JPS6118932A - レーザー光偏向装置 - Google Patents

レーザー光偏向装置

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JPS6118932A
JPS6118932A JP13944184A JP13944184A JPS6118932A JP S6118932 A JPS6118932 A JP S6118932A JP 13944184 A JP13944184 A JP 13944184A JP 13944184 A JP13944184 A JP 13944184A JP S6118932 A JPS6118932 A JP S6118932A
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laser beam
laser
deflection
deflected
recording
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JP13944184A
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Naoya Eguchi
直哉 江口
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規なレーザー光偏向装置に関する。
詳しくは、レーザー光を使用した各種情報機器、例えば
、光デイスクシステム、レーザー光学録音装置、レーザ
ービームプリンター、レーザーファクシミリ、レーザー
ディスプレイ、その他の走査型レーザー記録・再生装置
に使用するレーザー光偏向装置に関し、これら各種情報
機器における情報の転送レートを高めることができるよ
うにしようとするものである。
背景技術とその問題点 光デイスクシステム、レーザー光学録音装置。
レーザービームプリンター、レーザーファクシミリ、レ
ーザーディスプレイ、その他の走査型レーザー記録・再
生装置等の各種の情報機器において、情報の転送媒体と
してレーザー光が用いられている。
ところが、レーザー光を使用したこれら情報機器におい
ては情報の転送レートを高くする上で問題がある。即ち
、転送媒体であるレーザー光の制御は、これを電気的に
行なうことができるため、レーザー光に情報をのせる速
度はかなりの程度まで高めることが可能である。ところ
が、光ディスクや光磁気ディスク型の記録媒体の回転速
度やレーザービームプリンターにおける回転多面鏡の回
転速度等、情報の転送レートにかかわるもう一つの要因
が機械的な速度に依存しているため、従来のレーザー光
装置を用いた記録再生システムでは情報の転送レートを
高くすることに限度があったそこで、レーザー光の走査
方向を2次元的に広げることにより、記録媒体等の移動
速度を変えることなく情報の転送レートを高くすること
を考えてみた。即ち、光デイスク装置で云えば、光ディ
スクの回転方向を横切るようにレーザー光を走査させる
ことによって、光ディスクの回転速度を上げずに、情報
の転送レートを高くすることができる。これを第9図乃
至第12図によって説明する第9図はレーザーディスク
の記録面の一部を拡大し、かつ、概念的に示すものであ
る。
第9図において、a、a、・・・は記録トラックを示す
。尚、この記録トラックa、a、・◆・はあくまでも概
念的なものであり、レーザーディスクの記録面上に実際
にあるものではなく、従来のレーザーディスクシステム
において記録−再生用のレーザービームがディスクの回
転方向と平行な方向に走査されたときの走査軌跡、ある
いはレーザービームにより形成されたビットの連続を線
として捉えた場合のものである。そして、従来のレーザ
ーディスクシステムの記録・再生方式においては、ヘッ
ド部から出射される記録会再生用のレーザービームをデ
ィスクの記録面に照射し、その状態でディスクを回転せ
しめることによってディスクの記録面に同心円状のある
いは渦巻き状のトラックを形成しながら又は該トラック
を走査しながら記録e再生が行なわれるようにされてい
た従って、従来のレーザーディスクシステムの記録・再
生方式における転送レートはディスクの回転速度によっ
て規制されることになり、そして、ディスクの回転速度
は機械的な速度であるため、これを高めることには自ず
から限界がある。
そこで、このようなレーザーディスクシステムにおいて
