JPS61218513A - 香味の変化する歯磨組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、香味に変化を生ずる歯磨組成物、さらに詳し
くは、香味の変化により使用者が適正な／＃ｍ吐聞九袴
舜ｌＡ１閂枕山ハ凄惚袷１−Ｐｅｎ枕由疾患の予防に有
用な歯磨組成物に関する。

従来技術 従来、一般の歯磨組成物は、元来充分な口腔清浄あるい
は各種疾患予防等の機能を有しているにも拘わらず使用
が不適切、特に使用時間が充分でないため、その本来の
効果を発揮しえないことがしばしばであった。このよう
な歯磨組成物の不充分な使用を避けるため、色の変化、
あるいは泡量の変化によりその使用時間の適正を知らせ
る歯磨組成物が既にか提案されている。

しかしながら、かかる歯磨組成物においても、なお色調
および泡量の変化の度合、変化に要する時間、あるいは
色素の安全性などの点で満足すべきものは得られておら
ず、さらに色調変化の場合には使用時間が充分であるか
どうかを知るためには、使用を中断して確認を繰り返す
動作を行なう必要があるという欠点があった。また、泡
量変化の場合にも、消泡後は使用意欲が大きく減退する
という欠点があった。

発明の概説 本発明者らは、かかる従来の歯磨組成物の欠点を解決す
べく検討を重ねたたと；ろ、リモネンを包接したβ−サ
イクロデキストリンを未包接のβ−サイクロデキストリ
ンとともに用いるごとにより、使用中、一定時間後に明
瞭な香味の変化が認められる歯磨組成物が得られること
を見出、・−シ本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は、（ａ）リモネンを包接したβ−サ
イクロデキストリン、（ｂ）水に対して不溶性でない即
ち水溶性または水難溶性のリモネン以外の香料および（
Ｃ）未包接βサイクロデキストリンを配合したことを特
徴とする香味の変化する歯磨組成物を提供するものであ
る。

本発明の歯磨組成物の香味は、使用中、経時的に、明確
な変化を示すため、使用者は、殊更口腔よりこれを取り
出して確認を行なわずとも自ずと充分な使用時間の経過
を知ることができる。

発明の詳説 つぎに、下記の歯磨ベースを用い、これに対しリモネン
、酢酸イソアミルおよびβ−サイクロデキストリンの配
合比が第１表のごとくなるように（ａ）リモネンを包接
したβ−サイクロデキストリン、（ｂ）水溶性または水
難溶性の香料を担持したＤ−ソルビットおよび（Ｃ）未
包接βサイクロデキストリンを混合して、常法により粉
歯磨を製造した。

結果を第１表に示す。表中％とあるは、全て重量％を意
ギ？味する。

歯磨ベース組成： 成　分　　　　　　　　　　　　配合量（％）炭酸カル
シウム　　　　　　　　　　　９８．０ラウリル硫酸ナ
トリウム　　　　　　　　１．７サツカリン　　　　　
　　　　　　　　０・２防腐剤および殺菌剤　　　　　
　　　　　０．１測定方法： 前記試験粉歯磨を用いて歯を磨き、歯磨開始時の酢酸イ
ソアミルの香味から変化してリモネンが口腔に広がるま
での時間を計測するとともに、その変化の様子を観測し
て、使用時間を表示する歯磨としての適否を下記の基準
により評価した。なお、香味の変化が生じるまでに要す
る時間は３０秒以上必要とした。

評価基準： ａ・・・変化時間が短く、明確に変化するｂ・・・リモ
ネンおよび酢酸イソアミルの香味が混じっている時間が
長い Ｃ・・・リモネンの香味がはやく出てくるｄ・・・リモ
ネンの香味が弱く感じる ｅ・・・リモネンの香味が確認できない適否基準 ◎・・・　良好 ○・・・　やや良好 ×・・・　不適 第１表より明らかなごとく、未包接β−サイクロデキス
トリンのリモネンに対する配合割合は、（２，５／１）
以上であるのが好ましい。未包接β−サイクロデキスト
リンの配合割合がこれより少ないと香味の変化に至るま
での時間が短くなり過ぎ、好ましくない。

また、水に対して不溶性でない香料のリモネンに対する
配合ｔｌｌ舎は、０．７／１−１．１／ｌであるのが好
ましい。該香料の配合割合がこの範囲より少ないとリモ
ネンの香味が早期に現れ過ぎ、一方これより多いとリモ
ネンの香味が確認できない。

さらに、リモネンの組成物全量に対する配合量は、０．
５〜２，５重量％であるのが好ましい。０゜５重量％未
満であると、歯磨のベース臭をマスキングすることがで
きず好ましくなく、一方、２゜５重量％を超えると香味
が強すぎるため使用しにくくなる。

本発明にて用いられるリモネンを包接したβ−サイクロ
デキストリンは、例えば以下の方法により製造すること
ができる。

β−サイクロデキストリン５０．０ｇ（４４，１ｍｍｏ
１）およびリモネン６．０Ｏｇ（４４，１ｍｍｏｌ）に
対し水５０ｍ１を加え、−昼夜振とうする。ついで該混
合物を吸引濾過し、濾取した固形物を４５℃にて２４時
間通風乾燥する。

