JPS61211648A

JPS61211648A - 原子力プラントにおける換気空調装置

Info

Publication number: JPS61211648A
Application number: JP60052006A
Authority: JP
Inventors: Koichi Taira; 耕一平; Hiroshi Masuda; 洋増田
Original assignee: Toshiba Corp; Nippon Atomic Industry Group Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp; Nippon Atomic Industry Group Co Ltd
Priority date: 1985-03-15
Filing date: 1985-03-15
Publication date: 1986-09-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明は、原子力プラントにおける建屋内の渦、湿度制
御および清浄度の維持を行なう換気空調装置に係り、特
に外気とともに侵入した雪のフィルタへの付着および外
気取入口に配したルーバの雪の付着を防止できる原子力
プラントにおける換気空調装置に関する。

〔発明の技術的背景〕

原子力プラントにおける換気空調装置は、プラントの各
機器類の正常な運転に必要な環境を維持するとともに、
運転日や作業員等に適当な環境条件（室内温、湿度、清
浄度、換気流等）を与えることを目的としている。

第２図ないし第４図はこの種の従来の換気空調装置を示
すもので、建屋１に設けた外気取入口１ａにはルーバ２
が装着され、給気処理装置３内に外気を取入れるととも
に、雨水が建屋１内に侵入するのを防止している。

前記給気処理装置３内には、外気中の塵埃や粒子状の塩
分等の異物を除去するバグタイプフィルタ４、および外
気を調温するための加熱コイル５、冷１４１コイル６が
それぞれ設置されており、この給気処理装置３で処理さ
れた後の外気は、ダンパ７ａを有する給気ダクト７を通
り、５０％容量３台（内１台は予備）あるいは１００％
容量（内１台は予備）の送風１ａ８により、放射線レベ
ルの高い空間（いわゆる汚染区域）あるいは放射性物質
が存在しない空間（いわゆる清浄区域）の各空調空間９
に送気されるようになっている。

ところで汚染区域を対象とする空調の場合には、放射性
物質の空調空間９内での滞留を防止することを目的とし
ており、したがって第２図に示すように給気ダクト７か
ら空調空間９に供給される空気と同−容量の空気を、バ
グタイプフィルタ１０ａおよび高性能粒子フィルタ１０
ｂを有する排気処理装置１０を備えた排気ダクト１１を
介し排風１ｆ１１２により排気筒１３から屋外に排出す
るワンスル一方式を採っている。前記排気処理装置１０
Ｊ３よび排風機１２は、前記送Ｊｉ機８と同様プラント
の安全性、信頼性、冗長性を持たせるため、５０％容量
３台（内１台は予備）あるいは１００％容量２台（内１
台は予備）の構成となっている。

一方、清浄区域を対象とする空調の場合には、放射性物
質の滞留が問題とならないため、空調空間９で熱交換さ
れた空気の一部は給気処理装置３に戻され、残りの空気
が排気されるリターンダクト方式が採られている。

〔背景技術の問題点〕

以上の構成を有する従来の原子力プラントにおける換気
空調装置において、ルーバ２の外面側には、異物（鳥、
鳥の羽根等）の侵入を防止するために、−辺の長さ１０
〜１５１１１１１１線径１．５〜２．３φ顯程度のバー
ドスクリーンと称される金網を配するのが通例である。

ところが、原子力プラントを降雪量の多い地域に建設し
た場合、水分量の多いぼた雪の場合には、前記バードス
クリーンあるいはルーバ２の羽根部分に雪が付着、凍結
して空気流路を狭ばめ、建屋換気に必要な所要空気量を
取り込むことができなくなるおそれがある。

一方、水分量の少ない粉雪の場合には、バードスクリー
ンおよびルーバ２を通過して外気とともに雪が給気処理
装置３内に侵入し、バグタイプフィルタ４の特に上部に
付着、捕集され、その開が多い場合には極めて短時間に
バグタイプフィルタ４が目詰まりを起こし、換気空調系
の健全性を維持できなくなるおそれがある。

