JPS61196711A - 多導体送電線路の着氷雪防除装置 - Google Patents

多導体送電線路の着氷雪防除装置

Info

Publication number
JPS61196711A
JPS61196711A JP60037036A JP3703685A JPS61196711A JP S61196711 A JPS61196711 A JP S61196711A JP 60037036 A JP60037036 A JP 60037036A JP 3703685 A JP3703685 A JP 3703685A JP S61196711 A JPS61196711 A JP S61196711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
power transmission
transmission line
transformer
closed loop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP60037036A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0320964B2 (ja
Inventor
功 大竹
勝 山岡
宮崎 照信
三木 義照
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokkaido Electric Power Co Inc
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hokkaido Electric Power Co Inc
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokkaido Electric Power Co Inc, Hitachi Ltd filed Critical Hokkaido Electric Power Co Inc
Priority to JP60037036A priority Critical patent/JPS61196711A/ja
Publication of JPS61196711A publication Critical patent/JPS61196711A/ja
Publication of JPH0320964B2 publication Critical patent/JPH0320964B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、多導体送電線路の着氷雪防除装置に係り、特
に低温、多湿の気候条件下における送電線路への着氷雪
を確実に防止するに好適な多導体送電線路の着氷雪防除
装置に関するものである。
〔発明の背景〕 従来より、雪国における送電線路にあっては、冬季に氷
雪が准看し、これが原因による事故が多発しているのが
現状である。このような抱着氷雪に対する適切な対策案
は、現状ではあまり提供されていす、その対策に苦慮し
ているのが実情である。このような堆積氷雪に対する方
策としては、例えば「昭和48年6月、1日本雪氷学会
発行″1雪氷の研究、A 5 ”第31頁「架空送雪線
の氷雪害対策」」に紹介されているものがある。この文
献に示されている従来の技術は、送電線路に流れる電流
のジュール熱によって送電線路温度を上昇させ、着氷雪
を防止するようにしたものであり、具体的には、系統切
替をすることによって、その線路の潮流を重くするとい
う方式であった。換言すれば、いわ@る融雪回線を構成
するものであった。このような着氷雪防止方式によると
、着氷雪の予想される都度、複雑な系統切替をする必要
があり、その切替等をして融雪回線を構成することが相
当に困難であり、また、その回線にジュール熱を発生さ
せるために他の回線を経由させる等をしなければならず
、電力損失につながるという問題もあった。
また、堆積氷雪に対する他の方策については、特開昭5
9−139816号に記載されたものがある。
これは、送電線に対して、これとは絶縁された添線を設
け、添線の一端を送電線に接続し、添線の他端と送電線
との間に変成器の二次側を整流器を介して接続し、変成
器の一次側を送電線と大地とに接続して構成したもので
あシ、送電線・添線のループに直流電流を流すことによ
って氷雪を融かすものである。
このような堆積氷雪方式によれば、上記従来方式のよう
な複雑な系統切替等の操作はする必要がなくなるものの
、変成器は高電圧が印加されることになるので、その絶
縁と大芝なものとしなければならず、高価にして大型化
となってしまう問題がある。また、この方式によれば、
大地間との間に変成器が設けられるために、地絡電流と
