JPS61205207A - 新規う蝕用剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規う蝕用剤に関する。さらに詳しくは１本発
明は歯垢の形成および酸産生を抑制して。

う蝕および歯周疾患を予防するエンベリンを有効成分と
する新規う蝕用剤に関するものである。

う蝕とは一般に虫歯と呼ばれているものであり。

歯が限局性かつ進行性に破壊される疾患でその罹患率は
極めて高く、現代における公衆衛生上の重要な問題とな
っている。

最近の研究成果によれば、う蝕の原因は食物中の蔗糖が
ある種の口腔内連鎖球菌、就中、ストレプトコッカス・
ミュータンス（Ｓｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ　ｍｕ−ｔ
ａｎｓ）に由来するグルコシルトランスフェラーゼの作
用により変化して不溶性かつ粘着性のグルカン（Ｄ−グ
ルコースから成る多Ｉｉ類）が生成することによるとさ
れている。すなわち３以上のようにして生成したグルカ
ンのために菌体が歯面に付着、増殖して細菌の巣である
歯苔を形成する。この過程かう蝕の第一段階であり、つ
いでこの歯苔中の細菌は糖醗酵により産生ずる酸により
歯の組織を脱灰してう蝕が進行するのである。

う蝕の本質と主因がこのように感染症であるため、その
予防および進行防止のためにはその原因となる口腔内連
鎖球菌の撲滅が必要とされる。

口腔内連鎖球菌としては、ストレプトコッカス０ミユー
タンス（Ｓｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ　ｍｕｔａｎｓ）
＋ストレプトコッカス・サンダイス（Ｓｔｒｅｐｔｏｃ
ｏｃｃｕｓ　ｓｕｎｇ−ｕｉｓ）＋　ストレプトコッカ
ス・ミテイス（Ｓｔｒｅｐｔｏｃ−ｏｃｃｕｓ　ｍ１ｔ
ｉｓ）などが知られており、そのうちＳ　ｔｒ−ａｐｔ
ｏｃｏｃｃｕｓ　ｍｕｔａｎｓは最も強いう蝕原生を有
する。

すなわち、　５ｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ　ｍｕｔａｎ
ｓは、鍵性上として歯面付着能（蔗糖要求性）、菌体凝
集反応（高分子量デキストラン誘発性）、およびソルビ
ット・マンコツＩｎ酵による乳酸産生能が知られており
。

これらの性状はう蝕誘発に極めて大きく関与する。

従来より、う蝕防止を目的とした研究がおおく行われて
おり１本発明者等も先にアーユルベーダ薬物の薬効およ
び安全性に着目し、これらの抽出物からう蝕の予防なら
びに進行防止のためのう蝕用剤の発明を行い特願昭５８
−１６２０９０号にて出願を行っている。

しかし、かかるアーユルベーダ薬物は天然物である以上
、植物種が同じであっても産地、生育条件、収穫時期、
貯蔵法などにより品質に変動が現れるという欠点がある
。従ってこれら生薬より得られる抽出物についても有効
成分が特定化されていない場合には、薬物の変動を免れ
ることは極めて困難であった。

本発明者等は、この欠点を克服すべくさらに鋭意研究を
重ね、う蝕予防に有効な成分を明らかにして品質と薬効
の安定した優れたう蝕用剤を得。

本発明を完成するに至った。

以下２本はについてさらに詳細に説明する。

アーユルベーダ生薬であるエンベリア・リブス（Ｅｎ＋
ｂｅｌｉａ　ｒｉｂｅｓ　ＢＵＲＭ、）は従来より条虫
駆除剤。

健胃剤などとして用いられているものであるが。

この植物の低級アルコール抽出物および含水低級アルコ
ール抽出物がストレプトコッカス・ミティス（Ｓｔｒｅ
ｐｔｏｃｏｃｃｕｓ　ｍ１ｔｔｓ）による歯苔形成を阻
止する作用を有することは特願昭５８−１６２０９０号
に開示しているが有効成分の本体は不明のままとなって
いる。

本発明者等は、エンベリア・リブスの有効成分を特定化
するためにエンベリア・リブス系植物であるエナサル（
Ｈｎａｓａｌ）を用い次のような分画を行いそれぞれに
ついて薬効を検討した。

エナサルを乳鉢で破砕し、メタノール抽出を行って得ら
れるメタノール層からメタノール可溶分を得た。メタノ
ール可溶分の一部を水に分散させてエチルエーテル抽出
を行い、水層より水を除去して水筒溶分を１次いでエチ
ルエーテル層よりエチルエーテルを除去してエチルエー
テル可溶分を得た。さらに、エチルエーテル可溶分の一
部を石油ベンジンに溶解させた後１石油ベンジン層を分
離、除去して石油ベンジン可溶分を得た。石油ベンジン
溶解時の不溶物（沈澱）は、メタノールにて再結晶を行
い、燈黄色の結晶を得た。このようにして得た各両分に
ついて次の試験を行って歯苔形成阻止活性を求めた。

