JPS6122681B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6122681B2
JPS6122681B2 JP2967577A JP2967577A JPS6122681B2 JP S6122681 B2 JPS6122681 B2 JP S6122681B2 JP 2967577 A JP2967577 A JP 2967577A JP 2967577 A JP2967577 A JP 2967577A JP S6122681 B2 JPS6122681 B2 JP S6122681B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding
resin
vehicle
friction
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2967577A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS53114111A (en
Inventor
Toshio Fukaya
Yasuhisa Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Kogyo Co Ltd
Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiho Kogyo Co Ltd, Akebono Brake Industry Co Ltd filed Critical Taiho Kogyo Co Ltd
Priority to JP2967577A priority Critical patent/JPS53114111A/ja
Publication of JPS53114111A publication Critical patent/JPS53114111A/ja
Publication of JPS6122681B2 publication Critical patent/JPS6122681B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Railway Tracks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えばリニアモータ推進により、ごく
低速から350Km/h以上の走行範囲をもつ超高速走
行車両の車体に取り付けた案内板(以下これをシ
ユーという)を安全に滑走させるための滑走支持
部材、詳しくは案内軌道表面に固定される滑走摺
動部材に関するものである。
本発明による摺動部材は車両の超高速走行中、
磁気浮上支持方式と併用して、車体荷重の一部を
軌道表面に滑走支持させる案内軌道を提供するも
のであり、ある適当な幅とほぼ無限の長さをもつ
板状のものであり、その表面は平滑な平面になつ
ており、車両の走行に伴つて車両側に取付られた
シユーと面接触しながら滑り摩擦を生じ、車両を
案内支持するものである。
従来の鉄道車両において普通に用いられている
車輪支持方式では、車輪と軌道との接触面積が小
さいために、走行速度の増大に伴つて面圧変動が
大きくなり、車輪と軌道の摩耗が多くなる欠点が
ある。また走行速度が増せば車軸の回転数が大き
くなるため、車軸を支える軸受の使用条件がきび
しくなる。この軸受の条件を軽減する方法の一つ
として、車輪直径を大きくして回転数を抑えるこ
とが考えられるが、この方法は車両重量が増大
し、重心位置が高くなる等の欠点がある。車両の
走行速度がさらに増して軌道と車輪との粘着力の
限界を超えると、軌道と車輪との間で滑り摩擦が
生じ、軌道と車輪との摩耗が著しく多くなり、危
険が伴い、またころがり摩擦による大きな騒音を
発し、公害問題となる。
このような問題に対して、車両の磁気浮上方式
及び滑走支持方式は車両の重量を軽減し、車体重
心を低くし、高速走行時の騒音を低く抑えること
ができる等の利点を有している。
磁気浮上方式は、一般に磁気の反発力あるいは
吸引力又は電磁力を利用して車両を支持するもの
であり、例えば磁気の反発力を利用した磁気浮上
方式の場合、案内軌道を構成する材料は非磁性材
料が適用される。非磁性材料には銅、アルミニウ
ム等の金属材料もあげられるが、これらは導電性
のためドラツグ作用により、車両の推進に対しブ
レーキ力が働くためあまり良くない。コンクリー
トや合成樹脂材料はその点ドラツグ作用の心配が
