JPS61207543A

JPS61207543A - 耐孔食性缶エンド材

Info

Publication number: JPS61207543A
Application number: JP4909785A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Kikuchi; 和夫菊池; Tokihiko Shiyoutou; 正藤　時彦
Original assignee: Furukawa Aluminum Co Ltd
Current assignee: Furukawa Aluminum Co Ltd
Priority date: 1985-03-12
Filing date: 1985-03-12
Publication date: 1986-09-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はトマト、オレンジ等の果実ジュース、及び塩分
を含む清涼飲料水用の缶容器材、特に缶エンド材として
好適なアルミニウム複合板に関する。

（従来の技術）上記の内容物に対する缶容器としては従来オールスチー
ル製のエンド、ボディ、ボトム等とからなるいわゆるス
リーピース缶が多く用いられている。

しかしながら蓋（缶エンド）については、蓋の表面に行
わなければならない様々な加工（イージーオープンのタ
ブの取伺のためのリベット加工、スコア加工など）のし
やすさ、開口性、開口部の切り口の安全性などを考慮し
、スチール板にかわるアルミニウム板の採用が望まれて
いる。

そこで、ビール等の炭酸飲料、腐食性の弱いジュース、
コーヒー等には、スチール系の缶ホディに対し、缶エン
ド材として、ＪＩＳ　　５０５２　（Ａｌ−２，２〜２
．８ｗｔ％〔以下重量％を単に％と記す）　Ｍｇ−０，
１５〜０．３５％Ｃｒ合金）、５０８２（Ａｌ−４，０
〜５．０％Ｍｇ合金）。

５１８２（Ａｌ−４，０〜５，０％Ｍ　ｇ　−０，２０
〜０．５０Ｍｒ＋合金）等のアルミニウム合金板が使用
されている。

一方、近年に至りアルミニウム合金板を、芯材がＡ　ｌ
　−（Ｃｕ、　Ｍｎ’、　Ｍｇ）合金、皮材がＡＭ−Ｚ
ｎ合金からなる複合板としてこれらの腐食性の強い内容
物に対して缶エンドとして使用することが提案されてい
る（特開昭５２−８３８８号）。

（発明が解決しようとする問題点）しかし、１・７トジユース、スポーツドリンク、スープ
のように塩分が比較的多く含まれる内容物の場合、従来
のアルミニウム材ではスチール系ボディによる接触腐食
により缶エンドに孔食があきやすく、使用できなかった
。

また、特開昭５２−８３８８号記載のような複合材はよ
り深い孔食の発生は防止セきるが、まだ解決すべき問題
点があり、とりわけアルミニウム合金をクラッドするの
で製造コストが高くなるという難点は克服することはむ
ずかしい。

本発明の目的の第１は深い孔食が生じ難く、なおかつ腐
食外観が良好であり塗膜が剥離することのない材料であ
って、また同時に缶エンド材として要求される強度、成
形性をかねそなえた材料を提供することである。

また本発明の目的の第２は製造コスｉ・が低順な耐孔食
性缶エンド材を提供することにある。

（問題点を解決するための手段）すなわち本発明は。

１）Ｍｇ０．２〜５％、Ｃｕ　ｏ、ｅ　〜２．０％を含
有し、残部がＡＭであるアルミニウム合金からなること
を特徴とする耐孔食性缶エンド材（以下、第１発明とい
う）及び２）Ｍｇ０．２〜５％、Ｃｕ　Ｏ，６〜２．０％を含有
し、きらにＣｒ　（１，０５〜０．５％、Ｍｎ　０．１
−２．０％のうち少なくとも１種又は２種を含有し、残
部がＡｌである（以」−重量％）アルミニウム合金から
なることを特徴とする耐孔食性缶エンド材（以下、第２
発明という）を提供するものである。

本発明の缶エンド材において各成分の限定理由は次の通
りである。

第１発明及び第２発明においてＩ’Ｑは缶エンド材とし
ての強度を向上させる。この量が０．２％未満ではその
効果が不十分であり、５％を越えると成形加工性が劣化
する。また、Ｃｕは弾度向上に効果があり、また耐孔食
性にも効果がある。さらに、電位子貴にする効果があり
、缶ボディ材がスチール板の場合には、スチールとの電
位差が小さくなり、接触腐食を起こしにくくする効果が
ある。　０．６％未満では耐孔食性に効果が少なく、　
２％を越えると耐孔食性の効果が飽和する。

