JPH0412388Y2 - - Google Patents
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- JPH0412388Y2 JPH0412388Y2 JP19309384U JP19309384U JPH0412388Y2 JP H0412388 Y2 JPH0412388 Y2 JP H0412388Y2 JP 19309384 U JP19309384 U JP 19309384U JP 19309384 U JP19309384 U JP 19309384U JP H0412388 Y2 JPH0412388 Y2 JP H0412388Y2
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- JP
- Japan
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- gun barrel
- heat
- cylinder
- heat jacket
- jacket
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Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F41—WEAPONS
- F41A—FUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS COMMON TO BOTH SMALLARMS AND ORDNANCE, e.g. CANNONS; MOUNTINGS FOR SMALLARMS OR ORDNANCE
- F41A13/00—Cooling or heating systems; Blowing-through of gun barrels; Ventilating systems
- F41A13/12—Systems for cooling the outer surface of the barrel
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F41—WEAPONS
- F41A—FUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS COMMON TO BOTH SMALLARMS AND ORDNANCE, e.g. CANNONS; MOUNTINGS FOR SMALLARMS OR ORDNANCE
- F41A21/00—Barrels; Gun tubes; Muzzle attachments; Barrel mounting means
- F41A21/44—Insulation jackets; Protective jackets
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Aiming, Guidance, Guns With A Light Source, Armor, Camouflage, And Targets (AREA)
Description
この考案は戦車等の砲塔に据付られた砲身に対
する太陽熱、射撃発生熱等による砲身への熱的影
響を抑制し、その射撃精度の向上を図るように砲
身の外周に装着したヒートパイプ式熱被筒に関す
る。
する太陽熱、射撃発生熱等による砲身への熱的影
響を抑制し、その射撃精度の向上を図るように砲
身の外周に装着したヒートパイプ式熱被筒に関す
る。
第7図は戦車の概略図を示すものであり、1は
戦車本体、2は砲塔3に据付られた長尺寸法の砲
身、2aは砲身2の途中に設置された排煙器であ
る。このような構造において、通常砲身2は太陽
光の直接照射を受ける上面側の温度が大幅に上昇
し、逆に太陽光の当たらない下面側は僅かしか温
度上昇しないため、第8図に示すようにその上面
と下面との間の熱膨張差により長さ寸法Lの長い
砲身2はその先端で寸法δで示すように下向きの
湾曲を生じる。この湾曲の程度はその時々の気象
条件等によつて様々に変化して一定でないため
に、射撃精度の低下を招く大きな原因となつてい
る。 また、砲身の腔内は砲弾の発射の都度、推進薬
の燃焼によるガスの衝撃を受けるとともに弾体と
砲身腔内面との間の機械的摩擦による発熱も加わ
るため、砲身が高温度に達しその材質寿命に影響
