JPS61202635A - 植物裁培装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、工業的手段による植物の移動裁培に適した
植物裁培装置に関するものである。

〔従来の技術〕

植物の生長は、環境に大きく依存するものであるが、自
然環境は植物の生長、生産性から見た場合１決して最良
のものとは言えない。そこで自然環境から切り離した人
工環境のもとで、植物の持つ生産力を最大限に発揮させ
ようとする試みがなされている。いわゆる植物工場であ
る。植物工場は任意に制御できる環境のもとて植物の裁
培を行なうものであり、制御された形態をとることから
多くのメリットを有している。

しかしながら、人工的に環境を作るため人工光照射を行
なうための電力式および空調を行なうためのエネルギー
化などエネルギーコストが高く経済性が問題となる。そ
こで植物工場のメリットを生かし実用化するためには、
省エネルギー、省労力、土地生産性の向上等を追求しな
ければならない。これらを解決するためには一定の土地
、空間で最大量の裁培を行なう必要がある０そのために
は植物の生長の全期間を通じて隣接する植物の間隔をで
きるだけ小さくする必要があり、植物の生長薯こ応じて
、植物の間隔を変えてやる、いわゆる密植移動裁培を行
なう必要がある。

第６図は従来の植物裁培装置の正面図であり、図におい
て、（１）は植物（２）がセットされた水平バー（３）
を搬送するための環状のチェーンコンベヤで、図示しな
いが平行に一対設けられている。

このチェーンコンベヤ（υは複数個のスプロケット（４
）と噛合しながら左右の両コーナー部（１ａ　）ｔ（１
ｂ）で折り返しかつ上下には傾斜をもったジグザグ状に
上下するように立体的に配置されている。２本のチェー
ンコンベヤ（１）間には植物（２）を取付は植物の生長
に従って移動させるための案内となる複数本の水平バー
（Ｊが懸架されている。この水平バー（３）はこれに取
付けられた植物■の葉部が常に上方番ζ向き、根部が下
方にたれ下が９た状態となるようにチェーンコンベヤ（
１）に懸架されている。

上記のように構成された装置に射いては、裁培する植物
の苗を保持具（９にセットし、水平バー（３）へ装着す
る。水平バー（３］に装着された植物（２）はスプロケ
ット（４）の回動により環状のチェーンコンベア（１）
に沿って搬送される。この間、植物■は人工的に制御さ
れた環境のもとて人工光ランプ（６）により十分な光の
照射を受けるとともに１養液供給装置（７）によって根
への養分の供給を受け、十分に生育をする。所定期間経
過し、十分に生育した植物は、移動装置（８）の設置さ
れている場所で、水平バー（３）より保持具（５］と共
に取除かれ収穫される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記のような従来の植物裁培装置では、チェーンコンベ
ヤ（１）の両コーナー部（ｌａ）、（ｌｂ）に詔いて隣
り合う水平バー（３）にセットしである植物同志が接触
しない充分な間隔が保持できるように水平バー（３）の
間隔を決めなければならなかった。

即ち、両コーナー部（１Ｍ）、（ｌｂ）以外では葉部の
幅寸法だけの間隔を開ければよいのに、両コーナー部（
１Ｍ）、（ｌｂ）では植物の丈、即ち植物の葉部の高さ
と根の垂れ下がる長さを合計した寸法以上の間隔を開け
なければならないので水平バー（３）の間隔を両コーナ
ー部（１ｍ）、（ｌｂ）に合わせて広くしなければなら
なかった。例えばサラダ菜などの葉菜類では両コーナー
部（Ｉｍ）、（ｌｂ）以外のところよりも２倍以上の間
隔が必要となった。

このことが、スペース効率の悪さという、土地生産性向
上、省エネが要求される工業的手段による植物裁培装置
における重要な問題点を生起させていた。

この発明は、かかる問題点を解決するためになされたも
ので、植物の密植配置を可能にすることにより生産性の
向上が計れる植物裁培装置を提供することを目的とする
。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る植物裁培装置は、両コーナー部（ｌａ）
、（ｌｂ）に昇降装置を取付けると共に、無端搬送機構
に沿ってガイドレールを備えたものである〇 〔作用〕 この発明においては、昇降装置が両コーナー部（Ｉａ）
、（ｌｂ）に搬送される水平バーを移送するから、両コ
ーナー部（１ａＬ　（ｌｂ）での植物同志の接触を考慮
しないで、最短間隔の水平バー間隔が設定できる。

