JPS6120682Y2 - - Google Patents

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JPS6120682Y2
JPS6120682Y2 JP2646779U JP2646779U JPS6120682Y2 JP S6120682 Y2 JPS6120682 Y2 JP S6120682Y2 JP 2646779 U JP2646779 U JP 2646779U JP 2646779 U JP2646779 U JP 2646779U JP S6120682 Y2 JPS6120682 Y2 JP S6120682Y2
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piece
lever
plate
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Publication of JPS6120682Y2 publication Critical patent/JPS6120682Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は抜け、たおれが十分に防止されるフ
ライホイールを具備するテープレコーダに関す
る。
従来公知のテープレコーダにおいて、フライホ
イール回転の際ギヤ関係の噛合によるギヤ音が大
きく録音、再生の妨げとなることが知られてい
る。このようなギヤ音はギヤがスラスト方向およ
びラジアル方向での抜け、たおれによるガタの存
在に起因している。
この考案はフライホイールをアウトサート加工
することによつてギヤ音を減少させたテープレコ
ーダの提供を目的としている。
以下図面を参照しながらこの考案の一実施例に
ついて詳細に説明する。実施例においてテープレ
コーダはコンパクトカセツトに比較して面積比で
1/4程度の小型カセツトのための小型のカセツト
テープレコーダとして具体化されているが、これ
に限定されないことはいうまでもない。
第1図に外観の概略を示すように、この考案に
係る(カセツト)テープレコーダ10は凹状のテ
ープカセツト装填部11が上面に形成されたレコ
ーダ本体12を備え、テープカセツト装填部11
は開閉自在なヒンジカバー13によつて覆われて
いる。そしてレコーダ本体12の一側面に、スト
ツプ釦14、プレイ釦16およびレコード釦18
がそれぞれ配設されている。またレコーダ本体1
2の他側面に、FF,REWのためのシフト釦22
がそれぞれ配設されかつレコード本体12の上端
面にボリユームノブ23、ポーズ釦24がそれぞ
れ配設されている。FF,REWだけでなくキユ
ー、レビユーもシフト釦22の操作によつて設定
できる。更にレコーダ本体12の上端面にコンデ
ンサマイクロホン26、マイクロホンジヤツク2
7、イヤホンジヤツク28がそれぞれ配設されて
いる。
レコード本体12内に基板が固定され、この基
板の上面にリール軸32,33、ピンキローラ3
4、電磁ヘツド35、消去ヘツド36などがそれ
ぞれ配設され、他の多くの構成部材は基板の下面
に配設されている。基板は軽量化のため金属でな
く合成樹脂から成形することが好ましい。しかし
図の複雑化を防止するため以下の図では基板を除
去しかつ動作の理解を容易にするためストツプ釦
14、プレイ釦16、レコード釦18が図の下方
に位置するように配置されている。
基板に取付けられた種々の構成部材について第
2図を参照しながら概略的に説明すると、ストツ
プ釦14、プレイ釦16、レコード釦18はスト
ツプ釦板38、プレイ釦板39、レコード釦板4
0にそれぞれ固定されている。ストツプ釦板38
はイジエクト板42、イジエクトレバー43を連
動させてカセツトイジエクトを行なうこともでき
る。プレイ釦板39はプレイ釦16の固定された
第1のプレイ釦板46と、ピンチローラ34、電
磁ヘツド35が取付けられシフト釦板41の近傍
まで延出した第2のプレイ釦板47とから形成さ
れ、第2のプレイ釦板は第1のプレイ釦板上で基
板との間に位置している。第1のプレイ釦板46
を押圧すると第2のプレイ釦板47も一体的に押
圧される。そして第2のプレイ釦板47の移動に
よつて電源スイツチ49がオンとなりかつブレー
キ機構50のブレーキシユー51がリールギヤ5
2,53より離反する。またプレイ釦板39は対
向する基板の側面に配設されたロツク機構54の
シーソレバー66によつてその押圧位置にロツク
される。そして基板の他の一側に補助基板として
支持基板56が固定され、誤消去防止レバー58
が支持基板上に回動可能に配設されている。また
電源スイツチ49の作動によりモータ(図示しな
い)からフライホイール59に伝達された駆動力
はプレイ、レコード等のモードに対応して適当に
噛合する多数のギヤを持つ駆動機構60によつて
リール軸32,33に伝達されている。
更に個々の構成部材について詳細に説明する。
まずロツク機構54についてのべると、第2図お
よび第3図からわかるように、ロツク機構はプレ
イ釦板39に対向する基板の一側に回動可能に配
設されたシーソレバー66を備えている。シーソ
レバー66は基板およびプレイ釦板39に対して
縦方向に配設され第4図からよくわかるように、
シーソレバー上の植設ピン67に巻装され支持基
板56上の植設ピン68およびシーソレバーの折
曲片69にそれぞれの端が当接するねじりばね7
0によつて回動軸71の回りで時計方向の偏倚力
をうけている。植設ピン68はシーソレバー66
の反時計方向の回動を規制するストツパとしても
作用している。シーソレバー66はその一端部に
おいて内方に折曲する係合片74を上縁に、外方
に折曲する係合片75を下縁にそれぞれ持ち、か
つ他の一端部において内方に折曲したガイド片7
6を上縁に持つている。シーソレバー66の時計
方向の回動は下方にのびたロツク片77がプレイ
釦板38の第1のプレイ釦板46に当接すること
によつて規制されている。
第3図からわかるように、第1のプレイ釦板4
6は基板上に植設された2個のガイドピンと第1
のプレイ釦板に形成された2個の長孔状ガイド溝
とからなる一対のガイド80,81によつてその
摺動がガイドされている。そしてシーソレバー6
6のロツク片77は第1のプレイ釦板46の段状
片82に当接され、この段状片82は第2のプレ
イ釦板47と同一レベルに位置している。そして
段状片82先端は第2のプレイ釦板の端面より僅
かに離反し、第1のプレイ釦板46が押圧されて
摺動するときその摺動ストロークの後半において
第2のプレイ釦板47に当接して更に第2のプレ
イ釦板を摺動させるように作用している。第1の
プレイ釦板46上に重なつて位置する第2のプレ
イ釦板47は3個のガイドピンと3個の長孔状ガ
イド溝とからなる3個のガイド86,87,88
によつてその摺動がガイドされている。第1のプ
レイ釦板46の別の段状片91上の植設ピン92
に巻装されたねじりばね93の一端が第2のプレ
イ釦板47により下方に延出した植設ピン94に
当接して第1のプレイ釦板のストツパ片95に植
設ピン94を偏倚している。そして植設ピン94
をストツパ片95とねじりばね93の一端との間
で弾力的に挾持することにより第1、第2のプレ
イ釦板の一体的動作が確保されている。ねじりば
ね93の他端は段状片91の段部に当接してい
る。そして第2のプレイ釦板47上の植設ピン9
8に基板上に配設されたねじりばね99の一端が
当接することによりプレイ釦板39を定位置方向
に押圧する偏倚力が与えられている。
プレイ釦16とともに第1のプレイ釦板46を
定位置から押圧すれば植設ピン94の弾力的な挾
持により第2のプレイ釦板47にも押力が伝達さ
れねじりばね99の偏倚力に抗して第1、第2の
プレイ釦板は内方に摺動する。摺動ストロークは
ガイドによつて規制されている。シーソレバー6