を来したり、熱膨張による砲身口径の拡がりによ
り、弾体と砲身との間の接触抵抗が変化して砲弾
の初速に影響を及ぼし、射撃精度を低下させる。
特にこの影響は砲弾を連続射撃する場合に大きく
なる。しかもこの熱は特に砲身の根元、および砲
身腔内の熱対流により砲身の上側部に集中するこ
とから、砲身全体の均熱化および熱分散による放
熱作用を促すことが望まれる。 この対策として第9図に示すように砲身2を囲
繞してその外周の略全域に環状ヒートパイプ式の
熱被筒4を伝熱的に装着し、該ヒートパイプ式熱
被筒4内に封入した作動液の蒸発、凝縮サイクル
に伴う潜熱によつて砲身の温度の高い領域と温度
の低い領域との間で熱移動を行い、これにより砲
身2に局部的に発生した熱を砲身2の略全域で効
率よく分散して均熱および放熱を行うようにした
ものがすでに提案されている(特開昭59−
44597)。 ところで、砲身は図示のようにその途中に排煙
器2a装備しており、かつ全体として砲塔側の根
元から先端に向けて次第に砲身径が細くなるよう
に構成されている。このために長い砲身2にヒー
トパイプ式熱被筒4を取りつけるに当たつては、
第9図のようにあらかじめ砲身の長手方向に沿
い、その取付け位置の砲身径に対応させて複数個
に分割して独立構成されたヒートパイプ熱被筒4
を砲身上に並べて個々に装着し、取付けの簡便化
を図るよな方法が一般的に採用されている。また
この構成いによれば、ヒートパイプの一部が被弾
を受けて破損してもヒートパイプの機能喪失をそ
の一部にとどめて全体に波及するのを防止できる
利点も得られる。 次に従来におけるヒートパイプ熱被筒の構造を
第10図、第11図に示す。ヒートパイプ熱被筒
4はC字形に形成された薄肉板の外筒5、内筒6
と、内外筒の間にまたがつて軸方向の両端面を閉
塞するリング状のシールフランジ7、および軸方
向に沿つた切欠部Pの端面を閉塞するシールフラ
ンジ8とで全体として断面C字形を呈する内外二
重筒構造の密閉筒を構成するとともに、その内方
の密閉空間18にヒートパイプ作動液および内外
筒の壁面に密着して配備されたウイツク9を内蔵
して構成されている。なおヒートパイプの作用に
付いては周知であり、ここではその説明を省略す
る。 ところで、かかるヒートパイプ熱被筒4を砲身
2に装備するには、あらかじめ熱被筒の軸方向の
切欠部Pを挟んでその両側の外筒5に符号12で
示すヘアピン状バンドとしてなる締付けフランジ
を溶接しておき、前記した切欠部Pを広げながら
砲身2の先端側からはめ込んで外周上の所定位置
に被せ、次いで締付けフランジ12にテンシヨン
ロツド13,14を嵌め込み、このロツド13と
14の軸上に開けたボルト穴との間にまたがり軸
方向の複数箇所で締結ボルト15で締め付けて砲
身上に締結固定する。 かかる締付けにより、熱被筒4の内外筒部には
周方向に引張力が作用してヒートパイプ熱被筒4
と砲身2の外周面との間には摩擦力(半径方向の
圧力×摩擦係数×加圧面積)が加わり、これによ
り熱被筒4は射撃時の衝撃で砲身上を移動しない
ように固定支持される。ここで前記摩擦力を大に
するには前記した締付けフランジ12間の締付け
力を大にして砲身に対する半径方向の加圧力を高
める必要がある。しかして前記のように薄肉板の
内外筒で構成された二重構造の熱被筒4の剛性は
比較的小さく、一方砲身2は剛体であることか
ら、砲身2に密着している内筒6は殆ど変形がな
いのに対して、一方の外筒5は締付け引張力によ
り局部的に径方向に潰されるように変形し、この
結果熱被筒4の全域で均等な締付け状態が得られ
なるなる。しかも締付け力を大にするとこの外筒
5は変形により破壊し、ついにはヒートパイプの
機能が喪失してしまうおそれがある。このために
は内外筒の肉厚を厚くして熱被筒の剛性を高める
方法が考えられるが、この方法では熱被筒の重量
が増すし、さらに射撃時に熱被筒に加わる衝撃荷
重も大となり得策ではない。
戦車本体、2は砲塔3に据付られた長尺寸法の砲
身、2aは砲身2の途中に設置された排煙器であ
る。このような構造において、通常砲身2は太陽
光の直接照射を受ける上面側の温度が大幅に上昇
し、逆に太陽光の当たらない下面側は僅かしか温
度上昇しないため、第8図に示すようにその上面
と下面との間の熱膨張差により長さ寸法Lの長い
砲身2はその先端で寸法δで示すように下向きの
湾曲を生じる。この湾曲の程度はその時々の気象
条件等によつて様々に変化して一定でないため
に、射撃精度の低下を招く大きな原因となつてい