〔実施例〕

第１図〜第５図はこの発明の一実施例を示すもので、図
において、（υ、（２）、（４）、（６）〜（８）は従
来装置と同じものである。（９）はチェーンコンベヤω
のコーナー部（１ａ）または（１ｂ）をカットした垂直
方向の長さが植物（２）の丈よりも大きくなるように両
コーナー部（１Ｍ）、（ｌｂ　”）より所定距離手前に
それぞれ位置する両垂直部（９Ａ）、（９Ｂ）を有しか
つその他の個所ではチェーンコンベヤ（１）に沿って並
設されるガイドレールで、両垂直部（９Ａ）、（９Ｂ）
を、コーナー寄りで上方のチェーンコンベヤ（１）の位
置まで立ち上がる下からのレール立ち上がり部（９ａ）
と、この立ち上がり部（９ａ）よりもコーナー外寄りに
後記するガイドローラーの搬送通路（１０）ができるよ
うにまた下方のチェーンコンベヤ（１）との間に後記す
るガイドローラーの通過間隔（１１）ができるように垂
下した上からのレール垂下部（９ｂ）とで構成した〇（
１２）はガイドレール（９）に沿って搬送される多数の
ガイトロ７ラー、（１３）は各ガイドローラー（１２）
に設けられかつ植物（２）を常に立てて保持しつる植物
保持部材で、ガイドローラー（１２）の軸（１２Ｍ）に
回転可能に吊り下げたハンガー（１３ｍ）とこのハンガ
ー（１３ＪＬ）の下部に取り付けた水平バー（１３ｂ　
）、とこの水平バー（１３ｂ）に設けた植物保持具（１
３ａ）とで構成される。（１４）はチェーンコンベヤ（
１）に等間隔に設けられかつガイドロー５−　（１２）
を一定間隔で搬送せしめる搬送用フックで、ガイドロー
ラー（１２）の軸（１２ａ）に係合する凹部（１４ｍ）
を有する。　（１５Ａ　）、（１５Ｂ）はガイドレール
（９）の両垂直部（９Ａ）、（９Ｂ）にそれぞれ並設さ
れかつ搬送フック（１４）から離れたがイドローラー（
１２）を次位のガイドローラー（工２）が続いて搬送用
フック（１４）から離れるときにはこれとの間に植物（
２）の丈以上の間隔ができているように搬送させると共
にこのガイドローラー（１２）をそのまま反対側の搬送
用フック（１４）に移し変える昇降装置で、ガイドレー
ル（９）の両垂直部（９Ａ）、（９Ｂ）にそれぞれ並設
したチェーンコンベヤ（１５ａ）とこのチェーンコンベ
ヤ（１５ａ）に突設されてガイドローラー（１２）を受
ける受板（１５ｂ）とで構成されるｏ　（１６）は昇降
装置（１５Ａ）の受板（１５ｂ）から離れたガイドロー
ラー（１２）を受は側の搬送用フック（１４）に確実に
係合させるための開閉板で、図示しないが受板（１５ｂ
）に同調させである。（１７）は植物（２］の根から落
下する養液を養液供給装置（′Ｉ）に戻すための受板、
（１８）は水平バー（１３ｂ）と平行に移動する移動装
置（８）のツメである。

第１図においてチェーンコンベヤ（１）　ヲ矢Ｅｌ］（
１９）の方向に駆動するとき１垂直部（９Ａ）の昇降装
置（１５Ａ）は矢印（２０）の方向に回転する下降装置
となり、また垂直部（９Ｂ）の昇降装置（１５Ｂ）は矢
印（２１）の方向に回転する上昇装置となる。

今、裁培する植物の苗を植物保持具（１３０）にセット
し、水平バー（１３ｂ）に取り付ける。

この植物保持部材（１３）はガイドローラー（１２）を
介して搬送用フック（１４）によりガイドレール（９）
に沿って搬送される。垂直部（９Ａ）ではガイドローラ
ー（１２）がガイドレール（９に沿って搬送用フック（
１４）から離れ、昇降装置（１５Ａ）の受板（１ｓｂ）
に支持される。そのまま受板（１５ｂ）により支持され
て搬送通路（１０）内を下降し、下方位置の搬送用フッ
ク（１４）に受は渡される。そして再び垂直部（９Ｂ）
ではガイドローラー（１２）は昇降装置（１５Ｂ）の受
板（１５ｂ）によりすくい上げられて搬送用フック（１
４）から離れる。そのまま受板（１５ｂ）により支持さ
れて搬送通路（１０）内を上昇し、上方位置の搬送用フ
ック（１４）に受は渡される。このようにして植物■〕
はガイドレール（９）に沿って搬送されるようになって
いる。そして人工的に制御された環境のもとで十分な光
の照射を受けると共に、養液供給装置（７）によって根
への養分の供給を受は十分に生育する。所定の期間経過
し、十分に生育した植物（２）は移動装置［Ｆ］〕によ
って順次移動されてハンガー（１３ａ）より植物保持具
（１３ｃ）とともに取り除かれ収穫される。