なる可能性があること、および将来系統電圧を上昇させ
る等の電圧変更に対して、それに自由に対処する/C:
1 ことができないという問題があった。
〔発明の目的〕
本発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、
その目的は、送電線路に流れている潮流を利用して送電
線路の着氷雪を防止するに必要な温度まで送電線路を温
めるようにした多導体送電線路の着氷雪防除装置を提供
することにある。
〔発明の概要〕
上記目的を達成するため、本発明は、2条以上の導体を
絶縁スペーサで支持してなる複導体送電線路に対して、
一定区間の末端を導体スペーサとして閉ループを構成し
、そのループ内へ潮流から変成した任意の大きさの電流
を環流させることにより、その環流電流が送電線路の抵
抗分によって発生するジュール熱を効果的に用いようと
するものである。
本発明は、小さい潮流時においても着氷雪防除効果を確
実に発揮し、特に、装置の小型化、すなわち電流変成器
を送電線路上に設置可能な大きさとなし得るものである
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説
明する。
第1図は本発明が適用される架空送電線路を示す説明図
、第2図は多溝送電線路の詳細を示す説明図である。第
1図において、IA、IBは鉄塔、2.3.4は送電線
、5A、6A、7A、5B。
6B、7B、8,9.10は碍子であり、送電線2.3
,4け碍子5A、、6A、7A、5B、6B。
7B、8,9.10を介して鉄塔IAおよびIBに取り
付けられている。また、本実施例で用いられる電流変成
器を含む装置11は、碍子5A。
6A、7Aをそれぞれ介して鉄塔IAに取り付けられて
いる。
12は鉄塔IA、IBの上部に張られる架空地線である
。以下、同一構成要素には同一符号を付すことにする。
第2図は、送電線路2,3.4の1相分の線路の一構成
例であって、2本の導体からなる複導体の、構成例を示
したものである。13Aおよび13BばAC8R等の電
線であシ、それら電線13Aおよび13Bは、一定ピツ
チとなるように電線13A。
13B間をスペーサ14A、14B、14C,・・・・
・・で支えられている。
上記スペーサ14A、14B、14c、・・・・・・は
、通常30〜60[m1位のピッチで電線13A。
13Bに取り付けられる導電性の支持物であシ、その両
電線13A・13B間は、400〜600〔酪〕位隔離
されるようにしであるが、本実施例は、電線13A−1
3Bと、絶縁スペーサ14A。
14B、14C,・・・・・・からなシ、一定区間の末
端のスペーサのみ導電性として閉ループを構成させ、こ
の閉ループに電流を環流させようとするものである。と
ころで、その閉ループの区間長は、現行の導電性スペー
サを、既に述べたように絶縁性のスペーサとし、一定区
間長毎に設ける導電性スペーサにより任意に決めようと
するものである。
このように本発明は構成したので、複導体送電線路のう
ち、任意の区間長のみに循環電流を環流させることがで
き、従来のように重負荷潮流をわざわざ迂回して行う、
いわゆる融雪回身変の構成を必要としない。つまり、季
節風の通路、山越送電線路、高湿度地帯等の条件の重な
る虞れのあるところなどの真に着氷雪の発生しやすい特
定区間にのみ、予め本装置を設置すればよく、経済的で
、装置も小型化でき、確実に着氷雪も防止できる。
それでは、本発明の具体例について、以下に説明してゆ
くが、その前に本発明の要点を下記にまとめておくこと
にする。すなわち、 (1)送電線路に流れる潮流を、電流変成器を介して大
きさを増幅する。
(2)複導体送電線路のスペーサは、本装置の設置対象
区間(以下、特定区間という)の両端のみを導電性スペ
ーサとし、他は全て絶縁性のスペーサとする。
(3)電流変成器の2次側は、複導体の導電性スペーサ
を回路とする閉ループを負荷とする。
まず、本発明の第1実施例から説明する。
第3図は本発明の第1実施例を示す回路図である。
lO翫 第1実施例は、電流変成器(以下、単にl−CTJと称
す)17を特定区間のほぼ中央に設置し、片方の送電線
路15.16をCT17の一次巻線171.172の一
端子に、二次巻線173は、極性切替装置18を介して
複導体送電線路15゜16に図示の如く接続する。他の
複導体送電線路20.21は、CT17の一次巻線17
1,172の他端子と、導電性スペーサ24とが両端と
なるように接続する。ここに、送電線路15.16およ
び20.21の長さLは、電気インピーダンスがほぼ等
しい値となるように、すなわち線路インピーダンス値が
等しくなるように構成しておくものとする。
すなわち、CT17の一次から見たCT17の浅部イン
ピーダンスを、線路20.21の区間は線路インピーダ
