又は塩のような試薬もまた
、任意に包有して良い0通常、このような試薬の微生物
の保存生存率に対する影響は、はとんど無いか、全く無
い。これらの試薬は、緩衝溶液に対する添加剤の量とし
て0.1〜5重量/容量パーセント、好ましくは0.2
〜2重量/容量パーセント加える0通例、少量の安息香
酸ナトリウムが、かび(mold)すなわち菌類(fu
ngus)を防止するために加えられる。また、少量の
有機塩、クエン酸ナトリウムを、細胞内の浸透圧を維持
するために加えても良い、もし、保存寿命が数日減少す
る場合、この欠点は通常、その試薬の有利性、すなわち
かび抑止力によって相殺される。
本発明方法によって保存される微生物は、酸産生バクテ
リアである0通常、かかるバクテリアは、その発酵生成
物の少なくとも1種であり、通常は最も豊富である酪酸
によって、ラクトース又はグルコースのような単純炭水
化物を発酵させる能力を有する。このような酸産生バク
テリアとしては、ロイコノストック・クレモリス(Le
uconostocarea+oris) 、  スト
レブトコクス・ラクティス(Streptococcu
s Iactis) 、 S *クレモリス(S、 c
remoris)、S−ジアセチラクティス(S。
diacetylactis)、S−サーモフィルス(
S。
thern+ophilus) 、ラクトバシラス・ブ
ルガリクス(Lactobacillus bulga
ricus) 、 L eアシドフィルス(L、 ac
idophilus) 、 L @ へルヘティクス(
L、 helveticus) 、  L *ビフィズ
ス(L。
bifidus)、L−カゼイ(L、 casei) 
、 L eラクティス(L、 Iactis)、L−プ
ランタルム(L、 plantarum) 、 L @
デルブルエツキー(L、 delbrueckii) 
、  L 拳サーモ74)レス(L。
thermophilug) 、  L * 7.ルメ
ンティ−(L。
fermentii)、及びペディオコッカス・セレビ
ジアx (Pediococcus cerevisi
ae)である。より好ましい乳酸菌は、ラクトバシラス
・アシドフィルス(Lactobacillus ac
idophilus)、L@ラクティス(L。Iact
is) 、 L *プランタルム(L。
plantarum)、又はロイコノストック番クレモ
リス(Lauconostac cremoris)で
ある、以下の実施例においては、酪酸産生バクテリア、
L・プランタルム(L、 plantarum)を用い
る。
[具体例〕 本発明の以下の実施例は、単に本発明を具体的に説明す
る目的で示すものである。それにより。
特許請求の範囲を制限する意図は無い。これらの実施例
で用いられたラクトバシラス會プランタルム(Lact
obacillus plantaru+++)株は、
メリーランド州ロックビルのアメリカン・タイプ・カル
チ+−8:IL/クシ、17 (American T
ype Cu1tureCollection)に寄託
され、ATCC#39542として登録されているもの
である。この株は以下の様に培養し、濃縮した。
L−プランタルム(L、 PIantaru+w)の生
細胞を、デクストロース、イースト抽出物及び無機塩で
強化した加水分解ミルクをベースとした増殖培地中で培
養した。培養中のpHを約6.5に保持するために、N
H,OHを加えた。培養は37℃で16〜24時間行な
った。その後、培養菌をデスラッジャーを用いた遠心分
離により収穫し、細胞のスラリーを回収した。デスラッ
ジャーは、排流中の母液、未使用の増殖媒体及び代謝副
生成物を除去する、連続が過が可能な積層板を備えた回
転ドラムである。次に、細胞スラリーを、それぞれ中性
又は中性に近いPHをもつ洗浄溶液である生理食塩水又
はペプトン水で洗浄した。かかる洗浄溶液は当業界にお
いて周知であり、収穫されたバクテリア細胞の培養菌の
洗浄に使用されるものである。これらは、培地中に存在
している可能性のある残留物の除去を促進する。濾過を
続け、細胞数が以ドの各実施例において望ましい数にな
るまで、新たに収穫された培養菌を−a1i!シた。生
存力の尺度として用いた細胞数は、CFU/、J(1ミ
リリツトル中のコロニー形成単位)で示され、それは、
以下の様に測定した。
殺菌したピペットを用い、1.0ミリリツトルの試料を
、それぞれ2℃〜5℃に冷却され殺菌した蒸留ペプトン
水(0,1重量/容量パーセント)10ミリリツトルを
入れたチューブの中に移した。適度の混合を行なうため
に、試料を低速で回転させ、殺菌した0、1重量/容量
パーセントのペプトン水を用いて希釈溶液をいくつか調
製した。希釈溶液を、各1対のAPT(ディフコ社の全
目的用トウウィーン媒体(AIl PurposeTw
een medium from Difco))寒天
プレート上に配置した。プレートを37℃で48時間、
嫌気的に培養し、CFU/−をケベック(Quebec
)自動コロニーカウンターを用いて測定した。寒天プレ
