JPS6216419Y2

JPS6216419Y2 -

Info

Publication number: JPS6216419Y2
Application number: JP8767982U
Authority: JP
Priority date: 1982-06-11
Filing date: 1982-06-11
Publication date: 1987-04-25
Also published as: JPS58191130U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、樋状の搬送路に沿つて粒状物等を
搬送するコンベアの排出装置に関するものであ
る。

樋状の搬送路の内部に、その長手方向に垂直な
面をそなえ、該長手方向に沿つて移動する押板を
設け、この押板によつて搬送路内の粒状物を搬送
するようにしたコンベアが穀粒乾燥プラント等に
おいて実用されている。上記コンベアでは、搬送
路内の穀粒を抜き取るため、搬送路の底面に部分
的に排出口を設け、この排出口を左右に摺動する
シヤツターによつて開閉するように構成している
ことが多いが、シヤツターの摺動に際して被搬送
物である穀粒等を噛み込んで損傷事故を起こすこ
とが多かつた。

この考案は、上記事情に鑑み、シヤツターの移
動時における被搬送物の噛み込みを効果的に防止
することのできる、構造が簡単で耐久性にすぐれ
た排出装置を提供するものであり、その特徴とす
るところは、搬送路の排出口配設位置に、該排出
口と重なり合う抜き穴を部分的に設けた板状シヤ
ツターを、前記搬送路に交叉する方向に摺動自在
に設け、前記排出口の側縁部には下端部が前記シ
ヤツターの移動に際して該シヤツターの上面を擦
る弾性スクレーパを設けるとともに、該弾性スク
レーパの外面を、搬送路の側壁の一部とした点に
ある。以下、図面にあらわされた実施例について
説明する。

第１図は、コンベアの使用例をあらわす穀粒乾
燥プラントの概略図であり、乾燥機１が中継タン
ク２および貯蔵タンク３とコンベア４，５，６，
７、昇降機８，９，１０等によつて連結されてい
る。中継タンク２内の穀粒はコンベア４と昇降機
８によつて乾燥機１に供給される。乾燥機１の天
井部からタンク１１内に供給された穀粒１２は、
徐々にタンク１１内を流下するが、途中、タンク
の中間部に設けられた熱風供給装置１３からの熱
風にさらされて次第に乾燥し、タンク１１の下端
部から排出される。タンク１１から排出された穀
粒は、コンベア５、昇降機９、コンベア６によつ
て貯蔵タンク３の各小室３ａ，…，３ｄに分配供
給される。貯蔵タンク３内の穀粒は、必要に応じ
てさらにコンベア７、昇降機１０によつて再度乾
燥機１に循環供給される。

コンベア６には、貯蔵タンク３の各小室３ａ，
…，３ｄの直上部に排出装置１６，１６，…が設
けられている。このコンベア６は、第２図および
第３図に示す如く、長尺角筒状のケース１７をそ
なえ、その内部にコンベアの始端部Ａと終端部Ｂ
の間を循環するチエーン１８が収納されている。
チエーン１８には所定の間隔をおいて押板１９，
１９，…が取り付けられている。押板１９は、搬
送路２０の側壁部に近い巾を有し、送り行程では
搬送路２０の底面２１に接して該底面上を摺動す
る。戻り行程では押板１９は反転してケース１７
の天井２２に面した状態で移動する。戻り行程に
おけるチエーン１８のたるみと振動を防止するた
め、適当な間隔をおいて支持ガイド２３が設けら
れている。

搬送路２０の底部には、押板１９が落ち込まな
いような形状の排出口２４が適所に設けられ、こ
の排出口配設位置には、搬送路２０の底面２１と
同一平面の上面をそなえた板状のシヤツター２５
が配設されている。シヤツター２５には、開位置
において上記排出口２４と重なり合う抜き穴２６
が穿設され、この抜き穴２６の下部にはホツパ２
７が取り付けられている。シヤツター２５の下面
両側部には４個の駆動ピニオン２８，２８，…と
噛合するラツク２９，２９が設けられ、シヤツタ
ー２５全体が上記駆動ピニオン２８によつて支持
されるとともに、該駆動ピニオン２８によつて左
右に移動させられるようになつている。駆動ピニ
オン２８はモータＭによつて回転させられる。シ
ヤツター２５の閉位置においては、排出口２４は
該シヤツター２５によつて閉塞される。

