JPS6119409B2 - - Google Patents

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JPS6119409B2
JPS6119409B2 JP762477A JP762477A JPS6119409B2 JP S6119409 B2 JPS6119409 B2 JP S6119409B2 JP 762477 A JP762477 A JP 762477A JP 762477 A JP762477 A JP 762477A JP S6119409 B2 JPS6119409 B2 JP S6119409B2
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cavity
molten plastic
lens
injection molding
pressure
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、レンズ乃至レンズブランクの成形方
法及び成形装置に関する。
従来技術とその問題点 従来眼科用レンズを成形しようとする試みがい
くつかなされたきた。これらの方法及び装置の1
つは、米国特許第2473588号に示されている。こ
の特許が示す所に依れば、ブランクがまず切断又
は研磨により製造され、次いで目的の光学的な形
状に圧縮成形される。他の公知の方法によればブ
ランク乃至レンズブランクは射出成形法により成
形され次いで圧縮成形によりその最終的な形状に
成形される。この方法の一例においてはその最終
的な形状へ圧縮成形する前に保護コーテイングが
ブランク上に施される。(米国特許第3862261号の
第9欄及び第10欄参照) 単一の射出成形操作により発散レンズを射出成
形する場合に固有の問題点の1つは、レンズ形状
を決定するキヤビテイ内においてプラスチツクの
流れがまずキヤビテイのより厚い外側の部分に流
れ、次いで最終的にはより薄い中心部へと流れる
傾向があることである。キヤビテイの外側の部分
からの流れが出合う合わせ目でニツトライン
(knit line)がしばしば生じ、得られるレンズを
使用不能とし或は手間のかかる研磨又は圧縮成形
を必要とする。この問題は、中心部が薄いレンズ
例えば近視を矯正するのに用いられる凹レンズ
(発散レンズ)等について特に著しい。この公知
のプラスチツクの流れ及び生じるニツトラインに
ついては第3a図から第3b図に関連して詳細に
後述する。同様なニツトラインの問題は収斂レン
ズに関しても起きる。
単一の射出成形操作によりレンズを成形する場
合のもう1つの問題点は、プラスチツクが硬化す
る間に収縮が起り、その結果最終のレンズブラン
クの外表面が平坦でなく波状となり、またレンズ
乃至レンズブランクの内部には泡及び他の欠陥が
生じ、処方レンズ乃至レンズブランクや機器レン
ズ用には許容されない光学的ひずみや収差を惹起
すことである。
理想的にはレンズ乃至レンズブランクは単一の
射出成形操作により製造されるべきであり、後述
するように本発明の射出成形方法及び装置は仕上
がりレンズ乃至レンズブランクの形態で光学レン
ズを提供するものである。仕上がりレンズ乃至レ
ンズブランクは、光学的に正確で軽量且つ外観の
美しい眼鏡レンズ提供し、しかも得られるレンズ
は耐粉砕性となるように、中央部を薄く(約1
mm)することができる。
問題点を解決する手段等 眼鏡レンズ等に用いることができる仕上がり光
学ブランクを製造する為の本発明方法及び装置を
以下に述べる。
本発明の装置及び方法はシングルビジヨン
(single uision)、多焦点及び円柱レンズを含む凹
レンズ又は両凹レンズのような中央部が薄いレン
ズに特に適する。本発明による射出成形装置は外
側の公知の射出成形装置内に組み込んだプレスを
含む。内側のプレスは光学レンズのキヤビテイ形
状を決定する光学インサート乃至ダイを含む。該
キヤビテイにアクリル又はポリカーボネートのよ
うな透明な熱可塑性プラスチツクが満たされると
仕上がりレンズ乃至レンズブランクができる。キ
ヤビテイは融解プラスチツクが公知の方法で射出
される導入口を含む。光学キヤビテイを形成する
インサートの片方又は両方は、融解プラスチツク
が最初にキヤビテイ内に射出される際にキヤビテ
イの容量(特に厚さ)を増すように相対的に動
く。キヤビテイは導入口から離れて位置し且つ自
己調整オーバーフローポケツトと結合している導