上記実施例では昇降装置（１５Ａ　Ｌ（１５Ｂ）の長さ
を植物の丈よりも大きくすると共にその受板（１５ｂ）
のピッチをチェーンコンベヤ（１）の搬送用フック（１
４）のピッチよりも大きくしかつ受板（１５ｂ）と搬送
用フック（１４）とを同調させであるので、昇降袋！（
１５Ａ）。

（１５Ｂ）の部分で植物同志が触れることがないと共に
、反対側の搬送用フック（１４）に遊びができることも
ない。

また上記実施例では無端搬送機構としてチェーンコンベ
ヤ＜１）を示したが、その他のいかなるものでもよいし
、ガイドレール（９）を２本並べたものを示したが、１
本のレールでもよい。また昇降装置（１５Ａ）、（１５
Ｂ）もチェーンコンベヤ（１５ａ）に限らず、受板（１
５ｂ）を回転させられればいかなるものでもよい。

さらに上記実施例において昇降装置（１５Ｂ）をチェー
ンコンベヤ（１）の所定位置に設けた位置検出機構（図
示せず）により適宜駆動するようにしてもよい。

〔発明の効果〕

この発明は以上説明したとおり、両コーナー部に昇降装
置を設けたので両コーナー部での植物同志の接触を考慮
しないで水平バーを最短間隔に設定でき、生産性の向上
が計れるという効果があ石。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す正面図、第２ＦｇＪ
は第１図の線…−Ｈの断面図、第３図は第２図の左半分
の平面図、第４ＦＩ！Ｊは垂直部（９Ａ）の拡大正面図
１第５図は垂直部（９Ｂ）の拡大正面図、第６図は従来
装置の正面図である。 図において、（１）はチェーンコンベヤ、（ｌａ）。 （１ｂ）はコーナー部、（２は植物、（９）はガイドレ
ール、（９Ａ）、（９Ｂ）は垂直部、（９ａ）はレール
立ち上がり部、（９ｂ）はレール垂下部、（１０）は搬
送通路、（１１）は通過間隔為（工２）はガイドローラ
ー、（１２Ｊｌ）はその軸、（１３）は植物保持部材、
（１３ａ）はハンガー、（１３ｂ）は水平バー、（１３
ｃ）は植物保持具、（１４）は搬送用フック、（１５Ａ
）。 （１５Ｂ）は昇降装置、（１５ａ）はチェーンコンベヤ
、（１５ｂ）は受板である。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。 代理人　弁理士　大　　岩　　増　　雄第５図 ｇ８Ｍ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）左右の両コーナー部で折り返しかつ上下には傾斜
   を持つた立体的な無端搬送機構を用いて、植物を裁培す
   る装置において、前記無端搬送機構のコーナー部より所
   定距離手前に位置する垂直部を有しかつその他の個所で
   は前記無端搬送機構に沿つて並設されるガイドレール、
   このガイドレールに沿つて搬送される多数のガイドロー
   ラー、各ガイドローラーに設けられかつ前記植物を保持
   する植物保持部材、前記無端搬送機構に等間隔に設けら
   れかつ前記ガイドローラーを一定間隔で搬送せしめる搬
   送用フックおよび前記ガイドレールの左右の両垂直部に
   それぞれ並設されかつ前記搬送用フックから離れた前記
   ガイドローラーを反対側の搬送用フックに移し変える昇
   降装置を備えたことを特徴とする植物裁培装置。
2. （２）ガイドレールの垂直部を、コーナー寄りで上方の
   無端搬送機構の近くまで立ち上がる下からのレール立ち
   上がり部と、この下からのレール立ち上がり部よりもコ
   ーナー外寄りにガイドローラーの搬送通路ができるよう
   にまた下方の無端搬送機構との間にガイドローラーの通
   過間隔ができるように垂下した上からのレール垂下部と
   で構成した特許請求の範囲第１項記載の植物裁培装置。
3. （３）植物保持部材を、ガイドローラーの軸に回転可能
   に吊り下げたハンガーと、このハンガーの下部に取り付
   けた水平バーと、この水平バーに設けた植物保持具とで
   構成した特許請求の範囲第１項記載の植物裁培装置。
4. （４）昇降装置を、ガイドレールの垂直部分に並設した
   コンベヤと、このコンベヤに突設されてガイドローラー
   を受ける受板とで構成した特許請求の範囲第１項記載の
   植物裁培装置。