JPS6121242B2 - - Google Patents
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- JPS6121242B2 JPS6121242B2 JP6166079A JP6166079A JPS6121242B2 JP S6121242 B2 JPS6121242 B2 JP S6121242B2 JP 6166079 A JP6166079 A JP 6166079A JP 6166079 A JP6166079 A JP 6166079A JP S6121242 B2 JPS6121242 B2 JP S6121242B2
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Landscapes
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は砕氷を含む水に完全に溶解するアルカ
リキチンの製造法に関するものである。
リキチンの製造法に関するものである。
キチンはエビ、カニなどの甲かく類、バツタ、
カブトムシなどの昆虫類などに含まれており、自
然界に広く分布して存在するβ（１→４）結合で
重縮合したポリＮ−アセチル−Ｄ−グロコサミン
からなる多糖類である。キチンは化学構造がセル
ロースに類似している点から繊維や膜に使用する
試みが行われている。最近は特にキチンが抗凝血
性で、しかも透析能が大きく耐熱性も高い点に注
目して生体膜に代るものとして半透膜への応用が
検討されている。
カブトムシなどの昆虫類などに含まれており、自
然界に広く分布して存在するβ（１→４）結合で
重縮合したポリＮ−アセチル−Ｄ−グロコサミン
からなる多糖類である。キチンは化学構造がセル
ロースに類似している点から繊維や膜に使用する
試みが行われている。最近は特にキチンが抗凝血
性で、しかも透析能が大きく耐熱性も高い点に注
目して生体膜に代るものとして半透膜への応用が
検討されている。
ところでキチンは２回螺旋対称軸をもち固く配
列した構造をとつているため剛性が高く溶媒に溶
解しがたく又、加熱溶融もできない。そのため特
殊な溶媒を使用してキチンを溶解する方法の他に
キチンをアルカリ水溶液で処理してアルカリキチ
ンの水溶液となし、その後繊維とか膜に賦型処理
してから酸により中和して又はアルコールで脱ア
ルカリしてキチン構造に戻すことが知られてい
る。
列した構造をとつているため剛性が高く溶媒に溶
解しがたく又、加熱溶融もできない。そのため特
殊な溶媒を使用してキチンを溶解する方法の他に
キチンをアルカリ水溶液で処理してアルカリキチ
ンの水溶液となし、その後繊維とか膜に賦型処理
してから酸により中和して又はアルコールで脱ア
ルカリしてキチン構造に戻すことが知られてい
る。
この場合得られるアルカリキチンの水への溶解
性を向上させ、均質な溶液となすために通常は低
温度に冷却されたアルカリと水の系に更に砕水を
加えて撹拌してアルカリキチンの水溶液を得るこ
とが試みられているがこの方法によつても水に充
分に溶解したものとはならず、部分的にゲル状の
ものが残り、後の賦型工程で均質なものが得難い
という問題点がある。又、キチンの誘導体とりわ
けキチンエーテルの合成を行おうとする時は水に
完全に溶解するアルカリキチンが必須であるが従
来方法ではかかるアルカリキチンは入手困難であ
つた。
性を向上させ、均質な溶液となすために通常は低
温度に冷却されたアルカリと水の系に更に砕水を
加えて撹拌してアルカリキチンの水溶液を得るこ
とが試みられているがこの方法によつても水に充
分に溶解したものとはならず、部分的にゲル状の
ものが残り、後の賦型工程で均質なものが得難い
という問題点がある。又、キチンの誘導体とりわ
けキチンエーテルの合成を行おうとする時は水に
完全に溶解するアルカリキチンが必須であるが従
来方法ではかかるアルカリキチンは入手困難であ
つた。
本発明者らは水への溶解性の高いアルカリキチ
ンを得るべく、種々研究の結果本発明に到達し
た。即ち本発明の要旨とするところは、キチンに
水を加え加圧下に高温で煮沸してからアルカリ水
溶液で処理してアルカリキチン水溶液を製造する
ことにある。
ンを得るべく、種々研究の結果本発明に到達し
た。即ち本発明の要旨とするところは、キチンに
水を加え加圧下に高温で煮沸してからアルカリ水
溶液で処理してアルカリキチン水溶液を製造する
ことにある。
ここに加圧条件としては0.1〜５Kg／cm2、好ま
しくは１〜25Kg／cm2であり、高温条件としては
103〜160℃、好ましくは110〜140℃が選択され
る。
しくは１〜25Kg／cm2であり、高温条件としては
103〜160℃、好ましくは110〜140℃が選択され
る。
詳細は不明であるが本発明の加圧、高温煮沸処
理によつてキチンのミセル構造にひろがりが与え
られそこへ次工程でのアルカリ水溶液への浸透が
容易になるものと思われる。
理によつてキチンのミセル構造にひろがりが与え
