JPS61226223A - 放電加工機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は型彫り等に使用される放電加工機に関する。

（従来技術及びその問題点） 一般に放電加工機は第１０図に示すように、ベッドＡ上
の一端側にコラムＢを立設すると共に、このコラムＢの
一側部上方には加工へラドＣをコラムＢに対し上下スラ
イド可能に連設し、ベッドＡの他端側に加工槽りに載設
してなるものであるが、従来の放電加工機にあっては、
加工ベッドＣが加工槽りの真上において昇降するだけで
その周辺側へ移動できないことから、相当に重量のある
被加工物の出し入れをクレーンで行う場合に加工へラド
Ｃが邪魔になって加工槽りの真上より行うことができず
、このため加工槽りを構成する一部の側板ｄ、、ｄ２を
、他の側板ａ３．ｄ４及び底板ｄｓに対し折畳開放自在
となし、而して被加工物の出し入れの際には加工槽り内
の加工液を排出した後側板ｄｔ、ａ２を第１図の７点鎖
線で示すように外方へ折畳開放した状態で被加工物をク
レーンにて開放部から底板ｃｔｓ上に持ち来たしそこか
ら加工ヘッドＣの真下の位置まで押動して固定しその後
側板ｄ、、ａ２を閉じて加工液を再び供給するようにし
ていた。したがって、加工槽りが構造的に複雑化し７高
価なものとなるうえに、実際の加工以外の余分な手間が
かかりすぎて作業能率が非常に悪かった。

（問題点を解決するための技術的手段）本発明は上述の
事情に鑑み、余分な手間をできるだけ省けて作業能率を
向上できる放電加工機を提供することを目的としたもの
で、この目的達成のための技術的手段は、加工ヘッド３
を、コラム２を中心に旋回可能に構成したことを特徴と
している。

（実施例） 以下に本発明の実施例を図面にもとづき説明する。

第１図は本発明に係る放電加工機を示したもので、この
図において１はベッド、２はベッドｌ上の一端側に立設
されたコラム、３はコラム２の一側部上端に突設された
アーム４の先端部に一体的に取付けられた加工ヘッドで
、主軸５を備えており、そしてこの加工ベッド３は、コ
ラム２を中心に水平方向に旋回可能であり且つアーム４
とともにＺ軸方向（図中Ｚで示す）に移動可能、つまり
昇降可能となっている。６はベッド１上におけるコラム
２と対向する位置に載設された加工槽で、この中に加工
液が収容されると共に被加工物がその加工液に浸漬され
た状態で定位置にセットされることになり、またこの加
工槽６はハンドル７によりＸ軸方向く図中Ｘで示す）に
、またハンドル８によりＹ軸方向（図中Ｙで示す）にそ
れぞれベッド１上を移動操作できるようになっている。

第２図は上記放電加工機におけるコラム２の部分を詳細
に示したもので、特に加工へンド３の旋回機構及び昇降
機構を示している。この図で明らかなように、コラム２
は、箱形の枠体９の下面に一体に垂下連設された中空円
筒状の回転軸体１０と、ベッド１上に固定されていて、
回転軸体１０を回転可能にして且つ軸方向摺動可能に支
持する円筒状の竪穴１１を有する基台１２とからなり、
回転軸体１０の内部下方にはラジアル荷重及びスラスト
荷重を支持する軸受１３．１３を介してナツト部材１４
が装備され、このナツト部材１４は、基台１２における
竪穴１１の軸芯に沿って立設された竪軸１５のボールね
じ１５ａと螺合している一方、回転軸体ｌＯ内に挿通さ
れてモータ１６により回転される駆動用管体１７と一体
的に連結しており、このモータ１６は箱形枠体９の内部
に固装されていて駆動用管体１７と連動連結している。

したがって、回転軸体１０は任意の高さにおいて手動に
よってその軸芯回りを自由に回転することができ、それ
によりアーム４を介して加工ヘッド３が当該コラム２の
軸芯を中心に自由に旋回可能となる。また、モータ１６
の回転により駆動用管体１７を介してナンド部材１４が
回転し、このナツト部材１４はその回転により竪軸１５
に沿って上下動し、このナツト部材１４の上下動によっ
て軸受１３、１３を介し回転軸体１０が竪穴１１の内周
面を摺動しつつ昇降し、この回転軸体１０の昇降により
アーム４を介して加工ヘッド３が該回転軸体１０と一体
に昇降するようになっている。尚、上記基台１２は角柱
状に形成されていてその中心部に竪穴１１を有しており
、そしてこの基台１２はヘッドｌ上に設置された取付台
１８における短角柱状の基台受部１９上に取付は固定さ
れ、この基台受部１９には基台１２の竪穴１１に対応す
る円筒穴部２０が形成しである。