、ディスクの回転速度を高めることなく転送レートを高
めるために、前記したように、記録・再生用のレーザー
ビームの走査方向を2次元的に広げることが考えられる
第9図において、bは記録・再生用のレーザービームの
走査軌跡を示す。即ち、記録・再生用のレーザービーム
を同図に1点鎖線矢印で示す方向、即ち、ディスクのラ
ジアル方向に往復運動をするように連続して偏向せしめ
、ると、ディスクが同図に破線矢印で示す方向へ回転せ
しめられることと相俟って、記録・再生用のレーザービ
ームにより形成されるビームスポットは軌跡すのように
移動されて行くことになる。
ところで、レーザービームを上記したようにラジアル方
向に往復運動をするように連続して偏向せしめるには、
一般に、第1O図で示すような音響光偏向素子(これを
「音響光学偏光器」あるいは略してrAloJ等と言う
場合がある。)Cが用いられている6図面において、d
は既知の媒質から成る超音波光偏向媒体であり、該超音
波光偏向媒体dの一端面にトランスジューサーeが設ケ
られている。そして、トランスジューサーeには高周波
発振器fが接続されており、該高周波発振器fが駆動さ
れると、トランスジューサーeに所定の周波数による超
音波gが発生し、該超音波gは上記超音波光偏向媒体d
内を反トランスジューサーe側へ向けて伝播して行くよ
うになる。
しかして、超音波光偏向媒体dにレーザービームhを、
超音波gの波面との間に所定の入射角θ0を為すような
方向から入射せしめると、レーザービームhの一部は0
次光h1として直進するように照射するが、他の一部は
超音波gの波面において回折され、所定の方向へ所定の
偏向角で偏向された一次光h2として射出するようにな
る。尚、同図において、θd(=200)は−次光h2
の偏向角である。
ところで、超音波gの音速と一次光h2の偏向角θdと
は次式のような関係にある。即ち、超音波gに入射され
るレーザービームhの波長を入とし、超音波gの音速を
Vとすると、 入 θd=−となる。
■ また、超音波gのある値の周波数fを、fo+Δfとす
ると、このときの超音波どの周波数と一次光h2の偏向
角θdとの関係は、 θd=−(fo+Δf) ■ 二〇dO+Δθd できる。
従って、超音波gの周波数の変化量Δfを一定の割合で
時間的に連続して変化させることにより、−次光h2の
偏向角の変化量Δθdを連続して一定の割合で変化せし
めることができる。
この関係をグラフで示すと、第11図のようになる。こ
のグラフにおいて、上側のグラフの曲線Iは超音波どの
周波数fの変化の推移の一例を示すものであり、下側の
グラフの曲線Jは上記上側のグラフの超音波gの周波数
fの変化に従って変化される一次光h2の偏向角Odの
変化のMP、移を示すものである。これら2つのグラフ
により明らかなように、超音波gl/r−三角波で入力
すると、−次光h2の偏向角θdが前記三角波と同相に
一定の速度で変化せしめられるようになる。
従って、ディスクの記録面に照射される記録・再生用の
レーザービーム、即ち、前記した一次光h2の偏向角θ
dを上記したようにして連続して変化させてやれば、記
録拳再生用のレーザービームをラジアル方向、即ち、デ
ィスクの回転方向を横切るような方向へ往復移動するよ
うに走査せしめることができる。尚、第9図においては
、レーザービームの走査軌跡すを略三角波状に示しであ
るが、実際にディスクの記録面上を走査する記録・再生
用のレーザービームのラジアル方向の走査軌跡は、ディ
スク回転方向、即ち、前記した従来の記録・再生方式に
よるトラックa、a、  ・・・の延びる方向と略直交
する方向となる。
このように、記録・再生用のレーザービームの走査方向
を2次元的に広げることによって、レーザーディスクシ
ステムにおける転送レートは著しく高められるようにな
る。例えば、記録・再生用のレーザービームの偏向角の
最大値を第9図に示すような従来の記録トラック&、a
、・・・12本分の幅と対応するようにすれば、転送レ
ートを略従来の12倍とすることができることになる。
ところが、記録・再生用のレーザービームの走査方向を
このように二次元的に広げようとすると、記録・再生の
動作中に記録・再生が行なわれないブランキングタイム
が生ずるといった問題が生じる。この問題の原因の一つ
は、前記した音響光偏向素子Cが有する所謂シリンドリ
カルレンズ効果と称される特性にある。