ンスに加算して考慮する必要があり、線路インピーダン
スがCT17の浅部インピーダンスに比べて充分太きけ
れば、両長さLは略等しい値としてよい。
このような第1実施例の作用を説明する。
図において、潮流の大きさをI (A)とすると、各送
電線路には、”I (A)の電流が図示の如く同方向に
流れる。この電流によって、CT17の二次巻線173
には、巻数比に応じた電流量が誘起される。この電流は
11に分かれて、図示の如く、左、右の両開ループ(1
5,24,16のループ、171,20,24,21,
172のループ)を環流することになる。この場合、C
T17の一次巻線171,172に流れる電流のうち、
″−1成分は大きさ等しく方向反対の電流が流れるま ため、互いに打ち消すことになり1.を電流の成分によ
る二次巻線173への電流は発生しない。
この結果、線路16.20に流れる電流の大きさは、−
!−(I+i)となり、また線路15,211   °
   0 は、医(I−i)となる。
すなわち、CT17の巻線比を任意とすれば、複導体送
電線路(16,20)の片方には、大電流を流すことが
でき、この電流と線路(16゜20)の抵抗分によるジ
ュール熱で線M (16。
20)の温度を上昇させることができることになる。
第4図は第3図に示す第1実施例を具体的数値を代入し
た場合の例について説明するために示す説明図である。
ここでは、CT17の2次側にコンデンサCを設けてい
る。まず、L=1[Kmlとし、■=160[A]、イ
ンピーダンスi < −o、oss+ jO,6281
,巻数比N=−= 1.26 、α=7.136とする
と、V2は、 V2 =(640+800] (0,088+j O,
628)=127+j904=+9131 (V)とな
り、また、二次電流I2は、 l2=N・I=1.26X160’−1202(A)と
なる。ここで、コンデンサCに流れる電流を工、とする
と、 となり、■1は、 V1=913X1.26=1150 (V)となるので
、CTの容量VA(CT)は、VA(CT)=Ig・V
2=913X202=184426 (VA)!−f1
ss (KVA)となる。また、コンデンサCの容量V
A(C)  は、VA(C)=I。・V=1453.8
AX913=1327319.4(VA)’=i1.3
(M’VA)となシ、容量が小さくてよい。
極性切替器18は、送電線路(15,16゜20.21
)への電流方向を180度切替えるも20にAt1−i
+を流したり、前述の如き方向に流したシするものであ
る。すなわち、当該極性切替器18は、交互に送電線路
のうちの発熱回線を切替えることを目的とする装置であ
る。
ま゛た、極性切替器18の他の目的は、夏季等の着氷雪
のない時期には、CT17の二次巻線を短絡して線路へ
電流Iを流入させないようにするものである。
図において、CT17および極性切替器18をまとめて
一つの装置11として送電線路の途中に、第1図に示す
ように、線路と同電位で設置することで、本装置は特別
な高電圧の絶縁を必要としない安価な構成物とすること
ができる。
第5図は第2実施例を示す回路図である。第2実施例が
第1実施例と異なるところは、第1実施例におけるCT
17が一次巻線171,172に巻数を多く要するため
に、巻線型CTとする必要があるのを、貫通型CTを適
用できるようにした点にある。
さらに詳説すると、C’I’25は、−次導体が貫通型
の電流変成器であり、その二次側の小電流を増幅する電
流変成器CT26を別に必要とする。
すなわち、主回路の潮流は、一旦CT25で小電流とし
たのち、極性切替器18を介してCT26で増幅され、
導体27.28を介して複導体の送電線路15.16お
よび20.21に電流が供給されるも゛のである。
この第2実施例によっても、上記第1実施例と同様の作
用効果が得られる。また、第2実施例によれば、極性切
替器18の電流容量が小さくてよい利点がある。
第6図および第7図は、第3図に示す第1実施例および
第5図に示す第2実施例の変形であって、第3実施例お
よび第4実施例を示す構成図である。
第1実施例および第2実施例の場合は、特定区間の中央
部に本装置11を設置しなければならなかったものを、
第3実施例および第4実施例では、端部への設置を可能
としたものであり、装置11の端部側に電流バランサ3
0を設置した点が第1実施例および第2実施例と異なる
のみであって、他の構成は同様であるから、説明を省略
する。すなわち電流バランサ30の両巻線は、潮流方向
(図示)成分に対しては流れを許容するが、環流方向に
対しては阻止するようにしたものである。
第8図は本発明の第5実施例を示す構成図である。
図において、CT31は、複導体を電気的に1本にまと
めた線路部分32を一次導体とし、そのCT31の二次
