JPS612095A

JPS612095A - 可動式生体遮蔽装置

Info

Publication number: JPS612095A
Application number: JP59122990A
Authority: JP
Inventors: 入山　正樹; 石橋　道裕
Original assignee: Mitsubishi Atomic Power Industries Inc
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 1984-06-15
Filing date: 1984-06-15
Publication date: 1986-01-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）発明の目的し産業上の利用分野］この発明は原子炉容器回りに設ける生体遮蔽装置に関す
るものである。

［従来の技術］原子炉プラントにおいては、生体を放Ｄ−１１被曝から
防護するために生体遮蔽を設ける。

このうち、例えば、原子炉容器回りに設ける１次遮蔽装
置の構造は第８図に示す通りである。ずなわら、１次遮
蔽装置１０１は鉄筋コンクリート構造であり、１次冷却
材管２が貫通する部分は貫通スリーブ３が設けられてい
る。この貫通スリーブ３の径は放射線遮蔽膜３１Ｆから
は放射線遮蔽機能が低下しないように出来る限り、小さ
いことが望ましいが、他方、安全設計や機器の点検の観
点からは、貫通スリーブ３の径は太き（する必要がある
。特に仮想的な事象として想定される１次冷却材管破断
事故において、１次冷却材管がＡ点付近で破断したと仮
想した場合には、この貫通スリーブ３は原子炉容器４か
ら流出する高温・高圧流体の蒸気発生器室５側への唯一
の流出流路となり、従って、貫通スリーブ３の径の大小
が原子炉容器室６内の圧力上昇を支配する。このため従
来は、上述の仮想事故時においても、原子炉容器室Ｇ内
の圧力を１次遮蔽装置の構造設計が可能な圧力上昇の範
囲に押えられるように貫通スリーブ３の径を決定してい
た。しかし、この場合には、貫通スリーブ３の径は相当
に大きくなり、貫通スリーブ３と１次冷却材管２との間
の間隙７が大きくなり、この間隙７からの放射線漏洩が
増え、１次遮蔽装置１０１の放射線遮蔽機能を少ながら
ず犠牲にするものであった。

［発明が解決しようとする問題点］この発明は上記の如き事情に鑑みてなされたものであっ
て、貫通スリーブの径を大きくして仮想される１次冷却
材管破断事故時における必要な流路断面積を確保するこ
とができて安全上有利であり、かつ、機器の点検等に必
要なスペースも確保することができるとともに、通常運
転時における生体；飽蔽装置の放射線遮蔽機能を補強し
て、生体遮蔽装置全体の放射線遮蔽機能を低下を来すこ
とのない可動式生体遮蔽装置を提供することを目的とす
るものである。

（ロ）発明の構成［問題を解決するための手段］この１ゴ的に対応して、この発明の可動式生体遮蔽装置
は、固定位置にある生体遮蔽装置の内外を貫通する貫通
スリーブ内に変位可能な遮蔽部材を配設してなることを
特徴としている。

以下、この発明の詳細を一実施例を示す図面について説
明する。

第１図及び第２図において、６は原子炉容器室であって
、原子炉容器４を格納している。また、５は蒸気発生器
室である。

原子炉容器室６と蒸気発生器室５との間に１次遮蔽装置
１０１が設けられている。この１次遮蔽装置１０１は鉄
筋コンクリート製である。１次遮蔽装置１０１には貫通
スリーブ３が貫通していて、蒸気発生器室５と原子炉容
器室６とを連通している。貫通スリーブ３内には外周を
熱遮蔽体８で被覆した１次冷却材管２が挿通されている
。

この１次冷却材管２と貫通スリーブ３との間の間隙７内
に生体遮蔽装置１が配設されている。

生体遮蔽装置１は遮蔽部材１１、案内０ツド１２、スト
ッパ１３、位置決め突起１４等を備えている。遮蔽部材
１１はコンクリート等の放射線遮蔽材料１５を鋼板等の
被覆材１６で被覆してなるもので全体として環状をなし
、中央部に孔１７を形成している。遮蔽部材１１は１次
冷却材管２を孔１７内に挿通させた状態で１次冷却材管
２の外側にゆるく嵌合し、貫通スリーブ３内に配設され
、１次冷却材管２及び貫通スリーブ３と干渉することな
く、間隙７の内外に変位可能である。遮蔽部材１１が間
隙７内に位置するときは間隙７をほとんど閉塞し、また
、第２図に鎖線で示すごとく、間隙７の外に出たときは
、貫通スリーブ３と原子炉容器室６との間に流体を通す
に充分な横断面積をもつ間隙１８を形成する。

