JPS61193981A - 海洋構造物の傾斜試験方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、海洋構造物の傾斜試験方法、とくにテンシ
ョンレグ方式の海洋構造物に適した傾斜試験方法に関す
る。なお、テンションレグ方式の海洋構造物とは、海面
上方に位置する上部構造の下面に下部が海面下に没する
複数の脚が固定され、海底に沈めた錘と脚の下端とを連
結するチェーンや索などにテンションをかけて尚洋構造
物を海面に浮かんだ状態に固定するものである。

従来の技術およびその問題点 １ｆｉｌｉ洋構造物の重心位置（高さ）を求めることは
復原性能を把握する上′Ｃ重要であり、重心位置を求め
るには海洋ＩＩＩ造物を傾斜さＵる必要がある。口のよ
うな傾斜試験は、従来、海）１構造物上に搭載した固形
重量物を移動してこれを傾斜させることまたは海洋構造
物内のタンクに満水を注排水するかタンク相互間ぐ海水
を移動してこれを傾斜させることにより行なわれている
が、次のような問題がある。すなわち、海洋構造物によ
っては、上甲板上に固形重量物を搭載Ｊるスペースがな
いことがあり、また、傾斜試験用の海水を搭載するのに
適当なタンクのないことがある。また、いずれの場合ｂ
、固形重量物また＜ｊ　Ｆｊ水を搭載することにより海
洋構造物の吃水が深くなり、傾斜試験を１１なう場所の
水深が深くなる。とくにテンションレグ方式の海洋構造
物の場合は、吃水が深く、傾斜試験を海面の静かな防波
堤内ヤ）ドック内では行なうことができないため、防波
堤の外の湾内などで行なうことになるが、このために試
験の精度が悪くなる。

この発明は、上記の問題を解決し、水深の浅い場所で間
中にできる海洋構造物の傾斜試験方法を提供することに
ある。

問題点を解決するための手段 この発明による海洋構造物の傾斜試験方法は、複数のタ
ンクを有する浮力タンク構造体を海洋ｍ造物に下から密
着させて海洋構造物を支持し、これらのタンクに対する
海水の注排水またはタンク相互間の海水の移動により海
洋構造物を傾斜させるものである。

実　　施　　例 以下、図面を参照して、この発明の詳細な説明する。な
お、以下の説明において、第１図および第３図の左右を
左右とし、第３図の上側を前、同図の下側を後とする。

第１図は、浮力タンク構造体（１０）に支持されてドッ
ク内の水面（Ｌ）に浮かんでいるテンションレグ方式の
海洋構造物（１１）を示す。

海？↑構造物（１１）は、上部構造（ブラットホーム＞
（１２＞と、上部構造（１２）の下面に固定されｔｃ　
４つの垂直円筒状脚（１３）と、脚（１３）の上端部同
志を連結する４つの水平円筒状のポンツーン（１４）と
から構成されている。上部構造（１２）は、平面からみ
て正方形またはこれに近い長方形をなす。４つの脚（１
３）は上部構造（１２）の４隅部に配置され、４つのポ
ンツーン（１４）は正方形またはこれに近い長方形の４
辺を形成するように上部構造（１２）の周縁部下方に配
置されている。

浮力タンク構造体（１０）は、平面からみて正方形また
はこれに近い長方形をなｔ（第３図参照）。浮力タンク
構造体く１０）の上部は海洋構造物（１１）の４つのポ
ンツーン（１４）の間に下からはまるように形成され、
同下部には４つのポンツーン（１４）に下から密着して
これらを支持する外方張出部（１５）が形成されている
。そして、浮力タンク構造体く１０）の４隅は、脚（１
３）の下端部がはまるように平面からみて四分円状に切
欠かれている。張出部（１５）の上面はポンツーン（１
４）に密着するように凹形円筒面状に形成され、この面
にはポンツーン（１４）に当る木製緩衝材（１Ｇ）が取
付けられている（第２図参照）。