入口をも含む。キヤビテイ内に融解プラスチツク
が射出された後、内側のプレスが両方の光学イン
サートを圧縮し、所定部分の融解プラスチツクを
導出口を通してポケツトに押出す。その結果でき
る(より薄い)キヤビテイは光学レンズ乃至レン
ズブランクを形成する。(なお「特許請求の範
囲」の項においては、レンズ乃至レンズブランク
を「レンズ」と称する。) 本発明の方法及び装置は従来技術におけるプラ
スチツクの流れに付随するニツトラインを解消
し、更にブランクの硬化に伴う収縮を補正する。
得られるブランクは光学的に精度のある状態とな
つている。本発明方法及び装置は収斂レンズ、発
散レンズの双方に適している。
本発明は、眼鏡等に用いることができる仕上が
り光学ブランクを単一の射出成形操作で製造する
ことができる方法及び装置を提供できる。
本発明は眼鏡等に用いることができる仕上がり
光学ブランクを製造する方法及び装置に関する。
本発明に従つて製造された仕上がりブランクは研
磨をほとんど又は全く必要とせず、且つ該ブラン
クは任意の周縁形状にも容易に切断又は縁取るこ
とができ、該レンズは例えば眼鏡のフレーム、機
器等にかみ合わせることができる。
ここで本発明の実施態様を説明する前に射出成
形に伴う諸問題を説明し、本発明をより容易に理
解できるようにする。まず第3a図に射出成形装
置のキヤビテイ29が示されており、之は導入口
28を含む。射出された融解プラスチツク35は
之がキヤビテイ29内にまず射出されたように示
されている。説明のために、キヤビテイ29内で
製造されつつあるレンズが薄い中央部33を持ち
該中央部はレンズの外縁部よりも薄くなつている
と仮定しよう。プラスチツク35がキヤビテイ2
9に入るにつれ該プラスチツクはキヤビテイ29
の外周部に向かつて流れる傾向にある。なぜなら
キヤビテイは該外周部がより厚くなつているから
である。第3b図においてプラスチツク35がキ
ヤビテイ29を満たしつつあるように示されてい
る。この図面からわかるように、プラスチツク3
5は、キヤビテイ29の薄い中央部33には直ち
に流れ込まず、むしろキヤビテイの外周部あたり
を進行し続ける。第3c図においてプラスチツク
35の引き続く流れが示されているが、この図で
わかるようにプラスチツクはすでにレンズの薄い
中央部を通り越して流れてしまつている。プラス
チツクがキヤビテイの薄い中央部内で出会う為流
れが出会つてできる出会い目にニツトライン31
が生じる。第3d図においてプラスチツク35で
完全に満たされたキヤビテイが示されており、従
来技術のプラスチツクの流れ(薄い中央部を持つ
どのようなキヤビテイについても)に固有のニツ
トライン31が示されている。このニツトライン
は圧縮成形又は研磨等の付加的処理なしには得ら
れるブランクを光学レンズとして用いることを妨
げる。
後述するように本発明は、トランフアー又はオ
ーバーフローポケツトの使用に依り又可動光学イ
ンサートの使用に依り特に中央部が薄くなつてい
るレンズに対し上記ニツトラインの生成を防止す
る。
実施例 本発明の実施例を説明する前に第1図の仕上が
りブランク10の説明を簡単に行なう。これは装
置の理解に役立つであろう。仕上がりブランク1
0は、例えば眼鏡フレームに合わせるのに必要な
形等どのような適当な形にも縁取られ得るレンズ
エリア11を含む。レンズエリア11の外周に
は、ブランクを押出すのに用いられる環状リム1
2が配置されている。インサートランナー若しく
はスプル23は、融解プラスチツクの流れがブラ
ンク10を形成するキヤビテイに入るに際しての
その流れを示している。本発明の好ましい実施態
様によればチツプ25がキヤビテイにより形成さ
れ、該チツプはブランク10の底面を傷つけるこ
となく凸型にわん曲したレンズを平らな面上に置
くことができる。又キヤビテイによりハンガー2
0も形成される。仕上がりブランク10を引き続
いて加工していく間にこのハンガーにより第2図
に示されているピン21又は他の装置に仕上がり
製品を掛けておくことができる。一対のオーバー
フロースプル16は融解プラスチツクがキヤビテ
イに入つてしまつてから該融解プラスチツクを圧
縮する効果を示す。後で説明するようにキヤビテ
イが一度満たされると、成形ダイが圧され、溶融
プラスチツクの所定量をポケツトへ押し出し又は
圧搾し之に依りオーバーフロースプル16が形成
される。
第4,6及び7図に示す本発明装置の好ましい
実施態様に依れば、公知の射出成形機内に組込ま