即ち、音響光偏向素子Cによるビームの偏向には偏向さ
れるビームの光束が所定の焦点において集光されるよう
になるレンズ特性があり、その焦点距1llILCは次
のような関係式によって求められる。即ち、 そして、焦点距離Lcは極性を持っており、て極性を有
するようになる、といった特性を有する。つまり、一定
時間Δtにおける超音波gの周波数fの変化量ΔEがΔ
1>0のとき一次光h2はその光束が絞られるように照
射され、逆にΔtく0のとき一次光h2はその光束が広
がるように照射されることになる。
そこで、このような特性を有する一次光h2をその光束
が平行光束となるように補正してやる必要がある。その
ために、音響光偏向素子Cの出光側の位置に補正用のシ
リンドリカルレンズが設けられるようになっている。そ
して、この補正用のシリンドリカルレンズには、上記し
た音響光偏向素子Cのシリンドリカルレンズ効果の極性
と逆の極性のものを用いなければならない、即ち、のシ
リンドリカルレンズとして凸レンズを使用しなければな
らない。
そこで、例えば、この補正用シリンドリカルレンズとし
て凸レンズを用いるようにした場合(製造−ヒの都合に
より、補正用シリンドリカルレンズには一般に凸レンズ
が使用される。)、−次光h2によってディスクの記録
面上に記録・再生に有効なビームスポットを形成するこ
とができるのはれることになる。
既知の通り、レーザーディスクシステムにおいて、ディ
スクの記録面に照射される記録φ再生用のレーザービー
ムによって記録・再生が行なわれるためには、当該レー
ザービームによって第12図に示すような所定の径に絞
られたレーザースポットkが形成される必要がある。(
尚、図面において、tはディスクの記録面に形成された
ビットを示す。) しかるに、補正用のシリンドリカルレンズとしl ときが音響光偏向素子Cから出射された一次光h2が補
正用シリンドリカルレンズによって平行光束とされるの
で、補正用のシリンドリカルレンズ以後の光学系によっ
て所定のビームスポットkを0であるときは一次光h2
が拡散されてしまうので、そのようなビームによって形
成されるビームスポットは第12図に示すようなビーム
スポットmのように極端に拡散されたものとなってしま
うそして、前記したように、記録・再生用ビーム即ち、
−次光h2を第9図の走査軌跡すのように走査せしめる
ためには、超音波gの周波数fをそある状態とを周期的
に繰り返すように変化させなければならない、従って、
−次光h2によって形成されるビームスポットを、常に
記録−再生に有効なビームスポットとすることはできな
いことになる。
従って、第11図における超音波どの1スイ一プ周期T
o C=−次光h2の1偏向周期)のうち、記録・再生
を有効に行なうことができる時間は〉Oであるときの時
間to、即ち、帰線時間は記録・再生を行なうことがで
きない所謂ブランキングタイムなってしまう。
記録・再生の動作中において、このような、ブランキン
グタイムが生ずるということは、リアルタイムによる記
録・再生を行なうことができないということになる。
また、上記したようなブランキングタイムは音響光偏向
素子Cのシリンドリカルレンズ効果に因るものの他、超
音波gの音速(V)と音響光偏向素子Cに入射されるレ
ーザービームhの光束の径との関係に因るものがある。
このブランキングタイムは、超音波gがレーザービーム
hの光束を横切るのに必要なアクセスタイムであり、こ
のアクセスタイムをτとして、レーザービームhの光束
の径をDOとすると、 DO τ=□という関係が成り立つ。
即ち、所定の偏向角θd偏向された一次光h2によって
前記した記録・再生に有効なビームスボッ)kが形成さ
れるには、レーザービームにの全光束が予定の偏向角θ
d偏向されたときであるので、このアクセスタイムτに
おいては記録・再生が行なわれないことになる。
上記したように、レーザービームの走査方向を二次元的
に広げようとすると、記録・再生の動作中にブランキン
グタイムが生ずるといった問題が出て来てしまう。
発明の目的 そこで、本発明は上記した問題点に鑑み為されたもので
あり、レーザー光を使用した各種情報機器、例えば、光
デイスクシステム、レーザー光学録音装置、レーザービ
ームプリンター、レーザーファクシミリ、レーザーディ
スプレイ、その他の走査型レーザー記録・再生装置に使
用するレーザー光偏向装置であって、情報の転送媒体で