側は、極性切替器18を介してCT33.CT34の各
二次巻線に接続されている。CT33.CT34け、−
複導体を線路15゜16とする構成となっている。
この第5実施例の作用を説明する。
潮流による両CT33および34の各二次電流i−は環
流し、複導体内のループを循環する電流成分Ioに対し
ては、両CT33および34の二次電流4f+4’F 
は加算方向となる。すなわち、図示のように、潮流■が
CT33.CT34に−HI分分流すると、そのCT3
3および34の二次には1′の電流が生じ、これらは両
C’T33および34の二次巻線間を環流することにな
る。また、CT31の一次を通過する潮流工による二次
電流lは、半分ずつCT33.CT34の二次巻線へ流
れ込み、これによって各−次巻線には、大きさ工0の電
流がループに流れることになる。
かかる実施例によれば、下記の如き利点がある。
■ 装置を特定区間の端部に設置できる。
■ 変成器として一次導体が貫通型OCTが使用できる
■ 極性切替部は小電流でよい。
■ 第3実施例、第4実施例のような電流バランすを必
要としない。
第9図は本発明の第6実施例を示す構成図である。
第9図におりて、線路15にCT40の1次側の一端を
、線路16にCT41の1次側の一端を、CT40.4
1の1次側各個端を導電性スペーサ24で短絡し、線路
15−スペーサ24−線路16からなる閉ループにCT
40.41の2次側を電流が加えられる方向に直列接続
し、これを線路15.16間に接続するとともに、その
間にコンデンサSCe接続して構成したものである。
このような構成によっても上記各実施例と同様に作用効
果を奏する。
また、この実施例によれば、電流バランサ3゜が不要に
なるという利点もある。
第10図は本発明の第7実施例を示す構成図である。
第10図に示す第7実施例は、CT42の1次側と線路
15に設け、CT42の2次側を線路15.16間に接
続し、線路15.16の末端を電流バランサ43に接続
して構成したものである。
これによれば、線路15を流れる電流をCT4202次
側から取り出し、その取シ出した電流を線路15.導電
性スペーサ24.線路16からなる閉ループに流し込む
ものである。また、電流バランサ43は線路15.16
の電流は流すが、CT42からの環流は流さない。
この第7実施例によっても上記同様の氷雪防除効果を奏
する。また、構成が簡単になるという効果がある。
以上、述べたように上記第1実施例〜第7実施例によれ
ば、潮流を電流変成器CTによって増幅し、その増幅電
流を複導体線路の特定区間における閉ループ内に流し、
その電流を流入させた結果、特定区間の片方の導体に発
熱を平常時より多く生じるようにしたものである。また
、これらの発熱導体は極性切替器18で交互とすれば、
側導体に発熱させることができる。
なお上記実施例は、2本の複導体に限定されることなく
3本以上の複導体にも適用できることはいう捷でもない
また、夏季等、本装置11の不使用時には極性切替器1
8にて短絡するとしたが、各CTの励磁インピーダンス
分が常時線路に挿入され、系統運用上その値が好ましく
ない場合には、本装置の送電線路入口出口間を開閉器で
バイパスすればよい。
さらに、本装置は潮流の比較的少ないときの動作を目的
とするが、大きな汐流または系統事故等による太直流の
通過時には変成器を飽和するようにしてやればよい。
第11図は本発明の第8実施例を示す構成図である。第
11図に示す実施例において、電流変成器CT45を特
定区間のほぼ中央に設置し、片方の送電線路15.16
をCT45の1次巻線451および452に、他の送電
線路20.21はCT45の1次巻線451および45
2の他端子へそれぞれ接続する。CT45の2次巻線4
53は、整流器46、を介を秀導線47.48を介して
送電線路15.16に図示の如ぐ接続する。
ここに、送電線路15.16および20.21の長さL
は、電気インピーダンス的にほぼ等しい。
すなわち、閉ループ(15−24−16)と、閉ループ
(451−20−24−21−452)との線路インピ
ーダンス値がほぼ等しいようにする。
ここに、各部のインピーダンス値とはCT45からの整
流電流I y+ic  に対するインピーダンス値のこ
ととする。
このような構成の第8実施例の作用を以下に説明する。
図におhて、潮流の大きさをI (A)とすると、各送
電線路には!−I(A)の電流が図示の如く同方向に流
れる。この電流によって、CT45の2次巻線453に
は巻数比に応じた電流1が誘起される。この電流は整流
器46によシ、全波整流されて直流電流I R11(!
となり、導線47を経て”IIIC分が図示の如く左右
の両開ループを環流することになる。この場合、CT’
45の1次巻線451.452に流れる電流のうちI 
nvc成分は大きさ等しく、方向が反対のため、CT4
