JPS61201077A - 布地の改質処理方法 - Google Patents

布地の改質処理方法

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JPS61201077A
JPS61201077A JP4063485A JP4063485A JPS61201077A JP S61201077 A JPS61201077 A JP S61201077A JP 4063485 A JP4063485 A JP 4063485A JP 4063485 A JP4063485 A JP 4063485A JP S61201077 A JPS61201077 A JP S61201077A
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JP
Japan
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fabric
benzalkonium chloride
fibers
modifying
aqueous solution
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Pending
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JP4063485A
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友栄 亨
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、綿布、合成#&維繊織物の布地の特性、特に
吸水性、染色性等を改善する処理方法に関する。
(従来の技術) ポリエステル系繊維(商品名・・・テトロン)は引っ張
り強さが大きい、耐摩耗性が大きい、しわの回復力が特
に大きい、風合がすぐれている等の特性がある為、羊毛
と混紡して服地、靴下環に用いられるほか、綿或は麻と
混紡して肌着、シャツ地等に広く用いられている。
ところがポリエステル系繊維に限らず合成繊維は吸湿性
が極めて低い性質を有している。従って、例えばポリエ
ステル繊維と綿との混紡生地を肌着に用いた場合、汗を
吸収し難(、綿布を用いた肌着に比べて着ごこちが悪い
欠点があった。
そこで、従来上り上記欠点を解消するべく種々の試みが
なされている。
例えば、ポリエステル繊維を一旦細かく分断した後、紡
績糸に撚り上げ、ポリエステル繊維自体に綿糸に近い性
状を付与する方法がある。又、ポリエステルの撚糸の外
周面を多数本の綿糸によりて包み込みつつ撚りをかけ、
二重構造の紡績糸を形成し、生地表面に綿糸の性状を付
与する方法がある。
上記改質方法によって製造された布地は、綿糸の吸湿性
とポリエステルの強度とを兼ね備え、肌着に好適な生地
となる。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上記改質方法を実施するには、従来の紡績工
程を大幅に変更する必要があり、設備投資が嵩む問題が
あった。
又、上記改質方法によって製造された紡績糸を用いた布
地は確かに改質の施されていない従来の布地に比べて吸
湿性、湿潤性等の点に於て優れているが、綿が100%
の綿布には及ばず、依然として改善の余地が残されてい
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は上記問題点を解決するべく、綿糸、合成織雑
鑞物等の布地に対し種々の化学的処理を施し、その作用
効果を確認する実験を繰り返した。
この結果、従来は殺菌剤或は防腐剤等に用いられていた
塩化ベンザルコニウムの水溶液が後処理剤として有効な
ことを発見し、本発明の完成に至った。
本発明の改質処理方法は、綿布、綿糸とポリエステル系
繊維との混紡生地、羊毛とポリエステル繊維との混紡生
地等の布地を、塩化ベンザルコニウムの水溶液に浸漬し
た後、これを乾燥せしめることを特徴とする。
(作用及び効果) 本発明の改質処理方法を実施することによって下記の特
性が改善され、例えば従来の綿糸を100%とする布地
に比べて良好な吸水性が得られることを実験的に確認し
た。
(a)  吸水速度(吸湿速度或は吸温速度)改質後の
布地の表面に付着した水滴が布地内へ吸収される速度を
バイシック法、沈降法及び大人法によって測定したとこ
ろ、改質前の布地に比べて良好な結果が得られた。従っ
て、吸水後の布地の乾燥も速い。
(b)  吸水率 改質後の布地がどれだけ多くの水分を吸収出来るかにつ
いての試験を行ったところ、改質前の布地に比べて良好
な結果が得られた。
(c)  柔軟性 改質後の布地は改質前の布地に比べて柔らかく、肌ざわ
りが良好であることが確認された。
(d)  染色性 改質前後の布地に対し夫々染色加工を施し、染料の染着
性能、種々の染色方法の適用性、光沢度、色相等の点に
於ける性能比較を行ったところ、良好な結果が得られた
(e)  その他 改質後の布地は改質前の布地に比べて略同等の強度を有
し、劣化の無いことが確認された。又、その他の性状に
ついても劣化は認められない。
本発明によって上記の如き各特性が改善されるメカニズ
ムは今のところ明らかではないが、発明者が行った顕微
鏡観察から次のことが推察される。
即ち、塩化ベンザルコニウムの水溶液に布地を浸漬した
後、これを脱水乾燥せしめる過程に於て、該水溶液は布
地を構成する各a雑相互の隙間或は繊維の分子間に浸入
、介在し、乾燥と共に繊維の表面部分と化学反応を起こ
すことにより多孔性物質が生成されるものと考えられる
のである。
上記多孔性物質は、布地と強固に結合されており、布地
を洗濯すること等によっては分解しない。
上記の如く多孔性物質が生成された布地に水滴を付着せ
しめると、該水滴の水分子或は粒子が多孔性物質の無数
の空洞に急速に吸収されるものと考えられる。
上記改質処理方法は、従来の紡績工程或は製織工程を変
更するものではなく、完成された生地に対して施す後処