上記コラム２を構成する回転軸体ＩＯはロック装置２１
により任意の回転位置で基台１２に固定されるようにな
っている。このロック装置２１は第２図〜第４図で示す
ように、あらかじめ基台１２を鋳鋼等の剛性体により形
成しておいて、この基台１２に設けられる円筒状竪穴１
１の内周面の円周方向に関する一部分に、弾性率のより
小さい（即ち一定の荷重に対する変形がより大きい）弾
性体からなる断面円弧状のダイヤフラム形ライナー２２
を、竪穴１１の全長に亘り埋設して、当該竪穴１１の内
周面を互いに対向するような剛性内周面部２３Ａと弾性
内周面部２３Ｂとに分割構成すると共に、ダイヤフラム
形ライナー２２の外側面側に油圧供給部としての油溝２
４ａ・・・、２４ｂ・・・を縦横に配設し、しかしてこ
れらの油溝に供給される油圧によりダイヤフラム形ライ
ナー２２の内側面たる竪穴内周面の弾性内周面部２３を
内向きに膨出変形せしめて回転軸体１０を剛性内周面部
２３Ａに圧接固定するようにしてなるものである。上記
ダイヤフラム形ライナー２２番よ適当な厚みを有する矩
形状の鋼板（例えば５２０Ｃ）を所定の曲率で円弧（特
に優弧）状に折曲成形したもので、その取付けにあたっ
ては、竪穴１１の内周面にあらかじめこのライナー２２
の断面形状に対応するように形成された凹段部２５に埋
入し、この埋入したライナー２２の上下両端部を基台１
２に溶接で固着するようにしている。この凹段部２５の
内側面に前記油溝２４ａ・・・、２４ｂ・・・が縦横に
交叉し且つ互いに連通ずるように形成してあり、また基
台１２の下端部には各油溝２４ａ、２４ｂに圧油を導入
する油導入孔２６が、上端部には空気抜き孔２７がそれ
ぞれ設けられている。また剛性内周面部２３Ａと弾性内
周面部２３Ｂとで実質的に形成される竪穴１１の内径は
コラム２の回転軸体１０の外径よりも僅かに大きく、そ
して剛性内周面部２３Ａは高精度に仕上加工がなされて
いると共に、基台１２の下部取付面１２ａに対して正確
な直角度が出されている。この基台１２の下部取付面１
２ａは基台受部１９の受面１９ａと係合しているわけで
あるが、この受面１９ａは加工槽６内の被加工物支持面
（図示省略）と平行に位置しており、したがってこのロ
ック装置２１によれば竪軸穴１１の剛性内周面部２３Ａ
と加工ヘソド３の主軸５とが平行である限りは回転軸体
１０のいかなる回転位置、つまり加工ヘッド３のいかな
る旋回位置においても被加工物に対する主軸６の直角度
が確実に得られるようになっている。上記油導入孔２６
はパイプ２８を介して油圧ユニット（図示せず）に接続
され、また空気抜き孔２７は空気抜きを行った後閉栓さ
れるようになっている。

尚、第２図において２９は角筒形の蛇腹構造からなる防
塵カバーで、このカバー２９の上端に取付けられた円形
の外向きフランジ部材３０ａが、箱形枠体９の下部に取
付けられた円形の内向きフランジ部材３０ｂに相対回転
可能に係合されており、またこのカバー２９の下端は基
台１２の下端部に止着されている。また第３図及び第４
図中３１は角柱状基台１２の各隅角部に設けられたボル
ト嵌込用凹所で、この凹所３１の底部に穿設されたボル
ト挿通孔３１ａを介して基台取付用ボルト（図示せず）
が基台受部１９に対し螺入される。

第５図（イ）（ロ）、第６図及び第７図は他の実施例を
示すもので、特に回転軸体ロック装置の変形例を示して
いる。先ず第５図（イ）（ロ）によれば、コラム３２が
基台３２ａとこの基台３２ａの支軸部３２ｂに回転自在
に嵌装された回転軸体３２Ｃとで構成されていて、この
回転軸体３２Ｃからアーム３４が一体に延出され、この
アーム３４の先端部に加工ヘッド３３が取付けられてい
る。しかしてロック装置は回転軸体３２Ｃに軸方向の割
溝３５を設け、この割溝３５を挟んでその両側に形成さ
れる側壁部３６ａ、３６ｂの一方の側壁部３６ａより挿
通した締結用ねじ棒３７を他方の側壁部３６ｂに螺入し
てなるもので、回転軸体３２Ｃの所要回転位置でこのね
じ棒３７の一端部に設けたハンドル３８を廻すことによ
り両側壁部３６ａ、３６ｂを対向方向に引き寄せてこの
回転軸体３２Ｃを支軸部３２ｂに圧接固定するようにし
ている。第６図に示す実施例におけるロック装置は、コ
ラム４２を構成している基台４２ａの支軸部４２ｂに弾
性体よりなるダイヤフラム形円筒部材４５を外嵌固定し
、このダイヤフラム形円筒部材４５に回転軸体４２Ｇを
回転自在に外嵌するようにすると共に、ダイヤフラム形
円筒部材４５の内周面と支軸部４２ｂの外周面との間に
油室４６を介設してなるもので、基台４２ａ内に設けた
油通路４７を介し外部からの圧油を環状の油室４６に供
給してその油圧によりダイヤフラム形円筒部材４５を外
向き半径方向に膨張させて該円筒部材４５の外周面を回
転軸体４２ｃの内周面に圧接固定するようにしている。

