JPS61221159A - 高純度3,4′−ジアミノジフエニルエ−テルの製造方法 - Google Patents
高純度3,4′−ジアミノジフエニルエ−テルの製造方法Info
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- JPS61221159A JPS61221159A JP6083285A JP6083285A JPS61221159A JP S61221159 A JPS61221159 A JP S61221159A JP 6083285 A JP6083285 A JP 6083285A JP 6083285 A JP6083285 A JP 6083285A JP S61221159 A JPS61221159 A JP S61221159A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、高純度の3,4/−ジアミノジフェニルエー
テルの製造方法に関する。
テルの製造方法に関する。
更に詳しくは、3.4’−ジニトロジフェニルエーテル
または3−アミノ−4′−二トロジフェニルエーな有機
溶剤を加えて蒸留精製することを特徴とする3、4′−
ジアミノジフェニルエーテルの製造方法に関する。
または3−アミノ−4′−二トロジフェニルエーな有機
溶剤を加えて蒸留精製することを特徴とする3、4′−
ジアミノジフェニルエーテルの製造方法に関する。
3.4′−ジアミノジフェニルエーテルは芳香族ポリア
ミド、ポリイミド等の重要な原料であるが、特にp−フ
ェニレンジアミンとテレフタル酸クロライドとの三成分
からなる高張力、高モジュラスなアラミド繊維(特公昭
52−59719.53−328!+8)の原料として
重要である。
ミド、ポリイミド等の重要な原料であるが、特にp−フ
ェニレンジアミンとテレフタル酸クロライドとの三成分
からなる高張力、高モジュラスなアラミド繊維(特公昭
52−59719.53−328!+8)の原料として
重要である。
(従来の技術)
3.4′−ジアミノジフェニルエーテルは、従来、3.
4′−ジニトロジフェニルエーテルを中間体とする方法
、または3−アミノ−4′−ニトロジフェニルエーテル
を中間体とする方法が知られている。
4′−ジニトロジフェニルエーテルを中間体とする方法
、または3−アミノ−4′−ニトロジフェニルエーテル
を中間体とする方法が知られている。
例えば前者の中間体は3−ブロモニトロベンゼンと4−
二トロフェノールカリウム塩の縮合反応により収率63
%で製造(弁用ら、薬学雑誌、79275(1959)
)され、4−クロロニトロベンゼンと3−二トロフェノ
ールカリウム塩をN、N −ジメチルホルムアミド中で
反応させ収率73%で得ている( J、J、Randa
llら、J、Org Chem 、、 274098〜
4101(1962))。
二トロフェノールカリウム塩の縮合反応により収率63
%で製造(弁用ら、薬学雑誌、79275(1959)
)され、4−クロロニトロベンゼンと3−二トロフェノ
ールカリウム塩をN、N −ジメチルホルムアミド中で
反応させ収率73%で得ている( J、J、Randa
llら、J、Org Chem 、、 274098〜
4101(1962))。
後者の中間体は、4−クロロニトロベンゼンと3−アミ
ノフェノールから収率95.4%で製造されている(虫
明ら、特公昭47−18101)。
ノフェノールから収率95.4%で製造されている(虫
明ら、特公昭47−18101)。
これら中間体のいずれも、通常の還元手段で目的物であ
る3、4′−ジアミノジフェニルエーテルへ導びくこと
ができる。
る3、4′−ジアミノジフェニルエーテルへ導びくこと
ができる。
(発明が解決しようとする問題点)
これら公知の方法のうち、5−ブロモニトロベンゼンを
原料とする方法は低収率であり、経済的ではない。
原料とする方法は低収率であり、経済的ではない。
4−クロロニトロベンゼンを使用する方法は、いずれも
好収率で中間体を与え、3,4′−ジアミノジフェニル
エーテルの工業的な製造方法に適しているといえる。
好収率で中間体を与え、3,4′−ジアミノジフェニル
エーテルの工業的な製造方法に適しているといえる。
しかしながら、3.4’−ジアミノジフェニルエーテル
をアラミド繊維の原料として使用するためには極めて高
い純度が要求され、この純度の目安としては99.95
X以上が望まれている。
をアラミド繊維の原料として使用するためには極めて高