殺菌した試験管に予備培養し希釈したストレプトコッカ
ス・ミティスＯＭＺ　１７６（ｄ）を０．１　ｍｌ。

０．５Ｍリン酸塩緩衝液にてｐＨ６，８に調節した５％
スクロース溶液０．２５　ｍｌ、メタノールにて熔解も
しくは懸濁させた検体０．０５　ｍｌおよびＢＨＩ溶液
培地２．１０　ｍｌを加えてインキュベーション混合物
とし、傾斜角３０”　、３７℃で一夜培養した。

増殖したストレプトコッカス・ミティスは試験管壁に付
着した歯苔（Ｐｌａｑｕｅ）を形成するので、培養後、
培養液を傾斜し、３ｍｌの水で洗浄後、試験管壁付着物
を３ｍｌの水に懸濁させて５５０μｍにおける濁度を測
定する。この濁度は歯苔形成を程度を表しており、溶媒
のみ添加したものを対照として各種検体の歯苔形成阻止
率を求めた。

前記メタノール可溶分、水可溶分、エチルエーテル可溶
分１石油ベンジン可溶分および燈黄色結晶について１５
．６３〜１　、０００μｇ／ｍｌの濃度で歯苔形成阻害
率を求めたところ、水筒溶分はほとんど活性を示さなか
ったが、他の両分はいずれも明確な活性を示した。特に
燈黄色結晶の場合は６２．５μｇ／ｍ１で１００％と言
う顕著な阻止率を示した。この燈黄色結晶は形状、融点
、ＩＲ，マススペクトルよりエンベリンと同定した。さ
らに各両分をメタノール、クロロホルムを展開溶媒とし
ＴＬＣ分析を行ったところ阻止活性を示す両分にはいず
れもエンベリンえ含まれていること、および阻止活性の
強さはエンベリンの含有量と比例することがわかった。

これよりエンベリア・リプスの歯苔形成阻止活性の本体
はエンベリンであることがわかり、エンベリンをう線用
剤中に配合することにより、エンベリア・リブスの低級
アルコール抽出物もしくは含水低級アルコール抽出物を
配合する場合に避けることのできない薬物変動を取り除
くことができ。

その結果として新規な優れたう蝕用剤を提供することが
可能となった。

なお、エンベリンと化学構造が類似しており。

かつエンベリン様生理活性を示すとされているラバノン
、ビランジンなどの化合物を配合するう蝕用剤も本発明
に包含される。

本発明のう蝕用剤に配合するエンベリンおよびエンベリ
ン様物質はエンベリア・リブス、エナサル、ワラガサハ
ル（Ｗａｌａｇａｓａｈａｌ）などのごときアーユルベ
ーダ生薬や、わが国にも生育するヤブコウジ科植物など
より分画着装したものでもよい。

次に配合例を挙げて具体的に説明するが本発明はこれら
によって限定されるものではない。

配合例１　練歯磨 通常の方法により、以下に示す処方により練歯磨を得る
。なお、数値は重量部を示す。

第ニリン酸カルシウム２水和物−・・−・４５カルボキ
シメチルセルロースーーー−−・・−１，０グリセリン
・−・・−−−−一−−−−−−−−−−−−−−−−
・−・−・・−・・−・−・−・２０ラウリル硫酸ナト
リウム・−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−１
，５香料−−−−一−−−−・・−・・−・−・−・・
・−−−−−・−・−−−−−−−−−−−−−ｍ−−
−・・　１．０人工甘味料−−−一一−−−−・・−−
−−−−−一一一・・−−−−−・−−−−−０，１フ
ッ化ナトリウム−・−・−一−−−−〜−一・−−−−
−一−−−−−・　０．１エンベリン−・−・・−・−
・−・−・−・−−−−−−−−−一・−・　０．２水
−・−−−−−一〜・−・−・−一−−−−−−−−・
−・−−−−一−−−−−・−・−残り配合例２　トロ
ーチ 通常の方法により、以下に示す処方によってトローチを
得る。なお、数値は重量部を示す。

アラビアゴム・・−−−−−・−・−・・−・−−−−
−一−・・−・・−−一−−−−・−・６．０フラクト
ース・−・−・・−−−一一一−−・・・−−−−一−
−−−−・・−−−−−−・２０グルコース−・−・−
・−・・−・・−・・−一−−−−−−・・−−−−−
−−−−−２０マルトース−・・・・・−−−−−一−
−−−−−−・−−一−−−−−−−−−−−−・・・
・−３０香料−一一一一・−一一一−−・−・−−−一
−−−−−−・・・・・−・−−−−−−−−−一−−
・−・−・−〇、１人工甘味せ−−−−−−−・・−・
−・・−−−−−一−−−−−−・・−−−一−・−・
−・−０，１エンベリン−・・−・・−−−一−・−・
−・−・−・−・・−−−−−−−−−−・・−３，０
配合例３　食用用錠剤 通常の方法により、以下に示す処方により含ゆ１用錠剤
を得る。なお、数値は重量部を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンベリンを有効成分とすることを特徴とするう蝕用剤
   。