JPS61215867A - シヤワ−トイレ用分岐バルブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、洗浄水を便器洗浄用タンクと洗浄ノズルへ分
岐して供給するシャワートイレ用分岐バルブに関するも
のである。

〔従来の技術〕

従来の便器洗浄用タンクと洗浄ノズルへ洗浄水を分岐し
て供給する分岐バルブを示せば、第７図乃至第９図の通
りである。同図において、１はバルブ本体、２乃至４は
このバルブ本体１に形成された洗浄水の流出入口である
。流入口２は給水本管へ、流出口３は便器洗浄用タンク
（以下は、単にタンクという）へ連通する。この流入口
２と流出口３は直線状に配置されており、給水本管から
の洗浄水は常時タンク側へ流通し得るようになされてい
る。また流出口４は洗浄ノズル（以下は、単にノズルと
いう）へ連通する。バルブ本体１内には、上述の各法出
入口２乃至４へ相互に連通ずる分岐室５が形成されてい
る。タンク側流出口３と分岐室５との隔壁に形成された
連通孔６に臨んで、ノズル側への供給水量を調節する止
水栓７が取り付けられている。またノズル側流出口４と
分岐室５との隔壁に形成された連通孔８には、洗浄水を
濾過するストレーナ９が設置されている。

タンク内の洗浄水を便器側へ供給して便器内の汚物等を
排出する場合（以下１便、器内洗浄という）は、タンク
内の貯留水が減少し、ボールタップ（図示せず）が作動
する。このため、流出口３例の圧力が大気圧に近くなり
、流入口２及び流出口３を経て洗浄水のタンクへの供給
が開始される。

またノズルのみを使用した場合（以下１局部洗浄という
）は、流出口４側の圧力が大気圧に近くなり、流入口２
９分岐室５及び流出口４を経て洗浄水のノズル側への供
給が開始される。

便器内洗浄とノズルによる使用者の局部洗浄とを同時に
使用した場合には、それぞれの流出口３及び４が大気圧
に近くなり、流入口２からの洗浄水は同時に双方へ供給
される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、この分岐パルプ１０では、便器内洗浄と局部
洗浄との使用状態によって、流出口２及び３を通過する
洗浄水の給水圧が変動し、局部洗浄を行っている使用者
は、ノズルの流量をその都度調節する必要があった。す
なわち、便器内洗浄及び局部洗浄を個別的に行っている
ときのそれぞれの給水圧は共に流入口２側の給水圧Ｐで
ある。然しなから、便器洗浄と局部洗浄とを同時に使用
しているときの流出口３及び４を通過する洗浄水の給水
圧は、それぞれへ分岐される結果、前記個別的使用の場
合の給水圧Ｐよりも低い圧力となる。

このときのノズル側への給水圧をＰＩ　とすると、ｐ＞
ｐｔの関係にある。

このため、同時使用時にあっては、使用者の局部を洗浄
する洗浄水の流量が低下し、使用者はノズルの流量調節
弁を調節する必要があった。また調節使用した後に、更
に局部洗浄のみを行う場合にはその給水圧がＰに戻り、
流量が極端に太き（なるので使用者は再度、流量調節を
行わなければならなかった。要するに、従来にあうでは
、局部洗浄に際してその都度流量を調節する煩わしさが
あった。

尚、上述の流量変動の問題は、タンク側にあっても同じ
であるが、これはタンク内の一定流量までの貯留時間が
変動するものであり、使用に際しての直接の問題ではな
く許容できる範囲内のものである。

本発明は従来の上記欠点に鑑みてこれを改良除去したも
のであって、便器内洗浄及び局部洗浄の如何なる使用態
様であっても一定流量の洗浄水を洗浄ノズルへ供給でき
るシャワートイレ用分岐パルプを提供せんとするもので
ある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の問題点を解決するための手段は、便器洗浄用タ
ンクへ連通する流出口と、洗浄ノズルへ連通する流出口
と、給水本管へ連通する流入口とを有し、またこれらの
各流出入口がパルプ本体内の分岐室によって相互に連通
ずる分岐パルプにおいて、前記分岐室内に両流出口への
連通状態を制御するスプール弁及びスプールホルダーを
配置している。そして、前記スプール弁の洗浄ノズル流
出口側の弁面積をタンク流出口側の弁面積よりも大とし
、使用状態によってスプール弁がいずれか一方へのみ連
通状態となるようにしている。

〔作　用〕

本発明のシャワートイレ用分岐パルプ１１の作用は、第
１図乃至第６図の実施例に示す各使用状態の遺りである
。すなわち、第１図及び第２図に示す便器内洗浄時にあ
っては、便器洗浄用タンク（以下は、単にタンクという
）側の流出口１２のみが大気圧に近くなっており、スプ
ール弁１３は同図の右方向への付勢力を受けて同方向へ
移動し、タンク内へのみ洗浄水の供給を行っている。