い純度が要求され、この純度の目安としては99.95
X以上が望まれている。
したがって、前記の工業的な製造方法によって高純度の
目的物を得るには、中間体の段階または還元後のジアミ
ンを何回も再結晶精製する必要がある。このため収率は
大巾に低下し、操作も煩雑となる等の欠点がある。
目的物を得るには、中間体の段階または還元後のジアミ
ンを何回も再結晶精製する必要がある。このため収率は
大巾に低下し、操作も煩雑となる等の欠点がある。
また、この3,4′−ジアミノジフェニルエーテルの品
質としては、経時劣化の対策も重要である。
質としては、経時劣化の対策も重要である。
すなわち、経時劣化として、光、酸素等の雰囲気による
着色が挙げられる。この着色等の経時劣化も重縮合度を
低下させる要因となるものである。
着色が挙げられる。この着色等の経時劣化も重縮合度を
低下させる要因となるものである。
この経時劣化は3,4′−ジアミノジフェニルエーテル
自身よりもむしろ含有する不純物に原因があるというこ
とが一般的である。
自身よりもむしろ含有する不純物に原因があるというこ
とが一般的である。
すなわち、前記4−クロロニトロベンゼンを原料とする
公知の方法で製造された粗3,4′−ジアミノジフェニ
ルエーテルには、微量〜少量のアゾキシ化合物、未反応
原料から誘導された3−アミノフェノール、4−クロロ
アニリン、アニリン等を含有しており、これらが着色等
の原因物質となる。
公知の方法で製造された粗3,4′−ジアミノジフェニ
ルエーテルには、微量〜少量のアゾキシ化合物、未反応
原料から誘導された3−アミノフェノール、4−クロロ
アニリン、アニリン等を含有しており、これらが着色等
の原因物質となる。
また、溶剤に最も汎用な非プロトン性極性溶剤であるN
、N−ジメチルホルムアミドを用いた場合には、N、N
−ジメチルホルムアミドが活性な塩素原子との反応でN
、N−ジメチルアニリン化合物を副生ずることは良く知
られている( N、D、He1nclelら、 Che
mical Comnunications 38 (
1969) )。
、N−ジメチルホルムアミドを用いた場合には、N、N
−ジメチルホルムアミドが活性な塩素原子との反応でN
、N−ジメチルアニリン化合物を副生ずることは良く知
られている( N、D、He1nclelら、 Che
mical Comnunications 38 (
1969) )。
すなわち、4−クロロニトロベンゼンとから縮合反応で
N、N−ジメチルアミノニトロベンゼンが副生じ、還元
でN、N−ジメチルアミノアニリンが生成する。
N、N−ジメチルアミノニトロベンゼンが副生じ、還元
でN、N−ジメチルアミノアニリンが生成する。
このものは3,4′−ジアミノジフェニルエーテルにお
ける着色等の劣化を誘起する典型的な原因物質となる。
ける着色等の劣化を誘起する典型的な原因物質となる。
一方、工業的に3,4′−ジアミノジフェニルエーテル
を製造する場合、原料の4−クロロニトロベンゼン中に
0.3〜3%程度含有する2−クロロニトロベンゼンか
ら2,3′−ジアミノジフェニルエーテル、2.4’−
ジアミノジフェニルエーテルが副生ずる。この異性体化
合物等は再結晶精製で取り除き難いばかりでなく、前記
アラミド繊維の重縮合度を低下させる最も大きな要因と
なるものである。
を製造する場合、原料の4−クロロニトロベンゼン中に
0.3〜3%程度含有する2−クロロニトロベンゼンか
ら2,3′−ジアミノジフェニルエーテル、2.4’−
ジアミノジフェニルエーテルが副生ずる。この異性体化
合物等は再結晶精製で取り除き難いばかりでなく、前記
アラミド繊維の重縮合度を低下させる最も大きな要因と
なるものである。
したがりて、この異性体化合物を除き、目的物を高収率
で得るには蒸留精製による方法が適しているが、前記不
純物が存在すると蒸留時の加熱等によって分解、副反応
を起し、蒸留で最も好ましくないアニリン誘導体の塩酸
塩が留出部分に凝固付着し、このため、後記の比較例に
示すように蒸留精製によって高品質な目的物を得ること
は困難となる。
で得るには蒸留精製による方法が適しているが、前記不
純物が存在すると蒸留時の加熱等によって分解、副反応
を起し、蒸留で最も好ましくないアニリン誘導体の塩酸
塩が留出部分に凝固付着し、このため、後記の比較例に
示すように蒸留精製によって高品質な目的物を得ること
は困難となる。
(問題を解決するための手段)
本発明者らは上記のような欠点のない高純度の6.4′
