JPS61227543A - 高級アルコ−ルの分離法 - Google Patents

高級アルコ−ルの分離法

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JPS61227543A
JPS61227543A JP6793785A JP6793785A JPS61227543A JP S61227543 A JPS61227543 A JP S61227543A JP 6793785 A JP6793785 A JP 6793785A JP 6793785 A JP6793785 A JP 6793785A JP S61227543 A JPS61227543 A JP S61227543A
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は、天然の植物ろう又は動物ろうから高級アルコ
ールを分離する方法に関するものである。
一般に、天然のろう(もしくはワックス)と呼ばれてい
るものは、高級脂肪酸と高級−価アルコールとのエステ
ルを主成分とする動植物ろう;モンタンろうなどから成
る鉱物ろう;パラフィンワックスなどから成る石油ろう
などに分類される。
これらの内、動植物ろうは、植物の葉、茎、果皮1種皮
;動物の表皮、脳、分泌物中に見いだされており、この
ろうは、直接食品に添加してつや出し、防湿、発泡に用
いられたり、キャンデー類の被膜剤、菓子類のはく離削
、チューインガムの軟化剤などとして食品全般にわたっ
て広く使用されており1食品衛生上1食品添加物として
の安全性も十分確認されているものである。また1食品
関係以外にも医薬品、化粧品基剤、滑剤、文具品などの
原料としても用いられている。
一方、最近炭素数20以上の一価の飽和アルコール(以
下高級アルコールという)の生理活性物質としての作用
が注目されてきており、テトラコサノール(炭素数24
)、ヘキサコサノール(炭素数26)、オクタコサノー
ル(炭素数28)、トリアコンタノール(炭素数30)
、ドトリアコンタノール(炭素数32)、テトラトリア
コンタノール(炭素数34)などが取り上げられ、中で
もトリアコンタノールは、動植物の生長調節作用のある
ことが知られ、またオクタコサノールは、筋力や活力の
増強1強精、精力増進、耐久力の向上、基礎代謝エネル
ギーの改善に効果のあることが文献に紹介されている(
C,T、Curetone:Charles、C,Th
omas、Springfield、m、1972)。
このように、高級アルコールは、その生理活性作用の解
明に伴い魅力ある物質となり、天然界に豊富に存在する
動植物ろうからこれらの高級アルコールを分離して利用
することは、食品、医薬品製造の分野で大いに注目され
、かつ脂肪酸製造分野においても新規用途の開発を促す
ものとして注目されてきている。
[従来の技術] しかしながら、動植物ろうから工業的に効率よく高級ア
ルコールを分離することは非常に難しい。
その理由は、まず動植物ろうが高鎖長(炭素数50以上
)であるために大量に分解することが難しく、かつ炭素
数20〜38の高級脂肪酸と高級アルコールとが、とも
に高鎖長に起因する高融点、高沸点、溶剤に対する低い
溶解性などの類似した物性を有しているためである。
このような事情から、動植物ろうから高級アルコールを
分離する従来の方法は、以下のように分析や同定手段的
なものが主であった。すなわち、(1)少量の動植物ろ
うを大量のアルカリ性アルコールでけん化分解すること
により、脂肪酸塩と高級アルコールとの混合物にして、
脂肪酸塩を脂肪酸に酸分解した後、イオン交換樹脂カラ
ムを通すことで脂肪酸成分を吸着し。
高級アルコール成分を溶出分離する方法(油化学、27
巻、5号、1978)は、分析同定手段である。
(2)動植物ろうをエステル交換して脂肪酸エステルと
高級アルコールとにして定量する方法(JAOC8,5
0巻、367ページ、1977)は、分析定量用で工業
的ではない。
(3)高圧下で鯨油や羊毛ろうをけん化分解して、水蒸
気蒸留により高級アルコールを得る方法(油化学、5巻
、6号、355ページ。
1956)は、これらに含まれている高級なアルコール
