JPS6120965B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6120965B2 JPS6120965B2 JP5875778A JP5875778A JPS6120965B2 JP S6120965 B2 JPS6120965 B2 JP S6120965B2 JP 5875778 A JP5875778 A JP 5875778A JP 5875778 A JP5875778 A JP 5875778A JP S6120965 B2 JPS6120965 B2 JP S6120965B2
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- Japan
- Prior art keywords
- enamel paint
- wire
- conductor
- wire drawing
- filling chamber
- Prior art date
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- Expired
Links
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- 238000005491 wire drawing Methods 0.000 claims description 28
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Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はエナメル線の製造方法及びその装置に
関するものである。
関するものである。
従来技術では、素線を伸線用潤滑剤例えば潤滑
油が充填されている伸線機により伸線して導体を
形成した後、この導体を洗浄機に送給してその表
面に付着している伸線用潤滑剤を洗浄し、次いで
この洗浄した導体をエナメル塗料が充填されてい
るエナメル塗布槽に送給して導体上にエナメル塗
料を塗布し、更に絞りダイスにより適当な厚さの
エナメル塗料の被覆層に成形し、最後に焼付炉に
送給してエナメル塗料の被覆層を焼付けてエナメ
ル線が製造されている。
油が充填されている伸線機により伸線して導体を
形成した後、この導体を洗浄機に送給してその表
面に付着している伸線用潤滑剤を洗浄し、次いで
この洗浄した導体をエナメル塗料が充填されてい
るエナメル塗布槽に送給して導体上にエナメル塗
料を塗布し、更に絞りダイスにより適当な厚さの
エナメル塗料の被覆層に成形し、最後に焼付炉に
送給してエナメル塗料の被覆層を焼付けてエナメ
ル線が製造されている。
このように従来のエナメル線の製造方法は多工
程から成つているので消費電力量が大きい上に多
くの装置を用いているので設備費が高価であり不
経済である。またこの方法では絞りダイスの加工
精度や据付精度が悪い場合とか導体が送給される
時に自重により振動する場合などには導体が絞り
ダイスの軸線上を通らないのでエナメル塗料の被
覆層が偏肉する欠点があつた。更に伸線用潤滑剤
が導体上から完全に洗浄することが難しく、この
場合には油膜がエナメル線の被覆層に斑点となつ
て現れるのでエナメル線の外観が著しく悪くな
る。一方、最近、素線に被覆材料を被覆しつつこ
の被覆材料を潤滑剤として伸線する方法が提案さ
れている(特開昭54−94679号参照)。しかし、こ
の方法は被覆材料を大気圧で供給するので素線と
伸線ダイスとは直接接触する境界潤滑となつて素
線上にエナメル塗料を均一な厚さで被覆すること
ができないでエナメル塗料の偏心及び膜切れが生
ずる欠点があつた。
程から成つているので消費電力量が大きい上に多
くの装置を用いているので設備費が高価であり不
経済である。またこの方法では絞りダイスの加工
精度や据付精度が悪い場合とか導体が送給される
時に自重により振動する場合などには導体が絞り
ダイスの軸線上を通らないのでエナメル塗料の被
覆層が偏肉する欠点があつた。更に伸線用潤滑剤
が導体上から完全に洗浄することが難しく、この
場合には油膜がエナメル線の被覆層に斑点となつ
て現れるのでエナメル線の外観が著しく悪くな
る。一方、最近、素線に被覆材料を被覆しつつこ
の被覆材料を潤滑剤として伸線する方法が提案さ
れている(特開昭54−94679号参照)。しかし、こ
の方法は被覆材料を大気圧で供給するので素線と
伸線ダイスとは直接接触する境界潤滑となつて素
線上にエナメル塗料を均一な厚さで被覆すること
ができないでエナメル塗料の偏心及び膜切れが生
ずる欠点があつた。
本発明の目的は少ない工程で偏心のない外観の
良好なエナメル線を製造することができるように
した方法及び装置を提供することにある。
良好なエナメル線を製造することができるように
した方法及び装置を提供することにある。
以下本発明の方法を実施する装置を第1図及び
第2図を参照して詳細に説明すると、素線12は
本発明に係る伸線塗布装置10を経て所定径に伸
線され且つエナメル塗料が被覆された線12′に
形成され、この線は焼付炉34を通つてエナメル
塗料が焼付けられたエナメル線となる。伸線塗布
装置10は、第2図に示すように、中心軸線上に
素線12が通るエナメル途料充填室14を有する
ケーシング16を備え、この充填室14の下流端
には伸線ダイス18が設けられ、上流端には充填
室をシールするシール部材20が設けられてい
る。伸線ダイス18はケーシングの凹部16aに
嵌入されたホルダー22によつて保持され、シー
ル部材20はケーシングの凹部16a′に嵌入され
たホルダー24によつて保持され、これらのホル
ダー22,24はケーシングに固着された加圧板
26,28とケーシング16とによつてそれぞれ