理であり、然も簡易な化学的処理を施すにすぎないから
大きな設備投資は不要である。
(実施例) 本発明の改質処理方法は、下記の3種類の布地に対して
特に効果が大きいことが実験的に確認された。
■ 綿糸のみからなる布地 綿糸のみからなる布地は、改質前に於ても他の繊維の布
地に比べて吸水性が良好であるが、本発明の改質を施す
ことによって更に良好な吸水性その他の特性が得られる
■ 綿糸に対し、他の繊維を混紡してなる布地この内、
特に綿糸及びポリエステル系繊維からなる織物について
は極めて良好な結果が得られ、綿糸のみからなる従来の
布地よりも吸水性が良いことが確認された。
又、綿糸の混紡率は10%〜90%とすることが望まし
1更に30%〜90%の範囲内で極めて良好な結果が得
られる。
■ ポリエステル系繊維に対し、他の繊維(綿糸を除く
)を混紡してなる布地 この内、特にポリエステル系繊維及び動物繊維(例えば
羊毛)からなる織物については極めて良好な結果が得ら
れた。
又、ポリエステルの混紡率は10%〜90%とすること
が望ましく、更に10%〜70%の範囲内で極めて良好
な結果が得られる。
本実施例に於ける改質処理方法は、上記3種類の布地に
対して共通であって、下記する一連の工程によって実施
される。
先ず市販の薬品である塩化ベンザルコニウムの10w/
v%水溶液を略40℃〜90℃の温水によって200〜
500倍に希釈する。尚、希釈水は温水が望ましいが常
温の水であっても可い。
次に布地を略15分間、上記水溶液に浸漬する。
上記布地を水溶液から引き上げ、遠心分離機によって脱
水する。
脱水された布地を低濃度の中性洗剤で洗浄する。
最後に、上記布地を比較的低温の熱風によって乾燥せし
める。尚、乾燥は自然乾燥或は真空乾燥によっても可い
必要に応じて上記布地に漂白を施し、改質処理工程を終
了する。
尚、上記工程に於て、中性洗剤による洗浄工程は省略が
可能である。又、塩化ベンザルコニウムの水溶液の濃度
は上記範囲を越えるものであっても可く、改質の対象と
する布地の性状或は改質の目的に応じて選定される。
本発明に係る布地の改質処理方法は上述した実施例に限
らず、特許請求の範囲に記載した技術範囲内で種々の変
更が可能であるのは勿論である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)綿糸からなる布地を塩化ベンザルコニウムの水溶
    液に浸漬した後、乾燥せしめることを特徴とする布地の
    改質処理方法。
  2. (2)塩化ベンザルコニウムは略2000〜5000倍
    の水によって希釈される特許請求の範囲第1項に記載の
    布地の改質処理方法。
  3. (3)塩化ベンザルコニウムの水溶液は温度が略40℃
    〜90℃である特許請求の範囲第1項または第2項に記
    載の布地の改質処理方法。
  4. (4)綿糸及びその他の繊維からなる布地を塩化ベンザ
    ルコニウムの水溶液に浸漬した後、乾燥せしめることを
    特徴とする布地の改質処理方法。
  5. (5)その他の繊維はポリエステル系繊維である特許請
    求の範囲第4項に記載の布地の改質処理方法。
  6. (6)塩化ベンザルコニウムは略2000〜5000倍
    の水によって希釈される特許請求の範囲第4項又は第5
    項に記載の布地の改質処理方法。
  7. (7)塩化ベンザルコニウムの水溶液は温度が略40℃
    〜90℃である特許請求の範囲第4項乃至第6項の何れ
    かに記載の布地の改質処理方法。
  8. (8)ポリエステル系繊維及びその他の繊維(綿糸を除
    く)からなる布地を塩化ベンザルコニウムの水溶液に浸
    漬した後、乾燥せしめることを特徴とする布地の改質処
    理方法。
  9. (9)その他の繊維は羊毛等の動物繊維である特許請求
    の範囲第8項に記載の布地の改質処理方法。
  10. (10)塩化ベンザルコニウムは略2000〜5000
    倍の水によって希釈される特許請求の範囲第8項又は第
    9項に記載の布地の改質処理方法。
  11. (11)塩化ベンザルコニウムの水溶液は温度が略40
    ℃〜90℃である特許請求の範囲第8項乃至第10項の
    何れかに記載の布地の改質処理方法。
JP4063485A 1985-03-01 1985-03-01 布地の改質処理方法 Pending JPS61201077A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6719810B1 (en) 2000-03-15 2004-04-13 David R. Kelly Method for providing protective treatment to nylon fibers

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4918483A (ja) * 1972-06-10 1974-02-18
JPS5070700A (ja) * 1973-10-31 1975-06-12

Patent Citations (2)

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JPS4918483A (ja) * 1972-06-10 1974-02-18
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Cited By (1)

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US6719810B1 (en) 2000-03-15 2004-04-13 David R. Kelly Method for providing protective treatment to nylon fibers

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