JPS61192840A - 車両用内燃機関のシリンダブロツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 １０発明の目的 （１）産業上の利用分野 本発明は車両用内燃機関のシリンダブロックに関するも
のである。

（２）従来の技術 従来車両用内燃機関において、クラッチおよびミッショ
ンを収納した伝動ユニットの取付部を補強したものは公
知である（実開昭５６−１５０８３７号、実開昭５５−
７３５３９号公報参照）。

（３］　　発明が解決しようとする問題点ところが前記
従来のものは何れもシリンダブロック本体に補強部材を
一体に外方に突設するようにしているので、シリンダブ
ロック自体が大型化するばかりでなく所望の強度を確保
するためには補強部材が大きくなりシリンダブロックの
著しい重量増を招くという問題がある。

本発明は上記実情にかんがみてなされたもので、シリン
ダブロックは大型化することなく、シかもその重量増を
最少限に止めてその剛性、特に前記伝動ユニットの取付
部の剛性を大幅に高めるようにした、構造簡単な車両用
内燃機関のシリンダブロックを提供することを目的とす
るものである。

Ｂ０発明の構成 （１）問題点を解決するための手段 本発明によれば、前記目的達成のため、シリンダブロッ
クの主体部の一端に末広状の広がり部を一体形成し、こ
の広がり部の端面な、伝動ユニットの取付面とした車両
用内燃機関のシリンダブロックにおいて、前記広がり部
の外側壁は、前記主体部のスカートの下端よりそのデツ
キ面まで達しており、該広がり部の外側壁の肉厚を、前
記主体部のシリンダバレルの外壁およびスカートの外壁
Ｑ肉厚よりも厚くする。

（２）作　用 前記構成によれば、シリンダブロックの外形寸法を殆ん
ど変えず、しかもその重量増を最少限に止め、シリンダ
ブロック、特に伝動ユニットの取付部の剛性を大幅に高
めることができる。

（３）実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する。

車両用パワープラントＰは、車両前方（第１図矢印方向
）に対して横向きに搭載され、内燃機関本体Ｅと、その
一端に固着される伝動ユニットＴとよりなり、内燃機関
本体ＥのシリンダブロックＢに伝動ユニットＴが結合さ
れる。伝動ユニットＴは通常のようにクラッチを収容し
たクラッチケース３およびミッションを収容したミッシ
ョンケース４とよりなる。

シリンダブロックＢは直方体状の主体部１の一端に末広
状に拡がる広がり部２が一体に形成され、この広がり部
２の一端面に前記伝動ユニットＴを取付けるための取付
面５が形成される。

前記主体部１は、シリンダバレル６と、スカート７とよ
りなり、シリンダバレル６には、複数のシリンダボア８
が直列されるとともにこれらのシリンダボア８を囲繞す
るウォータジャケット９が形成される。そして前記ウォ
ータジャケット９外側の、シリンダバレル６の外壁６Ｗ
の肉厚ｄ、は約４ｔｍである。また前記スカート７内に
は複数のジャーナル壁１０がその長手方向に間隔をあけ
て形成され、それらのジャーナル壁１０の下面中央部に
は、クランク軸１１を支承するための軸受半部１２が形
成される。そしてそれらジャーナル壁１０の左、右両側
のスカート７の外壁７ｗの肉厚ｄ２は約５ｓ＋ｓ＋であ
る。

前記広がり部２の、伝動ユニットＴを取付けるだめの取
付面５は台形状に形成され、その上縁は、中間部を切欠
いたデツキ壁１３によって縁取りされ、その左、右縁は
傾斜した左、右外側壁１４゜１５によって縁取りされる
。またその下部には前記取付面５よりも内没した下壁１
６および円弧状リブ１７が形成される。

前記取付面５のデツキ壁１３の上面は、シリンダブロッ
クＢのデツキ面と一致しており、そのデツキ壁１３の左
右隅部に、対をなす上級左右取付ボス１８．１９が形成
され、これらの取付ボス１８゜１９にねじ孔２０．２１
が穿設される。また前記左右外側壁１４．１５の下部間
は、シリンダブロックＨの端壁面２２より隆起するアー
チ状補強リプ２３の両端が連結される。そして前記アー
チ状補強リプ２３の左端部と、前記右外側壁１５の下端
には下縁左右取付ボス２４．２５が形成され、これらの
取付ボス２４．２５にもそれぞれねじ孔２６．２７が穿
設される。さらに右外側壁１５の途中にも中間取付ボス
２８が形成され、この取付ボス２８にもねじ孔２９が穿
設される。