れた圧縮成形装置が用いられる。公知の射出成形
機は、上側ブロツク41及び下側ブロツク42を
含み、両者は型合せ面89で接している。これら
のブロツク内に融解プラスチツク射出用の射出ノ
ズル35が組込まれている。複数の加熱ロツド4
6が上記ブロツク内(キヤビテイ86の下側に
も)に組込まれており、之は光学インサート乃至
ダイ59及び60を含む射出装置全体を加熱す
る。ノズル35は通路38及び39を通じてキヤ
ビテイ86と繋がつている。ブロツク41及42
は水圧機構に依り、例えば100トンの力で、互い
にしつかりと固定されている。
図示の本発明装置は、上側内装ブロツク54及
び下側内装ブロツク55を含む。これらの全体的
に円柱状のブロツク内に水圧シリンダー48が組
まれている。その終端がフランジ64に続くピス
トン49は、キヤビテイ86内のプラスチツク上
に圧力を及ぼすように、シリンダー48と協働す
る。スペーサー52は、フランジ62と上側の光
学インサート若しくはダイ59との間に置かれて
いる。キヤビテイ86の下端には、プラツトフオ
ーム45に支えられたスペーサー57が、下側の
光学インサート若しくはダイ60の真下に接して
配置されている。従つてキヤビテイ86は、上側
及び下側のダイ59及び60の隣り合つた面によ
り実質的に決定される。通路39は、ブロツク5
4及び55内を貫いており、之に依りノズル35
はキヤビテイ86に繋がつている。
水圧入力ライン50が、シリンダー48に連結
されており、キヤビテイ86内に収容されたプラ
スチツクが圧縮されるべきときに、シリンダーに
加圧用流体を供給する。ピストン49の動程は第
4図の間隔(dimension)88で示されている。
該動程はフランジ64と上側ブロツク54により
決定される環状凹部62との間の距離により制限
される。しかしながら本発明の好ましい実施態様
に依ればピストン49(及びダイ59)の動程
は、キヤビテイ86内のプラスチツクに圧力が及
ぼされている間の時間及び後述する他の手段に依
り決定される。
キヤビテイ86を限定するダイ59及び60の
表面は、適当な硬い金属又はガラスから作られて
おり、特に該面は仕上がりブランクが光学的に透
明で歪みがない表面を持つべつ精確な、補正され
た曲面で高度に研磨されている。このような光学
インサート若しくはダイは公知である。更にこれ
らのインサートの曲面は、ダイ59及び60を交
換することにより変えることができ、目的とする
レンズの形及び倍率を得ることができる。
複数の押出しピン68がキヤビテイ86の周縁
部に配設されており、之は仕上がりブランクのリ
ム12に接しており、ブランクが適切に硬化し且
つダイが分離されると該ピンによりブランクが押
出される。これらのピンは可動押出しプラツトフ
オーム44に連結されている。標準的な公知の押
出機構を之に適用することができる。
第5,第6図に示す本発明の好ましい実施態様
によれば、2つのトランスフアー又はオーバーフ
ローポケツト70がブロツク42内に形成されて
いる。これらのポケツトは、通路72を通してキ
ヤビテイ86と繋がつている。通路72は、導入
通路39と相対的に向い合うように配置されてい
る。本実施態様に於ては2つのポケツト70が示
されているが、それにもかかわらず1つのポケツ
ト(又は数個のポケツト)を用いる事もでき、1
つのポケツトを用いた場合の実施態様においては
この1つのポケツトと繋がつている通路は、導入
通路の正確に反対側に配置される。ポケツト70
内で運動し得るようにピストン76が設けられて
いる。ピストン76の下端は、ピストン76の下
端と押出プラツトフオーム44との間に取付けら
れたスプリング74により上方に押上げられる。
ピストン76の上面は切り目77を有する。該切
り目の目的は本明細書中で後述する。調整子66
が、ピストン76の動程を制限するためにピスト
ンの下端に取付けられている。これらの調整子6
6は、部分的にキヤビテイ86の最終容量を決定
する。ブランクが押出される際、上記ピストンは
スプル16をポケツトから押出す。キヤビテイ8
6からポケツト70への流れを制限する目的でゲ
ート84を通路72内に取付けてもよい。
第5図に最もよく示されている導入口39は直
角通路23を通じてキヤビテイ86と繋がつてい
る。該直角通路(これは公知である)は融解プラ
スチツクの導入流れを拡散させる為に用いる。第
5図にはハンガーキヤビテイ又はボイド(void)
