JPS61227129A - 耐硫化物応力腐食割れ性に優れた高強度鋼の製造方法 - Google Patents

耐硫化物応力腐食割れ性に優れた高強度鋼の製造方法

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JPS61227129A
JPS61227129A JP6810585A JP6810585A JPS61227129A JP S61227129 A JPS61227129 A JP S61227129A JP 6810585 A JP6810585 A JP 6810585A JP 6810585 A JP6810585 A JP 6810585A JP S61227129 A JPS61227129 A JP S61227129A
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Teruo Kaneko
金子 輝雄
Akio Ikeda
昭夫 池田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 r産業上の利用分野〕 この発明は、湿潤な砕化水素を含む環境(二おいて引起
こされる硫化物応力腐食割れ(以下、5SCCと略称す
る)に対して高い抵抗性を有する高強度鋼の製造方法に
関し、特に、いわゆるサワー環境下にある油井やガス井
の構造部材1例えば油井管やラインパイプ、あるいは油
井やガス井の周囲に使用される装置部材として使用する
のに好適な耐硫化物応力腐食割れ性(以下、耐5SCC
性と略称する)に優れた高強度−の製造方法に関するも
のである◇ 〔従来の技術〕 5sccは硫化水素を含む湿潤環境下において使用され
る鋼材に応力が作用して生ずる一種の環境脆化現象であ
って、この5sccは一般に材料強度(例えば降伏強度
)が高くなるほど生じ易くなるため、サワー3112墳
下に使用される鋼に対しては一般に適用可能な強度上限
を設けて対処している。
しかしながら、近年のエネルギー事情によって油田やガ
ス田の開発は次第に地層深層部まで、あるいは著しいサ
ワー環境下にある油田やガス田にまで次第に開発の手が
延びるようになり、したがって従来よりも高強度でしか
も耐5scc件に優れた鋼が一段と要望されるようにな
ってきている。
この耐5SCC性を向上させるためには、(1)  組
織的C:完全なマルテンサイトに焼入れだ後、高温で焼
戻しするのが良いとされているところから、従来耐5s
cc性の高強度鋼は基本的には焼入れ、焼戻し処理によ
って製造されており、C) また、その組織は微細で不
純物元素が少ないのが良いとされているところから、従
来成分系や製造条件を改善した高強度鋼が提案されてお
り、一方、強度を上げるため。
(3)焼入れした鋼に、200c程度までの低温焼戻し
を施した後、冷間加工を加え、さらにこれを再び焼戻す
という歪時効による硬化を利用した、マルテンサイト組
織を強化する方法や、さらに比較的低硬度で高い引張り
強さを有する鋼を得るために。
(4)600℃以上の高温焼戻しを施し7た後、得られ
た焼戻しマルテンサイトを冷間加工して再び焼戻す方法
も知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記(1)で述べた従来の焼入れ、焼戻
し法を基本とする製造方法では、成分系や製造条件によ
っては、耐5scc性に多少の改善がみられるとはいえ
、サワー環境下の用途に対して適用できる強度は大巾に
は上昇せず、降伏強度が80KF/−を越えると5sc
cを生ずる限界応力は急激に低下するのが通例であり、
つぎに前記(2の、耐s scc性を向上させるために
成分系を種々変更する方法は、各種の合金元素を多量に
添加する必要があるので、経済性の面からも必ずしも満
足すべき状況でなく、また前記G)の、歪時効による硬
化を利用する方法では極めて高い強度が得られるものの
、耐5SCC性は逆に極めて低いレベル(二とどまり、
さらに前記(4)の熱処理では強度の向上は余り期待で
今ない上に、成分系と熱処理条件を適正に選ばないと十
分な耐5SCC性を保証できないという欠陥があった。
〔知見事項〕
本発明者等は、従来技術(−おいては優れた耐5SCC
性と高強度を兼ね備えた鋼、すなわち高強度側で優れた
耐5scc性を有する鋼を得ることが困難であった上記
の状況に鑑み、鋼が強化される機構並びに微視組織と耐
5SCC性との関係を検討した結果、まずサワー用途鋼
として一般的な性能を満足するとともに耐5scc性の
点からみても最適な成分系を選択し、かつそのような成
分系を備えた鋼に第1次焼戻し十冷間加工+再焼ように
組織を微細化することにより、低強度側だけでなく、高
強度仰でも耐5scc性が飛躍的に向上した鋼を製造で
きることを見出した。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、上記知見に基づいて貌明されたものであっ
て、 C: 0.10〜0.40%、 Si:0.05〜1.0係。
Mn : 0.05〜2.0%、 Cr:0101〜2.01、 MO: O,O]〜1.0%、 A/、:0.001〜0.1%、 Nb、V+Ti甘よびZrのうちの1種または2種以上
:それぞれ0.01〜0.15係。
を含有し、さらに必要に応じて B:0.0003〜0.030%、およびCa: 0.