前記アーチ状補強リプ２３の途中と、前記上級左右取付
ボス１８．１９とが、シリンダブロックＨの端壁面２２
より隆起する縦補強リプ３０゜３１によって連結されて
前記上級左右取付ボス１８゜１９が補強され、一方の縦
補強リプ３０と上縁右取付ボス１９間は彎曲リプ３２に
よって補強される。さらに中間取付ボス２８とアーチ状
補強リブ２３間は傾斜リブ３３により、左外側壁リプ１
４とアーチ状補強リプ２３は他の傾斜リブ３４によって
補強される。

而して広がり部２の左右外側壁１４，１５の肉厚ｄ３は
約８−であって、シリンダバレル６の外壁６Ｗの肉厚（
約４１１ＩＩＩ）、スカート７の外壁７Ｗの肉厚（約６
　ｗｍ　）よりも厚く形成される。なお、アーチ状補強
リプ２３、縦補強リプ３０，３１、彎曲リプ３２、傾斜
リブ３３，３４の肉厚も約８■である。

第１図に示すようにシリンダブロックＢの取付面５に伝
動ユニットＴのＪ取１χｈシＪ面を重合したのち、該伝
動ユニットＴのクラッチケース３と一体の複数の取付ボ
ス３５に挿通したボルト３６を、前記ねじ孔２０，２１
，２６．２７および２９にそれぞれ螺着すれば、シリン
ダブロックＢに伝動ユニットＴが一体に締着される。

次に本発明の実施例の作用について説明する。

いまパワープラントＰの運転により車両が走行すれば、
該パワープラントＰ自体の運転振動、車両の走行振動あ
るいは車両の急加、減速によってシリンダブロックＢと
伝動ユニットＴとの結合面には上下方向の曲げモーメン
ト（第３図矢印Ａ方向）、クランク軸線回り（第２図矢
印Ｂ方向）の捩りモーメント等が作用するが前記広がり
部２の左右外側壁１４．１５は、その上縁がシリンダブ
ロックＢのシリンダバレル６のデツキ面まで達しており
、またその下縁がスカート７の下縁まで達して（・て、
しかも前記外側壁１４，１５の肉厚ｄ３はシリンダバレ
ル６の外壁６ＷおよびスカートＴの外壁７ｗの肉厚ｃｌ
、、ｄ、よりも厚く形成されるので、シリンダブロック
Ｂと伝動ユニットＴとの結合部の結合強度が大幅に高め
られ、全体として前記曲げ、捩りモーメント等によるパ
ワープラントＰ自体の振動を著しく減少させることがで
きる。また取付面５において、最も大きな捩り、曲げ等
の負荷のかかる広がり部２の左右外側壁１４゜１５を肉
厚にして重点的に補強しているため駄肉部分を増やすこ
となく補強に無駄がない。そして全体として重量増を最
少限に止めしかも、シリンダブロックＢが大型化するこ
ともない。

Ｃ１発明の効果 以上のように本発明によれば、シリンダブロックの主体
部の一端に末広状の広がり部を一体形成し、この広がり
部の端面な、伝動ユニットの取付面とした車両用内燃機
関のシリンダブロックにお〜・て、前記広がり部の外側
壁は、前記主体部のスカートの下端よりそのデツキ面ま
で達しており、該広がり部の外側壁の肉厚を、前記主体
部のシリンダバレルの外壁およびスカートの外壁よりも
厚（したので、シリンダブロックと伝動ユニットとの結
合強度を大幅に高めることができ、しかもこの結合強度
増によってもシリンダブロックは出張り部分がなく、そ
の大型化が防止されしかも重量増を招（こともない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示、すもので、第１図はシリ
ンダブロックと伝動ユニットとの結合状態を示す平面図
、第２図は第１図■−■線断面図、第３図はシリンダブ
ロックの伝動ユニット取付面の斜視図、第４図は第３図
■線矢視のシリンダブロック端面図である。 Ｂ・・・シリンダブロック、Ｔ・・・伝動ユニット、１
・・・主体部、２・・・広がり部、５・・・取付面、６
・・・シリンダバレル、６ｗ・・・外壁、７・・・スカ
ート、Ｔｗ・・・外壁、１４．１５・・・左、右外側壁
特許出願人　本田技研工業株式会社 箪２図 第４図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シリンダブロックの主体部の一端に末広状の広がり部を
   一体形成し、この広がり部の端面を、伝動ユニットの取
   付面とした車両用内燃機関のシリンダブロックにおいて
   、前記広がり部の外側壁は、前記主体部のスカートの下
   端よりそのデッキ面まで達しており、該広がり部の外側
   壁の肉厚を、前記主体部のシリンダバレルの外壁および
   スカートの外壁の肉厚よりも厚くしたことを特徴とする
   車両用内燃機関のシリンダブロック。