82が示されており、之は第1及び第2図に関連
して示され且つ説明されたブランクハンガー20
を形成する。第4,第5,第6及び第7図に示さ
れた装置全体は、公知の技術により容易に製造す
ることができる。
レンズが第4,第5,第6及び第7図に示され
た装置により製造され、好ましいダイ59及び6
0が該装置内に設置されていると仮定しよう。本
発明の好ましい実施態様に依れば、ポリカーボネ
ート又はその他の熱可塑性プラスチツクがノズル
35に約271.1℃〜293.3℃(約520〓〜560〓)で
定量入れられる。更に加熱ロツド46の使用によ
りキヤビテイを約126.7℃〜135℃(約260〓〜275
〓)に加熱する。融解プラスチツクを容器からキ
ヤビテイ86内に射出する前に外側ブロツク41
及び42が100トン程度の力により型合せ面89
でしつかりと型締される。
プラスチツクが通路38及び39を経由してキ
ヤビテイ86内へ射出される際、ダイ59に対す
る融解プラスチツクの力がダイを押上げ、それに
よりキヤビテイ86の容量及び厚さを増加させ
る。この間ピストン49からダイ59にはほとん
ど又は全く力を及ぼされない。キヤビテイの容量
が増す為、且つ特にキヤビテイの中央部がダイ5
9の動きにより、より大きな厚みを持つ為、第3
図に関連して述べられたニツトラインは生じな
い。本発明の好ましい実施態様に依れば、融解プ
ラスチツクをキヤビテイ86に射出するのに約10
秒を要する。
融解プラスチツクのキヤビテイ86への射出に
引続いて、加圧流体がライン50を経由してシリ
ンダー48に供給され、之により上側のダイ59
がキヤビテイ86内の融解プラスチツクを圧縮す
る。一例として斯かる圧力は、全圧約20トンで約
30秒間かけられる。この間に融解プラスチツク
は、キヤビテイ86から通路72を通つてポケツ
ト70に押出される。手短かに第6図にふれて説
明すると、切り目77がプラスチツクをポケツト
70に流れ込ませることに依り、ピストン76が
スプリング74の力に抗して下方に圧せられる様
な軸方向の力がピストン76にかかるようにな
る。第1図のオーバーフロースプル16が形成さ
れるのはこの間である。ダイ59への圧力は、キ
ヤビテイ86の容量と厚さを減じ、特にキヤビテ
イ中央部の厚さを減じる。このようにして所期の
厚さのレンズが製造される。これには二焦点レン
ズも含まれる。
本発明の好ましい実施態様に依ればダイ59の
動程は、融解プラスチツクがキヤビテイ86に入
り、圧力がピストン49を通じてダイ59上にか
けられてから経過する時間の長さにより制御され
る。又キヤビテイ86の最終容量もピストン49
に依り圧力がダイ59にかけられている時間の長
さに依り制御される。従つてより薄いレンズが目
的なら、射出から圧力をかけるまでの時間をより
短かくし且つ圧力はより長い時間維持する。もし
厚いレンズが目的なら圧力がかけられるまでの時
間をより長くし、圧力はより短い時間維持する。
キヤビテイ86からの流れの量は、スプリング7
4に依りピストン76に働いている方で、第5図
に示されているゲート84の使用に依り及び調整
子86の使用に依り制御される。本発明の好まし
い実施態様においてはピストン49には積極的停
止機構は用いられていないが斯かる停止機構を用
いてもよい。
オーバーフロー又はトランスフアーが起こる時
間の経過に引続いて、シリンダー48から圧力が
除かれ、これに依りキヤビテイ86内のプラスチ
ツクにかけられていた圧力が解除される。代表的
には圧力は2乃至3秒解除される。融解プラスチ
ツクが硬化し始めるので、この間にポケツト70
へのオーバーフローは停止する。いくつかの応用
例についてはこの圧力の解除は硬化開始前には必
要でないこともある。
この2乃至3秒の時間に引き続き圧力(約20ト
ン)が再びダイ59にかけられる。この圧力は約
2分間維持され、この間にキヤビテイ内のプラス
チツクが硬化する。この間にダイにかけられてい
る圧力は、ブランクの表面を滑らか且つ光学的に
精確なものに確実に保持させる。なぜならプラス
チツクは硬化するにつれ収縮しダイ表面から離脱
する傾向にあるからである。しかしながらダイが
ブランクに対して押付けられているので、補正さ
れた光学インサートに密着する滑らかな面がこの
硬化の間保持され、得られるブランクは歪みがな
いものとなる。
もしプラスチツクがキヤビテイ86内に射出さ
れている間キヤビテイ86が十分厚ければ、従来
の射出方法では避けられなかつたニツトラインが