001〜0.010 %、のうちのいずれか一方または
双方を含有t5.残りがFeおよび不可避不純物からな
るとともに、前記不可避不純物中のP、SおよびNiの
含有量がそれぞれ P:0.020鴫以下、 S : 0.010係以下、 Ni : 0.10冬以下、 である1組成(以上重量%)を有する鋼を、850℃以
上の温度から焼入れした後、500℃〜Ac。
変態点の間の温度範囲において、かつ下記の式で表わさ
れる焼戻しパラメータ: PLMの値が18.0以下と
なる条件の下に、焼戻し、ついで加工率:%以上以上の
冷間加工を加えてから、さらに500〜Ac1変態点の
間の温度で再び焼戻すことによって、微細な炭化物が均
一に分散したフェライト組織とすることを特徴とする。
耐硫化物応力腐食割れ性に優れた高強度鋼の製造方法を
提供するものである。
なお、この発明(二よって耐5SCC性が著しく向上す
る機構については現在のところ不明の点も多いが、前述
のように、鋼の組成と、その鋼に施す処理を構成する各
工程の操作条件を適切に組み合わせた結果、組織が微細
化されるとともに、炭化物析出と内部残留歪の適正状態
が生ずるためと考えられる。
ついで、この発明において、鋼の成分組成および製造条
件を上記の通り(二限定した理由を述べる、1、 鋼の
成分組成 本発明によれば、鋼の成分組成が本発明の範囲外であっ
ても1本発明特有の効果は得られるけれども、前記鋼の
成分組成については、サワー環境下において1吏用され
る鋼として必要な性能を満足するためには、以下の組成
範囲を満たす必要がある0 (a)  C,Si、Mn、CrおよびM。
これらの成分は、いずれも強度および焼入れ性の向上に
必要な成分で、それらの含有量が、Cについては0. 
] 04未満、Siおよび勘については0.05’i未
満、CrおよびMOについては0.014未満であると
、前記作用に所望の効果が得られず、一方それが、Cに
ついて0.404.StおよびMoについては1.0%
、MnおよびCrについては2.0%をそれぞれ越える
と、靭性および加工性が劣化するところから、これらの
成分の含有量1:ついて、C:  0.1 0〜0.4
 0 4  、Si:  0.0 5〜1.0 壬 1
Mn=0.05〜2.0%、Cr:0.01〜2.04
.およびMO:0.01〜1.0%と定めた。
由)Al Al成分は、脱酸剤として作用して鋼の清浄度を向上さ
せ、もって耐5SCC性の改善に寄与する作用を有する
が、その含有量がO,0011未満では前記作用に所望
の効果が得られず、一方0.10憾を越えて含有させる
と、介在物が増加し、靭性および耐5scc性が劣化す
ることから、その含有量、を0.001〜0.10係と
定めた。
(c)  Nb 、 V 、TiおよびZrこれらの成
分は、いずれも強度の向上と組峠の細粒化に有効に作用
するが、その含有量が0.01係未満ではこれらの作用
に所望の効果が得られず、一方0.154を越えて含有
させろと靭性および加工性の劣化を招くことから、その
含有量をそれぞれ0.01〜0.15憾と定めた。
(イ)PおよびS これらの成分は不純物元素として多量に含まれると、P
は粒界偏析、Sは介在物増加により、いずれも耐5SC
C性の劣化を招くことから、これらの成分の含有量につ
いて、P:0.0204以下S:0.010係以下と定
めた。
(e)  Ni Ni成分は、湿潤硫化物環境下において孔食の発生を促
して、そこを起点とする5sccを発生させる作用があ
り、その含有量が0.104を越えると、耐5scc性
を改善する上でNiの悪影響が顕著(=なるところから
、その含有量を(1,10’1以下と定めた。
(f)  B B成分は、焼入れ性を向上させる作用があり、炉入れ性
の一層の改善を望む場合易要に応じて添加されるが、そ
の含有量が0. OO03未満では焼入れ性に上記一層
の改善効果が得られず、一方それが0. OO30%を
越えると靭性の劣化を招くことから、その含有量を0.