ない。
ここで、車両滑走支持方式による案内軌道とし
て要求される条件を示すと次の通りである。
(1) 滑り摩擦係数が低く、かつ安定しているこ
と。
(2) 摩耗量が僅かであること。
(3) 温度変化に対して安定であり、耐候性に優れ
ていること。
(4) 保守、管理、交換が容易であること。
(5) 騒音公害を発生しないこと。
上記に示す条件からみると、コンクリート材料
は滑り摩擦係数が高いので、車両に取付けられた
シユーと摩擦した場合、推進動力の損失が大き
い。また発熱も高くなり、シユー材料の摩耗を促
進させて良くない。
合成樹脂材料については、それ自身は自己潤滑
性を有するので摩擦係数が低く、円滑に動くし、
また価格も安く、耐候性もあつて、上記案内軌道
材料としての要求条件をかなり満足し、都合が良
い。しかし、合成樹脂材料の一般的な性質として
強度が弱いという問題があると同時に、人間を輪
送することから、安全性が非常に強く要求される
ため、滑走材料の耐摩耗性や摩擦係数の安定性を
考える必要がある。
本発明による磁気浮上車両用滑走摺動部材は、
ガラス繊維中にポリイミド樹脂またはアミドイミ
ド樹脂と、4弗化エチレン樹脂と、芳香族ポリエ
ステル樹脂との混合物を被覆した2層シートであ
り、これをコンクリートのような安価な平滑基礎
表面上へ接着して使用される。つまり、案内軌道
としての剛性、耐荷重性はコンクリート材料でも
たせ、滑りによる摩擦・摩耗性能を2層シートで
もたせる。
2層シートの上部被覆部材においては主として
低摩擦滑り特性をもたせ、下部シート部材におい
てはシート形状にすることにより現場での施工を
容易にすると同時に、シート中へ低摩擦特性をも
つ4弗化エチレン樹脂を添加して低摩擦特性が得
られるようにしてある。もちろん、上部被覆部材
のみで主として摩擦性能は十分満足するが、万
一、上部被覆部材が摩耗しても下部シート部材が
円滑な滑りをするので、車両に急激なブレーキ力
がかからないし、局部的な摩耗も防ぐことがで
き、車両の走行に対する安全性が非常に高くな
る。さらに、上部被覆部材は摩耗の安全性を下部
シート部材に期待できる分だけ、低摩擦性を重視
することができる。また、下部シート部材をコン
クリートへ接着させることにより、コンクリート
自身の耐候性も良くなる。
2層シートのうち、上部被覆部材の4弗化エチ
レン樹脂は摩擦係数を下げ、芳香族ポリエステル
樹脂は摩耗性能を向上させる。そして、ポリイミ
ド樹脂またはポリアミドイミド樹脂はそれらの材
料の結合材となる。上部被覆部材を構成する好ま
しい材料成分比は、4弗化エチレン樹脂約50〜70
重量%、芳香族ポリエステル樹脂約10〜20重量
%、ポリイミド樹脂またはポリアミドイミド樹脂
20〜30重量%である。
下部シート部材のうち、ガラス繊維はシートと
しての強度を十分にもたせ、耐摩耗性ももたせ
る。ポリイミド樹脂は結合材としての役割を果た
し、これは屋外での使用、さらに摩擦熱による温
度上昇に対し、安定していなければならないし、
耐候性も優れていなければならない。ポリイミド
樹脂はこれらの特性をも備えている。そして4弗
化エチレン樹脂は摩擦係数を低くし滑り性能を向
上する。下部シート部材のガラス繊維に含浸され
る好ましい材料成分比はポリイミド樹脂70〜80重
量%、4弗化エチレン樹脂20〜30重量%である。
上部被覆部材について4弗化エチレン樹脂及び
芳香族ポリエステル樹脂の量が多すぎると、下部
シート部材との密着性が急激に劣る。また逆に少
なすぎると摩擦係数が高くなり、下部シート部材
との摩擦特性に差がなくなり、被覆部材としての
意味を果たさなくなるし、摩耗もし易い。下部シ
ート部材においては4弗化エチレン樹脂の量が多
過ぎるとシート強度が劣り、車両の滑走時に破損
しやすく危険である。また逆に少なすぎると摩擦
特性が悪くなり、万一上部被覆部材が摩耗して下
部シート部材が表面に出た場合、発熱により摩耗
しやすく、このような時も車体にブレーキ力が働
き危険を伴なう。
本発明に係る滑走摺動部材は、主として磁気浮
上支持車両の案内軌道に用いられるが、磁気浮上
によらず、滑走だけで支持される車両にも適用さ
れる。第1図に示すように、車両1の車体下面に
複数個のシユー2が支持され、案内軌道3の表面
に敷設固定した本発明による滑走摺動部材4にシ
ユー2を摺接させて車体荷重が支持される。摺動
部材4は細長い巻取られた状態に工場生産され、
第2図に示すように、コンクリート基礎31の平
担な表面に敷き並べ、適当な接着剤32をもつて