6のロツク片77がねじりばね70の偏倚力によ
つて第1のプレイ釦板46の段状片82に当接し
ているため、摺動ストローク中、ロツク片77は
段状片82上を摺動する。そして摺動ストローク
の終了時にロツク片77は段状片82から下方レ
ベルにある第1のプレイ釦板46上に落下する。
ロツク片77が段状片82より下方に落下した状
態において第1のプレイ釦板46の押力を除去し
てもロツク片77が段状片82の段部に係合して
プレイ釦板39をロツクするためプレイ釦板はロ
ツク片77に妨げられてその定位置に復帰できず
押圧位置にロツクされる。
一般的に従来のロツク機構が水平方向に回動す
るロツク部材を備えていたのに比較して、図示の
ロツク機構54は垂直方向に回動するシーソレバ
ー66をロツク部材としているためロツク機構の
据付けスペースが減少する。またシーソレバー6
6は基板上にかさねられておらず基板の厚さ方向
に固有の据付けスペースを全く必要としない。従
つてテープレコーダの小型化および薄型化が可能
となる。またシーソレバー66が基板の側面に配
設されるためストツプ釦14、プレイ釦16、レ
コード釦18の押圧に対する基板側面の剛性を増
すことができる。
図示のようにプレイ釦板39は2枚の重なつて
位置するプレイ釦板46,47を持ち、それらの
間がねじりばね93を利用した植設ピン94の弾
力的挾持によつて連結されている。そして、第1
のプレイ釦板46の段状片82が第2のプレイ釦
板47より僅かに離反して位置している。そのた
めプレイ釦16を介して第1のプレイ釦板46を
押圧すると、第2のプレイ釦板47が植設ピン9
4の弾力的挾持によつて第1のプレイ釦板ととも
に一体的に摺動する。そしてある程度摺動すると
第2のプレイ釦板47が一時的に停止し、その後
段状片82が第2のプレイ釦板47に当接するこ
とにより第2のプレイ釦板は更に摺動する。押力
を除去するとねじりばね93の偏倚力によつて第
1のプレイ釦板46が押し返されて所定のロツク
位置に配置された後、ねじりばね93の偏倚力が
植設ピン94を介してストツパ片95に伝達され
ることにより第2のプレイ釦板47は更に僅か摺
動して所定のロツク位置に配設される。従来の構
成においてプレイ釦板が1枚の板より形成されて
いるのに比較して図示のプレイ釦板39は2枚の
プレイ釦板46,47を持ち、直接押力の作用し
ない後方の第2のプレイ釦板47上に磁気ヘツド
35が取付けられかつねじりばね93によつて偏
倚力が常時作用しているためヘツドの変動がなく
プレイ中の音質の変化が妨げられる。またキユ
ー、レビユーにおいては磁気ヘツド35の据付け
られた第2のプレイ釦板47のみをねじりばね9
3の偏倚力に抗して磁気テープより僅かに離反さ
せれば足り、プレイ釦板39自体を後退させる必
要がない。ここで、第1のプレイ釦板46の段状
片82はこの場合の第2のプレイ釦板47の僅か
な変動を許容する距離だけ第2のプレイ釦板の端
面より離反していることはいうまでもない。また
ピンチローラ34も第2のプレイ釦板47に取付
けられており、このピンチローラは第1のプレイ
釦板46に作用する押力によつてキヤプスタン軸
に直接押圧されるのではなくねじりばね93の偏
倚力によつて弾力的に押圧されている。そのため
第1のプレイ釦板46に作用する押力と無関係の
一定の押力がピンチローラからキヤプスタン軸に
伝達できる。つまり2枚のプレイ釦板46,47
を利用した構成はシヨツクアブゾーバとしても作
用している。
従来の構成においてピンチローラ34は回動す
るピンチローラレバーに支持されていたのに対し
て図示のピンチローラ機構100ではピンチロー
ラ34は摺動するプレイ釦板39に支持されて摺
動している。そのため従来の回動するピンチロー
ラ支持レバーでは横方向に大きな回動範囲を必要
とするのに対してピンチローラ支持板がプレイ釦
板39とともに摺動するスライドタイプのピンチ
ローラ機構83では小さなスライドスペースを必
要とするにすぎず横方向のスペースを液晶カウン
タ、オーデイオアンプ等他の部材の据付けスペー
スとして有効に利用できる。またピンチローラ3
4を支持するピンチローラ支持板101は2個の
ガイドピンと2個の長孔状ガイド溝とからなる2
個のガイド102,103によつて第2のプレイ
釦板47上に摺動可能に配設された第1の支持板
104とこの第1の支持板上にボルト止めされた
第2の支持板105とから形成されている。そし
て第1の支持板104はEリングをガイドピンに
それぞれ係止することによつて第2のプレイ釦板
47上に取付けられている。ここで第2のプレイ
釦板47の植設ピン94が一方のガイド103の
ガイドピンをかねている。そして植設ピ賄94は
部分円形の直立ガイド壁109を介してのびガイ
ド壁内面に十分接触しているためピンチローラ支
持板101の側方のガタが十分に規制される。従
つて磁気テープの走行方向に対するピンチローラ
のたおれが十分に防止される。また第2の支持板
105上の植設ピン106に巻装されたねじりば
ね107の一端が植設ピン94に当接している。
そのためピンチローラ34はねじりばね107に
よつて内方に偏倚力を常時うけかつ直立ガイド壁
109によつて側方へのたおれが防止されること
となり、ピンチローラは一定の偏倚力の下で傾斜
することなくキヤプスタン軸108に当接する。
プレイ釦板39に隣接して位置するレコード釦
板40は第2のプレイ釦板47の下方に位置し第
1のプレイ釦板46とほぼ同一レベルにある。そ
して第1図、第6図および第7図からわかるよう
に、レコード釦板40は第1のプレイ釦板46に
係合可能な係合片112を持ち、第1のプレイ釦
板は係合片112の係合を十分確保するための折
曲片113を持つている。またレコード釦板40
は基板の側面に沿つてのびた垂直折曲片114か
ら側方に折曲したかぎ形係止片115と支持基板
56より下方に折曲した係止片116との間に張
設された引張コイルばね117によつて定位置方
向に偏倚力をうけている。レコード釦板40の摺
動は2個のガイドピンおよび2個のガイド溝から
なる一対のガイド120,121によつてガイド
され、一方のガイド120のガイドピンおよびガ
イド溝は第1のプレイ釦板46のガイド81を構
成するガイドピンおよびガイド溝に一致してい
る。そしてレコード釦板40の定位置は垂直折曲
片114より折曲した2股片118が誤消去防止
レバー58より下方に折曲したストツパ片119
に当接することによつて規制されている。またプ
レイ釦板40の垂直折曲片114に回動可能にシ
ーソレバー123が取付けられている。このシー
ソレバー123は支持板56の下方折曲片に取付
けられた植設ピン124に巻装されたねじりばね
125の一端がシーソレバー上の植設ピン126
に当接することによつて回動軸127の回りで第
6図において時計方向の偏倚力をうけている。そ
して支持基板56の下方折曲片に取付けられた偏
心ピン130がシーソレバー123のストツパと
して作用している。この偏心ピン130はロツク
機構54のシーソレバー66のストツパとしても
作用している。シーソレバー123は外方端部に
係止片131を持つとともに内方端部に係止片1
32とわん曲した係合片134とを持ち、係止片
131はシーソレバー66の係合片75と、係止
片132は第2のプレイ釦板47の上方折曲片に
形成された係止片133とそれぞれ係止可能とな
つている。レコード釦板40上に消去ヘツド36
の据付けられた消去ヘツド支持材135が摺動可
能に取付けられている。消去ヘツド支持材135
は基板上の植設ピン136に巻装されたねじりば
ね137の偏倚力によつて押圧され、消去ヘツド
支持板の突出片138が第2のプレイ釦板47上
のテープガイド片139に当接することによつて
消去ヘツド36の位置が規制されている。このよ
うにテープガイド片139を利用して消去ヘツド