なお、本発明にて用いられるリモネン包接β−サイクロ
デキストリンの製法は、前記方法に限定されるものでは
なく、乾燥時充分に未包接のりモネンを取り除くことに
配慮すれば、配合比、振とう温度、振とう時間等の包接
条件は適宜選択することが可能であり、例えば、特公昭
５６−４４９０５号公報などに開示の包接物を用いるこ
とができる。

また、本発明で用いられる香料としては、水に対して不
溶性でない香料、すなわち水溶性または水難溶性の香料
が用いられる。このような香料としては、酢酸イソアミ
ル、ヘキサン酸アリル、克−メントール、バニリン、ア
ネトール、アレトラニル酸メチル、イソ吉草酸イソアミ
ル、γ−ペプチルブチロラクトン、ベンジルアルコール
などの１種または２種以上の組み合わせが挙げられる。

かかる香料は、顆粒歯磨の場合を除き、各種の担体に担
持されているのが好ましい。このような香料を担持する
担体としては、Ｄ−ソルビット、ｌｆ、デンプン、セル
ロースなどが挙げられる。

香料を担体に担持するには、つぎのようにして行なう。

例えば、水に不溶性でない香料のうち酢酸イソアミル、
ヘキサン酸アリル等の液体香料の場合は、Ｄ−ソルビッ
ト、乳糖、デンプン等の適当な担体８０ｇに香料２０ｇ
を噴霧し担持させる。

また、水に不溶性でない香料のうち克−メントール、バ
ニリン等の固体香料の場合は、５０％エタノール溶液に
し、適当な担体８０ｇに香料換算２０ｇのエタノール溶
液を噴霧した後、室温にてアルコール分を蒸発させて担
持を行なう。

その他、本発明の歯磨組成物には、従来のかかる歯磨組
成物に通常用いられる成分がいずれも配合可能である。

例えば、研磨剤としては、前記炭酸カルシウムのほか、
第ニリン酸カルシウム（二本塩、無水）、台無水ケイ酸
、水酸化アルミニウム、アルミナ、ピロリン酸カルシウ
ム、ケイ酸アルミニウム、不すル硫酸ナトリウム、ラウ
ロイルサルコシンナトリウム、ショ糖脂肪酸エステルな
ど、粘結剤としては、アルギン酸ナトリウム、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、アラビアガム、ポリビニルアルコールなど、湿
潤剤としては、グリセリン、ソルビット、プロピレング
リコール、ポリエチレングリコールなどををいずれも配
合することができる。また、サッカリン、グリチルリチ
ンなどの甘味剤、モノフルオロリン酸ナトリウムなどの
薬効成分、防腐剤、水、また、錠剤の場合、滑沢剤とし
てステアリン酸マグネシウムまたはカルシウム、タルク
、ステアリン酸マクロゴールなどが配合される。

本発明の歯磨組成物は、公知の方法によって製造するこ
とができるが、顆粒および錠剤歯磨の場合は、乾式造粒
法、流動層造粒法あるいは直接圧縮法、乾式顆粒圧縮法
などにより製造される。

実施例 つぎに、本発明を実施例にもとづき、さらに詳しく説明
する。なお、実施例中％とあるは全て重量％を意；「味
する。

実施例Ｉ 下記の配合組成にもとづき、常法によって、粉歯磨を製
造した。

成　分　　　　　　　　　　　　配合量（％）第ニリン
酸カルシウム・二本塩　　　　７８．５ラウリル硫酸ナ
トリウム　　　　　　　　１．４サツカリン　　　　　
　　　　　　　　０・１リモネン包接β−サイクロ デキストリン　　　　　　　　　　　　　　９．１（香
料成分として１．０％） 酢酸イソアミルを担持した Ｄ−ソルビット　　　　　　　　　　　　３．５（香料
成分として０．７％） 未包接β−サイクロデキストリン　　　　７．３防腐剤
および殺菌剤　　　　　　　　　　０．１合　　計　　
　　　　　　　　　　　　　　　ｌＯＯ得られた歯磨組
成物により歯を磨くと、当初の酢酸イソアミルの香味が
、磨き初めから３０秒後にはリモネンの香味に明瞭に変
化した。

実施例２ 下記の配合組成にもとづき、常法によって、顆粒歯磨を
製造した。

収−公　　　　　　　　　　　　配合量（％）炭酸カル
シウム　　　　　　　　　　　６０．３Ｄ−ソルビット
　　　　　　　　　　　２０．０ラウリル硫酸ナトリウ
ム　　　　　　　　１．４サツカリン　　　　　　　　
　　　　　０．１リモネン包接β−サイクロ デキストリン　　　　　　　　　　　　　９・ｌ（香料
成分として１．０％） 酢酸イソアミル　　　　　　　　　　　　０．７未包接
β−サイクロデキストリン　　　　７．３ヒドロキシプ
ロピルセルロース　　　　　１．０防腐剤および殺菌剤
　　　　　　　　　　０．１合　　計　　　　　　　　
　　　　　　　　　　１００得られた歯磨組成物により
歯を磨くと、当初の酢酸イソアミルの香味が、磨き初め
から３０秒後にはリモネンの香味に明瞭に変化した。