浮力タンク構造体く１０）の内部は、左右２列の隔壁（
１７）と前後方向中央の隔壁（１８）により、６つのタ
ンクすなわち前後２つの中央タンク（１９）　　（２０
）　、前後２つの左タンク（２１）（２２）および前後
２つの右タンク（２３）　　（２Ｍ）に分割されている
。前側外タンク（２１）と前側右タンク（２３）は前側
中央タンク（１９）内に配置された連通管（２５）によ
り連結され、後側左タンク（２２）と優側右タンク（２
４〉は後側中央タンク（２０）内に配置された連通管（
２６）により連結されている。これらの連通管（２５）
　　（２６）の中央部にはそれぞれ弁＜２７）　　＜２
８）が設置プられ、８弁（２７）、（２８）のハンドル
（２９）は各中央タンク（１９）　　（２０）の上方に
出ている。図示は省略したが、各タンク（１９）〜（２
４）の上面には、圧縮空気源に接続される片付空気注入
管と片付空気排出管が取付けられ、各タンク（１９）〜
（２４）の下面には押付海水注排口と常時はプラグによ
り閉じられている水抜き口が設けられている。そして、
空気注入管、空気排出管および海水注排管の弁を適当に
操作することにより、各タンク（１９）〜（２４）に対
して個別に海水を注入することおよび圧縮空気を注入し
て海水を排出Ｊ”ることができる。

上記の尚洋構造物（１１）の建造および傾斜試験は、た
とえば次のようにして行なわれる。

海洋構造物（１１）の建造に先立ち、ドック内を排水し
、梁底に置いた背の低い盤木に浮力タンク構造体く１０
）をのせておく。このとき、浮力タンク構造体く１０）
の全てのタンク（１９）〜（２４）に空気を満たしてｄ
３　＜。そして、ドック内の浮力タンク構造体（１０）
の上方において、海洋構造物（１１）を建造する。この
とぎ、浮力タンク構造体（１０）の周囲の梁底に置いた
所要高さの盤木でポンツーン（１４）を支持し、浮力タ
ンク構造体（１０）との間に所定の間隔をあけた状態で
尚洋構造物（１１）の建造を行なう。このようにすれば
、海洋構造物（１１）の塗装工事とくにポンツーン（１
４）の塗装工事も容易になる。海洋構造物（１１）が完
成したならば、ドックに注水する。これにより、浮力タ
ンク構造体（１０〉が盤木から浮上し、その上部が４つ
のポンツーン（１４）の間に下からはまるとともに、張
出部（１５）がポンツーン（１４）に下から密着する。

このとき、張出部（１５）の木製緩衝材（１６）がポン
ツーン（１４）に密着づるので、浮力タンク構造体（１
０）に働く浮力がポンツーン〈１４）に均等に伝えられ
る。さらに注水を続けると、海洋構造物（１１）は浮力
タンク構造体（１０）の浮力により盤木から浮上して水
面（Ｌ）に浮かぶので、ドック（３３）内の水面（Ｌ）
が外の海面と同じ高さになるまで注水する。このとき、
海洋構造物（１１）は浮力タンク構造体（１０）により
支持されているので、吃水は浅く、ドック内でも十分に
浮上する。

このようにして完成した尚洋構造物（１１）をドック内
の水面（Ｌ）に浮かべたならば、傾斜試験を行なうため
、まず、浮力タンク構造体（１０）の２つの連通管（２
５）　　（２６）の弁（２７）（２８）を閉じた状態で
、１つの対角線上にある２つのタンクたとえば前側左タ
ンク（２１）と後側右タンク（２４）に海水を入れて、
海洋構造物（１１）をほぼ水平に支持する。そして、前
側の連通管（２５）の弁（２７）を開き、前側左タンク
（２１）の海水を重力により少しずつ前側右タンク（２
３）に移す。これにより、海洋構造物（１１）が徐々に
右に傾くので、前側左タンク（２１）にあった海水の所
定量が前側右タンク（２３）に移動したとぎに、−口片
（２７）を閉じて、そのときの海洋構造物（１１）の傾
斜をｇ１測する。こののち、再び弁（２７）を開き、さ
らに前側左タンク（２１）の海水を前側右タンク（２３
）に移して海洋構造物（１１）を右にＩｌｌ’ｌ斜さＩ
る。そして、再び弁（２１）を閉じ、そのときの海洋構
造物（１１）の傾斜をｎ１測する。