搬送路２０の側壁部のうち、上記排出口形成部
には、シヤツター２５の巾と同巾またはそれ以上
の巾をもつスクレーパ３０と、その表面を押える
ボルト３１付きの当て板３２が配設されている。
スクレーパ３０はゴム等の弾性材料でつくられる
もので、尖つた下端部がシヤツター２５の上面を
擦るように設けられ、鋼板等の硬質材料でつくら
れた当て板３２を外側から当てがつて、ケース１
７の側壁およびケース支持材３３を貫通するボル
ト３１を締めつけることにより固定されている。
上記当て板３２は、押板の揺動による衝突に対
し、スクレーパ３０を保護する役目を果たす。上
記スクレーパ３０、当て板３２およびボルト３１
を第５図に示す如くあらかじめ一体に形成してお
けば着脱に便利である。なお、搬送路２０の上記
排出口配設部以外の側壁部は、第６図に示す如
く、外面が前記当て板３２の外面と同一面となる
鋼板３４をケース側壁にボルト止めすることによ
り形成されている。

上記のような構成において、図示しない動力装
置によつてチエーン１８を駆動すれば、押板が搬
送路上に投入された穀粒等の被搬送物を一定方向
へ搬送する。この被搬送物を排出装置１６を介し
て搬送路から取り出す場合は、駆動ピニオン２８
を回転させて、シヤツター２５を閉位置から開位
置へ移動させる。これにより被搬送物が排出口２
４からホツパ２７内へ落下し、あらかじめホツパ
の下方に配置した所定の容器内へ導かれる。シヤ
ツター２５を閉位置に戻せば、排出口２４は閉塞
され、それ以降の排出はストツプする。シヤツタ
ー２５の移動時には、搬送路２０の両側に配設さ
れているスクレーパ３０によつてその表面が擦ら
れるので、穀粒等の被搬送物や塵埃が摺動部Ｃ等
に侵入することが防がれる。

以上に説明した如く、本発明にかかる排出装置
は、コンベアの排出口を開閉するシヤツターの上
面を、その摺動時に搬送路の側壁部に設けた弾性
スクレーパで擦るように構成されているので、シ
ヤツターの移動時に穀粒等の被搬送物や異物を噛
み込むことがなくなつた。また、弾性スクレーパ
の外面を硬質の当て板によつて保護することもで
き、ゴム等の弱い材料をスクレーパに用いても耐
久性のすぐれたものとる。この排出装置の構造は
簡単であり、きわめて実用性の高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はコンベアの使用例をあらわす概略図、
第２図は要部の断面図、第３図は第２図における
Ｘ−Ｘ矢視図、第４図、第５図、第６図は要部の
拡大断面図である。６……コンベア、１６……排出装置、１７……
ケース、１８……チエーン、１９……押板、２０
……搬送路、２１……底面、２４……排出口、２
５……シヤツター、２６……抜き穴、２７……ホ
ツパ、３０……スクレーパ、３２……当て板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

樋状の搬送路の内部にその長手方向に垂直な面
をもつ押板を設け、駆動手段によりこの押板を長
手方向に移動させることによつて搬送路内の被搬
送物を搬送するようにしたコンベアにおいて、前
記搬送路の底部に排出口を設けるとともに、該排
出口に重なり合う抜き穴を部分的に設けた板状シ
ヤツターを、前記搬送路に交叉する方向に摺動自
在に設け、前記排出口の側縁部には下端部が前記
シヤツターの移動に際して該シヤツターの上面を
擦る弾性スクレーパを設けるとともに、該弾性ス
クレーパの外面を搬送路の側壁の一部としたこと
を特徴とするコンベアにおける排出装置。