る。 また、砲身の腔内は砲弾の発射の都度、推進薬
の燃焼によるガスの衝撃を受けるとともに弾体と
砲身腔内面との間の機械的摩擦による発熱も加わ
るため、砲身が高温度に達しその材質寿命に影響
を来したり、熱膨張による砲身口径の拡がりによ
り、弾体と砲身との間の接触抵抗が変化して砲弾
の初速に影響を及ぼし、射撃精度を低下させる。
特にこの影響は砲弾を連続射撃する場合に大きく
なる。しかもこの熱は特に砲身の根元、および砲
身腔内の熱対流により砲身の上側部に集中するこ
とから、砲身全体の均熱化および熱分散による放
熱作用を促すことが望まれる。 この対策として第9図に示すように砲身2を囲
繞してその外周の略全域に環状ヒートパイプ式の
熱被筒4を伝熱的に装着し、該ヒートパイプ式熱
被筒4内に封入した作動液の蒸発、凝縮サイクル
に伴う潜熱によつて砲身の温度の高い領域と温度
の低い領域との間で熱移動を行い、これにより砲
身2に局部的に発生した熱を砲身2の略全域で効
率よく分散して均熱および放熱を行うようにした
ものがすでに提案されている(特開昭59−
44597)。 ところで、砲身は図示のようにその途中に排煙
器2a装備しており、かつ全体として砲塔側の根
元から先端に向けて次第に砲身径が細くなるよう
に構成されている。このために長い砲身2にヒー
トパイプ式熱被筒4を取りつけるに当たつては、
第9図のようにあらかじめ砲身の長手方向に沿
い、その取付け位置の砲身径に対応させて複数個
に分割して独立構成されたヒートパイプ熱被筒4
を砲身上に並べて個々に装着し、取付けの簡便化
を図るよな方法が一般的に採用されている。また
この構成いによれば、ヒートパイプの一部が被弾
を受けて破損してもヒートパイプの機能喪失をそ
の一部にとどめて全体に波及するのを防止できる
利点も得られる。 次に従来におけるヒートパイプ熱被筒の構造を
第10図、第11図に示す。ヒートパイプ熱被筒
4はC字形に形成された薄肉板の外筒5、内筒6
と、内外筒の間にまたがつて軸方向の両端面を閉
塞するリング状のシールフランジ7、および軸方
向に沿つた切欠部Pの端面を閉塞するシールフラ
ンジ8とで全体として断面C字形を呈する内外二
重筒構造の密閉筒を構成するとともに、その内方
の密閉空間18にヒートパイプ作動液および内外
筒の壁面に密着して配備されたウイツク9を内蔵
して構成されている。なおヒートパイプの作用に
付いては周知であり、ここではその説明を省略す
る。 ところで、かかるヒートパイプ熱被筒4を砲身
2に装備するには、あらかじめ熱被筒の軸方向の
切欠部Pを挟んでその両側の外筒5に符号12で
示すヘアピン状バンドとしてなる締付けフランジ
を溶接しておき、前記した切欠部Pを広げながら
砲身2の先端側からはめ込んで外周上の所定位置
に被せ、次いで締付けフランジ12にテンシヨン
ロツド13,14を嵌め込み、このロツド13と
14の軸上に開けたボルト穴との間にまたがり軸
方向の複数箇所で締結ボルト15で締め付けて砲
身上に締結固定する。 かかる締付けにより、熱被筒4の内外筒部には
周方向に引張力が作用してヒートパイプ熱被筒4
と砲身2の外周面との間には摩擦力(半径方向の
圧力×摩擦係数×加圧面積)が加わり、これによ
り熱被筒4は射撃時の衝撃で砲身上を移動しない
ように固定支持される。ここで前記摩擦力を大に
するには前記した締付けフランジ12間の締付け
力を大にして砲身に対する半径方向の加圧力を高
める必要がある。しかして前記のように薄肉板の
内外筒で構成された二重構造の熱被筒4の剛性は
比較的小さく、一方砲身2は剛体であることか
ら、砲身2に密着している内筒6は殆ど変形がな
いのに対して、一方の外筒5は締付け引張力によ
り局部的に径方向に潰されるように変形し、この
結果熱被筒4の全域で均等な締付け状態が得られ
なるなる。しかも締付け力を大にするとこの外筒
5は変形により破壊し、ついにはヒートパイプの
機能が喪失してしまうおそれがある。このために
は内外筒の肉厚を厚くして熱被筒の剛性を高める
方法が考えられるが、この方法では熱被筒の重量
が増すし、さらに射撃時に熱被筒に加わる衝撃荷
重も大となり得策ではない。
この考案は上記の点にかんがみなされたもので
あり、熱被筒の内外筒を薄肉板で構成して重量の
軽減化を図りつつ、一方では砲身への装着に際し
ての締付けによる熱被筒の変形を巧みに防止でき
るようにした射撃時の耐衝撃性の高いヒートパイ
プ式熱被筒を提供すること目的とする。