このようにして傾斜試験が終了したならば、タンク（２
１）　　（２３）　　（２４）内の海水を排出して、再
び海洋構造物（１１）をほぼ水平に支持する。

そして、これをドックから所定水深のＩ−ｈまで引出し
、浮力タンク構造体（１０）の適当なタンクに海水を注
入することにより、これを沈下させて海洋構造物（１１
）から切離す。これにより、海洋構造物（１１）は浮力
タンク構造体（１０）から離れて海面に浮かび、据付位
置まで曳航されて従来と同様に設置される。

上記実施例では、ドック内で傾斜試験を行なっているが
、海洋構造物をドックの外の海上に引出したのちに傾斜
試験を行なってもよい。また、上記実施例では、浮力タ
ンク構造体を使用して海洋構造物の建造、傾斜試験おＪ
：び引出しを行なっているが、他の適宜な手段により建
造して海上に引出した海洋構造物に浮力タンク構造体を
取付けて傾斜試験だけを行なうことももちろん可能であ
る。

浮力タンク構造体のタンク相互間の海水の移動は、重力
によらず、ポンプなどを使用して行なってもよい。上記
実施例では、浮力タンク構造体の左右両側部にタンクを
２つずつ設けているが、片側に設けられるタンクの数は
１つでも３つ以上でもよい。また、中央タンクは、必ず
しも必要ではない。浮力タンク構造体の両側部にタンク
を１つずつ設番ノだ場合は、たとえば次のようにして傾
斜試験を行なう。まず、片側のタンクだけに海水を入れ
て海洋構造物を傾斜させ、そのときの傾斜を計測する。

次に、このタンクから所定量の海水を反対側のタンクへ
移動して海洋構造物の傾斜を小さくし、そのときの傾斜
を計測する。そして、さらに海水を反対側のタンクへ移
動して、海洋構造物をほぼ水平にする。

発明の効果 この発明によれば、浮力タンク４１　Ｙａ体により海洋
構造物を支持するので、吃水が浅くなり、水深の浅い場
所で簡単に傾斜試験を行なうことができる。したがって
、海面の静かな防波堤内やドック内で・の傾斜試験が６
１能になり、試験の精度が向上する。また、？゛１カタ
ンク横ｊ告体の複数のタンクに対する海水の注排水また
はタンク相り間の海水の移動により海洋構造物を傾斜さ
せるので、従来のように海洋構造物自体に固形小間物や
海水を搭載する必要がなく、したがって、海洋構造物に
よる制約もない。さらに、傾斜試験用の浮力タンク構造
体を海洋構造物の建造や引出しにも使用でき、浮力タン
ク構造体は尚洋構造物にＦから密着してこれを支持する
だけでよいから、傾斜試験終了後の浮力タンク構造体の
切離しが容易である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示し、第１図は傾斜試験のた
めに浮力タンク構造体に支持されてドック内の水面に浮
かんだテンションレグ方式の海洋構造物を示す部分切欠
き背面図、第２図ｆ、ｌ第１図の浮力タンク構造体の張
出部の一部を拡大して示す垂直断面図、第３図は浮力タ
ンク構造体の水平断面図である。 （１０）・・・浮力タンク構造体、（１１）・・・海洋
構造物、（？１）　　（２２）　　（２３）　　（２４
）・・・タンク。 以上 外４名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 複数のタンクを有する浮力タンク構造体を海洋構造物に
   下から密着させて海洋構造物を支持し、これらのタンク
   に対する海水の注排水またはタンク相互間の海水の移動
   により海洋構造物を傾斜させる海洋構造物の傾斜試験方
   法。