あるレーザー光を、偏向の位相が互いに異なる複数の偏
向レーザー光として出力することができるようにし、そ
れによって、レーザー光の走査方向を二次元的に広げて
も情報の転送中にブランキングタイムが生ずることのな
いようにすることができるようにして、レーザー光を使
用した各種情報機器における転送レートに係わる要因の
1つであるところの機械的な動作の速度を高める必要な
く転送レートを著しく高めることができるようにした新
規なレーザー光偏向装置を提供することを目的とする。
本発明レーザー光偏向装置は、上記した目的を達成する
ために、スイープ周期が同一であると共に上記スイープ
の位相が互いに異なる複数のスイープされる駆動キャリ
アが入力される音響光偏向素子によってレーザー光を偏
向するようにしたことを特徴とする。
実施例 以下に、本考案レーザー光偏向装置の詳細を添付図面に
示した実施例に従って説明する。
第1図乃至第4図は本考案レーザー光偏向装置をレーザ
ーディスク装置における記録・再生用のレーザー光偏向
装置として適用した実施例を示すものである。
図面において、lはレーザーディスク装置のヘッド部に
おけるレーザービーム照射系である。2は半導体レーザ
ーであり、3は半導体レーザー2から射出されたレーザ
ービームである。
4は光変調器であり、半導体レーザー2から射出された
レーザービーム3はこの変調器4を通る発明の概賛 ようにされており、レーザービーム3が記録用の、即ち
、ディスクの記録面上に所定の記録信号に応じたビット
を形成するためのレーザービームとされた場合はこの光
変調器4において所定の記録信号のパターンに光変調さ
れたレーザービームとされるようになっている。尚、レ
ーザーディスクシステムがレーザーディスクプレーヤー
である場合はこの光変調器4を設ける必要はない。
5は音響光偏向素子である。6は既知の媒質から成る超
音波光偏向媒体であり、その一端面にトランスジューサ
ー7が設けられている。8は上記トランスジューサー7
に接続された高周波発振器であり、この高周波発振器8
からは、周波数と該周波数の経時的変化量とが同一であ
り、かつ、上記周波数の変化の位相が互いに異なる2つ
の高周波が発振されるようにされている。しかして、高
周波発振器8が駆動されると、トランスジューサー7に
第3図に示すような周波数と該周波数の経時的変化量と
が同一であり、かつ、上記周波数の変化の位相がδだけ
ずれた、即ち、スイープ周期が同一であり、かつ、スイ
ープの位相がδだけずれた第1の超音波9と第2の超音
波lOとが同時に発生するようになる。尚、第1の超音
波9と第2の超音波lOとのスイープの位相のずれδに
ついては後述する。
しかして、トランスジューサー7に発生した2つの超音
波9及びlOは前記音響光偏向素子5の超音波光偏向媒
体6内を反トランスジューサー7側へ向けて同時に伝播
して行くようになる。
11は前記光変調器4と音響光偏向素子5との間に配置
されたコリメータレンズであり、該コリメータレンズ1
1の出光面、即ち、音響光偏向素子5側の面に所定の開
口径を有する透光窓が形成された遮光板12が配置され
ている。しかして、半導体レーザー2から射出され光変
調器4を通過したレーザービーム3はコリメータレンズ
11によって集光されると共に、その集光された光の一
部は遮光板12によって遮光され、他の一部が遮光板1
2の透光窓を通って、音響光偏向素子5に入射して行く
ようにされている。
尚、コリメータレンズ11の光軸はコリメータレンズ1
1から射出して音響光偏向素子5に入射して行くレーザ
ービーム3が、超音波光偏向媒体6内を伝播して行く超
音波9及びlOの波面との間に所定の入射角を為すよう
な状態に設定されている。
しかして、音響光偏向素子5に入射し、たレーザービー
ム3は超音波光偏向媒体6内を伝播して行く前記第1の
超音波9と第2の超音波lOとによって回折され、それ
ぞれ所定の偏向角偏向された一次光、即ち、第1図に示
すような偏向ビーム13及び14として音響光偏向素子
5から射出されて行くようになる。そして、このように
して射出されて行く第1の偏向ビーム13と第2の偏向
ビーム14とは、これらが偏向駆動される駆動キャリア
、即ち、第1の超音波9と第2の超音波lOとがスイー
プ周期が同一であり、かつ、スイープの位相がδだけず
れていることにより、偏向角と該偏向角の経過的変化量
、即ち、偏向周期が同一であり、かつ、該偏向周期の位
