JPS61225450A - コンクリ−ト補強用異形棒鋼 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、土木建築用コンクリート構造物の補強材と
なる異形棒鋼に関するものである。

〔従来技術〕

従来この種の異形棒鋼の機械的連結方法の一つとして、
ネジ鉄筋を使用し、その連結はネジ部に適合する雌ねじ
部を有するカップラーで行うものが一般に知られている
。

〔この発明が解決すべき問題点〕

しかしこの様な従来の異形棒鋼であるネジ鉄筋では、次
に述べる多大な現場作業を必要としていたＯ 連結すべき一方のネジ鉄筋１の連結端部に、ネジ鉄筋ｌ
の連結端面１ａが露出するまでカップラー２を螺合させ
る。（第１３図参照） 次に連結すべき他方のネジ鉄筋３の連結端面３ａをネジ
鉄筋１の連結端面１ａへ当面させる。

（第１４図参照） ぞしてその後カップラー２をネジ鉄筋３の連結端部に所
定量螺合させる。（第１５図参照）このように従来の異
形棒鋼では、棒鋼連結端部へのカップラーの螺合回動回
数も非常に多数回必要とする多大な現場作業により、工
期が長くなって費用も多く必要となっていた。

また従来の異形棒鋼でコンクリート部材の耐力を増すた
めには、鉄筋を多段に配筋することで対処しているが、
コンクリート打設の際にコンクリート充填施工不良箇所
が発生し易く、構造物としての信頼性が不十分になる恐
れがあった。

なお多量の鋼材を集約してプレハブ化を計った鉄骨鉄筋
コンクリート構造の場合に、前述した鉄筋コンクリート
構造が有する欠点を解消することはできる。しかし鉄骨
として用いられる溶接組立Ｈ鉄骨の表面が平滑なためコ
ンクリートとの付着性が悪くコンクリートとの一体性に
欠けると共に、特にはり等への適用時に鉄骨フランジ下
面へのコンクリート充填が不十分となシ易いという問題
点があった。

この発明は、前述した事情に鑑み創案されたもので、そ
の目的は鋼材を本発明の大径異形棒鋼に集約させること
によシ過密配筋させることなく容易かつ確実に補強可能
とすることができ、またコンクリートの付着および充填
性を良くすることもでき、さらにおのおの連結が容易に
短時間で行えるようにすることができる大径異形棒鋼を
提供することにある。

〔問題点を解決するだめの手段〕

この発明によれば大径異形棒鋼の断面外周部に、少なく
とも３以上である複数位置に平坦面を形成し、かつこの
平坦面形成部以外の断面外周部にネジ状フシ突起を形成
する。

そして該大径異形棒鋼の３以上の複数位置に形成されて
いる平坦面の利用によシ、横繋ぎ材やウェブ材等を溶着
してトラス状体等に形成することで、棒鋼の過密配筋を
行うことなくコンクリート部材の曲げおよびせん断補強
を増すことができるようにする。

またこの発明によれば平坦面以外のネジ状フシ突起に対
応する部分に欠損部を有する雌ねじ部が設けられている
カップラーによシ平坦面および欠損部を利用して容易に
連結することが可能である。

〔実　施　例〕

以下この発明を図示する実施例によって説明する。

異形棒鋼４は、その断面外周部の直交する中心線５上位
置に、相対する互いに平行な平坦面６゜６および７，７
が形成され、またこの平坦面６゜６および７，７の形成
部以外の断面外周部４ａにネジ状フシ突起８を形成した
大径棒鋼で成っている。（第１図および第２図参照） ネジ状フシ突起８は、中心軸９から同一所定半径以内の
フシ突起を形成してなり、平坦面６，６゜７．７で隔た
りあうフシ突起を一定のリード角でネジ状に連らねたも
のである。そしてネジ状フシ突起８のピッチ、肉厚、高
さ等については、コンクリートとの付着性、圧延加工性
、連結用カップラーの性能等の原理に基づいて定めれば
よいが、複数条のネジによってコンクリートとの付着性
、　。