36が自動的に位置決めされるため、特別な位置
決め部材は不要となる。
プレイ釦板39、レコード釦40の定位置にお
いて、第7図に示すように第2のプレイ釦板47
の係止片133はレコード釦板40のシーソレバ
ー123の係止片132より下方レベルにある。
そのためプレイ釦板39を押圧しても係止片13
3が係止片132に当接せず、レコード釦板40
はプレイ釦板とともに摺動することがない。そし
てプレイ釦板39を押圧すれば、上述したよう
に、ロツク機構54のシーソレバー66の時計方
向(第4図において)の回動によつてプレイ釦板
は押圧位置にロツクされる。シーソレバー66は
上方の折曲片74が偏心ピン130に当接するま
で時計方向に回動すれば、シーソレバー66の下
方の係合片75は第8図に示すようにプレイ釦板
上のシーソレバー123の係止片131と当接可
能な位置にある。従つて後追い録音のためにプレ
イモード時にレコード釦18を押圧してもシーソ
レバー123の係止片131がシーソレバー12
3の係合片に当接してレコード釦板40の摺動が
妨げられレコード釦板40の押圧が不能となる。
つまり後追い録音はシーソレバー123の係止片
131の存在により不能となつているにすぎず、
テープレコーダの機種または需要者のニーズに応
じてこの係止片131を除去することにより極め
て容易に後追い録音を可能とすることができる。
このように係止片131の存否によつて後追い録
音の可否を決定でき、係止片131のないシーソ
レバーおよび係止片131のあるシーソレバーの
いずれかを必要に応じて選択することにより後追
い録音の可能なテープレコーダまたは不可能なテ
ープレコーダを容易に提供できる。
従来のテープレコーダにおいて、後追い録音の
場合をのぞけばレコードモードはプレイ釦とレコ
ード釦とを同時に押圧することによつて設定され
ている。これに対して図示の構成ではレコード釦
板40のみを単独で押圧すればプレイ釦板39も
一体的に摺動してレコードモードを設定できる。
第6図において、レコード釦18を押圧すれば、
レコード釦板40の係止片112が、第6図から
わかるように、第1のプレイ釦板46の折曲片1
13に当接して第1、第2のプレイ釦板46,4
7を一体的に押圧する。レコード釦板40のシー
ソレバー123は、第7図に示すように、偏心ピ
ン130と当接する上縁に隣接して切欠き142
を持つている。シーソレバー123はねじりばね
125によつて第7図において時計方向の偏倚力
をうけているため、レコード釦板40が押圧され
ると切欠き142内に偏心ピン130が位置する
までシーソレバー123は時計方向に回動する。
そしてシーソレバー123の係止片132は第2
のプレイ釦板47の係止片133と係止可能な位
置に移動する。そのためコイルばね117によつ
て定位置方向に偏倚力をうけているレコード釦板
40は係止片132が係止片133に当接するこ
とによつてその押圧位置にロツクされる。レコー
ド釦板40の押圧ストロークを詳細にのべると、
レコード釦板の係合片112が第1のプレイ釦板
46の折曲片113に当接することにより所定の
押圧位置までレコード釦板は第1、第2のプレイ
釦板46,47を伴なつて摺動する。その後押力
を除去すると係止片132が係止片133に当接
するまでコイルばね117の偏倚力によつてレコ
ード釦板40は押し戻され係止片132が係止片
133に係止されることによりロツクされる。図
示の構成においてレコード釦板40は単独で押圧
されるだけでなくプレイ釦板39と同時に押圧し
てもよいことはいうまでもない。
第6図に示すように、誤消去防止レバー58は
小ネジ144によつて支持基板56上に取付けら
れ、ねじりばね145が小ネジに巻装されてい
る。このねじりばね145の一端は小ネジ144
のスリワリ内に収納され、他端は誤消去防止レバ
ー58の上方折曲片146に当接している。その
ため誤消去防止レバー58はねじりばね145に
よつて第6図において反時計方向の偏倚力をう
け、下方に折曲したストツパ片119がレコード
釦板40の2股片118に当接することによつて
誤消去防止レバーの回動が規制されている。第6
図からわかるように、カセツト装填部11内に装
填されたテープカセツト(図示しない)の誤消去
防止ラグに当接可能な誤消去防止片150とレコ
ード釦板40のシーソレバー123の摺動路内に
移動してシーソレバーの摺動を妨げるストツパ片
151とが折曲片149から相反する側方にそれ
ぞれのびている。装填されたテープカセツトの誤
消去防止ラグが除去されていない未録音の場合に
は、レコード釦18を押圧してレコード釦板40
の2股片118が移動しても誤消去防止レバー5
8の誤消去防止片150はねじりばね145の偏
倚力によつて、僅かに反時計方向に回動して誤消
去防止ラグに当接する。従つて誤消去防止レバー
58のその以上の反時計方向の回動が防止され、
ストツパ片151がシーソレバー123の摺動路
内に移動せずレコード釦板の押圧は妨げられるこ
となく継続されてレコードモードが設定される。
しかし誤消去防止ラグの除去された録音済のテー
プカセツトを装填すれば、ストツパ片151は誤
消去防止ラグに妨げられずラグの除去された孔を
へてテープカセツト内に入り込むことができる。
そのため誤消去防止ラグの除去され録音済テープ
カセツト装填時に、誤つてレコード釦板40を押
圧しても2股片118の移動に追従して、誤消去
防止レバー58はストツパ片151がテープカセ
ツト内に入りこむようにねじりばね145の偏倚
力によつて迅速に反時計方向に回動するそして第
10図に示すように、誤消去防止レバー58の反
時計方向の回動によりストツパ片151がシーソ
レバー123の摺動路内に移動しシーソレバー1
23の先端がストツパ片151に当接するためレ
コード釦板40の摺動はもはや不可能となる。押
圧不能となるまでのレコード釦板40の遊びはシ
ーソレバー123の先端とストツパ片151との
間隔および誤消去防止レバー58の回動前の定位
置によつて規制される。ここで誤消去防止レバー
58の定位置は2股片118、ストツパ片119
との当接によつて決められている。ここで2股片
118はその中間の切欠みを利用してストツパ片
との当接片を容易に変形させることができストツ
パ片119との当接片を変形することにより誤消
去防止レバー58の定位置を容易に制御できる。
上記のように誤消去防止レバー58は回動軸よ
り十分離間した自由端に誤消去防止片150およ
びストツパ片151を持つとともにねじりばね1
45によつて常時偏倚力をうけ、レコード釦板4
0の摺動に伴なつて迅速に回動できる。そのため
レコード釦板を僅かに摺動させただけで誤消去の
検出が確実かつ迅速になされ録音済テープの誤消
去が完全に防止される。またレコード釦板40の
遊びは誤消去防止レバー58のストツパ片119
に当接するレコード釦板の2股片118のストツ
パ片との当接片を変形することによつて容易に制
御できる。
ストツプ釦14の固定されたストツプ釦板38
は、第2図に示すように、レコード釦板40と反
対のサイドでプレイ釦板39に隣接して基板の下
方に配設されている。このストツプ釦板38は、
第11図からわかるように、基板より下方にのび
た2個のガイドピンとストツプ釦板に形成された
2個のガイド溝とからなる一対のガイド160,
161によつてガイドされている。そして基板の
植設ピン162に巻装されたねじりばね164の
一端がガイド161のガイドピンに他端がストツ
プ釦板38の下方折曲片165にそれぞれ当接す
ることによつてストツプ釦板38は定位置方向に
偏倚されている。そしてガイド160のガイドピ
ンがガイド溝の端面に当接することによつてスト
ツプ釦板38の定位置が規制されている。
第11図および第12図からわかるように、基
板上に位置するイジエクトレバー42は基板の側