相がδだけずれるようにして射出されるようになる。
15は音響光偏向素子5の出光側の位置に配置された補
正用シリンドリカルレンズであり、凸レンズ効果を有す
るものが用いられている。しかして、このヘッド部にお
けるレーザービーム照射系1においては、前記偏向ビー
ム13及び14のうち、これが、超音波9及び10の周
波数の変化状ムを記録再生用のレーザービームとして使
用するようにされている。
16及び17は上記補正用シリンドリカルレンズの光軸
上に配置された集光レンズ及び対物レンズであり、補正
用シリンドリカルレンズ15によって平行光束とされた
偏向ビーム13及び14は、この集光レンズ16及び対
物レンズ17によってディスク18の記録面19上に所
定の光強度を有するビームスポットを形成するように制
御されるようにされている。
尚、20は集光レンズ16と対物レンズ17との間の所
定の位置に配置された遮光板であり、所定の開口径とさ
れた透光窓が形成されている。しかして、集光レンズ1
6から対物レンズ17へ向うビームのうち、上記所定の
ビームスポットを形成するために有効に制御することが
できる光のみが遮光板20の透光窓を通過するようにさ
れている。
しかして、偏向ビーム13及び14はこれらが偏向駆動
せしめられる超音波9及びlOの周波数が第3図に示す
ように一定のスイープ周期により周期的に変化されるこ
とによって、第2図に実線で示す光路と破線で示す光路
との間を往復するように偏向せしめられることになる。
ところで、前記した第1の偏向ビーム13と第2の偏向
ビーム14との偏向の位相のずれδは次のように設定さ
れている(第1図参照)。
この第1の偏向ビーム13と第2の偏向ビーム14との
偏向の位相のずれδは、第1の偏向ビーム13と第2の
偏向ビーム14とがそれぞれ前記所定のビームスポット
を形成することができる偏向時間(以下、これを「有効
偏向時間」と言う。
)が間断なく連続するように設定されている。
そこで、先ず、第1の偏向ビーム13の1偏向周期にお
ける有効偏向時間を求める。この有効偏向時間は、l偏
向時間、即ち、l偏向周期から第1の偏向ビーム13が
前記所定のビームスポットを形成することができない偏
向時間(以下、この偏向時間を「無効偏向時間」と言う
、)を引くことによって求めることができる。
即ち、第1図において、Toはl偏向時間である。
そして、T1は第1の超音波9の周波数の変化f −が0より小さいときの偏向時間であり、またt f 、toは第1の超音波9の周波数の変化□がOt より大きいときの偏向時間、即ち、帰線時間である。そ
して、前記したように、このレーザービーム照射系lに
おける補正用シリンドリカルレンズ15には凸レンズが
用いられているので、超音波f 9の周波数の変化−がOより小さいときの偏向t ビームのみが所定のビームスポットを形成することがで
きるようにされている。従って、帰線時間toは無効偏
向時間となる。
また、前記したように超音波9の当該周波数の波がレー
ザービーム3の光束を横切るのに必要なアクセスタイム
τ<=D9−)(V=超音波の音速、Do=レーザービ
ーム3の光束径)も無効偏向時間である。
従って、to+τが無効偏向時間となる。そこで、有効
偏向時間をTrとすると、 T r = T □ −(t □ + τ)となる。
尚、第2の偏向ビーム14の有効偏向時間も、上記した
第1の偏向ビーム13の有効偏向時間Trと全く同じに
なる。
しかして、第1の偏向ビーム13と第2の偏向ビーム1
4との偏向の位相のずれδを、δ=Tr=τ+toとな
るように設定すれば、第1図に太い実線で示すように、
第1の偏向ビーム13と第2の偏向ビーム14との有効
偏向時間が間断なく連続するようにすることができる。
従って、複数の駆動キャリア、即ち、第1の超音波9と
第2の超音波1oとの前記スイープの位相のずれδは、
偏向ビーム13及び14の偏向の位相のずれが上記した
ようになるように設定される。
しかして、偏向ビーム13及び14はディスク18の記
録面19に対して第4図に示すように走査するようにさ
れる。即ち、ディスク18の回転方向を横切るように走
査する。そして、このような偏向ビーム13及び14の
走査においてディスク18の記録面に有効なビームスポ
ットが形成されるのは超音波9及び10の周波数の変化
がf 〒〒<Oのときのみであるから、このときの偏向ビーム
13及び14の偏向方向が、例えば、ディスク18の中
