JPH024158Y2 - - Google Patents

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JPH024158Y2
JPH024158Y2 JP1983033981U JP3398183U JPH024158Y2 JP H024158 Y2 JPH024158 Y2 JP H024158Y2 JP 1983033981 U JP1983033981 U JP 1983033981U JP 3398183 U JP3398183 U JP 3398183U JP H024158 Y2 JPH024158 Y2 JP H024158Y2
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paperboard
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gypsum board
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JP1983033981U
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は石膏ボードを構成する板紙、特に耐火
性石膏ボードの表面を形成する不燃性の石膏ボー
ド用板紙に関する。 近年、建築用資材には特に耐火性と軽量性が要
求されており、一般に耐火性建築用内装材として
石膏ボードが広く使用されている。石膏ボード
は、概して、2枚の板紙の間に焼石膏スラリーを
流して板状に成型し、硬化、乾燥させることによ
り得られる、石膏芯と板紙との接着したものであ
り、火災の際は、その石膏芯それ自体は不燃性で
あるが表面の板紙が可燃性であるという欠点を有
している。又、石膏ボードは他の内装材と同様に
火災の際の無煙化及び一酸化炭素等の有毒ガス発
生の回避が望まれている。 これらの問題点を解消するために、石綿繊維を
パルプに混入、抄造した不燃性の石綿混抄紙が、
最近、盛んに使用されている。しかし乍ら、各国
における広範囲な石綿関係にたずさわる労働者に
ついての石綿による健康被害調査結果より、石綿
粉じんにばく露した労働者に、肺ガン又は中皮腫
が多発することが社会的に問題とされ、各種石綿
製品に於いてその代替物の導入が強く要請されて
いる。 又、上記不燃性の石綿混抄紙を使用した石膏ボ
ードを塗装する場合は、塗料の乗りが不均一であ
り、例えば、ローラー間を通過させて塗装を行う
ローラー塗りでは、従来の普通板紙を使用した石
膏ボードの場合に較べて、色ムラが出来易く、好
ましい外観は得られなかつた。 本考案者は、上記の諸欠点を排除すべく鋭意研
究を重ねた結果、ウオラストナイトを石綿の代替
物として使用することにより上記の諸問題が解決
されることを見出した。 本考案は、サイズ剤を含有する表層1及び中層
2並びにサイズ剤を含有しない裏層3からなる石
膏ボード用板紙において、表層1にウオラステナ
イト:セルロース繊維が90〜60:10〜40(重量比)
の比率で及び中層2にウオラステナイト:セルロ
ース繊維が50〜30:50〜70(重量比)の比率でそ
れぞれウオラステナイトが混抄されている不燃性
の石膏ボード用板紙に関する。 石膏ボード用板紙は、一般に、表層、中層及び
裏層から構成され、表層及び中層には耐水性を良
くするためにサイズ剤を含有させ、また裏層に
は、吸水性とするためにサイズ剤を含有させな
い。裏層は石膏と接着する面であり、吸水性があ
り石膏との接着性に優れた材料から構成される。
中層は中芯層とも呼ばれ、板紙のぬれ伸率を小さ
くするために設けられる層であり、石膏が硬化す
る際に裏層に吸収された水の表層への浸透を防止
でき、かつ膨潤しない材料から構成される。さら
に表層は石膏ボードの表面を形成する層であり、
そのため不燃性、塗装性及び印刷性に優れ、かつ
中層から漏れる石膏からの水が表面に浸透するの
を防止できる材料から構成される。 本考案においては、石膏ボード用板紙の不燃性
を考慮して、不燃性のウオラステナイトを表層の
みならず中層にも混抄している。 本考案に於いて、表層及び中層にのみウオラス
トナイトが混抄されている理由は、裏層にウオラ
ストナイトが大量に存在すると石膏芯と板紙との
接着強度が低下するためであり、且つ表層及び中
層にのみウオラストナイトが存在することにより