固定するか、ボルトなどにより機械的に固定され
る。ボルトによる場合はボルトの頭部が滑走面に
出ないようにする必要があり、部分的に止めるよ
うになるため摺動部材が浮上がつて平担度が悪く
なる恐れがある。接着剤による場合はコンクリー
トとよくなじみ、全体的に均一な接着ができる。
本発明に係る摺動部材4はガラス繊維又は同効
材料からなる不織布又は織布を芯材とし、この芯
材の表裏両面にポリイミド樹脂と、4弗化エチレ
ン樹脂との混合物を含浸させて、加熱加圧成形し
た下部シート部材33と、この下部シート部材の
上表面にポリイミド樹脂と、4弗化エチレン樹脂
と、芳香族ポリエステル樹脂との混合物を塗布し
た後、加熱加圧成形した上部被覆部材34との2
層構造となつており、両部材は加熱加圧成形時、
両部材を構成する材料中に含まれるポリイミド樹
脂を媒体として緊密に結合される。
以下本発明による摺動部材を実施例に基づいて
説明する。
実施例 ガラス繊維からなる織布を芯材とし、この芯材
の表裏両面に、液状のポリイミド樹脂(固形分20
重量%を含む)75重量%に4弗化エチレン樹脂25
重量%を混入したものを塗布含浸し、150℃で乾
燥後、約260℃で加圧・焼成を行なつてシートを
形成する。次に液状のポリアミドイミド樹脂(固
形分20重量%)を固形分で25重量%、4弗化エチ
レン樹脂60重量%、芳香族ポリエステル樹脂15重
量%の混合物をシンナー(N−メチル・2・ピロ
リドン50重量%、トリエン50重量%の混合物)で
稀釈し、塗布に適当な粘度に調整後、上記形成さ
れたシート上へ塗布し、150℃で乾燥後、ロール
により圧下し、280℃で約40分間焼成を行なう。
こうして出来た2層シート材料を、滑走用案内軌
道基礎であるコンクリート上へエポキシ系接着剤
にて接着させる。
このように構成した滑走摺動部材ヘモリブデン
系シユーを面圧10Kg/cm2で滑り接触させた場合の
摩擦係数は、滑走速度が100Km/hの乾燥無潤滑条
件において0.05またはそれ以下、油潤滑条件にお
いて0.04またはそれ以下という優れた滑り特性を
発揮することが確認された。滑走速度が300Km/h
を超えるときは、乾燥無潤滑条件で0.04以下、油
潤滑条件で0.03以下の摩擦係数が得られた。そし
て、この場合の滑走摺動部材の深さ摩耗量は、1
万回の滑走シユーの通過に対して乾燥無潤滑条件
で8×10-3mm程度であり、油潤滑条件で4×10-3
mm程度である。また、この滑走摺動部材を面圧50
Kg/cm2の非常に苛酷な条件で滑り接触させ、上部
被覆部材を短期間で摩耗させて、下部シート部材
表面上で面圧10Kg/cm2、滑走速度300Km/h以上で
滑り接触させた場合、乾燥無潤滑条件で摩擦係数
が0.08程度、油潤滑条件で0.04程度の低い滑り摩
擦係数が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は磁気浮上車両の走行状態を示す概略側
面図、第2図は本発明による磁気浮上車両用滑走
摺動部材を備える案内軌道の横断面図である。 1:磁気浮上車両、2:シユー、3:案内軌
道、31:コンクリート基礎、32:接着剤、3
3:下部シート部材、34:上部被覆部材、4:
滑走摺動部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ガラス繊維中にポリイミド樹脂及び4弗化エ
    チレン樹脂の混合物を含浸させ成形した積層板の
    表面に、4弗化エチレン樹脂、芳香族ポリエステ
    ル樹脂及びポリイミド樹脂の混合物を薄く塗布
    し、加熱加圧して滑走面を形成してなる、平担な
    基礎表面上へ接着するための磁気浮上車両用滑走
    摺動部材。
JP2967577A 1977-03-17 1977-03-17 Gliding slide member for magnetically floating vehicle Granted JPS53114111A (en)

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JPS53114111A JPS53114111A (en) 1978-10-05
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JPS53114111A (en) 1978-10-05

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