が不飽和の二級アルコールであり、かつ炭素数が少なく
、沸点が本発明の高級アルコールに比較して低く、蒸留
が容易であるからこそ実施できるのであって、本発明の
高級アルコールのように、飽和でかつ高沸点、高融点の
ものについては、この方法で分離することは不可能であ
る。
(4)酵素による分解では、ブタスイ臓リパーゼによる
長鎖脂肪酸と短鎖第一級アルコールとのエステルに対す
る作用(Biochimi c a 、 E t 、 
B i o p h y s i c a 、 A c
ta、248149,197’l)などが見られるが、
これらは純学問的研究であり、酵素の存在量1分解物の
生産性などからその工業的利用については現段階では期
待できない。
このように、高鎖長の動植物ろうを完全に分解するため
には、動植物ろうに対して極めて大量の溶媒中で分解も
しくはエステル交換するか、あるいは高圧下で分解する
必要があり、前者は極めて生産性が悪く、後者は高温、
高圧下における溶媒中での反応で非常な危険性があり、
200℃以上、200kg/am’以上の条件が必要で
高エネルギー消費を伴い、かつ高温高圧による分解物の
変性が生ずるおそれがあった。さらに、このように分解
して得られた分解物から高級アルコールのみを選択的に
効率よく抽出分離することは、現状では前記のように適
当な方法が見当たらない状態であった。
[発明が解決しようとする問題点コ そこで、本発明者らは、このような現状にかんがみ、動
植物ろうを完全に分解させ1分解物から高級アルコール
のみを効率よく選択的に抽出して分離する方法を先に出
願した(特願昭59−9404号)。
この方法は、まず動植物ろうを溶媒に溶解し、次いでカ
セイカリーエタノール液を加えて分解を繰り返し、分解
物中に未分解動植物ろうが検出されなくなるまで分解を
行ない、さらに分解物を脱溶媒、脱水して絶乾固形物と
し、その絶乾固形物を特定の溶媒で抽出して高級アルコ
ールを分離するものであるが、この方法によってもなお
次の問題点が生じた。
すなわち、動植物ろうをアルカリ分解後そのまま脱溶媒
、脱水して絶乾状態にしたとき、反応に使用した分解調
整用の水分が分解物と過剰のアルカリとに取り込まれる
ことと、過剰のアルカリが吸湿性であることとにより、
水分の乾燥除去に非常な時間を要し、しかも完全に除去
することが難しいことである。
このように水分が多いと、絶乾固形物から特定の溶媒に
より高級アルコールを抽出するとき、抽出効率が悪くな
り、かつ分解物である脂肪酸塩が水に可溶で高級アルコ
ールの抽出液と同伴されるので、その水洗除去に労力を
要することとなる。
これは特に、高級アルコールの抽出液と未溶解ケーキと
をr則する回分式の方式をとるとき、r別時に水分と過
剰のアルカリとが未溶解ケーキ上に膜を形成し、r過速
度を著しく小さくしてしまうので、r別に長時間を要し
甚だ能率の悪いことが分かった。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、この特願昭59−9404号の問題点を
解決し、さらにその改善をはかるために鋭意研究した結
果、動植物ろうをアルカリ分解した分解物中の過剰のア
ルカリを炭酸塩化することにより、短時間で絶乾固形物
を得ることができ、かつ絶乾固形物の粉砕が容易となり
、高級アルコールの抽出効率が向上し、精製時間も短縮
され。
特に回分式に抽出する際のr過性が著しく改良されるこ
とを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、天然植物ろう又は動物ろうをアル
カリと溶媒とを用いて分解し、分解溶液中の過剰のアル
カリを炭酸塩にした後、脱溶媒して得られる絶乾固形物
から高級アルコールを抽出することを特徴とする高級ア
ルコールの分離法に関する。
本発明において原料となる動植物ろうとしては。
植物ろうでは、米ぬかろう、キャンデリラろう。
カルナバろう、オウリキュリーろう、木ろう、エスパル
トろう、砂糖ろうなどが挙げられ、動物ろうでは、みつ
ろう、セラックろう、シナ昆虫ろう、ラノリン、鯨ろう
、さらしみつろうなどが挙げられる。これらの内、植物
ろうでは、モノエステル含有量及びその中の高級アルコ