実施例３ 下記の配合組成にもとづき、常法によって、顆粒歯磨を
製造した。

第ニリン酸カルシウム・二水塩　　　　６７．５第ニリ
ン酸カルシウム（無水）　　　　　　１０．０ラウリル
硫酸ナトリウム　　　　　　　　１．４サツカリン　　
　　　　　　　　　　　０．１リモネン包接β−サイク
ロ デキストリン　　　　　　　　　　　　　　９．１（香
料成分として１．０％） 酢酸イソアミルを担持した Ｄ−ソルビット　　　　　　　　　　　　３°５（香料
成分として０．７％） 未包接β−サイクロデキストリン　　　　７．３ヒドロ
キシプロピルセルロース　　　　　１．０防腐剤および
殺菌剤　　　　　　　　　　０．１合　　計　　　　　
　　　　　　　　　　　　　１００得られた歯磨組成物
により歯を磨くと、当初の酢酸イソアミルの香味が、磨
き初めから３０秒後にはリモネンの香味に明瞭に変化し
た。

実施例４ 下記の配合組成にもとづき、常法によって、錠剤歯磨を
製造した。

成　分　　　　　　　　　　　　配合量（％）炭酸カル
シウム　　　　　　　　　　７７．２２ラウリル硫酸ナ
トリウム　　　　　　　１．３４サツカリン　　　　　
　　　　　　　０．１６リモネン包接β−サイクロ デキストリン　　　　　　　　　　　　　９．１（香料
成分として１．０％） 酢酸イソアミルを担持した コーンスターチ　　　　　　　　　　　　３．５（香料
成分として０．７％） 未包接β−サイクロデキストリン　　　７．３ヒドロキ
シプロピルセルロース　　　　１．０ステアリン酸マグ
ネシウム　　　　　　０．３防腐剤および殺菌剤　　　
　　　　　　０．０８合　　計　　　　　　　　　　　
　　　　　　１００得られた歯磨組成物により歯を磨く
と、当初の酢酸イソアミルの香味が、磨き初めから３０
秒後にはリモネンの香味に明瞭に変化した。

第１表 （注）変化時間：リモネンの香味が口腔内に広がるまで
の時間 β−ＣＤ：β−サイクロデキストリン 手続補正書（睦］ 昭和６０年６月２７日 工、事件の表示 昭紗０年特許願第　　０５８７８５　　　号２、発明の
名称 香味の変化する歯磨組成物 ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 住所　大阪府高槻市朝日町３番１号 名称サンスター株式会社 ４、代理人 住所　大阪府大阪市東区本町２−１０　本町ビル内氏名
　弁理士（６２１４）青　山　葆　はが　２名５、補正
命令の日付　自発 ６、補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄 ７、補正の内容 （１）明細書第２頁１ｏ行、「既にが」とあるを「既に
」と補正する。

（２）同書第７頁１４行、「顆粒歯磨の場合を除き、」
とあるを「粉歯磨、錠剤歯磨の場合、」と補正する。

（３）同書第８頁下から３行〜第９頁１０行、「ショ糖
脂肪酸エステルなど、・・・（中略）・・・などが配合
される。」とあるを下記のとおり補正する。

［ショ糖脂肪酸エステルなどをいずれも配合できる。ま
た、サッカリン、グリシルリチンなどの甘味剤、モノフ
ルオロリン酸ナトリウムなどの薬効成分、防腐剤、着色
剤、また、練歯磨、手練歯磨の場合、粘結剤としてアル
ギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、カラギーナン、ベントナイトなど、湿潤剤として
、グリセリン、ソルビット、プロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、水などが配合される。顆粒歯磨
、錠剤歯磨の場合、結合剤としてヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチル
セルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
アルコール、ポリビニルアセテート、マクロゴール、ア
ラビアゴム、酸ナトリウム、ゼラチン、グルテンなど、
賦形剤としてＤ−ソルビット、乳糖、でんぷん類などが
配合される。また、錠剤歯磨の場合には、滑沢剤として
ステアリン酸マグネシウムまたはカルシウム、タルク、
ステアリン酸マクロゴールなどが配合される。」 以上

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）リモネンを包接したβ−サイクロデキストリン、
   水溶性または水難溶性の他の香料および未包接β−サイ
   クロデキストリンを配合したことを特徴とする香味の変
   化する歯磨組成物。
2. （２）前記他の香料が酢酸イソアミル、ヘキサン酸アリ
   ル、ｌ−メントールまたはバニリンである前記第（１）
   項の歯磨組成物。
3. （３）リモネン、水溶性または水難溶性の他の香料およ
   び未包接β−サイクロデキストリンの配合比が、１：（
   ０、７〜１．１）：（２．５以上）である前記第（１）
   項の歯磨組成物。