方に位置する折曲片168を持ち、基板上の2個
のガイドピンとイジエクトレバーに形成された2
個のガイド溝とからなる一対のガイド169,1
70によつてその摺動がガイドされている。ここ
で一方のガイド169はイジエクトレバー42が
上方に動きうるようにガタを有して形成される。
このイジエクトレバー42は基板側方の植設ピン
172に巻装されたねじりばね173の一端がガ
イド170のガイドピンに他端が折曲片168の
植設ピン179にそれぞれ当接することによりイ
ジエクトレバー42は定位置方向に偏倚されてい
る。そしてガイド170のガイドピンがガイド溝
の端面に当接することによつてイジエクトレバー
42の定位置が規制されている。またシーソレバ
ー66の上縁に沿つて摺動しうるようにイジエク
トレバー42は先端にわん曲ガイド片176を持
ち、ストツプ釦板38より側方に突出した作動片
177に当接可能な肩178が折曲片168に形
成されている。更にシーソレバー66の上縁に形
成されたガイド片76に当接可能なカム片182
がストツプ釦板の前面直立壁より内方にのびてい
る。
第12図からよくわかるように、基板上に配設
されて上方にはねあがるイジエクトレバー43は
基板側方の植設ピン172によつて回動可能に取
付けられている。そしてイジエクト板168の植
設ピン174に当接するねじりばね173の一端
が更にのびてイジエクトレバーの側方係止片18
3にも当接している。ねじりばね173の対応す
る一端はまず植設ピン174に当接してイジエク
ト板42を定位置方向に摺動させてから係止片1
74に当接する。そしてねじりばね173はイジ
エクトレバー43のガタ止めとしても役立つてい
る。
上述したように、プレイ釦板39が押圧される
ときロツク機構54のシーソレバー66は回動軸
71の回りを時計方向に回動してプレイ釦板を押
圧位置にロツクする。このロツク位置において、
シーソレバー66はレコード釦板サイドにおいて
下降しストツプ釦板サイドにおいて上昇してい
る。そして上昇するサイドでシーソレバー66の
上端は、第13図に示すように、イジエクト板4
2の裏面に当接しねじりばね173の偏倚力に抗
してイジエクト板のガイドピンの回りでイジエク
ト板を、第12図からみて、反時計方向に回動さ
せて押し上げる。シーソレバー66によつて押し
上げられた位置において、イジエクト板42の肩
178はストツプ釦板38の作動片177と当接
不能な上方に移動している(第13図参照)。そ
のためプレイ釦板39がロツクされた、プレイモ
ードまたはレコードモードでストツプ釦板38を
押圧しても作動片177は肩178に当接せずス
トツプ釦板のみ摺動しイジエクト板42は全く摺
動しない。しかし上昇したシーソレバー66のガ
イド片181にストツプ釦板38のカム片182
が当接してガイド片181は下方に押圧すること
によりシーソレバー66はねじりばね70の偏倚
力に抗して時計方向に回動する。シーソレバー6
6の反時計方向の回動によりシーソレバーのロツ
ク片77が上昇するため、プレイ釦板39は何も
のにも妨げられるねじりばね99の偏倚力によつ
て定位置に復帰する。レコード釦板40がプレイ
釦板39とともに押圧されてロツクされたプレイ
モードにおいては、第9図に示すように、シーソ
レバー123が時計方向に回動して、シーソレバ
ーの係止片132がプレイ釦板の係合片133に
当接することによつてレコード釦板はロツクされ
ている。従つてプレイ釦板39のロツクが解除さ
れてプレイ釦板が定位置に復帰すればレコード釦
板40はコイルばね117の偏倚力によつて係合
片133の動動に追従して定位置に復帰する。こ
のときシーソレバー123は偏心ピン130が切
欠き142より離脱することによりねじりばね1
25の偏倚力に抗して回動して定位置に復帰す
る。
ストツプ釦板38のストツプ釦14は上記のよ
うにプレイ釦板39を単独でまたはレコード釦板
40とともに定位置に復帰させるストツプ機能を
持つとともにイジエクト板42を動作させてイジ
エクトを行なうこともできる。つまりプレイ釦板
39が定位置にあればイジエト板42はシーソレ
バー66によつて押し上げられず、イジエクト板
の肩178は、第12図に示すように、ストツプ
釦板38の作動片177の移動路内にある。その
ためストツプ釦板38を押圧すれば、第14図に
示すように、作動片177が肩178に当接して
ストツプ釦板とともにイジエクト板42も摺動し
てイジエクト板42の植設ピン172がイジエク
トレバー43の端面に当接する。そして更にスト
ツプ釦板38を押圧すれば植設ピン172によつ
て押圧されることによりイジエクトレバー43は
ねじりばね173の偏倚力に抗して植設ピン17
2の回りで反時計方向に回動力をうけて跳ねあが
り、イジエクトレバーの跳ねあがりによりテープ
カセツトはイジエクトされる。このようにストツ
プ釦板38のストツプ釦14はプレイおよびレコ
ードモードにおいてストツプ機構をはたし、スト
ツプモードにおいてイジエクト釦としての機構を
はたすという多機能を備えている。このような多
機能を備えたストツプ釦14は単にイジエクト釦
を除去して部品数を減少させただけでなくテープ
レコードの操作性を十分に向上させることができ
る。
モータからの駆動力をリール軸に伝達する駆動
機構60はキヤプスタン軸108と一体的に回転
するフライホイール59を備えている。このフラ
イホイール59は、第15図および第16図に示
すように金属たとえば真ちゆうをプラスチツクに
アウトサートすることによつて形成され、プラス
チツクから成形された外歯ギヤ187および内歯
ギヤ188が中心部および外周内面にそれぞれ配
置されている。外歯ギヤ187はゲートサイドに
フランジ付環形部189を持つとともに内周面よ
りくさび形係合片190が真ちゆうのホイール本
体191内に突出・係合しているため、外歯ギヤ
のスラスト方向およびラジアル方向の抜け、たお
れが完全に防止される。また内歯ギヤ188もゲ
ートサイドに多数のフランジ付ゲート片193
(第15図では一部のみが示されている)を持つ
とともに外周面よりくさび形係合片194がホイ
ール本体191内に突出・係合している内歯ギヤ
のスラスト方向およびラジアル方向の抜け、たお
れを防止している。このようにフライホイール5
9のホイール本体を金属で形成し内歯および外歯
のギヤをプラスチツク成形でアウトサートするこ
とによつて抜け、たおれを完全に防止したフライ
ホイールが安価に得られる。そしてこのようなフ
ライホイール59は抜け、たおれが完全に防止さ
れ、ガタのないギヤ音の小さなテープレコーダが
得られる。
駆動機構60は、第17図に示すように、回動
軸197によつて基板上に回動可能に取付けられ
た定常走行レバー198に取付けられた定常走
行、アイドラギヤ199を備えている。定常走行
アイドラギヤ199は、定常走行レバー198が
基板上の植設ピン200に巻装されたねじりばね
201によつてフライホイール59の外歯ギヤ1
87およびリールギヤ52の方向に偏倚力をうけ
ることによつて、外歯ギヤ187およびリールギ
ヤ52に噛合されている。従つて定常走行時には
モータ(図示しない)からエンドレスベルト(図
示しない)によつてフライホイール59に伝達さ
れた駆動力はフライホイールの外歯ギヤ187か
らアイドラギヤ199をへて巻取りリールサイド
のリールギヤ52に伝達されていて定常走行用レ
バー198の自由端は2股片203を持ち、回動
軸204によつて基板上に回動可能に取付けられ
た定常走行解除レバー205の一端に植設されて
上方にのびたガイドピン206がこの2股片20
3内に拘束されている。そして定常走行解除レバ
ー205の他端にもガイドピン207が植設さ
れ、このガイドピンは下方にのびてねじりばね2
01の偏倚力によつてシフト釦板41のカム面2
08に当接している。しかし第17図に示す中立