−ジアミノジフェニルエーテルの製造方法について鋭意
検討した。その結果、還元により製造した粗3,4′−
ジアミノジフェニルエーテルヲ少量の高沸点溶剤を加え
て蒸留精製すれば不純物および不純物の分解による塩酸
塩等は付着することなく溶剤とともに前留分て留去され
、高純度の3,4′−ジアミノジフェニルエーテルが高
収率で得られるということを見出し本発明を完成させた
。
−ジアミノジフェニルエーテルの製造方法について鋭意
検討した。その結果、還元により製造した粗3,4′−
ジアミノジフェニルエーテルヲ少量の高沸点溶剤を加え
て蒸留精製すれば不純物および不純物の分解による塩酸
塩等は付着することなく溶剤とともに前留分て留去され
、高純度の3,4′−ジアミノジフェニルエーテルが高
収率で得られるということを見出し本発明を完成させた
。
すなわち、本発明は3,4′−ジニトロジフェニルエー
テルまたは3−アミノ−4′−ニトロジフェニルエーテ
ルの還元により製造した粗3,4′−ジアミノジフェニ
ルエーテルを、沸点範囲240〜350℃の不活性な有
機溶剤を加えて蒸留精製することを特徴とする高純度3
,4′−ジアミノジフェニルエーテルの製造方法である
。
テルまたは3−アミノ−4′−ニトロジフェニルエーテ
ルの還元により製造した粗3,4′−ジアミノジフェニ
ルエーテルを、沸点範囲240〜350℃の不活性な有
機溶剤を加えて蒸留精製することを特徴とする高純度3
,4′−ジアミノジフェニルエーテルの製造方法である
。
3.4′−ジアミノジフェニルエーテルは、前記公知の
方法で製造することができる。すなわち、4−クロロニ
トロベンゼンと3−二トロフェノールから3,4′−ジ
ニトロジフェニルエーテルを中間体として製造し、4−
クロロニトロベンゼンと3−アミノフェノールから3−
アミノ−4′−ニトロジフェニルエーテルを中間体とし
て製造し、これらを還元することにより製造される。
方法で製造することができる。すなわち、4−クロロニ
トロベンゼンと3−二トロフェノールから3,4′−ジ
ニトロジフェニルエーテルを中間体として製造し、4−
クロロニトロベンゼンと3−アミノフェノールから3−
アミノ−4′−ニトロジフェニルエーテルを中間体とし
て製造し、これらを還元することにより製造される。
蒸留で使用する原料の粗3,4′−ジアミノジフェニル
エーテルは縮合反応で製造した中間体を有機溶剤中で還
元し、これを濃縮するかあるいは水等で希釈するかの方
法で得ることができる。
エーテルは縮合反応で製造した中間体を有機溶剤中で還
元し、これを濃縮するかあるいは水等で希釈するかの方
法で得ることができる。
この3,4′−ジアミノジフェニルエーテルは還元前の
中間体を再結晶精製する、しないにかかわらず、純度が
低いため精製する必要がある。本発明の方法は、選択さ
れた溶剤を用いて蒸留精製を行ない、種々の不純物を効
率よく留去することを特徴とする。
中間体を再結晶精製する、しないにかかわらず、純度が
低いため精製する必要がある。本発明の方法は、選択さ
れた溶剤を用いて蒸留精製を行ない、種々の不純物を効
率よく留去することを特徴とする。
本発明の方法で用いる溶剤としては、アルコール類、エ
ステル類、フェノール類、グリコール類、グリコールエ
ーテル類、非プロトン性溶剤類およびその他の群から選
ばれた沸点範囲240〜350℃のものであり、例えば
ドデシルアルコール、安息香酸ブチル、安息香酸イソペ
ンチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、4−s
ee−ブチルフェノール、4−tart−アミルフェノ
ール、2,4−ジtert−ブチルフェノール、2,6
−ジtert −ブチル−4−クレゾール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレン
グリコール、トリプロピレングリコール、クリセリン、
1.5−ベンタンジオール、1,2.3−ブタントリオ
ール、2,5,4−ペンタントリオール、2−ブチル−
2−エチルブタン−1,3−ジオール、エチレングリコ
ールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベ
ンジルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
ト、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリ
プロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピ
レングリコールモノブチルエーテル、ジメチルスルホン
、スルホラン、ジフェニルスルフィド、ジフェニルスル
ホン、ビフェニル、ジフェニルエーテル、ジベンジルエ
ーテル、ジペンチルベンゼン、シクロヘキシルベンゼン
等が挙げられる。これらのうち、常温で液状であること
、入手が容易であること、安価であること等の理由によ
りグリコール類、グリコールエーテル類が特に好ましく
用いられる。
ステル類、フェノール類、グリコール類、グリコールエ
ーテル類、非プロトン性溶剤類およびその他の群から選
ばれた沸点範囲240〜350℃のものであり、例えば
ドデシルアルコール、安息香酸ブチル、安息香酸イソペ
ンチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、4−s
ee−ブチルフェノール、4−tart−アミルフェノ
ール、2,4−ジtert−ブチルフェノール、2,6
−ジtert −ブチル−4−クレゾール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレン
グリコール、トリプロピレングリコール、クリセリン、
1.5−ベンタンジオール、1,2.3−ブタントリオ
ール、2,5,4−ペンタントリオール、2−ブチル−
2−エチルブタン−1,3−ジオール、エチレングリコ
ールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベ
ンジルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
ト、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリ
プロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピ
レングリコールモノブチルエーテル、ジメチルスルホン
、スルホラン、ジフェニルスルフィド、ジフェニルスル
ホン、ビフェニル、ジフェニルエーテル、ジベンジルエ
ーテル、ジペンチルベンゼン、シクロヘキシルベンゼン
等が挙げられる。これらのうち、常温で液状であること
、入手が容易であること、安価であること等の理由によ
りグリコール類、グリコールエーテル類が特に好ましく
用いられる。
これらの溶剤の使用量は特に限定されるものでなく経済
性等を考慮して、蒸留する原料に対して1〜50重量%
程度あれば良く、好ましくは3〜20重量%で良い。
性等を考慮して、蒸留する原料に対して1〜50重量%
程度あれば良く、好ましくは3〜20重量%で良い。
これら溶剤は粗3,4′−ジアミノジフェニルエーテル
の蒸留精製において、原料とともに装入し真空下で蒸留
すると前述の微量〜少量の不純物をともなって前留分と
して留去される。
の蒸留精製において、原料とともに装入し真空下で蒸留
すると前述の微量〜少量の不純物をともなって前留分と
して留去される。
すなわち、これら溶剤は不純物等に対してはいずれも同
程度〜高沸点の溶剤であるということが特徴である。
程度〜高沸点の溶剤であるということが特徴である。
(作用および効果)
本発明の方法によれば重縮合を阻害する異性体化合物お
よび種々の不純物を効率よく取り除くことができる。し
たがって、目的物の3,4′−ジアミノジフェニルエー
テルは高純度のものが高収率で製造できる。
よび種々の不純物を効率よく取り除くことができる。し
たがって、目的物の3,4′−ジアミノジフェニルエー
テルは高純度のものが高収率で製造できる。
この本発明の方法に対し、従来行なわれているような中
間体および目的物での煩雑な再結晶精製を繰り返すこと
は収率の極端な低下となるばかりでなく、再結晶溶剤の
回収等の労力も含め経済的な負担が大きい。
間体および目的物での煩雑な再結晶精製を繰り返すこと
は収率の極端な低下となるばかりでなく、再結晶溶剤の
回収等の労力も含め経済的な負担が大きい。
本発明の方法は、高純度の3,4′−ジアミノシフ
゛エニルエーテルを工業的に製造する方法として好
適である。
゛エニルエーテルを工業的に製造する方法として好
適である。
(実施例)
以下、本発明の方法を実施例により更に詳細に説明する
。
。
実施例1
攪拌装置、温度計を備えた反応器に工業用4−クロロニ
トロベンゼン(三井東圧化学製;純度995%)165
.1(1,05モル)、メタアミノフェノール109.