5においては磁束が互いに打消されて、CT45の2次
巻l5453への電流は発生し々い。この結果、線路1
6.20に流れる電流の総合的な値は−Lc■十Ing
cl、線路15.21にけユ(I  Iagc)となる
。すなわち、CT45の巻数比を任意の大きさとすれば
複導体送電線路15.16,20゜と4(III  I
igcl  との大きさの電流が流れることとなる。こ
のため、送電線路16.20と送電線路15.21は半
サイクル毎に交互に流れる電流の絶対値の大きさが変わ
り、したがって線路の抵抗分によるジュール熱が同等に
発生することとなる。このため電流重畳方向を切替える
極性切替器18等を設ける必要がない。図において、C
T45.整流器46をまとめて装置11とし、第1図に
示すように、送電線路の途中に線路と同電榎で設置する
ことにより本装置は特別な高電圧の絶縁を必要としない
安価な構成物とすることができる。
第12図は第8実施例の変形例であって、第9実施例を
示す構成図である。この図において、第11図に示すC
T45は1次巻線451,452に巻数を多く要するた
め、巻線形CTとする必要があるものを、本実施例は貫
通形CTを適用できるようにしたものである。すなわち
、CT50は1欠溝体が貫通形OCTであり、C’l’
5oの2次側の小電流を増幅する変成器CT51を別に
必要とする。すなわち、主回路の潮流は一旦CT50で
小電流としたのち、CT51で増幅され、整流器46に
よって全波整流して、線路47.48を介して線路15
.16および20.21に整流波形の電流I nvc 
 を供給できるようにしたものである。
以上述べたように上記第8実施例および第9実施例は潮
流を電流変成器によって増幅し、その増幅電流を全波整
流して直流とし、線路インピーダンスの大半をしめるリ
アクタンス分に無関係とし、抵抗分にのみ効くようにし
たものであるから、このI n+ec による電圧降下
はIRKOX(抵抗分)のみとなり、交流電流を供給す
る場合に比べて非常に小さな値となる。すなわち、抵抗
に発生するジニール熱に対応する有効電力分のみをCT
45 。
50は供給すればよいから、交流外をその一11重畳す
る場合に比べて非常に小さな容量ですむことになる。さ
らに述べれば、通常線路のインピーダンスはりアクタン
ス分に比べて、抵抗分は約i/7〜1/10程度である
から、CT45,50.51の容量もこれに比例して小
さくてよいことになる。
このことは、送電線路上に装置11を装着する場合を想
定すると、できるだけ小さな装置であることが望まれる
ことから非常に実用的な方式であると結論できる。また
、極性切替器18がなくても両線路が同時に発熱される
ため可動部を有せず無保守、無点検の装置とすることが
できる。
本装置が不使用となる夏季等には、C’l’45(゛ま
たはCT50)の2次側あるいは1次側を開閉器でバイ
パスすればよい(図示してbない)。
さらに本装置は汐流の比較的少ないときの動作を目的と
するが、大きな汐流または系統事故等による大電流の通
過時には変成器を飽和するようにしてやれば特に問題を
生じない。加えて、全波整流波形に含まれるリップル分
を除去するために、整流器46の出力側に平滑用コンデ
ンサを挿入すれば完全な直流を供給できることになる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、常時の送電線路に流れる潮流を利用し
見掛上特定区間のみを重潮流として導体の発熱による温
度上昇で送電線路への着氷雪が防除できる効果がある。
さらに、本発明によれば、装置全体が当該相のみに対応
し、他相とのやりとりを必要としないので、装置を尚該
相の重鎮に保てば装置の対地間絶縁を特に必要とせず、
したがって送電線路の適当個所の鉄塔上に電線とともに
吊すことで容易に対処可能と力る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用される送電線路の説明図、第2図
は適用送電線路の詳細を示す構成図、第3図は本発明の
第1実施例であって交流駆動形の回路構成例を示す構成
図、第4図は同第1実施例を説明するために示す説明図
、第5図ないし第10図は本発明の第2実施例ないし第
7実施例であって交流駆動形の回路構成例を示す構成図
、第11図および第12図は本発明の第8実施例および
第9実施例であって直流駆動形の回路構成例を示す構成
図である。 15.16および20.21・・・送電線路、17゜2
5.26,31,33,34,40,41゜45.50
および51・・・電流変成器(CT)、18・・・極性
切替器、24・・・導電性スペーサ、CおよびSC・・
・コンデンサ、46・・・整流器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、2条以上の導体間をスペーサで支持してなる多導体