尚、加工へラド４３は回転軸体４２Ｃから一体延出され
たアーム４４の先端部に装着されている。第７図に示す
実施例におけるロック装置は、コラム５２を構成してい
る基台５２ａの円筒状竪穴５２ｂに弾性体よりなるダイ
ヤフラム形スリーブ５５を嵌合固定し、このスリーブ５
５内にコラム５２の回転軸体５２Ｃを回転自在に嵌合す
るようにすると共に、スリーブ５５の外周面と円筒状竪
穴５２ｂの内周面との間に環状の油室５６を介設してな
り、しかして油導入孔５７を通じて油室５６に圧油を供
給してダイヤフラム形スリーブ５５を内向き半径方向に
膨出させてこのスリーブ５５の内周面を回転軸体５２Ｃ
の外周面に圧接することにより回転軸体５２ｅを任意の
回転位置に固定するようにしたものである。この場合、
圧油の供給は、この第７図に例示するように基台５２ａ
の外側部にねじ駆動式シリンダ５８を設けて、ねじ棒５
８ａの回転によるピストン５８ｂの移動によりシリンダ
内の油を加圧して供給するようにしてもよいし、あるい
は第８図に示すように油導入孔５７にパイプ５９を介し
て油圧ユニット６０を接続するようにしてもよい。

第８図は加工槽を複数個を備えた放電加工機の実施例を
示すもので、ベッド６１上に第１加工槽６６Ａ及び第２
加工槽６６Ｂが載設してあり（更に第３の加工槽６６Ｃ
を設けてもよい）、加工へラド６３による第１加工槽６
６Ａでの加工が終わればこの加工ベッド６３をコラム６
２を中心に旋回させて第２加工槽６６Ｂの真上に移動さ
せることによりこの第２加工槽６６Ｂにて直ちに加工を
行うことができ、したがってこれによれば一方の加工槽
で加工を行っている間に他の加工槽において被加工物を
取り出し又はセットし更には加工液の入れ換え等を行え
るため作業の段取りが非常に良くなって作業能率が著し
く向上できる。

（発明の効果） 本発明の放電加工機は加工ヘッドをコラムを中心に旋回
可能に構成しているので、被加工物を加工槽へ入れたり
又はそれから取り出す際には加工ヘッドを旋回させて加
工槽上方から適当に離れた位置へ移動させておけば斯る
被加工物の出し入れを加工槽の真上より行うことができ
、したがって従来の放電加工機のように加工槽の側板を
開放構造にする必要がなくなり、したがってまた加工液
の出し入れ作業が不要となり、その結果加工槽の構造を
簡素化できて安価に製作することができると共に、余分
な手間が省けて作業能率を向上できる効果がある。

また、加工ヘッドを、コラムを構成する回転軸体と共に
昇降できる構造にすることにより、加工ヘッド部分の構
造が簡略化されて被加工物に対する視界が広くなり、ま
た加工ヘッド部分の重量を大幅に軽減でき、それにより
加工ヘッドの主軸に生ずるたわみを橿力少なくして精度
の向上を期することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す放電加工機の全体概略斜
視図、第２図は第１図の放電加工機のコラム部分の拡大
縦断面図、第３図はコラムの回転軸体のロック装置を示
す縦断面図、第４図は第３図のｒＶ−ＩＶ線断面図、第
５図（イ）及び（ロ）はロック装置の変形例を示す一部
断面側面図及び平面図、第６図はロック装置の更に他の
例を示す一部断面側面図、第７図はロック装置の更に他
の例を示す一部断面側面図、第８図は第７図のロック装
置の一部応用例を示す側面図、第９図は複数の加工槽を
備えた放電加工機の概略平面図、第１０図は従来の放電
加工機を示す斜視図である。 ■・・・ベッド、２・・・コラム、３・・・加工ヘッド
、６・・・加工槽。 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ベッド上にコラムを立設し且つ加工槽を載設すると
   共に、コラムの一側部上方に加工ヘッドを連設してなる
   放電加工機において、上記加工ヘッドを、コラムを中心
   として旋回可能に構成したことを特徴とする放電加工機
   。 ２、前記コラムを、ベッドと一体に設けた基台と加工ヘ
   ッドと一体に設けた回転軸体とで構成すると共に、回転
   軸体を基台に対し回転可能にして且つ軸方向スライド可
   能に支持し、而して回転軸体を昇降駆動手段に連動連結
   して加工ヘッドをこの回転軸体と一体に昇降可能として
   なる特許請求の範囲第１項記載の放電加工機。