その板紙の不燃性が十分に達成されるからであ
る。 以下に、本考案のウオラストナイトを混抄した
石膏ボード用板紙を図面を参照して説明する。 本考案のウオラストナイトを混抄した石膏ボー
ド用板紙は、例えば第1図に図示してあるように
表層1、中層2及び裏層3からなるが、この石膏
ボード用板紙を使用した石膏ボードが従来の石膏
ボードと同等以上の強度や、石膏芯に強力に接着
する事や、十分な耐火性が要求されるので、表層
1がウオラストナイト90〜60重量部とセルロース
繊維10〜40重量部とからなり、中層2がウオラス
トナイト50〜30重量部とセルロース繊維50〜70重
量部とからなり、裏層3がサイズ剤を含まないセ
ルロース繊維のみからなり、全体の坪量、即ち表
層1、中層2及び裏層3からなる板紙の坪量が
200g/m2以上であることが望ましく、又経済性
を考慮すると、全体の坪量を380g/m2以下とす
ることが望ましい。またこの全体の坪量200〜380
g/m2の範囲内で表層1の坪量を100〜190g/
m2、中層2の坪量を40〜76g/m2、裏層3の坪量
を60〜114g/m2とすることが好ましい。 更に各層のそれぞれの坪量によつては(本考案
の場合には層の厚さにほぼ比例する)、各層のそ
れぞれの均一性を確保し且つ作業性を良好にする
ために、表層1、中層2及び裏層3の所望の1つ
以上の層を2層以上のすき合わせ層とすることが
でき。例えば第2図に示すように、表層1を1a
及び1bからなるすき合わせ層とし、裏層3を3
a及び3bからなるすき合わせ層とし、全体とし
て1a,1b,2,3a及び3bの5層からなる
すき合わせ板紙としたり、第3図に示すように、
全体として1a,1b,1c、2a,2b、3a
及び3bの7層からなるすき合わせ板紙としたり
することができ、一般的には全体として4〜8層
からなるすき合わせ板紙とすることができる。 使用するウオラストナイトの結晶形としては繊
維状、長柱状、板状又は、粒状のものがあるが、
特に繊維状のものが望ましい。 本考案の板紙に耐摩耗性、耐水性、更に、強度
の向上を充分に付与せしめるために、表層1及び
中層2の各々ウオラストナイトとセルロース繊維
との合計100部(重量部、以下同じ)に対してア
ニオン性合成ゴムラテツクス1〜10部、カチオン
性ポリ電解質0.05〜1部、ロジンサイズ剤0.1〜
2部、硫酸バンド2〜10部を加えることができ、
又裏層3に於いては、石膏芯との接着を向上せし
めるために、裏層3を2層のすき合わせ層で形成
し、そのうちの石膏芯と接着する層に限つて新聞
故紙のみですくことが好ましい。 上記のアニオン性合成ゴムラテツクスは主とし
てウオラストナイトのバインダーとして用いられ
るものであり、その例としてスチレンブタジエン
ゴムラテツクス(SBR)、アクリルニトリルブタ
ジエン共重合体合成ゴムラテツクス(NBR)、イ
ソプレンゴムラテツクス等がある。 カチオン性ポリ電解質は主としてアニオン性合
成ゴムラテツクスやウオラストナイトの凝集定着
を促進させるために、あるいはセルロース繊維の
歩留向上を目的として用いられるものであり、3
級カチオン
【式】マンニツヒ反応生成ポリマ ー(3級カチオンポリマー)、4級カチオン
【式】アクリル酸エステルポリマー(ここで RはCH3などのアルキル基)が特に有効である。
次に、本考案の石膏ボード用板紙の製造例を示
す。 例 1 第2図に示すように、表層1がそれぞれ坪量約
85g/m2の2層1a及び1bからなり、中層2が
坪量約68g/m2の1層からなり、裏層3がそれぞ
れ坪量約51g/m2の2層3a及び3bからなり、
全体として5層の坪量約340g/m2の石膏ボード
用板紙、すき合わせ抄紙機を用いて調製した。 表層1a,1bは繊維状ウオラストナイト70
部、製紙用木材パルプ30部、SBRバインダー2.8
部及び3級カチオンポリマー0.3部からなる組成
を有しており、中層2は繊維状ウオラストナイト
45部、製紙用木材パルプ15部、故紙パルプ40部、
SBR2部及び3級カチオンポリマー0.3部からなる
組成を有しており、裏層3a,3bは故紙パルプ
30部及び新聞故紙70部からなる組成を有してい
た。 例 2 第2図に示すように、表層1がそれぞれ坪量約
55g/m2の2層1a及び1bからなり、中層2が
坪量約44g/m2の1層からなり、裏層がそれぞれ
坪量約33g/m2の2層3a及び3bからなり、全
体として5層の坪量約220g/m2の石膏ボード用