0003優〜0.0030憾と定めた。
m  Ca Ca成分はSと結合して硫化物の形態を制御し、もって
耐5SCC性を向上させる作用を有するので、このよう
な作用を望む場合必it=応じて添加されるが、その含
有量が0.0011未満では前記作用に所望の効果が得
られず、一方0.QIQIIを越えて含有させると靭性
が劣化するところから、その含有量を0.001〜0.
0101と定めた。
2、 製造条件 (a)  焼入れ条件 以後の工程で組織の均一化、特に炭化物の微細かつ均一
な分散組織を得るためには焼入れ時に鋼を完全にオース
テナイト化する必要があり、このオーステナイト化は原
理的にはAc、変態点以上であれば達成できるけれども
、@析等による組成のばらつきが生じるのを考慮して焼
入れ時の加熱温度を8501:以上と定めた。なお、こ
こで上限は特に規定していないが、上記加熱温度が10
00℃を越えると、通常オーステナイト粒子が粗大化す
るので、この温度は一般1:950℃以下であるのが望
ましい。
Φ) 焼戻し条件 (1)焼戻し湛反 焼戻し温度が500℃未満では時効脆化や、成分系によ
って焼戻し脆化を生じ、一方それがAc1変態点を越え
ると、偏析部で一部オーステナイト態を生じて組織が不
均一となるために、焼戻し温度を500℃〜Ac、変襲
点の温度範囲に定めた。
(11)  焼戻し、パラメータ: PL、M式: P
LM = T X (20+ logt ) X 10
−3(T:炉戻し温度を絶対温度(0K)で表わした数
値、t:焼戻し時14な時用(hr)で表わした数値)
で表わされる暁戻しパラメータの値が18.0を越える
条件で焼戻すと、炭化物の粗大化や不均一分散化を生じ
、以後の工程で処理しても良好な耐5SCC性が得られ
ないところから、この焼戻しバラ′メータの値を18.
0以下と定めた。
(e)  冷間加工条件 冷間加工を施すときの加工率が20幅未満であると、微
細セル構造の発達が不十分で微細組織が得られず、した
がって良好な耐5SCC性と高い強度が得られないとこ
ろから、この加工率を20憾以上と定めた。
(イ) 再焼戻し条件 上記の冷間加工を加えた後に、鋼の内部残留歪を回復さ
せるために再び500℃〜Ac、変態点の間の温度で焼
戻しを施す。この温度が500℃よりも低いと、所望の
耐5SCC性を確保するための歪の回復が十分でなく、
一方これがAc、変態点を越えると、変態による組織の
不均一化を招くことから、再焼戻し温度を500℃〜A
c、変態点の範囲の温度に定めた。
〔実施例〕
ついで、この発明を実施例により比較例と対比しながら
説明するが、これらの実施例は勿論この発明を具体化し
た例を単に示すためのものであって、この発明の技術的
範囲を制限することを意図するものではない。
実施例1 まず、実験室的な真空溶解法により、C: (1,25
% 、Si: 0.324 、Mn: 1.05% 、
Cr: 0.47憾。
Mo:  0.2 2 C6、A4:  0.0 39
6  、Nb:  0.0 3%  、P: 0.01
5 係 、S:0.O05係 、Ni:0.03  壬
 。
Fe十不可避不純物:残り、からなる成分組成を有する
鋼塊を溶製した。
つぎに、この鋼塊を熱間圧延により厚さ18輯の板材に
圧延した後、この板材に、第1表に示される種々の条件
に従った処理、すなわち本発明による処理および本発明
の条件から外れた処理(本発明の範囲から外れているφ
件を憂印で示す)を施して、それぞれ本発明法1〜】0
および比較法1〜5を実施した。
ついで、このようにして得られた各板材から試験片を採
取して、その降伏強度を測定するとともに耐5SCC性
を評価した。なお、耐5SCC性は、第1図に示される
試験片1を、@2図C二示されるような3本のガラス丸
棒3と接触させながら試験片支持具2で支持するととも
に、応力付加ボルト4で一定の応力を3点から付加しな
がら、硫化水素を飽和した0、54酢酸水溶液中シ一2
00時間浸漬し2、それによって割れを生じない最大応
力を求め、これから算出した割れ限界応力比の値によっ