遮蔽部材１１は案内ロッド１２の先端に取り付けられて
いる。

案内ロッド１２は貫通スリーブ３内をその中心方向に延
長し、ストッパ１３を摺動自在に貫通している。ス１−
ツバ１３は貫通スリーブ３に固定している。案内ロッド
１２の後端には係止片２１が固着している。この実施例
では係止片２１としてナツトを使用し、このナツトは案
内ロッド１２の後端に形成された雄ネジ２２に螺着して
いる。

係止片とストッパ１３との距離Ｓは遮蔽部材１１の最大
許容変位量を規定する。また、貫通スリーブ３の内面か
ら位置決め突起１４が突出しており、遮蔽部材１１をセ
ットする場合の位置決めをする。

［作用］このように構成された生体遮蔽装置１の作用は次の通り
である。

通常運転時には、遮蔽部材１１は位置決め突起１４に位
置決めされて貫通スリーブ３内に位置する。この場合に
は、貫通スリーブ３と１次冷却材管２との間の間隙７は
ほとんど遮蔽部材１１によって閉塞され、僅かに、遮蔽
部材１１と１次冷却材管２との間に隙間２３が残るだけ
である。従ってこの隙間２３を通して冷却空気は流通す
るが、放射線は遮蔽される。

一方、１次冷却月管２の原子炉容器管台部Ａでの仮想破
断事故においては、遮蔽部材１１は圧力荷重により瞬時
に、Ｑ通スリーブ３内から外の第２図の鎖線で示す位置
に移動する。この結果、貫通スリーブ３と遮蔽部材１１
との間に間隙１８が生じ、必要流路断面を確保して貫通
スリーブ３を介して蒸気発生器室５と原子炉容器室６と
が連通ずる。この遮蔽部材１１の圧力荷重による瞬時の
移動にあたってはストッパ１３と係止片２１との接当に
より、遮蔽部材１１の必要ストローク以上の移動を拘束
し、蒸気発生器、その他の重要な構造物への衝突は回避
される。なお、上記実施例における案内ロッド１２は鎖
等で代替することができるのはもちろんである。

（ハ）発明の効果このように生体遮蔽装置においては、貫通スリーブの径
を大きくして、安全の確保や機器の点検用スペースを充
分にとることができ、その場合でも、通常運転時におけ
る１次遮蔽装置の遮蔽機能を補強することができるとと
もに、１次冷却材管破断仮想事故においては、生体遮蔽
装置に作用する圧力荷重により瞬時にスリーブ内より移
動して必要な流路断面積を確保して、原子炉容器室の圧
力上昇を抑え、しかも、その移動にあたって、他の重要
な構造物を損壊させるおそれもない。

（ニ）他の実施例［他の実施例１］第３図及び第４図はこの発明の他の実施例に係る生体遮
蔽装置１ａを示すものである。この実施例においては生
体遮蔽装置１ａを扉形式の開閉可能な構造としている。

すなわら、遮蔽部材１１ａを複数の遮蔽部材片１０ａに
分割し、それぞれの遮蔽部材片１０ａをヒンジ２５を介
して１次遮蔽装置１０１に固定した遮蔽材取付金具２６
に回転可能に取りつけたものである。

このような構成の生体遮蔽装置１ａにおいては、通常運
転時には各遮蔽部材片１０ａが貫通スリーブ３を閉塞し
て遮蔽機能を発揮しつつ、冷却空気のみを流通させ、ま
た、１次冷却材管破断仮想事故においては、圧力荷重に
よって各遮蔽部材片１０ａをヒンジ２５に関して第４図
に鎖線で示すように、回転変位さけて開き、貫通スリー
ブ３を開放する。この場合も各遮蔽部材片１０ａはヒン
ジ２５に拘束されているので、回転変位によって蒸気発
生器その他の重要構造物を損傷することはない。