また第５Ｂ！：ｌ及び第６図に示す局部洗浄時にあって
は、洗浄ノズル（以下は、単にノズルという）側の流出
口１４のみが大気圧に近くなっており、スプール弁１３
は同図の左側方向への付勢力を受けて同方向へ移動し、
ノズルへのみ洗浄水の供給を行っている。

それに、第３図及び第４図に示す便器内洗浄と局部洗浄
とを同時に行っている場合には、流出口１２及び１４の
双方が大気圧に近くなり、スプール弁１３は同図の左右
方向への付勢力を受ける。しかしながら、スプール弁１
３は、ノズル側弁１５の有効面積Ｓｔの方がタンク側弁
１６のテーパー面ｌｅａの有効面積Ｓ２よりも大であり
、同図の左側方向への移動付勢力を受け、局部洗浄時と
同様にノズルへのみ洗浄水を供給する。

要するに、便器内洗浄と局部洗浄の各単独使用では、そ
れぞれへ個別的に洗浄水の供給を行い、同時使用では常
に局部洗浄が優先して局部洗浄のみが行われる。そのた
め、使用者はノズルの流量調節弁を局部洗浄の都度調節
する煩わしさがなく、快適な使用が可能である。

以下に、本発明の構成を図面に示す実施例に基づいて説
明すると次の通りである。

〔実施例〕

第１図及び第２図に示す如く、バルブ本体１７はその底
部側に給水本管（図示せず）側へ接続される流入口１８
と、ノズル側へ接続される流出口１４とが設けられてい
る。また上部側には、流入口１８に対応した位置にタン
ク側へ接続される流出口１２が設けられている。この場
合、流入口１８と流出口１２とは、第８図及び第９図Ｃ
示す従来例に相違して、直接連通するものではなく、第
一の分岐室１９を介して連通しているや この分岐室１９には、両端に有効面積の異なる弁１５と
１６を備えたスプール弁１３が、スプ・−ルホルダー（
以下は、単にホルダーという）２０を介して配設されて
いる。この場合、弁１５の有効面積Ｓ１の方がテーパー
状弁１６の有効面積Ｓ２よりも大である。前記ホルダー
２０は、筒状体であり、一端側は弁１５の弁座２１とし
て機能し、他端側はバルブ本体１７に螺着された上、キ
ャンプ２２により閉塞されている。またホルダー２０の
周壁面には、流入口１８に面して流入ポート２３が、流
出口１２に面して流出ボート２４がそれぞれ穿設されて
いる。２５は、ホルダー内面に形成されたテーパー状弁
１６の弁座である。

前記第一の分岐室１９は、連通孔２６を介して第二の分
岐室２７と連通している。またこの第二の分岐室２７は
、連通孔２８を介してノズル側流出口１４と連通してい
る。２９は連通孔２６に面して配置された止水栓、３０
は連通孔２８に取り付けられたストレーナである。これ
らの目的は従来と同様である。

次に上述の如く構成されたシャワートイレ用分岐バルブ
１１の動作態様を説明する。

先ず、第１図及び第２図を参照し゛Ｃ便器内洗浄時の動
作態様を説明する。この場合、ノズルは操作側の通路が
閉塞状態にある。タンク側は、タンク内の貯留水が便器
へ排出され、ボルータフブが開状態となって大気へ連通
する。このため、流出口１２側は大気圧に近（なる、こ
の結果、スプール弁１３の弁１５及び１６に作用する力
のバランスが崩れ、スプール弁１３は同図の右方向へ移
動する。すなわち、上記状態にあって、弁１５は連通孔
２６側の面１５ａがバンクプレッシャーを受け、流入口
１８側の面１５ｂが供給水圧Ｐを受ける。この場合、両
面に作用する力関係は同一と考えてよい、ところが、弁
１６にあっては、テーパー面１６ａが供給水圧Ｐを受け
、背面１６ｂが大気圧に近くなるので、弁１６は右方向
への付勢力を受けることになる。つまり、スプール弁１
３全体が右方向へ付勢されて移動する。

このため、供給水はタンク側へのみ流れ、分岐バルブ１
１は個別的な給水を行う。

次に上述の便器内洗浄状態において、局部洗浄を開始し
た場合を、第３図及び第４図を参照して説明する０局部
洗浄を開始すると、ノズル側流出口１４も大気圧に近く
なり、スプール弁１３は、弁１５の面１５ａがバンクプ
レッシャーを受けなくなる。