9(1,0モル)、無水炭酸カリウム9711(0,7
モル)およびN、N−ジメチルホルムアミド500dを
装入し、窒素ガスを通気させながら攪拌下で反応を行な
った。反応は温度130〜135℃で15時間行なって
終了した。反応終了後、濃縮して溶剤を回収したのち水
11に排出した。析出した黄色の結晶を濾過して3−ア
ミノ−4′−ニトロジフェニルエーテルヲ得り。
トロベンゼン(三井東圧化学製;純度995%)165
.1(1,05モル)、メタアミノフェノール109.
9(1,0モル)、無水炭酸カリウム9711(0,7
モル)およびN、N−ジメチルホルムアミド500dを
装入し、窒素ガスを通気させながら攪拌下で反応を行な
った。反応は温度130〜135℃で15時間行なって
終了した。反応終了後、濃縮して溶剤を回収したのち水
11に排出した。析出した黄色の結晶を濾過して3−ア
ミノ−4′−ニトロジフェニルエーテルヲ得り。
次に、攪拌装置、温度計を備えた密閉型還元反応器に前
記3−アミノ−4′−ニトロジフェニルエーテルと5%
パラジウムカーボン触媒4.5gおよびメタノール50
0dを装入し、激しく攪拌しながら水素ガスを導入した
。
記3−アミノ−4′−ニトロジフェニルエーテルと5%
パラジウムカーボン触媒4.5gおよびメタノール50
0dを装入し、激しく攪拌しながら水素ガスを導入した
。
反応温度25〜35℃で8時間行なったところ、65、
51の水素を吸収し、これ以上の吸収が認められなくな
ったので反応を終了した。反応終了後、濾過して触媒の
パラジウムカーボンを除き、エバポレーターにより減圧
濃縮すると3,4′−ジアミノジフェニルエーテルの粗
結晶が析出した。これを濾過、水洗後乾燥して198.
51を得た。
51の水素を吸収し、これ以上の吸収が認められなくな
ったので反応を終了した。反応終了後、濾過して触媒の
パラジウムカーボンを除き、エバポレーターにより減圧
濃縮すると3,4′−ジアミノジフェニルエーテルの粗
結晶が析出した。これを濾過、水洗後乾燥して198.