て評価した。これらの結果もまとめて第1表に示した。
実施例2 つぎに、実施例1で試験した鋼以外の種々の成分組成を
有する鋼に対する本発明の効果を調べるため、第2表に
示される各成分組成を有する!IIIA〜H(=、実施
例1の本発明法8および比較法2の条件に従った処理を
施し、それ(=よって得られる各試験片について実施例
1と同様に降伏強度を測定するとともに耐5SCC性を
評価した。
これらの結果を第2表に示した。
〔発明の効果〕
第、1表および第2表1=示される結果から、本発明に
よって製造された鋼は、焼戻しパラメータの値が本発明
の範囲から外れているとともに冷間加工も再焼戻しを施
してない比較法1.冷間加工と再焼戻しを施していない
比較法2および3.および焼戻しパラメータの値が本発
明の範囲から外れている比較法4および5と較べて、高
強度側でも鉦I S S CC性が著しく改善されてい
ることがわかり、また第3図の顕微鏡写真図によれば、
本発明によって製造された鋼は微細な炭化物が均一に分
散したフェライト組織を有することが明らかである0 上述のよう::、この発明によると、高い強度とともに
、特に優れた耐5scc性を備えた鋼を提供できるから
、前述のようなサワー環境下において優れた耐5SCC
性を発揮する高強度の鋼が要求される、例えば油井用の
構造部材や装置部材の分野において産業上有用な効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第】図はシェルタイブ腐食試験において使用される試験
片の例を示すもので、W、1図中、(a)はその正面図
、(b)はその側面図、第2図は前記試験片鋼によるm
織写真図である。 図において、1・・・試験片、  
  2・・・支持具、3・・・カラス棒、    4・
・・応力付加ボルト。 出願人  住友金属工業株式会社 代理人  富 1)和 夫 外2名 葉1図 (a)          (b) 巣2図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)C:0.10〜0.40%、 Si:0.05〜1.0%、 Mn:0.05〜2.0%、 Cr:0.01〜2.0%、 Mo:0.01〜1.0%、 Al:0.001〜0.1%、 Nb、V、TiおよびZrのうちの1種または2種以上
    :それぞれ0.01〜0.15%、 を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなるとと
    もに、前記不可避不純物中のP、SおよびNiの含有量
    がそれぞれ P:0.020%以下、 S:0.010%以下、 Ni:0.10%以下、 である、組成(以上重量%)を有する鋼を、850℃以
    上の温度から焼入れした後、500℃〜Ac_1変態点
    の間の温度範囲において、かつ下記の式で表わされる焼
    戻しパラメータ:P_L_Mの値が18.0以下となる
    条件の下に、焼戻し、ついで加工率:20%以上の冷間
    加工を加えてから、さらに500〜Ac_1変態点の間
    の温度で再び焼戻すことによつて、微細な炭化物が均一
    に分散したフエライト組織とすることを特徴とする、耐
    硫化物応力腐食割れ性に優れた高強度鋼の製造方法。 P_L_M=T×(20+logt)×10^−^3、
    式中、T:焼戻し温度(絶対温度、°K) t:焼戻し時間(時間、hr)
  2. (2)C:0.10〜0.40%、 Si:0.05〜1.0%、 Mn:0.05〜2.0%、 Cr:0.01〜2、0%、 Mo:0.01〜1.0% Al:0.001〜0.1%、 Nb、V、TiおよびZrのうちの1種または2種以上
    :それぞれ0.01〜0.15%、 を含有し、さらに B:0.0003〜0.0030% を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなるとと
    もに、前記不可避不純物中のP、SおよびNiの含有量