大巾に解消される。又オーバーフローポケツトへ
のオーバーフローが起きている間に、存在するか
も知れないニツトラインはいくぶんかキヤビテイ
から流される。この理由の為に本発明の好ましい
実施態様においてオーバーフローキヤビテイへ通
じる導出口が導入口の反対側に取付けられる。
図示の本発明実施態様においては、上側のダイ
59は固定された下側のダイ60に対して動く
が、下側のダイが固定された上側のダイに対して
動いても又両方のダイが動いても支障は全くな
い。更に図示の本発明実施態様においては、加熱
ロツド46が示されているが、他の加熱手段例え
ば液体加熱機構を装置の加熱に用いてもよい。又
流れがノズル35に入る前にキヤビテイ86を真
空排気してもよく、公知の真空排気装置をこの目
的に用いることができる。冷却用液体を硬化時に
キヤビテイ86を冷却するのに用いることもでき
る。
上記の例で述べた時間、温度及び圧力が変わつ
ても何の障害も生じないことは明白である。
又本発明の好ましい実施態様においては、射出
された融解プラスチツクに依り上側のダイ59に
対して加えられた圧力は、該ダイを持ち上げるの
に用いられ、斯くしてキヤビテイ86の容量を増
加させる。しかしながらプラスチツクがキヤビテ
イ内に射出される前にダイを機械的に持ち上げる
ようにしてもよく、同じ結果が得られる。
仕上がりブラツクがキヤビテイ86からピン6
8により取外されると、その外形は第1図及び第
2図に示されている仕上がりブラツク10の形と
なる。このブランクは次いで公知の方法を用い損
傷防止被膜により被覆することができる。他の公
知の操作例えば切断、着色、洗浄等を該仕がりブ
ランクに対し行なうことができる。
第3図に関連して記述したニツトラインの問題
と同様の問題が、例えば約1mmの縁厚を有する大
きな収斂レンズのようにその中央部よりもその外
周部が薄いレンズについて起こる。本発明方法及
び装置はこの問題を解決することができる。
かくしてレンズを射出成形する新規な方法及び
装置が開示された。レンズは単一の射出成形操作
で製造され、公知の方法とは異なつて予備成形ブ
ランクを必要としない。本発明装置に依り多くの
高品質の眼科用及び機器用レンズが、従来の方法
及び装置で可能となるよりも本質的に廉価に、単
一の射出成形装置から製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はブランクの中央部が薄いことを示すべ
く一部を断面として示す本発明の1実施例に依り
製造された最終ブランクの斜面図である。第2図
は最終ブランクの成形と同時に形成されるハンガ
ーでつるした第1図の仕上がりブランクを示す図
である。第3a,3b,3c及び3d図は公知の
プラスチツクの流れ及び斯かる流れに伴うニツト
ラインの生成を示す図である。これらの図は単一
の射出成形操作で仕上がりブランクを製造する際
に生ずる従来法の問題点を明確にする為に用い
る。第4図は、本発明に従つて組立てられた射出
成形装置例の断面図である。第5図は第4図の5
−5切断線における第4図の装置のダイ又は光学
インサートで形成されるキヤビテイを示す平面図
である。第6図は第5図の6−0−6切断線にお
ける第4図の装置のもう1つの断面図である。こ
の図はトランスフアー又はオーバーフローポケツ
トを特に示す為に用いられる。第7図は第5図の
7−0−7切断線における第1図の装置の部分断
面図である。各図の主要な部分を表わす符号の説
明は以下の通りである。 10……仕上がりブランク、12……リム、1
6……オーバーフロースプル、20……ハンガ
ー、23……インレツトランナ相当部(スプ
ル)、35……射出ノズル、41……上側ブロツ
ク、42……下側ブロツク、46……加熱ロツ
ド、48……水圧シリンダー、49……ピスト
ン、59,60……光学インサート又はダイ、6
8……押出しピン、70……オーバーフローポケ
ツト、74……スプリング、76……ピストン、
82……ハンガーキヤビテイ、84……ゲート、
86……キヤビテイ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 キヤビテイが得ようとする光学レンズよりも
    大きな容量を有するようにして融解プラスチツク
    を該キヤビテイ内に射出するステツプと、融解プ
    ラスチツクを該キヤビテイから流れ出させる為に
    該キヤビテイ内に射出された融解プラスチツクに