51を得た。
この粗結晶をガスクロマトグラフィーで分析したところ
次のとおりであった。
次のとおりであった。
粗3,4′−ジアミノジフェニルエーテルの分析結果ア
ニリン 0.3%4−クロロ
アニリン 1.1%N、N−ジメチ
ルアミノアニリン 0.58%3.4′−ジ
アミノジフェニルエーテル 95.1%次に、精
留塔を備えた真空蒸留装置に上記粗結晶50gとトリエ
チレングリコール5gを装入し、圧力2〜5 mn H
gで真空蒸留を行なったところ、前留分は沸点範囲12
0〜215℃で8.4IIを得、主留分は沸点範囲21
5〜216℃で44.7II(縮合反応から通算収率8
8.6%)を得、残有としてタール物質1.41が残っ
た。この主留分は白色結晶として得られガスクロマトグ
ラフィーで分析した結果、3,4′−ジアミノジフェニ
ルエーテルとして純度9995%であり、融点は74〜
74.5℃であった。
ニリン 0.3%4−クロロ
アニリン 1.1%N、N−ジメチ
ルアミノアニリン 0.58%3.4′−ジ
アミノジフェニルエーテル 95.1%次に、精
留塔を備えた真空蒸留装置に上記粗結晶50gとトリエ
チレングリコール5gを装入し、圧力2〜5 mn H
gで真空蒸留を行なったところ、前留分は沸点範囲12
0〜215℃で8.4IIを得、主留分は沸点範囲21
5〜216℃で44.7II(縮合反応から通算収率8
8.6%)を得、残有としてタール物質1.41が残っ
た。この主留分は白色結晶として得られガスクロマトグ
ラフィーで分析した結果、3,4′−ジアミノジフェニ
ルエーテルとして純度9995%であり、融点は74〜
74.5℃であった。
この結晶を白色ポリエチレン製の容器で室内に1週間保
存しても外観の変化は見られなかった。
存しても外観の変化は見られなかった。
実施例2
実施例1で得られた粗3,4′−ジアミノジフェニルエ
ーテル50IIとグリセリン3Iiを用いて実施例1と
同様に蒸留を行なって、ガスクロマトグラフィーによる
純度9996%の精3,4′−ジアミノジフェニルエー
テル43.8.9 (通算収率86.8%)の白色結晶
を得た。これを実施例1と同様に1週間保存しても外観
の変化は見られなかった。
ーテル50IIとグリセリン3Iiを用いて実施例1と
同様に蒸留を行なって、ガスクロマトグラフィーによる
純度9996%の精3,4′−ジアミノジフェニルエー
テル43.8.9 (通算収率86.8%)の白色結晶
を得た。これを実施例1と同様に1週間保存しても外観
の変化は見られなかった。
比較例1
実施例1で得られた粗3,4′−ジアミノジフェニルエ
ーテル50Iを溶剤を加えずに圧力2〜3mmHgで真
空蒸留を行なった。
ーテル50Iを溶剤を加えずに圧力2〜3mmHgで真
空蒸留を行なった。
その結果、留出し始めると留出部分に白色結晶が付着し
、受器に少量ずつ混入した。
、受器に少量ずつ混入した。
前留分は沸点範囲180〜214℃で76gを得、主留
分は沸点範囲214〜215℃で31.5.9 (通算
収率62.4%)を得、残有としてタール物質9、5
Ji’が残った。主留分は空気に触れると徐々に暗紫色
に変色した。
分は沸点範囲214〜215℃で31.5.9 (通算
収率62.4%)を得、残有としてタール物質9、5
Ji’が残った。主留分は空気に触れると徐々に暗紫色
に変色した。
ガスクロマトグラフィーによる分析では、3.4’−ジ
アミノジフェニルエーテルとして純度98.15%であ
り、異性体化合物は存在しなかったが複数のアニリン誘
導体のほか、不明成分も確認された。
アミノジフェニルエーテルとして純度98.15%であ
り、異性体化合物は存在しなかったが複数のアニリン誘
導体のほか、不明成分も確認された。
留出部分に付着した白色結晶は水に可溶であり、水溶液
は酸性を呈し、これを中和してガスクロマトグラフィー
にて分析したところ炎色反応で塩素イオンが確認された
ことから、アニリン誘導体の塩酸塩であることを推定し
た。
は酸性を呈し、これを中和してガスクロマトグラフィー
にて分析したところ炎色反応で塩素イオンが確認された
ことから、アニリン誘導体の塩酸塩であることを推定し
た。
比較例2
実施例1で得られた粗3,4′−ジアミノジフェニルエ
ーテル30.9に対し、無水炭酸ソーダー1.59を加
えて比較例1と同様に蒸留を行なった。
ーテル30.9に対し、無水炭酸ソーダー1.59を加
えて比較例1と同様に蒸留を行なった。
その結果、前留分を3.2.9 、主留分を25.1.