位置から第19図または第21図に示すようにシ
フト釦板41がFFまたはREW方向に摺動される
と、ガイドピン207はカム面208に押圧さ
れ、回動軸204の回りで時計方向の回動力が定
常走行解除レバー205に生じる。ここで定常走
行解除レバー205と定常走行レバー198とは
ガイドピン206が2股片203に拘束されるこ
とにより連結されている。そのためねじりばね2
01の偏倚力に抗してレバー205は回動軸20
4の回りで時計方向に、レバー198は回動軸1
97の回りで反時計方向にそれぞれ回動する。そ
して定常走行レバー198が回動軸197の回り
で反時計方向に回動すればレバー198上のアイ
ドラギヤ199は外歯ギヤ187およびリールギ
ヤ52のいずれとも噛合しない位置に移動して定
常走行が解除される。シフト釦板41がFF,
REWの位置にあればガイドピン207がカム面
208にねじりばね201の偏倚力によつて押圧
されることにより、アイドラギヤ199は定常走
行解除位置に確実に維持される。
第3図および第17図に示すように、ブレーキ
機構50はリールギヤ52,53と接触するたと
えばゴムのような軟質材よりなるブレーキシユー
51が固定されたブレーキレバー211を備えて
いる。このフレーキレバー211の下方折曲片2
12に基板上の植設ピン213に巻装されたねじ
りばね214の一端が当接することにより、ブレ
ーキレバー上のブレーキシユー51はリールギヤ
52,53に押圧されてリール軸32,33の回
転を防止している。ブレーキシユー51をリール
ギヤ52,53に直接接触させずリールギヤと同
軸のデイスクに接触させる構成としてもよい。ブ
レーキレバー211は、プレイ釦板39がばね9
9の偏倚力に抗して押圧されたとき第2のプレイ
釦板47の係合片216がブレーキレバーの肩2
17に当接することにより、プレイ釦板39とと
もに摺動する。ブレーキレバー211の摺動は基
板上の2個のガイドピンとブレーキレバー211
に形成された長孔状ガイド溝とからなる一対のガ
イド218,219によつてガイドされている。
一方のガイド219はガイドレバー211の揺動
を許容するようにガイドピン220を長孔状ガイ
ド溝211との間に十分な隙間をのこして形成さ
れている。また他方のガイド218のガイドピン
はねじりばね214の巻装された植設ピン213
に一致している。そして三角形のカム溝223が
ブレーキレバー211の一端に形成され、シフト
釦板41上のガイドピン224がカム溝223内
に突出している。このガイドピン224は、シフ
ト釦板41がFF,REWのために摺動したときカ
ム面225,226に当接してねじりばね214
の偏倚力に抗してブレーキレバー211を、ブレ
ーキシユー51がリールギヤ52,53から離反
する方向に、摺動させることができる。
駆動装置60は、第17図からわかるように、
FFギヤ230、REWギヤ231を更に備え、こ
れらのギヤは回動軸232,233によつて基板
上に回動可能に取付けられたFFレバー234、
REWレバー235の一端に配設されている。こ
こでREWレバー235の回動軸はねじりばね2
14の巻装されたガイドピン213に一致してい
る。そしてねじりばね214の他の端がREWレ
バーの下方折曲片236に当接してガイドピン2
13の回りでREWレバーに反時計方向の偏倚力
を与えている。REWレバー231の他端に形成
されたガイド片239はねじりばね214の偏倚
力によつてシフト釦板41のカム面240および
基板上の環形溝付ガイドピン241にに押圧され
ている。REWレバー231の動作はガイドピン
244によつてガイドされている。またフライホ
イール59の内歯ギヤ188に噛合可能な中間ギ
ヤ242がREWギヤ231と同軸で下方にREW
レバー235の一端に取付けられている。他方、
エンドレスベルトを介してフライホイール59の
外周面に押圧可能なプーリ243がFFギヤ23
0と同軸で下方にFFレバー234の一端に取付
けられている。FFレバー234は弾性を有する
薄板より作られ、ガイドピンの一方の端部を幅の
狭いわん曲アーム246としている。そしてわん
曲アーム246の自由端に上方にのびたガイドピ
ン247が植設され、このガイドピンはシフト釦
板41に形成されたカム溝248内にのびてい
る。わん曲アーム246は、シフトボタン41が
FFにセツトされるときガイドピン247がカム
溝248により矢視F方向に押圧されて変形する
ことによつてFFレバー234に回動軸234の
回りで時計方向の偏倚力を与えるばねとしての機
能をもつている。このようにFFレバー234の
一端がばねとしての機能をもつことによりFFレ
バーのためのねじりばねが不要となり、部品数が
減少するとともに構成が簡潔化される等の利点が
得られる。
上記のように構成された駆動機構60におけ
る、中立、FF,REW時での駆動力の伝達経過を
順次のべる。中立時を示す第18図において、フ
ライホイール59に伝達された駆動力はフライホ
イールの外歯ギヤ187とアイドラギヤ199と
の噛合、アイドラギヤとリールギヤ52との噛合
によりリール軸32に伝達されてリール軸32を
巻取りリールとして定常走行させる。またFF時
では上述したように、わん曲アーム246の偏倚
力によつてFFレバー234が回動軸232の回
りで反時計方向に回動し、プーリ243がエンド
レスベルトを介してフライホイール59の外周に
押圧されかつFFギヤ230がリールギヤ252
に噛合する(第20図参照)。同時に定常走行解
除レバー205が回動軸204の回りで時計方向
に、定常走行レバー198が回動軸197の回り
で反時計方向にねじりばね201の偏倚力に抗し
てそれぞれ回動するため、アイドラギヤ199は
リールギヤ52およびフライホイールの外歯ギヤ
187からそれぞれ離反する。そのため第20図
からよくわかるように、FF時において駆動力は
フライホイール59からプーリ243に伝達され
る。いうまでもなくプーリ243はフライホイー
ル59より小径で歯数も少ないため、高速で回転
し、プーリと同軸のFFギヤ230を介してリー
ルギヤ52も、フライホイールと同様に時計方向
に、高速で回転しそれによつてリール軸32は早
送り用巻取りリールとして高速回転する。更に
REW時では上述したように、REWレバー235
が回動軸でもあるガイドピン213の回りでねじ
りばね214の偏倚力に抗して反時計方向に回動
することにより、FFギヤ231がリールギヤ5
3に中間ギヤ242がフライホイール59の内歯
ギヤ186にそれぞれ噛合する(第22図参
照)。そしてFF時と同様にアイドラギヤ199は
リールギヤ52および外歯ギヤ187からそれぞ
れ離反する。そのため第22図からよくわかるよ
うに、駆動力はフライホイール59の内歯ギヤ1
88と中間ギヤ242との噛合によりREWギヤ
231を高速回転させかつリールギヤ53をも高
速回転させる。ここで内歯ギヤ188を介して駆
動力が伝達されているためリールギヤ53の回転
方向はフライホイール59の回転方向と逆にな
り、リール軸33は早戻し用巻取りリールとして
反時計方向に高速回転する。
シフト釦板411は、上述したようにFFレバ
ー234のガイドピン247を拘束するカム溝2
48と、定常走行解除レバー205のガイドピン
207およびREWレバー235のガイド片23
9が当接するカム面208,204とを備えてい
る。そしてブレーキレバー211のカム溝223
内に位置するガイドピン224がシフト釦板41
の上面に植設されている。更にシフト釦板41は
基板の背面に対向した垂直折曲片250を持ち第
23図に示すように、基板に噛合された小ネジよ
りなる2個のガイドピンが座金とともに折曲片2
50に形成されたガイド溝内に位置することによ
り構成される一対のガイド251,252によつ