ート上のそれぞれ個々のコロニーは、試料からのひとつ
の有機体の存在を示している。すなわちバクテリアコロ
ニーの数は、試料中に存在する有機体の総数を示す。
見立主−ユ 水100cc中に(N H4) HP O4を2.8g
混合することにより緩衝液を調製した。これにアルギン
酸ナトリウム0.7gを加え、pH7を有する溶液を調
製した。次に、望ましい細胞濃度を有するラクトバシラ
ス・プランタルムの新たに収穫し濃縮した培養菌15c
cを、少量の上記調製溶液中に撹拌しながら懸濁させた
。更に、調製溶液を全量が50ccになるまで加え、p
)17 、6を有するバクテリア懸濁液を調製した。細
胞数を上記記載方法で測定した安定度のデータを下記の
人工に報告する。
衣」 実施例1の懸濁液を4℃及び22℃で保存した。
548.7 +、5X10110無 表1の結果から、4℃の保存においては生存率は実質的
に保持されていることが認められる。
54日経過後も、10のべき数の範囲内で細胞数が実質
的に一定であり、生存率の減少が無いことが観察された
。パーセントレベルの減少も無かった。温度22℃で6
日経過後は、数パーセントの生存率の減少が観察された
が、細胞数は10”のレベルのままであり、10のべき
数の減少はなかった。細胞数が10!oから109のレ
ベルに減少するlOのべき数においての生存率の減少は
15日目までは起こらなかった。
支立遺−」 新たに収穫し、洗浄し、濃縮したラクトパシラス・プラ
ンタルム25ccを、5.0重量/容量パーセントのリ
ン酸ジアンモニウム1m液75ccと混合して全量を1
00ccとし、異なる温度において保存した。細胞数を
上記記載の方法と同様に測定した。結果を下記の表■に
報告する。
人工 実施例2の懸濁液を4℃、22℃、32℃及び37°C
で保存した。
保1」1支」」 26   7.2   +、ex+oI0  12  
      g2G 6.5 り、0X10799有 表IIから、PEG又はアルギン酸ナトリウムのような
担体を含まない緩衝液を用いることにより、良好な安定
性が達成されるということが認められる。保存温度4℃
で47日、及び保存温度22℃で26日におよびパーセ
ントレベルのg少も、lOのべき数の減少もなく、生存
率は実質的に保持された。10のべき数の減少は、32
℃におし1ては、18日までは起こらず、37℃におい
ては11日目までは起こらな力)った。
見立1 水100ccに(NH4) 2 HP Oaを5g混合
して、緩衝液を調製した。これにPEG3000を1g
、安息香酸ナトリウム1g及びクエン酸ナトリウム0.
17gを加えた。次に、新たに収穫した未洗浄の、濃縮
したラクトパシラス・ブランタルム(Lactobac
illus plantarum)25ccヲ、このリ
ン酸ジアンモニウム、ポリエチレングリコール3000
 (3000は平均分子量である)、安息香酸ナトリウ
ム及びクエン酸ナトリウムの溶液と混合し、異なる温度
で保存した。細胞数を上記記載の方法と同様に測定し、
本実施例の結果を下記の表mに要約した。
墓; 実施例3の懸濁液を32℃及び37℃で保存した。
19 Ef、83.8X10’ 137有19 G、5
5.8X108 !353表mのデータから、32℃に
おいては、生存率は10日1までは実質的に保持され、
19日1までは10のべき数の減少は無かったことが認
められる。より高い37℃の温度においては、細胞数の
10のべき数の減少は、6日目経過時点から始まった。
丈1己Lu かびを防ぐために、1重量/容量パーセントの安息香酸
ナトリウムを、アルギン酸ナトリウム及びリン酸ジアン
モニウムの溶液に加えたほかは、実施例1の工程と同様
に実験を行なった0次に、この調製溶液をラクトバシラ
ス・ブランタルムの懸濁に使用した。かび抑止剤を含ま
ない培養菌懸濁液の結果を記録した表工と、生存率にお
いて木質的に変化は無かった。
要約すると、実施例1は担体としてアルギン酸ナトリウ
ムを含む緩衝液を用いた具体例を示している0表nは、
担体を含まない緩衝液を用いた具体例を示している。し
かしながら、組織を与えるための担体を加えないと、バ
クテリアは懸濁液中に沈殿していく傾向があり、この生
成物を1例えば牧畜への経口投与のような投与を行なう
ことは困難である0表mは担体としてPEGを含む緩衝
化溶液を、任意の安定度強化剤、安息香酸ナトリウム及
びクエン酸ナトリウムと共に用いた具体例を示す。
上記の実施例1及び2で分かるように、ラクトバシラス
・プランタルムを4℃において保存した場合はそれぞれ
54日及び47日の長期にわたって保存した場合におい
ても、生存率の減少は起こらない。更に表■から分かる
ように、安息香酸ナトリウム又はクエン酸ナトリウムの
ような1種以上の任意の試薬を用いても、生存率の減少
にほとんど影響を与えない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、バクテリアに対する特異基質である担体を含まない
    、安定化量の水性緩衝化溶液中にバクテリアを添加混合
