JPS61195634A - 虫除け用テ−プ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は虫除は用テープに関するものであり、特に、農
園芸用資材として用いる虫除は用テープに関するもので
ある。

［技術背景］ 例えば、植物を成育する際に、植物を局所的に害虫など
から保護する必要がある場合がある。要するに、新芽が
出始めの盆栽の稜部分、継ぎ木をした当初の継ぎ水部分
、果実又は野菜における実の部分、更に、差し木の当初
などにおいては、特に害虫による被害を防止する必要が
ある。

この被害を防止するためには、一般的には、害虫に対す
る殺虫剤を散布すればよいが、殺虫剤を散布した場合に
は、植物の全体に殺虫剤がかかることになる。通常、上
述のような植物の局所的な保護が必要な場合には、その
局所部における植物の抵抗力も低いため、ここに直接、
殺虫剤が触れることは好ましくない場合が多い。また、
果実部を保護しようとする場合には、果実自体に殺虫剤
が多くかかることは好ましくない。

そこで、保護しようとする植物の局所部周囲に例えば、
忌避剤などの殺虫剤を塗布する方法が考１られるが、こ
の方、法では、塗布しようとする殺虫剤の濃度があまり
低いと効果が十分でない上、効果の持続性もないので、
ある程度、濃度を高くする必要がある。したがって、こ
の場合にも、殺虫剤の塗布部分において悪影響が発生し
、また、効果の持続性の面からも十分なものとは言えな
い。

［解決すべき問題点とその解決手段］ 本発明者等は上記実情に鑑み、植物を局所的に害虫など
から保護する場合などの局所的な虫除は法につき種々検
討した結果、公知であるゴムラテックスを主成分とする
混合液を施した自着性を有するテープ状の不織布に忌避
材等の殺虫剤を担持させ、これを保護しようとする局所
部周囲に捲き付けることにより、周囲に悪影響を与える
ことなく、しかも、持続性のある虫除は効果が簡単に得
られることを見い出し本発明を完成するに到った。

［発明の要旨］ すなわち、本発明の要旨は、ゴムラテックスを主成分と
する混合液を施してなる自着性を有するテープ状の不織
布に殺虫剤を担持させたことを特徴とする虫除は用テー
プに存する。

［発明の構成］ 以下、本発明の詳細な説明するに、本発明で基材として
用いられる自着性を有するテープは不織布にゴムラテッ
クスを主体とする混合液を施したものであり、ゴムラテ
ックスの粘着性を巧みに利用し、この不織布同志は互い
に接着する（所謂、自着性）ものの、伯の基材とは接着
しにくいものでおる。このような自着性を有する不織布
自体は公知であり、例えば、特公昭４８−３０９＠に開
示されている。要するに、この自着性を有する不織布は
通常、繊維密度が０．０３〜０．３０／ｃｍ３の不織布
に、例えば、スチレン−ブタジェンゴムラテックス（Ｓ
ＢＲ）、アクリロ−トリル−ブタジェンゴムラテックス
（ＮＢＲ）　、ポリクロロプレンゴムラテックス（ＣＲ
）などの合成ゴムラテックス又は例えば、Ｊ　Ｉｓ−に
６３８１に規定されるような市販の天然ゴムラテックス
を塗布（又は噴霧）することにより得ることができる。

更にはアクリル樹脂エマルジョンをも混合して使用する
ことができる。不織布の自着性の程度はゴムラテックス
の塗布量により決定されるが、通常、手で触れてベト付
かない範囲で十分な自着性が得られる程度に調節され、
例えば、その塗布量は不織布に対して０．１〜２重量倍
である。また、天然ゴムラテックスと合成ゴムラテック
スの混合物を使用する場合、両者の混合割合は通常、天
然ゴムラテックス１重量部に対して、合成ゴムラテック
スが０．１〜９重量部、好ましくは０．３〜４重量部で
ある。なお、原料不織布としては、通常、パルプ、木綿
、レーヨン、アセテートなどのセルロール繊維、及び／
又は、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリ
ル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成繊維を例
えば、常法の乾式法により水の存在なくすき上げること
ににり製法されたものが用いられる。

本発明においては上）ボのような自着性を有する不織布
上に殺虫剤を担持させるものであるが、この殺虫剤とし
ては、通常、害虫が近寄るのを防止する忌避剤又は害虫
と接触させることにより殺虫する残留毒剤もしくは接触
毒剤が挙げられ、なかでも、忌避剤として用いられてい
るものが望ましい。これら殺虫剤の選定はその目的に応
じて、防除しようとする虫に対して忌避又は殺虫効果の
あるものを選択する必要がある。このような殺虫剤の具
体例としては、忌避剤の場合には、例えば、精油、フタ
ル酸ジメチル、ナフタリン、モノクロルナフタリン、０
−ジクロルベンゼン、ジフェニル類、ペンタクロルフェ
ノール、イソバレルアルデヒド、ザリチルアルデヒド、
シクロヘキサノール、アルカロドイ、タンニン、配糖体
、インダロン、ボルドー液、除虫菊、酢酸エステル類、
昇コウ、ブタジェン−フルフラール共重合体、消石灰、
硫酸アルミニウム、ケイフッ化ナトリウム、尿素誘導体
など及びこれらの混合物が挙げられる。また、残留毒剤
又は接触毒剤の場合には、代表的には例えば、ロチノン
（デリス剤）及びシュラ−ダンなどが挙げられる。

このような殺虫剤を不織布上に担持させる方法としては
、通常、予め、ゴムラテックスを施した不織布を殺虫剤
の水溶液に侵潰し、含浸させる方法、又は、ゴムラテッ
クス中に殺虫剤を混合し、このラテックスを用いて不織
布を処理する方法などが挙げられる。また、不織布上に
担持させる殺−〇　− 虫剤の量としては、殺虫剤の種類及び使用目的により異
なるので、適宜、最適な量を選択することが望ましい。