あり、熱被筒の内外筒を薄肉板で構成して重量の
軽減化を図りつつ、一方では砲身への装着に際し
ての締付けによる熱被筒の変形を巧みに防止でき
るようにした射撃時の耐衝撃性の高いヒートパイ
プ式熱被筒を提供すること目的とする。
上記目的を達成するために、この考案は締付け
フランジ付きの断面C字形のヒートパイプ式熱被
筒に対し、前記締付けフランジの取付け部位に対
向して熱被筒の内筒と外筒との間にスペーサを介
装し、かつこのスペーサを内筒および外筒へそれ
ぞれ溶接固定したものである。 この構造により、ヒートパイプ式熱被筒を砲身
上に装着して締結する際に熱被筒の外筒に加わる
締付け力は、スペーサを介して砲身に密着してい
る内筒に引張力として伝達作用することになり、
熱被筒と砲身との間の密着性を高めつつ、外筒が
締付け力によつて殆ど変形することがなく、かつ
内筒と砲身との間に大きな摩擦力を与えて強固に
固定支持できることになる。
フランジ付きの断面C字形のヒートパイプ式熱被
筒に対し、前記締付けフランジの取付け部位に対
向して熱被筒の内筒と外筒との間にスペーサを介
装し、かつこのスペーサを内筒および外筒へそれ
ぞれ溶接固定したものである。 この構造により、ヒートパイプ式熱被筒を砲身
上に装着して締結する際に熱被筒の外筒に加わる
締付け力は、スペーサを介して砲身に密着してい
る内筒に引張力として伝達作用することになり、
熱被筒と砲身との間の密着性を高めつつ、外筒が
締付け力によつて殆ど変形することがなく、かつ
内筒と砲身との間に大きな摩擦力を与えて強固に
固定支持できることになる。
第1図、第2図はこの考案の一実施例の構成
図、第3図、第4図、および第5図、第6図はそ
れぞれ別な実施例の構成を示すものであり、第1
0図および第11図と同一部材には同じ符号が付
してある。まず第1図および第2図において、ヒ
ートパイプ式熱被筒4は、従来構造と同様に外筒
5、内筒6、シールフランジ7,8、およびウイ
ツク9により全体として断面C字形を呈する内外
二重筒構造の熱被筒として構成され、かつ軸方向
の切欠部Pを挟んでその両側の外筒部分にはヘア
ピン状バンドとしてなる締付けフランジ12が溶
接接合されている。かかる熱被筒に対し、この考
案により断面C字形熱被筒4の切欠部Pを挟む周
方向の両端部近傍で前記締付けフランジ12の取
付け基部に対向するように、内筒6と外筒5との
間には符号10で示すスペーサが内外筒へ溶接接
合して介装設置されている。このスペーサ10は
金属パイプを偏平状に潰したものであり、その取
付けは次記のような組立法により行われる。すな
わち内筒6と外筒5とを組立て結合する以前の段
階で、内筒6にはあらかじめスペーサ10の取付
け位置に対応してウイツク9に切欠穴を開けてお
き、このウイツク9を内筒6にスポツト溶接して
固定した後に、内筒6へスペーサ10を溶接接合
する。次に内筒6の外周に外筒5を被せて組合
せ、内外筒の全周域に亙つてシールフランジ7,
8を介してシール溶接し、その後にスペーサ10
と外筒5との間を外方からスポツト溶接し、さら
に前記の締付けフランジ12を外筒5に溶接固定
して取付ける。 かかる構成りよれば、熱被筒4を砲身上に装着
してフランジ12間を締結する際に、フランジ1
2を介して熱被筒に加わる締付け力は、外筒5よ
りスペーサ10を介して内筒6へ引張力として伝
達作用することになり、したがつて外筒5には局
部的に過大な引張応力の集中することがないので
外筒に大きな変形の生じるおそれが無くなる。し
かもフランジ12間の締付け力がそのまま内筒6
を砲身の周面へ締付けるような引張力として働く
ので、砲身と内筒との間での密着性を高めつつ両
者間に高い摩擦力を与えて熱被筒4を砲身上に強
固に固定支持できることになる。加えて図示実施
例のように締付けフランジ12を外筒5の周面か
らその接線方向へ張り出すようなヘアピン状バン
ドとなし、このフランジ12へテンシヨンロツド
13,14を介して締結ボルト15で締結する構
造により、締付け時にフランジを介して熱被筒に
加わるモーメントが低減でき、スペーサ10と切
欠部Pとの間の熱被筒の端部が砲身から浮き上が
るのを防止して高い密着性が得られる。 第3図、第4図は別な実施例を示すもので、先
の実施例におけるパイプ状スペーサ10の代わり
に、内外筒の周面に対応するように円弧状に形成
された断面方形状の板片で作つたスペーサ16が
内筒6と外筒5との間に介在設置されている。ま
た第5図、第6図は、断面エ字形の形鋼材で作つ