てシフト釦板の摺動がガイドされている。たとえ
ばプラスチツクのような絶縁材からなる一対のく
さび形スイツチ作動片254,255が突出し、
シフト釦板41が摺動するときいずれかのスイツ
チ作動片が電源スイツチ49の可動片256に当
接して可動片を固定片257に接触させることに
より電源スイツチをオンにセツトしている。シフ
ト釦板41はクイツクポールシステムによつてそ
の位置決めが確保されるように折曲片250に卵
形の一連の位置決め孔258,259,260が
形成され、基板の懸架部261に取付けられた板
ばね262によつてスチールボール263が位置
決め孔に嵌合可能に偏倚されている。スチールボ
ール263はシフト釦板41の中立時には中央の
大きな位置決め孔259内に嵌合されている。そ
してシフト釦板41の側方突出片268から上方
にガイドピン269が突出し、このガイドピンは
プレイ釦板39が押圧されているとき第2のプレ
イ釦板47のカム面270(第3図参照)に当接
して第2のプレイ釦板を僅かに押し戻しそれによ
つてキユー、レビユーが設定される。更にシフト
釦板41は、第17図からわかるように、三角形
のカム面272を有するとともにレコード釦板4
0のシーソレバー122に形成された係合片13
4と係合可能な2股片273を有している。2股
片273のうち一方は、第24図に示すように、
下方折曲部274を持ち、他方係合片134は上
方折曲部275を持つている。
シフト釦板41を第17図に示す中立位置から
FF方向つまり図の右方に摺動させて第19図に
示すFF位置に切換えた場合について詳細に説明
する。まず駆動機構60の各構成部材の動作につ
いてくりかえしのべる。カム208によつてガイ
ドピン207が移動することにより定常走行解除
レバー205は回動軸204の回りで時計方向
に、ガイドピン206が2股片203に拘速され
ていることにより定常走行レバー198は回動軸
197の回りで反時計方向にそれぞれねじりばね
201の偏倚力に抗して回動する。そして定常走
行レバー198上のアイドラギヤ199はフライ
ホイール186の外歯ギヤ187およびリールギ
ヤ52より離反する。またガイドピン247がカ
ム溝248内をF方向にガイドされることにより
わん曲アーム246が変形してFFレバー234
を回動軸232の回りで反時計方向に偏倚させ
る。そのためFFレバー234上のFFギヤ230
はリールギヤ52に押圧されて噛合し、プーリ2
43はエンドレスベルトを介してフライホイール
59の外周面に押圧される。他方REWレバー2
35はシフト釦板41がFF方向に摺動しても回
動せずREWギヤ231、中間ギヤ242がリー
ルギヤ53、フライホイール236の内歯ギヤ1
88からそれぞれ離間した非作動位置に維持され
る。従つて第20図からよくわかるように、駆動
力はフライホイール186からプーリ243、
FFギヤ230をへてリールギヤ52に伝達され
てリール軸32を高速で回転させる。ここでブレ
ーキ機構50についてのべると、シフト釦板41
がFF方向に摺動するときシフト釦板のガイドピ
ン224がカム溝223のカム面226に当接し
ブレーキレバー211をねじりばね214の偏倚
力に抗して摺動させることによりブレーキシユー
51をリールギヤ52,53から離反させてブレ
ーキを解除している。そして更にスイツチ作動片
254が電源スイツチ49の可動片256に当接
して可動片を固定片257に接触させることによ
り電源スイツチ49がオンになりそれによつてモ
ータ(図示しない)が始動する。
またプレイ釦板39が押圧位置にロツクされた
状態でシフト釦板41をFF方向に摺動する場合
つまりキユーとなる場合についてのべる。この場
合、プレイ釦板39の第2のプレイ釦板47によ
つて電源スイツチ49は既にオンとなつており
(第3図参照)、スイツチ作動片254は有効に作
用しない。シフト釦板41が中立位置にある場合
でプレイ釦板39がロツク位置にあるとき、第2
のプレイ釦板47のカム面270はシフト釦板4
1のガイドピン269に隣接する位置にある(第
17図参照)。そのためシフト釦板41がFF方向
に摺動すればガイドピン269はカム面270に
当接して第2のプレイ釦板47を第19図に示す
ような一点鎖線に示す位置から二点鎖線に示す位
置まで僅かに押し戻す。ここで上述したように第
2のプレイ釦板47は第2のプレイ釦板上の植設
ピン94がねじりばね93によつて第1のプレイ
釦板46のストツパ片95に偏倚されることによ
つて第1のプレイ釦板と弾性的に連結されてい
る。そのためシフト釦板41によつて与えられた
第2のプレイ釦板47の変位はねじりばね93が
変形されることにより吸収され、第1のプレイ釦
板46は全く移動しない。そして、第2のプレイ
釦板の僅かな変位により第2のプレイ釦板上のピ
ンチローラ34および磁気ヘツド35が磁気テー
プより僅かに離反する。従つてピンチローラ34
とキヤプスタン軸108との間に僅かな隙間がで
き、磁気テープを磁気ヘツド35に僅かに接触さ
せながらリール軸32を時計方向に高速回転させ
るキユーの状態が設定できる。 しかしレコード
釦板40がプレイ釦板39とともにロツク位置に
あるとき誤つてシフト釦板41をFF方向に押圧
してもシフト釦板は摺動しない。つまり、レコー
ド釦板40がロツクされているとき、シーソレバ
ー122の係合片134は、第17図の一点鎖線
で示すようにシフト釦板41の2股片273上に
ある。第23図からわかるように2股片273の
一片に形成された下方折曲片274は係合片13
4の傾斜面に対向しているのに対し2股片の他片
は係合片134の上方折曲片275に対向してい
る。そのため、シフト釦板41をFF方向に摺動
させようとしても2股片273が係合片134の
上方折曲片275に当接して妨げられることによ
りシフト釦板はそれ以上移動しない。従つて、レ
コードモードであやまつてシフト釦板41をFF
方向に押圧してもシフト釦板は摺動せず誤動作を
完全に防止できる。
更にシフト釦板41を第17図に示す中立位置
からREW方向つまり図の左方に摺動させて第2
1図に示すREW位置に切換えた場合についても
同様に詳細に説明する。駆動機構60についてま
ずのべると、カム208によつてガイドピン20
9が移動することによりFF時と同様の動作をへ
てアイドラギヤ199は外歯ギヤ187およびリ
ールギヤ52より離反する。また、ガイドピン2
47がカム溝248内を横方向に移動するにすぎ
ず、わん曲アーム246は変形せず全く偏倚力を
生じないためFFレバーは移動せずFFギヤ23
0、プーリ243はその非作動位置に維持され
る。他方、ガイド片239がカム面240の傾斜
面に当接するようにねじりばね214の偏倚力に
よつて回動軸である植設ピン213の回りを
REWレバー235が回動することにより、FFギ
ヤ231はリールギヤ53に中間ギヤ242がフ
ライホイール236の内歯ギヤ188にそれぞれ
噛合される。従つて第22図からよくわかるよう
に、駆動力はフライホイール59から内歯ギヤ1
88をへてギヤ242,231およびリールギヤ
53に伝達されてリール軸33を高速で回転させ
る。ここでリール軸33は内歯ギヤ188を介し
て駆動力が伝達されているためフライホイール5
9の回転方向と逆方向に回転する。ブレーキ機構
50についてのべるとシフト釦板41がREW方
向に摺動するときシフト釦板上のガイドピン22
4がカム溝223のカム面256に当接しブレー
キシユー51をリールギヤ52,53から離反さ
せてブレーキを解除している。他方、スイツチ作
動片255が可動片256に当接して可動片を固
定片257に接触させることにより電源スイツチ
がオンになりそれによつてモータ(図示しない)
が始動する。
またプレイ釦板39が単独でまたはレコード釦
板40とともに押圧位置にロツクされた状態でシ
フト釦板41をREW方向に摺動する場合つまり