連結用カップラーの性能等を高めることができる。

（この実施例では４条ネジである） なおこのネジ状フシ突起８の平坦面６，７に連結する縁
端部５ａ、７ａは、平坦面６，７よりも高くなってもよ
いが（第２図に二点鎖線で示す）、熱間搬送時につぶれ
易いので平坦面６，７と同一面に整えるか、低い位置に
形成する方が形状、精度の面からも良くなる。

まだ縁端部６ａ、７ａ付近は、後述する連結用カップラ
ー１０の内周面に形成されている雌ネジ状フシ突起１１
との噛合を容易とするために、徐々に薄肉となるように
形成してもよい。

さらにネジ状フシ突起８に対する谷底部１２は、フシの
所要高さを満足し、かつ後述する連結用カップラー１０
の雌ネジ状フシ突起１１との噛合に問題が生じないよう
に、中心軸９から所定の同一半径以内にあるよう形成さ
れている。

このような構成からなる異形棒鋼４は、複数連結して使
用されるが、次にこの連結用カップラー１０について説
明する。

連結用カップラー１０は、外形が８角柱、６角柱、円柱
等の工具などで回動できる形状に形成されている（この
実施例では８角柱状）鋳鍛鋼品または圧延鋼材の加工品
等のものである。そして内周面に異形棒鋼４のネジ状フ
シ突起８に多少の遊びをもって螺合可能となる雌ネジ状
フシ突起１１が形成されている。（第３図および第４図
参照）この雌ネジ状フシ突起１１には、異形棒鋼４のネ
ジ状フシ突起８よりも大きな欠損部１３が、ネジ状フシ
突起８と対応する所定位置に連結用カップラー１０の長
手方向へ貫通して設けられている。

そしてこの連結用カップラー１０を用いての異形棒鋼４
の連結に際しては、まず第５図、第６図示すように連結
すべき一方の異形棒鋼４へ連結用カップラー１０の欠損
部１３を異形棒鋼４のネジ状フシ突起８位置に合せてか
ら矢印Ａのように摺動させて、連結用カップラー１０を
全長（（わたって嵌め込む。

次に第７図、第８図に示すように連結すべき他方の異形
棒鋼４′　の端面を一方の異形棒鋼４の端面と形状を整
えて対向させ、前述したようにネジ状フシ突起８と欠損
部１３とを利用して連結用カップラー１０を異形棒鋼４
′　に連結用カップラー全長の約半分長だけわたるよう
に矢印Ｂの方向へ平行移動させる。

次に第９図、第１０図に示すように連結カップラー１０
端面付近の雄ネジ状フシ突起１１縁端部に設けたストッ
パー１４が、異形棒鋼４のネジ状フシ突起８に接触して
止まるまで連結カップラー１０を回転（約４５０）させ
て、異形棒鋼４゜４′　のネジ状フシ突起８と連結用カ
ップラー１０の雌ネジ状フシ突起１１とを螺着させる。

この時に連結カップラー１０の雌ネジ状フシ突起１１の
縁端部も、異形棒鋼４のネジ状フシ突起８縁端付近部と
同様に徐々に薄肉としである方が噛合が容易である。

そして最終的に異形棒鋼４の連結は、連結用カップラー
１０の中央部に充填物装入孔１５を予め設けておき、装
入孔１５からモルタル類および樹脂類や金属混合のモル
タル類および樹脂類を充填し、これら充填物が連結用カ
ップラー１０内の間隙部で硬化して強度を発揮した時点
で連結が完成する。

ただし充填物が装入され硬化するまでのしばらくの間は
、遊びのあるネジの螺着のみでは連結用カップラー１０
が逆転して外れる恐れがある。そのため連結用カップラ
ー１０には、ボルト、ネジ等の締付具１６が取付は可能
なネジ穴を設けておき、連結用カップラー１０と異形棒
鋼４，４′　とを螺着した時点で、ネジ穴の締付具１６
を締め付けて連結用カップラー１０と異形棒鋼４，４と
を仮固定しておく。（第９図参照） なお本発明によるネジ状フシ突起８付きの異形棒鋼４は
、従来の全ネジ式のカップラーによって連結可能なこと
は言うまでもない。