〔発明の目的〕

本発明はこのような点を考慮してなされたもので、ルー
バを介し外気とともに侵入してくる雪がフィルタ表面に
付着するのを有効に防止でき、またルーバへの雪の付着
、凍結を大幅に抑制できる原子力プラントにおける換気
空調装置を提供することを目的とする。

（発明の概要〕本発明は、外気取入口のルーバを、その上端を室外側に
倒してルーバ羽根の傾斜角度を大きくし、もってルーバ
に付着した雪を自重落下させ易くするとともに、雪の侵
入をできるだけ少なくし、またルーバとフィルタとの間
の外気通路上に、加熱源を有する邪魔板を設けて外気中
の雪を付着融解し、かつこの邪魔板の下方位置に、邪魔
板に付着せずに落下した雪を融解する融雪ピットを設け
、もって外気とともに侵入した雪のフィルタ表面への付
着を有効に防止できるようにしたことを特徴とする。

（発明の実施例〕以下本発明の一実施例を第１図を参照して説明する。

図において符号１は建屋、２はその外気取入口１ａに配
されたルーバであり、このルーバ２は、その上端を室外
側に倒し傾斜配置されてルーバ羽根２ａがほぼ垂直にな
るようになっている。そしてこれにより、給気処理装置
３への雪あるいは雨水の侵入をできるだけ少なくするこ
とができるとともに、ルーバ羽根２ａに付着した雪を自
重落下させ易くしてルーバ２の有効開口面積の減少を防
止できるように考慮されている。

前記給気処理装置３内には、外気中の塵埃や粒子状の塩
分等の異物を除去するためのバグタイプフィルタ４、お
よび外気をＩＩｍするための加熱コイル５、冷却コイル
６がそれぞれ設置されており、この給気処理装＠３で処
理された後の外気は、給気ダクト７を通り送風機８によ
り汚染区域あるいは清浄区域の各空調空間（図示せず）
に送気されるようになっている。

前記ルーバ２とバグタイプフィルタ４との間の空間２０
には、第１図に示すように外気の迎入進路上、すなわち
空間２０の上部に邪魔板２１が設置されている。この邪
魔板２１は、ワッシャブルフィルタあるいは鉄板等で形
成され、前記ルーバ２とほぼ同一の傾斜角度に設定され
ており、その下端部は、サポート２２により支持されて
風圧に充分耐え得るようになっている。

この邪魔板２１の背面側には、遠赤外線ヒータ、電熱線
、蒸気コイル、あるいは温水コイル等で形成される加熱
器２３が配設されており、外気とともに侵入して邪魔板
２１に付着した雪を融解するようになっている。

一方、前記邪魔板２１の下方位置には、蒸気コイルある
いは電気加熱コイル等で形成されるヒータ２４および排
水ライン２５がそれぞれ設けられており、前記邪魔板２
１に付着＠解されずに落下してきた雪を融解し、融雪水
を外部に排出するようになっている。

次に本実施例の作用について説明する。

降雪時に換気空調装置を作動させると、外気はルーバ２
を介し給気処理装置３に導びかれ、ここで処理された後
に各空調空間（図示せず）に送気されるが、この際、雪
も外気とともに給気処理装置３に侵入しようとする。

ところが、ルーバ２のルーバ羽根２ａはほぼ垂直の傾斜
角度となっているので、外気がルーバ２を屈曲して通過
する間に外気中の雪はルーバ羽根２ａに付着し、給気処
理装置３への侵入ｍが少なくなる。またルーバ羽根２ａ
に付着した雪は、ルーバ羽根２ａがほぼ垂直の傾斜角度
となっているので、付着量が一定以上になると自重落下
し、ルーバ２から除去される。

この際、ルーバ羽根２ａの傾斜角度を単に大きくするの
ではなく、ルーバ２を全体的に傾斜させてルーバ羽根２
ａの傾斜角度が大きくなるようにしているので、ルーバ
２の有効間口面積が減少するおそれがない。またルーバ
２は、後述する加熱器２３およびヒータ２４により空間
２０内が加温されるので間接的に加温され、ルーバ羽根
２ａに付着した雪をより自重落下させ易くすることがで
きる。