レビユーとなる場合についてのべる。この場合電
源スイツチ49は既にオンとなつておりスイツチ
作動片255は有効に作用しない。シフト釦板4
1が中立位置にある場合でプレイ釦板39がロツ
ク位置にあるとき、第2のプレイ釦板47のカム
面270はプレイ釦板41のガイドピン269に
隣接する位置にある。そのため、シフト釦板41
がREW方向に摺動すればガイドピン269がカ
ム面270に当接することにより、上述したFF
時と同様にして、第2のプレイ釦板47を一点鎖
線の位置から二点鎖線の位置まで僅かに押し戻
す。従つてFF時と同様にピンチローラ34とキ
ヤプスタン軸108との間に僅かな隙間ができ磁
気テープを磁気ヘツド35に僅かに接触させなが
らリール軸33を反時計方向に回転させるレビユ
ーの状態が設定できる。ここでレコード釦板40
がプレイ釦板39とともにロツク位置にあれば、
上述したようにシーソレバー122の係合片13
4は、第17図の一点鎖線で示すように、シフト
釦板41の2股片273上にある。しかしFF時
と異なり、シフト釦板41をREW方向に押圧す
れば2股片273の下方折曲片274が、第23
図に示すように、係合片134の傾斜面に当接し
て係合片を押し上げるためシフト釦板は係合片に
妨げられることなく摺動できる。この時下方折曲
片274によつて係合片134が押し上げられる
ため、シーソレバー123はねじりばね125の
偏倚力に抗して、第9図で一点鎖線に示すように
反時計方向に回動することにより係止片132が
第2のプレイ釦板47の係止片133より離脱す
る。ここでシーソレバー123は先端の係止片1
31がロツク用シーソレバー66の係合片75よ
りも下方レベルに位置するまで十分に回動する。
レコード釦板40は係止片132が係止片133
より離脱してフリーの状態となりコイルばね11
7へ偏倚力によつて定位置に復帰する。レコード
釦板40が復帰するとき、係止片131が係合片
75の下方を通過して折曲片に当接しないためロ
ツク用シーソレバー66はプレイ釦板39をロツ
クする位置より移動せず従つてプレイ釦板39は
そのロツク位置になおも維持される。上記のよう
にレコードモードにおいてシフト釦板41を
REW方向に押圧すればレコード釦板40のみが
定位置に復帰し、プレイ釦板39はロツク位置に
なおも維持される。そのためレコード中にREW
とすることによつて録音した箇所をすぐに再生す
ることができ、テープレコーダの操作性が飛躍的
に増加する。
FF,REWから第17図に示す中立位置に戻す
ためにはシフト釦板41を中立位置方向に押圧す
ればそれぞれのレバー198,205,234,
235は前記と逆方向に回動して対応する定位置
に復帰する。FF,REWよりSTOP切換えるとき
磁気テープのたるみが生じやすい。このようなテ
ープのたるみは供給側リールにまずブレーキをを
かけた後巻取り側リールにブレーキをかけること
により防止できる。そのため図示のブレーキ機構
50においてガイド218,219のうち一方の
ガイド219のガイドピン220はブレーキレバ
ー211の揺動を許容するようにガイド溝221
との間に十分な隙間を有して形成されている。第
19図に示すFF位置からシフト釦板41を図の
左方に摺動させればシフト釦板のガイドピン22
4もシフト釦板とともに左方に移動する。ブレー
キレバー211はねじりばね214によつてブレ
ーキシユー51がリールギヤ52,53に接触す
る方向に偏倚されているため、ガイドピン224
が移動すればカム面226がガイドピンに当接し
つつ一点鎖線で示す方向に押し戻される。このと
きブレーキレバー211に揺動を生じるのに十分
な隙間がガイドピン230とガイド溝221との
間に存左するため、ブレーキレバー211は、第
25図に示すように、植設ピン213を中心とし
て時計方向に揺動した状態で移動する。そして更
にガイドピン224が移動すればブレーキレバー
上のブレーキシユー51は第26図に示すように
供給側のリールギヤ53にまず接触してリール軸
33にブレーキをかけ、その後巻取り側のリール
ギヤ52に等接してリール軸32にブレーキをか
けて第17図に示す完全なブレーキ位置に復帰す
る。他方REW位置からシフト釦板41を右方に
摺動させれば前記とは逆にブレーキレバー211
は植設ピン213を中心として反時計方向に揺動
した状態で移動するためREWでの供給側のリー
ルギヤ52にまず接触しその後巻取り側のリール
ギヤ53に接触して第17図に示す完全なブレー
キ位置に復帰する。このように図示のブレーキ機
構50では一対のガイド218,219のうち一
方のガイド219にブレーキレバー211の揺動
を許容する隙間を与えることによりFF,REWよ
りSTOPに戻すとき、まず供給側のリールギヤに
ブレーキシユー51を接触させて供給側のリール
軸にブレーキをかけている。それから巻取り側の
リールギヤにブレーキシユーを接触させて巻取り
側のリール軸にブレーキをかけており、一対のリ
ール軸に同時にブレーキをかけていない。従つて
供給側のリール軸にまずブレーキをかけることに
よりテープに十分なバツクテンシヨンが与えられ
た後巻取りリール軸にブレーキがかかるためテー
プにたるみの生じる余地がなくテープのたるみが
十分に防止される。
シフト釦板41がFF又はREW方向に揺動され
るとき、スチールボール263は中央の位置決め
孔259から離脱して対応する位置決め孔258
又は260内に嵌合されるのはいうまでもない
(第22図参照)。図示のテープレコーダ10はこ
のようなクイツクボールシステムによつてシフト
釦板41がFF,REWにロツクされた状態で、ス
トツプ釦14を押圧した場合でもシフト釦板41
が中立位置に自動的に復帰するように構成されて
いる。つまり、第11図および第27図に示すよ
うにFF,REW解除板280がイジエクトレバー
42の折曲片168に並設しガイド278,27
9にガイドされて基板の側面に配設されている。
このFF,REW解除板280はストツプ釦板38
の作動片177とが当接可能な内方に折曲した係
合片281と、基板上の一対のガイド282,2
83にガイドされシフト釦板41のカム面272
に対向して位置するガイド片284を持つ内方折
曲片285と、をそれぞれの端に有している。そ
して基板上の植設ピン287との間に張設された
引張コイルばね288によつてストツプ釦板38
の方向に偏倚されている。ここで図示のように係
合片281はイジエクト板42の肩178よりも
作動片177に接近して位置している。そのため
ロツク用シーソレバー66が定位置にあり、スト
ツパ釦板38がイジエク機能を遂行するとき、ス
トツプ釦板を押圧すればストツプ釦板の作動片1
77はイジエクトレバー42の肩178に当接す
る前にまずFF,REW解除板280の係合片28
1に当接してFF,REW解除板280をコイルば
ね288の偏倚力に抗してシフト釦板41の方向
に押圧する。シフト釦板41が中立位置にあれ
ば、第17図に一点鎖線で示すように、FF,
REW解除板280のガイド片284はカム面2
72に当接しない。しかしシフト釦板41が第1
9図に示すFF位置にあれば、ガイド片284は
カム面272に当接して、シフト釦板を一点鎖線
で示す方向に押圧する。シフト釦板41がガイド
片284によつて図示の方向にある程度移動して
スチールボール263が中央の位置決め孔259
内に部分的に嵌合すれば板ばね262の偏倚力に
よつてスチールボールは急激に位置決め孔259
内におちこむ。このように中央に大径の位置決め
孔259を持ち板ばね262によつてスチールボ
ール263を押圧しているクイツクボールシステ
ムでは、シフト釦板41を完全に中立位置に復帰
させる必要はなくスチールボールが中央の位置決
め孔259内に部分的に嵌合するまで移動すれば
足り、従つて図示のFF,REW解除板280とク