また第２発明においてＣｒ、Ｍｕの少なくとも１種又は
２種を含有させるが、ＣｒｌＭｎはともに強度向上に効
果があり、耐食性向上にも効果があるが、Ｃｒ０．５％
、Ｍｎ２．０％を越えると加工性が劣化する。またＣ　
ｒ　Ｏ，０５、Ｍｎ　０．１％未満では強度向上、耐食
性とも効果が少ない。

本発明の缶エンド材の表面にはラミネートしたり、エポ
キシ樹脂、ビニル系樹脂等の塗料を塗布したりして樹脂
皮膜を形成する、のが好ましいが。

樹脂皮膜を施さずにそのまま使用することもできる。樹
脂皮膜を施す場合は、予めクロム等の化成皮膜を施すの
が好ましい。

本発明のアルミニウム合金材の製造は常法に従って行う
ことができる。

本発明の缶エンド材は２缶エンドとして、缶ボディ材の
種類に制限なく使用できるが、特に缶ボディ材がスチー
ル板の場合に使用するのに適している。

（実施例）次に本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明する。

実施例第１表に示す組成の合金を鋳造後、通常の方法でソーキ
ング面削し、続いて熱間圧延、冷間圧延、中間焼鈍、冷
間圧延を行って缶エンド材を製造した。

、このアルミニウム複合板を低温焼鈍して調質Ｈ３ｇの
板とした。この板についてリン＃／クロム酸混液により
化成皮膜処理を施してからエポキシ系樹脂皮膜を均１０
ｇｍの厚さに塗４ｉ　Ｌだ。

〔試験Ａ〕

１−記のようにして得られたアルミニウム板の各試料と
スチール板をそれぞれ、両者の端縁を折り曲げて保合後
、かしめて固着し、アルミニウム板とスチール板を電気
的に接続した。さらにアルミニウム板試利の皮膜にナイ
フでＸ印の傷を入れた。

このようにして作成した試料を３％食塩水中に３ケ月間
浸漬し、×印の腐食のされかた（×部からの腐食の距離
）で腐食形態を評価した。

なお孔食深きを前記アルミニウム板を１０ｐｐｍ＋のＣ
ｕ２＋を添加した水道水中に４週間浸漬して測定した。

これらの試験結果を第１表に示した。

なお従来材として、ＪＩＳ　　５０５２．５０８２及び
５１８２のベア材についても同様にして試験を行い、そ
の結果を第１表に併せて示した。

各試験の評価基準は次の通りである。

（ａ）腐食形態Ｘ印から２１以十゛の腐食　　　　　　ＯＸ印から２ｍ
ｍを越え５ｍｍ以下の腐食　△×印から５＋ｎｍを越え
る腐食　　　　　×（ｂ）孔食深さ３０μｍ（クラッド層の厚さ）以下　０３０ｍｍを越え
１００　ｐｍ以下　　　　△１１００ｐを越えるもの　
　　　　　×下記表の結果より本発明品は、孔食深さ、
腐食形態、強度、加工性のいずれの点からも性能がすぐ
れていることがわかる。

７・″ ７、′ ／′ （発明の効果）このように本発明のアルミニウム缶エンド材は耐孔食性
が良好であ、す、深い孔食になりにくい。

また腐食外観が良好であり、樹脂皮膜の剥離するような
ことはない。さらに、本発明のアルミニウム缶エンド材
のアルミニウム合金は現在一般的に用いられているアル
ミニウム合金の缶エンド材の組成に近く、強度、成形性
も問題ない。また本発明の缶エンド材は複合材に比べよ
り低順なコストで製造できる。

以上のように本発明の缶エンド材は塩分濃度の比較的高
い内容物を有する缶容器の缶エンド材として極めて有用
である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）Ｍｇ０．２〜５．０％、Ｃｕ０．６〜２．０％を
含有し、残部がＡｌである（以上重量％）アルミニウム
合金からなることを特徴とする耐孔食性缶エンド材。
（２）Ｍｇ０．２〜５．０％、Ｃｕ０．６〜２．０％を
含有し、さらにＣｒ０．０５〜０．５％、Ｍｎ０．１〜
２．０％のうち少なくとも１種又は２種を含有し、残部
がＡｌである（以上重量％）アルミニウム合金からなる
ことを特徴とする耐孔食性缶エンド材。