JPS6121474Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は粉粒体輸送用のベルトコンベアーから
粉粒体を荷卸しするスクレパーのセラミツク掻き
板に関するものである。

従来、粉粒体輸送用ベルトコンベアーから粉粒
体を荷卸しするために使用するスレパーは、スク
レパー本体の下端に取付けたゴムベルトまたは鋼
板等よりなる掻き板をベルトの表面に押しつけて
粉粒体をせきとめ、ベルトの側方に荷卸しするの
であるが、ゴムベルトは摩耗が激しく取替頻度が
大であり、また、鋼板はベルト面の損傷が激しい
ため、最近ではセラミツク板が採用されるように
なつてきている。

セラミツク掻き板は、第１図に示すとおり、埋
込ボルト３を設けた鉄板２にゴム層４を介してセ
ラミツク板１が接着されており、スクレパー本体
５にボルト３によつて取付け、ベルト６に押しつ
ける構造となつている。なお、矢印はベルトの走
行方向を示す。

上記セラミツク板の掻き板は、その特性から耐
摩耗性は非常に優れており、半永久的に使用可能
であるが、衝撃に非常に弱く、輸送物中に金属片
等が混入したりしていると衝突時の衝撃によつて
一部が破損し、取替しなければならなくなる。

このため、ベルトコンベアーの上方に磁選機な
どを設けて金属片等を除去する方法も考えられる
が、ベルトコンベアーのベルトスピードが搬送量
によつて完全に取り除くことができず、また、磁
性体でないものや磁選機以降に混入するものにつ
いては効果がない。

本考案は上記事情に鑑みなされたもので、輸送
物中に金属片等が混入していた場合においても、
破損することのないスクレパーのセラミツク掻き
板を提供するものである。

以下、本考案を実施の一例を示す第２図に基づ
いて説明する。

第２図において、１１はセラミツク板で、埋込
ボルト１３を設けた鉄板１２とゴム層１４を介し
て接着されており、スクレパー本体１５に埋込ボ
ルト１３によつて取付ける。

１６はベルト、１７は、セラミツク板１１の輸
送物をせきとめる面および上面を覆う鋼板製の保
護カバーで、セラミツク板１１の輸送物をせきと
める面のうち、保護カバー１７から露出している
部分は、ベルト１６との接触面に沿つたごく一部
のみである。

１８は保護カバー１７の取付ベルトで、セラミ
ツク板１１の穿設したボルト穴１９を貫通し鉄板
１２のネジ穴にネジ込み保護カバー１７をセラミ
ツク板１１と一体に構成する。

なお、保護カバー１７の取付けは、取付ボルト
１８によらず、鉄板１２に溶接固定してもよい。

上記の如く構成したから、輸送物中に金属片等
が混入していても、セラミツク板１１に直接衝突
することなく、保護カバー１７に衝突するから、
衝突時の衝撃は、保護カバー１７によつて分散さ
れ、セラミツク板１１が局部的に大きな衝撃を受
けることがなく、セラミツク板１１の破損が完全
に防止できるのである。

本考案によれば、粉粒体輸送時に輸送物中に金
属片等が混入していても、保護カバーに衝突する
からセラミツク板が局部的に大きな衝撃を受ける
ことがなく、破損が完全に防止され、セラミツク
の特性である耐摩耗性を十分に発揮させることが
でき、半永久的に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のセラミツク掻き板の断面図、第
２図は本考案のセラミツク掻き板の断面図であ
る。 １，１１……セラミツク板、２，１２……鉄
板、３，１３……埋込ボルト、４，１４……ゴム
層、５，１５……スクレパー本体、６，１６……
ベルト、１７……保護板、１８……取付ボルト、
１９……ボルト穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スクレパー本体に取付けるセラミツク板の輸送
   物をせきとめ掻き落す面のうち、ベルトの接触面
   に沿つたごとく一部を除く全面に亘つて、保護カ
   バーを一体に取付けてなるスクレパーのセラミツ
   ク掻き板。