心部へ向かう方向、即ち、第4図における下方へ向かう
方向とされていれば、有効なビームスポットは偏向ビー
ム13及び14がディスク18の中心部へ向かって偏向
されるときだけ形成されるようになり、帰線するときに
は有効なスポットが形成されることはない。
従って、偏向ビーム13及び14はディスク18の記録
面19上に、第4図においてビームスポットの連続とし
て示すようなトラックを形成するようにしながら走査さ
れるようになる。
尚、上記した実施例においては、超音波が2つである場
合を示したが、この超音波の数は2つ以上であればいく
つでも良い。
そこで、超音波の数がnであるときの互いの位相のずれ
δを求める関係式を次に示す。
(尚、T □ = T r + τ+ t □である。
)このように、Tr、即ち、有効偏向時間を一定として
超音波の数を増やしてやれば、レーザービームによる走
査速度を可及的に高めることができる。
尚、上記した実施例においては、補正用シリンドリカル
レンズ15に凸レンズを用いるようにして偏向ビームの
有効な偏向が超音波の周波数変化、場合によっては、補
正用シリンドリカルレンズとして凹レンズを用い、偏向
ビームの有効な偏向なわれるようにすることも考えられ
る。
そして、上記した実施例においては、レーザービームを
偏向駆動する駆動キャリアとして、超音波を用いるよう
にしたが、この駆動キャリアにはレーザービームを所定
の偏向角の範囲で連続して往復偏向することができるも
のであれば、超音波以外のものを用いることもできる。
第1の応用例 第5図及び第6図は前記実施例に示したレーザー光偏向
装置をレーザープリンター21に応用した第1の応用例
を示すものである。尚、この第1の応用例に示すレーザ
ープリンター21のレーザー光偏向装置は基本的な構成
において前記実施例に示したレーザー光偏向装置と何ら
異なるところがないので、レーザー光偏向装置について
は前記実施例におけると同じ符号を付することにより説
明を省略する。
図面において、22は回転多面鏡であり、該回転多面鏡
22は所定の速度で高速に回転せしめられることによっ
て、その鏡面に入射したレーザービームを感光体ドラム
23のドラム面へ向けて反射せしめると共に、該ドラム
面におけるX方向へ走査せしめる機能を有するものであ
る。
24は上記回転多面鏡22と感光体ドラム23との間に
配置された所謂fθ(エフ・シータ)レンズであり、回
転多面鏡22によって反射せしめられたレーザービーム
が、回転多面鏡22の鏡面の角度が変化しても、常に、
感光体ドラム23のドラム面において所定の径のビーム
スポットを形成することができるように、レーザービー
ムの焦点距離を制御するためのものである。
しかして、所定の印字信号に光変調されたレーザービー
ムは音響光偏向素子5においてこれに入力される2つの
超音波、即ち、スイープ周期が同一であり、かつ、上記
スイープの位相が所定のδだけずれた2つの超音波によ
って回折されることにより、所定の角度範囲で連続して
往復偏向され、かつ、その偏向の位相が互いにδだけず
れた2つの偏光ビーム13及び14として回転多面鏡2
2に入射されて行くようになる。尚、レーザービームが
偏向される方向は回転多面鏡22の回転方向と直交する
方向と略平行な方向とされている。
しかして1回転多面鏡22により反射されて感光体ドラ
ム23に向かう偏光ビーム13及ヒ14は第5図におい
て矢印Yで示す方向へ走査せしめられながら矢印Xで示
す方向へ移動されて行く本うになる。即ち、矢印Y方向
への走査はレーザー・ビームが音響光偏向素子5におい
て偏向せしめられることによって制御され、矢印X方向
への走査は回転多面鏡22の鏡面の角度が変化されるこ
とによって制御されることになる。
第6図は上記したように操作される偏向ビーム13及び
14の感光体ドラム23のドラム面における走査の軌跡
を概念的に示すものである。第6図において、矢印で示
す偏向ビームの走査軌跡のうち、実線で示すものが、一
方の超音波によって偏向される第1の偏向ビーム13の
走査軌跡であり、破線で示すものが他方の超音波によっ
て偏向される第2の偏向ビーム14の走査軌跡である。
しかして、感光体ドラム23のドラム面に、所定の印字
信号に応じたビームスポットが形成され、該ビームスポ
ットが形成された部分がネガティウ゛なドツト状に感光
されるようになる。