一方、ルーバ羽根２ａに付着せずに外気とともに空間２
０内に侵入した雪は、外気の侵入進路に沿って流れて邪
魔板２１に当接する。そして、この邪魔板２１に付着し
たり、あるいは邪魔板２１に当接し下方に転向する外気
とともに落下する。

邪魔板２１に付着した雪は、加熱器２３により加熱され
て融解し、融雪水となって落下する。また邪魔板２１に
付着せずに落下した雪は、邪魔板２１の下方に配したヒ
ータ２４により融解され、融雪水は、邪魔板２１から落
下してきた融雪水とともに排水ライン２５を介して外部
に排出される。

このように、ルーバ２の上端を室外側に倒しルーバ羽根
２ａがほぼ垂直になるようにしているので、外気がルー
バ２を通過する際にルーバ羽根２ａに当たる効率がよく
なり、これにより外気がルーバ２を通過する際に雪が落
下したりルーバ羽根２ａに付着する率が高くなる。この
ため、外気とともにルーバ２を通過して侵入する雪の出
を少なくすることができる。またルーバ羽根２ａに付着
した雪は、ルーバ羽根２ａがほぼ垂直になっているので
、重量落下により容易に除去できる。

またバグタイプ７シルタ４上流側の空間２０内には、邪
魔板２１、加熱器２３およびヒータ２４が配されている
ので、外気とともにルーバ２を通過して雪が空間２０内
に侵入してきても、これを有効に融解できる。このため
、バグタイプフィルタ４表面への雪の付着による目詰ま
りをほぼ完全に防止できる。

また空間２０を通過する外気は、加熱器２３およびヒー
タ２４により加湿されるので、外気調温用として設けら
れる加熱コイル５の容量を小さくぐきる。

なお前記実施例では、ルーバ２のルーバ羽根２ａの傾斜
角度がほぼ垂直の場合について説明したが、この傾斜角
度は降雪量あるいは雪の含有水分量等に合わせて調節で
きる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、外気取入口のルーバを、
その上端を室外側に倒してルーバ羽根の傾斜角度を大き
くしているので、外気のルーバ羽根への当接効率が高く
なる。このため、外気がルーバを通過する際に、雪、雨
水、あるいはＩＩ埃がルーバ羽根に当って落下したりル
ーバ羽根に付着する率が高くなり、その侵入量を低減で
きる。

また雪等がルーバ羽根に付着しても、ルーバ羽根の傾斜
角度を大きくしているので容易に自重落下させることが
できる。

また、ルーバとフィルタとの間の外気進入進路上に、加
熱源を有する邪魔板を設けて外気中の雪を付着融解し、
かつこの邪魔板のＦ方位置に、邪魔板に付着せず落下し
た雪を融解する融雪ピットを設けられているので、雪が
侵入してもこれを融解し、フィルタの目詰まりを有効に
防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す構成図、第２図は従来
の換気空調装置を示す系統図、第３図はそのルーバ取付
位置を示す原子力プラントの斜視図、第４図は第３図の
■−ＩＶ線拡大断面図である。１・・・ｉ１屋、１ａ・・・外気取入口、２・・・ルー
バ、２ａ・・・ルーバ羽根、３・・・給気処理装置、４
・・・バグタイプフィルタ、５・・・加熱コイル、６・
・・冷却コイル、２０・・・空間、２１・・・邪魔板、
２３・・・加熱器、２４・・・ヒータ、２５・・・排水
ライン。

Claims

【特許請求の範囲】１、外気取入口に配されたルーバを介して外気を取入れ
、この外気をフィルタに導びいて外気中の異物を除去す
るとともに、調温手段により調温して空調空間に送気す
る原子力プラントにおける換気空調装置において、前記
ルーバを、その上端を室外側に倒してルーバ羽根の傾斜
角度を大きくするとともに、このルーバと前記フィルタ
との間の外気進入進路上に、加熱源を有す邪魔板を設け
て外気中の雪を付着融解し、かつこの邪魔板の下方位置
に、邪魔板に付着せず落下した雪を融解する融雪ピット
を設けたことを特徴とする原子力プラントにおける換気
空調装置。２、邪魔板を、ワッシャブルフィルタまたは鉄板で形成
したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の原子
力プラントにおける換気空調装置。