られそこへ次工程でのアルカリ水溶液への浸透が
容易になるものと思われる。
キチンに加える水の量は特に制限されないが水
の除去の手間等を考えるとキチン１重量部に対し
て一般に水0.1〜1000、好ましくは１〜100重量部
である。乾燥粉末キチンに水を加えミキサーで撹
拌する。この時水の浸透効果を上げるために界面
活性剤を添加してもよい。次いで得られたかゆ状
物を高圧下に煮沸する。かゆ状物を加圧してから
常圧で煮沸する、あるいはその逆でも効果はある
が好ましくは煮沸装置を備えた加圧釜中で処理す
るのが操作性から簡便である。処理時間は分散液
の処理量により決まるが30分〜10時間位が好まし
い。
の除去の手間等を考えるとキチン１重量部に対し
て一般に水0.1〜1000、好ましくは１〜100重量部
である。乾燥粉末キチンに水を加えミキサーで撹
拌する。この時水の浸透効果を上げるために界面
活性剤を添加してもよい。次いで得られたかゆ状
物を高圧下に煮沸する。かゆ状物を加圧してから
常圧で煮沸する、あるいはその逆でも効果はある
が好ましくは煮沸装置を備えた加圧釜中で処理す
るのが操作性から簡便である。処理時間は分散液
の処理量により決まるが30分〜10時間位が好まし
い。
得られた処理物はかゆ状となつており放置後
別し更に過剰水を除去するためにキチン１重量部
に対して水が0.6重量部程度となるように圧搾し
てもよい。得られた含水キチンはおから状の粉末
キチンである。これを解きほぐし15℃以下でアル
カリ水溶液を加えて、加圧下でアルカリを浸し込
ませる操作を行つた後凍結させる。解凍した後加
圧して再びアルカリを浸み込ませることにより、
氷水に均一に分解溶解するアルカリキチンが得ら
れる。この場合界面活性剤を少量加えると反応効
果が向上する。使用するアルカリは水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムが好ましい。アルカリ水溶
液濃度は40％前後の濃度のものを使用するのがよ
く通常20〜60wt％で目的を達成する。一般にキ
チンのユニツト当り少なくとも0.75当量以上の
Naを結合させることが好ましい。この溶液を加
圧過し、得られた液をガラス板上に流延して
減圧処理すると半乾燥状態のアルカリキチンが得
られる。又常法により繊維賦型すれば繊維が得ら
れる。これを常法により酸処理又はアルコールに
より脱アルカリすればキチン構造が得られる。
別し更に過剰水を除去するためにキチン１重量部
に対して水が0.6重量部程度となるように圧搾し
てもよい。得られた含水キチンはおから状の粉末
キチンである。これを解きほぐし15℃以下でアル
カリ水溶液を加えて、加圧下でアルカリを浸し込
ませる操作を行つた後凍結させる。解凍した後加
圧して再びアルカリを浸み込ませることにより、
氷水に均一に分解溶解するアルカリキチンが得ら
れる。この場合界面活性剤を少量加えると反応効
果が向上する。使用するアルカリは水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムが好ましい。アルカリ水溶
液濃度は40％前後の濃度のものを使用するのがよ
く通常20〜60wt％で目的を達成する。一般にキ
チンのユニツト当り少なくとも0.75当量以上の
Naを結合させることが好ましい。この溶液を加
圧過し、得られた液をガラス板上に流延して
減圧処理すると半乾燥状態のアルカリキチンが得
られる。又常法により繊維賦型すれば繊維が得ら
れる。これを常法により酸処理又はアルコールに
より脱アルカリすればキチン構造が得られる。
以下実施例により本発明を説明する。
実施例 １
50gのキチンを１の水に加え圧力釜中で30分
煮沸した。圧力は1.3Kg／cm2、温度は約125℃であ
つた。これを冷却し、別し、水で洗浄した後再
び50mlの水を３回にわけて加え、ブレンダーミキ
サーでかゆ状にキチンを粉砕し、１mlの界面活性
剤（商標名ライポン、ライオン油脂(株)製）を加え
て前と同じ条件下に１時間圧力釜中で処理した。
一晩放置後別し80gになるまで圧搾して水分を
除いて得たおから状の試料をほぐしてステンレス
ビーカーに入れ、これをポリエステルの袋で覆つ
て約40重量％NaOH水溶液となるように０℃に冷
却したNaOH水溶液（NaOH75gと水82ml）及び
ライポン１mlを加えてよくかき混ぜた後40重量％
NaOH水溶液（NaOH40gと水60ml）を加えて均
一に浸み込ませた。次いで50Kg／cm2の加圧下で浸
み込ませた後、圧搾分離したアルカリ液を再び加
えて凍結させた。解凍後再び50Kg／cm2で圧搾して
過剰のアルカリを除去した。得られたアルカリキ
チンに砕氷を加えて溶解させた透明なアルカリキ
チン水溶液を加圧過し、液をガラス板上に流
延して減圧下に乾燥して水分を除去した。得られ
たアルカリキチン膜を0.5NHClで中和して後メタ
ノール水溶液で洗浄した。得られた無色透明で引
裂き強度に優れていた。
煮沸した。圧力は1.3Kg／cm2、温度は約125℃であ
つた。これを冷却し、別し、水で洗浄した後再
び50mlの水を３回にわけて加え、ブレンダーミキ
サーでかゆ状にキチンを粉砕し、１mlの界面活性
剤（商標名ライポン、ライオン油脂(株)製）を加え
て前と同じ条件下に１時間圧力釜中で処理した。
一晩放置後別し80gになるまで圧搾して水分を
除いて得たおから状の試料をほぐしてステンレス
ビーカーに入れ、これをポリエステルの袋で覆つ
て約40重量％NaOH水溶液となるように０℃に冷
却したNaOH水溶液（NaOH75gと水82ml）及び
ライポン１mlを加えてよくかき混ぜた後40重量％
NaOH水溶液（NaOH40gと水60ml）を加えて均
一に浸み込ませた。次いで50Kg／cm2の加圧下で浸
み込ませた後、圧搾分離したアルカリ液を再び加
えて凍結させた。解凍後再び50Kg／cm2で圧搾して
過剰のアルカリを除去した。得られたアルカリキ
チンに砕氷を加えて溶解させた透明なアルカリキ
チン水溶液を加圧過し、液をガラス板上に流
延して減圧下に乾燥して水分を除去した。得られ
たアルカリキチン膜を0.5NHClで中和して後メタ
ノール水溶液で洗浄した。得られた無色透明で引
裂き強度に優れていた。
比較例
50gのキチンを１の水にライポン１mlを加え
ブレンダーミキサーで混合させてかゆ状にキチン
を粉砕した。後室温で一晩放置後、実施例１と同
様に操作したが得られたアルカリキチン水溶液は
ゲル化した不溶解物質の存在が認められ、均一な
水溶液は得られなかつた。これから得られた膜は
部分的に不透明部分が存在し、又未溶解キチンの
存在のためか膜は容易に破れた。
ブレンダーミキサーで混合させてかゆ状にキチン
を粉砕した。後室温で一晩放置後、実施例１と同
様に操作したが得られたアルカリキチン水溶液は
ゲル化した不溶解物質の存在が認められ、均一な
水溶液は得られなかつた。これから得られた膜は
部分的に不透明部分が存在し、又未溶解キチンの
存在のためか膜は容易に破れた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ キチンに水を加え加圧下に高温で煮沸した
後、アルカリ水溶液で処理することを特徴とする
水溶性アルカリキチンの製造法。 ２ 加圧条件が0.1〜５Kg／cm2である特許請求の
範囲第１項記載の水溶性アルカリキチンの製造
法。 ３ 高温条件が103〜160℃の範囲である特許請求
の範囲第１項記載の水溶性アルカリキチンの製造
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6166079A JPS55152703A (en) | 1979-05-18 | 1979-05-18 | Preparation of water-soluble alkali chitin |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6166079A JPS55152703A (en) | 1979-05-18 | 1979-05-18 | Preparation of water-soluble alkali chitin |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55152703A JPS55152703A (en) | 1980-11-28 |
| JPS6121242B2 true JPS6121242B2 (ja) | 1986-05-26 |
Family
ID=13177592
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6166079A Granted JPS55152703A (en) | 1979-05-18 | 1979-05-18 | Preparation of water-soluble alkali chitin |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS55152703A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0651724B2 (ja) * | 1985-05-09 | 1994-07-06 | ライオン株式会社 | 活性化したキチン及びキトサンの製造方法 |
| CN110128567B (zh) * | 2019-05-13 | 2021-03-16 | 金陵科技学院 | 使用天然生物质甲壳素高聚物制备环境友好型钢筋阻锈剂的方法 |
-
1979
- 1979-05-18 JP JP6166079A patent/JPS55152703A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55152703A (en) | 1980-11-28 |
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