JPS6120134Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗濯機用防水パンの排水構造に関する
ものである。

従来の洗濯機用防水パンは通常第１図、第２図
に示すようにその底面１ｂに排水トラツプ２用の
孔部１ｃが設けられており、該孔部１ｃに排水ト
ラツプ２を係止して使用される。しかしながら防
水パンの外側に設けられた排水トラツプや排水管
に洗濯機の排水ホースを接続して洗濯水を流すよ
うな場合には前記孔部１ｃから防水パンにたまつ
た水が床上に流出するので具合が悪かつた。

本考案は上記欠点を解消し、排水トラツプなど
が防水パンの下側床面または防水パンの外側床面
の何れに設けられている場合にも床面を防水する
ことのできる洗濯機用防水パンを提供する目的で
なされたものであり、その要旨とするところは、
周囲に立上り部を有する洗濯機用防水パンにおい
て、該防水パンの底面に筒状の突出部を形成し、
排水用の孔部を設ける場合該孔部を上記突出部の
内側底面に形成するようにしたことを特徴とする
洗濯機用防水パンにある。

以下第３図、第４図にもとづき本考案の実施例
につき説明すると、３ｃは周囲に立上り部３ａを
有する洗濯機用防水パン３の底面３ｂにおける洗
濯機の脚があたらない位置に一体形成された円筒
状の突出部である。突出部３ｃの高さは立上り部
３ａの高さと同一であるが、さらに高くしてもよ
い。３ｄは突出部３ｃの内側底面に形成された薄
肉の円形溝部である。該円形溝部はカツターナイ
フなどで切り取ることができ突出部３ｃの内側底
面に簡単に孔部を形成することができる。

次に上記構成による防水パン３の使用例を第５
図、第６図、第７図により説明すると、第５図の
場合は防水パン３の外側に排水トラツプ２が設け
られているため防水パン３に排水トラツプ２用の
孔部は不要であり防水パン３をそのままの形で使
用することができしたがつて防水パン３にたまつ
た水が孔部から床に流出することはない。

第６図は排水トラツプ２が防水パン３の下にあ
る場合を示す。この場合には突出部３ｃ内側床面
に設けられた円形溝部３ｄを切り取つて形成した
孔部３ｅの縁に排水トラツプ２を係止しこれに排
水ホース４ａを接続すればよく、この場合防水パ
ン３にたまつた水は突出部３ｃがあるため孔部３
ｃに流入することはない。

また第７図は防水パン３の下に排水管５がある
場合で第６図の場合と同様に孔部３ｅを形成し孔
部３ｅに排水ホース４ａを通して排水管５に接続
することができるが前記同様に突出部３ｃで孔部
３ｅへの水の流出が防止される。このように本考
案による洗濯機用防水パンは洗濯機の排水ホース
を接続する排水トラツプや排水管などが床面の何
れの場所に設けられている場合においても防水パ
ンにたまつた水が床面に流出するという不具合を
生ずることなく使用することができ極めて有効で
ある。

なお本実施例においては突出部の内側底面に円
形溝部を形成したが該円形溝部を設けることなく
適宜方法で孔部を形成しても差支えない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の洗濯機用防水パンの平面図、第
２図は第１図Ａ−Ａ断面図、第３図は本考案によ
る洗濯機用防水パンの平面図、第４図は第３図Ｂ
−Ｂ断面図、第５図、第６図、第７図は本考案に
よる洗濯機用防水パンの使用説明図。 符号の説明、１……洗濯機用防水パン、１ａ…
…立上り部、１ｂ……底面、１ｃ……孔部、２…
…排水トラツプ、３……洗濯機用防水パン、３ａ
……立上り部、３ｂ……底面、３ｃ……突出部、
３ｄ……円形溝部、３ｅ……孔部、４……洗濯
機、４ａ……排水ホース、５……排水管。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 周囲に立上り部を有する洗濯機用防水パンに
   おいて、該防水パンの底面に筒状の突出部を形
   成し、排水用の孔部を設ける場合該孔部を上記
   突出部の内側底面に形成するようにしたことを
   特徴とする洗濯機用防水パン。 ２ 薄肉の円形溝部を設けた突出部の内側底面で
   あることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の洗濯機用防水パン。