たスペーサ17の実施例を示したものである。な
お前記の各スペーサ10,16,17の設置位置
は、締付けフランジ12の取付け基部に対向し、
かつ熱被筒の側面から見てテンシヨンロツド13
と14との間にまたがる締結ボルト15のボルト
ピツチの中間位置に位置するように定めてある。
図、第3図、第4図、および第5図、第6図はそ
れぞれ別な実施例の構成を示すものであり、第1
0図および第11図と同一部材には同じ符号が付
してある。まず第1図および第2図において、ヒ
ートパイプ式熱被筒4は、従来構造と同様に外筒
5、内筒6、シールフランジ7,8、およびウイ
ツク9により全体として断面C字形を呈する内外
二重筒構造の熱被筒として構成され、かつ軸方向
の切欠部Pを挟んでその両側の外筒部分にはヘア
ピン状バンドとしてなる締付けフランジ12が溶
接接合されている。かかる熱被筒に対し、この考
案により断面C字形熱被筒4の切欠部Pを挟む周
方向の両端部近傍で前記締付けフランジ12の取
付け基部に対向するように、内筒6と外筒5との
間には符号10で示すスペーサが内外筒へ溶接接
合して介装設置されている。このスペーサ10は
金属パイプを偏平状に潰したものであり、その取
付けは次記のような組立法により行われる。すな
わち内筒6と外筒5とを組立て結合する以前の段
階で、内筒6にはあらかじめスペーサ10の取付
け位置に対応してウイツク9に切欠穴を開けてお
き、このウイツク9を内筒6にスポツト溶接して
固定した後に、内筒6へスペーサ10を溶接接合
する。次に内筒6の外周に外筒5を被せて組合
せ、内外筒の全周域に亙つてシールフランジ7,
8を介してシール溶接し、その後にスペーサ10
と外筒5との間を外方からスポツト溶接し、さら
に前記の締付けフランジ12を外筒5に溶接固定
して取付ける。 かかる構成りよれば、熱被筒4を砲身上に装着
してフランジ12間を締結する際に、フランジ1
2を介して熱被筒に加わる締付け力は、外筒5よ
りスペーサ10を介して内筒6へ引張力として伝
達作用することになり、したがつて外筒5には局
部的に過大な引張応力の集中することがないので
外筒に大きな変形の生じるおそれが無くなる。し
かもフランジ12間の締付け力がそのまま内筒6
を砲身の周面へ締付けるような引張力として働く
ので、砲身と内筒との間での密着性を高めつつ両
者間に高い摩擦力を与えて熱被筒4を砲身上に強
固に固定支持できることになる。加えて図示実施
例のように締付けフランジ12を外筒5の周面か
らその接線方向へ張り出すようなヘアピン状バン
ドとなし、このフランジ12へテンシヨンロツド
13,14を介して締結ボルト15で締結する構
造により、締付け時にフランジを介して熱被筒に
加わるモーメントが低減でき、スペーサ10と切
欠部Pとの間の熱被筒の端部が砲身から浮き上が
るのを防止して高い密着性が得られる。 第3図、第4図は別な実施例を示すもので、先
の実施例におけるパイプ状スペーサ10の代わり
に、内外筒の周面に対応するように円弧状に形成
された断面方形状の板片で作つたスペーサ16が
内筒6と外筒5との間に介在設置されている。ま
た第5図、第6図は、断面エ字形の形鋼材で作つ
たスペーサ17の実施例を示したものである。な
お前記の各スペーサ10,16,17の設置位置
は、締付けフランジ12の取付け基部に対向し、
かつ熱被筒の側面から見てテンシヨンロツド13
と14との間にまたがる締結ボルト15のボルト
ピツチの中間位置に位置するように定めてある。
以上述べたようにこの考案によれば、締付けフ
ランジの取付け部位に対向して熱被筒の内筒と外
筒との間にスペーサを介装し、かつこのスペーサ
を内筒および外筒へそれぞれ接合して構成したこ
とにより、熱被筒を砲身上に装着して締付けフラ
ンジ間をボルト締結した際に加わる締付け力は、
外筒よりスペーサを介して内筒へ引張力として伝
達作用することにより、これにより外筒には変形
を与えるような過大な応力の集中がなく、かつ内
筒に作用する引張力で砲身との間に高い摩擦力を
加えて熱被筒を強固に固定支持でき、かくして熱
被筒と砲身との間で高い伝熱性を確保しつつ、し
かも射撃時の大きな衝撃荷重に耐えられる耐衝撃
性の高いヒートパイプ式熱被筒を提供することが
できる。
ランジの取付け部位に対向して熱被筒の内筒と外
筒との間にスペーサを介装し、かつこのスペーサ
を内筒および外筒へそれぞれ接合して構成したこ
とにより、熱被筒を砲身上に装着して締付けフラ