し伯の実施例２］第５図、第６図及び第７図はこの発明のさらに他の実施
例に係る生体遮蔽装置１ｂを示すものである。

この実施例においては生体；麻蔽装置１ｂを飛散可能な
構造どしている。すなわち、生体遮蔽装置１ｂでは遮蔽
部材１１ｂはシリコンゴム等の小塊もしくはブロック状
の遮蔽材片１０ｂの集積体で構成し、その集積体を枠板
２７及び金網２８で保形している。ただしこの金網２８
は遮蔽材片１０ｂの急激な移動による力を受けた場合に
ははずれるように構成されている。この生体遮蔽装置の
遮蔽部材１１ｂは遮蔽材取付は金具３１によって１次遮
蔽装置１０１に取り付けられている。

このような構成の生体遮蔽装置１１）においては、通常
運転時には遮蔽部材１１ｂが貫通スリーブ３を閉塞して
遮蔽機能を発揮しつつ、冷却空気のみを流通させ、また
、１次冷却材管破断仮想事故においては圧力荷重によっ
て金網２８がはずれ、小塊状の各遮蔽材片１０ｂが飛散
して貫通スリーブ３を開放する。この場合も各遮蔽材片
１０ｂは小塊であるので、飛散によって蒸気発生器その
他の重要構造物を損傷することはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は可動式生体遮蔽装置の一例を示す縦断面説明図
、第２図は第１図に示す可動式生体遮蔽装置の縦断面拡
大説明図、第３図は可動式生体遮蔽装置の他の例を示す
構成説明図、第４図は第３図に示”ｌ　Ｖｌ　−Ｖ１部
矢視拡大説明図、第５図は可動式生体遮蔽装置の縦断面
説明図、第６図は第５図に示す可動式生体遮蔽装置の斜
視説明図、第７図は第６図における■−ｖ■部断面説明
図、及び第８図は従来の１次遮蔽装置を示す縦断面説明
図である。１・・・生体遮蔽装置　　１ａ・・・生体遮蔽装置１ｂ
・・・生体遮蔽装置　　２・・・１次冷却材管　　３・
・・貫通スリーブ　　４・・・原子炉容器　　５・・・
蒸気発生器室　　６・・・原子炉容器室　　７・・・間
隙８・・・熱遮蔽体　　１０ａ・・・遮蔽部材片　　１
０ｂ・・・遮蔽材片　　１１・・・遮蔽部材　　１２・
・・案内ロッド　　１３・・・ストッパ　　１４・・・
位置決め突起１５・・・放射線遮蔽材料　　２５・・・
ヒンジ　　２８・・・金網　　１０１・・・１次遮蔽装
置特許出願人　　　　　三菱原子カニ業株式会社代理人
弁理士　　　　　　　　川　井　冶　男第３図第４図第５図第６図第７図」−

Claims

【特許請求の範囲】

（１）固定位置にある生体遮蔽装置の内外を貫通する貫
通スリーブ内に変位可能な遮蔽部材を配設してなること
を特徴とする可動式生体遮蔽装置
（２）前記遮蔽部材は案内に沿って前記貫通スリーブの
中心方向に変位可能であり、かつ、前記遮蔽部材と前記
貫通スリーブとの間に前記遮蔽部材の最大変位量を規制
するストッパが設けられていることを特徴とする特許請
求の範囲第１項記載の可動式生体遮蔽装置
（３）前記遮蔽部材はヒンジを介して取り付けられ、前
記ヒンジに関して回転変位可能であることを特徴とする
特許請求の範囲第１項記載の可動式生体遮蔽装置
（４）前記遮蔽部材は塊の遮蔽材料の集積体からなり、
前記集積体は前記生体遮蔽装置の内外の所定の動圧差に
よって崩壊するように構成されていることを特徴とする
特許請求の範囲第１項記載の可動式生体遮蔽装置