JPS61231397A - ヒ−トパイプ式熱被筒装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の鳳する技術分野】

この発明は戦車等の砲身に取付けて太陽光の日射、ある
いは射撃に伴う局部的な発熱を分散して砲身の均熱およ
び放熱を行うヒートパイプ式熱被筒装置に関する。

【従来技術とその問題点】

戦車等に搭載された砲身は、太陽光を受ける上面側の温
度が大幅に上昇し、逆に太陽光の当たらない下側はわず
かじか温度が上昇しないために、その上下の温度差に伴
う熱膨張差から長さ寸法の長い砲身はその先端で僅かな
がら下向きの曲がりを生じる。この曲がりの程度は気象
条件等によって様々に変化するために、射撃精度の低下
を招く大きな原因となっている。 また、砲身の腔内は砲弾射撃の都度、推進薬の燃焼によ
るガスの衝撃を受けるとともに、弾体と砲身の腔内との
機械的摩擦による発熱も加わるため、砲身が高温度に達
しその材質寿命に影響を及ぼしたり、熱膨張による砲身
口径の拡がりにより、弾体と砲身との間の接触抵抗が変
化して弾体の初速に影響を及ぼし射撃精度を低下させる
。 このために射撃精度の向上対策として、第４図に示すよ
うに砲塔１から突き出す砲身２の外周部に環状ヒートバ
イブ式熱被筒を伝熱的に密着してＷ　（Ｉ！し、咳ヒー
トパイプにおける作動液の蒸発。 凝縮サイクルに伴う潜熱によって温度の高い領域と温度
の低い領域との間で素早く熱移動を行い、これにより砲
身の局部に発生した熱を砲身全域に効率よく分散して均
熱と放熱を行うようにしたものがこの発明と同じ出願人
から例えば実願昭５９−７８６７号によって既に提案さ
れている。 ところで、砲身２は図示のようにその途中に排煙器３を
装備しており、かつ全体として砲塔側の根元から先端に
向けて次第に砲身の外径が細くなるような形状に構成さ
れている。このために長い砲身２にヒートパイプ式熱被
筒を取り付けるに当たっては、第４図のようにあらかじ
め熱被筒を砲身２の長手方向に沿って複数個に分割し、
かつそれぞれその取付は位置の砲身径寸法に合わせて独
立構成された分割形のヒートパイプ式熱被筒４を砲身上
に並べて個々に装着するようにしている。 この分割装着構成によれば、熱被筒の製作９装着が簡便
となるほか、ヒートパイプの一部が被弾を受けて破損し
てもヒートパイプ機能の喪失を一部に止め、熱被筒全体
に波及するのを防止できる利点がある。 次ぎに前記した分割形ヒートパイプ式熱被筒４の従来に
おける構造を第５図、第６図に示す、すなわち砲身２の
長手方向に沿うて複数個に分割された各独立構成のヒー
トパイプ式熱被筒４は、相互間がそれぞれシール溶接さ
れた薄肉板の内筒５゜外筒６．内外筒５と６の間の軸方
両端面を閉塞するリングフランジ７、および周上の切欠
部Ｐの端面を閉塞する直線フランジ８とで全体として断
面Ｃ字形を呈する内外二重構造の密閉筒を構成するとと
もに、さらにその内部の密閉空間にヒートパイプ作動液
および内筒５．外筒６の内壁面に密着配備されたウィッ
ク９を内蔵してなり、その内方に作動液の蒸発空間１０
を形成している。また前記切欠部Ｐを挟んでその両側に
は締付フランジ１１が設けてあり、このフランジ間を締
結ボルト１２で締め付けるように構成されている。なお
、ヒートノ（イブの動作に付いては前述のごとくであり
、内部空間に封入された作動液の蒸発−凝縮サイクルに
により局部的に発生した発熱を高温域と低温域との間で
熱移動させて熱被筒の全周域で均熱および放熱を行う、
かかるヒートバイブ式熱被筒４を砲身２へ装着するには
、前記した軸方向の切欠部Ｐを広げて砲身の外周に被せ
、次いで締付はフランジ１１の間を複数箇所で締結ボル
ト１２でボルト締めし、熱被筒が全周面で砲身に密着す
るように強固に締結される。 このように砲身を包囲してその外周に゛ヒートバイブ式
熱被筒を装備することにより、太陽熱、・射撃熱の影響
を軽減して相当程度の射撃精度の向上が図れることにな
る。しかして従来の構成のままではヒートパイプ式熱被
筒の・均熱性能にも限度があり、かつ熱被筒が直接日射
を受けるために太陽熱の侵入量も多く、このために熱被
筒が射撃精度の向上に充分な成果が発揮できない難点が
ある。 このことから−に１１こ封する＠身への熱的影響をより
少くして射撃精度の向上に寄与できると一ドパイブ式熱
被筒装置の開発が望まれている。

【発明の目的］ この発明は上記の点にかんがみなされたものであり、従
来構成のヒートパイプ式熱被筒を改良し、太陽熱による
熱的影響を軽減した熱被筒装備による射撃精度向上の成
果をより一層高めるとともに、併せて熱被筒の砲身への
装着が容易に行えるように構成したヒートパイプ式熱被
筒装置を提供することを目的とする。 【発明の要点】 上記目的を達成するために、この発明は砲身上に並置せ
るヒートパイプ式熱被筒に対し、各ヒートバイブ式熱被
筒ごとにその外周を覆って当該熱被筒め締付バンドを兼
用する日除カバーを設けたことにより、日除カバーで熱
被筒へ直接日射が加わるのを防止して太陽熱の侵入を極
力抑制し、これにより砲身に対する熱被筒の均熱効果の
向上を図るとともに、この日除カバー自身を締付バンド
として断面Ｃ字形に構成されたヒートパイプ弐熱被筒を
砲身上へ強固に締付固定できるようにしたものである。