ンジ間をボルト締結した際に加わる締付け力は、
外筒よりスペーサを介して内筒へ引張力として伝
達作用することにより、これにより外筒には変形
を与えるような過大な応力の集中がなく、かつ内
筒に作用する引張力で砲身との間に高い摩擦力を
加えて熱被筒を強固に固定支持でき、かくして熱
被筒と砲身との間で高い伝熱性を確保しつつ、し
かも射撃時の大きな衝撃荷重に耐えられる耐衝撃
性の高いヒートパイプ式熱被筒を提供することが
できる。
第1図はこの考案の一実施例に係るヒートパイ
プ熱被筒の構成を示す縦断側面図、第2図は第1
図の矢視−断面図、第3図および第4図はそ
れぞれ前記と異なる実施例の要部構成を示す縦断
面図および側面図、第5図および第6図はそれぞ
れさらに異なる実施例のスペーサの構造を示す外
形図およびその断面図、第7図は戦車の概略図、
第8図は太陽光を受けている状態を模擬した砲身
の側面図、第9図は熱被筒を装着した砲身の側面
図、第10図および第11図はそれぞれ従来にお
けるヒートパイプ式熱被筒の縦断側面図および縦
断正面図である。図において、2……砲身、4…
…ヒートパイプ式熱被筒、5……外筒、6……内
筒、7,8……シールフランジ、9……ウイツ
ク、10,16,17……スペーサ、12……締
付けフランジ、15……締結ボルト、P……熱被
筒の切欠部。
プ熱被筒の構成を示す縦断側面図、第2図は第1
図の矢視−断面図、第3図および第4図はそ
れぞれ前記と異なる実施例の要部構成を示す縦断
面図および側面図、第5図および第6図はそれぞ
れさらに異なる実施例のスペーサの構造を示す外
形図およびその断面図、第7図は戦車の概略図、
第8図は太陽光を受けている状態を模擬した砲身
の側面図、第9図は熱被筒を装着した砲身の側面
図、第10図および第11図はそれぞれ従来にお
けるヒートパイプ式熱被筒の縦断側面図および縦
断正面図である。図において、2……砲身、4…
…ヒートパイプ式熱被筒、5……外筒、6……内
筒、7,8……シールフランジ、9……ウイツ
ク、10,16,17……スペーサ、12……締
付けフランジ、15……締結ボルト、P……熱被
筒の切欠部。
Claims (1)
- 砲身の外周上に被着して砲身の均熱および放熱
を行うヒートパイプ式熱被筒であつて、その周上
の一部を軸方向に沿つて切り欠いた断面C字形の
内外二重筒構造としてなる熱被筒に対し、その周
上切欠部を挟んで熱被筒本体両端部の外筒側に締
付けフランジを互いに向かい合わせに取付け、か
つこの締付けフランジ間を締結して砲身上に締付
け固定したものにおいて、前記締付けフランジの
取付け部位に対向して熱被筒の内筒と外筒との間
にスペーサを介装し、かつこのスペーサを内筒お
よび外筒へ接合したことを特徴とするヒートパイ
プ式熱被筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19309384U JPH0412388Y2 (ja) | 1984-12-20 | 1984-12-20 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19309384U JPH0412388Y2 (ja) | 1984-12-20 | 1984-12-20 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61106799U JPS61106799U (ja) | 1986-07-07 |
JPH0412388Y2 true JPH0412388Y2 (ja) | 1992-03-25 |
Family
ID=30750511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19309384U Expired JPH0412388Y2 (ja) | 1984-12-20 | 1984-12-20 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0412388Y2 (ja) |
-
1984
- 1984-12-20 JP JP19309384U patent/JPH0412388Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61106799U (ja) | 1986-07-07 |
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