イツクボールシステムとを利用してシフト釦板4
1を容易に移動させうる。またシフト釦板41が
第21図に示すREW位置にある場合にも、FF時
と同様に、ガイド片284がカム面に当接するこ
とにより、REW位置から中立位置にシフト釦板
41を容易に移動させうる。そしてストツプ釦板
38を更に摺動させて作動片177をイジエクト
レバー42の肩178に当接させることによりイ
ジエクトレバー43を動作させることができる。
従つて、ストツプ釦14を押圧することにより、
上述したストツプおよびイジエクト機能だけでな
く、FF,REWからカセツトイジエクトを直接に
行なうことができ、テープレコーダの操作性が増
大する。
リール機構の巻取り側リールについて詳細にの
べると、第28図に示すように、リールカバー2
92は合成樹脂製基板293と一体に形成されリ
ールガバーに形成されたメネジにスリーブ軸受2
94のオネジを噛合することによつてリール軸受
部が構成されている。このようにリールカバー2
93を別体から構成せず基板293と一体成形す
ることにより部品数が減少するとともに外観の美
感が改善されまた支持円筒295がリール軸32
の下端部に圧入され支持円筒の外周にデイスク2
96が更に圧入され、フエルトプレート297を
介してリールギヤ52がプーリ上に配設されてい
る。そして支持円筒295内の孔内に嵌入される
係止片を持つ座部材298が圧縮コイルばね29
9によつてリールギヤ52に押圧されている。そ
してリール軸32はスリーブ軸受294の下方よ
り挿入されリール軸の上端にプラスチツクの廻り
止め300が装着されている。テープカウントは
N,S極が交互に形成されたマグネツトリング3
01をデイスク296上に配設し、このマグネツ
トリングに磁気感応素子(図示しない)を組合せ
て電気的に行ないうるとともに、デイスクをプー
リとして利用しエンドレスベルト302をテープ
カウンタのプーリ(図示しない)との間に架設し
て機械的に行なつてもよい。廻り止め300の美
感を改善するため廻り止め上端に空気にげ孔を形
成せずリール軸32に空気にげのための長溝30
3を形成することが好ましい。しかし必要に応じ
て廻り止め上端に補助用の小さな空気にげ孔を設
けてもよい。
また図示のテープレコーダ10において、カセ
ツトの背面に当接するカセツトホルダばね310
は第1図に示すように一対の2股片311,31
2を有して形成されている。そして基板側面の係
止突起313,314に2股片311,312を
係止することによつてカセツトホルダばね310
は基板側面の所定位置に配設されている。カセツ
トホルダばね310は2股片311,312と係
止突起313,314とを利用してはめ込みのみ
で配設されるため組立てが極めて容易になる。
また図示の実施例では、レバー、板類の重複は
3枚まででありテープレコーダの薄型化がはから
れている。
上記のようにこの考案によれば、金属からなる
ホイール本体の中心部に外歯ギヤをまた外周内側
に内歯ギヤをそれぞれ合成樹脂から成形したアウ
トサート加工によつてフライホイールを構成して
いる。このように外歯ギヤおよび内歯ギヤをホイ
ール本体にアウトサートによつて成形すればギヤ
のラジアル方向およびラジアル方向の抜け、たお
れが完全に除去されガタの存在が防止される。従
つてギヤ音を減少させることができる。またこの
ようなアウトサート加工によりフライホイールを
安価に大量生産できる。更にFFギヤのプーリを
フライホイールの外周に、REWギヤをフライホ
イールの内歯ギヤにそれぞれ適当に押圧または噛
合することによりモータまたはフライホイールを
高速回転することなく、FF,REWが容易に得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例に係るテープレコー
ダをそれぞれ示し、第1図は外観を示す概略斜視
図、第2図は基板を除去した内部構造の平面図
(以下の図面は第2図を基準に正面、右側面、左
側面、背面を定めている)、第3図は主としてプ
レイ釦板、ロツク機構を示す平面図、第4図は第
3図の線−から見た主としてロツク機構を示
す正面図、第5図は主としてプレイ釦板を示す平
面図、第6図および第7図は主としてレコード釦
板を示す平面図および右側面図、第8図はプレイ
モードでの部分右側面図、第9図はレコードモー
ドでの右側面図、第10図は誤消去防止レバーの
動作を示す平面図、第11図は主としてストツプ
釦板、シフト釦板を示す平面図、第12図はスト
ツプモードでの左側面図、第13図はプレイまた
はレコードモードでの部分左側面図、第14図は
イジエクト動作を示すストツプモードでの左側面
図、なお第12図、第13図および第14図にお
いてFF,REW解除板は除去されている。第15
図はテープレコーダに組込まれたフライホイール
の平面図、第16図はフライホイールの部分縦断
面図、第17図、第19図および第21図はシフ
ト釦板の中立、FFおよびREW時での平面図、第
18図、第20図および第22図はシフト釦板の
中立、FFおよびREW時での駆動力の伝達経路を
示す説明図、第23図は背面図、第24図は第1
7図の線〓−〓から見た正面図、第25
図および第26図はFFより中立にシフト釦板を
もどす場合でのブレーキ機構の動作図、第27図
はストツプモードでの左側面図、第28図はリー
ル機構の縦断面図である。 10……テープレコーダ、14……ストツプ
釦、16……プレイ釦、18……レコード釦、2
2……シフト釦、32,33……リール軸、34
……ピンチローラ、35……電磁ヘツド、38…
…ストツプ釦板、39……プレイ釦板、40……
レコード釦板、41……シフト釦板、42……イ
ジエクト板、43……イジエクトレバー、46…
…第1のプレイ釦板、47……第2のプレイ釦
板、50……ブレーキ機構、51……ブレーキシ
ユー、59……フライホイール、108……キヤ
プスタン軸、187……外歯ギヤ、188……内
歯ギヤ、190,194……くさび形係合片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属から成るフライホイール本体と、合成樹脂
    により上記フライホイールの中心部に形成された
    環状の外歯ギヤと、合成樹脂により上記フライホ
    イールの外周部に形成された環状の内歯ギヤとを
    有するアウトサート加工されたフライホイールを
    備え、上記外歯ギヤはそのゲートサイドおよび内
    周面にそれぞれ形成され上記フライホイール本体
    と係合したフランジおよびくさび形係止片を有
    し、上記内歯ギヤはそのゲートサイドおよび外周
    面にそれぞれ形成され上記フライホイール本体と
    係合したフランジおよびくさび形係止片を有して
    いることを特徴とするテープレコーダ。
JP2646779U 1979-03-02 1979-03-02 Expired JPS6120682Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2646779U JPS6120682Y2 (ja) 1979-03-02 1979-03-02

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JP2646779U JPS6120682Y2 (ja) 1979-03-02 1979-03-02

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Publication Number Publication Date
JPS55128248U JPS55128248U (ja) 1980-09-10
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