25は転写用帯電器であり、印字用紙26は感光体ドラ
ム23と転写用帯電器25とによって挟まれた状態で走
行せしめられるようにされている27は現像部であり、
感光体ドラム23のドラム面のうち前記したレーザービ
ームが照射することによって感光された部分に所定の印
字用トナーを付着せしめる部分である。
しかして、印字用紙26は転写用帯電器25と接触する
ところで所定の電荷に帯電されると共に、感光体ドラム
23と接触するところで、感光体ドラム23のドラム面
に付着された印字用トナーが転写されるようにして走行
せしめられるようになる。そして、印字用紙26に転写
された印字用トナーは印字用紙26が定着部28を通る
間にそのカーボン成分が加熱せしめられることにより印
字用紙26に定着されるようになる。尚、29は用紙ホ
ッパ、30は用紙スタッカである。
上記したようなレーザープリンター21によれば、感光
体ドラム23のドラム面を所定の印字信号に変調された
レーザービームによって感光する速度が極めて高められ
るようになる。即ち、感光体ドラム23のドラム面を走
査するレーザービームの走査方向を、回転多面鏡22の
回転によるX方向と、レーザー光偏向装置によるY方向
とに、即ち、2次元的に広げることができるので、略Y
方向のドツト行数分、感光速度を高めることができる。
従って、回転多面鏡の回転速度を高める必要なく感光速
度を著しく高めることができるし、また、従前の感光速
度を低下させることなく回転多面鏡の回転速度を著しく
低下せしめることができる第2の応用例 第7図及び第8図は前記実施例に示したレーザー光偏向
装置をレーザー光学録音跡M31に応用した第2の応用
例を示すものである。
図面において、32は光変調可能なレーザー光を発振す
ることができるレーザー源である。33は第1の音響光
偏向素子であり、これの一端面に設けられたトランスジ
ューサー34に第1の駆動増幅器35が接続されている
。そして、第1の駆動増幅器35からは、第8図に示す
ような駆動パルス信号36がトランスジューサー34に
出力される。この駆動パルス信号36は、音声信号37
を、例えば、1oOKHzののこぎり波38によってF
M変調し、この音声FM信号を更に100KHzのPW
M信号によってパルス変調し、かつ、増幅することによ
って得られたものである。
しかして、第1の音響光偏向素子33に上記部動パルス
信号36による超音波が発生され、レーザー源32から
射出されたレーザービームは、この第1の音響光偏向素
子32において、パルスコード化された所定の音声信号
に光変調されるようになる。そして、上記したようにし
て光変調したレーザービームから上記超音波によって所
定の偏向角偏向された一次光39が得られるようになる
、尚、40はレーザービームの0次光を遮光するための
遮光板である。
41はビームエキスパンダーであり、上記した一次光の
光束を拡大し、かつ、平行光束とするためのものである
の駆動増幅器44が接続される。そして、この第2の駆
動増幅器44から、前記したところの音声信号37を周
波数変調したときに使用されたと同じ周波数100KH
zであり、かつ、スイープの位相が互いに異なる複数の
のこぎり波状の駆動信号がトランスジューサー43へ出
力されるようになっている。
しかして、第2の音響光偏向素子42に、スイープの位
相が互いに異なる複数の超音波が発生されるようになる
しかして、前記した一次元39は、第2の音響光偏向素
子42に入射されると、前記複数の超音波によって偏向
の位相が互いに異なる複数の偏向ビームとして射出され
るようになる。そして、これら複数の偏向ビームの偏向
される位置と偏向角の大きさとは、レーザービームの当
該パルスコードパターンに応じて、いわばFM復調され
るようにして規定され、それによって、第8図に示すよ
うな録音パターン45を結像するようなビームとされる
ようになる。
46及び47はそれぞれシリンドリカルレンズであり、
該シリンドリカルレンズ46及び47はそれぞれ焦線が
互いに直交するように配置されており、前記した複数の
偏向ビームは、それぞれ、このシリンドリカルレンズ4
6及び47によって所定のビームスポットを結像するよ
うに制御されるようになる。
しかして、前記した複数の偏向ビームが16mmフィル
ム48の音声トラック上を交互に走査するようになり、
それによって、上記音声トラック上に録音パターン45
が書き込まれて行くことになる。