9(通算収率82.9%)得、残有としてタール物質等
2.5g得た。留出部分に白色結晶が付着しなかったが
、主留分は空気に触れると徐々にうすい暗紫色に変色し
た。
9(通算収率82.9%)得、残有としてタール物質等
2.5g得た。留出部分に白色結晶が付着しなかったが
、主留分は空気に触れると徐々にうすい暗紫色に変色し
た。
ガスクロマトグラフィーによる分析では3,4′−ジア
ミノジフェニルエーテルとして純度9982%であり、
異性体化合物は確認されなかったが、複数のアニリン誘
導体が検出された。
ミノジフェニルエーテルとして純度9982%であり、
異性体化合物は確認されなかったが、複数のアニリン誘
導体が検出された。
実施例3
攪拌装置、温度計、還流冷却器および水分離器を備えた
反応器にメタニトロフェノール159.11 (1,0
モル)、96%苛性カリ58.519(1,0モル)、
ジメチルスルホキシド3501rLlおよびトルエン5
0rnlを装入し、トルエンの還流状態で留出してくる
水を水分離器により系外へ抜き取った。
反応器にメタニトロフェノール159.11 (1,0
モル)、96%苛性カリ58.519(1,0モル)、
ジメチルスルホキシド3501rLlおよびトルエン5
0rnlを装入し、トルエンの還流状態で留出してくる
水を水分離器により系外へ抜き取った。
ついで工業用4−クロロニトロベンゼン165.5II
(1,05モル)とジメチルスルホキシド250dの溶
液を30分で滴下させ、温度を130〜145℃に保っ
た。同温度で6時間反応させたのち、溶剤を濃縮して水
11に排出した。析出した黄褐色の結晶を濾過して3,
4′−ジニトロジフェニルエーテルを得た。
(1,05モル)とジメチルスルホキシド250dの溶
液を30分で滴下させ、温度を130〜145℃に保っ
た。同温度で6時間反応させたのち、溶剤を濃縮して水
11に排出した。析出した黄褐色の結晶を濾過して3,
4′−ジニトロジフェニルエーテルを得た。
この3,4/−ジニトロジフェニルエーテルを実施例1
と同様に接触還元を行なって粗3,4′−ジアミノジフ
ェニルエーテル194gを4た。
と同様に接触還元を行なって粗3,4′−ジアミノジフ
ェニルエーテル194gを4た。
この粗結晶をガスクロマトグラフィーで分析したところ
次のとおりであった。
次のとおりであった。
粗5,4′−ジアミノジフェニルエーテルの分析結果(
ガスクロマトグラフィーによる) アニリン 0.26%4−ク
ロロアニリン 1.61%3.4/−ジ
アミノジフェニルエーテル 96.2%次に、こ
の粗結晶50gにトリプロピレングリコールモノブチル
エーテル511を加え、実施例1と同様に蒸留した。
ガスクロマトグラフィーによる) アニリン 0.26%4−ク
ロロアニリン 1.61%3.4/−ジ
アミノジフェニルエーテル 96.2%次に、こ
の粗結晶50gにトリプロピレングリコールモノブチル
エーテル511を加え、実施例1と同様に蒸留した。
その結果、前留分6.4g、主留分43.2.9 (通
算収率83.7%)を得、残有としてタール物質2.3
1iを得た。この主留分は白色結晶として得られガスク
ロマトグラフィーで分析したところ、3.4’−ジアミ
ノジフェニルエーテルとして純度9998%であり、融
点は74〜74.5℃であった。この結晶を白色ポリエ
チレン製の容器で室内に1週間保存しても外観の変化は
見られなかった。
算収率83.7%)を得、残有としてタール物質2.3
1iを得た。この主留分は白色結晶として得られガスク
ロマトグラフィーで分析したところ、3.4’−ジアミ
ノジフェニルエーテルとして純度9998%であり、融
点は74〜74.5℃であった。この結晶を白色ポリエ
チレン製の容器で室内に1週間保存しても外観の変化は
見られなかった。
実施例4
トリプロピレングリコールモノブチルエーテルの替りに
スルホランを用いた以外は実施例3と同様に蒸留して白
色結晶の安定な3.4′−ジアミノジフェニルエーテル
43.919(通算収率85.1%)を得た。純度は9
996%であった。
スルホランを用いた以外は実施例3と同様に蒸留して白
色結晶の安定な3.4′−ジアミノジフェニルエーテル
43.919(通算収率85.1%)を得た。純度は9
996%であった。
比較例3
実施例3で得られた粗3,4′−ジアミノジフェニルエ
ーテルを用い比較例1と同様に行なったところ留出部分
にアニリン誘導体の塩酸塩の白色結晶が析出し、主留分
は空気に触れると徐々に変色した。この主留分の収率は
699%で比較例1と同様に残有のタール物質が増加し
ていた。
ーテルを用い比較例1と同様に行なったところ留出部分
にアニリン誘導体の塩酸塩の白色結晶が析出し、主留分