    送電線路において、前記2条以上の導体間を一定区間に
    ついては絶縁スペーサで支えて前記導体を含む閉ループ
    を形成させ、前記閉ループに、送電線路の潮流を電流変
    成器で変成して供給できるような構成としたことを特徴
    とする多導体送電線路の着氷雪防除装置。 2、特許請求の範囲1項において、前記変成器は特定区
    間の電気インピーダンス的に中間点に設置したことを特
    徴とする多導体送電線路の着氷雪防除装置。 3、特許請求の範囲1項において、前記変成器は、それ
    の1次側を貫通型とし、その2次側の小電流回路を極性
    切替器を介して第2の電流変成器に接続し、第2の電流
    変流器の2次側を前記複導体の閉ループに接続してなる
    ことを特徴とする多導体送電線路の着氷雪防除装置。 4、特許請求の範囲1項において、電流バランサーと閉
    ループとの間に変成器からの電流を供給できるようにし
    たことを特徴とする多導体送電線路の着氷雪防除装置。 5、特許請求の範囲1項において、変成器は潮流変成す
    るものを単一回路に設け、閉ループ電流注入するための
    ものを各送電線に設け電流注入用電流変成器の2次側は
    潮流方向に対して和動、環流に対しては差動的接続とし
    たことを特徴とする多導体送電線路の着氷雪防除装置。 6、特許請求の範囲第1項において、閉ループを構成す
    る各線路に電流変成器の1次側を接続し、電流変成器の
    2次側を直列接続して閉ループの各線路間に接続してな
    ることを特徴とする多導体送電線路の着氷雪防除装置。 7、特許請求の範囲第1項において、電流変成器は閉ル
    ープを構成する線路の一つに、その1次側を接続し、そ
    の2次側を閉ループを構成する線路に接続し、閉ループ
    の一端に電流バランサーを設けてなることを特徴とする
    多導体送電線路の着氷雪防除装置。 8、特許請求の範囲第1項において、電流変成器はその
    2次側に整流器を設け、前記閉ループに直流電流を供給
    できるようにしたことを特徴とする多導体送電線路の着
    氷雪防除装置。 9、特許請求の範囲第1項において、汐流増幅用変成器
    は、一定電流以上において飽和するようにしたことを特
    徴とする多導体送電線路の着氷雪防除装置。 10、特許請求の範囲第1項において、不使用時には電
    流変成器の1次側を、開閉器でバイパスし平常時の系統
    への影響をなくしたことを特徴とする多導体送電線路の
    着氷雪防除装置。
JP60037036A 1985-02-26 1985-02-26 多導体送電線路の着氷雪防除装置 Granted JPS61196711A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60037036A JPS61196711A (ja) 1985-02-26 1985-02-26 多導体送電線路の着氷雪防除装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60037036A JPS61196711A (ja) 1985-02-26 1985-02-26 多導体送電線路の着氷雪防除装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61196711A true JPS61196711A (ja) 1986-08-30
JPH0320964B2 JPH0320964B2 (ja) 1991-03-20

Family

ID=12486389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60037036A Granted JPS61196711A (ja) 1985-02-26 1985-02-26 多導体送電線路の着氷雪防除装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61196711A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007166836A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Tokyo Electric Power Services Co Ltd 落氷雪防止装置
CN109412104A (zh) * 2018-10-10 2019-03-01 南方电网科学研究院有限责任公司 一种混合直流输电系统线路的防冰保线及融冰方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013112295A (ja) 2011-11-30 2013-06-10 Yamaha Motor Co Ltd 鞍乗型車両