発明の効果 以上に記載したところから明らかなように、本発明レー
ザー光偏向装置は、スイープ周期が同一であると共に上
記スイープの位相が互いに異なる複数のスイープされる
駆動キャリアが入力される音響光偏向素子によってレー
ザー光を偏向するようにしたことを特徴とする。
従って、本発明によれば、情報の転送媒体であるレーザ
ー光を偏向の位相が互いに異なる複数の偏向レーザー光
として出力することができる。
従って、本発明を、情報の転送媒体としてレーザー光を
使用した各種の情報機器におけるレーザー光の偏向装置
として用いるようにした場合、情報の転送中にブランキ
ングタイムが生ずることなくレーザー光の走査方向を2
次元的に広げることができる。
即ち、レーザー光を偏向の位相が互いに異なる複数の偏
向レーザー光とする複数の駆動キャリアの位相の差を、
上記複数の偏向レーザー光のそれぞれによって有効な情
報の転送が行なわれる時間が間断なく連続されるように
設定すれば、レーザー光による情報の転送が途切れるこ
となく、しかもレーザー光の走査方向を2次元的に広げ
ることができる。
しかして、この種の情報機器における転送レートに関わ
る1つの要因であるところの機械的な動作の速度を高め
る必要なく転送レートを著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明レーザー光偏向装置をレーザ
ーディスク装置に適用した実施の一例を示すものであり
、第1図は音響光偏向素子によって偏向された複数の偏
向ビームの走査状態と該複数の偏向ビームによって形成
される記録・再生に有効なビームスポットの走査状態と
を示すグラフ、第2図はレーザーディスク装置のヘッド
部のレーザービーム照射系を概念的に示す側面図、第3
図は音響光偏向素子に入力される駆動キャリアの一例を
示すグラフ、第4図はディスク上に形成される記録・再
生用のビームスポットの走査状態を概念的に示す平面図
、第5図及び第6図は上記実施例に示したレーザー光偏
向装置をレーザープリンターに応用した第1の応用例を
示すものであり、第5図はレーザープリンターの要部を
概念的に示す斜視図、第6図は感光体ドラム上に形成さ
れる感光用ビームスポットの走査状態を概念的に示す平
面図、第7図及び第8図は前記実施例に示したレーザー
光偏向装置をレーザー光学録音装置に応用した第2の応
用例を示すものであり、第7図はレーザー光学録音装置
の要部の一例を概念的に示す側面図、第8図は音声信号
と該音声信号がパルス変調された駆動パルス信号とレー
ザービームによって形成されるフィルム上の録音パター
ンとを示すグラフ、第9図はレーザーディスクの記録面
の一部を概念的に示す平面図、第10図は音響光偏向素
子の一例を概念的に示す側面図、第11図は音響光偏向
素子に入力される駆動キャリアの変化量と該駆動キャリ
アによって偏向されるレーザービームの偏向角の変化量
との関係を示すグラフ、第12図は偏向ビームによって
形成されるビームスポットを概念的に示す斜視図である
。 符号の説明 2.5.8−・拳レーザー光偏向装置、3II+1・レ
ーザー光、 5・・・音響光偏向素子、 9.10・・・駆動キャリア、 32.42.44・・−レーザー光偏向装置。 42・・・音青光偏向素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. スイープ周期が同一であると共に上記スイープの位相が
    互いに異なる複数のスイープされる駆動キャリアが入力
    される音響光偏向素子によってレーザー光を偏向するよ
    うにしたことを特徴とするレーザー光偏向装置
JP13944184A 1984-07-05 1984-07-05 レーザー光偏向装置 Pending JPS6118932A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013539069A (ja) * 2010-08-30 2013-10-17 マイクロニック マイデータ アーベー 1オクターブを超える音響光学偏向器
CN112752993A (zh) * 2018-08-14 2021-05-04 菲托尼克斯公司 使用由啁啾的声学信号驱动的声光偏转器来扫描光束的方法

Cited By (3)

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