ール含有量が多いことと、モノエステル以外の遊離脂肪
酸、遊離アルコール、炭化水素、不飽和脂肪酸などのそ
の他の成分が少ないこととから、米ぬかろうが好ましく
、動物ろうでは、高級アルコール含有量が多いことから
、みつろう、セラックろう、シナ昆虫ろうが好ましい。
動植物ろうの分解に使用するアルカリは、アルカリ金属
の水酸化物がよく、中でもカセイソーダ。
カセイカリが好ましい。
動植物ろうをアルカリ分解して得られる分解溶液中の過
剰のアルカリを炭酸塩にするに当たっては、二酸化炭素
を用いるのが適当で、分解溶液中に、炭酸ガスをボンベ
から直接ガス状で、または冷凍された炭酸ガスをガス化
して吹き込むか、もしくはドライアイスのような固型状
で添加するが。
好ましくは、炭酸ガスを直接ガス状で吹き込み激しく接
触させると炭酸塩化は速く進む。
加える二酸化炭素の量は、過剰のアルカリに対応する量
の2〜5倍量用いる。2倍量未満であると過剰のアルカ
リが完全に炭酸塩化せず、絶乾固形物から高級アルコー
ルを抽出するときに、抽出効率とr過性とが悪く、また
5倍量を超えると不経済である。しかし、いずれにして
もこのようにある程度過剰に用いるので、これらはリサ
イクルして使用するのが好ましい。
この際、二酸化炭素を添加すると温度が下がってくるの
で、系内は絶えず加熱する必要があるが。
その温度は、分解溶液の結晶が晶出する60〜80℃に
保つのが好適である。
また、二酸化炭素の添加に伴い、系内は褐色透明から白
濁し一部沈殿を生ずる。これを蒸発缶又は回転蒸発機を
用い、常圧又は減圧下において十分に脱溶媒、脱水し、
さらに場合によっては乾燥機で乾燥して、脂肪酸塩と高
級アルコールとの絶乾状態の混合固形物を得る。
この絶乾固形物は、粉砕した後大型のソックスレータイ
ブの抽出器を用いるか、または回分式に高級アルコール
を抽出する。前者の場合は、仕込んだ絶乾固形物の2〜
20倍量の、高級脂肪酸塩を溶解せず高級アルコールの
みを溶解する溶媒を用いて、溶媒の沸点下で連続抽出を
行ない、後者の場合は、仕込んだ絶乾固形物の3〜15
倍量の同様な溶媒を用いて40〜65℃で15分〜5時
間、撹拌下に分散状態で抽出する。
高級アルコールの抽出液は、速やかに同じ温度で>濾過
するが、−過に当たっては加温下で行なうのがよく、加
圧−過やフィルタープレスを用いることができる。
この抽出と濾過は2回繰り返せば十分で、それ以上は時
間の無駄が大きくなる。
濾過して得られる濾過母液は、溶液状態のままもしくは
脱溶媒した後、通常の方法で脱色、脱臭。
精製することにより、結晶形の高級アルコールを得るこ
とができる。
[発明の効果] 本発明は、動植物ろうをアルカリ分解した後、分解溶液
中の過剰の水酸化物状態のアルカリを炭酸塩化すること
を特徴とするもので、次の利点を有するものである。
(1)分解溶液を脱溶媒、脱水して絶乾固形物を得ると
きの脱溶媒、脱水速度が極めて速く、炭酸塩化しない場
合に比較して2〜3倍の速さである。
さらに、そのようにして得られた絶乾固形物は、粉砕が
容易で吸湿性がない。
(2)分解溶液中において、高級アルコールが脂肪酸塩
中に抱き込まれることがないので、絶乾固形物から高級
アルコールを抽出するときの抽出効率が高くなり、さら
に回分式抽出のときの高級アルコールの抽出液の一過速
度が、炭酸塩化しない場合に比べて2倍以上速くなる。
具体的には、本発明の場合、1時間抽出した後濾過を2
回繰り返すことで70%以上の高級アルコールの抽出効
率を示すが、炭酸塩化しない場合は、抽出時間を2時間
にしてようや<40%程度の抽出効率を示すに過ぎなし
\。
このように1本発明は、分解溶液中の過剰の水酸化物状
態のアルカリを炭酸塩化することにより。
分解溶液の脱溶媒、脱水性及び抽出した高級アルコール
の抽出液の濾過性を改善し、さらには高級アルコールの
歩留も向上せしめるもので1食品添加剤、医薬品原料、
化粧品基剤などのそれぞれの分野に寄与するところの大
きいものである。
[実施例及び比較例] 次に本発明を実施例及び比較例によって具体的に説明す
る。
実施例−1 けん化価85.5.酸価8.3.ヨウ素価4.4゜融点
80.4℃の一般特数値をもつ精製米ぬかろう(野田ワ
ックス株式会社製:Nal)500gを撹拌機、温度計