挟持されている。シール部材20は図示の実施例
ではダイスの形態をなしているが、パツキングの
形態であつてもよい。
第2図を参照して詳細に説明すると、素線12は
本発明に係る伸線塗布装置10を経て所定径に伸
線され且つエナメル塗料が被覆された線12′に
形成され、この線は焼付炉34を通つてエナメル
塗料が焼付けられたエナメル線となる。伸線塗布
装置10は、第2図に示すように、中心軸線上に
素線12が通るエナメル途料充填室14を有する
ケーシング16を備え、この充填室14の下流端
には伸線ダイス18が設けられ、上流端には充填
室をシールするシール部材20が設けられてい
る。伸線ダイス18はケーシングの凹部16aに
嵌入されたホルダー22によつて保持され、シー
ル部材20はケーシングの凹部16a′に嵌入され
たホルダー24によつて保持され、これらのホル
ダー22,24はケーシングに固着された加圧板
26,28とケーシング16とによつてそれぞれ
挟持されている。シール部材20は図示の実施例
ではダイスの形態をなしているが、パツキングの
形態であつてもよい。
エナメル塗料充填室14はケーシングの径方向
に設けられた塗料通路14aに連通し、塗料供給
管30はケーシング16の側面に設けられた孔1
6bにねじ取付具32によつて着脱自在に取付け
られる。この塗料供給管30は可調節外部加圧供
給源36に接続される。従つて、エナメル塗料充
填室14には加圧されたエナメル塗料が充填さ
れ、このエナメル塗料は伸線ダイス18とシール
部材20とによつて外部に漏洩されるのが防止さ
れている。
に設けられた塗料通路14aに連通し、塗料供給
管30はケーシング16の側面に設けられた孔1
6bにねじ取付具32によつて着脱自在に取付け
られる。この塗料供給管30は可調節外部加圧供
給源36に接続される。従つて、エナメル塗料充
填室14には加圧されたエナメル塗料が充填さ
れ、このエナメル塗料は伸線ダイス18とシール
部材20とによつて外部に漏洩されるのが防止さ
れている。
次に本発明の方法を上記装置と共に説明する
と、エナメル塗料15は供給管30を通してエナ
メル塗料充填室14内に充填され可調節外部加圧
供給源36により一定の高圧力が加えられてい
る。この圧力は導体上に被覆すべきエナメル塗料
の被覆層の厚さに比例して定められる。素線12
はシール部材20を通つて充填室14内に連続し
て供給され伸線ダイス18を通り、従つて素線1
2はエナメル塗料が塗布されると同時にこの塗料
が素線12と伸線ダイス18との間にあつて両者
が直接接触することがなく流体潤滑作用をしつつ
伸線ダイス18により伸線され所定の径の導体上
にエナメル塗料の被覆層を有する線12′が得ら
れる。また、この場合エナメル塗料15に加えら
れる圧力は一定であるので素線12にはエナメル
塗料15の圧力が等しく加わり、従つて素線12
は伸線ダイス18の軸線上を常に走行するのでエ
ナメル塗料が導体上に均一の肉厚で被覆される。
このようにして導体12′は更に焼付炉34を通
つてこの焼付炉によつてエナメル塗料の被覆層が
焼付けられてエナメル線が得られる。
と、エナメル塗料15は供給管30を通してエナ
メル塗料充填室14内に充填され可調節外部加圧
供給源36により一定の高圧力が加えられてい
る。この圧力は導体上に被覆すべきエナメル塗料
の被覆層の厚さに比例して定められる。素線12
はシール部材20を通つて充填室14内に連続し
て供給され伸線ダイス18を通り、従つて素線1
2はエナメル塗料が塗布されると同時にこの塗料
が素線12と伸線ダイス18との間にあつて両者
が直接接触することがなく流体潤滑作用をしつつ
伸線ダイス18により伸線され所定の径の導体上
にエナメル塗料の被覆層を有する線12′が得ら
れる。また、この場合エナメル塗料15に加えら
れる圧力は一定であるので素線12にはエナメル
塗料15の圧力が等しく加わり、従つて素線12
は伸線ダイス18の軸線上を常に走行するのでエ
ナメル塗料が導体上に均一の肉厚で被覆される。
このようにして導体12′は更に焼付炉34を通
つてこの焼付炉によつてエナメル塗料の被覆層が
焼付けられてエナメル線が得られる。
一例として本発明の装置により外径1mmの導体
から成るエナメル線を製造した場合について説明
すると、線速が20〜200m/min、伸線による断面
積の減少率が10〜40%(シール部材としてのダイ
スでの減少率は1〜数%)、伸線ダイスを100〜
250℃に冷却し、エナメル塗料として例えばポリ
エステル系の熱溶融性ワニスを100゜〜250℃に温
度調節しこのワニスに2000〜10000Kg/cm2の圧力を
加えエナメル線を製造した。この結果、偏心のな
い良質のエナメル線を製造することができ、また
伸線ダイスの温度を適当に制御することによりこ
のダイスでの焼付けを行うことがないので線速を
高めることが可能であつた。尚、本装置と焼付炉
との距離は0.3〜3mであつた。
から成るエナメル線を製造した場合について説明
すると、線速が20〜200m/min、伸線による断面
積の減少率が10〜40%(シール部材としてのダイ
スでの減少率は1〜数%)、伸線ダイスを100〜
250℃に冷却し、エナメル塗料として例えばポリ
エステル系の熱溶融性ワニスを100゜〜250℃に温
度調節しこのワニスに2000〜10000Kg/cm2の圧力を
加えエナメル線を製造した。この結果、偏心のな
い良質のエナメル線を製造することができ、また
伸線ダイスの温度を適当に制御することによりこ
のダイスでの焼付けを行うことがないので線速を
高めることが可能であつた。尚、本装置と焼付炉
との距離は0.3〜3mであつた。
本発明によれば、上記したように、伸線とエナ
メル塗料の塗布とを同時に行うことができるので
少ない工程でエナメル線を製造することができ、