    し、それにより、バクテリアの懸濁液を提供することを
    特徴とする酸産生バクテリアの保存方法。 2、得られるバクテリア懸濁液が約6.0乃至約8.0
    のpHを示す特許請求の範囲第1項記載の方法。 3、該バクテリアが新たに収穫された培養物から誘導さ
    れた酪酸産生バクテリアである特許請求の範囲第2項記
    載の方法。 4、バクテリアを水性緩衝化溶液中に添加混合する前に
    、新たに収穫された培養物を洗浄溶液で洗浄する特許請
    求の範囲第3項記載の方法。 5、該水性緩衝化溶液が更に、バクテリアによる被発酵
    性を実質的に示さない担体を含む特許請求の範囲第4項
    記載の方法。 6、特許請求の範囲第5項記載の方法であって、該担体
    が、緩衝化溶液の全容量に対して0.1乃至10重量/
    容量パーセントの量存在する特許請求の範囲第5項記載
    の方法。 7、該担体が、アルギン酸ナトリウム、カラジーナン、
    アルギン酸カリウム、キサンタンガム、グアール・ガム
    (Guar gum)、ローカスト・ビーン・ガム(L
    ocust bean gum)、ペクチン、ポリエチ
    レングリコール又はセルロース誘導体である特許請求の
    範囲第6項記載の方法。 8、該緩衝化溶液中の緩衝剤が、リン酸ジアンモニウム
    、二塩基性リン酸ナトリウム、重炭酸ジアンモニウム又
    はそれらの混合物である特許請求の範囲第7項記載の方
    法。 9、該溶液中のバクテリアが、0℃乃至32℃の温度で
    保存した場合に少なくとも11日間の生存力を実質的に
    保存する特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、第4
    項、第5項、第6項、第7項又は第8項記載の方法。 10、抗酸化剤、かび抑制剤及び塩類から成る群より選
    ばれた添加剤を更に包含する特許請求の範囲第8項記載
    の方法。 11、かび抑制剤が、緩衝化溶液基準で0.1乃至5重
    量/容量パーセントの安息香酸ナトリウムであり、塩が
    、0.1乃至5重量/容量パーセントのクエン酸ナトリ
    ウムである特許請求の範囲第10項記載の方法。 12、特許請求の範囲第3項、第4項又は第5項記載の
    方法によって調製されたバクテリア懸濁液であって、該
    バクテリアの生存力が、該懸濁液を約4℃の温度で47
    日間保存した場合に実質的に保持される懸濁液。 13、生存酸産生バクテリアの懸濁液及び、バクテリア
    に対する特異基質である担体を含まない水性緩衝化溶液
    からなることを特徴とする組成物。 14、該懸濁液が、リン酸ジアンモニウム、二塩基性リ
    ン酸ナトリウム、重炭酸ジアンモニウム及びそれらの混
    合物から成る群より選ばれた緩衝剤を用いることにより
    、約6.0乃至約8.0のpHを有し、該バクテリアが
    、ロイコノストック・クレモリス(¥Leuconos
    toc¥ ¥cremoris¥)、ストレプトコッカ
    ス・ラクティス(¥Streptococcus¥ ¥
    lactis¥)、S・クレモリス(¥L.¥ ¥cr
    emoris¥)、S・ジアセチラクティス(¥S.¥
     ¥diacetylactis¥)、S・サーモフィ
    ルス(¥S.¥ ¥thermophilus¥)、ラ
    クトバシラス・ブルガリクス(¥Lactobacil
    lus¥ ¥bulgaricus¥)、L・アシドフ
    ィルス(¥L.¥ ¥acidophilus¥)、L
    ・ヘルベティクス(¥L.¥ ¥helveticus
    ¥)、L・ビフィズス(¥L.¥ ¥bifidus¥
    )、L・カゼイ(¥L.¥ ¥casei¥)、L・ラ
    クティス(¥L.¥ ¥lactis¥)、L・プラン
    タラム(¥L.¥ ¥plantarum¥)、L・デ
    ルブルエッキー(¥L.¥ ¥delbrueckii
    ¥)、L・サーモフィルス(¥L.¥ ¥thermo
    philus¥)、L・フェルメンティー(¥L.¥ 
    ¥fermentii¥)及びペディオコッカス・セレ
    ビジアエ(¥Pediococcus¥ ¥cerev
    isiae¥)から成る群より選ばれたものである特許
    請求の範囲第13項記載の組成物。 15、特許請求の範囲第14項記載の組成物であって、
    該懸濁液が、アルギン酸ナトリウム、カラジーナン、ア
    ルギン酸カリウム、キサンタンガム、グアール・ガム(
    Guar gum)、ローカスト・ビーン・ガム(Lo
    cust bean gum)、ペクチン、ポリエチレ
    ングリコール又はセルロース誘導体から成る群より選ば
    れた担体を包含する組成物。
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