また異形棒鋼４の形状は、この実施例のものに限らず、
平坦面６，７が３以上複数あるものならばどのようなも
のでもよい。この場合の連結は平坦面の数に対応したも
のを使用する。そして複数ある平坦面６，７を利用して
、種々の形状でプレハブ化を図ることができる。

第１１図、第１２図はこの発明の異形棒鋼４を構造物と
して使用する際の実施例である。

この場合、異形棒鋼４の平坦面６を利用し、ウェブ材１
７およびガセットプレート１８を溶接して、トラス状に
取付ける。そしてこのトラス状にしたものを、やはり平
坦面６，７の利用によシ横繋ぎ材１９を溶接して連結し
、プレノ・プ化したものである。

このようにすると異形棒鋼を集中させることなく、鉄骨
を使用した時のように補強効果増大させることができる
と共に、鉄骨のようにコンクリートの付着性および充填
性が不十分であるようなことがなくなる。

〔発明の効果〕

この発明は、以上のような構成からなり、次に述べる効
果を有する。

■　断面外周部の少なくとも３収上である複数位置に平
坦面を形成し、この平坦面形成部以外の断面外周部にネ
ジ状フシ突起を形成したことにより、例えば平坦面とネ
ジ状フシ突起とにそれぞれ対応する雌ネジ状フシ突起と
欠損部とを有するような連結用カップラーを使用して、
両大径異形棒鋼を容易に連結することができる。

即ちこの連結用カップラーを使用すると、大径異形棒鋼
の平坦面と連結用カップラーの欠損部を利用して、大径
異形棒鋼・＼の連結用カップラーの挿入を螺合によらず
摺動するだけで行えることとなる。このことは、連結作
業が簡単に短時間で行えて工期の短縮が図れ、経済的と
することができる。

■　周面に少なくとも３以上の複数の平坦面を有してい
るので、大径の異形棒鋼を使用すると共に、その平坦面
を利用して第５図で示したよう４゜にウェブ材や横繋ぎ
材などを複数取付けることができて、精度の良いプレハ
ブ化を計ることができる。

そのためこのプレハブ化したものは、大径異形棒鋼およ
びウェブ材等で高い剛性を有しているので、補強のため
に行なう細径材の過密配筋を不要とすることができて過
密配筋によるコンクリートの充填不良も解消できる。

また鉄骨鉄筋コンクリート構造に用いられる溶接組立Ｈ
鉄骨に比べて、コンクリートとの付着性、コンクリート
充填性に優れている等からコンクリート構造物の信頼性
を向上させることができる。

■　溶接組立によるプレハブ化に用いたウェブ材等は、
大径異形棒鋼との溶接にも複数ある平坦面によシ信頼が
おけるので、設計上も鉄骨ウェブ材と同様にせん断抵抗
材として評価できる。

そのため必要なせん断補強筋量の低減や異形棒鋼の必要
付着力の低減等に活用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明の異形棒鋼を示す正面図
および側面図、第３図は連結用カップラーを示す正面図
、第４図は第３図のＡ−Ａ線断面図、第５図〜第１０図
はこの発明の異形棒鋼の連結作業を示す工程図（第６図
、第８図、第１０図は第５図、第７図、第９図のＢ−Ｂ
線矢視図である。）、第１１図はこの発明の異形棒鋼を
使用してプレハブ化したものを示す正面図、第１２図は
第１１図のＣ−Ｃ線矢視図、第１３図〜第１５図は従来
の異形棒鋼の連結作業を示す工程図である。 １・・ネジ鉄筋、１ａ・・連結端面 ２・・カップラー、３・・ネジ鉄筋 ３ａ・・連結端面、４，４′　　・・異形棒鋼５・・中
心線、６．７・・平坦面 ８・・ネジ状フシ突起、９・・中心軸 １０・・連結用カップラー、 １１・・雌ネジ状フシ突起 １２・・谷底部、１３・・欠損部 １４・・ストッパー、１５・・装入孔 １６・・締付具、１７・・ウェブ材 １８・・ガセットプレート。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 断面外周部の少なくとも３以上である複数位置に平坦面
   を形成すると共に、この平坦面形成部以外の前記断面外
   周部にネジ状フシ突起を形成したことを特徴とするコン
   クリート補強用異形棒鋼。