従つて消費電力量が小さくて済む上に洗浄機が不
要になるので経済的であるのは勿論伸線用潤滑剤
としてエナメル塗料を用いているので被覆層に油
膜の斑点が現れることがなく良質のエナメル線を
得ることができる。またエナメル塗料に所定の高
圧力が加えられて流体潤滑するので偏心のない所
望する肉厚のエナメル線を製造することができ、
また線速を高めることができるから機械の稼動率
が向上する実益がある。
メル塗料の塗布とを同時に行うことができるので
少ない工程でエナメル線を製造することができ、
従つて消費電力量が小さくて済む上に洗浄機が不
要になるので経済的であるのは勿論伸線用潤滑剤
としてエナメル塗料を用いているので被覆層に油
膜の斑点が現れることがなく良質のエナメル線を
得ることができる。またエナメル塗料に所定の高
圧力が加えられて流体潤滑するので偏心のない所
望する肉厚のエナメル線を製造することができ、
また線速を高めることができるから機械の稼動率
が向上する実益がある。
第1図は本発明に係るエナメル線の製造方法の
概略系統図、第2図は本発明に係る伸線塗布装置
の垂直断面図である。 10……伸線塗布装置、12……素線、14…
…エナメル塗料充填室、15……エナメル塗料、
16……ケーシング、18……伸線ダイス、20
……シール部材、30……塗料供給管、34……
焼付炉、36……可調節外部加圧供給源。
概略系統図、第2図は本発明に係る伸線塗布装置
の垂直断面図である。 10……伸線塗布装置、12……素線、14…
…エナメル塗料充填室、15……エナメル塗料、
16……ケーシング、18……伸線ダイス、20
……シール部材、30……塗料供給管、34……
焼付炉、36……可調節外部加圧供給源。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 素線を所定径の導体に形成するように伸線用
潤滑剤を介して伸線ダイスで伸線する工程と、前
記導体上にエナメル塗料を塗布する工程と、前記
導体上のエナメル塗料を焼付炉にて焼付ける工程
とを有するエナメル線を製造する方法において、
前記伸線用潤滑剤として前記エナメル塗料を用い
て前記素線を伸線する工程と導体上に前記エナメ
ル塗料を塗布する工程とを同時に行ない、且つ前
記導体と伸線ダイスとが直接接触することがなく
流体潤滑を生ずるように前記エナメル塗料を外部
から高圧力で加圧供給することを特徴とするエナ
メル線の製造方法。 2 エナメル塗料が塗布された導体を焼付炉に送
給するために素線を伸線して導体を形成すると同
時に該導体上に前記エナメル塗料を所定の肉厚に
塗布するエナメル線の伸線塗布装置において、前
記素線が通りエナメル塗料が充填されるエナメル
塗料充填室を有するケーシングと、前記エナメル
塗料充填室の下流端に液密に取付けられ前記素線
を伸線する伸線ダイスと、前記エナメル塗料充填
室の上流端に配置されたシール部材と、前記エナ
メル塗料充填室にエナメル塗料を供給する供給管
と、前記供給管を介して前記エナメル塗料充填室
に前記導体と伸線ダイスとが直接接触することが
なく流体潤滑を生ずるような高圧力で前記エナメ
ル塗料を供給する可調整外部加圧供給源とから成
ることを特徴とするエナメル線の伸線塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5875778A JPS54150690A (en) | 1978-05-19 | 1978-05-19 | Method and device for manufacturing enameled wire |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5875778A JPS54150690A (en) | 1978-05-19 | 1978-05-19 | Method and device for manufacturing enameled wire |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54150690A JPS54150690A (en) | 1979-11-27 |
JPS6120965B2 true JPS6120965B2 (ja) | 1986-05-24 |
Family
ID=13093400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5875778A Granted JPS54150690A (en) | 1978-05-19 | 1978-05-19 | Method and device for manufacturing enameled wire |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS54150690A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104882230A (zh) * | 2015-06-19 | 2015-09-02 | 浙江长城电工科技股份有限公司 | 一种润滑剂批量涂覆装置 |
CN110911053A (zh) * | 2019-12-03 | 2020-03-24 | 湖州中洲电磁线有限公司 | 一种网络变压器用漆包线的制作方法 |
-
1978
- 1978-05-19 JP JP5875778A patent/JPS54150690A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54150690A (en) | 1979-11-27 |
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