JP2013112272A (ja) 2011-11-30 2013-06-10 Yamaha Motor Co Ltd 鞍乗型車両

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007166836A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Tokyo Electric Power Services Co Ltd 落氷雪防止装置
CN109412104A (zh) * 2018-10-10 2019-03-01 南方电网科学研究院有限责任公司 一种混合直流输电系统线路的防冰保线及融冰方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0320964B2 (ja) 1991-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
HU226003B1 (en) Polarized electric charge storage ("pecs") apparatus for operation in an ac network and method for using pecs devices in an ac network
KR840000101A (ko) 교류라인 고주파 감쇠를 갖는 직교류 변환시스템
Madani et al. Improved bridge type inrush current limiter for primary grounded transformers
JPS61196711A (ja) 多導体送電線路の着氷雪防除装置
US6844794B2 (en) Harmonic mitigating filter
US8384371B2 (en) Various methods and apparatuses for an integrated zig-zag transformer
CN104521129B (zh) 扼流器上的并联的逆变器
CN114270649A (zh) 交流设备的保护
SU936292A1 (ru) Двенадцатифазный преобразователь переменного напр жени в посто нное
EP0130292A1 (de) Stillstandsheizung für elektrische Maschine
KR102546570B1 (ko) 교류전원의 공급을 위한 지그재그 결선된 절감기용 변압기
US2274356A (en) Polarity control system
WO2010056122A1 (en) Current limiter
RU2076366C1 (ru) Силовой трансформатор
SU130568A1 (ru) Однофазный двухобмоточный трансформатор
SU62504A1 (ru) Сериесный трансформатор дл устройства продольной компенсации в высоковольтных лини х
SU691996A1 (ru) Устройство дл энергоснабжени районной и т говой сетей
SU504603A1 (ru) Система электроконтактного нагрева заготовок под высадку
SU1099328A1 (ru) Трехфазный трансформатор
JPH06311712A (ja) 2相電動機
Ahmed et al. Analysis of the faults involving adjacent conductors of a six-phase transmission line together with a modelling of the phase conversion transformer
SU474072A1 (ru) Устройство дл защиты потребителей от коротких замыканий
SU1101910A1 (ru) Трансформатор дл железнодорожных нагрузок
US1927809A (en) Electric distribution system
Seyfert Synchronous-mechanical Rectifier-inverter