このため、スプール弁１３に作用する圧力関係は、弁１
５の面１５ｂと弁１６のテーパー面１６ａとが共に供給
水圧Ｐを受けるだけとなる。前記面１５ｂと面１６ａと
に作用する供給水圧Ｐの方向は逆方向である。

而して、弁１５はその有効面積Ｓｌが弁１６のテーパー
面１６ａの有効面積Ｓ２よりも大となるように設定され
ている。従って、スプール弁１３は同図の左側方向へ受
ける付勢力の方が右側方向へ受ける付勢力よりも大きく
、同図の鎖線で示す如く、左側方向へ移動を始める。そ
して、実線で示すように、テーパー面ｌｅａがホルダー
２０の弁座２５に着座し、安定を保つようになる。つま
り、便器内洗浄と局部洗浄とが同時に行われる使用状！
ｆ３（どちらが先に開始される場合をも含む）では、タ
ンク側への洗浄水の供給を遮断し、ノズル側への供給の
みを行う、従って、従来のように局部洗浄の都度、ノズ
ル側の流量調節弁を関節する必要はない。

局部洗浄時の動作態様は、第５図及び第６図に示す通り
である。この場合は、タンク内のボールタップが遮断状
態であり、スプール弁１３は弁１６のテーパー面１６ａ
が供給水圧Ｐを受け、背面１６ｂがバンクプレッシャー
を受ける。この場合も弁１６に作用する付勢力は、左右
方向においてほぼ同一と考えてよい、これに対して、弁
１５では面１５ａ側が大気圧に近い状態であるので、面
１５ｂが受ける供給水圧Ｐの分だけ同図の左側方向への
付勢力が大となる。つまり、スプール弁１３は、弁１５
の面１５ｂが受ける供給水圧Ｐによって同図の左側方向
への付勢力を受け、弁１６のテーパー面ｌｅａが弁座２
５へ着座した状態で安定を保つようになる。このため、
タンク側に連通ずる流出口１２は遮断され、流出口１４
を通じてノズル側へのみ洗浄水の供給が行われる。

このように本実施例の分岐パルプ１１は、便器内洗浄と
局部洗浄が同時に行われている状態にあっては、常に局
部洗浄が優先して局部洗浄のみが行われる。そのため、
使用者はノズルの流量調節弁を局部洗浄の都度調節する
煩わしさがなく、快適な使用が可能である。

ところで、本発明は上述の実施例に限定されるものでは
なく、適宜の変更が可能であることはいうまでもない。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明にあっては、便器内洗浄と局
部洗浄の各単独使用では、それぞれへ個別的に洗浄水の
供給を行い、同時使用では常に局部洗浄が優先して局部
洗浄のみが行われるようになっている。そのため、洗浄
ノズルの流量が便器内洗浄の使用如何によって変化する
ということがない、従って、局部洗浄に際して、使用者
はノズルの流量調節弁を使用の都度調節する煩わしさが
なく、快適な使用が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図は本発明の実施例に係るもので、第１
図は便器内洗浄時の状態を示す分岐バルブの縦断面図、
第２図は第１ＷＪのＣ−Ｃ線断面図、第３図は便器内洗
浄と局部洗浄とを同時に行った場合の分岐バルブの縦断
面図、第４図は第３図のＤ−Ｄ線断面図、第５図は局部
洗浄時の状態を示す分岐バルブの縦断面図、第６図は第
５図のＥ−Ｅ線断面図、第７図乃至第９図は従来の分岐
バルブを示すもので、第７図は同分岐パルプの正面図、
第８図は第７図のＡ−Ａ線断面図、第９図は第７図のＢ
−Ｂ線断面図である。 １２・・・タンク側流出口　１４・・・ノズル側流出口
１８・・・流入口　　　　　１７・・・パルプ本体１９
、２７・・・分岐室　　　１３・・・スプール弁２０・
・・スプールホルダー 特許出願人　　　　伊奈製陶株式会社 代　理　人　　　　弁理士　内田敏彦 苫６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、便器洗浄用タンクへ連通する流出口と、洗浄ノズル
   へ連通する流出口と、給水本管へ連通する流入口とを有
   し、またこれらの各流出入口がバルブ本体内の分岐室に
   よって相互に連通する分岐バルブにおいて、前記分岐室
   内に両流出口への連通状態を制御するスプール弁及びス
   プールホルダーを配置し、スプール弁の洗浄ノズル流出
   口側の弁面積をタンク流出口側の弁面積よりも大とし、
   使用状態によってスプール弁がいずれか一方へのみ連通
   状態となることを特徴とするシャワートイレ用分岐バル
   ブ。