JPS6123094Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、法面等に積み上げるブロツクに関
するものである。

従来、ブロツクに設けてある並列状の透孔は、
軽量化と、資源の節約を目的としたものであつ
て、内部に産業廃棄物を充填することができなか
つた。

この考案は、産業廃棄物を充填できるようにし
たブロツクを提供する。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

図示のコンクリート製ブロツクＡは、底壁１
と、この底壁１の両側縁及び両端縁から連なつて
起立する側壁２，２及び端壁３，３とで構成した
ボツクス４と、このボツクス４の上面開口に嵌め
込む蓋板５とによつて構成されている。

また、ボツクス４の開口縁に段部６を設けて、
この段部６に蓋板５の周縁を落し込むことによ
り、上記蓋板５のずれ動きを防止することができ
る。

なお、左右に長いボツクス４にあつては、第２
図で示したように開口縁間に仕切材７を設けて、
分割された蓋板５を嵌め込むようにしておくこと
により、蓋板５の面積及び重量を小さくすること
ができる。

また、ブロツクＡを並べ、かつ積み上げたと
き、突き合せ面に一致する凹溝８を設けておくこ
とにより、上記凹溝８にセメントを充填し、或は
詰材９を嵌め込んでブロツクＡのずれ動きをなく
することができる。

この考案に係るブロツクは、以上の構成であつ
て、ボツクス４に産業廃棄物ａを充填（このとき
廃棄物ａにセメントモルタルを混入する場合もあ
る）したのち、上記ボツクス４の上縁開口に蓋板
５を嵌め込んで、上記開口を閉鎖する。

しかして、法面にブロツクＡを順次積み上げ
る。

このとき、ブロツクＡの突き合せ面に一致する
よう設けてある溝８に生コンクリートを充填する
か、或は詰材９を嵌め込んで、ブロツクＡ同志を
連結する。

なお、溝８に生コンクリートの充填或は詰材９
を嵌め込まないで、上記溝８を排水溝として利用
する場合もある。

以上のように、この考案に係るブロツクによ
ば、上面が開放するボツクスと、このボツクスの
上面開口に嵌め込む蓋板とによつて構成されてい
るので、上記ボツクスに産業廃棄物等を充填して
廃棄物の投棄による公害問題をなくすることがで
きると共に、充填された廃棄物により重量を増大
させて、積み上げブロツクの安定化をはかること
ができ、特に溝を設けてあるので、一致する両溝
にコンクリートを充填したり、詰材を嵌め込んで
ブロツク同志を連結し、ブロツクのくずれ落ちを
なくすることができ、かつコンクリートの充填或
は詰材を嵌め込まないで排水溝として利用するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るブロツクの斜視図、第
２図はブロツクの積み上げを示す一部切欠正面
図、第３図は同一部切欠側面図である。 Ａ……ブロツク、１……底壁、２……側壁、３
……端壁、４……ボツクス、５……蓋板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンクリートより成型された上面開口状のボツ
   クスと、このボツクスの開口に嵌め込むコンクリ
   ート製の蓋板とから成るブロツクに於て、ブロツ
   クを積み上げたときボツクスの突き合せ面に一致
   する溝を設けたことを特徴とするブロツク。