板紙を、すき合わせ抄紙機を用いて調製した。表
層1a,1bは、繊維状ウオラストナイト75部、
製紙用木材パルプ25部、SBR5部、3級カチオン
ポリマー0.5部、ロジンサイズ剤0.4部及び硫酸バ
ンド4部からなる組成を有しており、中層2は繊
維状ウオラストナイト40部、製紙用木材パルプ15
部、故紙パルプ45部SBR2.8部、3級カチオンポ
リマー0.3部、ロジンサイズ剤0.7部及び硫酸バン
ド3.6部からなる組成を有しており、裏層3aは
故紙パルプのみの組成を有しており、裏層3bは
新聞故紙のみからなる組成を有していた。 この考案による石膏ボード用板紙を使用して製
造した石膏ボードは該板紙と石膏芯との接着も良
好であり、従来の石膏ボードと同様の強度を有
し、更に耐火性にもすぐれており、石綿混抄紙使
用の石膏ボードと比較して優るとも劣らない結果
であつた。更にローラーの間を通過させて塗装を
行うローラー塗りでも、塗料の乗りが均一で塗装
ムラがなく、好ましい外観が容易に得られた。 更に、本考案による石膏ボード用板紙は、石綿
混抄紙と較べて白色度が高く、その表面は緻密で
きれいであり、その上印刷性に優れているので、
本考案の石膏ボード板紙を前もつて印刷化粧して
おくことにより経済的に、美麗なる外観を有する
石膏ボードを得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の石膏ボード用板紙の拡大部分
断面図、第2図及び第3図は本考案の石膏ボード
用板紙の他の態様の拡大部分断面図である。 図中、1は表層、2は中層、3は裏層である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. サイズ剤を含有する表層1及び中層2並びにサ
    イズ剤を含有しない裏層3からなる石膏ボード用
    板紙において、表層1にウオラステナイト:セル
    ロース繊維が90〜60:10〜40(重量比)の比率で
    及び中層2にウオラステナイト:セルロース繊維
    が50〜30:50〜70(重量比)の比率でそれぞれウ
    オラステナイトが混抄されている不燃性の石膏ボ
    ード用板紙。
JP3398183U 1983-03-09 1983-03-09 石膏ボ−ド用板紙 Granted JPS59157500U (ja)

Priority Applications (1)

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JP3398183U JPS59157500U (ja) 1983-03-09 1983-03-09 石膏ボ−ド用板紙

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JP3398183U JPS59157500U (ja) 1983-03-09 1983-03-09 石膏ボ−ド用板紙

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Publication Number Publication Date
JPS59157500U JPS59157500U (ja) 1984-10-22
JPH024158Y2 true JPH024158Y2 (ja) 1990-01-31

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ID=30164751

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3398183U Granted JPS59157500U (ja) 1983-03-09 1983-03-09 石膏ボ−ド用板紙

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JP4036354B2 (ja) * 1998-10-12 2008-01-23 信越化学工業株式会社 オルガノポリシロキサンを主成分とする防水処理剤組成物

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4930411U (ja) * 1972-06-23 1974-03-15

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