［テープの形態］ 本発明の生際は用テープは、幅が例えば１〜２０ｃｍ位
のテープ状の形をしており、通常、包帯状に捲き付けら
れコイル状となっている。そのため、テープ自体が自着
性であるので、コイル状のテープは全て相互に接着しな
がら捲かれており、テープ端部も外周で接着されている
。したがって、テープの使用時にはテープ端部を剥して
伸ばし、適度な箇所で切断すればよい。本発明のテープ
はゴムの作用により強度は多少、向上しているものの、
ハサミなどを用いることなく、手で簡単に切断すること
ができる。また、本発明の生際は用テープは着色し、そ
の用途にマツチした種々の色合いとすることもできる。

［適用分野］ 本発明の生際は用テープは局所的に害虫などの侵入を防
止するための種々の生際けに利用し得るが、特に、農園
芸用資材として用いるのが望ましい。本発明の生際は用
テープの具体的な利用方法としては、例えば、第１図に
示すように、原木１につぎ木２を縄で固定し接続してつ
ぎ木をする場合、接続部周囲の各幹に本発明の生際は用
テープＡを捲き付Ｇノ接続部付近を保護する方法、また
、第２図に示すように、立木４の下部に本発明の生際は
用テープＡを捲き付け、アリなどが木の上部に登るのを
防止する方法、更に、第３図に示すように、果実６又は
新芽のある枝５の手前に本発明の生際は用テープＡを捲
き、その先端部を保護する方法などが挙げられる。また
、図示はしていないが、果実を紙袋で覆って成育する場
合に、紙袋の固定に本発明のテープを用いてもよい。な
お、場合によっては、保護しようとする植物の部分に対
して、本発明の生際は用テープを直接、捲き付けてもよ
い。更には植木鉢の上端周囲に鉢巻き状に巻いておくと
、蟻が植木鉢内に近寄らなくなる。

また経験則によれば、蟻が近寄らなくなると、油虫も近
寄らなくなり好ましい。

また、本発明の生際り用テープは農園芸用以外に、例え
ば、第４図に示すように、調理テーブル７などの足８に
捲き付けることにより、ゴキブリ又はアリ等の侵入を防
止することもできる。

本発明の生際は用テープの使用に当っては、通常、上述
のように、対象物の周囲に１周以上に亘って該テープを
捲き付Ｃプるのが好ましい。要するに、該テープには自
着性があるので、１周以上捲いてテープを重ねることに
より、接着剤などを用いることなく、固定することがで
きるのである。

［発明の効果］ 本発明の生際は用テープは例えば、忌避剤などの殺虫剤
が含有されているため、該テープを捲き付けた箇所には
対象とする害虫などが近寄らないので、該テープを境と
して局所的な生際は効果を得ることができる。したがっ
て、本発明の生際は用テープは農園芸用資材を始めとし
て、種々の用途に応用することができる。

また、本発明の生際は用テープはテープ自体が不織布で
構成されているので、使用時にハサミを用いることなく
、希望する長さの位置で簡単に切断でき、しかも、テー
プ自体が自着性を有するので、目標物にテープを捲き付
（プる際に、接着剤を必要としない。そのため、特に、
農園芸用資材として屋外で用いる場合でも面倒なことが
ない。更に、担持された殺虫剤がゴムラテックスの作用
により不織布に適度に固定されるので、薬効に持続性が
ある上、屋外で用いた場合でも雨により殺虫剤が容易に
流口しないと言う効果がある。なお、本発明の生際は用
テープを植物に対して施した場合に、テープ自体が不織
布であり、その表面はバルキーであり、通気性があるの
で、植物の接触部分に対して悪影響を及ぼす心配もない
。このように、本発明の生際は用テープは生際は効果は
元より、作業性、効果の持続性及び安全性の面で優れた
ものであり、その利用価値は大きいものである。

実施例１ 乾式法により製造されたパルプよりなる不織布（繊維長
さ３〜５　ｍｍ、厚さ０．８１５ｍｍ、坪量４０ｇ／Ｃ
ｍ２、繊維密度０．０５　Ｍｃｍ３）　１００Ｑに、天
然ゴムラテックス（固形分６２％、乾燥ゴム分６０．１
５％、全アルカ９分２．０％、粘度６８　Ｃｌ）、スラ
ッジ分０．０２５４％、凝固分０゜００４８％、苛性カ
リ数０．５３、機械的安定度１３８０秒、銅分２　ｐｐ
ｍ以下、マンガン分ｌｐｐｍ以下）１部、及びＮＯＲラ
テックス（固形分４０％、ｐｈ８〜９、粘度６５ｃｐ）
０．５部を配合した混合液に除虫菊０．１部を添加した
混合物を不織布ｌＣｍ２当り、０．５ｇの割合で不織布
の両面に各々スプレーし、次いで、これを８０°の温度
で１分間、乾燥することにより忌避剤を担持した自着性
を有する不織布を製造した。この不織布を屋外の木の幹
に二重に捲き付け、不織布の自着性を利用して固定し、
１力月間（雨天の日を３日含む）放置し、その後、配合
した除虫菊の成分を分析したところ、その成分がまだ残
存していたことが確認された。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の虫除は用テープの利用状態を
示す説明図であり、Ａは本発明の虫除け用テープを示す
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　ゴムラテックスを主成分とする混合液を施してなる
   自着性を有するテープ状の不織布に、殺虫剤を担持させ
   たことを特徴とする虫除け用テープ。 ２　虫除け用テープが農園芸用資材として用いるもので
   あることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の虫除
   け用テープ。 ３　殺虫剤が忌避剤であることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の虫除け用テープ。