は空気に触れると徐々に変色した。この主留分の収率は
699%で比較例1と同様に残有のタール物質が増加し
ていた。
比較例4
実施例3で得られた粗3,4′−ジアミノジフェニルエ
ーテルを用い比較例2と同様に行ない収率78.5%、
ガスクロマトグラフィーによる純度は9984%の3,
4′−ジアミノジフェニルエーテルを得た。これは複数
のアニリン誘導体を含んでおり、空気に触れると徐々に
変色した。
ーテルを用い比較例2と同様に行ない収率78.5%、
ガスクロマトグラフィーによる純度は9984%の3,
4′−ジアミノジフェニルエーテルを得た。これは複数
のアニリン誘導体を含んでおり、空気に触れると徐々に
変色した。
比較例5
比較例4で得られた3、4′−ジアミノジフェニルエー
テルを再蒸留してガスクロマトグラフィーによる純度9
991%の白色結晶を得た。これを白色ポリエチレン製
の容器で室内に1週間保存したところうすい暗紫色に変
色した。
テルを再蒸留してガスクロマトグラフィーによる純度9
991%の白色結晶を得た。これを白色ポリエチレン製
の容器で室内に1週間保存したところうすい暗紫色に変
色した。
Claims (1)
- 1)3,4′−ジニトロジフェニルエーテルまたは3−
アミノ−4′−ニトロジフェニルエーテルの還元により
製造した粗3,4′−ジアミノジフェニルエーテルを、
沸点範囲240〜350℃の不活性な有機溶剤を加えて
蒸留精製することを特徴とする高純度3,4′−ジアミ
ノジフェニルエーテルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6083285A JPH0635425B2 (ja) | 1985-03-27 | 1985-03-27 | 高純度3,4′−ジアミノジフエニルエ−テルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6083285A JPH0635425B2 (ja) | 1985-03-27 | 1985-03-27 | 高純度3,4′−ジアミノジフエニルエ−テルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61221159A true JPS61221159A (ja) | 1986-10-01 |
JPH0635425B2 JPH0635425B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=13153720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6083285A Expired - Lifetime JPH0635425B2 (ja) | 1985-03-27 | 1985-03-27 | 高純度3,4′−ジアミノジフエニルエ−テルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0635425B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0519368A2 (en) * | 1991-06-16 | 1992-12-23 | Bromine Compounds Ltd. | Process for the purification of diaminodiphenyl compounds |
JP2006206544A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Jfe Chemical Corp | ジアミノジフェニルエーテルの精製方法 |
-
1985
- 1985-03-27 JP JP6083285A patent/JPH0635425B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0519368A2 (en) * | 1991-06-16 | 1992-12-23 | Bromine Compounds Ltd. | Process for the purification of diaminodiphenyl compounds |
JP2006206544A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Jfe Chemical Corp | ジアミノジフェニルエーテルの精製方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0635425B2 (ja) | 1994-05-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |