JPS6121240Y2 - - Google Patents

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JPS6121240Y2
JPS6121240Y2 JP1980098967U JP9896780U JPS6121240Y2 JP S6121240 Y2 JPS6121240 Y2 JP S6121240Y2 JP 1980098967 U JP1980098967 U JP 1980098967U JP 9896780 U JP9896780 U JP 9896780U JP S6121240 Y2 JPS6121240 Y2 JP S6121240Y2
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JP
Japan
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sheet material
glass fiber
inorganic filler
present
fiber
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JP1980098967U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は積層材用基材又は表面化粧材として好
適な用途を有するシート材料に関するものであ
る。
その目的は基材繊維中にガラス繊維が20%以上
と高含有されているにもかかわらず、漏洩性刺激
性、及び浸透むら等の問題がなく、また隠ぺい性
が優れているシート材料であつて、建築用積層材
の基材や表面化粧材として好適な用途を有するも
のを提供することにある。
従来より、床材、壁材等に使用されている建築
用積層材は一般にポリ塩化ビニール製シートが利
用されているが、その基材としてはアスベスト紙
や木材パルプからなる紙が最も多く用いられてい
る。
これらの紙には加工された最終製品の適性を見
た場合に長所、短所があり、最近では、これらに
代る基材としてガラス繊維紙が急速に使用される
様になつた。
このガラス繊維紙を用いると、加工された製品
の寸法安定性が非常にすぐれているが、取扱う上
において、ガラス繊維の脱落による皮膚への刺激
があり大きな欠点になつている。また加工する上
においても塩化ビニールペーストをコーテイッグ
したりする場合、ポーラスであるため裏面へこの
ペーストが漏洩するという難点、さらに加工され
た仕上製品の表面平滑性が悪いなどの問題を有す
るものである。
このガラス繊維紙の欠点を改良するために、パ
ルプやその他の有機繊維の混抄や抄合せなどが研
究されており、今までにもガラス繊維を使用しパ
ルプ及びその他の有機繊維を混抄したものは、存
在した。しかしこれらの紙は厚薄や地合むら、部
分的な密度の差などにより、塩化ビニールペース
トをコーテイングすれば、その浸透むらが生じ、
しいては加工後の仕上り製品の表面平滑性を損な
うのである。従つてその対策として紙の表面にア
ンダーコーテイングするなどして、これを是正し
ていた。
本考案者はこの点に留意して基材繊維材にガラ
ス繊維を20%以上含有するシートであつてもガラ
ス繊維が完全に分散しており、漏洩性、刺激性、
塩化ビニルペーストの浸透むらなどの欠点を解消
できるシート材料を得るべく鋭意検討した結果本
考案に達したのである。
すなわち、ガラス繊維が20〜100%で、バルブ
及び/又はその他の有機繊維が80〜0%である繊
維基材シートの間隙部に、無機質充填材と有機系
合成樹脂とを混合して附与したことを特徴とする
シート材料を考案するに至つたのである。
第1図は本考案シート材料の1例の縦断面拡大
略図である。
この図の様に本考案はガラス繊維1と、例えば
パルプ2、その他の有機繊維3を混抄した繊維基
材シートの間隙に、無機質充填材4と有機系合成
樹脂5を混合したものが附与されているというも
のである。
そしてこの繊維基材シート中のガラス繊維の含
有率が少くとも20%以上となつているのである。
この様に多量のガラス繊維と、パルプ及び/又
はその他の有機繊維とを混抄したシートであつて
も、無機質充填材を使用すればその粒子の細かさ
故に混抄紙の間隙の細部まで均等に入り、しかも
脱落しない様に有機系合成樹脂で接着することに
より、目止め加工はきわめて有効に達成でき、ポ
リ塩化ビニールペーストの裏面への浸み出しを充
分止めることができるものとなる。
また、本考案シート材料の表面は製品に支障の
ない程度の無機質充填材による微細な凹凸がある
ので、ポリ塩化ビニール層との接着性も改良され
たものとなる。
さらに、無機質充填材を使用することにより難
燃性も向上する。
本考案における無機質充填材とは、例えばクレ
ー、タルク、炭酸カルシウム、珪藻土、ベントナ
イト、水酸化アルヨニウム、酸化チタン、その他
のものがあげられ、これらを単独又は併用して用
いてもよい。
この無機質充填材の量については、各種用途に
より、また表面に加工するポリ塩化ビニールの加
工条件により、適切な配合量があり、その範囲は
かなり広いものである。
しかし繊維基材100重量部に対して最低5重量
部以上でないと本考案の目的は達成できないし、
15重量部以上であると加工性のすぐれたシート材
料となるものである。
本考案において使用する有機系合成樹脂は、通
常合成樹脂水溶液や合成樹脂エマルジヨンなどで
あり、例えば、ポリビニールアルコール水溶液、
アクリル系樹脂エマルジヨン、合成ゴムラテツク
ス、その他各種の合成樹脂が使用でき、これらを
単独又は併用して用いてやればよい。
この有機系合成樹脂の量については繊維基材
100重量部に対して少くとも5重量部以上を使用
することが望ましく特に15〜50重量部であれば良
好な品質が得られる。つまり5重量部未満ではシ
ート材料の強度が弱く、また無機質充填材の脱落
の問題も生じるのである。一方、50重量部をこえ
ると板紙の如くになつて硬くなり風合上不適切と
なるのである。
本考案シート材料はガラス繊維を20%以上含有
するため寸法安定性が非常に優れており、ガラス
繊維の含有率が20〜80%のものはポリ塩化ビニー
ルペーストや合成樹脂エマルジヨンを加工するた
めの積層材用基材としてすぐれた適性を有するも
のである。
つまり、繊維基材中のガラス繊維の含有率が80
%をこえるものはガラス繊維のポーラス性のた
め、いかに無機質充填材等を附与してもその漏洩
性を防止できなくなり、積層材用基材としては不
適当となるのである。換言すればガラス繊維含有
率20〜80%のものはポリ塩化ビニールペーストや
合成樹脂エマルジヨン等で表面コーテイングして
も、これらがシート材料裏面に漏洩することはな
い。したがつてその加工時にガイドロールなどを
汚す心配は全くないのである。また界面の接着性
を強固にさせるために塩化ビニールペーストなど
が適度に内部に浸み込む様、つまり足が入る様に
その無機質充填材の配合率を調節することも容易
であり、その接着性を任意にコントロールできる
ものである。
さらに本考案シート材料ではパルプ、他の有機
繊維、及び無機質充填材の配合の結果、ガラス繊
維による皮膚刺激性もなくなつており、従来の如
くガラス繊維紙を内部にしたサンドイツチ構造と
する必要などが全くなく、現在一般に使用されて
いるアスベスト紙等と同様な使用法で積層材用基
材として使用できるものである。
一方、このガラス繊維含有率が60〜100%と非
常に高い場合は、難燃性及び印刷適性の同上、な
どの特徴が附与され、例えば一般住宅、倉庫など
の天井や壁材の表面化粧材として好適なものとな
るのである。
この化粧板として使用する場合は、そのままの
状態でも使用できるし、着色したり、貼合せたり
しても使用できる。本考案シート材料を断熱材や
吸音材に貼合すことによつて化粧板の向上、隠ぺ
い性の向上等が図れるし、さらに断熱グラスマツ
トなどに貼合せた場合は、これらの特徴の他に断
熱グラスマツツトから発生するガラス繊維の脱落
をも防止できるのである。
又ガラス繊維含有率と無機質充填の付着量を上
げてやると得られたシート中の有機物の割合は減
少し難燃性が優れたものになるののである。
本考案シート材料においてガラス繊維の含有率
の低い方は前記した如く積層材用基材として優れ
たものであり、このシート材料の表面にポリ塩化
ビニールペースト加工を行なうことによつて床材
や壁材として好適なものが得られるのである。
第2図及び第3図は本考案シート材料の上にポ
リ塩化ビニールペースト加工を施したもの縦断面
拡大略図である。
この第2図の場合はシート材料S中の無機質充
填材の含有量を多くした品種であり、シート材料
Sの表面の凹凸は小さくポリ塩化ビニール層Aは
シート材料Sにほとんど浸透していない状態とな
つている。
また第3図の場合はシート材料S中の無機質充
填材の含有量を比較的少くした品種であり、シー
ト材料Sの面の凹凸も大きく、ポリ塩化ビニール
層Aが適度浸透し謂ゆる足が入る状態となつてお
り接着性が大きいという特徴を有するものであ
る。
この様に本考案シート材料中の無機質充填材の
含有量を目的に応じて自由に微妙に調節できると
いうことも本考案の大きな効果である。
なお、これらのシートの製造方法は、本考案で
示す繊維組成の範囲において通常の湿式抄紙法に
より製造し、しかる後湿部において合成樹脂水溶
液や合成樹脂エマルジヨンの溶液中に無機質充填
材を混合せしめた塗料にて含浸、コーテイング、
吹付け、等の方法をもつて形成するものである。
以上、詳細に説明した様に、本考案は基材繊維
中のガラス繊維の含有率が20%以上と非常に高い
シート材料であるにもかかわらず、漏洩性、刺激
性、浸透むらなどの問題を解決し、かつ隠ぺい性
のすぐれたシート材料としてものである。
そしてこのガラス繊維含有率が20〜80%のもの
は積層材用基材として、また同含有率が60〜100
%のものは表面化粧板として、それぞれ好適な用
途を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案シート材料の11例の縦断面拡大
略図である。 1……ガラス繊維、2……バルブ、3……有機
繊維、4……無機質充填材、5……有機系合成樹
脂。 第2図及び第3図は本考案シート材料の上にポ
リ塩化ビニール加工を施こした場合の縦断面図拡
大略図である。 S……本考案シート材料、A……ポリ塩化ビニ
ール層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ガラス繊維が20〜100%で、バルブ及び/又
    はその他の有機繊維が80〜0%である繊維基材
    シートの間隙部に、無機質充填材と有機系合成
    樹脂とを混合して附与したことを特徴とするシ
    ート材料。 2 ガラス繊維が20〜80%含有されている繊維基
    材シートを用いたものであつて、積層材用基材
    としての用途を有する実用新案登録請求に範囲
    第1項記載のシート材料。 3 ガラス繊維が60〜100%含有されている繊維
    基材シートを用いたものであつて、表面化粧材
    としての用途を有する実用新案登録請求の範囲
    第1項記載のシート材料
JP1980098967U 1980-07-10 1980-07-10 Expired JPS6121240Y2 (ja)

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JP1980098967U JPS6121240Y2 (ja) 1980-07-10 1980-07-10

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JP1980098967U JPS6121240Y2 (ja) 1980-07-10 1980-07-10

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JPS60160844U (ja) * 1984-04-02 1985-10-25 旭物産株式会社 健康シ−ツ
JPS61185442A (ja) * 1985-02-14 1986-08-19 平岡織染株式会社 耐熱性シ−ト
JPS6356018U (ja) * 1986-10-01 1988-04-14

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51102107A (ja) * 1975-03-04 1976-09-09 Oji Paper Co Garasusenikonshoshino seizoho
JPS5450583A (en) * 1977-09-30 1979-04-20 Japan Vilene Co Ltd Sheet substrate

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