【発明の実施例】

第１図ないし第３図はこの発明の実施例に係るヒートパ
イプ式熱被筒を示すものであり、第５図。 第６図と同一部材には同じ符合が付しである。 すなわち第１図ないし第３図の実施例において、内筒５
．外筒６．リングフランジ７、ウィック９等で構成され
た断面Ｃ字形のと一ドパイブ式熱被筒４に対し、その外
周面を包囲して符合１３で示す締付バンド兼用の日除カ
バーが設置されている。 この日除カバー１３は第３図にその構造を示すように全
体として断面Ｃ字形を呈した金□属製の薄板で作られて
おり、かつその下面中央の切欠部を挟んで両端部にはヘ
アピン状に折り返した締付用のテンションフランジ部１
４が形成されている。なおフランジ部の終端はカバ一本
体に溶接されている。 また日除カバー１３の周一にはその内外を連通ずる通気
孔１５が多数分散しそ開口されている。この通気孔１５
はカバ一本体へ局部的に切込みを入れ、この切込み部分
を外方からプレス加工して形成されており、かつこのプ
レス加工によって形成された符合１６で示す膨出部が後
述する空気対流通路となる空間を確保するためのスペー
サとしての役目を果たす、一方、前記した両端のヘアピ
ン状のテンションフランジ部１４にはそれぞれテンシツ
ンロソド１７が挿入されており、このテンションロンド
１７の間を皿ばね１８および締結ボルト１９を介して締
結することにより、熱被筒４が砲身２へ強固に固定され
る。またこの装着状態では前記した通気孔の膨出部１６
をスペーサとして日除カバー１３とヒートパイプ式熱被
筒４の外周面との間に空気対流通路となる空間２０が形
成されることになる。 上記の構成によれば、ヒートバイブ式熱被筒４を砲身２
の外周に装着した後に、さらにその外周に日除カバー１
３を被せてそのテンションフランジ部１４の間をボルト
１９で締結することにより、熱被筒４の締付けと日除カ
バー１３の被着が同時になされる。また熱被筒４の外周
は日除カバー１３で覆われており、したがって熱被筒４
が直接日射を受けることがなく、太陽熱は日除カバー１
３で受けた後に空気層を介して熱被筒４に伝熱すること
になる。 したがって熱被筒４に到達する太陽熱は半分以下に減衰
してその周域で充分に均熱化されるようになる。この結
果砲身２に与える太陽熱の熱的影響は従来構造のものと
比べて大幅に改善されることになる。一方、砲身の連続
射撃等により砲身の温度上昇が生じても、ヒートパイプ
式熱被筒４の外周面には前記した日除カバー１３との間
の空間２０を空気対流通路としてここに温度の低い外気
が流れ、砲身側の発生熱奪って外部に熱放散する。この
場合に図示実施例で示すように日除カバー１３の周面に
通気孔１５を開口しておくことにより、この通気孔、を
通じて外気の入れ替わりを促進でき、それだけ高い放熱
効果が得られることになる。加えて日除カバー１３を金
属製としたことにより、その熱伝導で周□方向の均熱性
をより一層高めることができる。これにより熱被筒４が
受ける太陽熱の熱的影響が少なくなり、砲身と熱被筒と
の間の温度差、七トＦＫ　ｚ＾国土白小岨吟並ｔドｈ−
隠ホ六２１鳥この結果として砲身の射撃精度を大幅に向
上させることができる。

【発明の効果】

以上述べたようにこの発明によれば、各ヒートパイプ式
熱被筒ごとにその外周を覆って当該熱被筒の締付バンド
を兼用する日除カバーを設けたことにより、日除カバー
の被着操作で同時にヒートパイプ式熱被筒を砲身上へ締
め付は固定することができるとともに、ヒートパイプ式
熱被筒への太陽熱の直接侵入を防止してその熱的影響を
抑え、これにより砲身の射撃精度をより一層向上させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例に係るヒートパイプ　　　′
式熱被筒の構成を示す一部切欠側面図、第２図は第１図
の矢視■−■断面図、第３図は第２図における日除カバ
ーを単独に示した構成断面図、第４図は従来の熱被筒を
砲身上に装着した状態を示す砲身全体の側面図、第５図
は第４図におけるヒートパイプ式熱被筒の一部切欠拡大
側面図、第６図は第５図における矢視Ｖｌ−Ｖｌ断面図
である０図において、 ２：砲身、４：ヒートパイプ式熱被筒、１３：締付ハン
ド兼用の日除カバー、１４：テンションフランジ部、１
５：通気孔、１９：締結ボルト、２０：空気対流通路と
なる空間。 菖１図　−■ １１１２図 ａｉａ図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）砲身の長手方向に沿って複数個に分割されたヒート
   パイプ式熱被筒を砲身の外周に並置装着して砲身の均温
   および放熱を行うヒートパイプ式熱被筒装置において、
   各ヒートパイプ式熱被筒ごとにその外周を覆って当該熱
   被筒の締付バンドを兼用する日除カバーを設けたことを
   特徴とするヒートパイプ式熱被筒装置。 ２）特許請求の範囲第１項記載の熱被筒装置において、
   日除カバーとヒートパイプ式熱被筒の外周面との間に空
   気対流通路となる空間が形成されていることを特徴とす
   るヒートパイプ式熱被筒装置。 ３）特許請求の範囲第２項記載の熱被筒装置において、
   日除カバーの周面上にはその内外を連通する通気孔が分
   散開口されていることを特徴とするヒートパイプ式熱被
   筒装置。