    がそれぞれ P:0.020%以下、 S:0.010%以下、 Ni:0.10%以下、 である、組成(以上重量%)を有する鋼を、850℃以
    上の温度から焼入れした後、500℃〜Ac_1変態点
    の間の温度範囲において、かつ下記の式で表わされる焼
    戻しパラメータ:P_L_Mの値が18.0以下となる
    条件の下に、焼戻し、ついで加工率:20%以上の冷間
    加工を加えてから、さらに500〜Ac_1変態点の間
    の温度で再び焼戻すことによつて、微細な炭化物が均一
    に分散したフエライト組織とすることを特徴とする、耐
    硫化物応力腐食割れ性に優れた高強度鋼の製造方法。 P_L_M=T×(20+togt)×10^−^3式
    中、T:焼戻し温度(絶対温度、°K) t:焼戻し時間(時間、hr)
  3. (3)C:0.10〜0.40%、 Si:0.05〜1.0%、 Mn:0.05〜2.0%、 Cr:0.01〜2.0%、 Mo:0.01〜1.0%、 Al:0.001〜0.1%、 Nb、V、TiおよびZrのうちの1種または2種以上
    :それぞれ0.01〜0、15%、 を含有し、さらに Ca:0.001〜0.010% を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなるとと
    もに、前記不可避不純物中のP、SおよびNiの含有量
    がそれぞれ P:0.020%以下、 S:0.010%以下、 Ni:0.10%以下、 である、組成(以上重量%)を有する鋼を、850℃以
    上の温度から焼入れした後、500℃〜Ac_1変態点
    の間の温度範囲において、かつ下記の式で表わされる焼
    戻しパラメータ:P_L_Mの値が18.0以下となる
    条件の下に、焼戻し、ついで加工率:20%以上の冷間
    加工を加えてから、さらに500〜Ac_1変態点の間
    の温度で再び焼戻すことによつて、微細な炭化物が均一
    に分散したフエライト組織とすることを特徴とする、耐
    硫化物応力腐食割れ性に優れた高強度鋼の製造方法。 P_L_M=T×(20+logt)×10^−^3、
    式中、T:焼戻し温度(絶対温度、°K) t:焼戻し時間(時間、hr)
  4. (4)C:0.10〜0.40%、 Si:0.05〜1.0%、 Mn:0.05〜2.0%、 Cr:0.01〜2.0%、 Mo:0.01〜1.0%、 Al:0.001〜0.1%、 Nb、V、TiおよびZrのうちの1種または2種以上
    :それぞれ0.01〜0.15%、 を含有し、さらに B:0.0003〜0.0030%、 Ca:0.001〜0.010%、 を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなるとと
    もに、前記不可避不純物中のP、SおよびNiの含有量
    がそれぞれ P:0.020%以下、 S:0.010%以下、 Ni:0.10%以下、 である、組成(以上重量%)を有する鋼を、850℃以
    上の温度から焼入れした後、500℃〜Ac_1変態点
    の間の温度範囲において、かつ下記の式で表わされる焼
    戻しパラメータ:P_L_Mの値が18.0以下となる
    条件の下に、焼戻し、ついで加工率:20%以上の冷間
    加工を加えてから、さらに500〜Ac_1変態点の間
    の温度で再び焼戻すことによつて、微細な炭化物が均一
    に分散したフエライト組織とすることを特徴とする、耐
    硫化物応力腐食割れ性に優れた高強度鋼の製造方法。 P_L_M=T×(20+logt)×10^−^3、
    式中、T:焼戻し温度(絶対温度°K) t:焼戻し時間(時間、hr)
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JPH0450364B2 (ja) 1992-08-14

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