及び還流管を備えた1oQ容量の四つロフラスコに採取
し、2Qのエタノール(試薬1級)を加えて撹拌しエタ
ノールの還流下で1時間溶解した。その中へ、あらかじ
め85%カセイカリ粒(試薬1級)165gを蒸留水3
5gに溶解させ、エタノールで22にしたカセイカリー
エタノール液を加えて、さらに還流下で2時間激しく撹
拌したところ系内は赤褐色になった。
2時間後の分解度をチェックするため、この溶液の一部
を採取して脱溶媒後、三フッ化ホウ素−メタノール試薬
で脂肪酸カリウム塩をメチルエステル化して、ガスクロ
マトグラフにかけたところ、未分解米ぬかろうのピーク
が認められたので、さらに同じ力セイカリーエタノール
液を2Q追加して、同じように2時間分解して再度分析
したが、なお未分解米ぬかろうのピークが認められた。
最初の2時間の分解率は80.5%1次の2時間の分解
率は92.8%であった。
そこで、さらに2Qのカセイカリーエタノール液を加え
て2時間分解したところ、未分解米ぬかろうのピークは
認められず100%の分解率を示した。一方、薄層クロ
マトグラフィーで未分解米ぬかろうのスポットの確認を
行なったが該当する位置にスポットは全く認められなか
った。すなわち、この条件と方法で計6時間で精製米ぬ
かろうは完全に分解された。
次いで、この分解溶液から4Qを別の5Q容量の四つロ
フラスコに移して、80℃に保ちつつ撹拌状態のままで
炭酸ガスボンベから二次弁と流量計とを通し、ガラス管
で炭酸ガスを300 m Q /分の速度で60分間吹
き込んだ、炭酸ガスが吹き込まれるに従って分解溶液は
白濁してスラリー状態を示し、少し静置すると上下層に
分離した。これをそのまま10Q容量の回転型エバポレ
ーターに入れ、最初はアスピレータ−で、最後は真空ポ
ンプによる減圧下で3時間脱溶媒、脱水を行なった。
次いで、これを取り出し10 m m Hg以下、60
℃の条件でステンレストレー上に広げて乾燥した。5時
間乾燥後、カールフィッシャー法による水分が1%以下
の絶乾固形物が得られた。この絶乾固形物は白色で41
5gと秤量された。
これを均一に細かく砕いて抽出原料とした。この抽出原
料200gを5Q容量の還流管を備えた四つロフラスコ
に入れ、50℃で1時間、2Qのn−ヘキサンで高級ア
ルコールを抽出した。この抽出液をジャケットの付いた
ステンレス製の5Q容量の加圧r逸機で、50℃におい
て1.5kg/am”の圧力でr布を用いて一過したと
ころ。
20分間で一過できた。さらに、その未溶解ケーキを2
Qのn−ヘキサンで抽出して同様に一過したところ、今
度は15分間で一過できた。この1回目と2回目のr過
母液を合わせると3.8n であった。
これを60〜70℃のイオン交換水1nで3回洗浄した
。3回洗浄後の洗浄水のPHは7.01で中性を示した
0次いで、無水ボウ硝で脱水し。
シリカゲル(商品名:ワコーゲルC−200、和光純薬
株式会社製)で脱色した後、回転型エバポレーターを用
い85℃で減圧下に脱溶媒して、はぼ無色の結晶36g
を得た。精製米ぬかろう中の高級アルコール成分に対す
る収率は75%であった。
この結晶の1部を採取し、クロロホルムに溶解してガス
クロマトグラフィー分析を行なった結果。
脂肪酸成分のピークは認められずほとんどが高級アルコ
ールであった。その組成はガスクロマトグラムの面積%
で、C24−OH4,0%、C25−OH6,8%、C
□−OH15,8%I C!。−0H25,9%、C5
2−OH19,2%、C24−0H16,9%、C,G
−OH3,6%、C3,−OH0゜9%で、炭素数24
〜38の偶数炭素の高級アルコールは93.1%、残り
の6.9%は奇数炭素のアルコール及び炭化水素その他
であった。
実施例−2 実施例−1において分解溶液を炭酸塩化して得られた絶
乾固形物415gの実施例−1で使用した残りの内20
0gを、60mmφX 200 m mの円筒r紙(東
洋r紙株式会社製)に入れた後ソックスレー抽出器に収
容し、n−ヘキサンIQで還流上連続抽出した68時間
ごとにn−ヘキサンを取り換えて実施例−1に準じて抽
出し、抽出開始後、8時間、16時間、24時間、32
時間経過後の結晶6.1g、8.0g、8.0g、7.