    第1の圧力をかけるステツプと、該融解プラスチ
    ツクが硬化するに際し該融解プラスチツクに第2
    の圧力をかけるステツプとを備えたことを特徴と
    するキヤビテイ内での光学レンズの射出成形方
    法。 2 前記第1の圧力が前記キヤビテイの厚さを減
    少させ、之に依り該キヤビテイから融解プラスチ
    ツクを押し出し、該第1の圧力は光学レンズ形状
    を実質的に定めるまでかけられる特許請求の範囲
    第1項記載のレンズの射出成形方法。 3 前記キヤビテイへの融解プラスチツクの射出
    の際に該キヤビテイの壁に働く射出融解プラスチ
    ツクの圧力により、該キヤビテイの光学レンズよ
    り大きな容量が得られる特許請求の範囲第1項又
    は第2項記載のレンズの射出成形方法。 4 融解プラスチツクが融解ポリカーボネートで
    ある特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項記
    載のレンズの射出成形方法。 5 前記キヤビテイへの融解プラスチツクの射出
    が該キヤビテイの縁の第1の口から起こり、又該
    キヤビテイからの融解プラスチツクの流出が該キ
    ヤビテイの縁の第2の口から起き、且つ該第1及
    び第2の口は近似的に互いに反対側にある特許請
    求の範囲第1項から第4項のいずれかに記載のレ
    ンズの射出成形方法。 6 ハウジング、 前記ハウジングと共同してキヤビテイを形成
    し、該キヤビテイの容量を変えることができるよ
    うに前記ハウジング内で互いに相対的に動くよう
    に取付けられた前記ハウジング内に配置された一
    対のダイ、 前記キヤビテイと繋がつており且つ融解プラス
    チツクを前記キヤビテイに射出するための導入手
    段、及び 前記キヤビテイと繋がつており、前記キヤビテ
    イからの融解プラスチツクのオーバーフローを受
    け入れる少なくとも1つのオーバーフローポケツ
    トを備え、前記導入手段にて前記融解プラスチツ
    クが前記キヤビテイに射出されることが出来、次
    いで該キヤビテイ内の融解プラスチツクを上記キ
    ヤビテイから上記オーバーフローポケツトに押出
    すべく前記ダイを相対的に動かして前記キヤビテ
    イの容量を減少させることができることを特徴と
    するレンズの射出成形装置。 7 前記キヤビテイを加熱する為の加熱手段を有
    する特許請求の範囲第6項記載のレンズの射出成
    形装置。 8 前記一対のダイのうち一方が固定され他方が
    該固定されたダイに対して動く特許請求の範囲第
    6項又は第7項記載の射出成形装置。 9 融解プラスチツクが前記導入手段を通つて前
    記キヤビテイ内に流れ込む際に、流入する融解プ
    ラスチツクの圧力により前記他方のダイが押され
    て該キヤビテイの容量が増加するように該他方の
    ダイが取付けられている特許請求の範囲第8項記
    載のレンズの射出成形装置。 10 前記オーバーフローポケツトが導入手段と
    近似的に反対側になるようにキヤビテイと繋がつ
    ている特許請求の範囲第6項から第9項のいずれ
    かに記載のレンズの射出成形装置。 11 前記オーバーフローポケツトがピストンを
    組み込んだ延長された室を有し、且つ前記キヤビ
    テイからの融解プラスチツクが該室の中に流れ込
    まされるにつれ、該融解プラスチツクが前記ピス
    トンを移動させるようになつている特許請求の範
    囲第6項から第10項のいずれかに記載のレンズ
    の射出成形装置。 12 前記ピストンの道程を制限するための調整
    子が備えられている特許請求の範囲第11項記載
    のレンズの射出成形装置。 13 前記オーバーフローポケツトが前記キヤビ
    テイからのオーバーフローを制御するためのゲー
    トを備えている特許請求の範囲第6項から第12
    項のいずれかに記載のレンズの射出成形装置。 14 仕上がりレンズがハンガーを有するように
    前記キヤビテイと隣接してハンガーボードが設け
    られている特許請求の範囲第6項から第13項の
    いずれかに記載のレンズの射出成形装置。
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