1gをそれぞれ得た。それぞれの収率は13%、16%
、16%、15%で、累計収率は60%であった。各結
晶のガスクロマトグラムによる組成は。
実施例−1とほぼ同じ値を示したが最初の2つは少し炭
化水素分が多かった。
実施例−3 酸価5.9.融点81.8℃の一般特数値をもつシナ昆
虫ろう(加藤洋行株式会社製)500gを実施例−1に
準じて分解した。
さらに、実施例−1に準じてこの分解溶液を80℃に保
ち、炭酸ガスを300mQ/分の速度で120分間吹き
込んだ後、脱溶媒、脱水、乾燥して688gの絶乾固形
物を得た。
このものを粉砕しその内の200gを抽出原料として、
実施例−1に準じて2Qのn−ヘキサンで抽出し、抽出
液をr過して得られたr過器液・を処理して、白色結晶
58g(シナ昆虫ろう中の高級アルコール成分に対する
収率79%)を得たにの結晶について、実施例−1に準
じてガスクロマトグラフィー分析を行ない、ガスクロマ
トグラムの面積%から高級アルコールの組成を求めたと
ころ、C24−○H4,8%、C2G−OH47゜3%
、C,、−OH40,1%、 C3,−OH5,4%、
C3□−OH0,4%で、炭素数24〜32の偶数炭素
の高級アルコールは98.0%、残りの2.0%は奇数
炭素のアルコール及び炭化水素その他であった。
比較例−1 実施例−1において精製米ぬかろうを分解して得た分解
溶液4Qを、そのまま回転型エバポレーターに入れ、6
0〜80℃においてアスピレータ−1真空ポンプによる
減圧下で脱溶媒、脱水したが6時間を要した。さらに、
これを取り出し10mmHg以下、60℃の条件でステ
ンレストレー上に広げて乾燥した。乾燥8時間でカール
フィッシャー法による水分10%、16時間で5%、2
4時間で3%で、これ以上はほとんど減少しなかった。
このときの絶乾固形物重量は482gであった。これを
実施例−1と同じく均一に細かく砕いて抽出原料とした
。このものは吸湿性があるので、ふた付きのガラス瓶で
保存する必要があった。
この抽出原料200gを実施例−1と同様な四つロフラ
スコに入れ、実施例−1に準じて抽出を行なった。ただ
し、その抽出時間は2時間とした。
さらに、これを実施例−1に準じて加圧r過したところ
、まず1゜5Q のr過器液を得るのに90分間を要し
、次いでその未溶解ケーキの処理に65分間を要して2
.0Q の−過量液が得られた。
このf過器液の合計量3.5Q を実施例−1に準じて
60〜70℃のイオン交換水IQで洗浄したところ、洗
浄水が完全に中性になるまでに5回の洗浄を要した。
次いで、実施例−1に準じて無水ボウ硝による脱水、シ
リカゲルによる脱色を行ない1回転型エバポレーターで
脱溶媒して、白色結晶 17.8 g<mm米ぬかろう
中の高級アルコール成分に対する収率42%)を得た。
この結晶のガスクロマトグラムの面積%による組成は、
C24−OH3,8%、C210H7,0%、C2@−
OH14,9%。
C3゜−OH27,1%、C,、−OH19,5%。
C14−OH15,9%−C1s −OH2)8%。
C,、−OH1,1%で、炭素数24〜38の偶数炭素
の高級アルコールは92.1%、残りの7.9%は奇数
炭素のアルコール及び炭化水素その他であり、実施例−
1で得られたものと組成はほぼ同じであった。
比較例−2 比較例−1で得られた絶乾固形物482gの比較例−1
で使用した残りの内200gを、実施例−2に準じて処
理し、抽出開始後、8時間、16時間、24時間、32
時間経過後の結晶5.1g。
6.0g、5.9g、7.5g  をそれぞれ得た。そ
れぞれの収率は12%、14%、14%、18%で、累
計収率は58%であった。各結晶のガスクロマ1〜グラ
ムによる組成は、比較例−1とほぼ同じであった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)天然植物ろう又は動物ろうをアルカリと溶媒とを
    用いて分解し、分解溶液中の過剰のアルカリを炭酸塩に
    した後、脱溶媒して得られる絶乾固形物から高級アルコ
    ールを抽出することを特徴とする高級アルコールの分離
  2. (2)特許請求の範囲第1項において、分解溶液中の過
    剰のアルカリを炭酸塩にするに当たり二酸化炭素を用い
    る高級アルコールの分離法
  3. (3)特許請求の範囲第1項又は第2項において、二酸
    化炭素がガス状又は固型状である高級アルコールの分離
  4. (4)特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項におい
    て、天然植物ろう又は動物ろうが米ぬかろう、みつろう
    、セラックろう、シナ昆虫ろうのいずれかである高級ア
    ルコールの分離法
JP6793785A 1985-03-30 1985-03-30 高級アルコ−ルの分離法 Granted JPS61227543A (ja)

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